JP2546545B2 - アルキルナフタレン類の製造方法 - Google Patents

アルキルナフタレン類の製造方法

Info

Publication number
JP2546545B2
JP2546545B2 JP3009365A JP936591A JP2546545B2 JP 2546545 B2 JP2546545 B2 JP 2546545B2 JP 3009365 A JP3009365 A JP 3009365A JP 936591 A JP936591 A JP 936591A JP 2546545 B2 JP2546545 B2 JP 2546545B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
naphthalene
mol
catalyst
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3009365A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04210929A (ja
Inventor
連 長谷部
典正 奥田
昇 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP3009365A priority Critical patent/JP2546545B2/ja
Priority to EP91101349A priority patent/EP0440250B1/en
Priority to DE69108941T priority patent/DE69108941T2/de
Publication of JPH04210929A publication Critical patent/JPH04210929A/ja
Priority to US08/123,984 priority patent/US5382735A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2546545B2 publication Critical patent/JP2546545B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/54Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition of unsaturated hydrocarbons to saturated hydrocarbons or to hydrocarbons containing a six-membered aromatic ring with no unsaturation outside the aromatic ring
    • C07C2/64Addition to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C2/66Catalytic processes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(1)で表され
るナフタレン類と一般式(2)で表されるオレフィンと
を反応させて一般式(3)で表されるアルキルナフタレ
ン類を製造する方法に関するものである。
【0002】
【化3】
【0003】アルキルナフタレン類は熱媒体、感圧紙溶
剤などとして有用であり、広く使用されている。また、
近年ポリエステル原料として注目されているナフタレン
ジカルボン酸の原料、あるいはナフトール類の原料とし
ても有用である。
【0004】また、アルキルナフタレン類はアルキル基
の置換位置により種々のものがあるが、それらの中でも
2位モノ置換アルキルナフタレン類や2,6位ジ置換ア
ルキルナフタレン類が特に有用である。
【0005】
【従来の技術】従来、ナフタレン類とオレフィンとをA
lCl3,BF3 などのルイス酸を触媒として用いて反応
させて、アルキルナフタレン類を製造する方法が一般的
に行なわれている(特開昭63-230645,特開昭64-61435,
特開平1-197447)。しかし、これらの方法では、使用し
た触媒の再生再利用が難しく、また触媒の腐食性が強い
ため工業的には装置の材質面で制約をうける。さらに、
前述したようにアルキルナフタレン類の中でも2位モノ
置換アルキルナフタレンや2,6位ジ置換アルキルナフ
タレンが特に有用であるが、反応の際に異性化が起こり
やすく、1位置換アルキルナフタレン類の生成量が多
い。
【0006】ルイス酸の代わりに触媒としてシリカ−ア
ルミナ触媒やゼオライト触媒を用いる方法もある(特開
昭63-215647,特開昭64-9942,特開平1-135731) 。しかし
これらの方法においても、供給された原料が消費される
割合を示す転化率は低く、目的とする化合物の収率も低
いため多量の触媒を必要とし、かつ異性化が起こり易い
