JP3422831B2 - ガス絶縁ブッシング - Google Patents

ガス絶縁ブッシング

Info

Publication number
JP3422831B2
JP3422831B2 JP33719093A JP33719093A JP3422831B2 JP 3422831 B2 JP3422831 B2 JP 3422831B2 JP 33719093 A JP33719093 A JP 33719093A JP 33719093 A JP33719093 A JP 33719093A JP 3422831 B2 JP3422831 B2 JP 3422831B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
gas
bushing
current
porcelain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33719093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07201242A (ja
Inventor
誠司 東
和明 安江
彰 西沢
多恵 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP33719093A priority Critical patent/JP3422831B2/ja
Publication of JPH07201242A publication Critical patent/JPH07201242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3422831B2 publication Critical patent/JP3422831B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブッシングに係り、特
に碍管の内部に絶縁ガスを充填したガス絶縁ブッシング
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ガス絶縁電気機器は、絶縁性に優
れた絶縁媒体、例えば、SF6ガスのような絶縁ガスを
使用することによって、その寸法が従来機器と比較して
大幅に縮小してきている。これは、ブッシングも例外で
はなく、据付面積の縮小化及び軽量化を目指し益々コン
パクトで取扱いの容易なガス絶縁ブッシングが望まれて
いる。
【0003】一方、近年の急激な電力需要の増加に伴
い、送電容量の増加させることが、電力を安定供給する
ために重要となっている。このため、長距離大容量送電
の安定度の技術の確立により、現在では送電電圧は55
0kVから1100kVへ、また、定格電流も8000
A,12000Aとなる高圧送電用の機器が一般的とな
ってきている。これに伴ない、ガス絶縁電気機器と気中
絶縁架空線の連絡に使用されるガス絶縁ブッシングも、
高電圧絶縁、大電流通電への対応を余儀なくされてい
る。
【0004】また、電力の安定供給の観点から、万が一
ガス絶縁ブッシングの碍管が何らかの原因により破壊す
るようなことが起きたとしても、充填された絶縁ガスの
急激な膨脹により碍管の破片が飛び散り、健全な隣接回
線に損傷を与え電力供給が停止するのを防止するため、
碍管破壊時に膨脹する絶縁ガスを制限することを目的と
して、碍管内部に絶縁物からなる筒を設けた飛散抑制形
ガスブッシングが基幹系統である550kV及び110
0kV送電システムに採用しつつある。
【0005】このようなガス絶縁ブッシングの一例を、
図14および図15に基づき説明する。すなわち、図1
4に示すように、ガス絶縁ブッシング1は、碍管2が中
空に設けられ、その内部にSF6 ガスのような絶縁ガス
9が封入されている。また、碍管2内には、碍管2と同
軸状に導電率が良好なアルミニウムからなる通電導体3
が設けられている。前記碍管2の上部には、絶縁ガス冷
却用のクーリングケース5が設けられている。このクー
リングケース5は、碍管2の上部の外周面に固定された
上部取付フランジ4により、底面の周縁部が支持されて
いる。そして、この底面中央部は、碍管2内部と通気自
在となるように開口して設けられている。このようなク
ーリングケース5の上端には蓋板6が設けられ、蓋板6
の下面に前記中心導体3の上端が固定されている。クー
リングケース5の外周面および内周面には、表面積を増
して冷却効率を上げる手段として、図13に示す冷却用
フィン5aが放射状に設けられている。このような碍管
2上方となるクーリングケース5の外部側には、ガス絶
縁ブッシング1の頭部側の電界を緩和するために、リン
グ状の外部シールド11が取付けられている。なお、外
部シールド11は複数設けられることにより、絶縁ブッ
シング1の頭部の対地方向の電界を緩和するだけでな
く、頭部全体の電界を低く抑え、異常放電を防ぐことが
できる。
【0006】一方、碍管2の下部には、下部取付フラン
ジ7がセメンチングにより固着されている。そして、碍
管2は下部取付フランジ7を介して、絶縁状の接地タン
ク8に固定されている。接地タンク8内部には、上方に
開口する接続部15が設けられ、この接続部15によ
り、前記通電導体3の下部が支持されるように構成され
ている。また、碍管2下部の外部には、対地電界および
碍管2の沿面電界を緩和するために、接地シールド10
が下部取付フランジ7に取付られている。
【0007】このような碍管2の内部には、下部に、前
記接地シールド10と対応する位置に、内部シールド1
2が設けられ、接地シールド10との相乗効果にって、
碍管2の電位分布を抑制するように構成されている。ま
た、碍管2の内周面と一定間隔を保って、絶縁物からな
る筒13が設けられている。前記筒13は、上端が前記
クーリングケース5の底面に、下端が前記接地タンク上
