JP2546707Y2 - ド ア - Google Patents

ド ア

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JP2546707Y2
JP2546707Y2 JP1993025355U JP2535593U JP2546707Y2 JP 2546707 Y2 JP2546707 Y2 JP 2546707Y2 JP 1993025355 U JP1993025355 U JP 1993025355U JP 2535593 U JP2535593 U JP 2535593U JP 2546707 Y2 JP2546707 Y2 JP 2546707Y2
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栄二 高橋
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ニホンフラッシュ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はドアの改良に関し、と
くに、框の開口部に額縁を介して装飾板を固定している
ドアに関する。この考案のドアは、引き違い戸に使用さ
れるものと、開き戸に使用されるものとがある。
【0002】
【従来の技術】開口部に額縁を介して装飾板を固定した
ドアは、装飾板にガラス板を使用し、あるいは、立体模
様をほどこしたものを使用して綺麗に装飾できる特長が
ある。この種のドアに代表的なものとして唐戸がある。
【0003】額縁を介して装飾板を固定する従来のドア
は、図1、図2、図3に示す構造で、装飾板1を固定し
ている。図1に示すドアは、開口部に沿って固定された
芯材2の内側に額縁3を接着している。額縁3は芯材2
に固定した表面板7と同一平面に仕上げている。図1の
ように、額縁3が表面板7から突出しないドアは、引き
違い戸に使用できる。引き違い戸を開いたときに、額縁
3が別のドアに衝突しないからである。このドアは表面
板7と額縁3との境界を綺麗に仕上げるために、額縁3
の隅角を面取りして、額縁3と表面板7の間にV溝4を
設けている。
【0004】図3に示すドアは、芯材2を表面板7の端
縁から開口部に突出させている。芯材2の突出部に、額
縁3を固定している。額縁3は、芯材2を嵌入するため
に、外側面にコ字状のコ字溝5を設けている。この構造
のドアも、額縁3と表面板7とを同一平面にできる。
たがって、引き違い戸にも使用できる。
【0005】さらに、図2に示すドアは、芯材2に固定
した表面板7を挟む状態で、額縁3を固定している。額
縁3は、芯材2の両面に固定した表面板7を挟着するた
めに、外側面にコ字溝5を設けている。この構造のドア
は、額縁3が表面板7から突出するので、引き違い戸に
は使用できず、開き戸に使用される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】図1に示すドアは、額
縁3と表面板7とを同一平面にできる特長はある。しか
しながら、額縁3と表面板7の境界を綺麗に仕上げるこ
とが極めて難しい。それは、額縁3と表面板7の間の隙
間を一定の間隔に揃えて高精度に仕上げることが難し
く、この間に不揃いな隙間ができるからである。額縁3
と表面板7との境界は、開口部の内側縁と、額縁3の外
側縁とを正確な方形状に加工することが難しく、また、
木材の狂いで変形することによって不揃いとなる。芯材
2と、表面板7と、額縁3に使用する天然の木材は、経
時的に起こる変形を皆無にできない。木材の変形は、ド
アの組立工程で発生し、また組み立てた後にも発生し
て、額縁3と表面板7の仕上げ精度を低下させる。さら
に、この構造のドアは、経時的に発生する木材の狂いに
よって、表面板7と額縁3とをいつまでも同一平面に保
持することが難しい欠点がある。表面板7が反り、芯材
2と額縁3とが変形すると、表面板7と額縁3とを同一
平面に保持することができなくなる。ドアを引き違い戸
に使用するときに、額縁3と表面板7とが同一平面でな
くなると、スムーズにドアを開閉できなくなる。また、
引き違い戸に使用しない場合でも、表面板7と額縁3と
に部分的に段差ができると、よく目だってドアとしても
美しさが著しく低下する欠点がある。
【0007】図3に示す構造のドアは、芯材2を額縁3
の溝に嵌入するので、額縁3の内側と芯材2との間に隙
間ができるのを防止できる特長がある。しかしながら、
この構造のドアも、表面板7が反ると、額縁3と表面板
7とを同じ平面に保持することが難しくなる。とくに、
この構造のドアは、芯材2の一部に額縁3を嵌入するの
