JP2545818Y2 - 圧力センサ - Google Patents
圧力センサInfo
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- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Description
【0001】本考案は内燃機関のシリンダー内圧の変化
を圧電素子によって検出する圧力センサに関するもので
ある。
を圧電素子によって検出する圧力センサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダーブロックに設けら
れたセンサ取付け用螺子孔に装着される主体金具の軸孔
に圧電素子、圧力伝達棒等を収納するとともにシリンダ
ー内に位置する、前記軸孔の開口端をダイアフラムを封
着し、シリンダー内圧を前記ダイアフラムと圧力伝達棒
とを介して圧電素子に伝播し、該素子よりシリンダー内
圧力の大きさに比例した電気信号を取り出すようにした
圧力センサは公知である。
れたセンサ取付け用螺子孔に装着される主体金具の軸孔
に圧電素子、圧力伝達棒等を収納するとともにシリンダ
ー内に位置する、前記軸孔の開口端をダイアフラムを封
着し、シリンダー内圧を前記ダイアフラムと圧力伝達棒
とを介して圧電素子に伝播し、該素子よりシリンダー内
圧力の大きさに比例した電気信号を取り出すようにした
圧力センサは公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この種の圧力センサに
あって、適正な信号出力を発生させるには、圧力伝達
棒、圧電素子等の集積体を挟圧し、該圧電素子に予圧を
付与する必要がある。そこでこの圧力付与の手段とし
て、従来は主体金具の軸孔の上内部に雌螺子を形成し、
該雌螺子に前記集積体を上方から加圧する押え金具を螺
合するようにしている。
あって、適正な信号出力を発生させるには、圧力伝達
棒、圧電素子等の集積体を挟圧し、該圧電素子に予圧を
付与する必要がある。そこでこの圧力付与の手段とし
て、従来は主体金具の軸孔の上内部に雌螺子を形成し、
該雌螺子に前記集積体を上方から加圧する押え金具を螺
合するようにしている。
【0004】ところで、かかる構成にあって、螺子切り
加工を要し、しかも螺子の螺合作業が必要となって、短
時間で組み付け及び予圧付与を施すことができないとい
う問題点があった。本考案は、かかる問題点を除去する
ことを目的とするものである。
加工を要し、しかも螺子の螺合作業が必要となって、短
時間で組み付け及び予圧付与を施すことができないとい
う問題点があった。本考案は、かかる問題点を除去する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、内燃機関のシ
リンダーに装着される主体金具の中心を貫通する軸孔
を、下端から上端にかけて、小径装着孔,中径装着孔及
び大径装着孔を連成することにより構成し、該軸孔に最
上部に当て金が配設された圧力伝達棒、圧電素子等の集
積体を装着して、小径装着孔と中径装着孔との間に生ず
る段面に係止した円板バネで圧力伝達棒を支持すると共
に、大径装着孔に、下面に抵抗溶接用の環状突起が形成
された押え金具を嵌装して、該押え金具を、円板バネの
復元弾力に抗して、当て金に圧接した状態で、押え金具
を段面のみで抵抗溶接することにより、該押え金具を主
体金具に固着したことを特徴とする圧力センサである。
リンダーに装着される主体金具の中心を貫通する軸孔
を、下端から上端にかけて、小径装着孔,中径装着孔及
び大径装着孔を連成することにより構成し、該軸孔に最
上部に当て金が配設された圧力伝達棒、圧電素子等の集
積体を装着して、小径装着孔と中径装着孔との間に生ず
る段面に係止した円板バネで圧力伝達棒を支持すると共
に、大径装着孔に、下面に抵抗溶接用の環状突起が形成
された押え金具を嵌装して、該押え金具を、円板バネの
復元弾力に抗して、当て金に圧接した状態で、押え金具
を段面のみで抵抗溶接することにより、該押え金具を主
体金具に固着したことを特徴とする圧力センサである。
【0006】
【作用】押え金具を大径装着孔に装着し、該環状突起を
段面に押付けると、その押圧状態で、円板バネが圧縮し
てその復元弾力が作用する。そして、押圧状態を維持し
たまま、前記押え金具と、主体金具とに電圧を印加する
と、前記環状突起が抵抗部分となって溶融し、大径装着
孔下端の段面に接合されることとなる。而して、押え金
具が主体金具に固着されると共に、その状態で、円板バ
ネの圧縮に伴う復元弾力により圧電素子には予圧が印加
されることとなる。
段面に押付けると、その押圧状態で、円板バネが圧縮し
てその復元弾力が作用する。そして、押圧状態を維持し
たまま、前記押え金具と、主体金具とに電圧を印加する
と、前記環状突起が抵抗部分となって溶融し、大径装着
孔下端の段面に接合されることとなる。而して、押え金
具が主体金具に固着されると共に、その状態で、円板バ
ネの圧縮に伴う復元弾力により圧電素子には予圧が印加
されることとなる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示し、1は下端部
1aの外周にシリンダブロックに螺合する雄螺子2と、
上端部1bの外周にスパナ等の締付け工具と適合する六
角部3とを形成したボルト構造をなす主体金具であっ
て、その内部には、軸孔4が形成されている。この軸孔
4は主体金具1の中心を上下方向に貫通してなり、小径
装着孔4a,中径装着孔4b及び大径装着孔4cが連成
して構成される。そして小径装着孔4aと中径装着孔4
bとの間及び中径装着孔4bと大径装着孔4cとの間に
夫々段面x,yを生じている。
1aの外周にシリンダブロックに螺合する雄螺子2と、
上端部1bの外周にスパナ等の締付け工具と適合する六
角部3とを形成したボルト構造をなす主体金具であっ
て、その内部には、軸孔4が形成されている。この軸孔
4は主体金具1の中心を上下方向に貫通してなり、小径
装着孔4a,中径装着孔4b及び大径装着孔4cが連成
して構成される。そして小径装着孔4aと中径装着孔4
bとの間及び中径装着孔4bと大径装着孔4cとの間に
夫々段面x,yを生じている。
【0008】径小側の装着孔4aには圧力伝達棒9が挿
入され、その下端を主体金具1の下端部1aの端面を気
密に封口するように接合された金属製ダイアフラム6に
接着している。この金属ダイアフラム6は耐熱性が必要
で、例えばインコネル又はSUS630相当の耐熱性金属材料
のようなものが良い。さらに主体金具1の装着孔4a,
4bの段面xと圧力伝達棒9との間には円板バネ7を係
止して圧力伝達棒9の径大部を支持するようにし、この
円板バネ7により各構成体の熱膨張差及び熱伝達の差か
ら生ずる歪、また雄螺子部での締付けトルクによる伸び
等から生ずる応力を吸収している。
入され、その下端を主体金具1の下端部1aの端面を気
密に封口するように接合された金属製ダイアフラム6に
接着している。この金属ダイアフラム6は耐熱性が必要
で、例えばインコネル又はSUS630相当の耐熱性金属材料
のようなものが良い。さらに主体金具1の装着孔4a,
4bの段面xと圧力伝達棒9との間には円板バネ7を係
止して圧力伝達棒9の径大部を支持するようにし、この
円板バネ7により各構成体の熱膨張差及び熱伝達の差か
ら生ずる歪、また雄螺子部での締付けトルクによる伸び
等から生ずる応力を吸収している。
【0009】装着孔4bには、装着孔4aに近いほうか
ら環状パッキン10、表裏面に電極が形成された圧電素
子11,端子部材12,13、電気絶縁環14及び当て
金16等が順次積層状に配設され、これら積層体8の周
囲に被覆した絶縁材18により主体金具1と絶縁してい
る。前記端子部材13の上面からは立状舌片13aが突
成されている。
ら環状パッキン10、表裏面に電極が形成された圧電素
子11,端子部材12,13、電気絶縁環14及び当て
金16等が順次積層状に配設され、これら積層体8の周
囲に被覆した絶縁材18により主体金具1と絶縁してい
る。前記端子部材13の上面からは立状舌片13aが突
成されている。
【0010】前記当て金16上端には円錐面が形成され
ている。また、前記大径装着孔4cには当て金16の円
錐面と整一に当接し得る円錐凹面21を備えた押え金具
20が装着されている。
ている。また、前記大径装着孔4cには当て金16の円
錐面と整一に当接し得る円錐凹面21を備えた押え金具
20が装着されている。
【0011】前記当て金16,押え金具20は夫々中心
に孔が形成され、その組付け状態で積層体8の上部には
前記電気絶縁環14と共に挿通孔24を生ずる。そして
該挿通孔24内に絶縁チューブ25を嵌着し、該絶縁チ
ューブ25内に前記立状舌片13aを挿通し、信号搬送
用ケーブル30のリード線31と立状舌片13aとの接
続を該絶縁チューブ24内で行なっている。
に孔が形成され、その組付け状態で積層体8の上部には
前記電気絶縁環14と共に挿通孔24を生ずる。そして
該挿通孔24内に絶縁チューブ25を嵌着し、該絶縁チ
ューブ25内に前記立状舌片13aを挿通し、信号搬送
用ケーブル30のリード線31と立状舌片13aとの接
続を該絶縁チューブ24内で行なっている。
【0012】前記六角部3側の装着孔4cの口部には、
段座32が形成され、これに座定する鍔27を備えた金
属キャップ26が嵌合され、アルゴン溶接される。前記
金属キャップ26の内部には信号搬送用ケーブル30の
一端が挿通固定され、上述したようにケーブル30の芯
線に接続したリード線31が立状舌片13aに接続され
る。
段座32が形成され、これに座定する鍔27を備えた金
属キャップ26が嵌合され、アルゴン溶接される。前記
金属キャップ26の内部には信号搬送用ケーブル30の
一端が挿通固定され、上述したようにケーブル30の芯
線に接続したリード線31が立状舌片13aに接続され
る。
【0013】次に本考案の要部につき説明する。本考案
にあって、押え金具20は下面に抵抗溶接用の環状突起
22が形成されている。そして、上述したように、リー
ド線31の接続処理を外部で施してから、軸孔4に圧力
伝達棒9,圧電素子11,当て金16等からなる積層体
8を装着する。次に、押え金具20を大径装着孔4cに
装着し、該環状突起22を段面yに押付ける。このとき
押圧状態で、円板バネ7が圧縮してその復元弾力により
前記円錐凹面21が当て金16の円錐面に圧接すること
となるように、各寸法はあらかじめ設定されている。そ
して、押圧状態を維持したまま、前記押え金具20と、
主体金具1とに電圧を印加する。これにより、前記環状
突起22が抵抗部分となって溶融し、段面yに接合され
ることとなる。而して、かかる抵抗溶接による押え金具
20の固定状態で、円板バネ7の圧縮に伴う復元弾力に
より圧電素子11には予圧が印加されることとなる。
にあって、押え金具20は下面に抵抗溶接用の環状突起
22が形成されている。そして、上述したように、リー
ド線31の接続処理を外部で施してから、軸孔4に圧力
伝達棒9,圧電素子11,当て金16等からなる積層体
8を装着する。次に、押え金具20を大径装着孔4cに
装着し、該環状突起22を段面yに押付ける。このとき
押圧状態で、円板バネ7が圧縮してその復元弾力により
前記円錐凹面21が当て金16の円錐面に圧接すること
となるように、各寸法はあらかじめ設定されている。そ
して、押圧状態を維持したまま、前記押え金具20と、
主体金具1とに電圧を印加する。これにより、前記環状
突起22が抵抗部分となって溶融し、段面yに接合され
ることとなる。而して、かかる抵抗溶接による押え金具
20の固定状態で、円板バネ7の圧縮に伴う復元弾力に
より圧電素子11には予圧が印加されることとなる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、軸孔4に最上部に当て金16
が配設された圧力伝達棒9、圧電素子11等の集積体8
を装着して、小径装着孔4aと中径装着孔4bとの間に
生ずる段面xに係止した円板バネ7で圧力伝達棒9を支
持すると共に、大径装着孔4cに、下面に抵抗溶接用の
環状突起22が形成された押え金具20を嵌装して、該
押え金具20を、円板バネ7の復元弾力に抗して、当て
金16に圧接した状態で 、押え金具20を段面yのみで
抵抗溶接することにより、該押え金具20を主体金具1
に固着したものであるから、押え金具20を押付けなが
ら、電圧を印加するだけで、該押え金具20が固着され
ると共に、その状態で、円板バネ7の圧縮に伴う復元弾
力により圧電素子11には予圧が印加されることとな
り、押え金具20を螺着するための螺子加工が不要とな
り、かつその螺子締め作業も省略されるから、短時間で
圧電素子11に予圧を付与することができ、製造が簡易
となる等の優れた効果がある。
が配設された圧力伝達棒9、圧電素子11等の集積体8
を装着して、小径装着孔4aと中径装着孔4bとの間に
生ずる段面xに係止した円板バネ7で圧力伝達棒9を支
持すると共に、大径装着孔4cに、下面に抵抗溶接用の
環状突起22が形成された押え金具20を嵌装して、該
押え金具20を、円板バネ7の復元弾力に抗して、当て
金16に圧接した状態で 、押え金具20を段面yのみで
抵抗溶接することにより、該押え金具20を主体金具1
に固着したものであるから、押え金具20を押付けなが
ら、電圧を印加するだけで、該押え金具20が固着され
ると共に、その状態で、円板バネ7の圧縮に伴う復元弾
力により圧電素子11には予圧が印加されることとな
り、押え金具20を螺着するための螺子加工が不要とな
り、かつその螺子締め作業も省略されるから、短時間で
圧電素子11に予圧を付与することができ、製造が簡易
となる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す圧力センサの縦断側面
図である。
図である。
【図2】要部の拡大縦断側面図である。
1 主体金具 4 軸孔4a 小径装着孔 4b 中径装着孔 4c 大径装着孔 7 円板バネ 8 積層体 9 圧力伝達棒 11 圧電素子 16 当て金 20 押え金具 22 環状突起x,y 段面
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関のシリンダーに装着される主体
金具の中心を貫通する軸孔に、圧電素子、圧力伝達棒等
を収納し、前記軸孔の開口端を金属製ダイアフラムで密
封してなる圧力センサにおいて、前記軸孔を、下端から上端にかけて、小径装着孔,中径
装着孔及び大径装着孔を連成することにより構成し、該
軸孔に最上部に当て金が配設された圧力伝達棒、圧電素
子等の集積体を装着して、小径装着孔と中径装着孔との
間に生ずる段面に係止した円板バネで圧力伝達棒を支持
すると共に、大径装着孔に、下面に抵抗溶接用の環状突
起が形成された押え金具を嵌装して、該押え金具を、円
板バネの復元弾力に抗して、当て金に圧接した状態で、
押え金具を段面のみで抵抗溶接することにより、該押え
金具を主体金具に固着した ことを特徴とする圧力セン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8631392U JP2545818Y2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 圧力センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8631392U JP2545818Y2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 圧力センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646345U JPH0646345U (ja) | 1994-06-24 |
JP2545818Y2 true JP2545818Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=13883351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8631392U Expired - Fee Related JP2545818Y2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 圧力センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545818Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP8631392U patent/JP2545818Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0646345U (ja) | 1994-06-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |