JP2544318B2 - テ―プ巻取り装置 - Google Patents

テ―プ巻取り装置

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JP2544318B2
JP2544318B2 JP3169408A JP16940891A JP2544318B2 JP 2544318 B2 JP2544318 B2 JP 2544318B2 JP 3169408 A JP3169408 A JP 3169408A JP 16940891 A JP16940891 A JP 16940891A JP 2544318 B2 JP2544318 B2 JP 2544318B2
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浩二 脇山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオテープやビ
デオテープ等のテープを高速で巻取るテープ巻取り装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダ(以下VT
Rという)に用いられるテープ巻取り装置は、テープの
巻取り量の増加に伴い巻取り速度の高速性が要求されて
いる。テープの高速移送の性能は、移送時のテープ速度
と起動および停止時間によって左右される。
【0003】従来のテープ巻取り装置では、移送速度を
上げるために巻取り用のリールモータ(以下単にモータ
という)の回転数を大きくしたり、リール回転力の伝達
歯車の減速比を変えることで移送速度を高めていた。例
えば、特開昭61−20250号、特開平2−2977
45号に示されるテープ巻取り装置では、テープテンシ
ョンを大きくしないで供給側のモータの回転トルクを制
御することによって、起動停止の時間を短縮している。
更に、テープの停止機能に限定すると、巻取側と送出側
のモータの回転を機械的に強制停止させる方法が考えら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のテー
プ巻取り装置では、VTRに電源供給がなされている状
態ではテープ巻取りを停止することができる。しかしな
がらもし高速でテープを巻取る最中に停電状態になる
と、巻取側および供給側のモータは回転制御力を失い、
単に自己の摩擦抵抗によってのみ減速するため、テープ
の巻取量と供給量との差によってテープに過大なテンシ
ョンや弛みが生じてしまう。このためテープの損傷を招
き易いという問題点を有していた。
【0005】本願の請求項1の発明はこのような従来の
問題点に鑑みてなされたものであって、双方向に巻取る
テープ巻取り装置において、簡単な構成で停電時のテー
プの弛みを防止すると共に、モータを速やかに停止させ
ることを目的とする。本願の請求項2及び3の発明は、
単一方向にのみ巻取るテープ巻取り装置において、停電
時のテープの過大テンションや弛みを防止すると共にモ
ータを速やかに停止させることを目的とする。本願の請
求項4及び5の発明は、双方向に巻取るテープ巻取り装
置において、停電時のテープの過大テンションや弛みを
防止すると共にモータを速やかに停止させることを目的
とする。本願の請求項6の発明は、双方向に巻取るテー
プ巻取り装置において、停電時のテープのテンションの
大幅変動や弛みを防止すると共にモータを速やかに停止
させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、正方向移送時にテープを巻取リールに巻取るための
第1の直流モータと、逆方向移送時にテープを供給リー
ルに巻取るための第2の直流モータと、第1又は第2の
直流モータを駆動するモータ駆動回路と、第1の直流モ
ータと第2の直流モータのいずれかの端子間を短絡した
ときに流れる短絡電流を制限する電流制限回路と、電流
制限回路と直列に接続され、電源の遮断により接続状態
となる停電検出スイッチと、正方向移送時には第1の直
流モータにモータ駆動回路を接続すると共に第2の直流
モータに電流制限回路と停電検出スイッチとを接続し、
逆方向移送時には第2の直流モータにモータ駆動回路を
接続すると共に第1の直流モータに電流制限回路と停電
検出スイッチとを接続する制御対象切換器と、を具備す
ることを特徴とするものである。
【0007】本願の請求項2の発明は、正方向移送時に
テープを巻取リールに巻取るための第1の直流モータ
と、逆方向移送時にテープを供給リールに巻取るための
第2の直流モータと、第1の直流モータを駆動するモー
タ駆動回路と、第1の直流モータの端子間を短絡したと
きに流れる短絡電流を制限する第1の電流制限回路と、
第2の直流モータの端子間を短絡したときに流れる短絡
電流を制限する第2の電流制限回路と、電源の供給時に
は第1の直流モータをモータ駆動回路に接続し、電源の
遮断時には第1の直流モータを第1の電流制限回路に接
続するよう切換える第1の停電検出スイッチと、電源の
遮断時には第2の直流モータを第2の電流制限回路に接
続するよう切換える第2の停電検出スイッチと、を具備
し、電源遮断時の第1の直流モータの速度を第2の直流
モータの速度より大きくなるように構成したことを特徴
とするものである。
【0008】本願の請求項3の発明では、第1の電流制
限回路は、テープを正方向に移送しているとき、電源の
遮断による第1の直流モータの短絡電流値に対する第2
の直流モータの短絡電流値の比が第1の直流モータの回
転軸にかかる負荷の慣性モーメントに対する第2の直流
モータの回転軸にかかる負荷の慣性モーメントの比より
大きくなるよう短絡抵抗を有することを特徴とするもの
である。
【0009】本願の請求項4の発明は、正方向移送時に
テープを巻取るための第1の直流モータと、逆方向移送
時にテープを巻取るための第2の直流モータと、第1又
は第2の直流モータを駆動するモータ駆動回路と、第1
の直流モータの端子を短絡したときテープの正方向への
移送時の短絡電流を逆方向への移送時より小さくなるよ
うに変化させる第1の電流制限回路と、第2の直流モー
タの端子を短絡したときテープの逆方向への移送時の短
絡電流を正方向への移送時より小さくなるように変化さ
せる第2の電流制限回路と、電源供給の有無によって第
1の直流モータを駆動状態又は第1の電流制限回路を通
した短絡状態に切替える第1の停電検出スイッチと、電
源供給の有無によって第2の直流モータを駆動状態又は
第2の電流制限回路を通した短絡状態に切替える第2の
停電検出スイッチと、正方向移送時にはモータ駆動回路
を第1の停電検出スイッチに接続し、逆方向移送時には
モータ駆動回路を第2の停電検出スイッチに接続する制
御対象切替器と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0010】本願の請求項5の発明では、第1の電流制
限回路及び第2の電流制限回路は、第1の直流モータの
短絡電流値に対する第2の直流モータの短絡電流値の比
の値が、第1の直流モータの回転軸にかかる負荷の慣性
モーメントに対する第2の直流モータの回転軸にかかる
負荷の慣性モーメントの比の値と比較して、テープの正
方向移送時には大きくなり、テープの逆方向移送時には
小さくなるよう短絡電流を設定したことを特徴とするも
のである。
【0011】本願の請求項6の発明は、正方向移送時に
テープを巻取リールに巻取るための第1の直流モータ
と、逆方向移送時にテープを供給リールに巻取るための
第2の直流モータと、第1又は第2の直流モータを駆動
するモータ駆動回路と、正方向移送時にはモータ駆動回
路を第1の直流モータに接続し、逆方向移送時にはモー
タ駆動回路を第2の直流モータに接続する制御対象切換
器と、テープの移送時のテンションを検出するテンショ
ン検出器と、テンション検出器の検出値に応じて第1お
よび第2の直流モータの短絡電流を制限する電流制限回
路と、電源の供給時には第1の直流モータをモータ駆動
回路に接続し、電源の遮断時には第1の直流モータを電
流制限回路に接続するよう切換える第1の停電検出スイ
ッチと、電源の供給時には第2の直流モータをモータ駆
動回路に接続し、電源の遮断時には第2の直流モータを
電流制限回路に接続するよう切換える第2の停電検出ス
イッチと、を具備することを特徴とするものである。
【0012】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
では、電源供給状態で方向信号が正方向(逆方向)の時
は、モータ駆動回路は第1(第2)の直流モータに接続
され、電流制限回路と停電検出スイッチは第2(第1)
の直流モータに接続されるから、テープは正方向(逆方
向)に移送される。このとき、電源供給が断たれた(以
下、停電と略す)状態になると第1(第2)の直流モー
タがモータ駆動回路による回転力を失い、次第に回転速
度が低下する。一方、停電検出スイッチは接続状態とな
り、第2(第1)の直流モータは電流制限回路で短絡さ
れる。一般に直流モータの端子間は回転方向に対して逆
の起電力が発生するから、回転している直流モータの端
子間を短絡すると回転方向と逆の力となり、第2(第
1)の直流モータには急激な減速力が働く。つまり、正
方向(逆方向)移送時は、第1(第2)の直流モータよ
り第2(第1)の直流モータの減速が速いため、停電時
にテープの弛みを生じることなく第1および第2の直流
モータを停止できることとなる。
【0013】また請求項2の発明では、電源供給状態の
ときは、第1の電流検出スイッチによってモータ駆動回
路は第1の直流モータに接続されるから、テープは単一
方向に移送される。このとき、停電状態になると第1の
停電検出スイッチは第1の直流モータの端子間を第1の
電流制限回路で短絡し、第2の停電検出スイッチは第2
の直流モータの端子間を第2の電流制限回路で短絡す
る。つまり、第1,第2の直流モータには急激な減速力
が働く。ここで、第2の直流モータが第1の直流モータ
より十分急速に減速するように、第1および第2の電流
制限回路の制限値を設定することで、停電時に過大テン
ションやテープの弛みが生じることなく第1および第2
の直流モータを停止できることとなる。
【0014】また請求項4,5の発明では、電源供給状
態で方向信号が正方向(逆方向)の時は、制御対象切換
器と第1(第2)の電流検出スイッチによってモータ駆
動回路は第1(第2)の直流モータに接続されるから、
テープは正方向(逆方向)に移送される。このとき、停
電状態になると第1の停電検出スイッチは第1の直流モ
ータの端子間を第1の電流制限回路で短絡した配線と
し、第2の停電検出スイッチは第2の直流モータの端子
間を第2の電流制限回路で短絡した配線とする。つま
り、第1,第2の直流モータには急激な減速力が働く。
ここで、移送方向に応じて第1および第2の電流制限回
路の制限値を切換えることで停電時に過大テンションや
テープの弛みが生じることなく第1および第2の直流モ
ータが停止できることとなる。
【0015】更に請求項6の発明では、、電源供給状態
で方向信号が正方向(逆方向)のときは、制御対象切換
器と第1(第2)の電流検出スイッチによってモータ駆
動回路は第1(第2)の直流モータに接続されるから、
テープは正方向(逆方向)に移送される。このとき、停
電状態になると第1および第2の停電検出スイッチは夫
々第1および第2の直流モータの端子間をテンション検
出器の検出値に応じた電流制限値を持つ電流制限回路で
短絡した配線とする。つまり、第1,第2の直流モータ
にはテンションの大幅変動が生じないバランスのとれた
減速力が働き、停電時にテンションの大幅変動やテープ
の弛みが生じることなく第1および第2の直流モータを
停止できることとなる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1実施例について、図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例に
おけるVTRに設けられるテープ巻取り装置の全体構成
を示すブロック図である。本図において、テープ1は表
面に磁性体が塗布された記録媒体であり、ポスト2a,
2bによりテープ1の走行経路が形成されている。再生
モードにおいて、リール3aはテープ1を巻取る巻取側
のリールである。リール3bはテープ1を供給する供給
側のリールである。リール3a及び3bには、これらと
同軸に又はギヤなどの伝達機構を介して直流モータ41
及び42が取付けられている。各直流モータ41,42
はその端子Aから端子Bに電流を流すと、リールの取付
け側から見て、反時計方向(CCW方向)に回転する。
【0017】一点鎖線で示すモータ駆動回路5では、電
源Eaから抵抗501,可変抵抗502が直列に接続さ
れ接地されている。抵抗501,502の接続点は演算
増幅器(以下OPアンプという)503の非反転入力端
に接続されている。OPアンプ503の出力はNPN型
のトランジスタ504のベースに与えられる。トランジ
スタ504のエミッタは抵抗505を介して接地されて
いる。OPアンプ503の反転入力端はトランジスタ5
04のエミッタに接続されている。このような構成のモ
ータ駆動回路5では、抵抗501及び502の分割電圧
がOPアンプ503に与えられると、抵抗505の両端
電圧が抵抗501,502の分割電圧と等しくなるよう
フィードバックされ、トランジスタ504にコレクタ電
流が流れる。
【0018】電流制限回路6は単一の抵抗601で構成
されており、その一端は直流モータ42の端子A及び直
流モータ41の端子Bに共通に接続され、他の一端は停
電検出スイッチ7に接続されている。抵抗601は直流
モータ41又は42の短絡電流を制限するものである。
停電検出スイッチ7はリレー701が抵抗702を介し
電源Eaに接続され、リレー701はコイルに対向する
位置に可動鉄片が設けられ、引張りばねにより支持され
ている。リレー701はコイルが励磁されたとき開放状
態となる接点a,bを有している。停電検出スイッチ7
は、電源供給が遮断されることによりオフとなるもので
ある。
【0019】停電検出スイッチ7の接点aとトランジス
タ504のコレクタは、夫々制御対象切換器8の連動す
る切換スイッチ801及び802の共通端子cに接続さ
れる。切換スイッチ801,802は夫々共通端子cと
切換端子a,bを有している。制御対象切替器8は方向
信号が正方向のときは直流モータ41にモータ駆動回路
5を接続すると共に直流モータ42に電流制限回路6と
停電検出スイッチ7とを接続し、方向信号が逆方向のと
きは直流モータ42にモータ駆動回路5を接続すると共
に直流モータ41に電流制限回路6と停電検出スイッチ
7とを接続するものである。切換スイッチ801及び8
02は電源供給が遮断されてもその接続状態を変化しな
いラッチ型のリレーである。又切換スイッチ801の切
換端子a及び切換スイッチ802の切換端子bは共に直
流モータ42の端子Bに接続されており、他の切換端子
b及びaは共に直流モータ41の端子Aに接続されてい
る。
【0020】このように構成されたテープ巻取り装置に
おいて、まずVTRの電源供給時におけるテープ1の巻
取動作について説明する。巻取時は直流モータ41のみ
が駆動され、テープ1が供給リール3bより巻取リール
3aに対し早送りされる。このときのテープ1の移送方
向を正とすると、制御対象切換器8に正方向のテープ移
送を指示する方向信号が与えられる。切換スイッチ80
1,802は夫々の共通端子cと切換端子aが閉成状態
となる。又停電検出スイッチ7のリレー701もオンと
なり、可動鉄片がコイルに吸着されリレー701の各接
点a,bが開放状態となる。又モータ駆動回路5では、
OPアンプ503に電圧が与えられ、トランジスタ50
4がオンとなる。このとき直流モータ用の電源Ebから
直流モータ41の端子Bを介し、切換スイッチ802を
経て電流がトランジスタ504に流れる。トランジスタ
504の電流は、抵抗505の端子間電圧がOPアンプ
503の入力電圧と等しくなるよう流れる。このため直
流モータ41は定電流駆動され、OPアンプ503で指
示された電圧とほぼ比例した回転トルクが発生する。こ
こで直流モータ41の回転速度は、回転負荷トルクと発
生トルクの釣り合いによって決まる。
【0021】一方、切換スイッチ802の共通端子cと
切換端子bが開放状態となっているので、電源Ebから
直流モータ42には電流が流れない。又直流モータ42
の端子A,Bはリレー701の各接点a,bが開放され
ているので、供給リール3bの回転に伴って逆起電圧を
発生する。
【0022】また、方向信号が逆方向のときは、制御対
象切替器8によって直流モータ41と42が動作が入れ
替わり、テープ1の移送方向は逆になり、テープ1はリ
ール3bに巻取られることは容易に理解できる。
【0023】次に停電時の動作について説明する。テー
プ1が正方向に移送されているとき、停電等によりVT
Rの電源供給が遮断されたときには、モータ駆動回路5
及び停電検出スイッチ7の電源Eaは共に遮断され、直
流モータ41,42の電源Ebも遮断される。リレー7
01は引張りばねにより接点a,bが閉成される。又制
御対象切換器8の各切換スイッチ801,802はラッ
チ型の特性を有しているので、接続変更はないものとす
る。巻取リール3a及び供給リール3bの正方向へ回転
する慣性により、直流モータ41及び42はしばらく回
転を続ける。直流モータ41はモータ駆動回路5のオフ
と共に回転トルクがなくなる一方、直流モータ42では
この回転速度にほぼ比例した逆起電圧が端子A,Bに発
生し、この電圧がリレー701及び切換スイッチ801
を介し抵抗601に与えられる。このため直流モータ4
2には逆方向の短絡電流が流れ、この電流に比例した電
磁ブレーキ力が発生する。一方、直流モータ41ではそ
の慣性により回転がしばらく継続しても、端子A,B間
は切換スイッチ801で開放される状態となり、電磁ブ
レーキが発生しない。このため直流モータ42が直流モ
ータ41より速く減速停止される。つまり供給リール3
b,巻取リール3aに回巻されたテープ1はその搬送経
路の途中で弛みを生じない。
【0024】このようにVTRが高速でテープの移送を
行う状態にあるとき、停電や電源プラグの脱落により電
源が途中で遮断されても、VTRのテープの搬送経路や
テープカセット内にテープを弛ますことなく、その位置
でテープをなめらかに停止させることが可能となる。同
様に、方向信号が逆方向の場合でも、停電時のテープ1
に適当な張力を生じながら、たるまずに減速・停止が可
能となる。
【0025】(実施例2)次に本発明の第2実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。図2は本発明の第2
実施例におけるテープ巻取装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。尚、図1と同一部分は同一の符号を付けて
詳細な説明は省略する。本実施例には直流モータ41,
42を駆動する専用のモータ駆動回路51、52が設け
られている点が第1実施例と異なる。モータ駆動回路5
1,52の具体的な回路構成は図1のモータ駆動回路5
と同一であるが、各直流モータの回転トルクを異なった
値にするため、トランジスタのコレクタ電流を夫々異な
った値にするよう抵抗値が選択されている。モータ駆動
回路51は、抵抗511,可変抵抗512,OPアンプ
513,トランジスタ514により構成されている。又
直流モータ41の端子Aは、トランジスタ514のコレ
クタを介しエミッタの抵抗515を経て駆動電流が流れ
るよう接続されている。モータ駆動回路52は直流モー
タ42を駆動するもので、モータ駆動回路51と同様、
抵抗521,可変抵抗522,OPアンプ523,トラ
ンジスタ524,エミッタの抵抗525により構成され
ている。ここでOPアンプ513に与えられる分割電圧
は、OPアンプ523に与えられる電圧よりも高くなる
よう、可変抵抗512の抵抗値が可変抵抗522より大
きくなるよう調整されている。従って直流モータ41の
正方向の回転トルクは直流モータ42の逆方向の回転ト
ルクより大きくし、テープ1が移送中に弛まず絶えずテ
ンションを与えている
【0026】第1の電流制限回路61及び第2の電流制
限回路62は夫々直流モータ41,42の端子を短絡し
たときに流れる短絡電流を制限するものであって、夫々
固定抵抗611及び621で構成されている。停電検出
スイッチ71,72は電源供給の有無によってそれぞれ
直流モータ41,42を駆動状態または短絡状態に切替
えるものである。リレー711は電流を流すことで直流
モータ41を駆動状態に、電流を流さないことで直流モ
ータ41を短絡状態に切替え、リレー721は電流を流
すことで直流モータ42を駆動状態に、電流を流さない
ことで直流モータ42を短絡状態に切替えるリレーであ
る。712,722はそれぞれリレー711,721に
流すことで電流を設定するための固定抵抗器である。
【0027】このように構成された第2実施例のテープ
巻取り装置について、その動作を説明する。まず、電源
供給時にテープ1を巻取るときには、第1,第2の停電
検出スイッチ71,72のリレー711,721が励磁
され、切換接点aと共通接点cが接続された状態とな
る。このとき直流モータ41に電源Ebより端子B,端
子A,リレー711,モータ駆動回路51を経て電流が
流れる。このため直流モータ41は正方向の回転トルク
を受け、巻取リール3aを回転させる。同様に、モータ
駆動回路52では、抵抗521と可変抵抗522とで分
圧した電圧と抵抗525の両端の電圧とが等しくなるよ
うに、OPアンプ523がトランジスタ524を駆動す
ることで、抵抗525に一定の電流が流れる。直流モー
タ42には抵抗525と等しい電流が流れるから、電流
にほぼ比例したトルクが発生する。ここで、モータ駆動
回路51による直流モータ41の発生トルクが、モータ
駆動回路52による直流モータ42の発生トルクより十
分大きくなるように、可変抵抗512と522の抵抗値
を設定すれば、テープ1をリール3aに巻取ることがで
きる。更に直流モータ41の回転速度は、回転負荷トル
クと発生トルクの釣り合いによって決まる。
【0028】次に、電源遮断時の動作について説明す
る。このときにはモータ駆動回路51は直流モータ41
への電力供給ができなくなり、リール3aはテープの巻
取り力がなくなる。また、同様にモータ駆動回路52は
直流モータ42への電力供給ができなくなり、テープ1
に所定の張力を持たせることができなくなる。一方、電
源遮断によってリレー711,721への電流が流れな
くなるから、リレー711は直流モータ41の両端を抵
抗611を通して短絡状態にし、リレー721は直流モ
ータ42の両端を抵抗621を通して短絡状態にする。
このとき、直流モータ41はテープ1を巻取っているか
ら、回転速度にほぼ比例した逆起電力が端子A,B間に
発生している。直流モータ41の端子A,B間の電圧に
抵抗611を接続することで流れる電流が直流モータ4
1に流れることで電磁ブレーキ力が生じ、回転速度が急
激に低下する。また、直流モータ42はテープ1を送出
しているから、回転速度にほぼ比例した逆起電圧が端子
A,B間に発生している。直流モータ42の端子A,B
間の電圧に抵抗621を接続することで流れる電流が、
直流モータ42に流れることで電磁ブレーキ力が生じ、
回転速度が急激に低下する。
【0029】ここで図2に示す直流モータ41,42及
び第1及び第2の電流制限回路の抵抗値等の各定数を用
いて、電源供給が遮断されたときの直流モータ41,4
2の残留回転について説明する。図3(a),(b)は
直流モータ41,42の等価回路を夫々410,420
とし、夫々を第1及び第2の電流制限回路61,62で
短絡したときの状態を示す回路図である。ここで電源遮
断後の経過時間をt(s)、直流モータ41,42の回
転速度を夫々Nt(t) ,Ns(t) (rad /s)、リール
3a,3bに巻かれているテープ1を含んだ直流モータ
41,42の回転軸のまわりの慣性モーメントを夫々J
t ,Js (kg・m2 )とし、直流モータ41,42に
発生する回転トルクを夫々Tt(t) ,Ts(t) (N・
m)、直流モータ41,42のトルク定数を共にkt
(N・m/A)、直流モータ41,42の内部抵抗41
1,421の値を共にRa (Ω)、抵抗611,621
の抵抗値を夫々Rt ,Rs (Ω)、直流モータ41,4
2の逆起電圧412,422により流れる電流を夫々I
t(t) ,Is(t) (A)、直流モータ41,42の発電
定数を共にka (V・s/rad )とする。テープ1の巻
取側と送出側との間で力学的に独立したモデルを仮定す
ると、図3(a),(b)の等価回路を用いて回転系の
運動方程式、電流と発生トルクの関係、及び電圧の関係
より、次に示す式(1)〜(6)が成り立つ。
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】 (1)式,(2)式,(3)式より、Tt(t) ,It
(t)を消去してNt(t)について解き、(4)式,
(5)式,(6)式よりTs(t) ,Is(t) を消去して
Ns(t)について解くと、夫々次に示す(7)式,
(8)式を得る。
【数7】
【数8】 (7)式,(8)式において、Not,Nos(rad /s)
は、夫々電源遮断直前の直流モータ41,42の回転速
度であり、電源遮断直前のテープ1の移送速度をVo
(m/s)、リール3a,3bに巻かれたテープ1の外
周の半径を夫々rt,rs (m)とすると、夫々次に示
す(9)式,(10)式が成り立つ。
【数9】
【数10】 そこで、テープ1の巻取側と送出側の夫々独立したテー
プ移送速度Vt(t),Vs(t) (m/s)とすると、
(7)式,(8)式,(9)式,(10)式より電源遮
断時のテープ移送速度は、夫々次に示す(11)式,
(12)式で表される。
【数11】
【数12】 つまり、テープ1が移送されている状態から電源遮断状
態になったときは、次に示す(13)式の関係にあれ
ば、(11)式,(12)式より、リール3aに巻取ら
れるテープ1の移送速度Vt(t) がリール3bから送出
されるテープ1の移送速度Vs(t) より大きくなる。
【数13】
【0030】従ってこのような減速動作を行うと、各直
流モータ41,42はテープ1に適当なテンションを生
じさせながら弛まずに減速する。以上説明したように、
第2実施例では、(13)式を満足するように抵抗61
1,621の抵抗値Rt ,Rs を設定することで、電源
遮断時に過大テンションやテープの弛みが生じることな
くテープ1の減速・停止が可能となる。
【0031】(実施例3)次に、本発明の第3実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図4は本発明の
第3実施例におけるVTRに設けられるテープ巻取り装
置の全体構成を示すブロック図である。図4において図
2と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。第1の電流制限回路63は制動用の2つの抵抗63
1,632を並列に配し、その間にラッチ型のスイッチ
633で短絡電流を切換えるものである。第1の電流制
限回路63はその一端が電源Ebに接続され、他端が第
1の停電検出スイッチ71に接続されている。第2の電
流制限回路64は第1の電流制限回路63と同様に、短
絡電流を設定する抵抗641,642及び短絡電流を切
換えるラッチ型のスイッチ643を有しており、第2の
電流制限回路64は一端が電源Eb に接続され、他端が
第2の停電検出スイッチ72に接続されている。第1及
び第2の停電検出スイッチ71,72は図2に示すもの
と同一であり、夫々の切換接点の一方は制御対象切換器
81に接続されている。制御対象切換器81は切換スイ
ッチ811を有しており、その共通端子cはモータ駆動
回路51に接続されており、その制御入力端子にはテー
プ1の正逆方向を指示する方向信号が与えられる。制御
対象切換器81はモータ駆動回路51を直流モータ41
及び42のいずれか一方に切換えるものである。又この
方向信号は第1及び第2の電流制限回路63,64のス
イッチ633及び643の制御端子にも与えられてい
る。
【0032】図5(a)は、直流モータ41を電流制限
回路63で短絡したときの等価回路図である。本図にお
いて、直流モータ41の等価回路410では、直流モー
タ41の内部抵抗411、直流モータ41に発生する逆
起電圧412が示されている。電流制限回路63では、
抵抗631,632、スイッチ633が示され、方向信
号が正方向のとき開放状態となる。
【0033】図5(b)は、直流モータ42を電流制限
回路64で短絡したときの等価回路図である。本図にお
いて、直流モータ42の等価回路420において、直流
モータ42の内部抵抗421、直流モータ42に発生す
る逆起電圧422が示されている。電流制限回路64で
は、抵抗641,642、スイッチ643が示され、方
向信号が逆方向のとき開放状態となる。
【0034】次に本実施例のテープ巻取り装置におい
て、電源供給時のテープ1の巻取り動作について説明す
る。テープ1を正方向に移送するときには、正の方向信
号によって切換スイッチ811を図示の接続状態にす
る。リレー711,721が夫々抵抗712,722を
通して励磁電流が流れ駆動状態になる。巻取時には制御
対象切換器81が正方向に切換えられているため、直流
モータ42のB端子は開放状態となり、直流モータ41
のA端子はモータ駆動回路51に接続され、直流モータ
41に一定の電流が流れる。直流モータ41では電流に
ほぼ比例したトルクが発生し、テープ1をリール3aに
巻取る。ここでも直流モータ41の回転速度は、回転負
荷トルクと発生トルクの釣り合いによって決まる。
【0035】また、方向信号が逆方向のときは、制御対
象切換器81によって直流モータ41と42の動作が入
れ替わり、テープ1は移送方向が逆とになりリール3b
に巻取られる。電源供給時のテープ1の方向信号が正方
向のときには、スイッチ633は開放状態を、スイッチ
643は閉成状態を保持している。又方向信号が逆方向
のときには、スイッチ633は閉成状態を、スイッチ6
43は開放状態を保持している。
【0036】次に、電源遮断時の動作について説明す
る。方向信号を正方向に設定している場合には、電源遮
断によってモータ駆動回路51は直流モータ41への電
力供給ができず、リール3aの巻取り力がなくなる。一
方リレー711,721への励磁電流が流れなくなる。
従ってリレー711は直流モータ41の両端を抵抗63
1を通して短絡状態とし、リレー721は直流モータ4
2の両端を抵抗641,642との並列回路を通して短
絡状態とする。このとき、直流モータ41はテープ1を
巻取っているから、回転速度にほぼ比例した逆起電圧が
端子A,B間に発生する。直流モータ41は端子A,B
間の抵抗631によって電磁ブレーキがかかり、回転速
度が低下する。また、テープ1を送出している直流モー
タ42では、回転速度にほぼ比例した逆起電圧が端子
A,B間に発生する。直流モータ42の端子A,B間の
電圧に抵抗641と抵抗642との並列接続により大き
な短絡電流が流れ、電磁ブレーキ力が大きくなって直流
モータ42の回転速度が急激に低下する。
【0037】ここで、直流モータ41,42の各回転の
減速時間と電流制限回路63,64の短絡電流設定用の
抵抗値と直流モータ41,42の回転軸のまわりの慣性
モーメントとの関係を、図5に示す等価回路を用いて説
明する。電源遮断後の経過時間をt(s)、直流モータ
41,42の回転速度を夫々Nt(t),Ns(t)(rad
/s)、リール3a,3bに回巻されたテープ1を含ん
だ直流モータ41,42の慣性モーメントを夫々Jt ,
Js(kg・m2 )、直流モータ41,42に発生する
回転トルクを夫々Tt(t) ,Ts(t) (N・m)、直流
モータ41,42のトルク定数を共にkt (N・m/
A)、直流モータ41,42の内部抵抗値を共にRa
(Ω)、抵抗631,632,641,642の抵抗値
を夫々Rt1,Rt2,Rs1,Rs2(Ω)、直流モータ4
1,42に流れる電流を夫々It(t),Is(t)
(A)、直流モータ41,42の発電定数を共にka
(V・s/rad )、Rt1とRt2,Rs1とRs2の並列接続
時の値を夫々Rt1‖Rt2,Rs1‖Rs2とする。テープ1
の巻取側と送出側との間で力学的に独立したモデルを仮
定すると、回転系の運動方程式、電流と発生トルクの関
係、電圧の関係より、式(1),(2),(4),
(5)と次に示す式(14),(15)が成り立つ。
【数14】
【数15】
【0038】前述した(1)式,(2)式,及び(1
4)式よりTt(t),It(t)を消去してNt(t)につ
いて解き、前述した(4)式,(5)式,及び(15)
式よりTs(t),Is(t)を消去してNs(t)について
解くと、夫々次に示す(16),(17)式が得られ
る。
【数16】
【数17】
【0039】(16)式,(17)式において、Not,
Nosは、夫々電源遮断直前の直流モータ41,42の回
転速度(rad /s)であり、電源遮断直前のテープ1の
移送速度をVo (m/s)、リール3a,3bに巻かれ
たテープ1の外周の半径を夫々rt ,rs (m)とする
と、前述した(9)式,(10)式が成り立つ。そこ
で、直流モータ41側と直流モータ42側のテープ1の
移送速度を夫々Vt(t),Vs(t) (m/s)とすると、
(16)式,(17)式,(9)式,(10)式より停
電時のテープ移送速度は、次に示す(18),(19)
式で表される。
【数18】
【数19】
【0040】正方向にテープ1が移送されている状態か
ら電源遮断状態になったときは、次に示す(20)式の
関係が成立すれば、(18),(19)式よりリール3
aに巻取られるテープ1の移送速度Vt(t)が、リール
3bから送出されるテープ1の移送速度Vs(t)より大
きくなる。
【数20】
【0041】また、方向信号によって逆方向にテープ1
が移送されている状態から電源遮断状態になったとき
は、次に示す(21)式の関係を満足すれば、リール3
bに巻取られるテープ1の移送速度Vs(t)がリール3
aから送出されるテープ1の移送速度Vt(t)より大き
くなる。
【数21】
【0042】つまり、Ra が十分小さいとき、Rt1とR
s1を等しい値に設定し、慣性モーメントの比よりも格差
が生じるようにRt2とRs2をRt1(Rs1)より小さい値
に設定する。そうすると実際の減速動作は、移送方向に
関係なくテープ1に適当な張力を生じながら弛まずに減
速する。
【0043】このように第3実施例では、テープ1の移
送方向に依存せずに(20)式あるいは(21)式を満
足するように抵抗631,632,641,642の抵
抗値Rt1,Rt2,Rs1,Rs2を設定することで、電源遮
断時に過大テンションやテープの弛みが生じることなく
減速停止が可能となる。従って、直流モータ41と42
の短絡電流の比の値が、直流モータ42と41のまわり
の慣性モーメントの比の値より、正方向移送時には大き
く、逆方向移送時には小さくなるように、電流制限回路
63,64における制限電流を設定することで、電源遮
断時に過大テンションやテープの弛みが生じることなく
減速・停止が可能となる。
【0044】(実施例4)次に、第4の発明を具体化し
た第4実施例について、図面を参照しながら説明する。
図6は本発明の第4実施例におけるVTRに設けられる
テープ巻取り装置の全体構成を示すブロック図である。
図6において図1及び図2と同一部分は同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。モータ駆動回路51,52、
第1及び第2の停電検出スイッチ71,72は第2実施
例に示すものと同一である。本実施例において電流制限
回路65は円弧状の支持体に形成された摺動抵抗器65
1を有している。E,Dで示す両端部の電極は第1及び
第2の停電検出スイッチ72,71に夫々接続されてい
る。又、円弧状の抵抗摺動面にFで示す摺動接点が設け
られている。
【0045】次に、テンション検出器9は磁気テープ1
の走行時におけるテンションを検出するものである。テ
ンション検出器9には、支点Cを中心に回動自在なポス
ト91が設けられ、ポスト2a,2b間のテープ1を張
架している。ポスト91は支点Cを中心に回転自在な可
動アーム92に固定されている。又可動アーム92は引
張りばね93で端部が引っ張られ、磁気テープ1のテン
ションと釣り合っている。テープ1のテンションが増加
すると摺動接点Fは摺動抵抗器の電極Dの方向に摺動
し、直流モータ41の端子Bから第1の停電検出スイッ
チ71に至る抵抗を小さくする。又テープ1のテンショ
ンが減少すると、可動アーム92は引っ張りばね93に
引っ張られ、摺動接点Fは電極Eの方向に摺動する。こ
のため直流モータ41の端子Bから第1の停電検出スイ
ッチ71に至る抵抗値が増加する。一方、直流モータ4
2の端子Aから第2の停電検出スイッチ72に至る抵抗
は直流モータ41の場合と逆に変化するよう構成されて
いる。尚、制御対象切換器8は第1実施例と同一であ
る。
【0046】このように構成された第4実施例のテープ
巻取り装置について、その電源供給時のテープ1の巻取
り動作について説明する。テープ1を正方向に移送する
際には、方向信号によって切換スイッチ801,802
を図示の接続状態にする。そうすれば直流モータ41,
42は夫々モータ駆動回路51,52により駆動され
る。前述した第2実施例と同様に直流モータ41には直
流モータ42より大きな電流が流れ、その回転トルクは
強くなりテープ1は正方向に巻取られる。このためテー
プ1が高速で巻取られる状態になっても絶えずテープ1
に所定のテンションを持たせた状態で巻取られている。
また、方向信号が逆方向のときは、制御対象切替器8に
よって直流モータ41と42の動作入れ替わり、テープ
1の移送方向は逆になり、テープ1はリール3bに巻取
られることは容易に理解できる。
【0047】次に、電源遮断時の動作について説明す
る。方向信号を正方向に設定している場合、電源遮断に
よってモータ駆動回路51は直流モータ41への電力供
給ができなくなり、リール3aへの巻取り力がなくな
る。また、同様にモータ駆動回路52は直流モータ42
への電力供給ができなくなり、テープに所定の張力を持
たせることができなくなる。又リレー711,721へ
の電流も流れなくなるから、リレー711は直流モータ
41の両端を、摺動抵抗器651の電極D,摺動接点F
間の抵抗値を通して短絡状態にする。リレー721は直
流モータ42の両端を、摺動抵抗器651の電極E、摺
動接点F間の抵抗値を通して短絡状態にする。このと
き、直流モータ41はテープ1を巻取っているから、回
転速度にほぼ比例した逆起電圧が端子A,B間に発生し
ている。直流モータ41の端子A,B間の電圧に電極
D,摺動接点F間の抵抗値を接続することで流れる電流
が、直流モータ41に流れることで電磁ブレーキ力が生
じ、回転速度が急激に低下する。また直流モータ42は
テープ1を送出しているから、回転速度にほぼ比例した
逆起電圧が端子A,B間に発生している。直流モータ4
2の端子A,B間の電圧に電極E,摺動接点F間の抵抗
値を接続することで流れる電流が、直流モータ42に流
れることで電磁ブレーキ力が生じ、回転速度が急激に低
下する。
【0048】直流モータ41,42の回転速度が低下し
ているとき、テンション検出器9の検出値に応じて摺動
抵抗器651の抵抗値の分割度合いが決まり、直流モー
タ41,42に流れる電流の制限状態が決まる。可動ア
ーム92は引張りばね93によって所定の力で引張ら
れ、可動アーム92のに取付けられたポスト91によっ
てテープ1は、ポスト2aと2bの間から引出される。
ポスト91の位置は引張ばね93による引出し力と、テ
ープ1のテンションによる引戻し力のバランスが釣り合
った位置となり、可動アーム92の変位角度がテープ1
のテンション値と対応する情報となる。
【0049】ここで可動アーム92の変位角度が変わる
と、電極Fによる摺動抵抗器651の抵抗値の分割度合
いが変わる。図6の構成でテンション値が増加した場合
は、電極Dと摺動接点Fの間の抵抗値は減少し、電極E
と摺動接点Fの間の抵抗値は増加する。また、テンショ
ン値が減少した場合は、電極Dと摺動接点Fの間の抵抗
値は増加し、電極Eと摺動接点Fの間の抵抗値は減少す
る。つまり方向信号がいずれであっても、電極Dと摺動
接点Fの間の抵抗値はテープ1の巻取り側の直流モータ
41(又は42)に流れる電流値を制限し、電極Eと摺
動接点Fの間の抵抗値はテープ1の供給側の直流モータ
42(又は41)に流れる電流値を制限することになる
から、テンション検出器9の可動アーム92の角度(テ
ンション値)の変動を抑えるように動作する。このよう
に第4実施例では、電源遮断時にテープ1の移送方向に
依存せず、テンションの大幅変動や弛みを生じさせるこ
となく減速停止が可能となる。
【0050】尚、前述した第1,第2,第3,第4実施
例において、各電流制限回路は、抵抗値の設定により短
絡電流の大きさを制御したが、抵抗値以外の手段によっ
て短絡電流を制御してもよい。更に、第1,第2,第
3,第4実施例において、直流モータ41,42は2端
子の直流モータとしたが、多端子のブラシレス直流モー
タなど、回転に応じた逆起電圧を発生する形式の直流モ
ータであれば、前述したものと同様の構成・効果が得ら
れる。又、第1,第2,第3,第4実施例において、モ
ータ駆動回路5,51,52は、可変抵抗の抵抗値に対
応した制御電圧を発生させ、規定の駆動電流を直流モー
タ41又は42に流すように構成しているが、直流モー
タ41,42の回転速度やテープ1の移送速度を検出し
てその速度が一定となるように直流モータ41又は42
を制御しても、同様の効果が得られる。
【0051】第2,第4実施例において、テンション発
生器の機能を有するモータ駆動回路52は、可変抵抗5
22により電圧を制御して電流を直流モータ41又は4
2に流し、テープ1にテンションを与える構成にしてい
る。しかし、テンション検出器9によりテープテンショ
ンを検出し、そのテンションを一定に保つよう直流モー
タ41又は42に電流を流す構成にしてもよい。
【0052】
【発明の効果】本願の請求項1の発明では、正方向の移
送時にテープを巻取るための第1の直流モータと、逆方
向移送時にテープを巻取るための第2の直流モータと、
第1又は第2の直流モータに巻取りトルクを発生させる
モータ駆動回路と、第1又は第2の直流モータの端子を
短絡したときに流れる短絡電流を制限する電流制限回路
と、電流制限回路と直列に接続され電源供給が断たれる
ことにより接続状態となる停電検出スイッチと、正方向
移送時には第1の直流モータにモータ駆動回路を接続す
ると共に第2の直流モータに電流制限回路と停電検出ス
イッチとを接続し、逆方向移送時には第2の直流モータ
にモータ駆動回路を接続すると共に第1の直流モータに
電流制限回路と停電検出スイッチとを接続する制御対象
切換器と双方向に巻取ることが可能で、簡単な構成で、
停電時にテープの弛みが生じることなく第1,第2の直
流モータをすみやかに減速停止できる。従って、装置や
テープの損傷を防止でき、特にテープの高速移送時の実
施効果は非常に大きい。
【0053】また請求項2,3の発明では、テープを巻
取る側の第1の直流モータと、テープを供給する側の第
2の直流モータと、第1の直流モータに巻取りトルクを
発生させるモータ駆動回路と、第1の直流モータの端子
を短絡したときに流れる短絡電流を制限する第1の電流
制限回路と、第2の直流モータの端子を短絡したときに
流れる短絡電流を制限する第2の電流制限回路と、電源
供給の有無によって第1の直流モータを前記モータ駆動
回路を通した駆動状態又は第1の電流制限回路を通した
短絡状態に切換える第1の停電検出スイッチと、電源供
給が断たれることによって第2の直流モータを第2の電
流制限回路を通した短絡状態にする第2の停電検出スイ
ッチとを設けることにより、単一方向のみにテープを巻
取る際に、電源遮断時に過大テンションやテープの弛み
が生じることなく第1,第2の直流モータをすみやかに
減速停止できる。従って、装置やテープの損傷を防止で
き、特にテープの高速移送時の実施効果は非常に大き
い。
【0054】また本願の請求項4,5の発明では、正方
向移送時にテープを巻取るための第1の直流モータと、
逆方向移送時にテープを巻取るための第2の直流モータ
と、第1又は第2の直流モータに巻取りトルクを発生さ
せるモータ駆動回路と、第1の直流モータの端子を短絡
したときに流れる短絡電流の制限状態がテープの移送方
向に応じて変化する第1の電流制限回路と、第2の直流
モータの端子を短絡したときに流れる短絡電流の制限状
態がテープの移送方向に応じて変化する第2の電流制限
回路と、電源供給の有無によって第1の直流モータを駆
動状態又は第1の電流制限回路を通した短絡状態に切換
える第1の停電検出スイッチと、電源供給の有無によっ
て第2の直流モータを駆動状態又は第2の電流制限回路
を通した短絡状態に切換える第2の停電検出スイッチ
と、正方向移送時にはモータ駆動回路の駆動信号を第1
の停電検出スイッチに接続し、逆方向移送時にはモータ
駆動回路の駆動信号を第2の停電検出スイッチに接続す
る制御対象切換器とを設けることにより、双方向に巻取
ることが可能で、停電時に過大テンションやテープの弛
みが生じることなく第1,第2の直流モータをすみやか
に減速・停止できる。従って、装置やテープの損傷を防
止でき、特にテープの高速移送時の実施効果は非常に大
きい。
【0055】また請求項6の発明では、正方向移送時に
テープを巻取るための第1の直流モータと、逆方向移送
時にテープを巻取るための第2の直流モータと、第1又
は第2の直流モータに巻取りトルクを発生させるモータ
駆動回路と、正方向移送時にはモータ駆動回路による駆
動を第1の直流モータに選択し、逆方向移送時にはモー
タ駆動回路による駆動を第2の直流モータに選択する制
御対象切換器と、テープのテンションを検出するテンシ
ョン検出器と、テンション検出器の検出値に応じて第1
および第2の直流モータの端子を短絡したときに流れる
短絡電流を制限する電流制限回路と、電源供給の有無に
よって第1の直流モータを駆動状態又は電流制限回路を
通した短絡状態に切換える第1の停電検出スイッチと、
電源供給の有無によって第2の直流モータを駆動状態又
は電流制限回路を通した短絡状態に切換える第2の停電
検出スイッチとを設けることにより、双方向に巻取るこ
とが可能で、停電時にテンションの大幅変動やテープの
弛みを生じることなく第1,第2の直流モータをすみや
かに減速停止できる。従って、装置やテープの損傷を防
止でき、特にテープの高速移送時の実施効果は非常に大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるテープ巻取り装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例におけるテープ巻取り装置
の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施例における直流モータの逆起
電圧,内部抵抗及び第1及び第2の電流制限回路の抵抗
を用いた等価回路であり、(a)は第1の直流モータを
短絡したときの等価回路図、(b)は第2の直流モータ
を短絡したときの等価回路図である。
【図4】本発明の第3実施例におけるテープ巻取り装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施例における直流モータの逆起
電圧,内部抵抗及び第1及び第2の電流制限回路の抵抗
を用いた等価回路であり、(a)は第1の直流モータを
短絡したときの等価回路図、(b)は第2の直流モータ
を短絡したときの等価回路図である。
【図6】本発明の第4実施例におけるテープ巻取り装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 テープ 3a 供給リール 3b 巻取リール 5,51,52 モータ駆動回路 6,61,62,63,64,65 電流制限回路 7,71,72 停電検出スイッチ 8,81 制御対象切換器 9 テンション検出器 41 第1の直流モータ 42 第2の直流モータ 701,711,721 リレー 801,802 ラッチ型リレー 811 切換スイッチ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正方向移送時にテープを巻取リールに巻
    取るための第1の直流モータと、逆方向移送時に前記テ
    ープを供給リールに巻取るための第2の直流モータと、
    前記第1又は前記第2の直流モータを駆動するモータ駆
    動回路と、前記第1の直流モータと第2の直流モータの
    いずれかの端子間を短絡したときに流れる短絡電流を制
    限する電流制限回路と、前記電流制限回路と直列に接続
    され、電源の遮断により接続状態となる停電検出スイッ
    チと、正方向移送時には前記第1の直流モータに前記モ
    ータ駆動回路を接続すると共に前記第2の直流モータに
    前記電流制限回路と前記停電検出スイッチとを接続し、
    逆方向移送時には前記第2の直流モータに前記モータ駆
    動回路を接続すると共に前記第1の直流モータに前記電
    流制限回路と前記停電検出スイッチとを接続する制御対
    象切換器と、を具備することを特徴とするテープ巻取り
    装置。
  2. 【請求項2】 正方向移送時にテープを巻取リールに巻
    取るための第1の直流モータと、逆方向移送時に前記テ
    ープを供給リールに巻取るための第2の直流モータと、
    前記第1の直流モータを駆動するモータ駆動回路と、前
    記第1の直流モータの端子間を短絡したときに流れる短
    絡電流を制限する第1の電流制限回路と、前記第2の直
    流モータの端子間を短絡したときに流れる短絡電流を制
    限する第2の電流制限回路と、電源の供給時には前記第
    1の直流モータを前記モータ駆動回路に接続し、電源の
    遮断時には前記第1の直流モータを前記第1の電流制限
    回路に接続するよう切換える第1の停電検出スイッチ
    と、電源の遮断時には前記第2の直流モータを前記第2
    の電流制限回路に接続するよう切換える第2の停電検出
    スイッチと、を具備し、電源遮断時の前記第1の直流モ
    ータの速度を第2の直流モータの速度より大きくなるよ
    うに構成したことを特徴とするテープ巻取り装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電流制限回路は、前記テープ
    を正方向に移送しているとき、電源の遮断による前記第
    1の直流モータの短絡電流値に対する前記第2の直流モ
    ータの短絡電流値の比が前記第1の直流モータの回転軸
    にかかる負荷の慣性モーメントに対する第2の直流モー
    タの回転軸にかかる負荷の慣性モーメントの比より大き
    くなるよう短絡抵抗を有することを特徴とする請求項2
    記載のテープ巻取り装置。
  4. 【請求項4】 正方向移送時にテープを巻取るための第
    1の直流モータと、逆方向移送時に前記テープを巻取る
    ための第2の直流モータと、前記第1又は前記第2の直
    流モータを駆動するモータ駆動回路と、前記第1の直流
    モータの端子を短絡したとき前記テープの正方向への移
    送時の短絡電流を逆方向への移送時より小さくなるよう
    に変化させる第1の電流制限回路と、前記第2の直流モ
    ータの端子を短絡したとき前記テープの逆方向への移送
    時の短絡電流を正方向への移送時より小さくなるように
    変化させる第2の電流制限回路と、電源供給の有無によ
    って前記第1の直流モータを駆動状態又は前記第1の電
    流制限回路を通した短絡状態に切替える第1の停電検出
    スイッチと、電源供給の有無によって前記第2の直流モ
    ータを駆動状態又は前記第2の電流制限回路を通した短
    絡状態に切替える第2の停電検出スイッチと、正方向移
    送時には前記モータ駆動回路を前記第1の停電検出スイ
    ッチに接続し、逆方向移送時には前記モータ駆動回路を
    前記第2の停電検出スイッチに接続する制御対象切替器
    と、を具備することを特徴とするテープ巻取り装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電流制限回路及び前記第2の
    電流制限回路は、第1の直流モータの短絡電流値に対す
    る第2の直流モータの短絡電流値の比の値が、前記第1
    の直流モータの回転軸にかかる負荷の慣性モーメントに
    対する第2の直流モータの回転軸にかかる負荷の慣性モ
    ーメントの比の値と比較して、テープの正方向移送時に
    は大きくなり、テープの逆方向移送時には小さくなるよ
    う短絡電流を設定したことを特徴とする請求項4記載の
    テープ巻取り装置。
  6. 【請求項6】 正方向移送時にテープを巻取リールに巻
    取るための第1の直流モータと、逆方向移送時に前記テ
    ープを供給リールに巻取るための第2の直流モータと、
    前記第1又は前記第2の直流モータを駆動するモータ駆
    動回路と、正方向移送時には前記モータ駆動回路を前記
    第1の直流モータに接続し、逆方向移送時には前記モー
    タ駆動回路を前記第2の直流モータに接続する制御対象
    切換器と、前記テープの移送時のテンションを検出する
    テンション検出器と、前記テンション検出器の検出値に
    応じて前記第1および第2の直流モータの短絡電流を制
    限する電流制限回路と、電源の供給時には前記第1の直
    流モータを前記モータ駆動回路に接続し、電源の遮断時
    には前記第1の直流モータを前記電流制限回路に接続す
    るよう切換える第1の停電検出スイッチと、電源の供給
    時には前記第2の直流モータを前記モータ駆動回路に接
    続し、電源の遮断時には前記第2の直流モータを前記電
    流制限回路に接続するよう切換える第2の停電検出スイ
    ッチと、を具備することを特徴とするテープ巻取り装
    置。
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