で、表面板7の端縁を芯材2に接着する面積が少なくな
り、表面板7と芯材2との接着強度が低下する。このた
め、表面板7の端縁が芯材2から外れて反りやすい欠点
がある。また、芯材2部分が見えるため溝部分が綺麗に
仕上がらない。また、不揃いとなる欠点がある。
【0008】図2に示すドアは、額縁3の外側に設けた
コ字状の溝に、芯材2の両面に接着した表面板7を嵌入
するので、額縁3が表面板7の端縁の反りを防止できる
特長がある。しかしながら、この構造のドアは、額縁3
と表面板7とを同一平面にできないので、引き違い戸
しては使用できず、用途に制約を受ける欠点がある。ま
た、額縁3が反ると額縁3と表面板7との間に隙間がで
き、しかも、この隙間がよく目だってドアの美しさを著
しく低下させる欠点がある。さらに、この構造のドア
は、製造工程において、額縁3のコ字溝5の幅を、表面
板7を固定した框6の厚さに正確に調整する必要があ
る。それは、額縁3の溝に隙間なく框6を嵌入する必要
があるからである。ところが、表面板7に使用する合板
には厚さの誤差が大きいので、額縁3の溝幅と芯材2の
厚さとを正確に加工しても、表面板7を額縁3の溝に隙
間なく密着して嵌入することが極めて難しい。隙間がで
きないように、額縁3の溝幅を狭くすると、厚い表面板
7を固定した框6を嵌入できなくなる。反対に確実に框
6を嵌入できるように、額縁3の溝幅を多少でも広くす
ると、表面板7と額縁3との間に隙間ができやすく、こ
れが目だって商品価値が著しく低下する。さらに、図9
に示すように、表面板7を框6の開口部で内側に折曲
し、折曲部分を額縁3のコ字溝5に入れて固定するドア
も開発されている(実公昭61−13676号公報)。
この図のドアは、額縁3と表面板7とを固定している框
6と同じ厚さにできる。このため、引き違い戸に使用で
きる。ただ、この構造のドアは、表面板7を框6の開口
部で約45度に折曲してその先端部を額縁3のコ字溝5
に挿入するので、額縁3と框6との境界にできるスリッ
ト隙間の断面形状を、コ字状にはできない。スリット隙
間は、片面を傾斜面として他の面を垂直面とするV字形
の溝となる。さらにこの構造のドアは、表面板7の傾斜
面に額縁3を当接するので、額縁3の取り付け位置を正
確に位置決めするのが難しく、あるいは、額縁3と表面
板7との間に隙間ができやすい欠点等がある。額縁3が
少しでも内側にずれると、表面板7と額縁3との間に隙
間ができる。さらに、この構造のドアは、額縁3外周の
隅角部分であって、折曲された表面板7の隅角10を隙
間ができないように、綺麗に仕上げるのが難しい欠点も
ある。ここに隙間ができないようにするために、表面板
7を約45度に折曲した状態で、隅角10部分で隣接す
る表面板7と隙間ができない正確な角度に斜切する必要
がある。約45度に傾斜する表面板7を、隅角10で隙
間なく連結するには、隅角10となる面を立体的に隙間
なく連結できる角度に斜切する必要があり、この加工に
著しく手間がかかり、また、隙間ができやすい欠点があ
る。さらにまた、折曲された表面板7は、裏面を芯材2
の表面に密着できず、芯材2と表面板7との間に隙間が
できて、この部分を十分な強度とするのが難しくなる欠
点もある。
【0009】この考案は、従来のドアが有するこれ等の
欠点を解決することを目的に開発されたものである。こ
の考案の重要な目的は、簡単かつ容易に能率よく多量生
産して、額縁と表面板との境界を綺麗に仕上げることが
でき、さらに、長期間にわたって額縁と表面板の境界を
綺麗に保持できるドアを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案のドアは、前述
の目的を達成するために下記の構成を備える。ドアは、
額縁3を介して框6の開口部に装飾板1を固定してい
る。ドアは、框6の開口部に沿って芯材2を配設してい
る。芯材2の両面には、ドアの框6を表面仕上げする表
面板7を固定している。框6の開口部に固定される額縁
3は、ドアの開口部に沿う方形状に形成されると共に、
その外周面には、横断面をコ字状とするコ字溝5を設け
ている。額縁3のコ字溝5に、表面板7の開口部を嵌入
し、額縁3が、芯材2の両面に固定された表面板7を挟
着する状態で框6に固定されている。さらに、額縁3と
框6との間にはスリット隙間dを設けている。さらに、
本考案のドアは、表面板7に、合板ではなくて、繊維板
を使用している。繊維板には、MDF(MEDIAM
DENCITY FIBER BOAD)等を使用す
る。繊維板は、開口部周縁の表面を溝状に切除して薄く
形成してなる段差部7Aを有する。表面板7の段差部7
Aは、芯材2両面の平行面に互いに平行に密着されて、