面に取付けられている。そして、クーリングケース5底
面および接地タンク8上面の中央部分の開口径は、前記
筒13の上部開口径と同一となるように設けられてい
る。そして、クーリングケース5底面には、前記碍管2
内周面と筒13との間の空間18に対応する部分に小径
の連通孔19が設けられている。この連通孔19を介し
て、前記碍管2内周面と筒13との間の空間18が、そ
の上部のクーリングケース5内部と連通した状態となっ
ている。これにより、碍管2の内周面と筒13との間の
空間18部分は、前記連通孔19を介して真空引き・ガ
ス封入が行なわれるように構成されている。
【0008】ところで、碍管2内部では、絶縁ガスの冷
却を高効率で行うために、熱サイホンを利用して、通電
導体3の内部と外部との絶縁ガスを循環させるように構
成されている。このため、通電導体3には、上部と下部
に、通電導体3の内部と外部が連通する開口部として、
循環孔3a,3bが設けられている。なお、図中16は
ガスの循環経路を表す。
【0009】次に、通電導体3の下部に設けられた接続
部15について、詳細を図15に示す。上方に開口して
設けられた接続部15には、この開口部分に通電導体3
が挿入されるように構成されている。そして、接続部1
5上端により、通電導体3の下端の挿入位置が決められ
るように構成されている。前記接続部15上端の外周に
は、フィンガー形状の接触子14が設けられ、通電導体
3の下部が支持されている。また、前記接触子14の外
周には、前記接触子14の覆うように、ガイドシールド
17が設けられている。前記ガイドシールド17は、電
界緩和シールドとして、且つ通電導体の挿入位置の位置
決めガイドとして構成されている。また、接続部15の
周面には、絶縁ガス循環用に開口部15aが設けられ、
接続部15内部と、接地タンク8内部が連通するように
設けられている。。
【0010】以上のようなガス絶縁ブッシング1では、
碍管2の内部に、内周面と一定の空間18を有して筒1
3が設けられていることにより、碍管2に直接接する絶
縁ガスの量を規制している。これにより、万が一、碍管
2が破壊した時に、絶縁ガス量が少ないため、碍管2の
破片の飛散距離を抑制することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たガス絶縁ブッシングにおいては、次のような幾つかの
問題がある。
【0012】(1) 550kV,1100kV級の高電圧
に対応したガス絶縁ブッシングでは、運転電圧及び耐電
圧仕様値が大きくるため、空気中の絶縁特性及び汚損特
性で決定される碍管2の長さは、長くする必要がある。
碍管2が長くなると、これに伴い、碍管2内部に設けら
れた通電導体3も長大化することになる。この場合に、
次のような問題が発生する。すなわち、通電導体3に
は、絶縁ガスの循環孔が設けられている。特に上部側の
循環孔3aは、通電導体3の周面に設けられているた
め、その部分の断面積が小さくなっている。これによ
り、次のような問題が発生することになる。まず、強度
が低下することになる。また、この断面積が小さい部分
に応力が加わると、破損等の不具合が生じる可能性があ
る。
【0013】例えば、ガス絶縁ブッシング1の組立時に
は、水平状態で通電導体3が設けられている。ここで、
通電導体3が長大化した場合には、その重量が増すこと
になり、通電導体3には自重により過大な曲げ応力が発
生することが考えられる。また、このような過大な曲げ
応力は、搬送時の振動、据付後に事故電流が流れた時、
電磁力、地震発生時の振動等に対しても同様に発生する
可能性がある。しかも、このような過大な曲げ応力は、
通電導体3において、断面積の小さい循環孔部分に負荷
されると共に、通電導体3上端の固定された蓋板6や、
蓋板6を介してクーリングケース5に負荷されることに
なる。これにより、蓋板6やクーリングケース5の破損
が発生する可能性がある。
【0014】このため、通電導体3の強度を十分に持た
せることとして、通電導体3の管厚を増加させることが
考えられる。しかし、内径を小さくした場合には、内部
で循環するガス量が低減し、ガス循環による冷却効果が
損われる。また、通電導体3の内径はそのままで、外径
を大きくした場合には、通電導体3外部の絶縁ガスの流
路が小さくなってしまい、冷却効果を損ねることにな
る。
【0015】(2) 通電導体3の循環孔3a部分の断面積
が小さくなっていることにより、この部分の抵抗値が高
くなり、他の部分よりも発熱が大きくなる問題がある。
【0016】(3) 通電導体の下部の循環孔は接続部内部
となり、この接続部に挿入される通電導体は、接触子1
4に支持されると共に、前記接触子14を介して通電が
行われる。このような接触子14に接している部分の接
触抵抗は、接触子の数及び接触子1個当りの接触面積及
び接触圧力で決まる。しかし、接触子の数には限界があ
り、通電電流が増大すると、この部分の発熱も無視でき
なくなる。特に、通電導体はアルミニウムからなり、上
下の循環孔3a,3b周囲も同様に抵抗値の高いアルミ
ニウムから構成されている。したがって、上下の循環孔
3a,3bの周囲は、発熱が大きくなる問題がある。
【0017】(4) 最近は、ガス絶縁ブッシングの標準化
の観点から、通電導体は一定形状のものを使用し、これ
は、異なる形状の接続部に接続可能となるように構成す
ることが要求されている。しかし、上述したガス絶縁ブ
ッシングの場合、接続部は、それぞれの通電導体の形状
に対応して形成されている。このため、設計および加工
・組立てに手間のかかるものとなっている。特に、接続
部に対応していない他の通電導体を接続した場合、接続
部の下部に設けられた循環孔が塞がれ、絶縁ガスの循環
が不可能となることも発生する。これでは、絶縁ガスを
効果的に冷却することができず、操作全体としても不具
合が生じることになる。
【0018】(5) 高電圧に対応したガス絶縁ブッシング
では、送電容量の増加に伴い、通電時には絶縁ガスの温
度も大幅に上昇する。しかも、飛散抑制形とするために
碍管2内部に筒13が設けられ、この絶縁物からなる筒
13は、通電導体3で発生した熱を碍管2外部へ放熱さ
せる過程で熱抵抗となり、冷却を妨げることになる。ま
た、この筒13により、碍管2内壁と筒13との間の空
間18と、筒内部側の空間とが区切られている。両方の
空間を連通するために連通孔19が設けられているが、
連通孔19だけでは、絶縁ガスを両空間で対流させるこ
とは期待できず、冷却効果は低いものとなっている。
【0019】本発明は、上記の問題点を解決するために
提案されたもので、その目的は、通電容量の増加に対応
した通電時の発熱を抑制可能で、十分な機械強度を有
し、一定の規格により形成することが可能な、安全性・
信頼性の高いガス絶縁ブッシングを提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、絶縁ガスを満た
した碍管内に、この碍管と同軸に中空の通電導体が設け
られ、前記通電導体の中空内部は上部および下部で碍管
内部と連通して設けられているガス絶縁ブッシングにお
いて、前記碍管上方には、通電導体を通電させるために
上部通電接続部が配置され、前記碍管と上部通電接続部
との間には、接続手段が設けられ、前記通電導体は、上
部が前記接続手段に固定され、前記通電導体の上端に、
通電導体と同軸に中空の接続導体が接続され、前記接続
導体の上部が、上部通電接続部に接続され、前記接続導
体は、通電導体と中空内部を連通して接続され、前記接
続導体には、中空内部と接続導体外部とを連通する開口
部が設けられていることを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、前記通電導体は、
下部を下部通電接続部に支持されており、この接続部よ
りも上方となる周面に、中空内部と通電導体外部とを連
通する開口部が設けられていることを特徴とする。
【0022】請求項3記載の発明は、絶縁ガスを満たし
た碍管内に、この碍管と同軸に中空の通電導体が設けら
れ、前記通電導体は下部を下部通電接続部に支持され、
前記通電導体の中空内部は上部および下部で碍管内部と
連通して設けられているガス絶縁ブッシングにおいて、
前記通電導体は、本体と、下部通電接続部との接触部
と、中空内部と碍管内部との連通部とから構成され、前
記接触部および連通部は、前記本体に比べ抵抗値の低い
導電材料により構成されていることを特徴とする。
【0023】請求項4記載の発明は、絶縁ガスを満たし
た碍管内に、この碍管と同軸に中空の通電導体の設けら
れているガス絶縁ブッシングにおいて、前記通電導体
は、外周部と内部の2重構造として構成され、前記外周
部は、抵抗値の低い導電材料により構成され、前記内部
は、機械強度の強い金属により構成されていることを特
徴とする。
【0024】請求項5記載の発明では、絶縁ガスを満た
した碍管内に、この碍管と同軸に中空の通電導体が設け
られ、前記碍管の内周面に一定の空間を有して絶縁物か
らなる筒の配置されているガス絶縁ブッシングにおい
て、前記筒は、外周面を軸方向に凹凸を形成し、前記碍
管と筒との間の空間は、上部および下部で碍管内と連通
するように設けられていることを特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1記載の発明では、通電導体が接続手段
に固定されているため、上部通電接続部に直接通電導体
の自重による過大な曲げ応力が負荷されることがなく、
上部通電接続部が破損することは発生しない。また、通
電導体の中空内部と外部を連通する手段が、接続導体に
設けられている。このため、絶縁ガスの冷却のための循
環は確保された状態で、しかも通電導体の周面に、断面
積を減少させることになる循環孔を設ける必要がない。
通電導体に断面積の減少することになる循環孔がないた
め、通電導体の自重による過大な曲げ応力によって、通
電導体が破損する等は発生しない。また、通電導体は、
部分的に抵抗値が高くなることは起こらない。
【0026】また、請求項2記載の発明では、通電導体
の下部を、複数種類の接続部に対応するように、一定の
規格により形成することにより、規格化された通電導体
を予め製造することができ、設計・加工の工程が簡単と
なる。また、このような通電導体は、接続部の設置場所
で組立てるだけとなり、絶縁ガスの循環を容易に確保し
た組立てを容易に行うことができる。
【0027】請求項3記載の発明では、通電導体の中空
内部と外部を連通する手段が通電導体に形成された場
合、この連通する手段の周囲を抵抗値の低い導電材料に
より形成することにより、断面積の減少による発熱を抑
えることができる。
【0028】さらに、請求項4記載の発明では、通電導
体は、外周部と内部の2重構造とすることにより、通電
断面積を同等に確保して、しかも、通電導体内部を循環
する絶縁ガス量をほぼ同等に維持して、曲げ荷重に対す
る強度を向上させることができる。
【0029】請求項5記載の発明では、飛散抑制形ガス
絶縁ブッシングとして、碍管内部に筒を設けた場合、碍
管と筒との間の空間は、上部および下部で碍管内と連通
するように設けることにより、絶縁ガスを碍管と筒との
間の空間においても循環・対流させることができる。こ
れにより、絶縁物からなる筒の発熱を防止することがで
き、優れた冷却効率とすることができる。また、筒の形
状を、外周面に軸方向に凹凸を形成したものとすること
により、絶縁ガスの流路の表面積が大きくなり、効率的
に冷却することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明のガス絶縁ブッシングの実施例
を、図面に基づき説明する。なお、従来技術と同一機能
を有する部材に関しては、同一符号を付し、説明は省略
する。
【0031】(1)第1実施例…図1〜図2 図1は本実施例の側面断面図、図2はガス絶縁ブッシン
グの頭部の側面拡大断面図である。図1および図2に示
すように、本実施例のガス絶縁ブッシング1は、碍管2
とクーリングケース5との間には、両者を接続するため
の接続手段として接続タンク20が設けられている。こ
の接続タンク20は、上部取付フランジ4により碍管2
に固定されている。接続タンク20は、底板に筒13の
上端の開口径と同一となる開口部が、接続タンク20と
同軸に設けられている。そして、碍管2内周面と筒13
との間の空間18に対応する部分に小径の連通孔19が
設けられている。一方、接続タンク20の天板には、中
央部分に通電導体3の貫通する開口部と、その周囲にク
ーリングケース5内と接続タンク20内を連通する複数
の開口部20aが設けられている。中空管状の通電導体
3は、上端が接続タンク20の天板を貫通して、接続タ
ンク20の天板上面に固定されている。
【0032】一方、クーリングケース5上部の蓋板6に
は、下面中央部に通電用接触子21が設けられている。
この通電用接触子21と前記通電導体3との間には、電
気的に両者を接続して通電路を確保するために、中空管
状の接続導体22が配設されている。そして、接続導体
22の下端は、ボルト等により通電導体3の上端に固定
されている。一方、接続導体22の上端は、通電用フィ
ンガーからなる接続部23を介して、通電用接触子21
下部に電気的に接続されている。
【0033】また、通電導体3と接続導体22とは、そ
れぞれの中空部分が連通するように設けられている。接
続導体22の上部周面には、接続導体22の内部と外部
とを連通する循環孔22aが設けられている。
【0034】なお、接続タンク20の底面には、小さな
連通孔19が設けられ、この連通孔19により前記碍管
2内周面と筒13との間の空間18が、その上部の接続
タンク20内部と連通した状態となっている。
【0035】以上のような構成を有する本実施例の作用
効果は次のようになる。すなわち、通電導体3の上部に
接続導体22が連通状態で配置され、この接続導体22
に循環孔22aが設けられているため、循環孔22aに
より通電導体3の内部と外部が連通可能な状態となる。
したがって、通電導体3に循環孔3aを設けるこがない
ため、通電導体3に十分な強度を有して、熱サイフォン
を利用した絶縁ガスの循環経路16aを構成することが
できる。
【0036】また、本実施例の通電導体3は、上端が接
続タンク20に固定され、さらに接続導体22を介して
蓋板6に設けられている。この接続導体22の蓋板6へ
の接続は、通電用フィンガーからなる接続部23を介し
て行われているため、固着されてはいない。したがっ
て、通電導体3に過大な曲げ応力が加わった場合でも、
蓋板6やクーリングケース5に負荷がかかることは発生
しない。これにより、通電導体に確実に通電させること
ができる。
【0037】しかも、本実施例の頭部部分では、通電導
体に循環孔3aが設けられていないことと共に、碍管2
部分とその上部のクーリングケースとが、接続タンクを
介して連結されている。これにより、一定形状のクーリ
ングケース5に限定されずに、碍管2と接続が可能とな
る。これにより、本実施例の絶縁ブッシング1は、接地
タンク、碍管2、接続タンク20、クーリングケース5
の順で下部から上方に向けて重ねてゆけば良い構造とな
り、組立性が良好となる。また、各構成部分を規格化し
て生産することができる。
【0038】(2)第2実施例…図3 本発明では、第1実施例のガス絶縁ブッシングを、次の
ような構成とすることも可能である。
【0039】すなわち、図3に示すように、通電導体3
の上縁には、中空管状の通電導体接触子3cが設けられ
ている。また、接続導体22の下部は、内周面が通電導
体接触子3cの外周面よりも十分に大きく形成されてい
る。そして、接続導体22の内周面にフィンガー等から
なる接続部33が設けられ、これが通電路として、通電
導体接触子3cに接続されている。
【0040】以上のように、通電導体3と接続導体22
とは、接続部33を介して接続されため、各部材の加工
時に誤差があった場合でも、高い精度により組立てるこ
とができる。また、クーリングケース5を組み立てた後
に接続導体22を組み立てることも容易に行うことがで
きる。したがって、本実施例は、第1実施例と同様の効
果が得られると共に、組立てが容易となるガス絶縁ブッ
シングを提供することができる。
【0041】(3)第3実施例…図4 本発明では、第1実施例のガス絶縁ブッシングを次のよ
うな構成とすることもできる。すなわち、図4に示すよ
うに、碍管2とクーリングケース5との接続手段とし
て、両者の間には円板状の接続フランジ40が設けら
れ、これは上部接続フランジ4により支持されている。
接続フランジ40には、中央部分に通電導体3の貫通す
る開口部と、その周囲に碍管2内とクーリングケース5
内を連通する複数の連通孔19が設けられている。さら
に、碍管2の内壁と筒13との間の空間18と、クーリ
ングケース5内を連通する小径の連通孔19が設けられ
ている。
【0042】前記通電導体3は、上端が接続フランジ4
0を貫通して、接続フランジ40の上面に固定されてい
る。この通電導体3上端と、クーリングケース5に設け
られた接続導体22とは、通電可能に、第1実施例と同
様に固定、または第2実施例と同様に接続部33を介し
て接続されている。また、通電導体3と接続導体22と
は、内部が連通するように構成されている。
【0043】上記のように構成することにより、第1実
施例と同様に効果を得ることができる。また、通電導体
3と接続導体22との接続が、接続フランジ40を介し
て行われるため、接続手段の構成が単純となり、容易に
接続することができる。
