JP2544444Y2 - スローアウェイインサート - Google Patents
スローアウェイインサートInfo
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- JP2544444Y2 JP2544444Y2 JP1989011199U JP1119989U JP2544444Y2 JP 2544444 Y2 JP2544444 Y2 JP 2544444Y2 JP 1989011199 U JP1989011199 U JP 1989011199U JP 1119989 U JP1119989 U JP 1119989U JP 2544444 Y2 JP2544444 Y2 JP 2544444Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軽切削、一般切削、重切削の広い切削領域
に適用できるスローアウェイインサートに関するもので
ある。
に適用できるスローアウェイインサートに関するもので
ある。
〔従来の技術〕 第11図は、スローアウェイインサートの切込み量及び
送り速度との関係において、軽切削領域X、一般切削領
域Y、重切削領域Zにおける各種スローアウェイインサ
ートの有効切削領域を示したものである。
送り速度との関係において、軽切削領域X、一般切削領
域Y、重切削領域Zにおける各種スローアウェイインサ
ートの有効切削領域を示したものである。
第7図及び第8図に示す一般の菱形状スローアウェイ
インサートIbは、各辺の切刃25から掬い部26を介して中
心側に各側縁24がブレーカの役目をも果たす座部27を形
成した一般的なスローアウェイインサートである。
インサートIbは、各辺の切刃25から掬い部26を介して中
心側に各側縁24がブレーカの役目をも果たす座部27を形
成した一般的なスローアウェイインサートである。
このようなスローアウェイインサートIbにおいては、
ノーズ21近傍の掬い部26内に突起等のブレーカに相当す
るものが設けられていない。そのため、主に前記座部27
に対向するy、z部分(第7図参照)が主な切刃とな
り、軽切削領域X(第11図)側の切屑処理性が悪くなる
(切屑が短く切れず、長く伸びてしまう)。したがっ
て、第11図の点線に示す重切削領域Zに適しているが、
軽切削領域X側での使用に不適切である。
ノーズ21近傍の掬い部26内に突起等のブレーカに相当す
るものが設けられていない。そのため、主に前記座部27
に対向するy、z部分(第7図参照)が主な切刃とな
り、軽切削領域X(第11図)側の切屑処理性が悪くなる
(切屑が短く切れず、長く伸びてしまう)。したがっ
て、第11図の点線に示す重切削領域Zに適しているが、
軽切削領域X側での使用に不適切である。
この点を解消するために、第9図及び第10図に示す改
良されたスローアウェイインサートIcが提供されてい
る。この先行例は軽切削領域X、一般切削領域Y、重切
削領域Z(第11図)の広い範囲に適用することを目的と
するもので、各切刃35から掬い部36を介して中心部に座
部37を形成しており、この座部37の側縁34がブレーカの
役目を果たす。更に、前記切刃35のノーズ部31と座部37
との間に2個の突起部32、33を介在させている(例え
ば、特開昭49-32279)。
良されたスローアウェイインサートIcが提供されてい
る。この先行例は軽切削領域X、一般切削領域Y、重切
削領域Z(第11図)の広い範囲に適用することを目的と
するもので、各切刃35から掬い部36を介して中心部に座
部37を形成しており、この座部37の側縁34がブレーカの
役目を果たす。更に、前記切刃35のノーズ部31と座部37
との間に2個の突起部32、33を介在させている(例え
ば、特開昭49-32279)。
この先行例においては、軽切削時の切屑処理は前記2
個の突起部32、33のうちノーズ31先端側の突起部32によ
りなされるが、この突起部32がノーズ31先端と同じ高さ
であると、軽切削時の切屑の当接高さが充分でないの
で、切屑処理性が悪くなり、軽切削領域Xの拡大に限界
があった。
個の突起部32、33のうちノーズ31先端側の突起部32によ
りなされるが、この突起部32がノーズ31先端と同じ高さ
であると、軽切削時の切屑の当接高さが充分でないの
で、切屑処理性が悪くなり、軽切削領域Xの拡大に限界
があった。
また、この先行例の一般切削及び重切削時の切屑処理
は、主に座部37の側縁34において行うが、この場合の切
屑処理は当然前記2個の突起部32、33の影響を受ける。
即ち、ノーズ31先端と座部37との間の掬い部36内に略同
じ高さで2個の突起32及び33が形成されているため、掬
