JP2546320Y2 - 安定化電源回路 - Google Patents

安定化電源回路

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JP2546320Y2 JP1990096183U JP9618390U JP2546320Y2 JP 2546320 Y2 JP2546320 Y2 JP 2546320Y2 JP 1990096183 U JP1990096183 U JP 1990096183U JP 9618390 U JP9618390 U JP 9618390U JP 2546320 Y2 JP2546320 Y2 JP 2546320Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電子機器用の安定化電源回路に関し、特に低
電圧降下型の安定化電源回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の安定化電源回路は、第3図に示すよう
にトランジスタのコレクタ、又はドレインからの出力電
圧を出力とする出力回路11と、この出力回路11の出力電
圧を安定化するべく制御する制御回路12とにより構成さ
れていた。
〔考案が解決しようとする課題〕 上述した従来の安定化電源回路は、トランジスタのコ
レクタ又はドレインのみから出力電圧を出力とする構成
となっているので、入出力間電位差が小さい場合には出
力電圧を充分安定化できる反面、入出間電位差が大きく
なると制御ループの利得が増加するため不安定になり発
振し易くなるという欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の安定化電源回路は、第1のトランジスタのエ
ミッタ又はソースを入力電圧の入力としコレクタ又はド
レインからの第1の出力電圧を第1の出力とする第1の
出力回路と、第2のトランジスタのコレクタ又はドレイ
ンを前記入力電圧の入力としエミッタ又はソースからの
第2の出力電圧を前記第1の出力と接続した第2の出力
とする第2の出力回路と、前記入力電圧と前記第1又は
第2の出力電圧との電位差を検出して前記第1又は第2
の出力電圧を安定化すべく前記第1及び第2のトランジ
スタのそれぞれのベースを制御する制御回路とを有し、
前記入力電圧が予め設定された上限電圧より大または予
め設定された下限電圧より小であることを検出する電圧
検出回路と、前記入力電圧が前記上限電圧より高い場合
には前記第2の出力回路を前記制御回路が制御し前記下
限電圧より低い場合には前記第1の出力回路を前記制御
回路が制御すべく切替える切替回路とを有している。
〔実施例〕
次に、本考案について図面を参照して説明する。
第1図は本考案の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
第1図において、本第1の実施例はトランジスタT1
コレクタからの出力電圧を出力とする出力回路1と、ト
ランジスタT2のエミッタからの出力電圧を出力としトラ
ンジスタT1と並列に接続する出力回路3と、入力電圧4
と出力電圧5とからトランジスタT1,T2を制御する制御
回路2とを有して構成している。
次に、本第1の実施例の動作について説明する。
入力電圧4と出力電圧5との間に充分な電圧差が無い
とき、出力回路3では出力電圧を維持できなくなるた
め、出力回路1が主体的に動作する様になるが、この状
態では出力回路の利得が低いため、本実施例は安定に動
作することができる。
次に、入力電圧4と出力電圧5との間に充分な電圧差
が有るとき、出力回路1の利得が増加するが、出力回路
3の利得が変化しないため、本実施例は統合的な帰還利
得は増加せず安定に動作することができる。
第2図は本考案の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
第2図において、本第2の実施例はトランジスタT1
コレクタの出力電圧を出力とする出力回路1と、トラン
ジスタT2のエミッタからの出力電圧を出力としトランジ
スタT1と並列に接続する出力回路3と、入力電圧が予め
定められた電圧の上限,下限を検出する電圧検出回路8
と、トランジスタT1のベースに接続するスイッチ7と、
トランジスタT2のベースに接続するスイッチ6と、入力
電圧4と出力電圧5とからスイッチ7,6を介してトラン
ジスタT1,T2を制御する制御回路2と、電圧検出回路8
からの信号を反転させるインバータ9とを有して構成し
ている。
次に、本第2の実施例の動作について説明する。
電圧検出回路8は入力電圧4を検出し、入力電圧4が
予め設定した上限電圧以上に高ければスイッチ6を接、
スイッチ7を断にして出力回路3のみが動作するべく、
又、入力電圧4が予め設定した下限電圧より低ければス
イッチ6を断、スイッチ7を接にして出力回路1のみが
動作するべくそれぞれ制御する。この結果、制御回路2
は、入力電圧4の大小によって主体的に動作する出力回
路1,3を限定して制御できる。
尚、出力回路1,3の動作の切り替わる入力電圧は電圧
検出回路8の上限および下限の電圧の設定で容易に変更
できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、第1のトランジスタの
コレクタ又はドレインからの出力電圧を出力とする第1
の出力回路と、第2のトランジスタのエミッタ又はソー
スからの出力電圧を出力とする第2の出力回路とを並列
に接続し各出力回路を入力電圧と出力電圧との差を検出
する制御回路で制御することにより、出力電圧のフィー
ドバックによる制御ループの利得変化を従来の第1の出
力回路のみの場合より少なくできるので、入力電圧が予
め設定した上限電圧より高い場合の出力電圧の安定度を
従来より向上させることができる効果がある。また、入
力電圧が予め設定された上限電圧より大または予め設定
された下限電圧より小であることを検出する電圧検出回
路と、この電圧検出回路の検出結果により制御回路が第
1又は第2の出力回路を制御すべく切替える切替回路と
を有することにより、制御回路がより明確に第1又は第
2の出力回路を限定して制御できるので、なお一層出力
電圧を安定化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本考案の第1の実施例お
よび第2の実施例を示すブロック図、第3図は従来の安
定化電源回路の一例を示すブロック図である。 1……出力回路(コレクタ出力)、2……制御回路、3
……出力回路(エミッタ出力)、4……入力電圧、5…
…出力電圧、6……スイッチ、7……スイッチ、8……
電圧検出回路、9……インバータ、11……出力回路、12
……制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−231514(JP,A) 特開 平1−250118(JP,A) 実開 昭62−96718(JP,U) 実開 昭59−119624(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のトランジスタのエミッタ又はソース
    を入力電圧の入力としコレクタ又はドレインからの第1
    の出力電圧を第1の出力とする第1の出力回路と、第2
    のトランジスタのコレクタ又はドレインを前記入力電圧
    の入力としエミッタ又はソースからの第2の出力電圧を
    前記第1の出力と接続した第2の出力とする第2の出力
    回路と、前記入力電圧と前記第1又は第2の出力電圧と
    の電位差を検出して前記第1又は第2の出力電圧を安定
    化すべく前記第1及び第2のトランジスタのそれぞれの
    ベースを制御する制御回路とを有することを特徴とする
    安定化電源回路。
  2. 【請求項2】前記入力電圧が予め設定された上限電圧よ
    り大または予め設定された下限電圧より小であることを
    検出する電圧検出回路と、前記入力電圧が前記上限電圧
    より高い場合には前記第2の出力回路を前記制御回路が
    制御し前記下限電圧より低い場合には前記第1の出力回
    路を前記制御回路が制御すべく切替える切替回路とを有
    することを特徴とする請求項1記載の安定化電源回路。
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US10168720B2 (en) 2015-02-05 2019-01-01 Rohm Co., Ltd. Linear power supply and electronic apparatus using same
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