JP2547231Y2 - 中心型バタフライ弁の軸受装置 - Google Patents

中心型バタフライ弁の軸受装置

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JP2547231Y2
JP2547231Y2 JP4442591U JP4442591U JP2547231Y2 JP 2547231 Y2 JP2547231 Y2 JP 2547231Y2 JP 4442591 U JP4442591 U JP 4442591U JP 4442591 U JP4442591 U JP 4442591U JP 2547231 Y2 JP2547231 Y2 JP 2547231Y2
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幸一 久田
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株式会社巴技術研究所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、本体(弁本体)の内面
にゴムシートリングを張設した中心型バタフライ弁に関
し、特にその弁棒の軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弁体をその中心部に取付けられた
弁棒によって回動自在に支持するようにした中心型バタ
フライ弁は、図2に示すように、本体1の内面に、ゴム
シートリング2が、その両側方の耳部2aを本体1の両
側面に形成された環状の溝部1aに嵌め込んで固定さ
れ、弁体3の中心部に取付けられた弁棒4が、本体1及
びゴムシート2を貫通して、図示しない外部の駆動機構
に連結され、該弁棒4を介して弁体3を回動するように
なっている。
【0003】上記したこの種のゴムシートリングをもつ
中心型バタフライ弁は、本体1がゴムシートリング2に
よって取扱い液から遮断され、しかも薄形(ウエハタイ
プ)で、組立てが容易であるなどの種々の利点を生かし
て広く利用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来のゴムシ
ートリングをもつ中心型バタフライ弁は、図示しない外
部の駆動機構に接続された弁棒4を介して弁体3が回動
される際、該弁棒4の貫通孔部に沿って外部へ液体が漏
れないようにするために、常時、弁棒貫通部においてゴ
ムシートリング2と弁体3の周面とは弾性力を利用して
圧接している。そのため、該ゴムシートリング2は、構
造上、或る程度以上の厚みLが必要とされる。
【0005】一方、管路に当該バタフライ弁を取付けて
使用する際、弁体3は高圧側から低圧側へ向けて液体圧
に基づく圧力Fを受ける。弁体3が圧力Fを受けたと
き、弁棒4にかかる曲げモーメントMは、単純に、M=
F×Lとなる。従って、該弁棒4にかかる力を小さくす
るためには、F及びLを小さくすることが必要である。
【0006】ところが、圧力Fは、弁体3の寸法と単位
面積当りの流体圧力とで決定されるので、小さくするこ
とはできず、また、厚さ寸法Lも、シールの点から上記
のように限界がある。そのため、不必要に弁棒4を太く
したり、高強度材料を使用するなどして強度を確保して
いるのが現状である。また、上記寸法Lが大きいと、弁
体3がゴムシートリング2を押しつぶしてシールするた
めのつぶし量も大きくする必要があり、また弁体3の回
動に伴い、特に弁棒4の近傍は常時弁体3がこすれ合う
部分でもあり、上記つぶし量が大きいということは、ゴ
ムの耐久性やシールの安定性に不安定要素を残すことに
なるという問題点があった。
【0007】他方、上記した弁棒にかかる曲げモーメン
トに対処するために、従来、図3に示すように、弁棒4
が本体1、シートリング(弁座)2及び弁体3を貫通す
る部分の該弁棒4の周りに、ブッシュ5を被嵌し、該ブ
ッシュ5の周りには、弁体3との間、シートリング2と
の間及び本体1との間に、それぞれ環状パッキング(O
リング)6a、6b、6cを、環状凹溝内に配設したも
のが既に公知である(特開昭60−1473号公報参
照)。ところがこのものは、シートリング2を貫通し更
に弁体3まで挿入される軸受に相当するブッシュ5によ
って、弁棒4の強度は補強されるが、該ブッシュ5にシ
ール機構6a〜6cを持たせる必要があり、構造が複雑
となるばかりでなく、本考案が目的の一つとしている、
ゴムシートリングの厚さを小さくして耐久性とシール性
を向上させることが考えられないという問題点があった
し、又、必要以上に弁体が厚くなるという問題点があっ
た。
【0008】本考案は、上記した従来技術の問題点を解
決し、弁棒が受ける曲げモーメントを小さくすると共
に、弁体周面がゴムシートリングにくい込むつぶし量を
小さくして耐久性とシール安定性を向上させる、コンパ
クトで軽量の中心型バタフライ弁を提供することを目的
としている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上記の目的を達成する
ために、本考案は、本体の内面にゴムシートリングを張
設した中心型バタフライ弁において、本体に装着した弁
棒を支持する軸受の内方端部を、ゴムシートリングの厚
さ方向の中間位置まで延長して設け、弁棒にかかる曲げ
モーメントを小さくしたことを特徴としている。
【0010】
【作用】本考案は上記のように構成されているので、当
該バタフライ弁を管路に取付けて使用した状態で、弁体
が一方向に向かう液体圧力を受けた場合、該弁体を支持
する弁棒にかかる曲げモーメントは、本体に装着された
軸受の内方端部が弁体周面と本体内面との中間部まで延
長され、曲げモーメントの腕(アーム)の長さに相当す