い部36として充分なスペースがなくなる。したがって、
実質的にこれら掬い部36がほとんど無いのと同じ状態と
なり、掬い部36が本来の役目を果たさず、切屑は短くカ
ールせずに長く伸びてしまう。したがって、第11図の一
点鎖線に示す領域がこのスローアウェイインサートに適
した切削領域となり、一般切削領域Y側及び重切削領域
Z側の切削領域の拡大に限界があった。
は、主に座部37の側縁34において行うが、この場合の切
屑処理は当然前記2個の突起部32、33の影響を受ける。
即ち、ノーズ31先端と座部37との間の掬い部36内に略同
じ高さで2個の突起32及び33が形成されているため、掬
い部36として充分なスペースがなくなる。したがって、
実質的にこれら掬い部36がほとんど無いのと同じ状態と
なり、掬い部36が本来の役目を果たさず、切屑は短くカ
ールせずに長く伸びてしまう。したがって、第11図の一
点鎖線に示す領域がこのスローアウェイインサートに適
した切削領域となり、一般切削領域Y側及び重切削領域
Z側の切削領域の拡大に限界があった。
そこで、本考案においては、スローアウェイインサー
ト本体の切刃を成すノーズ先端から中央の座部に向かっ
て、末広り状のブレーカ溝を形成し、該ブレーカ溝内の
ノーズ先端側に島状に突起面を形成するとともに上記座
部への段上がり面を形成したスローアウェイインサート
において、前記突起面はノーズ先端より高く、前記段上
り面は突起面より低くかつ該段上り面の稜線を切刃に沿
って略平行となるように形成することによって前記問題
点を解消した。
ト本体の切刃を成すノーズ先端から中央の座部に向かっ
て、末広り状のブレーカ溝を形成し、該ブレーカ溝内の
ノーズ先端側に島状に突起面を形成するとともに上記座
部への段上がり面を形成したスローアウェイインサート
において、前記突起面はノーズ先端より高く、前記段上
り面は突起面より低くかつ該段上り面の稜線を切刃に沿
って略平行となるように形成することによって前記問題
点を解消した。
従って、本考案においては、軽切削領域X、一般切削
領域Y及び重切削領域Zの有効切削領域をより拡大き、
且つ切屑処理性のよいスローアウェイインサートを提供
することを目的とする。
領域Y及び重切削領域Zの有効切削領域をより拡大き、
且つ切屑処理性のよいスローアウェイインサートを提供
することを目的とする。
本考案によれば、スローアウェイインサート本体の切
刃を成すノーズ先端から中央の座部に向かって、末広り
状のブレーカ溝を形成し、該ブレーカ溝内のノーズ先端
側に島状に突起面を形成するとともに上記座部への段上
がり面を形成したスローアウェイインサートにおいて、
前記突起面はノーズ先端より高く、前記段上り面は突起
面より低くかつ該段上り面の稜線を切刃に沿って略平行
となるようにしたスローアウェイインサートが提供され
る。
刃を成すノーズ先端から中央の座部に向かって、末広り
状のブレーカ溝を形成し、該ブレーカ溝内のノーズ先端
側に島状に突起面を形成するとともに上記座部への段上
がり面を形成したスローアウェイインサートにおいて、
前記突起面はノーズ先端より高く、前記段上り面は突起
面より低くかつ該段上り面の稜線を切刃に沿って略平行
となるようにしたスローアウェイインサートが提供され
る。
即ち、前記突起面をノーズ先端より高くすることによ
り、ノーズ近傍の切刃で削られた切屑がこの突起部の高
い部分に当接するので、カールし易く、かつ切断し易く
なる。
り、ノーズ近傍の切刃で削られた切屑がこの突起部の高
い部分に当接するので、カールし易く、かつ切断し易く
なる。
また、前記段上り面を突起面より低く形成することに
より、この高さの差異によりこれらに当たる切屑が一方
できつく、他方でゆるく接するため、ねじれ作用が生じ
て切断され、かつこれら段上り面及び突起面のそれぞれ
によりカールされ、且つ短く切断される。
より、この高さの差異によりこれらに当たる切屑が一方
できつく、他方でゆるく接するため、ねじれ作用が生じ
て切断され、かつこれら段上り面及び突起面のそれぞれ
によりカールされ、且つ短く切断される。
以下、本考案の実施例を第1図乃至第6図において説
明する。菱形状スローアウェイインサート本体Iaはサー
メットからなり、この本体Iaのノーズ1先端から中心の
座部7に向かって、末広り状のブレーカ溝6を形成し、
該ブレーカ溝6内のノーズ1先端側に島状に突起面2を
形成するとともに上記座部7への段上り面3が形成され
る。前記座部7は保持穴Hがホルダー(図示せず)に装
着されたとき、ホルダーの保持部面に固定される。前記
突起面2及び段上り面3は両切刃5a、5bに対向して等距
離で設けてある。そして、この切刃のうち、ノーズ1先
端から第2図に示すx部分の切刃を軽切削用、y部分の
