JP2546233Y2 - たわみ継手 - Google Patents

たわみ継手

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JP2546233Y2
JP2546233Y2 JP9481091U JP9481091U JP2546233Y2 JP 2546233 Y2 JP2546233 Y2 JP 2546233Y2 JP 9481091 U JP9481091 U JP 9481091U JP 9481091 U JP9481091 U JP 9481091U JP 2546233 Y2 JP2546233 Y2 JP 2546233Y2
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JP
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collar
elastic
cord
cord member
radius
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JP9481091U
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Inventor
正道 甲斐田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はたわみ継手に関し、特に
車両の動力伝達系等に使用されるたわみ継手に関する。
【0002】
【従来の技術】たわみ継手はゴムなどの弾性体のたわみ
を利用してプロペラシャフト等におけるねじり振動を抑
制し、さらに衝撃荷重を緩和する等の目的のために使用
されている。かかるたわみ継手として、環状の弾性体で
形成された継手部材を有するものに、例えば、実開昭6
3−24427号公報に開示されているものがある。
【0003】本例は、図4に示すように構成された弾性
の継手部材1を有し、このように環状に形成された弾性
継手部材1を介して不図示の軸同士がたわみを許容する
状態で連結されるものである。すなわち、2は弾性継手
部材1の周方向に配設された6個のカラー部材であり、
各カラー部材2にはボルト3が嵌合されていて、1つ置
きのボルト3同士がそれぞれ連結される2つの軸の不図
示のヨークフランジに取付けられる。また、4は隣り合
うカラー部材2同士の外周部間に張設された弾性体のコ
ード部材、5はこれらのコード部材4を被包する形で環
状に設けられた弾性部材である。
【0004】このように構成されたたわみ継手にあって
は、互いに連結された駆動側の軸と被駆動側の軸との間
でたわみ継手を介して駆動力の伝達が行われると共に双
方の軸間の軸角の変動および軸方向の変位が吸収され、
動力伝達系に発生するねじり振動の抑制に貢献する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のたわみ継手にあっては、回転トルクの伝達時
に弾性継手部材1に締結ボルトを介して周方向のねじり
応力が発生し、ために、例えば図4で矢印で示したよう
に隣り合ったカラー部材2同士間に張設されているコー
ド部材4およびこれらを被包している弾性部材5に交互
の位置で引張力と圧縮力とが作用する。かくして引張力
と圧縮力とが交互に繰返す形で作用するコード部材4に
おいては、図5に示すように張力がかかった状態と図6
に示すようにたわんだ状態とが繰返されることになる。
【0006】そこで、カラー部材2に対しその接線方向
に接触を保つコード部材4の接点部4A近傍、特に接点
部4Aに連なるその近傍の展張部分4Bが上記の繰返し
によって伸縮しながらカラー部材2の外周部と接触を繰
返すことになり、その結果この部分4A〜4Bが摩耗
し、破断し易くなるという問題があった。
【0007】本考案の目的は、上述したような従来の問
題に着目し、その解決を図るべく、弾性コード部材の破
断を防止し、長期にわたって安定した状態で機能する弾
性継手部材を具えたたわみ継手を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、弾性継手部材に軸連結のための周方向
に配設された偶数の円筒状カラー部材を有し、隣り合う
カラー部材同士の間にそれぞれ弾性のコード部材が巻装
されるようにしたたわみ継手において、前記隣り合うカ
ラー部材の対向する周面同士における少なくとも前記コ
ード部材との接点近傍の曲率半径を前記カラー部材自体
の有する半径より小さくしたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】従来であれば、トルクの変動に伴って、弾性継
手部材では隣り合うカラー部材間に巻装されている弾性
のコード部材に引張りとたわみが交互に生じ、そのため
に接点近傍でコード部材がカラー部材の周面に摺れなが
ら伸縮する動作の繰返しによってコード部材が摩耗し、
破損し易くなるが、本考案によれば、カラー部材の互い
に対向する周面の接点近傍における曲率半径をカラー部
材の半径より小さくしたことによって、接点近傍での摺
動摩耗の度合を弱めることができ、それによって摩耗を
抑制することができる。