る該内方端部と弁体周面との距離が短縮されているの
で、それに比例して小さくなる。
【0011】このように、弁棒にかかる曲げモーメント
が小さくなるので、該弁棒も細くて済み、又は該弁棒の
構成材料に低強度・高耐食材の使用が可能となる。それ
に伴い、弁体を薄くできるので流量をふやすことができ
る。
【0012】また、上記のように軸受の内方端部と弁体
周面との距離が小さくなるので、弁体閉鎖時弁棒近傍に
おいて弁体周面をシールするために該弁体周面によるゴ
ムシートリングのつぶし量が小さくて済み、そのため、
弁体と常時こすれ合う該弁棒近傍部でのゴムシートリン
グの耐久性やシールの安定性も向上する。
【0013】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面と共に説明す
る。図1は、本考案の一実施例を示す要部断面図であっ
て、図中、図2に記載した符号と同一の符号は同一ない
し同類部分を示すものとする。図において、本体1の内
面に、ゴムシートリング2が、その両側方の耳部2aを
本体1の両側面に形成した環状の溝部1aに嵌め込んで
固定され、弁体3の中心部に取付けられた弁棒4が、本
体1及びゴムシートリング2を貫通して図示しない外部
の駆動機構に連結され、該弁棒4を介して弁体3を回動
するようになっている点は、従来例(図2)と変りはな
い。
【0014】本実施例(本考案)では、弁体3に取付け
られる弁棒4は、本体1に装着された軸受11に回動自
在に支持され、且つ該軸受11の内方端部11aは、本
体1の内周面1bよりゴムシートリング2の厚さ方向の
中間位置まで延長して設けられている。なお、図中、L
は本体1の内周面1bと弁体3の周面3aとの距離、L
aは軸受11の内方端部11aと弁体周面3aとの距離
である。
【0015】上記のように構成されているので、当該バ
タフライ弁を管路に取付けて使用した状態で、弁体3が
一方向に向かう矢印方向の圧力Fを受けた場合、該弁体
3を支持する弁棒4にかかる曲げモーメントMaは、軸
受11が十分な強度を持つならば、Ma=F×Laとな
り、従来例(図2)における曲げモーメントMと比較し
て、
【0016】
【0017】このように、弁棒4にかかる曲げモーメン
トMaが小さくなるので、該弁棒4も細くて済み、又は
該弁棒4を構成する材料にも低強度、高耐食材の使用が
可能となる。
【0018】また、上記のように、軸受11の内方端部
11aと弁体周面3aとの距離1aが従来例(図2)の
Lより小さいので、弁体閉鎖時弁棒4近傍において弁体
周面3aをシールするために該弁体周面3aによるゴム
シートリング2のつぶし量が小さくて済むので、弁体3
と常時こすれ合う該弁棒近傍部でのゴムシートリング2
の耐久性やシールの安定性も向上する。
【0019】なお、上記した実施例において、本体1に
装着した軸受11の内方端部11aをゴムシートリング
2の厚さ方向の中間位置まで延長した構造について説明
したが、本体1の軸周辺部に、上記実施例における軸受
内方端部11aの位置まで突出する究起を設けても同等
の効果が得られる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、本
体の内面にゴムシートリングを張設した中心型バタフラ
イ弁において、本体に装着された、弁棒を支持する軸受
の内方端部を、ゴムシートリングの厚さ方向の中間位置
まで延長して設けたことにより、弁棒にかかる曲げモー
メントが小さくなるので、該弁棒を細くすることが可能
となり、又は弁棒を構成する材料に低強度、高耐食材を
使用することが可能となるばかりでなく、弁棒近傍にお
いて弁体周面によるゴムシートリングのつぶし量が小さ
くて済むので、弁体と常時こすれ合う該弁棒近傍部での
ゴムシートリングの耐久性やシールの安定性が向上す
る。また、弁体を薄く製作することができるので、流量
係数の大きいバタフライ弁を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す中心型バタフライ弁の
要部断面図である。
【図2】従来例を示す要部断面図である。
【図3】他の従来例を示す中心型バタフライ弁の断面図
である。
【符号の説明】
1 本体 2 ゴムシートリング 3 弁体 4 弁棒 11 軸受 11a 軸受の内方端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の内面にゴムシートリングを張設し
    た中心型バタフライ弁において、本体に装着した弁棒を
    支持する軸受の内方端部を、ゴムシートリングの厚さ方
    向の中間位置まで延長して設け、弁棒にかかる曲げモー
    メントを小さくしたことを特徴とする中心型バタフライ
    弁の軸受装置。
JP4442591U 1991-06-13 1991-06-13 中心型バタフライ弁の軸受装置 Expired - Fee Related JP2547231Y2 (ja)

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JPH0586075U JPH0586075U (ja) 1993-11-19
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JP3668733B2 (ja) * 2003-03-28 2005-07-06 株式会社巴技術研究所 バタフライ弁の弁棒軸封装置

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JPH0586075U (ja) 1993-11-19

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