切刃を一般切削用、z部分の切刃を重切削用として使用
する様にしている。また、前記突起面2は切刃を成すノ
ーズ1先端よりも高く形成し(第3図参照)、さらに前
記段上り面3は突起面2より低く、且つノーズ1と同等
若しくはそれより低く形成している(第3図及び第4図
参照)。また前記段上り面3は切刃5a、5bと略平行な側
縁4を有している(第2図参照)。
明する。菱形状スローアウェイインサート本体Iaはサー
メットからなり、この本体Iaのノーズ1先端から中心の
座部7に向かって、末広り状のブレーカ溝6を形成し、
該ブレーカ溝6内のノーズ1先端側に島状に突起面2を
形成するとともに上記座部7への段上り面3が形成され
る。前記座部7は保持穴Hがホルダー(図示せず)に装
着されたとき、ホルダーの保持部面に固定される。前記
突起面2及び段上り面3は両切刃5a、5bに対向して等距
離で設けてある。そして、この切刃のうち、ノーズ1先
端から第2図に示すx部分の切刃を軽切削用、y部分の
切刃を一般切削用、z部分の切刃を重切削用として使用
する様にしている。また、前記突起面2は切刃を成すノ
ーズ1先端よりも高く形成し(第3図参照)、さらに前
記段上り面3は突起面2より低く、且つノーズ1と同等
若しくはそれより低く形成している(第3図及び第4図
参照)。また前記段上り面3は切刃5a、5bと略平行な側
縁4を有している(第2図参照)。
この様にして、前記突起面2をノーズ1先端より高く
することにより、切刃5a、5bのうちノーズ1近傍のx部
分の切刃で削られた切屑をこの突起面2の高い部分に当
接させることによりカールし易くし、かつ切断し易くす
る。また、前記段上り面3を突起面2より低く形成し、
かつ切刃5a、5bに沿って略平行な側縁4を有するように
することにより、一般切削及び重切削時、y部分の切刃
及びz部分の切刃より削られた切屑は、段上り面3と突
起面2との高低差により、当接する切屑が一方の突起部
できつく、他方で平行な側縁4でゆるく当接するため、
切屑の幅方向においてねじれ作用が生じて分割され、そ
の後これら段上り面3及び突起面2のそれぞれによりカ
ールされ、且つ長さ方向において1乃至2巻き程度カー
ルしてから短く切断される。
することにより、切刃5a、5bのうちノーズ1近傍のx部
分の切刃で削られた切屑をこの突起面2の高い部分に当
接させることによりカールし易くし、かつ切断し易くす
る。また、前記段上り面3を突起面2より低く形成し、
かつ切刃5a、5bに沿って略平行な側縁4を有するように
することにより、一般切削及び重切削時、y部分の切刃
及びz部分の切刃より削られた切屑は、段上り面3と突
起面2との高低差により、当接する切屑が一方の突起部
できつく、他方で平行な側縁4でゆるく当接するため、
切屑の幅方向においてねじれ作用が生じて分割され、そ
の後これら段上り面3及び突起面2のそれぞれによりカ
ールされ、且つ長さ方向において1乃至2巻き程度カー
ルしてから短く切断される。
上記の如く構成した本考案のスローアウェイインサー
トIaと、第7図及び第8図に示す一般的なスローアウェ
イインサートIbと、第9図及び第10図に示す先行例のス
ローアウェイインサートIcのそれぞれにつき、以下に示
す切削条件において切削テストを行い、送り速度(mm/r
ev.)と切込み量(mm)との関係における各有効切削領
域を第11図に示した。
トIaと、第7図及び第8図に示す一般的なスローアウェ
イインサートIbと、第9図及び第10図に示す先行例のス
ローアウェイインサートIcのそれぞれにつき、以下に示
す切削条件において切削テストを行い、送り速度(mm/r
ev.)と切込み量(mm)との関係における各有効切削領
域を第11図に示した。
切削条件 被切削材 SCM435 切削速度 200m/min 切込み量 0.5〜3.5mm(第11図参照)) 送り 0.1〜0.4mm/rev.(第11図参照) 第11図から理解されるように、第7図及び第8図に示
す一般的なスローアウェイインサートIbは一般切削領域
Y及び重切削領域Zに偏った領域が有効切削領域(点線
で示す)であり、また、第9図及び第10図に示す先行例
のスローアウェイインサートIcは軽切削領域Xに偏った
領域が有効切削領域(一点鎖線で示す)であるのに対
し、本考案のスローアウェイインサートは全領域におい
て前記一般的及び先行例のスローアウェイインサートと
比べて著しく拡大された領域でも有効切削領域(実線で
示す)と成っていることが理解される。
す一般的なスローアウェイインサートIbは一般切削領域
Y及び重切削領域Zに偏った領域が有効切削領域(点線
で示す)であり、また、第9図及び第10図に示す先行例
のスローアウェイインサートIcは軽切削領域Xに偏った
領域が有効切削領域(一点鎖線で示す)であるのに対
し、本考案のスローアウェイインサートは全領域におい
て前記一般的及び先行例のスローアウェイインサートと
比べて著しく拡大された領域でも有効切削領域(実線で
示す)と成っていることが理解される。
尚、切刃5a、5bの掬い角R(第3図参照)は、約15度
に設定される。この角度Rは12〜17度範囲で適用可能で
ある。また、第2図及び第6図に示す如く、突起面2の
ノーズ1側には突起面2の高さより低く、両側の切刃5
a、5bに対して曲面を有する隆起部8を形成し、軽切削
時に突起面2に当接させて切屑をカールさせ易くしてい
る。
に設定される。この角度Rは12〜17度範囲で適用可能で
ある。また、第2図及び第6図に示す如く、突起面2の
ノーズ1側には突起面2の高さより低く、両側の切刃5
a、5bに対して曲面を有する隆起部8を形成し、軽切削
時に突起面2に当接させて切屑をカールさせ易くしてい
る。
また、突起面2及びインサート本体の他の鈍角なノー
ズ10側に設けたもう一方の突起面9,9は、上面が前記座
部7と同じ高さで平坦に形成されており、これら突起面
9,9、前記突起面2,2及び座部7とにより、このインサー
トIaを図示しないホルダーの保持面に水平に安定化させ
て固定できるようにしている。また、一般的ではない
が、このノーズ10近傍の切刃5a、5bを使用する場合は、
この突起面9,9は切屑処理のためのブレーカの役割を果
たす。
ズ10側に設けたもう一方の突起面9,9は、上面が前記座
部7と同じ高さで平坦に形成されており、これら突起面
9,9、前記突起面2,2及び座部7とにより、このインサー
トIaを図示しないホルダーの保持面に水平に安定化させ
て固定できるようにしている。また、一般的ではない
が、このノーズ10近傍の切刃5a、5bを使用する場合は、
この突起面9,9は切屑処理のためのブレーカの役割を果
たす。
また、前記突起面2をノーズ1先端より高くすること
により、ノーズ1近傍の切刃5a、5bのx部分の切刃で削
られた切屑がこの突起面2の高い部分において当接し、
カールし易く、かつ切断し易くするのであるが、この場
合ノーズ1先端から突起面2(円錐状突起部の中心)ま
での距離L1(第2図参照)は約2.5mmに設定してある。
この距離L1は2.0〜3.0mmの範囲で、好ましくは2.2〜2.6
mmに設定される。ノーズ1先端から突起面2(円錐状突
起の中心)までの距離L1が2.0mm未満であると切屑がカ
ールし難く、3.0mmを超えるとカールが大きく成りすぎ
て絡まり易くなる。
により、ノーズ1近傍の切刃5a、5bのx部分の切刃で削
られた切屑がこの突起面2の高い部分において当接し、
カールし易く、かつ切断し易くするのであるが、この場
合ノーズ1先端から突起面2(円錐状突起部の中心)ま
での距離L1(第2図参照)は約2.5mmに設定してある。
この距離L1は2.0〜3.0mmの範囲で、好ましくは2.2〜2.6
mmに設定される。ノーズ1先端から突起面2(円錐状突
起の中心)までの距離L1が2.0mm未満であると切屑がカ
ールし難く、3.0mmを超えるとカールが大きく成りすぎ
て絡まり易くなる。
突起面2の高さはノーズ1先端より約0.05mm高い。こ
の高さの差異H1(第3図参照)は0.01〜0.20mmの範囲、
好ましくは0.03〜0.15mmに設定される。突起面2の高さ
がノーズ1の高さより0.01mm未満低く形成されていると
切屑が充分カールせず、0.20mmを超えて高くなると切屑
の詰まりが生じ易くなる。
の高さの差異H1(第3図参照)は0.01〜0.20mmの範囲、
好ましくは0.03〜0.15mmに設定される。突起面2の高さ
がノーズ1の高さより0.01mm未満低く形成されていると
切屑が充分カールせず、0.20mmを超えて高くなると切屑
の詰まりが生じ易くなる。
また、前記段上り面3を突起面2より低く形成するこ
とにより、切屑の詰まりを防止し、且つこの高さの差異
H2によりこれらに当たる切屑が一方の突起面2できつ
く、他方の段上り面3でゆるく接するため、切屑の幅方
向においてねじれ作用が生じて切断され、その後これら
段上り面3及び突起面2のそれぞれによりカールされ、
且つ短く切断される。ノーズ1先端から段上り面3の側
縁4までの距離L2(第2図参照)は4.2mmに設定してあ
る。この距離L2は3.5〜4.5mmの範囲、好ましくは3.8〜
4.2mmに設定される。ノーズ1先端から段上り面3の側
縁4までの距離L2が3.5mm未満であると突起部1に近ず
き過ぎてカールおよび切断がし難く、4.5mmを超えると
カールが大きくなり伸びすぎる。
とにより、切屑の詰まりを防止し、且つこの高さの差異
H2によりこれらに当たる切屑が一方の突起面2できつ
く、他方の段上り面3でゆるく接するため、切屑の幅方
向においてねじれ作用が生じて切断され、その後これら
段上り面3及び突起面2のそれぞれによりカールされ、
且つ短く切断される。ノーズ1先端から段上り面3の側
縁4までの距離L2(第2図参照)は4.2mmに設定してあ
る。この距離L2は3.5〜4.5mmの範囲、好ましくは3.8〜
4.2mmに設定される。ノーズ1先端から段上り面3の側
縁4までの距離L2が3.5mm未満であると突起部1に近ず
き過ぎてカールおよび切断がし難く、4.5mmを超えると
カールが大きくなり伸びすぎる。
段上り面3の高さはノーズ1より約0.10mm低く設定し
てある。この高さの差異H3(第4図参照)は0〜0.15mm
の範囲、好ましくは0.05〜0.10mmに設定される。段上り
面3の高さがノーズ1より0.15mmより低いとカールし難
く、ノーズ1より高くなると詰まりが生じ易くなる。
てある。この高さの差異H3(第4図参照)は0〜0.15mm
の範囲、好ましくは0.05〜0.10mmに設定される。段上り
面3の高さがノーズ1より0.15mmより低いとカールし難
く、ノーズ1より高くなると詰まりが生じ易くなる。
さらに、切刃5a、5bから前記突起面2までの距離L3
(第2図参照)は1.1〜1.8mm、好ましくは1.3〜1.7mmで
あり、切刃5a、5bから段上り面3の側縁4までの距離L4
は1.5〜2.5mm、好ましくは1.7〜2.1mmである。
(第2図参照)は1.1〜1.8mm、好ましくは1.3〜1.7mmで
あり、切刃5a、5bから段上り面3の側縁4までの距離L4
は1.5〜2.5mm、好ましくは1.7〜2.1mmである。
切刃5a、5bから前記段上り面3までの距離L4(第2図
参照)は切刃5a、5bから前記突起面2までの距離L3より
も0.15〜0.90mm大きくする。好ましくは0.3〜0.7mmであ
る。
参照)は切刃5a、5bから前記突起面2までの距離L3より
も0.15〜0.90mm大きくする。好ましくは0.3〜0.7mmであ
る。
尚、上記実施例において使用したインサートはサーメ
ットを使用したが、その他超硬合金、被覆超硬合金、ア
ルミナ、ジルコニア又は窒化けい素等のセラミックスで
あってもよい。
ットを使用したが、その他超硬合金、被覆超硬合金、ア
ルミナ、ジルコニア又は窒化けい素等のセラミックスで
あってもよい。
上述した如く本考案においては、多角形状インサート
本体のノーズ先端から中央の座部に向かって、末広り状
のブレーカ溝を形成し、該ブレーカ溝内のノーズ先端側
に島状に突起面を形成するとともに上記座部への段上が
り面を形成し、前記突起面はノーズ先端より高く、前記
段上り面は突起面より低く形成され、また前記段上り面
は切刃に沿って略平行な側縁を形成したことにより、一
個のスローアウェイインサートの軽切削領域X、一般切
削領域Y及び重切削領域Zの有効切削領域をより拡大で
き、且つ切屑処理性のよいスローアウェイインサートを
提供することができる等の効果がある。
本体のノーズ先端から中央の座部に向かって、末広り状
のブレーカ溝を形成し、該ブレーカ溝内のノーズ先端側
に島状に突起面を形成するとともに上記座部への段上が
り面を形成し、前記突起面はノーズ先端より高く、前記
段上り面は突起面より低く形成され、また前記段上り面
は切刃に沿って略平行な側縁を形成したことにより、一
個のスローアウェイインサートの軽切削領域X、一般切
削領域Y及び重切削領域Zの有効切削領域をより拡大で
き、且つ切屑処理性のよいスローアウェイインサートを
提供することができる等の効果がある。
第1図は本考案の実施例を示すスローアウェイインサー
ト平面図、第2図は第1図のV部分の部分拡大図、第3
図は第2図のA−A線部分断面図、第4図は第2図のB
−B線部分断面図、第5図は第2図のC−C線部分断面
図、第6図は第2図のD−D線部分断面図、第7図は従
来の一般的なスローアウェイインサートの平面図、第8
図は第7図のE−E線部分断面図、第9図は第7図の一
般的なスローアウェイインサートを改良した先行例の平
面図、第10図は第9図のF−F線部分断面図、第11図は
切込み量と送り速度との関係における有効切削領域を示
すグラフ図である。 Ia……多角形状インサート本体、1……ノーズ 2……突起面、3……段上り面 4……側縁、5a、5b……切刃 6……ブレーカ溝
ト平面図、第2図は第1図のV部分の部分拡大図、第3
図は第2図のA−A線部分断面図、第4図は第2図のB
−B線部分断面図、第5図は第2図のC−C線部分断面
図、第6図は第2図のD−D線部分断面図、第7図は従
来の一般的なスローアウェイインサートの平面図、第8
図は第7図のE−E線部分断面図、第9図は第7図の一
般的なスローアウェイインサートを改良した先行例の平
面図、第10図は第9図のF−F線部分断面図、第11図は
切込み量と送り速度との関係における有効切削領域を示
すグラフ図である。 Ia……多角形状インサート本体、1……ノーズ 2……突起面、3……段上り面 4……側縁、5a、5b……切刃 6……ブレーカ溝
Claims (1)
- 【請求項1】多角形状インサート本体の切刃を成すノー
ズ先端から中央の座部に向かって、末広り状のブレーカ
溝を形成し、該ブレーカ溝内のノーズ先端側に島状に突
起面を形成するとともに上記座部への段上り面を形成し
たスローアウェイインサートにおいて、前記突起面はノ
ーズ先端より高く、前記段上がり面は突起面より低くか
つ該段上り面の稜線が切刃に沿って略平行であることを
特徴とするスローアウェイインサート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989011199U JP2544444Y2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | スローアウェイインサート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989011199U JP2544444Y2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | スローアウェイインサート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02104904U JPH02104904U (ja) | 1990-08-21 |
JP2544444Y2 true JP2544444Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=31219541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989011199U Expired - Lifetime JP2544444Y2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | スローアウェイインサート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544444Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008053633A1 (fr) * | 2006-10-31 | 2008-05-08 | Kyocera Corporation | Garniture de coupe |
DE112008000819B4 (de) * | 2007-03-27 | 2016-05-19 | Kyocera Corporation | Schneideinsatz, Schneidwerkzeug und Verfahren zum Schneiden von Arbeitsmaterial unter Verwendung des Schneidwerkzeugs |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4957974U (ja) * | 1972-08-30 | 1974-05-22 | ||
JPS5146171U (ja) * | 1974-10-03 | 1976-04-05 | ||
CA1068193A (en) * | 1976-08-20 | 1979-12-18 | Ernst Kinski | Umbrella |
JPS5733924U (ja) * | 1980-08-06 | 1982-02-23 | ||
JPS5997803U (ja) * | 1982-12-20 | 1984-07-03 | 東芝タンガロイ株式会社 | スロ−アウエイチツプ |
JPH066241B2 (ja) * | 1986-02-03 | 1994-01-26 | 東芝タンガロイ株式会社 | スロ−アウエイチツプ |
JPS63197004U (ja) * | 1987-06-09 | 1988-12-19 |
-
1989
- 1989-01-31 JP JP1989011199U patent/JP2544444Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02104904U (ja) | 1990-08-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |