JP2544977Y2 - テンションプーリ用軸受装置 - Google Patents
テンションプーリ用軸受装置Info
- Publication number
- JP2544977Y2 JP2544977Y2 JP1991029554U JP2955491U JP2544977Y2 JP 2544977 Y2 JP2544977 Y2 JP 2544977Y2 JP 1991029554 U JP1991029554 U JP 1991029554U JP 2955491 U JP2955491 U JP 2955491U JP 2544977 Y2 JP2544977 Y2 JP 2544977Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- bearing
- bearing device
- pulley
- inner ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pulleys (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プーリを回動自在に
支持するプーリ用軸受装置に関する。
支持するプーリ用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プーリとこれを支持する軸受装置とし
て、自動車のベルトに張力を与えるテンションプーリが
あり、図5と図6のように、プーリ1を回動自在に支持
する軸受2の内輪3に軸4を圧入し、軸4に設けた偏心
孔5を貫通する取付けボルト6で軸4を支持プレート7
に取付けた構造になっている。
て、自動車のベルトに張力を与えるテンションプーリが
あり、図5と図6のように、プーリ1を回動自在に支持
する軸受2の内輪3に軸4を圧入し、軸4に設けた偏心
孔5を貫通する取付けボルト6で軸4を支持プレート7
に取付けた構造になっている。
【0003】従来、内輪3に圧入する軸4の材質には、
機械構造用炭素鋼鋼材(S10C〜S58C)が主に用
いられている。
機械構造用炭素鋼鋼材(S10C〜S58C)が主に用
いられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、鉄製の軸4
は内輪3への圧入によって内輪3との固定化が確実に得
られる反面、軸4を加工するには、外径加工、孔加工、
幅面加工が必要になり、これらの加工に多くの時間がか
かり、製作コストが高くつくという問題がある。
は内輪3への圧入によって内輪3との固定化が確実に得
られる反面、軸4を加工するには、外径加工、孔加工、
幅面加工が必要になり、これらの加工に多くの時間がか
かり、製作コストが高くつくという問題がある。
【0005】そこでこの考案は、軸の加工工程を大幅に
短縮でき、製作コストの低減と軽量化を図ることができ
るプーリ用軸受装置を提供することを課題としている。
短縮でき、製作コストの低減と軽量化を図ることができ
るプーリ用軸受装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、プーリを回動自在に支持する軸
受を軸に圧入固定したテンションプーリ用軸受装置であ
って、焼結合金を用いて形成した軸に偏心孔を軸方向に
貫通するように設け、該軸は外径加工を行って取付ボル
トを挿入する偏心孔は焼結加工孔とし、この軸を軸受の
内輪に圧入すると共に、軸の端面に抜止め手段を設けた
構成を採用したものである。
するため、この考案は、プーリを回動自在に支持する軸
受を軸に圧入固定したテンションプーリ用軸受装置であ
って、焼結合金を用いて形成した軸に偏心孔を軸方向に
貫通するように設け、該軸は外径加工を行って取付ボル
トを挿入する偏心孔は焼結加工孔とし、この軸を軸受の
内輪に圧入すると共に、軸の端面に抜止め手段を設けた
構成を採用したものである。
【0007】
【作用】軸受の内輪に圧入する軸を焼結合金で形成した
ので、軸を外径加工の一工程で製作可能となり、製作コ
ストの低減が図れると共に、軽量化が可能になる。
ので、軸を外径加工の一工程で製作可能となり、製作コ
ストの低減が図れると共に、軽量化が可能になる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面の図1乃
至図4に基づいて説明する。
至図4に基づいて説明する。
【0009】図1と図3に示すように、プーリ11を回
動自在に支持する軸受12の内輪13に軸14を圧入
し、軸14に設けた偏心孔15を貫通する取付けボルト
16で軸14が支持プレート17に固定され、テンショ
ンプーリを構成している。
動自在に支持する軸受12の内輪13に軸14を圧入
し、軸14に設けた偏心孔15を貫通する取付けボルト
16で軸14が支持プレート17に固定され、テンショ
ンプーリを構成している。
【0010】上記軸14は、焼結合金を用い、内輪13
に圧入する外形に形成され、焼結合金としては高密度材
が使用される。
に圧入する外形に形成され、焼結合金としては高密度材
が使用される。
【0011】軸14の材質を焼結合金とすることによ
り、軸14を外径加工の一工程のみで製作可能となり、
同時に軽量化も図れることになる。
り、軸14を外径加工の一工程のみで製作可能となり、
同時に軽量化も図れることになる。
【0012】ところで、焼結合金は鉄に比べて密度が小
さいため、内輪13に圧入して使用する軸14において
は塑性変形が起こり、圧入代が減少して抜けるという不
安があるため、従来は圧入して使用する軸に焼結合金は
用いられなかった。
さいため、内輪13に圧入して使用する軸14において
は塑性変形が起こり、圧入代が減少して抜けるという不
安があるため、従来は圧入して使用する軸に焼結合金は
用いられなかった。
【0013】そこで、この考案は、軸受の内輪13に対
する軸14の抜止め手段を採用することにより、上記し
た不安を解消し、内輪13に圧入する軸14の材質に焼
結合金を使用することができるようにした。
する軸14の抜止め手段を採用することにより、上記し
た不安を解消し、内輪13に圧入する軸14の材質に焼
結合金を使用することができるようにした。
【0014】図1と図2に示す抜止め手段の第1の例
は、偏心孔15を貫通する取付けボルト16の座金21
を内輪13の外端面に重なる直径に形成し、取付けボル
ト16の座金21で軸14を内輪13を同時に締付ける
ようにしている。
は、偏心孔15を貫通する取付けボルト16の座金21
を内輪13の外端面に重なる直径に形成し、取付けボル
ト16の座金21で軸14を内輪13を同時に締付ける
ようにしている。
【0015】図3と図4に示す第2の例は、軸14の端
部にフランジ22を設け、このフランジ22を内輪13
の外端面に当接させることにより抜止めを行なうように
している。
部にフランジ22を設け、このフランジ22を内輪13
の外端面に当接させることにより抜止めを行なうように
している。
【0016】この考案の軸受装置は上記のような構成で
あり、軸受12の内輪13に圧入した軸14を偏心孔1
5に挿入した取付けボルト16で支持プレート17に固
定し、プーリ11に巻架したベルトの張力を偏心孔15
の軸心を中心とする軸14の回動変位によって調整する
ものである。
あり、軸受12の内輪13に圧入した軸14を偏心孔1
5に挿入した取付けボルト16で支持プレート17に固
定し、プーリ11に巻架したベルトの張力を偏心孔15
の軸心を中心とする軸14の回動変位によって調整する
ものである。
【0017】
【効果】以上のように、この考案によると、テンション
プーリ用軸受装置であって、焼結合金で形成した軸に偏
心孔を設け、該軸は外径加工を行い取付ボルトをルーズ
に挿入する偏心孔は焼結加工孔とし、軸受内輪に圧入し
た軸の端面に抜止め手段を設けたので、軸は外径のみを
加工すればよく、加工工程が大幅に簡略化でき、製作コ
ストの低減が図れると共に、テンションプーリ用軸受装
置の軽量化が可能になり、しかも、軸受内輪に圧入した
軸の圧入代が減少しても抜止手段により、軸受から軸が
抜けるのを有効に防止することができ、圧入して使用す
る軸に焼結合金の採用が可能になる。
プーリ用軸受装置であって、焼結合金で形成した軸に偏
心孔を設け、該軸は外径加工を行い取付ボルトをルーズ
に挿入する偏心孔は焼結加工孔とし、軸受内輪に圧入し
た軸の端面に抜止め手段を設けたので、軸は外径のみを
加工すればよく、加工工程が大幅に簡略化でき、製作コ
ストの低減が図れると共に、テンションプーリ用軸受装
置の軽量化が可能になり、しかも、軸受内輪に圧入した
軸の圧入代が減少しても抜止手段により、軸受から軸が
抜けるのを有効に防止することができ、圧入して使用す
る軸に焼結合金の採用が可能になる。
【図1】この考案に係る軸受装置の縦断面図
【図2】同上の正面図
【図3】抜止め手段の異なった例を示す軸受装置の縦断
面図
面図
【図4】同上に用いる軸の斜視図
【図5】従来の軸受装置を示す縦断面図
【図6】同上の正面図
11 プーリ 12 軸受 13 内輪 14 軸 15 偏心孔 16 取付けボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 プーリを回動自在に支持する軸受を軸に
圧入固定したテンションプーリ用軸受装置であって、焼
結合金を用いて形成した軸に偏心孔を軸方向に貫通する
ように設け、該軸は外径加工を行って取付ボルトをルー
ズに挿入する偏心孔は焼結加工孔とし、この軸を軸受の
内輪に圧入すると共に、軸の端面に抜止め手段を設けた
テンションプーリ用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991029554U JP2544977Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | テンションプーリ用軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991029554U JP2544977Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | テンションプーリ用軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04124332U JPH04124332U (ja) | 1992-11-12 |
JP2544977Y2 true JP2544977Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=31913390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991029554U Expired - Lifetime JP2544977Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | テンションプーリ用軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544977Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3041176U (ja) * | 1997-01-23 | 1997-09-09 | 照雄 松岡 | 皮膚接触式密閉ケースの間接振動伝導型エレクトレットコン デンサーマイクやダイナミックスマイクユニットの高音域と 音圧を上げる圧電セラミックスエレメントやカートリッジユ ニット追加使用の2−ウェイマイクロホン |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP1991029554U patent/JP2544977Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04124332U (ja) | 1992-11-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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