など工業的には問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ナフ
タレン類とオレフィンとを反応させてアルキルナフタレ
ン類、特に有用性の高い2位モノ置換アルキルナフタレ
ンや2,6位ジ置換アルキルナフタレンを高選択的かつ
高収率で製造することができ、かつ反応に使用した触媒
の回収・再利用が容易な方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは触媒として
ヘテロポリ酸を用いると、前記の従来から用いられてき
た触媒を用いた方法に比べて極めて高選択的かつ高収率
でアルキルナフタレン類を製造できることを見出し、更
に鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は式(1)で表されるナフタレン類と式
(2)で表されるオレフィンとを、ヘテロポリ酸を触媒
として用いて反応させることを要旨とする式(3)で表
されるアルキルナフタレン類の製造方法である。
【0009】式(1)のナフタレン類は具体的には、ナ
フタレン,1−メチルナフタレン,2−メチルナフタレ
ン、1−エチルナフタレン,2−エチルナフタレン,1
−イソプロピルナフタレン,2−イソプロピルナフタレ
ン,2-sec-ブチルナフタレン,2−tert−ブチルナフタ
レンなどが挙げられる。また、式(2)のオレフィンは
具体的にはエチレン,プロピレン,1−ブテン,cis-2-
ブテン,trans-2-ブテン,イソブチレンなどが挙げられ
る。
【0010】本発明で触媒として用いられるヘテロポリ
酸は種々のものが使用できるが、中でも特に一般式、 Ha 1 1240 (Xはリンまたはケイ素、Yはタングステン,モリブデ
ンおよびバナジウムの中から選ばれる少なくとも1種の
元素を表し、aはX,Yにより定まる数値を表す)で表
されるヘテロポリ酸は特に優れた触媒性能を示すので好
ましい。これらのヘテロポリ酸の具体例としては、12
−タングストリン酸(H3 PW1240),12−タングス
トケイ酸(H4 SiW1240),12−モリブドリン酸
(H3 PMo1240),12−モリブドケイ酸(H4 Si
Mo1240),タングステンとモリブデンが混合配位した
タングストモリブドリン酸(H3 PW12-XMoX40
但し、xは0<x<12の範囲),モリブデンとバナジウ
ムが混合配位したモリブドバナドリン酸(H3+X PMo
12-XX 40:但し、xは0<x<12の範囲)などが
挙げられる。
【0011】触媒のヘテロポリ酸は市販のものをそのま
ま反応に用いることができるが、反応後の触媒を容易に
分離・回収できるようにするため、担体に含浸担持して
用いる方が望ましい。この場合の担体としてはヘテロポ
リ酸に対して安定であり、かつ高表面積を有するものが
よく、シリカ,チタニア,活性炭などが好適である。
【0012】触媒の焼成はナフタレン類とオレフィンと
を反応させる温度より高い温度で行なうのが望ましい。
ヘテロポリ酸の種類にもよるが100〜600℃の範
囲、より好ましくは150〜500℃の範囲で焼成する
とよい。
【0013】反応は液相、気相いずれでも行なうことが
できる。
【0014】液相で反応を行なう場合は、反応槽に式
(1)のナフタレン類と式(2)のオレフィンとを仕込
み、更に所定量のヘテロポリ酸を加え、攪拌下、所定の
温度にて反応させる。触媒の使用量は、原料のナフタレ
ン類に対して1〜10重量%程度が適当である。好まし
い反応温度は100〜300℃の範囲である。反応を円
滑に行なう目的で原料のナフタレン類を溶媒に溶解もし
くは懸濁させて希釈することもできる。この場合の溶媒
としては反応に悪影響を及ぼさないものが選ばれ、例え
ばn−デカン,n−ウンデカン,n−ドデカンなどの飽
和炭化水素などが使用できる。式(1)のナフタレン類
と式(2)のオレフィンとの仕込み時のモル比は原料や
触媒の種類、目的とする式(3)のアルキルナフタレン
類の種類等によって適宜選択される。特に、1モルのナ
フタレン類にオレフィンが1モル付加したモノ付加物を
目的のアルキルナフタレン類とする場合は、式(1)の
ナフタレン類と式(2)のオレフィンとの仕込みモル比
を1:0.1〜1:2の範囲、より好ましくは1:0.5〜
1:1.2の範囲とし、また2モル付加したジ付加物を目
的のアルキルナフタレン類とする場合は該モル比を1:
1〜1:10の範囲、より好ましくは1:1.2〜1:3
の範囲とすると目的物が選択性良く得られる。
【0015】気相で反応を行なう場合は、通常の固定床
流通式反応装置を用いるのが簡便である。ヘテロポリ酸
を担体に担持した触媒を充填した反応管を所定の反応温
度に加熱し、原料であるナフタレン類とオレフィンとの
混合ガスを導入する。窒素などの不活性ガスをキャリア
ーガスとして用いると反応を制御しやすくなり好まし
い。反応管に供給する混合ガス中のナフタレン類の濃度
