JP2543346Y2 - ガス絶縁変流器 - Google Patents

ガス絶縁変流器

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JP2543346Y2
JP2543346Y2 JP3369591U JP3369591U JP2543346Y2 JP 2543346 Y2 JP2543346 Y2 JP 2543346Y2 JP 3369591 U JP3369591 U JP 3369591U JP 3369591 U JP3369591 U JP 3369591U JP 2543346 Y2 JP2543346 Y2 JP 2543346Y2
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gas
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俊夫 柴田
敬治 狩野
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、絶縁ガスを封入した容
器内に変流器本体を収納してなるガス絶縁変流器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁変流器は、1次導体と、該1次
導体を取り囲むリング状鉄心及び該鉄心に巻回された2
次コイルを含む2次コイルユニットとを、SF6 ガス等
の絶縁ガスが封入された容器内に収納したものである。
通常2次コイルはシールドケース内に配置され、該シー
ルドケースの電位は接地電位に固定されている。
【0003】図5は従来のこの種の変流器の要部を示し
たもので、同図において1は図示しないベースの上に固
定された碍管、2は碍管1の上に支持された金属容器で
ある。容器2内には、1次導体3と、1次導体を取囲む
リング状鉄心4に巻回された2次コイル5を中空環状の
シールドケース6内に収納した構造の2次コイルユニッ
ト7とが配置され、シールドケース6は、斜めに配置さ
れた柱状の2本の絶縁支持物8により支持されている。
また碍管1内には金属パイプ9が配置されて、該パイプ
の上端がシールドケース6に接続され、2次コイルから
導出された2次リード線がパイプ9内を通して、碍管1
の下方に設けられたベース(図示せず。)内に導入され
ている。1次導体3の一端は容器2に電気的に接続さ
れ、容器2が1次導体3と同電位に保たれている。碍管
1内及び容器2内にはSF6 ガスが所定の圧力で封入さ
れている。
【0004】図5のように、2次コイルユニット7を斜
めに配置された2本の絶縁支持物8により支持する構造
を採用すると、2次コイルユニットの支持強度に方向性
が生じ、図示の紙面と直角な方向への支持強度が弱くな
るため、輸送の際に特別の配慮が必要になるという問題
があった。またガスよりも誘電率が高い絶縁支持物8が
局部的に設けられているため、1次導体の周囲の電界分
布が複雑で、電界の計算が困難であるため、絶縁設計が
難しいという問題があった。
【0005】そこで、図6に示すように、容器2の底面
にコニカル形の絶縁スペーサ10のフランジ10aを当
接させて、該フランジ10aをボルトにより容器2の底
部に固定し、絶縁スペーサ10の中央部を貫通させて
けられている管状の貫通導体11に支持金具12を介し
てシールドケース6を固定するようにした変流器が提案
された。1次導体3はその両端が容器2を気密に貫通し
て外部に導出されるが、この1次導体の一端は容器2に
電気的に接続され、他端は容器2に対して絶縁されてい
る。
【0006】図6に示した構造によれば、2次コイルユ
ニットの支持強度の方向性をなくすことができ、また絶
縁スペーサはその周方向の形状が均一であるため、1次
導体の周囲の電界分布を単純にすることができる。その
ため1次導体の周囲の電界分布を容易に計算することが
でき、絶縁設計を容易にすることができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】図6に示した従来のガ
ス絶縁変流器では、絶縁スペーサ10と容器2の底面と
の接続部を通して多少のガスの流通は許容されるが、容
器2内のガス空間と碍管1内のガス空間との間で多量の
ガスを流通させることはできなかった。
【0008】そのため、内部で閃絡事故が生じた場合
に、アーク熱により内部のガス圧が上昇し、爆発事故が
生じる恐れがあった。
【0009】本考案の目的は、2次コイルユニットを支
える絶縁スペーサの両側のガス空間を容易に連通させる
ことができるようにしたガス絶縁変流器を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、絶縁ガスが充
填された2つのガス空間の間の境界部に絶縁スペーサが
設けられて該絶縁スペーサを貫通させて設けた貫通導体
に変流器の2次コイルユニットが支持され,ガス絶縁変
流器に係わるものである。
【0011】本考案においては、絶縁スペーサのフラン
ジ部と該フランジ部を固定するフランジ固定面との間に
ガス流路形成用スペーサを挿入して、該フランジ部とフ
ランジ固定面との間にガス流路を形成し、該ガス流路を
通して前記2つのガス空間を連通させるようにした。
【0012】
【作用】上記のように絶縁スペーサのフランジ部と該フ
ランジ部を固定するフランジ固定面との間にガス流路形
成用スペーサを挿入することによりガス流路を形成する
ようにすると、絶縁スペーサに孔を設けることなく、絶
縁スペーサの両側のガス空間を連通させることができ
る。従って孔あきの絶縁スペーサを成形するために特殊
な金型を用意したり、絶縁スペーサに面倒な孔あけ加工
を施したりする必要が無くなり、コストの低減を図るこ
とができる。
【0013】
【実施例】図1は本考案の実施例を示したもので、同図
においてBはベース、1はベースの上に下端が固定され
た碍管で、碍管1の内側にはFRPからなる円筒20が
配設されている。2は碍管1の上端に固定されたガス容
器で、ガス容器2内の空間と碍管1内の空間とを仕切る
ように絶縁スペーサ10が配置されている。図3(A)
に示したように、絶縁スペーサ10のフランジ部10a
と該フランジを固定するフランジ固定面(容器2の底
面)2Aとの間にガス流路形成用スペーサ21が挿入さ
れている。
【0014】スペーサ21は図3(B)に示したように
矩形板状に形成され、同じ形状のスペーサ21が絶縁ス
ペーサのフランジ部10aの周方向に等しい間隔をあけ
て、複数個設けられている。フランジ部10aに断面が
L字形を呈するリング状固定金具22が当接され、該固
定金具22とスペーサ21とを貫通させて設けられたボ
ルト23が容器の底部に設けられたネジ孔24にネジ込
まれている。ボルト23により、固定金具22を介して
絶縁スペーサ10が容器2に対して固定されている。
【0015】上記のように、絶縁スペーサのフランジ部
10aとフランジ固定面2Aとの間には、周方向に間隔
をあけた複数のスペーサ21が挿入されているため、隣
り合うスペーサ相互間にガス流路25が形成され、各ガ
ス流路により容器2内のガス空間と碍管1内のガス空間
とが連通させられている。
【0016】碍管1内にはアルミニウムなどからなる2
次リード収納パイプ9が配置され、該パイプの下端はベ
ースBに固定されている。パイプ9の上端は絶縁スペー
サ10を貫通させて設けられた貫通導体11に接続され
ている。
【0017】容器2内には、中空環状のシールドケース
6が、その軸線を水平方向に向けた状態で配置され、該
シールドケース6は絶縁スペーサ10を貫通させて設け
られた貫通導体11に支持金具12を介して固定されて
いる。
【0018】シールドケース6内には、リング状の鉄心
4にトロイダル状に均一に分布巻きされた2次コイル5
が、複数個横方向に並べて配置され、これらの2次コイ
ルから引き出された2次リード線は、絶縁スペーサを貫
通させて設けられた貫通導体11の中空部と2次リード
収納パイプ9内とを通してベースB内に設けられた端子
盤まで導かれている。鉄心4、2次コイル5及びシール
ドケース6により2次コイルユニット7が構成されてい
る。シールドケース6は鉄心4を囲む1ターンを形成し
ないように、絶縁物により分断されている。
【0019】容器2内にはまた、シールドケース6の軸
心部を貫通して水平方向にのびる1次導体3が収納さ
れ、該1次導体3はその両端が容器2を気密に貫通した
状態で支持されている。1次導体3の一端は容器2の側
壁部に取付けられた絶縁スペーサ31を気密に貫通して
外部に導出され、1次導体3の他端は導電性を有する気
密保持部30を貫通して外部に導出されている。1次導
体3の両端に1次端子32及び33が取付けられてい
る。容器2の上部には、放圧装置34が取付けられてい
る。ガス容器2内及び碍管1内にはSF6 ガスが所定の
圧力で封入されている。
【0020】また碍管1の上端部の内側には環状の電界
緩和用シールド35が設けられ、この電界緩和用シール
ド35の電位はガス容器2の電位に固定されている。
【0021】上記のように、2次コイルユニット7を支
持するために絶縁スペーサ10のフランジ部とフランジ
固定面2Aとの間にスペーサ21を挿入してガス流路を
形成するようにすると、絶縁スペーサ自体に孔を設ける
必要がない。また絶縁スペーサに孔を設ける場合に比べ
てガス流路の断面積を大きくすることができる。
【0022】上記の実施例では、矩形板状のガス流路形
成用スペーサを用いたが、図4(A),(B)に示した
ように、リング状のガス流路形成用スペーサ21´を用
いることもできる。また同図に示したように、絶縁スペ
ーサ10のフランジ部10aを直接ボルト23により固
定することもできる。
【0023】上記の実施例では、絶縁スペーサのフラン
ジ部10aとフランジ固定面2Aとの間に複数のスペー
サを挿入するようにしたが、絶縁スペーサのフランジ部
10aとフランジ固定面2Aとの間に一部がスリットに
より分断されたほぼリング状のスペーサを挿入して、該
スペーサの分断された部分により1つのガス流路を形成
するようにしてもよい。要するに、スペーサは、絶縁ス
ペーサのフランジ部10aとフランジ固定面2Aとの間
に少なくとも1つのガス流路を形成し得るものであれば
よい。
【0024】上記の実施例では、コニカル形(円錐形)
の絶縁スペーサを用いたが、ディスク形の絶縁スペーサ
を用いる場合にも同様に本考案を適用できる。
【0025】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、2次コ
イルユニットを支持する絶縁スペーサのフランジ部とフ
ランジ固定面との間にガス流路形成用スペーサを挿入す
ることにより、絶縁スペーサの両側のガス空間を連通さ
せるガス流路を形成するようにしたので、絶縁スペーサ
の両側のガスを流通させることができ、内部で閃絡事故
が生じた際に、内圧が異常に上昇するのを防いで、爆発
事故が生じる恐れを無くすことができる。
【0026】特に本考案によれば、絶縁スペーサ自体に
孔を設ける必要がない。したがって絶縁スペーサの標準
化を図ることができ、絶縁スペーサのコストの低減を図
ることができる。また絶縁スペーサに孔を設けないた
め、絶縁スペーサの強度が低下するおそれをなくすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示した縦断面図である。
【図2】図1のA−A´線矢視図である。
【図3】(A)は図1の実施例の絶縁スペーサ付近の断
面図である。(B)は同実施例で用いるスペーサの斜視
図である。
【図4】(A)は本考案の他の実施例における絶縁スペ
ーサ付近の構造を示す断面図である。(B)は同実施例
で用いるスペーサの斜視図である。
【図5】従来の変流器の要部を示す断面図である。
【図6】従来の他の変流器の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…碍管、2…容器、3…1次導体、4…鉄心、5…2
次コイル、6…シールドケース、7…2次コイルユニッ
ト、10…絶縁スペーサ、10a…フランジ部、21,
21´…スペーサ、25…ガス流路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスが充填された2つのガス空間の
    間の境界部に絶縁スペーサが設けられて該絶縁スペーサ
    を貫通させて設けた貫通導体に変流器の2次コイルユニ
    ットが支持され、前記2つのガス空間が相互に連通させ
    られているガス絶縁変流器において、 前記絶縁スペーサのフランジ部と該フランジ部を固定す
    るフランジ固定面との間にガス流路形成用スペーサを挿
    入して、該フランジ部とフランジ固定面との間にガス流
    路を形成し、該ガス流路を通して前記2つのガス空間を
    連通させたことを特徴とするガス絶縁変流器。
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