JP3150770B2 - パチンコ機におけるパチンコ球払出装置のカバー構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機において、
その裏面に装着されるパチンコ球払出装置を外側から覆
うカバー構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ機の裏面に電気的作動装
置、例えばパチンコ球払出装置が設けられているが、該
パチンコ球払出装置は、モータやソレノイド等の電気的
駆動源によってパチンコ球を払い出すようにしている。
このため、前記パチンコ球払出装置にはヒューズ，接続
端子等を備えた配線基板が装着され、更に、その配線基
板などを保護するべく外側からカバーを覆せるようにし
ている。そして、カバーの側壁には配線基板の接続端子
にコネクタを接続するため開口が形成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記開口は
比較的小さく形成されていたので、配線の接続作業にお
いてはコネクタを掴んだ指先が開口に臨ませるに窮屈と
なり、作業しずらいという問題があった。そこで、前記
開口を指先を簡単に臨ませて作業し易くするよう大きく
形成したところ、パチンコ機の裏面を零れ落ちるパチン
コ球が前記開口に飛び込み、配線基板上面に接触して、
ショートを起し配線基板を破損させるという課題が有っ
た。よって、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
開口を大きく形成して配線作業を容易となすと同時にシ
ョートを起こさせることのない新規なパチンコ球払出装
置のカバー構造に関するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のパチンコ球払出装置のカバー構造は、パチ
ンコ機の裏面に、接続端子等を備えた配線基板が外側面
に装着されるパチンコ球払出装置を設けたパチンコ機に
おいて、前記パチンコ球払出装置に配線基板を覆うよう
にしてカバーを取着し、該カバーにはその横側壁に前記
配線基板の外周側に位置しかつ配線作業が容易にできる
大きな開口を前記接続端子がその内側に位置するように
して設け、その開口と対向するカバーの内部に前記接続
端子の内側でありかつその近傍に位置して開口から飛び
込むパチンコ球が配線基板の配線部分に接触しないよう
にするための障害壁を設けた構成よりなる。

【０００５】

【作用】カバーの側面に大きな開口を設けて配線作業を
容易に行うことができるようにすると共に、内部に前記
開口と対向して障害壁を設けパチンコ球がその開口から
飛び込んでも配線部分に接触しないようにしている。

【０００６】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図１はパチンコ機（図示せず。）の裏面に開閉自在
に装着される合成樹脂製の機構板１を示し、遊技盤（図
示せず。）の裏面と相対する前面下部に入賞球を集合す
る入賞球集合通路２が形成されている。この入賞球集合
通路２に集められた入賞球は一列に整列しながら流下し
て入賞球検出器３で検出されると共に、入賞球処理機構
４によって機外へ排出される。

【０００７】また、前記機構板１には図示しない補給機
構から補給されるパチンコ球を貯留する球タンク５と、
該球タンク５内のパチンコ球を整列して流下させる誘導
樋６と、所定数のパチンコ球を景品球として電気的に払
い出すパチンコ球払出装置７とが設けられている。該パ
チンコ球払出装置７の外側面下部には、接続端子８，コ
ンデンサー９等を備えた配線基板１０が装着されてい
る。１１は機構板１の上部片隅に設けられる分電盤であ
り、前記入賞球検出器３，パチンコ球払出装置７などの
パチンコ機にセットされた各電気的作動装置に駆動用電
気を供給するもので、例えばその内分電盤１１から導出
された配線１２は先端のコネクタ１３をパチンコ球払出
装置７に装着される配線基板１０に備わる一方の接続端
子８に接続するようになっている。

【０００８】しかして、本発明は前記、パチンコ球払出
装置７の外側を覆うカバー１４構造を要旨とするもので
ある。すなわち、該カバー１４は略縦長で後面が開放し
た箱状に形成されており、前面壁１４ａの途中に後面に
突出する斜めの段部１５を形成し、その段部１５上面に
は内部に篭る熱を放散するための長孔１６が複数本貫設
されている。また、前面壁１４ａの上下部には螺子孔１
７，１７を設けてなり、該螺子孔１７，１７を介してビ
ス１８，１８をパチンコ球払出装置７に突設した螺子筒
１９，１９に螺付することによりカバー１４を覆せるよ
うにしている。両横側壁２０，２０の下部位置には略方
形状の開口２１，２１が形成される。該各開口２１，２
１は前記配線基板１０に備えられる各接続端子８，８が
臨む位置にあり、しかも配線作業をする際、例えば配線
１２先端のコネクタ１３を掴んだ指先を容易に臨ませる
ことができる程度の大きさに設けられている。

【０００９】そして、その開口２１，２１と対向するカ
バー１４の内部には開口２１，２１からパチンコ機裏面
を零れ落ちるパチンコ球が飛び込んで、内部の配線基板
１０の上面に接触しないよう障害壁２２，２２を設けて
なる。該各障害壁２２，２２は図４に示すようにカバー
１４の前面壁１４ａから内方へ一体に突設してなりその
先端縁は配線基板１０の接続端子８近傍に位置してい
る。これにより開口２１側のカバー１４の前面壁１４ａ
と配線基板１０間を塞ぐように構成され、前記開口２１
からパチンコ球が飛び込んでも、障害壁２２，２２に当
接して弾ね返され配線基板１０に接触するようなことは
ない。

【００１０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のパチンコ機
におけるパチンコ球払出装置のカバー構造においては、
カバーの開口を従来に比べ容易に指先を臨ませることが
できる程度に大きく形成したので、配線作業が容易にで
きる。しかも、開口からカバー内にパチンコ球が飛び込
んでも障害壁により弾ね返され、配線基板の上面に接触
してショートなどを起す虞れは全くなく、配線基板の前
記故障による交換もなくなることから経済的でもあると
いう効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】機構板の裏面から見た斜視図。

【図２】要部の拡大斜視図。

【図３】カバーの裏面から見た斜視図。

【図４】パチンコ球払出装置にカバーが覆せられている
状態の横断面図。

【符号の説明】

７ パチンコ球払出装置 １４ カバー ２０，２０ 横側壁 ２１，２１ 開口 ２２，２２ 障害壁

フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−12964（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A63F 7/02

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ機の裏面に、接続端子等を備え
   た配線基板が外側面に装着されるパチンコ球払出装置を
   設けたパチンコ機において、前記パチンコ球払出装置に配線基板を覆うようにして カ
   バーを取着し、該カバーにはその横側壁に前記配線基板
   の外周側に位置しかつ配線作業が容易にできる大きな開
   口を前記接続端子がその内側に位置するようにして設
   け、その開口と対向するカバーの内部に前記接続端子の
   内側でありかつその近傍に位置して開口から飛び込むパ
   チンコ球が配線基板の配線部分に接触しないようにする
   ための障害壁を設けたことを特徴とするパチンコ機にお
   けるパチンコ球払出装置のカバー構造。