JP2546791Y2 - 光波距離計用反射鏡装置 - Google Patents

光波距離計用反射鏡装置

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JP2546791Y2
JP2546791Y2 JP10550189U JP10550189U JP2546791Y2 JP 2546791 Y2 JP2546791 Y2 JP 2546791Y2 JP 10550189 U JP10550189 U JP 10550189U JP 10550189 U JP10550189 U JP 10550189U JP 2546791 Y2 JP2546791 Y2 JP 2546791Y2
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reflection
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恭久 一川
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株式会社 ソキア
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 光波距離計用反射鏡装置に関する。
(従来の技術) 従来の自動視準光波距離計による作業船台位置決めシ
ステムに使用する反射鏡装置は、第5図に示すように、
平板状の取付板aの一面側に複数図の反射プリズムbが
セットされたもので、反射プリズムbを作業船台上の光
波距離計に正対させて陸上に設置する。
(考案が解決しようとする課題) 上記の反射鏡装置を光波距離計から遠距離の地点に設
置する場合は問題ないが、近距離の地点に設置して距離
測定をするときは、反射鏡装置の取付板aに当たる光波
距離計の光はC1で示すように小さく、遠距離のときは、
光C2で示すように大きく広がったものとなる。したがっ
て、近距離のときにおける光が反射プリズムbに当たら
ない確率は遠距離のときよりも大きく、第6図にL1で示
すように、光波距離計の光が反射プリズムbに当たった
場合と当たらない場合では反射光の光量の隔差が著しい
のは当然である。特に船台上の光波距離計は船の動揺と
共に動き、近距離においては光波距離計の光と反射プリ
ズムの関係が上述の関係にあるので、測距すると反射光
の光量差が大きい。光波距離計は位相差方式の距離計な
ので、光量調整をしないと波形整形時ひずみが発生す
る。このとき位相にずれが生じるのでこれを調節するこ
とは周知となっている。このため光量差が大きいと、そ
れだけ光波距離計内の自動光量絞り調整に時間がかか
り、測距値の算出時間が長くなるという課題があった。
本考案は、従来のことのような課題を解決することを
その目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記の目的を達成するために、反射光学部
材を保持体で保持し該反射光学部材によって光波距離計
から出射する光を反射する反射鏡装置において、コーナ
キューブからなる反射プリズムと反射シートとを、内側
に反射シートが位置し該反射シートを反射プリズムが囲
むように一体に保持すると共に、反射プリズムの仮想反
射面の位置と反射シートの仮想反射面の位置とを一致さ
せたことを特徴とする。
(作用) 反射プリズムに比べて反射光の光量は少ないが、反射
プリズムに比べて反射面が大きくできるので、光波距離
計からの測距光が反射鏡装置上を移動しても反射光の光
量は略一定に維持される。この光量のレベルは近距離の
ときの最大光量を絞って使用する光量と同じとなるの
で、自動絞り状態はほゞ一定となる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面につき説明する。
第1図において、反射鏡装置1は架台2に略円板形状
の反射鏡本体3が取着されて構成されている。反射鏡本
体3は、取付枠10に取付けられた複数個例えば5個の反
射プリズム11と、プリズム反射シート5とから成ってい
る。
プリズム反射シート5は、取付板4に貼着されて取付
枠10に取付けられ、その反射面と反射プリズム11の仮想
反射面とは同位置になるように構成されている。
このプリズム反射シート5は、第2図及び第3図に示
すように、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等のシ
ート6の表面にコーナキューブ(反射プリズム)と同一
の直交三面から成る形成面が連続して形成され、その形
成面上に例えばアルミニウム蒸着膜層のような反射膜層
7が、さらにその上に透明な樹脂層8が形成されてお
り、シート6の裏面には接着剤層9が形成されている。
このプリズム反射シート5の構成によれば、コーナキュ
ーブを連続して配列した構造と同一であるから、入射光
を全く元の方向に反射するようになっている。この反射
光の光量は第6図にL2で示すように従来の反射プリズム
より劣るが、近距離測定(約150m以下)では十分な光量
であり、測距光が反射鏡装置に対して変位しても略均一
な光量となる。
従って、近距離の場合には、中央のプリズム反射シー
ト5を使用して測距を行ない、遠距離測定の場合には、
周りの反射プリズム11を使用して測距を行なう。
尚、第1図において、13は投光器である。この投光器
13は追尾機構を内蔵した光波距離計に光を照射し、光波
距離計を自動的に投光器の方向に正対させるためのもの
である。
前記実施例では、反射シートとしてプリズム反射シー
トを用いたが、これに代えて第4図示のようにガラスビ
ーズ14をアルミニウム蒸着面15上に分散し一体化したガ
ラスビーズ反射シート16を用いてもよい。
以上の実施例において、経年変化により反射シートの
反射作用が劣化したときは取付板4より反射シートを剥
がし、新しいものと交換する。
(考案の効果) 本考案は、上述の通りの構成を有するから、近距離の
距離測定において測距光である反射光の光量のむらが少
なく、そのため光波距離計の自動絞り機構の作動時間が
短く、それだけ測距値を算出するまでの時間が短縮され
る。また、反射部材が安価であるため使い捨てができ保
守が不要となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の斜面図、第2図はその反射
シートの平面図、第3図はその反射シートの断面図、第
4図は反射シートの他の例の平面図、第5図は従来の反
射鏡装置の正面図、第6図は本考案及び従来例の特性図
である。 1……反射鏡装置、3……反射鏡本体 5……プリズム反射シート、14……ガラスビーズ 16……ガラスビーズ反射シート

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射光学部材を保持体で保持し該反射光学
    部材によって光波距離計から出射する光を反射する反射
    鏡装置において、コーナキューブからなる反射プリズム
    と反射シートとを、内側に反射シートが位置し該反射シ
    ートを反射プリズムが囲むように一体に保持すると共
    に、反射プリズムの仮想反射面の位置と反射シートの仮
    想反射面の位置とを一致させたことを特徴とする光波距
    離計用反射鏡装置。
  2. 【請求項2】前記反射シートは、表面に直交三面から成
    る形成面が連続して形成され、その形成面に反射膜層が
    形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の光波距
    離計用反射鏡装置。
  3. 【請求項3】前記反射シートは、表面に反射膜層が形成
    され、その上にガラスビーズを分散し一体化して成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の光波距離計用反射鏡装
    置。
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