【0010】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を
具体的に説明する。
【0011】図1は本考案の総体的な構成の一例を示
す。ここで、11は駆動軸、11Aは駆動軸11の継手
側端部に設けられた連結用のヨークフランジ部、12は
被駆動軸、12Aは被駆動軸12の継手側端部に設けら
れた連結用のヨークフランジ部である。13は双方のヨ
ークフランジ部11A,12A間の中心軸線上に設けら
れたセンタリング部材であり、双方の軸11,12間に
たわみによって生じる軸角がある程度までは許容される
ようにセンタリング部材13とヨークフランジ部11A
から延在されたソケット部11Bとの間には滑動軸受部
14が設けられている。
【0012】15は弾性継手部材1に設けられるカラー
部材20に1本置きに嵌合し、これをそれぞれ駆動側ヨ
ークフランジ部11Aと被駆動側ヨークフランジ部12
Aとに固定しているボルトである。
【0013】ついで、図2および図3に従って本考案に
よるカラー部材20の構成およびその動作について説明
する。
【0014】これらの図において、20は弾性継手部材
1に埋設されるカラー部材であり、ここではカラー部材
20の一対とコード部材4とが取出して示されている。
本実施例ではこれらの対をなすカラー部材20におい
て、その互いに向い合う側の半面部分を変形された筒状
に形成するもので、カラー部材20におけるコード部材
4との接点部20Aから先の半面部分を曲率半径の小さ
い円弧の組合せで形成した。
【0015】すなわち、このようなカラー部材20を対
となして配置し、その双方の周りにコード部材4を張設
したことによって、弾性のコード部材4に図2および図
3に示すような引張りおよびたわみによる変形が生じて
も、コード部材4の特に接点部4Aに連なる展張部分4
Bがカラー部材20の小曲率部20Bに強く摺接するこ
とがなく、従って、コード部材4のこの部分における摺
接による摩耗を抑制することができる。
【0016】なお、上述の実施例ではカラー部材20の
互いに向い合う半面部分の形状を曲率半径の小さい凹凸
の連続によって形成したが、この半面部分の形状は、こ
れに限られるものではなく、要は、接点部20Aに連な
る部分20Bの曲率半径を小さくしてこの部分でコード
部材4が強く摺接するのが避けられるような形状であれ
ば、上記半面部分の形状はどのようであってもよい。
【0017】また、カラー部材20にはそれぞれ2本の
コード部材が異方向に張設されるので、カラー部材20
としては軸方向において、例えば図2に示した形状をそ
れぞれコード部材の張設方向に応じて保つように形成す
る必要のあることはいうまでもない。
【0018】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、隣り合うカラー部材の対向する周面同士における少
なくとも前記コード部材との接点近傍の曲率半径を前記
カラー部材自体の有する半径より小さくしたので、軸間
に伝達される回転トルクの変動によって生じる弾性コー
ド部材の伸縮により接点部近傍でカラー部材との繰返し
の摺接のためにコード部材が摩耗破損するのを防止する
ことができると共にコード部材の伸縮の許容度を高める
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による構成の概要を示す断面図である。
【図2】本考案にかかるカラー部材およびコード部材の
組立状態を取出して示す説明図である。
【図3】図2に示す部材をコード部材のたわみ状態で示
す説明図である。
【図4】従来例による弾性継手部材の構成をそのトルク
伝達時に発生する伸縮動作と共に示す説明図である。
【図5】従来例にかかるカラー部材およびコード部材の
組立状態を取出して示す説明図である。
【図6】図5に示す部材をコード部材のたわみ状態で示
す説明図である。
【符号の説明】
1 弾性継手部材 4 弾性コード部材 5 弾性部材 11 駆動軸 11A,12A ヨークフランジ 11B ソケット部 12 被駆動軸 13 センタリング部材 15 ボルト 20 カラー部材 20A 接点部 20B 小曲率部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性継手部材に軸連結のための周方向に
    配設された偶数の円筒状カラー部材を有し、隣り合うカ
    ラー部材同士の間にそれぞれ弾性のコード部材が巻装さ
    れるようにしたたわみ継手において、 前記隣り合うカラー部材の対向する周面同士における少
    なくとも前記コード部材との接点近傍の曲率半径を前記
    カラー部材自体の有する半径より小さくしたことを特徴
    とするたわみ継手。
JP9481091U 1991-11-19 1991-11-19 たわみ継手 Expired - Lifetime JP2546233Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0545254U JPH0545254U (ja) 1993-06-18
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