JP2543971Y2 - ユニバーサルカップリング - Google Patents

ユニバーサルカップリング

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JP2543971Y2
JP2543971Y2 JP1990109329U JP10932990U JP2543971Y2 JP 2543971 Y2 JP2543971 Y2 JP 2543971Y2 JP 1990109329 U JP1990109329 U JP 1990109329U JP 10932990 U JP10932990 U JP 10932990U JP 2543971 Y2 JP2543971 Y2 JP 2543971Y2
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康秋 内田
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、駆動軸と従動軸とを連結する際に使用す
るカップリングに関するものである。
(従来の技術) 回転軸の連結に使用するカップリングは、連結する回
転軸相互間の誤差を吸収するために、偏心、偏角できる
ことが要求される。そこで、この要求を満たすために、
従来は複数枚の板バネを軸方向に並べ、互いにネジで結
合したものが使用されている。
しかし、上記従来のカップリングは外面形状が複雑な
ため、高速回転時の風切り音が非常に大きく、作業環境
の悪化をもたらしている。また、複数枚の板バネをネジ
で結合した構造であるから、部品点数が多く、組み立て
にも手間が掛かる等の問題点があった。
また、駆動軸側と従動軸側との間に連結体を介在さ
せ、駆動軸側のハブと連結体及び従動軸側ハブと連結体
とを相対的に摺動可能な嵌め合わせ構造としたものも提
案されている(実開昭55−130928)。しかし、該考案に
おいては連結体とハブとの摺動により偏心は得られるも
のの、嵌め合わせ深さが浅く、しかもハブに設けられた
フランジが連結体に当たるので、偏角を得ることはでき
なかった。
(考案により解決しようとする問題点) この考案は、上記実開昭55−130928号のような嵌め合
わせタイプのカップリングにおいて、偏心のみならず十
分な偏角を得ようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 請求項1の考案は、連結体の一側は前記請求項1の考
案と同様に、深溝を形成し該深溝にハブを摺動自在に密
嵌し、前記連結体の他側には穿孔を形成し、該穿孔にピ
ンを前記深溝と平行に、かつピンの両端を前記連結体に
形成されたピン孔に摺動自在に嵌装させて装着し、前記
ピンには軸孔及び軸固定装置を設けてユニバーサルカッ
プリングを構成したものである。
請求項2の考案は、連結体を二部材を結合した構成と
し、連結体の対向側に夫々前記請求項2の考案と同様に
穿孔を形成し、該穿孔にピンを互いに直角に、かつピン
の両端を前記連結体に形成されたピン孔に摺動自在に嵌
装させて装着し、前記ピンには軸孔及び軸固定装置を設
けてユニバーサルカップリングを構成したものである。
ここで、前記連結体を構成する2つの部材の結合は、
一方の部材の端面に突設した連結ピンを他方の部材の端
面に形成した孔に装着する構造とし、更に前記連結ピン
は連結体の端面に近接して切欠部を形成しておくと好ま
しい。
上記各考案において、連結体は、断面円形でデルリン
製とすることが好ましい。
(考案の作用) この考案において、連結体とハブ又はピンとは摺動自
在に結合している。したがってハブは連結体の溝に沿っ
て、またピンはピン孔に沿って自由に摺動することがで
きるので、駆動軸と従動軸との偏心を十分に得ることが
できる。
また、ハブにはフランジ等、連結体の端面に接触する
部位がないのでハブは深溝内で自由に傾動するおとがで
きる。一方ピンは自由に回転可能である。したがって、
ハブの傾動、ピンの回転により駆動軸と従動軸との偏角
を十分に得ることができる。
更に、連結体を二部材の結合とし、両者をピンで結合
する構造とすれば、連結ピンの孔との挿入深さの調節に
より二部材間の間隔が離接可能であって、該部において
駆動軸と従動軸との間隙を微調整することができる。ま
た、連結ピンに切欠部を形成しておけば、過大な回転力
が加わったときに切欠部で連結ピンが折れ、安全装置と
しての機能を得ることができる。
したがって、この考案によれば駆動軸と従動軸との間
に偏心、偏角ともに得ることができ、両者間の誤差に伴
う偏心偏角が安全に吸収される。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
円柱状の連結体1はデルリン製であって、両端面には夫
々連結体1の中心軸を通る深溝2、2aが形成してある。
該深溝2、2aは互いに直角の関係にあり、溝幅は連結体
1の直径の1/3程度、溝の深さは溝幅と同等程度として
ある。
前記深溝2、2aには夫々ハブ3が摺動自在に密嵌して
いる。該ハブ3には回転軸を挿入する軸孔4、軸孔4を
通るスリット5、スリット部において軸孔を締めつける
メネジ6が設けられ、メネジ6にはボルト7が螺合して
いる。そして、ハブ3に外寸は、深溝2、2aの深さ及び
長さよりも僅かに小さくし、偏心・偏角時におけるハブ
の連結体からのはみ出しが可及的に少なくなるようにし
てある。
上記において、連結する2本の回転軸8、8aをハブ3
の軸孔5に固定した場合、ハブ3は第3図矢示9のよう
に深溝2、2aに沿って平行移動したり、矢示10のように
回転移動したりすることが自由にできる。特に、フラン
ジがないので、回転移動を妨げるものがなく、しかも溝
が深いのでハブと溝底との間に適度の空隙11を形成して
も動力伝導に支障を来すこともなく、大きな偏角(10度
程度)を得ることができる。
したがって、偏心・偏角共に自由に得ることができ
る。また、軸方向の調整は、ハブの深溝への嵌合深さを
調整することにより、自由に行うことができる。
尚、第4図のように前記ハブの端面3aを弧状に形成す
ると、偏角時の調整が一層容易となる。また、ハブを深
溝の深さよりも十分に長くし、深溝から突出する部分に
のみ軸孔4を設けて回転軸を固定するようにしてもよ
い。
(実施例1) 次に第5図乃至第7図の実施例は、一方の軸は前記実
施例と同様にハブ3に固定し、他方の軸はピンに固定す
るようにしたものである。すなわち、連結体1の一端側
は前記実施例と同様の深溝2にハブ3が密嵌した構造で
ある。そして連結体1の他端側には大径の円穴12を形成
し、該円穴12の周壁にピン挿通孔13、13aを直径的に
(前記深溝2と同方向)設け、該ピン挿通孔13、13a間
に軸固定用のピン14を装着してある。該ピン14は中央に
回転軸挿入用の軸孔15が形成してあり、ピンの軸方向に
回転軸固定用ビスのメネジ16、16aが形成してあり、該
メネジ16、16aに固定ネジ17、17aが螺合してある。
この実施例においては、ピン14が自由に軸方向へ摺動
するので、深溝2に嵌まったハブ3の摺動と合わせて、
回転軸の偏心が得られる。またピン14がピンの軸を中心
に回転するので、偏角が得られる。
また、ピン14における回転軸の固定をコレット構造と
してあるので、モーターの急停止等により不慮の付加が
カップリングに加わった場合、ピン14における固定部で
回転軸がスリップし、緩衝機能が得られる。尚、前記ハ
ブ3における回転軸の固定構造にコレット構造を採用し
ても同様である。
更に、ピン挿通孔13、13aを連結体1の軸方向に延び
た長孔とすれば、ピン14が傾動可能となり、偏角を得や
すくなる他、ピン14に回転軸の軸方向への遊びが得ら
れ、回転軸の軸方向における長さの微調整が可能とな
る。
(実施例2) 次に第8図の実施例は、連結体1を駆動側連結体1aと
従動側連結体1bとに分割し、夫々の分割連結体に実施例
2と同様の構造で軸固定ピン14を取付け、2つの分割連
結体1a、1bの一方の端面に突設した連結を連結ピン18を
他方の端面に設けた孔19に装着して両連結体を回転軸の
軸方向へ離接自在に連結したものである。尚、2つの分
割連結体における軸固定ピン14、14は互いに直角をなし
ている。
前記連結ピン18は、第9図(a)のように、一方の分
割連結体にまとめて突設し、他方の分割連結体には孔19
を形成したり、双方の分割連結体に連結ピンと孔とを均
等に配設したりすることができる。そして、連結ピン18
は連結体の端面に近接して切欠部20を形成しておくと
(第10図)、一方の分割連結体に過大な回転力が加わっ
た際に連結ピンが折れるので、他方の分割連結体に過大
な力が伝わることがなく、安全性が向上する。
この実施例によれば、ピン14の摺動及び回転により、
偏心、偏角を自由に得ることができる。また連結ピン18
によって2つの分割連結体を離接自在に連結したので、
回転軸の軸方向の微調整も自由に得られる。すなわち、