その先端縁は額縁3のコ字溝5の内側に挿入されて、芯
材2と額縁3のコ字溝5で挟着して固定されている。表
面板7の段差部7Aは、額縁3のコ字溝5に完全には挿
入されずに、段差部7Aによって額縁3の外周にスリッ
ト隙間dを設けている。額縁3の外周に設けられたスリ
ット隙間dは、直線状に延長されて、縦框と横框の境界
となる表面板7の連結部にも設けられている。段差部7
Aの深さDは、額縁3のコ字溝5を形成する鍔9の厚さ
にほぼ等しく形成されており、額縁3と框6とはほぼ同
一平面となっている。
【0011】
【作用】この考案のドアは、芯材2の両面に、表面板7
として繊維板を固定している。繊維板は、開口部の内側
に沿って段差部7Aを設けている。段差部7Aを挟着す
る状態で、額縁3を固定している。額縁3は、外側にコ
字溝5を設け、コ字溝5に表面板7を嵌入して框6に固
定している。この構造のドアは、下記の工程で製造され
る。 芯材2の両面に、平面状の表面板7として繊維板を
接着する。 開口部の周縁に位置する繊維板の端縁に段差部7A
を設ける。繊維板の段差部7Aは、芯材2に表面板7を
固定した状態で、NC加工して設けることができる。た
だ、予め段差部7Aを設けた繊維板を芯材2に接着する
こともできる。 額縁3の外周縁を、開口部の内面に沿って接着す
る。このとき、額縁3のコ字溝5に、繊維板を接着した
芯材2を嵌入する。 額縁3に装飾板1をセットする。
【0012】この構造のドアは、表面板7と額縁3との
境界を綺麗に仕上げることができる。それは、表面板7
に繊維板を使用し、繊維板に段差部7Aを設けて額縁3
のコ字溝5に嵌入しているからである。額縁3のコ字溝
5に先端を嵌入した表面板は、額縁3によって反りが
防止される。また、表面板7と額縁3の隙間は、コ字溝
5のある額縁3で隠されて目だたなくできる。さらに、
表面板7に段差部7Aを設けて、額縁3のコ字溝5に嵌
入するので、額縁3と表面板7とを同一平面にすること
もできる。
【0013】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。ただし、以下に示す実施例は、この考案の技術
思想を具体化するためのドアを例示するものであって、
この考案のドアは、構成部品の構造、配置、固定状態等
を下記のものに特定するものでない。この考案のドア
は、実用新案登録請求の範囲において、種々の変更を加
えることができる。
【0014】さらに、この明細書は、実用新案登録請求
の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「作
用の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に
示される部材に付記している。ただ、実用新案登録請求
の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するもの
では決してない。
【0015】図4に示すドアは、額縁3を介して框6の
開口部に装飾板1を固定している。装飾板1には、ガラ
ス、木材、合成樹脂板等で、表面を綺麗に装飾した板材
が使用される。図4のドアは、中央の縦にひとつの装飾
板1を固定しているが。ただ、この考案のドアは、開口
部を複数に区画し、それぞれの開口部に装飾板1を固定
することもできる。
【0016】図4に示すドアの芯材2の組構造を図5に
示している。この図に示す芯材2は、ドアの外周に沿っ
て方形状に連結され、内側の開口部に沿っても固定され
ている。開口部の芯材2と、ドアの外周の芯材2とは、
横桟で連結している。芯材2は両面に表面板7を固定す
るので、両面が同一平面となるように連結されている。
【0017】芯材2の両面には、開口部を除いて表面板
7を接着して固定している。図4に示すドアは、片面に
4枚の表面板7を固定している。両側に大きな表面板7
を、両側の大きな表面板7の間に小さい表面板7を接着
している。表面板7は、木口を綺麗に仕上げ、また、木
材に特有の反りを防止するために、繊維板を使用してい
る。繊維板の表面には、木材を薄くスライスした突板、
合成樹脂製の表面シート等の表面材を接着し、あるいは
塗装して綺麗に表面仕上げしている。切除した段差部7
Aは、塗料を塗布または転写にて綺麗に表面仕上げして
いる。
【0018】図6は、開口部の周縁に額縁3を固定する
構造を示している。この図に示すように、芯材2両面の
平行面に接着した表面板7は、開口部の周縁に沿って段
差部7Aを設けている。表面板7の段差部7Aは、芯材
2に接着した状態で、表面を溝状にNC加工して薄く形
成して設けることができる。また、表面板7を所定の外
