JP2547463Y2 - タンク形遮断器 - Google Patents

タンク形遮断器

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JP2547463Y2
JP2547463Y2 JP1991063524U JP6352491U JP2547463Y2 JP 2547463 Y2 JP2547463 Y2 JP 2547463Y2 JP 1991063524 U JP1991063524 U JP 1991063524U JP 6352491 U JP6352491 U JP 6352491U JP 2547463 Y2 JP2547463 Y2 JP 2547463Y2
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JP
Japan
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tank
gas
circuit breaker
bushing
insulated bus
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JP1991063524U
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JPH04126644U (ja
Inventor
忠雄 白井
郁夫 坪内
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株式会社井上電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はタンク形遮断器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば変電所などでは、1階に変圧器
を、2階に遮断器を設置することによって、建屋の縮少
化を図ることが行なわれている。この場合変圧器の出力
側と遮断器の入力側を導体で接続する必要があり、その
ため従来では、2階の床にブッシングを貫通させ、この
ブッシングを通る導体を介して互いに接続するようにし
ている。
【0003】しかしこのような構成によると、ブッシン
グの上端と遮断器の入力側とを接続する導体は露出され
るため、ブッシングと遮断器との間、ブッシングの上端
と建屋の壁面および天井面との間をそれぞれ絶縁が維持
されるように適度の距離に保つ必要がある。そのため建
屋として大きく製作せざるを得ない。また遮断器が低い
ような場合、前記導体も低い個所に位置するようになる
ため、作業者は常に危険な状態に曝されることになる。
【0004】これを解決するために、床面上に、内部に
遮断器本体を収納したタンクを設け、このタンクに枝管
を連結し、また床面にガス絶縁母線を貫通させ、このガ
ス絶縁母線の下端を電気機器に接続するとともに、ガス
絶縁母線の導体を枝管内を通して遮断器本体に接続する
ことが考えられている。
【0005】これによれば、ガス絶縁母線を床面に貫通
させているので、遮断器に充分に接近した位置にこのガ
ス絶縁母線を設置することができる。そしてガス絶縁母
線の上端は遮断器に接続されるので、外部に露出するこ
とはなく、したがって危険を充分に回避することができ
るし、また建屋の壁面、天井面との間の絶縁距離も短く
することができる。
【0006】ところでこのような構成において、ブッシ
ング形変流器の設置が要求されることがある。その場合
はその設置スペースの関係から、枝管をタンクの上部に
連結し、この枝管にブッシング形変流器を設置すること
が行われる。しかしこのように構成した場合、上方に向
かって延びた枝管と床面を貫通しているガス絶縁母線と
を連結する必要があり、そのために枝管の上部に別のタ
ンクの上部を連結し、そのタンクの下端とガス絶縁母線
の上端とを連結するようにしている。
【0007】しかしこのように枝管とタンクとを連結し
た場合、次のような問題が生ずることがある。すなわち
ブッシング形変流器を流れる電流によって磁束が発生
し、この発生した磁束にコイルが鎖交することによって
測定用の電流が誘起されるのであるが、このときの漏洩
磁束によって、ブッシング形変流器を囲んでいるカバー
が1ターンを形成する閉回路に電流が流れるようにな
る。
【0008】またタンク、ガス絶縁母線をフレーム、架
台などに接触するように支持しておくと、枝管、タン
ク、フレーム、架台などに至る回路が、ブッシング変流
器のカバーと同じように1ターンを形成する閉回路を形
成し、この閉回路に電流が流れるようになる。このよう
な電流が流れると、ブッシング形変流器による正確な計
測が期待できないようになる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、遮断器にこ
れより下方にある他の電気機器と接続するにあたって、
導体の設置のための構成の簡略化を図るとともに、その
簡略化した構成においてブッシング形変流器を設置した
場合でも、そのブッシング形変流器による正確な計測を
可能とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、床面上に、内
部に遮断器本体を収納したタンクを設け、このタンクの
上部に、カバーによって囲まれてあるブッシング形変流
器を設けた枝管を連結し、また床面にガス絶縁母線を貫
通させ、このガス絶縁母線の下端を電気機器に接続する
とともに、ガス絶縁母線の導体を枝管に連結した別のタ
ンクに挿通し、この導体を枝管内を通して遮断器本体に
接続してなり、またブッシング形変流器を囲むカバーの
底板と側板とを電気的に絶縁するとともに、タンクとこ
れを支持するフレームとの間及びガス絶縁母線とこれを
支持する架台との間を電気的に絶縁してなることを特徴
とする。
【0011】
【作用】ガス絶縁母線を床面に貫通させ、及び枝管にブ
ッシング変流器を設置した場合でも、ブッシング変流器
を囲むカバー、及びフレーム、架台などにより、ブッシ
ング変流器からの漏洩磁束と鎖交する閉回路が形成され
ない。これによりブッシング変流器による正確な計測が
可能となる。
【0012】
【実施例】本考案の実施例を図によつて説明する。1は
内部に遮断器本体を収納しているタンクで、架台2の上
に設置される。架台2は2階の床面3に設置されてい
る。4、5はタンク1に取り付けられている枝管で、そ
の一方または両方にブッシング形変流器6が設置されて
いる。一方の枝管4の上部にはブッシング7が設けられ
てあり、その上部に負荷側に接続される出力端子8を備
えている。
【0013】ブッシング形変流器6は、通常のこの種ブ
ッシング形変流器と同様に、枝管4、5内を通る導体を
囲むように配置された鉄心と、この鉄心に巻回されたコ
イル9とによって構成されている。
【0014】10はガス絶縁母線、11はその内部の導
体である。ガス絶縁母線10は床面3を貫通するように
配置されてあり、このガス絶縁母線10の下端には碍子
12を備えている。そしてその下端に設けられていて、
導体11に接続されてある端子13が、下方にある電気
機器、たとえば変圧器の出力端子と接続される。
【0015】ガス絶縁母線10は、架台2に対して支持
部14により、また架台2に取り付けられているフレー
ム15に対して支持部16により支持されている。ガス
絶縁母線10の上端にはタンク17が連通して連結され
てある。更にこのタンク17は枝管5の上部に連通する
ように連結されてある。
【0016】タンク17及び枝管5の内部は、真空雰囲
気または絶縁ガス雰囲気とされている。ガス絶縁母線1
0の導体11は、タンク17および枝管5内を通って、
タンク1内の遮断器の電源側に接続されている。
【0017】以上のような構成によれば、ガス絶縁母線
10を利用しているので、これを遮断器に充分に接近し
た位置に設置しても、絶縁上なんらの支障も生じない。
そして内部の導体11はタンク17、枝管5内を通って
いるので、露出することはなく、したがって遮断器に接
近していても、その間の絶縁距離を考慮する必要はな
く、また建屋の壁面、天井面に対する絶縁距離について
も考慮する必要はない。
【0018】そしてこのように構成した場合、ブッシン
グ形変流器6を流れる電流によって磁束が発生し、この
発生した磁束にコイル9が鎖交することによって測定用
の電流が誘起され、このときの漏洩磁束によって、ブッ
シング形変流器6を囲んでいるカバー18が1ターンを
形成する閉回路に電流が流れるようになる。このような
電流が流れると、正確な計測が不可能となることは前述
したとおりである。
【0019】そのためにカバー18の一部、図の例では
底板19の周縁と側板20との間に、絶縁物たとえば絶
縁ゴム21を介在させておく。これにより1ターンの閉
回路は完成しなくなって、前記したような電流の流れは
阻止される。
【0020】更に図示するようにタンク17、ガス絶縁
母線10をフレーム15、架台2に接触するように支持
しておくと、枝管5、タンク17、フレーム15、架台
2、タンク1に至る回路が、カバー18と同じように1
ターンを形成する閉回路を形成することも前述したとお
りである。
【0021】そこで支持部16においては、図4に示す
ような構成を採用する。すなわちタンク17およびガス
絶縁母線10に取り付けられている取付板22を介し
て、ボルト23によりフレーム15に取り付ける場合、
取付板22の貫通孔に絶縁性のブッシュ24を挿嵌さ
せ、ボルト23をこのブッシュ24内に挿通する。
【0022】またボルト23の頭部25と取付板22と
の間、および締付用のナット26と取付板22との間
に、それぞれ絶縁板27、28を介在させておく。なお
29、30はボルト23をフレーム15に取り付けるた
めのナットである。このようにすれば、タンク17とフ
レーム15との間は、電気的に絶縁されるようになる。
【0023】更に支持部14においては、図3に示すよ
うな構成を採用する。すなわちガス絶縁母線10に固定
されてあるボス31に絶縁板32をボルト33によつて
固定する。この絶縁板32はボルト34とナット35に
よって架台2に固定される。このようにすれば、ガス絶
縁母線10と架台2とは電気的に絶縁されるようにな
る。
【0024】以上のような構成とすれば、タンク17お
よびガス絶縁母線10が閉回路を完成することはなくな
り、したがって1ターンを形成することがなく、ブッシ
ング形変流器による正確な計測が可能となる。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、遮
断器に下方から導かれてくる導体を接続するにあたり、
他の物体に対する絶縁距離を考慮する必要はなくなる
し、また導体が露出することもないので、これに接触す
るような危険も回避できるし、更にブッシング変流器を
枝管に設けた場合でも、正確な計測が期待できるといっ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す部分側面図である。
【図2】本考案の実施例を示す正面図である。
【図3】ガス絶縁母線を架台に支持する支持部の断面図
である。
【図4】タンクをフレームに支持する支持部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 タンク 2 架台 3 床面 4 枝管 5 枝管 6 ブッシング形変流器 10 ガス絶縁母線 11 導体 15 フレーム 17 タンク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に、内部に遮断器本体を収納した
    タンクを設け、前記タンクの上部に、カバーによって囲
    まれてあるブッシング形変流器を設けた枝管を連結し、
    前記床面にガス絶縁母線を貫通させ、前記ガス絶縁母線
    の下端を電気機器に接続するとともに、前記ガス絶縁母
    線の導体を前記枝管に連結した別のタンクに挿通し、前
    記導体を前記枝管内を通して前記遮断器本体に接続して
    なり、また前記ブッシング形変流器を囲む前記カバーの
    底板と側板とを電気的に絶縁するとともに、前記別の
    ンクとこれを支持するフレームとの間及び前記ガス絶縁
    母線とこれを支持する架台との間を電気的に絶縁してな
    るタンク形遮断器。
JP1991063524U 1991-05-10 1991-05-10 タンク形遮断器 Expired - Lifetime JP2547463Y2 (ja)

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JPH04126644U JPH04126644U (ja) 1992-11-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6333458Y2 (ja) * 1979-02-09 1988-09-06
JPS626806Y2 (ja) * 1980-06-18 1987-02-17
JPS59109215U (ja) * 1983-01-12 1984-07-23 株式会社日立製作所 ガス絶縁開閉装置

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