前記連結ピン18は、2つの分割連結体を離接自在に連結
する作用、安全装置としての作用、そして分割連結体中
に埋設されるのでリブとして働き、分割連結体を補強す
る機能をもつこととなる。
尚、連結に使用するピンの数は、上記実施例における
4本に限られず、トルクが小さい場合には2本でも足り
る。また、2つの分割連結体の連結構造はピン連結の
他、一方の分割連結体に嵌合溝を、他方の分割連結体に
前記溝に嵌合する凸部を形成し、凹凸嵌合により連結す
る構造も考えられる。要は、2つの分割連結体が駆動側
の回転力を従動側へ伝達可能なように組合わされていれ
ばよい。
上記各実施例においては、連結体を円柱状としたの
で、回転時における風切り音が発生しない。またデルリ
ン製としたので、強度が十分であり、しかも注油するこ
となくハブやピンはスムーズに摺動する。
また、デルリンは極めて軽量であるから、ハブやピン
をアルミニウム製とすることにより軽量なカップリング
を得ることができる。したがって、偏心偏角の存在によ
ってもカップリングの重量によりバランスが崩れたり大
きな遠心力が発生するおそれもない。したがって、設計
上カップリングの重量を考慮する必要がない。
尤も、この考案における連結体やハブ、ピンの使用材
質に限定はない。
更に、実施例1のように一体に形成した連結体の両側
に、実施例3のような軸固定ピンを夫々装着した構造の
ユニバーサルカップリングも、この考案の技術的範囲に
含まれる。
(考案の効果) この考案によれば、連結体とハブ又はピンとは摺動自
在に結合している。したがってハブは連結体の溝に沿っ
て、またピンはピン孔に沿って自由に摺動することがで
きるので、駆動軸と従動軸との偏心を十分に得ることが
できる。
また、ハブは連結体の端面に接触しない形状なのでハ
ブは深溝内で自由に傾動することができる。一方ピンは
自由に回転可能である。したがって、ハブの傾動、ピン
の回転により駆動軸と従動軸との偏角を十分に得ること
ができる。
したがって、この考案によれば駆動軸と従動軸との間
に偏心、偏角ともに得ることができ、両者間の誤差に伴
う偏心偏角が完全に吸収される。
しかも、この考案によれば極めて軽量なカップリング
が得られるので、カップリングにより大きな遠心力が生
じるおそれもなく、偏心・偏角をとって連結された回転
軸への負担もなく、機械装置の設計上もカップリングの
重量を無視することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は参考例であって、第1図は斜視
図、第2図はハブの側面図、第3図は使用状態の断面
図、第4図はハブの他の例の斜視図であり、第5図ない
し第7図はこの考案の第一の実施例を示し、第5図は斜
視図、第6図は断面図、第7図はピンの斜視図であり、
第8図はこの考案の第二の実施例の断面図、第9図
(a)及び第9図(b)は連結ピン及び孔の態様を示す
斜視図、第10図は連結ピンの拡大正面図である。 1……連結体、2……深溝、3……ハブ 4……軸孔、12……穴、13……ピン挿通孔 14……ピン、15……軸孔 18……連結ピン、19……孔、20……切欠部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】連結体の一側に深溝が形成され、該深溝に
    フランジその他連結体の端面に接触する部位のないハブ
    が摺動自在に密嵌されると共に、前記連結体の他側に穿
    孔が形成され、該穿孔にピンが前記深溝と平行に、かつ
    ピンの両端を前記連結体に形成されたピン孔に摺動自在
    に嵌装させて装着され、前記ピンには駆動軸又は従動軸
    が直接装着される軸孔及び軸固定装置が設けられた、ユ
    ニバーサルカップリング
  2. 【請求項2】二部材が結合してなる連結体の対向側にそ
    れぞれ穿孔が形成され、該穿孔にピンが互いに直角に、
    かつピンの両端を前記連結体に形成されたピン孔に摺動
    自在に嵌装させて装着され、前記ピンには駆動軸又は従
    動軸が直接装着される軸孔及び軸固定装置が設けられ、 一方の連結体の端面には複数の連結ピンが突設され、他
    方の連結体の端面には前記連結ピンに対応した孔が穿設
    され、前記連結ピンを前記孔に嵌装して両連結体は離接
    自在に結合された、ユニバーサルカップリング
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