JP2545884Y2 - 化粧装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、天板の後部に鏡を立設し、かつ、この鏡
の側部に前後方向に移動自在な姿見を配設してなる化粧
装置に関する。

〔従来技術〕

周知のように、この種の化粧装置は、鏡が化粧装置の
後端に立設されているだけの構成のものが一般的であ
り、従って、化粧装置の前に立った人は、体の向きを変
えなければ、体の横姿や後姿を見ることができない、と
いう不都合を有していた。

また、一般に、化粧装置にあっては、化粧小物類やタ
オルなど、多くの化粧道具を使用する関係上、収納スペ
ースを多く設けることが使い勝手を向上させる点からも
要請される。

この考案は、かかる現状に鑑み創案されたものであっ
て、その目的とするところは、洗面台の天板の後部に鏡
を立設し、かつ、この鏡の側部に前後方向に移動自在な
姿見を配設することで、姿勢を変えることなく、前姿と
横姿または後姿を簡単に見ることができ、しかも、十分
な収納能力を合せ持つ化粧装置を提供しようとするもの
である。

〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、この考案にあっては、洗面
台の天板の後部に立設してなる鏡の一側に、前後方向に
移動自在な収納キャビネットを配設し、この収納キャビ
ネットの天板側の側部全体を姿見とすると共に、上記収
納キャビネットには、前面部が開口する収納部を形成
し、該収納部の前面開口部は、扉体で開閉自在に形成し
たことを特徴とするものである。

〔実施例〕

以下、添付図面に示す実施例に基き、この考案を詳細
に説明する。

第１図乃至第５図は、この考案の第１実施例に係る化
粧装置を示しており、この実施例に係る洗面化粧台は、
キャビネット本体１と、このキャビネット本体１に取り
付けられた天板２と、この天板２に取り付けられたシン
ク３及び蛇口４と、上記天板２の後部に立設された鏡５
と、この鏡５の上部に配設された照明器具６と、を有し
て構成されている。

また、上記キャビネット本体１の右側には、床面から
上記鏡５の上端部までの高さを有する収納キャビネット
Ｍの収納スペースＳ（第５図参照）が形成されており、
この収納スペースＳには、上記収納キャビネットＭが前
後方向に前後方向に移動自在に収納されている。

この収納スペースＳは、第５図に示すように、天板側
の面部が開口されて形成されており、収納キャビネット
Ｍを収納スペースＳ内に収納したときに、姿見11の天板
より上方部分が天板３側に露出して、該姿見11がサイド
ミラーとして機能するように構成されている。

収納キャビネットＭは、第１図と第２図に示すよう
に、水平断面が凹状に形成された収納体10と、この収納
体10の左側面部10aに取り付けられた姿見11と、上記収
納体10の前面開口部を開閉する扉体12と、上記収納体10
を構成する底板下面の四隅に配設されたキャスター13
と、から構成されており、上記収納体10は、第５図から
も明らかなように、上記扉体の左側に偏位した状態で配
設されている。これは、第４図に示すように、上記収納
体10の右側面部10bに、フック等の吊持具を介して複数
個のラック20が上下方向に取り付けられるように構成し
たためである。勿論、このラック20は、上記収納体10の
右側面部10bに取り付けられた場合、上記扉体12の右端
部より外方に突出しない大きさに形成されている。

一方、上記収納体10の内部収納部14には、その天井部
に、衣類等を吊下保持するハンガー15が固定されてい
る。

また、上記扉体12には、その表面に鏡が配設されてお
り、収納体10の左前側端部に取り付けられたヒンジ16を
介して回動自在に軸支されていると共に、その表面右側
には把手17が固着されている。即ち、上記扉体12は、副
姿見として使用することができるように構成されてい
る。

また、上記扉体12の裏面側には、上記把手17の回動操
作によって、上記収納体10の右前側端部に取り付けられ
たロック装置19と施・解錠するラッチ18が取り付けられ
ている。

次に、以上のように構成されてなる洗面化粧台を使用
する場合について説明する。

収納キャビネットＭが上記収納スペースＳ内に収納さ
れている状態では、収納キャビネットＭの姿見11が、前
記したようにサイドミラーとして機能するため、洗面化
粧台を使用する人は、天板３の後部に設けられた鏡５と
上記姿見11を使用して、上半身の前姿及び横姿とを見る
ことができる。

また、衣裳合せなど全身を見たい場合には、収納キャ
ビネットＭの把手17を把持して収納キャビネットＭを手
前側に引き出すことで、全身を映すことができる。この
場合、把手17を回動してロック状態を解除し、扉体12を
開けることで、内部収納部14内に吊り下げられている衣
裳を容易に取り出すことができる。

勿論、上記扉体12を、例えば、180度回転させること
で、前記鏡５と姿見11とこの扉体12の鏡面とで３面鏡と
することができる。

第６図と第７図は、この考案の第２実施例を示すもの
であって、この実施例に係る収納キャビネットＭは、扉
体22を収納体10の前端部に固定し、かつ、この扉体22の
裏面側に鏡体21を天板側に引き出し自在に収納したもの
である。

この鏡体21は、背面側、即ち、姿見11に向く側が鏡面
となるように構成されており、該鏡面が副姿見として機
能するように構成されている。尚、図中符号27は把手で
ある。

即ち、この実施例に係る収納キャビネットＭでは、収
納体10の右側面前端部に、上記鏡体21を引き出すための
開口が形成されていると共に、収納体10の左側面前端部
には、鏡体21を収納する収納部23が形成されている他
は、他の構成は前記第１実施例と同様であるので、図面
には同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省
略する。

〔考案の効果〕

この考案に係る化粧装置は、以上説明したように、洗
面台の天板の後部に鏡を立設し、かつ、この鏡の側部に
前後方向に移動自在な収納キャビネットを配設し、この
収納キャビネットの天板側の側部全体を姿見としたの
で、収納キャビネットを収納スペース内に収納した状態
では、姿見の天板より上方部分が天板側に露出して、姿
見がサイドミラーとして機能し、収納キャビネットを収
納スペース内から前方へ移動させた状態では、身体全体
が写る姿見として機能し、収納キャビネットから衣裳を
取り出して衣裳合わせが容易にでき、更に収納キャビネ
ット内には小物類などを収納できるので、天板回りの整
理が容易となる等の優れた効果を奏する。

〔符号の説明〕

Ｍ……収納キャビネット ２……天板、５……鏡 10……収納部、11……姿見

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗面台の天板の後部に立設してなる鏡の一
   側に、前後方向に移動自在な収納キャビネットを配設
   し、この収納キャビネットの天板側の側部全体を姿見と
   すると共に、上記収納キャビネットには、前面部が開口
   する収納部を形成し、該収納部の前面開口部は、扉体で
   開閉自在に形成されていることを特徴とする化粧装置。