形に切断した後、芯材2に接着する前に周縁を薄く溝状
切削して設けることもできる。図6に示す表面板7は
4mmの繊維板で、表面側を2.5mm切削して段差部
7Aとしている。したがって、表面板7の段差部7Aの
厚さは1.5mmである。
【0019】ドアは、開口部に沿って額縁3を固定して
いる。額縁3は、外周縁を額縁3の内周縁に固定するた
めに、開口部に沿う方形状に枠組されている。さらに、
額縁3は、外周面にコ字溝5を設けている。額縁3は、
コ字溝5で、芯材2に接着した表面板7を挟着するよう
にして、表面板7の段差部7Aと芯材2とに接着する。
【0020】額縁3は、装飾板1を挟着する状態でドア
に固定する。装飾板1を簡単に挟着するために、図6に
示す額縁3は、二つに分割している。図6に示す額縁3
は、上下に二分割している。このように、二分割した額
縁3は、例えば、下の額縁3を芯材2と表面板7とに固
定し、額縁3の上に装飾板1を載せ、その後に上の額縁
3を接着して、装飾板1を挟着する状態で固定できる。
この構造は装飾板1を簡単に固定できる。ただ、額縁3
は必ずしも二分割する必要はない。二分割しない額縁3
は、4本の木材を方形状に連結するときに、装飾板1を
内周の溝に嵌入する。
【0021】額縁3のコ字溝5は、表面板7の段差部7
Aの幅よりも浅く加工される。それは、図6に示すよう
に、額縁3と段差部7Aとの間にスリット隙間を設け
るためである。図6に示すドアは、スリット隙間を3
mm、コ字溝5の深さも3mm、段差部7Aの幅を6m
mとしている。
【0022】額縁3は、通常木材を加工して製作され
る。ただ、額縁3は、合成樹脂を成形し、あるいは、繊
維板等の人工木材を加工して製作することもできる。図
6に示す額縁3は、コ字溝5を形成する鍔9の厚さを段
差部7Aの深さDに等しくして、額縁3を表面板7と同
一平面としている。額縁3をこの形状に加工したドア
は、引き違い戸に使用できる。ただ、この考案のドア
は、用途を引き違い戸に特定しないので、額縁3を表面
板7から多少突出させることもできる。また、額縁3を
表面板7よりも多少は内側に位置するように設計するこ
ともできる。
【0023】図4に示すドアは、額縁3の外周から上下
方向に直線状に延長して、表面板7の間にもスリット隙
を設けている。表面板7を連結する境界部分を図7
と図8に示している。図7は、図4に示すドアの横断面
である。図8はドアの両側に接着された縦框表面の
きい表面板7に、横框表面の小さい表面板7を接着する
状態を示している。これ等の図に示すドアは、大きい表
面板7の端縁に段差部7Aを設けて芯材2に接着してい
る。大きい表面板7は、図7に示すように、芯材2
分が突出するように、芯材2に接着している。小さい表
面板7は、段差部7Aにラップして接着するために、内
側に切除部8を設けている。小さい表面板7の切除部8
を、大きい表面板7の段差部7Aに接着して、小さい表
面板7を芯材2に接着している。この構造のドアは、表
面板7の境界を綺麗に仕上げることができる。
【0024】
【考案の効果】この考案のドアは、簡単かつ容易に能率
よく多量生産して、額縁と表面板との境界を綺麗に仕上
げることができる特長がある。それは、この考案のドア
が、表面板の開口部周縁を溝状に切除して薄く形成した
段差部とし、この段差部を、芯材両面の平行面に互いに
平行に密着して、その先端部を額縁のコ字溝の内側に挿
入し、芯材と額縁のコ字溝で狭着して、表面板の段差部
を固定し、さらに、表面の段差部を額縁のコ字溝に完
全に挿入せずに、額縁の外周に段差部でスリット隙間
設けているからである。 さらにまた、この考案のドア
は、額縁の外周に設けたスリット隙間を直線状に延長し
て、表面板の間にもスリット隙間を設けている。この構
造のドアは、額縁の外周から表面板の境界までを簡単か
つ容易に、しかも綺麗に表面仕上げできる特長がある。
それは、額縁と表面板の間、表面板と表面板の間の位置
を若干調整して、組み立てできるので、加工精度の誤差
を目だたないように組み立てできるからである。さら
に、額縁の外周から表面板の境界まで、スリット隙間を
一直線 状とするので、表面板の段差部を、表面板に連結
する部分と、額縁に連結する部分を同じように直線状に
加工できるので、加工が容易で、しかも綺麗に仕上げら
れる利点がある。また、スリット隙間が額縁から表面板
の境界まで直線状に延長されるので、すっきりした美し
い外観にできる特長もある。 さらに、この考案のドア
は、表面板に変形しにくい繊維板を使用し、また、繊維
板を薄く加工して段差部を設け、この段差部を額縁のコ
字溝に挿入して、額縁を框に連結するので、額縁と表面
板を隙間ができないように連結できる特長がある。ま
た、この構造のドアは、額縁でもって、表面板の段差部
を芯材に密着させる状態で固定し、しかも、表面板の段
差部を額縁のコ字溝に挿入して額縁を框に連結するの
で、表面板と額縁の接着面に隙間があってもこれが目だ
たないように固定できる。 さらにまた、この考案のドア
は、芯材両面に平行面に密着される表面板の段差を、
額縁のコ字溝に挿入して連結するので、額縁の連結位置
が表面板に沿ってずれても、表面板と額縁との間に目だ
つ隙間ができることがない。このため、組み立て工程
で、額縁の取り付け位置を調整でき、表面板や額縁の加
工精度を低くして、綺麗に隙間なく組み立てできる特長
がある。 とくに、この考案のドアは、芯材両面の平行面
に密着される段差部を、額縁のコ字溝に挿入し、段差部
と額縁の間にスリット隙間を設けているので、表面板を
コ字溝に挿入する深さを変えて、額縁と表面板のスリッ
ト隙間の間隔を調整して同じ間隔とすることができる。
さらにまた、この考案のドアは、額縁の周囲に横断面を
コ字状とするスリット隙間を設けているので、額縁の外
側に位置するスリット隙間の隅角部分を簡単かつ容易
に、しかも綺麗に仕上げられる特長もある。それは、こ
の形状のスリット隙間のある表面板は、額縁の外側で正
確な角度に斜切する必要がないからである。したがっ
て、この考案のドアは、簡単かつ容易に能率よく多量生
産して、額縁と表面板との境界を綺麗に仕上げることが
でき、しかも、長期間にわたって額縁と表面板の境界を
綺麗に保持できる優れた特長を実現する。さらにまた、
本考案のドアは、段差部の深さを額縁のコ字溝を形成す
る鍔の厚 さにほぼ等しく形成しているので、 引き違い
戸にも使用できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】額縁を介して装飾板を固定する従来のドアの額
縁取り付け部分を示す断面図
【図2】額縁を介して装飾板を固定する従来のドアの額
縁取り付け部分を示す断面図
【図3】額縁を介して装飾板を固定する従来のドアの額
縁取り付け部分を示す断面図
【図4】この考案のドアの一例を示す正面図
【図5】図4に示すドアの芯材を示す正面図
【図6】図4に示すドアの額縁固定部分を示す断面図
【図7】図4に示すドアの表面板を連結する部分を示す
断面図
【図8】図4に示すドアの表面板の連結部分を示す斜視
【図9】額縁を介して装飾板を固定する従来のドアの額
縁取り付け部分を示す断面図
【符号の説明】
1…装飾板 2…芯材 3…額縁 4…V溝 5…コ字溝 6…框 7…表面板 7A…段差部 8切除部9…鍔 10…表面板の隅角 d…スリット隙間D…段差部の深さ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 額縁(3)を介して框(6)の開口部に
    装飾板(1)を固定しているドアであって、框(6)の
    開口部に沿って芯材(2)が配設され、芯材(2)の両
    には、ドアの框(6)を表面仕上げする表面板(7)
    が固定され、框(6)の開口部に固定される額縁(3)
    は、ドアの開口部に沿う方形状に形成されると共に、そ
    の外周面には、横面をコ字状とするコ字溝(5)が計
    けら、この額縁(3)のコ字溝(5)に表面板(7)の
    開口部を嵌入し、額縁(3)が、芯材(2)の両面に固
    定された表面板(7)を挟着する状態で框(6)に固定
    されており、さらに、額縁(3)と框(6)との間には
    スリット隙間(d)が設けられてなるドアにおいて、 表面板(7)に繊維板が使用されると共に、繊維板は、
    開口部周縁の表面が溝状切除されて薄く形成された段
    差部(7A)を備え、表面板(7)の段差部(7A)
    は、芯材(2)両面の平行面に互いに平行に密着され
    て、その先端縁は額縁(3)のコ字溝(5)の内側に挿
    入されて、芯材(2)と額縁(3)のコ字溝(5)で挟
    着して固定されており、さらに、段差部(7A)は額縁
    (3)のコ字溝(5)に完全には挿入されずに、段差
    (7A)によって額縁(3)の外周にスリット隙間
    (d)が設けられており、額縁(3)の外周に設けられ
    たスリット隙間(d)は、直線状に延長されて表面板
    (7)の連結部にも設けられており、さらにまた、段差
    部(7A)の深さ(D)が額縁(3)のコ字溝(5)を
    形成する鍔(9)の厚さにほぼ等しく形成されてなるこ
    とを特徴とするドア。
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