JP2545851Y2 - ステータのコア鋼板およびこれを用いたステータ - Google Patents

ステータのコア鋼板およびこれを用いたステータ

Info

Publication number
JP2545851Y2
JP2545851Y2 JP1991067050U JP6705091U JP2545851Y2 JP 2545851 Y2 JP2545851 Y2 JP 2545851Y2 JP 1991067050 U JP1991067050 U JP 1991067050U JP 6705091 U JP6705091 U JP 6705091U JP 2545851 Y2 JP2545851 Y2 JP 2545851Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
magnetic flux
core
magnet
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991067050U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0518245U (ja
Inventor
仁 坂場
Original Assignee
株式会社コパル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社コパル filed Critical 株式会社コパル
Priority to JP1991067050U priority Critical patent/JP2545851Y2/ja
Publication of JPH0518245U publication Critical patent/JPH0518245U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2545851Y2 publication Critical patent/JP2545851Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モータの構成部材であ
るステータに関し、特にOA機器などに用いられるDC
サーボモータに使用されるステータのコア鋼板およびこ
れを用いたステータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、DCサーボモータに使用されて
いる従来のステータの一般的構造を示している。このス
テータは、プレス打抜きで形成されたコア鋼板50が多
数積層され、かしめ結合されたステータコア51と、ス
テータコア51に挿入されたマグネット52とを備え、
中央部にロータが位置する構造となっている。
【0003】コア鋼板50は中央部分にロータ挿入開口
53が形成されたコア本体部54と、コア本体部54か
ら径方向に四方に延びたコア突起部55とにより構成さ
れている。コア突起部55には、中央にマグネット52
装着用のスリット56が形成され、このスリット56は
コア鋼板50積層後にマグネット52が装着できるよう
に、その径方向の外側端部が予め開放されている。ま
た、スリット56の内側端部は拡幅されることで、磁束
迂回部56aが形成されており、マグネット52の磁束
がこの部分を迂回することによりロータに対し比較的均
一に磁束が作用するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところでステータは、
機能上、漏れ磁束を極力抑制してマグネット52の磁気
効率を増大させることが要求される。図6はこの洩れ磁
束の発生を説明するもので、同図に示すようにマグネッ
ト52は、その内端52aがスリット56の磁束迂回部
56aの径方向内端に当接する位置まで挿入されてい
る。この場合、スリット56に挿入されたマグネット5
2からの磁束のうち、一部は磁束迂回部56a内端側の
連結部57でループ状に流れて洩れ磁束となってしま
う。したがって、理論的にはこの連結部57は無いほう
が好ましいが、この連結部57がないと各コア突起部5
5がばらばらになってしまう。このため、連結部57は
極めて薄く形成されており、プレス打抜きやかしめの際
にスリット56に変形が生じる場合があり、マグネット
52の装着が不可能となったり、ロータ挿入開口53の
真円度が損なわれる等の問題があった。しかも、この連
結部57は薄く形成されているので振動し易く騒音の原
因となっていた。
【0005】また、マグネット52の磁束迂回部56a
に臨む部分は、端部が連結部57には接触していても側
部がコア突起部55に接触していないため、この部分は
磁石として有効に利用されていない。したがって、この
部分は無駄なものとなっており、コストの点やモータの
重量の点でマイナス要因ともなっていた。
【0006】本考案は上記事情を考慮してなされたもの
であり、スリットの変形や騒音を防止すると共に、マグ
ネットの有効利用を可能とするステータのコア鋼板およ
びこれを用いたステータを提供することをその目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の考案は、中央部にロータ挿入開口を有するコア
本体部と、当該コア本体部の周縁部に径方向に延びるマ
グネット装着用のスリットを有する複数のコア突起部と
を備えて、厚さ方向に積層されることによりモータのス
テータを構成するコア鋼板において、前記スリットの径
方向内端部に当該スリットを拡幅形成した磁束迂回部
と、磁束迂回部に臨み、磁束迂回部とロータ挿入開口と
の間の連結部の中央部に突出形成されたマグネット位置
決め用の位置決め突起とを備え、この位置決め突起は、
マグネットの内端に当接させる先端をもった三角形状の
山形に形成されることを特徴とする。
【0008】この場合、位置決め突起は、その高さが磁
束迂回部の深さと略同一であることが好ましい。
【0009】請求項3の考案は、上記のコア鋼板を厚さ
方向に積層して構成したステータコアと、ステータコア
のマグネット装着用のスリットに、内端を位置決め突起
に当接させて装着したマグネットとを備えたことを特徴
とする。
【0010】
【作用】スリットに磁束迂回部を設け、この磁束迂回部
の中央部に臨む位置で連結部に山形の位置決め突起を設
け、この山形の位置決め突起の先端を、スリット内に装
着されたマグネットの内端に当接させることで、マグネ
ットの内端は位置決め突起の先端で僅かに接触するだけ
となる。したがって、マグネットは、連結部に対してそ
の内端が全面的に接触することなく、マグネットの内端
の中央部分、すなわちN・S両極の境界部分が、位置決
め突起の先端に僅かに当接するのみで、マグネットは、
磁束迂回部に浮いたような状態で装着されることにな
る。したがって、マグネットの磁極間の中央部、すなわ
ちマグネットの両磁極端面から最も遠い位置において、
マグネットの内端は、位置決め突起と僅かに接触ことに
なり、ここで漏洩する磁束を最小限に抑えることができ
る。更に、位置決め突起は連結部から突出するように形
成されるので、最も幅狭となる連結部の中央部分が、強
度不足となることを、この位置決め突起の形成によって
防いでいる。
【0011】この場合、位置決め突起の高さを磁束迂回
部の深さと略同一にすることで、マグネットの磁束の利
用効率を最大限とすることができる。
【0012】
【実施例】図1ないし図3に基づいて、本考案の一実施
例に係るコア鋼板、ステータコアおよびステータについ
て説明する。図1はコア鋼板の平面図であり、図2はこ
のコア鋼板を用いたステータコアの平面図であり、図3
はこのステータコアを用いたステータの平面図である。
以下、順を追って説明する。
【0013】図1に示すこのコア鋼板1は、薄鋼板をプ
レス打ち抜きすることにより成形される。コア鋼板1は
中央部分にロータ挿入開口2が形成されたコア本体部3
と、コア本体部3から径方向に延びるコア突起部4とを
有している。コア突起部4はコア本体部3から四方に放
射状に延びており、各コア突起部4の中央にはマグネッ
トが装着されるマグネット装着用のスリット5が形成さ
れている。このスリット5は外側が開放され、かつロー
タ側に位置する内端部がスリット5を拡幅形成した磁束
迂回部5aとなっている。また、磁束迂回部5aとロー
タ挿入開口2との間の連結部6には、磁束迂回部5aの
中央部に臨む、三角形(山形)の位置決め突起6aが形
成されている。位置決め突起6aは、その高さが磁束迂
回部5aの深さと略同一に形成され、スリット5に装着
されるマグネットの径方向内端8aに当接して、マグネ
ット位置決めが行えるようになっている。
【0014】図2は、このように構成されたコア鋼板を
多数積層して構成したステータコアである。ステータコ
アの製作は、図示しないが各コア鋼板1にかしめ突起を
形成しておき、この部分でかしめ結合するか、スタッド
孔7に挿入したかしめスリーブによりその両端をかしめ
て行われる。
【0015】図3は、このようにして製作したステータ
コアに、マグネット8を装着して構成したステータであ
る。この場合、マグネット8はその内端8aが位置決め
突起6aの先端に当接する位置まで挿入され、両側部
(N・S両極)でコア突起部4に接着固定される。すな
わち、マグネット8は、位置決め突起6aの高さが磁束
迂回部5aの深さと略同一に形成されているため、その
内端8aがちょうど磁束迂回部5aの外端の位置まで挿
入されることになる。なお、図中の符号9は、ロータ挿
入開口2に挿入されたロータである。
【0016】以上のように、マグネット8の内端8aは
そのN・S両極の境界部分で位置決め突起6aの先端に
接触(連結)するので、この部分を介して連結部6に洩
れ磁束が発生することがない。また、N・S両極は全て
コア突起部4に接触(連結)するので、磁束を有効に利
用することができる。したがって、磁束は磁束迂回部5
aを迂回するようにして、ロータ9に均一に作用する。
また、位置決め突起6aは連結部6の中央部の最も狭小
に形成された部分に形成されているため、連結部6を補
強することができ、コア鋼板1の積層行程においてコア
突起部4の変形が防止されスリット5が秩序正しく整列
すると共に、コア本体部3が変形することもなく、ロー
タ9とのエアギャップの精度を損なうことがない。しか
も、この補強により連結部6は剛性を増して振動が抑制
されるため、モータの騒音レベルを低くすることができ
る。
【0017】
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案は、スリットに磁束
迂回部を設け、この磁束迂回部の中央部に臨ませて連結
部に位置決め突起を設けようにしているので、マグネッ
トはこの位置決め突起に当接して磁束迂回部に浮いた状
態で位置決めされる。したがって洩れ磁束が抑制される
と共に、マグネットの磁束を有効にロータに作用させる
ことができ、磁気効率の向上したステータとすることが
できる。また、連結部が補強されコア突起の強度が増大
して、コア鋼板積層時の変形がなくなり、ステータコア
の歩留まりを向上することができ、同時に、連結部の振
動が抑制されて騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るコア鋼板の正面図であ
る。
【図2】コア鋼板を用いたステータコアの要部の拡大斜
視図である。
【図3】コア鋼板を用いたステータの正面図である。
【図4】ステータの要部の部分拡大正面図である。
【図5】従来のステータの一般的構造を示す正面図であ
る。
【図6】洩れ磁束の状態を説明するステータの部分拡大
正面図である。
【符号の説明】
1…コア鋼板 2…ロータ挿入開口 3…コア本体部 4…コア突起部 5…スリット 5a…磁束迂回部 6…連結部 6a…位置決め突起 8…マグネット 8a…マグネットの内端

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部にロータ挿入開口を有するコア本
    体部と、当該コア本体部の周縁部に径方向に延びるマグ
    ネット装着用のスリットを有する複数のコア突起部とを
    備えて、厚さ方向に積層されることによりモータのステ
    ータを構成するコア鋼板において、 前記スリットの径方向内端部に当該スリットを拡幅形成
    した磁束迂回部と、 当該磁束迂回部に臨み、当該磁束迂回部と前記ロータ挿
    入開口との間の連結部の中央部に突出形成されたマグネ
    ット位置決め用の位置決め突起とを備え、前記位置決め
    突起は、前記マグネットの内端に当接させる先端をもっ
    た三角形状の山形に形成されたことを特徴とするステー
    タのコア鋼板。
  2. 【請求項2】 前記位置決め突起は、その高さが前記磁
    束迂回部の深さと略同一であることを特徴とする請求項
    1に記載のステータのコア鋼板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のコア鋼板を厚さ方向
    に積層して構成したステータコアと、 当該ステータコアのマグネット装着用のスリットに、内
    端を前記位置決め突起に当接させて装着したマグネット
    とを備えたことを特徴とするステータ。
JP1991067050U 1991-08-23 1991-08-23 ステータのコア鋼板およびこれを用いたステータ Expired - Lifetime JP2545851Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991067050U JP2545851Y2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 ステータのコア鋼板およびこれを用いたステータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991067050U JP2545851Y2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 ステータのコア鋼板およびこれを用いたステータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0518245U JPH0518245U (ja) 1993-03-05
JP2545851Y2 true JP2545851Y2 (ja) 1997-08-27

Family

ID=13333630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991067050U Expired - Lifetime JP2545851Y2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 ステータのコア鋼板およびこれを用いたステータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2545851Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59209054A (ja) * 1983-05-12 1984-11-27 Yaskawa Electric Mfg Co Ltd 回転電機のマグネツト固着方法
JP3097354U (ja) * 2003-02-25 2004-01-22 平尾 仁 チャコールストーン

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0518245U (ja) 1993-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100231144B1 (ko) 모터및 모터의 제조방법
EP3091639A1 (en) Rotor core for rotating electrical machine, and manufacturing method thereof
JPS6079231U (ja) 磁石式回転電機用固定子
JP4566319B2 (ja) 永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転子
JP2002034187A (ja) 磁石埋込型回転子
JP2000341920A (ja) 永久磁石埋め込み型モータ
JP2000341897A (ja) モータ
EP1025633B1 (en) An electric motor rotor with permanent magnets
JP2545851Y2 (ja) ステータのコア鋼板およびこれを用いたステータ
JPH0736459Y2 (ja) 永久磁石界磁形回転子
JP3615014B2 (ja) 磁石回転子及びその製造方法
JPH05191936A (ja) 永久磁石式回転子
JP4436652B2 (ja) 磁石式発電機
US20040012297A1 (en) Motor with core, core and method for manufacturing core and motor with core
JPH0511754U (ja) 回転電機の固定子鉄心
JP2000134831A (ja) 回転電機の固定子
JP2530599Y2 (ja) ステータコア
JPS5939980B2 (ja) モ−タ用ステ−タ鉄心の製造方法
JPS6035929A (ja) 電磁機における極鉄心と継鉄の結合構造
JPS6089753U (ja) 永久磁石回転型の回転子
JPS59132737A (ja) 電動機の固定子鉄心
JPS6037007Y2 (ja) 磁石発電機の固定子
JP2001197693A (ja) ブラシレスモータ用回転子及びブラシレスモータ
CN101116235A (zh) 铁芯及转子和电动机及压缩机
JPS6037029Y2 (ja) 永久磁石式同期モ−タの回転子