【0044】(4)第4実施例…図5〜図6 本実施例のガス絶縁ブッシング1は、通電導体3の下部
が、図5に示すように構成されている。すなわち、接続
部15に挿入される通電導体3は、その挿入される部分
の外径を寸法Dとして形成されている。そして、通電導
体3には、接続部15に挿入された状態で、ガイドシー
ルド17よりも上方となる周面に、通電導体3の内部と
外部を連通する循環孔3bが設けられている。また、通
電導体3は下端が開口して設けられ、この開口部53
は、通電導体3の中空内部と連通している。このような
通電導体3は、接続部15に挿入された状態で、少なく
ともガイドシールド17よりも下方となる通電導体3で
は、その内径および下端開口部53の開口径が、寸法d
として形成されている。
【0045】以上のように、本実施例では、通電導体3
下部が、接続部15に挿入される部分の外径と内径が一
定した寸法として形成され、また、接続部15装着状態
でガイドシールド17よりも上方となる位置に循環孔3
bが形成されるという、一定の規格に形成されている。
これにより、通電導体3は、前記規格に対応する複数種
類の形状の接続部と接続することができる。
【0046】例えば、図5に示すように、通電導体3の
接続部よりも上方となる周面に循環孔3bが形成され、
絶縁ガスが循環されるため、接続部15は開口部15a
を設けていない構成とすることができる。
【0047】また、接続部15を図6のような形状とし
ても接続可能となる。この接続部は、開口部分の中央
に、上方に突出したガイドロッド15bが設けられてい
る。このガイドロッド15bは、外周が寸法dとして形
成され、通電導体3の挿入時の位置決めガイドとして、
また、挿入後の所定位置で支持する支持手段として構成
されている。接続部の上部周面には、通電導体3と電気
的に接続される接触子が設けられている。
【0048】このような構成の接続部15に通電導体3
を接続する場合には、通電導体3の下端の開口部53を
ガイドロッド15bに挿入して、支持させる。この状態
で、通電導体3下部の外周面が接触子14と接触する。
また、通電導体3の循環孔3bはガイドロッド15bよ
りも上方となるため、ガイドロッド15bが絶縁ガスの
循環を妨げることはない。
【0049】以上のように、本実施例では、通電導体3
の下部の外径と内径を一定した寸法とした一定規格とし
て構成することにより、接続部の形状に関係なく、接続
部と接続することができる。しかも、本実施例の通電導
体では、絶縁ガスの循環が確保されているため、冷却性
能を維持することができる。したがって、設計・加工の
工程が簡単となると共に、通電導体は接続部の設置場所
で組立てるだけとなる。これは、絶縁ガスの循環を容易
に確保して、容易に組立てを行うことができる。これに
より、装置を安価とすることも可能となる、優れたガス
絶縁ブッシングを提供することができる。
【0050】(5)第5実施例…図8 本実施例では、通電導体の循環孔3a,3b周囲部分、
または接続導体の循環孔22a周囲部分が銅により構成
されている。そして、他の部分はアルミニウムにより構
成されている。
【0051】例えば、図7に示すガス絶縁ブッシング頭
部では、クーリングルーム5に設けられている接続導体
22は銅により構成されている。一方、図8に示すガス
絶縁ブッシング下部では、通電導体3は、接続部より上
方となる循環孔3bの近傍、すなわち、下端から循環孔
3bの上方までの部分51が銅により構成されている。
そして、その上部52はアルミニウムにより構成されて
いる。
【0052】以上のように、通電導体3及び接続導体2
2に設けられた絶縁ガスの循環孔3b,22a部分が、
抵抗値の低い銅で構成されるため、抵抗による発熱を抑
えることができる。また、接触子14は銅部分51に接
触するため、接触子14での発熱を伝導時に放散させる
ことができる。これにより、全体の温度上昇を抑制する
ことができる。さらに、通電導体の他の部分52が、重
量の軽いアルミニウムにより構成されるため、通電導体
3および接続導体22からなる導体全体の重量を小さく
することができ、機械的強度が良好となる。したがっ
て、本実施例では、導体全体をアルミニウムからなる通
電導体を使用したガス絶縁ブッシングに比べ、冷却効率
および機械的強度が共に優れたガス絶縁ブッシングを提
供することができる。
【0053】なお、導体全体を銅により構成することも
可能であり、冷却効率の優れたガス絶縁ブッシングとす
ることができる。
【0054】(6)第6実施例…図9〜図10 本実施例では、通電導体が次のように構成されている。
なお、図9は本実施例のガス絶縁ブッシング全体を示す
側面断面図、図10は図9の通電導体の構成を示す模式
図である。
【0055】すなわち、本実施例は、図9および図10
に示すように、通電導体は2種類の材料を積層した構成
となっている。まず、通電に寄与する外部側導体41
は、アルミニウムや銅等の導電性が良好な材料により円
筒状に構成されている。その内部には、機械強度の高い
材料で作られた円筒状の補強材42が挿入されている。
【0056】ところで、曲げ荷重Wによるたわみ量V
は、一般的に、
【数1】V=Wl3 /3EI で求められる。ここで、Eは縦弾性係数、Iは断面二次
モーメント、lは通電導体を針に模擬した場合の長さで
ある。lは碍管長さによりほぼ一義的に決まる寸法であ
り、Wは荷重の要因により決まる値である。したがっ
て、EIの大きさが曲げ荷重に対する強さを決める一要
因である。
【0057】なお、断面二次モーメントIは、
【数2】I=π/64(do4−di4) で求められる。ここで、do,diはそれぞれ円筒の外
径、内径である。このdo,diを、ある無次元化した
長さ10及び8とすると、断面二次モーメントIは、
【数3】I=π/64(194−84) により約290となる。
【0058】同一部材で曲げ強度を1.5倍にするため
には、I=435、つまり断面二次モーメントの増加量
が145必要がある。これは、外径を一定にするなら
ば、内径を5.8にしなければならず、内部循環ガス量
を著しく低下させることになる。
【0059】一方、導体に多用されるアルミニウムの縦
弾性係数Eは7,200kg/mm2程度であるが、鉄
系の材料はその約3倍の縦弾性係数を有する。つまり、
鉄系を使った2重構造で曲げ強度を1.5倍にする場合
は、アルミニウムの場合の断面二次モーメント増加量の
1/3、つまり48程度の断面二次モーメントであれば
良い。鉄系の補強円筒の外径を8とすると、内径は7.
5程度となり、1.5倍の強度が得られる。また、内径
7.5程度であれば、内部循環ガスの流れはそれ程損な
われずに済む。
【0060】鉄系の強磁性体を通電導体に使用するの
は、渦電流損発生の心配があるが、電流が鉄系補強円筒
の外形に分布すれば磁束は補強円筒部には入り込まな
い。
【0061】表皮電流分布が鉄系補強円筒内に入るのを
防ぐために、補強円筒外周に絶縁性コーティングを施す
方法もある。また、非磁性材の高強度ジェラルミン等を
使用すれば、これらの問題はない。
【0062】以上のように、本実施例では、通電導体の
内側に機械強度の高い材料を挿入し、2重構造の通電導
体とすることにより、ガス絶縁ブッシングの絶縁設計に
は何ら影響を与えずに、かつ、通電断面積を同等に確保
して、しかも、通電導体内部を循環する絶縁ガス量をほ
ぼ同等に維持して、曲げ荷重に対する強度を向上させる
ことができる。これにより、組立・輸送時及び運転中の
事故電流電磁力、地震等による通電導体に加わる曲げ荷
重に対する強度を、大幅に向上させることができる。
【0063】(7)第7実施例…図11 前記第6実施例の2重構造の通電導体は、内部側の補強
材42を図11に示すような構成とすることもできる。
すなわち、補強材42は、通電導体の軸心部分に円柱部
が設けられ、この円柱部から少なくとも3方向に放射状
に補強板が設けられている。この補強板の端面は、補強
材42を挿入した時に、外部側の通電導体41の内周面
に接するように構成されている。このような構成によっ
ても、第6実施例と同様の効果を得ることができる。
【0064】(8)第8実施例…図12〜図13 本実施例では、碍管2の内部が次のように構成されてい
る。なお、図12は本実施例のガス絶縁ブッシング全体
を示す側面断面図、図13は図12のY−Y断面図であ
る。
【0065】すなわち、本実施例のガス絶縁ブッシング
は、接地タンク8の上部に碍管2が設けられ、その上部
にクーリングケース5が設けられている。碍管2内部に
は、碍管2内周面と一定間隔の空間18を有して、絶縁
物からなる筒13が設けられている。この筒13は、上
端がクーリングケース5の底面に、また下端が接地タン
ク8の上面に取付けられている。そして、クーリングケ
ース5底面と接地タンク8上面には、前記空間18に対
応する部分に、それぞれ小径の連通孔19,81が設け
られている。
【0066】前記筒13は、図13に示すように、その
周面には波形の凹凸が形成されている。そして、前記連
通孔19,81は、通電導体3方向に突出した筒13の
凹部82に対応した位置に設けられている。
【0067】このような構成では、通電導体3の発熱に
より高温となった絶縁ガスは、絶縁導体3の内部および
外周面に沿って上昇し、クーリングケース5で冷却され
る。この後、筒13の内周面に沿って下降する。この
時、クーリングケース5で冷却された絶縁ガスの一部
は、クーリングケース5下面に設けられた連通孔19か
ら、碍管2内周面と筒13の間の空間18に流入する。
この空間18に流入した絶縁ガスは、碍管2内周面によ
り冷却されながら下降し、接地タンク8上面の連通孔8
1を介して接地タンク8内に排出される。この後、絶縁
ガスは、再度通電導体3により加熱されて、循環するこ
とになる。このように、空間18においては、絶縁ガス
は、下降方向に限定された整流となる。したがって、前
記空間において、絶縁ガスの熱は、碍管2壁面から放射
されることになる。
【0068】ここで、筒13は碍管破損時の飛散を抑制
するために設けられたものであり、碍管2と筒13と間
の空間18を小さくすることが望まれる。この場合、周
面が曲面となる円筒状の筒13の場合には、絶縁ガスの
流路が狭くなり、流量が低下して、絶縁ガスの循環効率
が低下することになる。しかし、本実施例では、筒13
の周面が凹凸により波形に形成されているため、筒13
と碍管2の間の凹部82が絶縁ガスの流路となる。これ
は、流路断面が円形に近似することになり、飛散抑制効
果が優れた状態で、流路抵抗を小さくすることが可能と
なる。また、連通孔19,81の有効断面積も大きくす
ることが可能となり、空間18内の循環ガス量が大きく
なることから、優れた放射効果を得ることができる。
【0069】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、この技術分野の当業者であれば、他
の各種の実施例を同様に考えることができ、それらはす
べて本発明の範囲に含まれるものである。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、大電流
通電時に発生する熱を効果的に処理することができ、か
つ、機械的強度を十分に備え、信頼性が高く、組立てが
容易となる、優れたガス絶縁効ブッシングを提供するこ
とができる。
【0071】特に、請求項1記載の発明では、通電導体
が接続手段に固定され、通電導体の中空内部と外部を連
通する手段が接続導体に設けられているため、通電導体
および上部通電接続部に通電導体の自重による応力が加
わることは発生しない。また、通電導体には断面積の減
少による発熱が起こらない。したがって、信頼性が高
く、冷却効率の優れたガス絶縁ブッシングを提供するが
できる。
【0072】請求項2記載の発明では、通電導体の下部
を、複数種類の接続部に対応するように一定の規格によ
り形成することにより、設計・加工の工程が簡単となる
と共に、設置が容易となるガス絶縁ブッシングを提供す
るができる。
【0073】請求項3記載の発明では、通電導体の中空
内部と外部を連通する手段が通電導体に設けられている
場合、この連通する手段の周囲を抵抗値の低い導電材料
により形成することにより、断面積の減少による発熱を
抑えることができ、冷却効率の優れたガス絶縁ブッシン
グを提供することができる。
【0074】請求項4記載の発明では、通電導体を2重
構造とすることにより、通電断面積を同等に確保して、
しかも曲げ応力に対する強度を向上されたガス絶縁ブッ
シングを提供することができる。
【0075】請求項5記載の発明では、碍管内部に筒を
設け、この碍管と筒との間の空間を上部および下部で碍
管内と連通するように設けることにより、この空間にお
いても絶縁ガスを循環・対流させることができる。これ
により、絶縁物からなる筒の発熱を防止することがで
き、安全性に優れ且つ冷却効率の優れたガス絶縁ブッシ
ングを提供することができる。また、碍管内部の筒を、
外周面に軸方向に凹凸を形成することにより、絶縁ガス
の流路の表面積を大きくすることができ、碍管と筒との
間の空間の冷却効率を大幅に向上させることができる。
したがって、安全性および冷却効率の優れたガス絶縁ブ
ッシングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のガス絶縁ガス絶縁ブッシ
ングの全体の構成を示す側面断面図
【図2】図1のブッシング頭部を示す側面断面図
【図3】第2実施例のブッシング頭部を示す側面断面図
【図4】第3実施例のブッシング頭部を示す側面断面図
【図5】第4実施例の通電導体がブッシング下部に接続
された状態を示す側面断面図
【図6】図5の通電導体を他の形状のブッシング下部に
接続させた状態をしめす側面断
【図7】第5実施例の要部が銅からなる通電導体の接続
されたブッシング頭部を示す側面断面図
【図8】図7のブッシング下部を示す側面断面図
【図9】第6実施例のブッシング全体を示す側面断面図
【図10】図9の通電導体の構成を示す模式図
【図11】第7実施例として、図10の他の構成を示す
模式図
【図12】第8実施例のガス絶縁ブッシング全体を示す
側面断面図
【図13】図12に示すガス絶縁ブッシングのY−Y断
面図
【図14】従来のガス絶縁ブッシングの全体の構成を示
す側面断面図
【図15】図14の通電導体がブッシング下部に接続さ
れた状態を示す側面断面図
【符号の説明】
1…ガス絶縁ブッシング 2…碍管 3…通電導体 5…クーリングケース 5…冷却ファン 6…蓋板 8…接地タンク 9…絶縁ガス 10…接地シールド 11…外部シールド 12…内部シールド 13…筒 3a,3b,22a…循環孔 14…接触子 15…接続部 16…ガス循環経路 17…ガイドシールド 18…空間 19…連通孔 20…接続タンク 21…通電用接触子 22…上部通電導体 23…接続部 40…接続フランジ 15b…ガイドロッド 51…銅で構成された通電導体 52…アルミニウムで構成された通電導体 41…通電導体 42…補強材 43…補強材 52…凹部(流路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 多恵 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝 浜川崎工場内 (56)参考文献 特開 平6−231638(JP,A) 実開 昭54−101499(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/00 - 17/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを満たした碍管内に、この碍管
    と同軸に中空の通電導体が設けられ、前記通電導体の中
    空内部は上部および下部で碍管内部と連通して設けられ
    ているガス絶縁ブッシングにおいて、 前記碍管上方には、通電導体を通電させるために上部通
    電接続部が配置され、 前記碍管と上部通電接続部との間には、接続手段が設け
    られ、 前記通電導体は、上部が前記接続手段に固定され、 前記通電導体の上端に、通電導体と同軸に中空の接続導
    体が接続され、 前記接続導体の上部が、上部通電接続部に接続され、 前記接続導体は、通電導体と中空内部を連通して接続さ
    れ、 前記接続導体には、中空内部と接続導体外部とを連通す
    る開口部が設けられていることを特徴とするガス絶縁ブ
    ッシング。
  2. 【請求項2】 前記通電導体は、下部を下部通電接続部
    に支持されており、この接続部よりも上方となる周面
    に、中空内部と通電導体外部とを連通する開口部が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載のガス絶縁ブ
    ッシング。
  3. 【請求項3】 絶縁ガスを満たした碍管内に、この碍管
    と同軸に中空の通電導体が設けられ、前記通電導体は
    部を下部通電接続部に支持され、前記通電導体の中空内
    部は上部および下部で碍管内部と連通して設けられてい
    るガス絶縁ブッシングにおいて、 前記通電導体は、本体と、下部通電接続部との接触部
    と、中空内部と碍管内部との連通部とから構成され、前
    記接触部および連通部は、前記本体に比べ抵抗値の低い
    導電材料により構成されていることを特徴とするガス絶
    縁ブッシング。
  4. 【請求項4】 絶縁ガスを満たした碍管内に、この碍管
    と同軸に中空の通電導体の設けられているガス絶縁ブッ
    シングにおいて、 前記通電導体は、外周部と内部の2重構造に構成され、
    前記外周部は、抵抗値の低い導電材料により構成され、
    前記内部は、機械強度の強い金属により構成されている
    ことを特徴とするガス絶縁ブッシング。
  5. 【請求項5】 絶縁ガスを満たした碍管内に、この碍管
    と同軸に中空の通電導体が設けられ、前記碍管の内周面
    に一定の空間を有して絶縁物からなる筒の配置されてい
    るガス絶縁ブッシングにおいて、前記筒は、外周面を軸方向に凹凸を形成し、 前記碍管と
    筒との間の空間は、上部および下部で碍管内と連通する
    ように設けられていることを特徴とするガス絶縁ブッシ
    ング。
JP33719093A 1993-12-28 1993-12-28 ガス絶縁ブッシング Expired - Fee Related JP3422831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33719093A JP3422831B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ガス絶縁ブッシング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33719093A JP3422831B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ガス絶縁ブッシング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07201242A JPH07201242A (ja) 1995-08-04
JP3422831B2 true JP3422831B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=18306296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33719093A Expired - Fee Related JP3422831B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ガス絶縁ブッシング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3422831B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3065147A1 (en) * 2015-03-03 2016-09-07 ABB Technology Ltd Electrical insulator bushing

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07201242A (ja) 1995-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8085121B2 (en) Transformer with electrical shield
SK164098A3 (en) Transformer/reactor
US20090000806A1 (en) High Voltage Bushing and High Voltage Device Comprising Such Bushing
US2817066A (en) Electric transformer
EP2057644B1 (en) High voltage bushing
EP2057641B1 (en) High voltage bushing
JP3422831B2 (ja) ガス絶縁ブッシング
US4574178A (en) Electron gun
US4980515A (en) Electrical apparatus with an in-tank electromagnetic shield
US3621426A (en) Transformer with bushing compartment
JP3119995B2 (ja) 静止誘導機器巻線の冷却構造
EP2131371A1 (en) High voltage bushing, high voltage device comprising such bushing and method for cooling
EP0543334A2 (en) Gas insulated switchgear
JP2011193658A (ja) ガス絶縁母線用導体
CN211828311U (zh) 一种变压器高压套管散热装置
US4179582A (en) High voltage high current cable terminal with dual grading capacitor stack
JP3146090B2 (ja) 飛散抑制形ガスブッシング
JP2724086B2 (ja) ガス絶縁ブッシング
US4308420A (en) Electrical apparatus with convectively cooled bushing connector
CN220106147U (zh) 盆式绝缘子、开关设备以及电力系统
US11594361B1 (en) Transformer having passive cooling topology
JPH0519937Y2 (ja)
KR20000016097A (ko) 직류변압기/리액터_
JP2992453B2 (ja) 電力ケーブル用気中終端接続箱
JP2543346Y2 (ja) ガス絶縁変流器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees