JP2545605Y2

JP2545605Y2 - 遊技機設置島台

Info

Publication number: JP2545605Y2
Application number: JP6638790U
Authority: JP
Inventors: 正博竹内; 芳生若菜; 誠田結; 英勝竹内
Original assignee: 株式会社竹屋
Priority date: 1990-06-23
Filing date: 1990-06-23
Publication date: 1997-08-25
Anticipated expiration: 2005-06-23
Also published as: JPH0425783U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、遊技機設置島台内部で発生する静電気によ
り、遊技機が影響を受けることなく静電気を遮断するこ
とができる遊技機設置島台に関するものである。

［従来の技術］近年、遊技場においては、遊技者の遊技意欲を高揚す
るため、短時間に多量の球を払い出すゲーム性の高い遊
技機が多用され、遊技機裏面には、景品球払出手段とし
て樹脂製の景品球玉切り装置や、遊技機を制御する制御
基板などの精密機器が装着されている。

しかし、遊技機においては、上記した景品球玉切り装
置内部を１日に数万個の球が通過するため、樹脂と球と
の摩擦により静電気が発生しており、その静電気が発生
した遊技機の精密機器及び静電気が発生した遊技機に背
向設置している遊技機の精密機器に静電気が影響を及ぼ
し、それぞれの遊技機が誤動作を起こすという問題点が
ある。このため、公知の技術として、遊技機裏面の精密
機器に蓋を設けて対処している。

また、パチンコ島台内部においても、多量の球を遊技
機に送球するために、常時球が循環経路を循環している
ため、循環経路と球との摩擦により静電気が発生し、そ
の静電気が遊技機裏面の精密機器に影響を及ぼし、遊技
機が誤動作を起こすという問題点がある。このため、公
知の技術として、循環経路の玉貯留タンクと地下に設置
されている金属とを導通させ、玉貯留タンク内の球に帯
電している静電気を放電して対処している。

［考案が解決しようとする課題］しかしながら、上記した遊技機裏面の精密機器に蓋を
設ける対処方法では、静電気があらゆる方向に乱発生す
るため、精密機器に蓋を設けていても全ての静電気の影
響を防止することはできず、結果として、静電気を発生
した遊技機及び静電気が発生した遊技機に背向設置して
いる遊技機が依然として誤動作を起こすという問題があ
る。

また、上記した循環経路における静電気の対処方法で
は、玉貯留タンク内の球に帯電している静電気を地下に
放電することができても、その他の循環経路に発生する
静電気を放電することはできず、その静電気があらゆる
方向に乱発生するため、依然として遊技機裏面の精密機
器に影響を及ぼし、遊技機が誤動作を起こすという問題
がある。

本考案は、上記した課題に鑑みなされたもので、その
目的とするところは、遊技機設置島台内部で発生する静
電気により、遊技機が影響を受けることなく静電気を遮
断することができる遊技機設置島台を提供することにあ
る。

［課題を解決するための手段］上記した目的を達成するために、本考案の遊技機設置
島台においては、複数の遊技機を背向列設する遊技機設
置島台において、前記遊技機裏面に対向配置する静電気
遮断壁を備えたことを特徴とするものである。

［作用］本考案における遊技機設置島台は、複数の遊技機を背
向列設し、遊技機の裏面には、静電気遮断壁を対向配置
しているため、遊技機設置島台内で発生した静電気を静
電気遮断壁で遮断することができる。

［実施例］以下、本考案における第１実施例のパチンコ島台１の
静電気遮断壁６について図面を参照しながら説明する。
第６図において、パチンコ島台１の外観は、パチンコ島
台１垂直方向の中央に複数のパチンコ機２が背向列設さ
れ、そのパチンコ機２の間には、遊技者が遊技を行うた
めの玉を貸し出す玉貸機３が挟持されている。パチンコ
機２の上方には、幕板部Ｇが設けられており、幕板部Ｇ
には、パチンコ機２にトラブルが生じた時に、遊技者が
操作して遊技場の店員の呼び出しを行うための呼出ラン
プ４が、各パチンコ機２に対応して設置されている。ま
た、幕板部Ｇの上方には、欄間Ｓが設けられている。パ
チンコ機２の下方には、遊技者が獲得した景品球を貯留
する景品球用玉箱を載置するためのカウンターＢが、前
方に突出して設けられている。また、カウンターＢの下
方には、腰板Ｒが垂設されており、更に腰板Ｒの下方に
は、幅木Ｈが凹部状に形成されている。

次に、図１乃至図３を参照してパチンコ島台１の内部
について説明する。パチンコ島台１の骨組20は、縦桟、
横桟を組み付けて構成され、パチンコ島台骨組20aに
は、前記した幕板部Ｇと欄間Ｓが装着されている。パチ
ンコ島台骨組20bには、幕板部Ｇ下端からパチンコ機２
の高さを有してパチンコ機２の設置部が開放状に設けら
れており、その設置部にパチンコ機２をはめ込んでパチ
ンコ機２が固定され、図２のようにパチンコ機２の背面
には、静電気遮断壁６が適宜手段で垂設されている。パ
チンコ島台骨組20cには、前記した腰板Ｒと幅木Ｈが装
着され、腰板Ｒの内部には、図２のようにパチンコ機２
で循環使用される玉を貯留する玉貯留タンクＴが内設さ
れている。また、パチンコ島台１の長手方向の略中央に
は、前記した玉貯留タンクＴの玉を揚送研磨してパチン
コ機２に玉を補給するための玉磨揚送装置（図示省略）
が立設されている。

次に、本考案の要部を構成する静電気遮断壁６を図１
乃至図３を参照して詳細に説明する。静電気遮断壁６
は、図２のようにパチンコ島台１断面縦方向の略中央に
パチンコ機２の裏面に各々対向配置し、パチンコ島台骨
組20bに適宜手段で垂設されている。静電気遮断壁６の
形状は、パチンコ機２の背面に、パチンコ機２毎にパチ
ンコ機２の裏面を覆う寸法で、上端と下端を曲折したコ
字状で形成しており、静電気遮断壁６の材質は、パチン
コ機２裏面と対面していない面には、非導電性のプラス
チックで形成している。これは、非導電性が高くメッキ
加工可能な材質ならばプラスチックに限定するものでは
ない。また、パチンコ機２裏面と対面する面には、導電
性の高い導電部材を前記したプラスチックにメッキ加工
している。例えばメッキ加工する材質として銀、銅が導
電性に関して言えば最適であるが、コスト的に安価で導
電性も高く、メッキ加工しやすい材質として錫、鉛をプ
ラスチックにメッキ加工してもよい。

また、静電気遮断壁６の下部適宜箇所には、静電気遮
断壁６の導電部材に帯電した静電気を地下に放電するた
めのアース線が取り付けられている。

上記の構成により、静電気遮断壁６による静電気の防
止対策については、静電気遮断壁６の形状が、図２のよ
うに上端と下端が曲折したコ字状で、図３のようにパチ
ンコ機２毎にパチンコ機２の裏面を完全に覆ってパチン
コ機２裏面に対向配置しているため、パチンコ機２から
静電気が発生しても、その静電気が発生したパチンコ機
２に背向設置しているパチンコ機２には、その静電気の
影響を何ら与えることなく静電気を遮断することができ
る。

また、パチンコ島台１内部の循環経路で発生する静電
気についても、パチンコ機２の裏面が完全に静電気遮断
壁６で覆われているため、循環経路で発生する静電気に
よりパチンコ機２が何ら影響を受けることはなく静電気
を遮断することができる。

更に、静電気遮断壁６は、パチンコ機２裏面と対面す
る面が導電性の高い導電部材でできており、図２のよう
にパチンコ機２裏面と近接しているため、パチンコ機２
で静電気が乱発生しても、その静電気を静電気遮断壁６
の導電部材で帯電させ、上記したアース線にて地下に放
電して静電気を除去することができる。

第２実施例として、第４図を参照して説明する。静電
気遮断壁6aは、平板状でパチンコ島台骨組20bの高さを
有し、パチンコ島台１の長手方向に一連状に形成してお
り、パチンコ島台骨組20bに適宜手段でパチンコ島台１
断面縦方向の中央に垂設され、静電気遮断壁6aの材質
は、第１実施例に示したプラスチックで形成し、その両
面は、導電部材によりメッキ加工したものである。

第３実施例として、第５図を参照して説明する。静電
気遮断壁6bは、波板状でパチンコ島台骨組20bの高さを
有し、パチンコ島台１の長手方向に一連状に形成してお
り、パチンコ島台骨組20bに適宜手段でパチンコ島台１
断面縦方向の中央に垂設され、静電気遮断壁6bの材質
は、第１実施例に示したプラスチックで形成し、その両
面は、導電部材によりメッキ加工したものである。

上記した第２、３実施例は、パチンコ機２に装着され
ている役物が大きく後部に突設している場合等、パチン
コ機２背後部に空間が皆無の場合に設置する静電気遮断
壁6a、6bである。

尚、静電気放電作用において、4mm以下のメッシュ状
に形成した部材が最適とされ、特にノイズ被害の大きい
箇所をメッシュ状に形成する事で除電効果が倍加する。

以上は本考案に係わる実施例であって、実用新案登録
請求の範囲において設計変更できることは言及するまで
もない。

［考案の効果］以上、説明したところから明らかなように、本考案に
おいては、静電気遮断壁を遊技機裏面に対向配置したの
で、遊技機設置島台内で発生した静電気を静電気遮断壁
により遮断することができるため、静電気による遊技機
の誤動作を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例である静電気遮断壁を設置
したパチンコ島台の斜視図。第２図は本考案の第１実施
例であるパチンコ島台の断面図。第３図は本考案の第１
実施例であるパチンコ島台の平面図。第４図は第２実施
例である静電気遮断壁を設置したパチンコ島台の斜視
図。第５図は第３実施例である静電気遮断壁を設置した
パチンコ島台の斜視図。第６図は全実施例におけるパチ
ンコ島台の外観を示すパチンコ島台の斜視図。１……パチンコ島台、２……パチンコ機、３……玉貸
機、４……呼出ランプ、６……静電気遮断壁、6a……静
電気遮断壁、6b……静電気遮断壁、20a、20b、20c……
パチンコ島台骨組、Ｂ……カウンター。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数の遊技機を背向列設する遊技機設置島
台において、前記遊技機裏面に対向配置する静電気遮断壁を備えたこ
とを特徴とする遊技機設置島台。