は好ましくは0.01〜10容量%の範囲、より好ましく
は0.2〜5容量%の範囲である。また、オレフィンはナ
フタレン類とのモル比が適切になるように決められる。
ナフタレン類とオレフィンとの仕込みモル比については
液相反応の場合に関して上述したとおりである。好まし
い反応温度は200〜600℃の範囲、より好ましくは
300〜450℃の範囲である。空間速度は1000〜
5000hr-1の範囲が好ましい。反応圧力は常圧,加
圧,減圧いずれでも可能である。
【0016】反応後、得られた生成物を適宜精製し、目
的とするモノ付加物やジ付加物などを取り出すことがで
きる。
【0017】更に、必要により、これら目的物を取り出
した後の残渣を反応原料に混合して再度反応に供するこ
ともできる。これは、例えば、残渣が主として未反応原
料である場合や、ジ付加物を目的物とする場合に残渣が
主として未反応原料やモノ付加物である場合に有効であ
る。さらに、例えば、残渣が主として目的物よりも多く
オレフィンが付加した高次付加物である場合にも、式
(1)のナフタレン類に混合して再度反応に供すると、
高次付加物のナフタレン環の側鎖が式(1)のナフタレ
ン類のナフタレン環に転移して、モノ付加物やジ付加物
などの収率向上に寄与する効果もある。
【0018】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳しく説
明する。
【0019】尚、実施例中の転化率、選択率は次の定義
に従うものとする。
【0020】
【数1】
【0021】実施例1 100mlオートクレーブに、ナフタレン10g,溶媒
としてn−ウンデカン20ml,触媒として12−タン
グストリン酸をシリカ(富士デヴィソン製:IDゲル)
に30重量%担持したヘテロポリ酸触媒(以下、30重
量%PW12/SiO2 と表す:担体に担持した他のヘテ
ロポリ酸触媒についても同様の表し方をする)0.5gお
よびプロピレン7gを仕込んだ。攪拌しながら昇温し、
200℃で2時間反応を行なった。冷却後、反応混合物
からヘテロポリ酸触媒を濾別して反応液を得た。反応液
中にヘテロポリ酸の溶出は認められなかった。反応液を
ガスクロマトグラフで分析したところ、ナフタレンの転
化率は80モル%であった。モノ付加物のうち、2位モ
ノ置換体である2−イソプロピルナフタレン(以下、2
−IPNと表す)の選択率は20.5モル%、1位モノ置
換体である1−イソプロピルナフタレン(以下、1−I
PNと表す)の選択率は0.5モル%であり、ジ付加物で
あるジイソプロピルナフタレン(以下、DIPNと表
す)の選択率は72モル%であった。また、DIPNの
うち2,6位ジ置換体である2,6−ジイソプロピルナ
フタレン(以下、2,6−DIPNと表す)は55%で
あった。
【0022】反応条件を表1に、結果を表2に示した。
【0023】実施例2 実施例1で濾別したヘテロポリ酸触媒を用いて、再度実
施例1と同様にナフタレンとプロピレンとの反応を行な
った。反応条件を表1に、結果を表2に示した。
【0024】実施例3〜7 触媒を代えた以外は実施例1と同様にして反応を行なっ
た。反応条件を表1に、結果を表2に示した。
【0025】実施例8 仕込みプロピレンを3gとし、30重量%SiW12/S
iO2 0.5gを触媒として用い、反応温度180℃で反
応時間1時間として、実施例1と同様に反応を行なっ
た。反応条件を表1に、結果を表2に示した。
【0026】実施例9 ナフタレンの代わりに実施例8で得られた2−イソプロ
ピルナフタレン(純度98%)を原料として用い、プロ
ピレン3gを仕込み、20重量%PW12/SiO2 を触
媒として用いて反応温度を240℃とした以外は実施例
1と同様にして反応を行なった。反応液をガスクロマト
グラフで分析したところ、2−IPNの転化率は70モ
ル%であった。モノ付加物(ジ置換体)であるDIPN
の選択率は93モル%であり、そのうち2,6−DIP
Nは72%であった。また、2−IPNが異性化して生
成した1−IPNの選択率は0.2モル%であった。反応
条件および結果を表1に示した。
【0027】実施例10 ナフタレンの代わりに2−メチルナフタレン(以下、2
−MNと表す)30gを原料として用い、プロピレンの
仕込み量を10gとし溶媒を使用せず、実施例1と同様
にして反応を行なった。反応液をガスクロマトグラフで
分析したところ、2−MNの転化率は82モル%であっ
た。モノ付加物(ジ置換体)であるメチルイソプロピル
ナフタレン(以下、MIPNと表す)の選択率は89モ
ル%であり、そのうち2,6位ジ置換体である2−メチ
ル−6−イソプロピルナフタレン(以下、2,6−MI
PNと表す)が64%であった。また、2−MNが異性
化して生成した1−メチルナフタレン(以下1−MNと
表す)の選択率は0.5モル%であった。反応条件を表1
に、結果を表2に示した。
【0028】比較例1 特開平1−135731号の実施例1に準じて以下のと
おりシリカ−アルミナ触媒を調製した。
【0029】300mlのビーカーに3.2gのアルミニ
ウム sec−ブトキシドと67.1gのテトラエトキシシラ
ンを加え、更に0.79gの硫酸ジメチルおよび50.0g
のエチレングリコールを添加し、60〜70℃で3時間
攪拌した。次にこの溶液に23.2gの水を加え、70〜
80℃で攪拌し、ゼラチン状に固化したゲルを得た。
【0030】これを破砕した後、減圧下110℃で乾燥
し細かく粉砕し、550℃で8時間焼成し、シリカ−ア
ルミナ触媒を得た。
【0031】得られたシリカ−アルミナ触媒を用いた以
外は実施例10と同じ反応条件で2−MNとプロピレン
との反応を行なった。反応条件を表1に、結果を表2に
示した。
【0032】実施例11 ナフタレンの代わりに2−MN、プロピレンの代わりに
エチレンを原料として用い、n−ウンデカンの代わりに
n−デカンを溶媒として用い、反応温度220℃で反応
時間3時間とした以外は、実施例1と同様にして反応を
行なった。反応液をガスクロマトグラフで分析したとこ
ろ、2−MNの転化率は74モル%であった。モノ付加
物(ジ置換体)であるメチルエチルナフタレン(以下、
MENと表す)の選択率は91モル%であり、そのうち
2,6位ジ置換体である2−メチル−6−エチルナフタ
レン(以下、2,6−MENと表す)が53%であっ
た。
【0033】また、2−MNの異性化により生成した1
−MNの選択率は2モル%であった。
【0034】反応条件を表1に、結果を表2に示した。
【0035】実施例12 プロピレンの代わりに cis−2−ブテンを原料として用
い、n−ウンデカンの代わりにn−デカンを溶媒として
用いた以外は、実施例8と同様にして反応を行なった。
反応液をガスクロマトグラフで分析したところ、ナフタ
レンの転化率は72モル%であった。モノ付加物のう
ち、2位モノ置換体である2−sec-ブチルナフタレン
(以下、2−SBNと表す)の選択率は20モル%、1
位モノ置換体である1−sec-ブチルナフタレン(以下、
1−SBNと表す)の選択率は1モル%であり、ジ付加
物であるジ−sec-ブチルナフタレン(以下、DSBNと
表す)の選択率は64モル%であった。また、DSBN
のうち2,6位ジ置換体である2,6−ジ−sec-ブチル
ナフタレン(以下、2,6−DSBNと表す)は59%
であった。反応条件を表1に、結果を表2に示した。
【0036】実施例13 プロピレンの代わりにイソブチレンを原料として用い、
n−ウンデカンの代わりにn−デカンを溶媒として用い
た以外は、実施例8と同様にして反応を行なった。反応
液をガスクロマトグラフで分析したところ、ナフタレン
の転化率は75モル%であった。モノ付加物のうち、2
位モノ置換体である2−tert−ブチルナフタレン(以
下、2−TBNと表す)の選択率は22モル%、1位モ
ノ置換体である1−tert−ブチルナフタレン(以下、1
−TBNと表す)の選択率は0.8モル%であり、ジ付加
物であるジ−tert−ブチルナフタレン(以下、DTBN
と表す)の選択率は65モル%であった。また、DTB
Nのうち2,6位ジ置換体である2,6−ジ−tert−ブ
チルナフタレン(以下2,6−DTBNと表す)は60
%であった。反応条件を表1に、結果を表2に示した。
【0037】実施例14 触媒として30重量%PW12/SiO2 の代わりに30
重量%SiW12/SiO2 を用い、プロピレンの仕込み
量を増やして反応時間を3時間とした以外は、実施例1
と同様にして反応を行なった。反応条件を表1に、結果
を表2に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】実施例15 実施例1と同じ組成の触媒20cc(9〜20メッシュ)
を内径10mmの反応管に充填し、300℃に加熱した。
ナフタレン2容量%,プロピレン6容量%,窒素92容
量%からなる原料ガスを空間速度1500hr-1で通じ、
反応温度300℃で反応を行なった。反応条件を表3
に、反応開始から1時間後の生成ガス分析結果を表4に
示した。
【0041】実施例16 触媒として30重量%PW12/SiO2 の代わりに30
重量%SiW12/SiO2 を、原料ガスとして2−MN
2容量%,プロピレン2.5容量%,窒素95.5容量%
からなる原料ガスを用い、反応温度320℃、空間速度
2000hr-1とした以外は実施例15と同様にして反応
を行なった。反応条件を表3に、結果を表4に示した。
【0042】実施例17 2−MNの代わりに1−MNを用いた他は実施例16と
同じ条件で反応を行なった。反応生成物をガスクロマト
グラフで分析したところ、1−MNの転化率は73モル
%であった。また、原料の1−MNが異性化して2−M
Nが生成していることが顕著に認められた。生成した2
−MNの選択率は11モル%であった。
【0043】モノ付加物(ジ置換体)であるMIPNの
選択率は79モル%であり、そのうち2,6−MIPN
は39%であった。反応条件を表3に、結果を表4に示
した。
【0044】実施例18 触媒として30重量%PW12/SiO2 の代わりに20
重量%PW12/SiO2 を、原料ガスとしてナフタレン
1容量%,エチレン10容量%,窒素89容量%からな
る原料ガスを用い、反応温度350℃、空間速度120
0hr-1とした他は実施例15と同様にして反応を行なっ
た。反応生成物をガスクロマトグラフで分析したとこ
ろ、ナフタレンの転化率は59モル%であった。モノ付
加物のうち、2位モノ置換体である2−エチルナフタレ
ン(以下、2−ENと表す)の選択率は42モル%、1
位モノ置換体である1−エチルナフタレン(以下、1−
ENと表す)の選択率は4モル%であり、ジ付加物であ
るジエチルナフタレン(以下、DENと表す)の選択率
は49モル%であった。また、DENのうち2,6位ジ
置換体である2,6−ジエチルナフタレン(以下、2,
6−DENと表す)は43%であった。反応条件を表3
に、結果を表4に示した。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【発明の効果】本発明の方法によれば、式(1)のナフ
タレン類と式(2)のオレフィンとを反応させて式
(3)のアルキルナフタレン類を製造するに際して、従
来の方法に比べて、アルキルナフタレン類、特に有用性
の高い2位モノ置換アルキルナフタレンや2,6位ジ置
換アルキルナフタレンが、極めて高選択的かつ高収率で
製造できる。特に、ナフタレン類として2位モノ置換ア
ルキルナフタレンを用いた場合には1位置換体への異性
化が少なく、一方ナフタレン類として1位モノ置換アル
キルナフタレンを用いた場合には2位置換体への異性化
が顕著に起こるため、2位置換体が効率よく得られる。
また、使用した触媒の回収が容易で再利用することがで
き、かつ触媒の腐食性の問題も少なく工業的に有利であ
る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中R1 は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
    を表す)で表されるナフタレン類と、一般式(2) (R2,R3,R4 は各々独立して水素原子,メチル基,
    エチル基の何れか1種を表す)で表されるオレフィンと
    を、触媒としてヘテロポリ酸を用いて反応させることを
    特徴とする一般式(3) 【化2】 1≦m+n≦4を満足する0または正の整数、R1
    炭素数1〜4のアルキル基のときは1≦m+n≦3を満
    足する0または正の整数である。また、R1 ,R2,R3,
    4 は上記と同じである)で表されるアルキルナフタレ
    ン類の製造方法。
  2. 【請求項2】ヘテロポリ酸が、一般式 Ha 1 12
    40(Xはリンまたはケイ素、Yはタングステン,モリブ
    デンおよびバナジウムの中から選ばれる少なくとも1種
    の元素を表し、aはX,Yにより定まる数値を表す)で
    表されるヘテロポリ酸であることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】一般式(1)で表されるナフタレン類と一
    般式(2)で表されるオレフィンとの仕込み時のモル比
    を1:0.1〜1:2の範囲内とし、主として1モルの
    ナフタレン類にオレフィンが1モル付加したアルキルナ
    フタレン類を製造することを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】一般式(1)で表されるナフタレン類と一
    般式(2)で表されるオレフィンとの仕込み時のモル比
    を1:1〜1:10の範囲内とし、主として1モルのナ
    フタレン類にオレフィンが2モル付加したアルキルナフ
    タレン類を製造することを特徴とする請求項3または請
    求項4に記載の方法。
JP3009365A 1990-02-02 1991-01-29 アルキルナフタレン類の製造方法 Expired - Fee Related JP2546545B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3009365A JP2546545B2 (ja) 1990-02-02 1991-01-29 アルキルナフタレン類の製造方法
EP91101349A EP0440250B1 (en) 1990-02-02 1991-02-01 Method of preparing alkylnaphthalene compounds
DE69108941T DE69108941T2 (de) 1990-02-02 1991-02-01 Verfahren zur Herstellung von Alkylnaphthalinen.
US08/123,984 US5382735A (en) 1990-02-02 1993-09-21 Method of preparing alkylnaphthalene compounds

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-22043 1990-02-02
JP2204390 1990-02-02
JP3009365A JP2546545B2 (ja) 1990-02-02 1991-01-29 アルキルナフタレン類の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04210929A JPH04210929A (ja) 1992-08-03
JP2546545B2 true JP2546545B2 (ja) 1996-10-23

Family

ID=26344060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3009365A Expired - Fee Related JP2546545B2 (ja) 1990-02-02 1991-01-29 アルキルナフタレン類の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5382735A (ja)
EP (1) EP0440250B1 (ja)
JP (1) JP2546545B2 (ja)
DE (1) DE69108941T2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5254766A (en) * 1990-10-16 1993-10-19 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for producing alkyl-substituted aromatic hydrocarbon using heteropolyacid salts
US5321196A (en) * 1992-03-19 1994-06-14 Idemitsu Kosan Company Limited Process for alkylating an isoparaffin with a salt of a heteropoly-acid as a catalyst
CN1062848C (zh) * 1994-12-28 2001-03-07 中国石油化工总公司 异丁烷与丁烯烷基化制取烷基化油的方法
CN1078096C (zh) * 1998-05-19 2002-01-23 中国石油化工集团公司 二氧化硅负载杂多酸催化剂、其制备及应用

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2346657A (en) * 1939-02-16 1944-04-18 Universal Oil Prod Co Treatment of butane
US3346657A (en) * 1964-12-30 1967-10-10 Gulf Research Development Co Process for alkylating aromatic hydrocarbons using supported heteropoly acid catalyst
JPH0618797B2 (ja) * 1985-03-27 1994-03-16 軽質留分新用途開発技術研究組合 パラジアルキルベンゼンの製造方法
JPS61280439A (ja) * 1985-05-13 1986-12-11 Idemitsu Kosan Co Ltd アルケニル芳香族炭化水素誘導体の製造方法
JPH0618798B2 (ja) * 1986-04-25 1994-03-16 軽質留分新用途開発技術研究組合 エチルベンゼンの製造方法
DE3703291A1 (de) * 1987-02-04 1988-08-18 Ruetgerswerke Ag Verfahren zur herstellung von 2,6-dialkylnaphthalin
US5003122A (en) * 1988-10-05 1991-03-26 Catalytica, Inc. Process for selective diisopropylation of naphthyl compounds using shape selective acidic crystalline molecular sieve catalysts

Also Published As

Publication number Publication date
US5382735A (en) 1995-01-17
DE69108941D1 (de) 1995-05-24
EP0440250A3 (en) 1991-11-13
JPH04210929A (ja) 1992-08-03
DE69108941T2 (de) 1995-08-24
EP0440250A2 (en) 1991-08-07
EP0440250B1 (en) 1995-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4511748A (en) Process for producing alkylbenzenes
US3931348A (en) Process for preparing dimethyl naphthalene
JP3603908B2 (ja) 4−メチルビフェニルおよび4,4’−ジメチルビフェニルの製造法
JP2546545B2 (ja) アルキルナフタレン類の製造方法
KR950001674B1 (ko) 알킬치환 방향족 탄화수소의 제조방법
EP0057533B1 (en) Process for preparing an ether having tertiary alkyl group
US3607959A (en) Catalyst for hydrocarbon conversion
JP2977334B2 (ja) ポリアルキルベンゼンの製造方法及び触媒
JP2977333B2 (ja) アルキルベンゼンの製造方法及び触媒
JPS63122635A (ja) p,p′−ジアルキルビフエニルの製造方法
JP2975702B2 (ja) アルキル置換芳香族化合物の製造方法
JPH0616573A (ja) アルキルジアリール類の製造方法
EP0708074A1 (en) Process for the preparation of pyromellitic anhydride
US5808169A (en) Process for the preparation of 1,2,4,5-dimethyldiisopropylbenzene
JPH047734B2 (ja)
US5475177A (en) Process for the synthesis of alkylated aromatic hydrocarbons
JPS6127374B2 (ja)
JPH05255188A (ja) 不飽和カルボン酸エステルの製造方法
JPH0748286A (ja) 分岐オレフィンの製造方法
JPH06166642A (ja) アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法
JPH04352732A (ja) アルキル置換芳香族化合物の製造方法
JPH05140002A (ja) アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法
JPH0733686A (ja) 分岐オレフィンの製造法
JPH07157443A (ja) イソパラフィンのアルキル化方法
JPH0788320B2 (ja) m−ベンジルトルエンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees