JPS6028114B2 - 閉鎖配電盤用母線接続装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は閉鎖配電盤などに使用される絶縁母線の接続
装置に関するものである。

第１図、第２図は従釆における閉鎖配電盤の概略図を示
すもので、１は閉鎖配電盤蔭体、２はこの蔭体１内に設
置された遮断器であり、この遮断器２の上下端には母線
またはケーブルなどと接続されるプッシング２ａ，２ｂ
が設けられている。

また、３は前記ブッシング２ａ，２ｂに同心に取付けた
変流器、４，６はそれぞれ前記プッシング２ａ，２ｂの
先端に取付けた接続導体で、その外表面は一体狂型によ
り絶縁外被が形成され、かつ取付台５により蔭体１に固
定されている。７はアーク事故防止およびァーク縞少化
のために用し、られる絶縁母線であり、この絶縁母線７
は接続部８によって前記接続導体４に接続されている。

このような閉鎖配電盤における絶縁母線７の接続部８は
、第３図、第４図に示す如く母線７を両側間から挟持し
得るよう２つ割にした、接続導体４と一体の受部分８ａ
と分離部分８ｂを有し、そしてこの受部分８ａおよび分
離部分８ｂ両端合せ部分には相対向する緒付座８ｃ，８
ｄを突設せしめ、この両締付座８ｃ，８ｄがボルト・ナ
ット９により綿付けることによって、両者の一体化し母
線７の端部と電気的に接続するようになっている。また
、前記母線７は導体部７ａと絶縁被覆層７ｂとからなり
、この絶縁被覆層７ｂの端部と前記母線接続部８の端部
間は絶縁被覆部材１川こより覆われている。さらにまた
、受部分８ａと一体の接続導体４は、これに設けた埋金
部４ａに縦付ボルト１１をネジ隊合することにより取付
台５に保持されるようになっている。上記のような従来
の母線接続構造にあっては、母線７を接続するのに、ま
ず取付台５に接続導体４を稀付ボルト１１にて固着し、
次に母線７の導体先端を接続部８の受部分８ａに装着し
たのち、接続部８の分離部分８ｂを合わせ、そしてボル
ト・ナット９で緒付座を縦付けることにより行われる。

しかしながら、閉鎖配電盤の篤体、取付台、接続導体、
接続部および母線などには工作上の誤差などがあるため
、閉鎖配電盤間を接続する長尺の母線を接続部８の受け
部に完全に装着できず、したがって、このような場合は
、母線７を接続部８に仮装着し、かつボルト・ナット９
を仮締めし、そして接続導体４の取付台５に対する取付
位置を調整した後、ボルト・ナット９を本締めするよう
にしなければならない。しかも、このようなボルト競付
部の調整は多数あるため、作業性が悪く、さらに温度に
よる母線の伸縮も完全に吸収できない欠点があった。こ
の発明は上記のような点に鑑みなされたもので、その目
的とするところは母線接続部品あるいは組立上の誤差お
よび母線の伸縮を吸収できるようにすると共に、母線接
続の作業性を良好にした母線接続装置を提供するにある
。

以下、この発明の実施例を図面について説明する。

第５図はこの発明にかかる母線接続装置を閉鎖配電盤の
ァーク事故防止および縮少化用の絶縁母線に適用した場
合の一例を示すもので、絶縁母線７，７を接続する接続
導体部村２川ま、第２図の場合と同様遮断器２のブッシ
ングに結合される接続導体４と一体に構成され、、そし
てその外周面には一体法型により絶縁外被２０ａが形成
れていると共に、その内部には長手方向に沿って母線鉄
挿用の貫通穴２０ｂが形成されている。

また、前記絶縁母線７，７の導体部７ａ，７３の先端に
は挿入導体２１，２１がネジ込みにより一体に結合され
ており、そしてこの挿入導体２１，２１の外径は前記接
続導体部材２０の貫通穴２０ｂの内径より小さくしてあ
ると共に、挿入導体２１，２１のネジ結合側外周には止
めリング２２，２２が鼓着され、さらに挿入導体２１，
２［１と母線導体部７ａ，「７ａとのネジ結合部外周面
にはスパナ引掛穴２‐３，２４が形成され、挿入導体２
１と導体部７ａとをネジ結合するときの操作に供される
ようになっている。２５，２５は前記接続導体部村２０
の貫通穴２０ｂの両端部関口にそれぞれ麻合された挿入
導体２１，２１の筒状ガイド部村で、このガイド部材２
５，．２５は非磁性体から成形され、そしてその両端に
は接続導体部村２、０の関口端面に係合する鍔部２５ａ
および挿入導体２１の外周に接触する金言部２５ｂを有
している。

また、２６は前記接続導体部材２０の貫通穴２０ｂ内に
ガイド部材２５，２５間に位置して装着された導電性の
バネ接触子で、その中央部分は前記貫通穴２０ｂの内面
と接触され、かつその両端部分はそれぞれ前記挿入導体
２１，２１の先端部外周に庄接されるようになっている
。上記のように構成された母線接続装置において、母線
７，７間を接続する場合は、まず、第２図に示す如く閉
鎖配電盤の瞳体に固着した取付台５に後続導体４と一体
成形された接続導体部材２０を固定する。

この状態で、第６図に示すように接続導体部材２０の貫
通穴２０ｂ内にバネ接触子２６を挿入する。次に絶縁被
覆部材１０を母線７にその両端より鉄込む。そして、第
６図ａの如く母線７の片側に挿入導体２１をねじ込み、
止めリング２２を絶縁被覆層７ｂの端部までずらし、ガ
イド部村２５を貫通穴２０ｂに舷合して、挿入導体２１
を含む母線７全体を、その挿入導体２１が貫通穴２０ｂ
の中央付近まで第６図ａのように仮挿入しておく。次に
、第６図ａの如く予じめ接続導体部材２０の貫通穴２０
ｂ内にガイド部材２５、止めリング２２を鉄着した挿入
導体２１を装着しておいたものに前述の仮挿入状態にあ
る母線７を引出しながら導体部７ａの端部を挿入導体２
１に螺着する。そして、導体部７ａと挿入導体２１との
ネジ結合が完了したならば、第６図ａにおける止めリン
グ２２を挿入導体２１の外周溝２１ａに装着し、さらに
絶縁被覆部材１０を母線７の絶縁被覆層７ｂの先端まで
ずらして第７図の如く接続導体部材２０の端部がカバー
されるようにする。これにより接続作業が完了すること
になる。以上のようにこの発明の母線接続装置によれば
、接続導体部材の貫通穴に挿入される母線の挿入導体を
バネ接触子および一点支持式のガイド部材により電気的
および機械的に結合するようにしたので、部品あるいは
組立上の誤差および母線の伸縮を完全に吸収することが
でき、このため、従釆のような母線接続の調整が不要に
なると共に、接続の作業性が向上し、接続構造も簡素化
できるなどの特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来における母線接続装置を備えた閉鎖配電盤
の概略平面図、第２図はその側面図、第３図は第１図の
ｍ−ｍ線の拡大断面図、第４図はそのＷ−Ｗ線の断面図
、第５図はこの発明にかかる閉鎖配電盤用母線接続装置
の断面図、第６図ａ，ｂおよび第７図はこの発明におけ
る母線接続の組立順序を示す説明図断面図である。 １・・・・・・閉鎖配電盤僅体、２・・・・・・遮断器
、４…・・・接続導体、７・・・・・・絶縁母線、７ａ
・・・・・・導体部、２０・・・・・・接続導体部材、
２０ｂ・・・・・・貫通穴、２１・・・・・・挿入導体
、２２・・・・・・止めリング、２５・…・・ガイド部
材、２６・・・・・・バネ接触子。 第１図 第２図 第３図 第４図 第６図 第５図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 表面に絶縁外被を施し所定方向に延長する貫通穴を
   形成した接続導体部材と、一対の絶縁母線にそれぞれね
   じ結合され、且つ前記貫通穴の内径より小さい外径を有
   し、前記貫通穴の両端開口部からそれぞれ挿入された挿
   入導体と、上記貫通穴の両端開口部にそれぞれ嵌合され
   、上記挿入導体をそれぞれ一点支持する一対のガイド部
   材と、前記貫通穴内に装着され、上記ガイド部材間に位
   置するバネ接触子とを備えた閉鎖配電盤用母線接続装置
   。