JP2992453B2 - 電力ケーブル用気中終端接続箱 - Google Patents

電力ケーブル用気中終端接続箱

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JP2992453B2
JP2992453B2 JP7022086A JP2208695A JP2992453B2 JP 2992453 B2 JP2992453 B2 JP 2992453B2 JP 7022086 A JP7022086 A JP 7022086A JP 2208695 A JP2208695 A JP 2208695A JP 2992453 B2 JP2992453 B2 JP 2992453B2
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JP
Japan
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connection box
power cable
terminal connection
aerial terminal
condenser cone
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JP7022086A
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敏明 原
龍二 宮藤
一希 寺島
健治 中山
澄男 鯉渕
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Electric Power Development Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Electric Power Development Co Ltd
Hitachi Cable Ltd
Kansai Denryoku KK
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  • Gas Or Oil Filled Cable Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブル用気中終
端接続箱の改良に関する。特に、超高圧化に対応して長
大化する気中終端接続箱の温度上昇の低減を図る技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】超高圧の電力ケーブル用気中終端接続箱
の内部絶縁方式としては、補強絶縁体内に薄い金属箔を
同心状に挿入してコンデンサーとしたコンデンサーコー
ン型が一般的である。通常型の場合には、コンデンサー
コーンは補強絶縁油浸紙を介してケーブルコア上に密着
されている。しかし、大サイズケーブル用など電流容量
が大きい場合には、気中終端接続内の温度上昇を低減
する必要があり、そのために、ケーブルコアとコンデン
サーコーンとの間に約10mm程度の油隙を設け、そし
て、ケーブル導体から発生する熱で温められた絶縁油を
当該油隙を上昇させるとともに碍管内面を下降させなが
ら放熱冷却することにより、温度上昇の低減を図った絶
縁油循環冷却型としていた。このものは、実公昭53−
17498号公報に記載されているので参照されたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の気
中終端接続箱に対する電力ケーブルの熱伸縮による突出
力について見てみると、ケーブル側から発生する力と、
気中終端接続箱の内部で発生する力とが考えられる。ケ
ーブルからの突出力は、ケーブルのスネーク布設部ある
いは気中終端接続箱の下方に固定支持をしないR部を設
けることで吸収していたが、完全には吸収しきれなかっ
た。かかる気中終端接続箱の内外部からの突出力によっ
て、ケーブルコア及びコンデンサーコーンを座屈させる
ような荷重が発生する可能性があり、特に長大碍管を使
用した場合には、その内部のケーブル導体長が長くなる
ため、上記の問題は顕著となる。ことケーブルコアにつ
いては、ケーブル導体の先端が導体引出し棒に圧縮接続
されて碍管に固定されているので、ケーブルコア自体を
座屈させるような曲げ荷重が発生する。特に、大サイズ
大電流ケーブルの場合において、前述したような油隙を
形成した絶縁油循環冷却型とすると、油隙に適当なスペ
ーサを組み込むことで座屈防止を図ることも考えられて
いるが、かかるスペーサを介してコンデンサーコーンに
加わる力で、コンデンサーコーン下部取付け部に大きな
曲げモーメントが発生するという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、ケーブルコアと
コンデンサーコーンとの間に油隙を形成した構造におい
て、コンデンサーコーン自身の取付け部の座屈を防止で
きる、電力ケーブル用気中終端接続箱を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用】上記の目的を達成
するためになされた本発明の電力ケーブル用気中終端接
続箱は、絶縁油で満たされる碍管内に設けられたケーブ
ルコアとコンデンサーコーンとの間に絶縁油の対流を可
能にする油隙を設けてなる構成の電力ケーブル用気中終
端接続箱において、コンデンサーコーンの支持取付け部
近傍に円筒状座屈防止手段を設け、もって、コンデンサ
ーコーンの座屈を防止したものである。
【0006】円筒状座屈防止手段には、それ自身の側壁
を貫通してできる穴を絶縁油の流通が可能なように形成
してあると良い。
【0007】ケーブルコアの座屈に関してさらに言及す
ると、ケーブルコアの座屈強度(Fc)は、次式すなわ
ち、Fc=π2 /L2 ・EI(π:円周率)で表すこと
ができる。ここで、EIはケーブルによって決まる曲げ
剛性であり、Lはケーブルコア支持点間の長さである。
従って、ケーブルコア支持点間の長さ(L)を小さくす
ればケーブルコアの座屈を防ぐことが分かる。ケーブル
コアに対して補強絶縁紙を巻いた部分及びコンデンサー
コーンはEIが大きいので、座屈は起きないと考えてよ
く、従って、ケーブルコア剥き出し状態の上部でスペー
サを設けてコンデンサーコーンまたはその先に取り付け
た金属パイプと一体化することでケーブルコアの座屈を
防ぐのであるが、スペーサを介してコンデンサーコーン
に大きな力が作用する。そのため、コンデンサーコーン
自身にかかわる円筒状座屈防止手段を設けたものであ
る。
【0008】円筒状座屈防止手段は、プラスチック製で
あっても良いが、熱伝導度の良好なアルミニウム合金あ
るいは銅合金製にして、コンデンサーコーンの大径部に
接してなるものとすることにより、コンデンサーコーン
大径部に発生する熱を取付け部を通して放熱することが
でき、気中終端接続箱の温度上昇低減対策として有効と
なる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明にかかる電力ケーブル用気中
終端接続箱の好ましい実施例を示している。
【0010】図中、1は段剥ぎされて露出されたケーブ
ルコア、2碍管、3はコンデンサーコーン、4は金属パ
イプ(アルミパイプ)、5は導体引出し棒、6は補強絶
縁紙、7は絶縁油、8は油隙、9はエポキシベルマウ
ス、10はスペーサである。なお、12は下部銅管、1
3は油密シール部を示す。しかして、ケーブルコア1の
先端で露出されたケーブル導体14には導体引出し棒5
が圧縮にて接続されており、その導体引出し棒5が上部
金具15によって金具付の碍管2に貫通状態で固定され
ている。
【0011】ケーブルコア1には補強絶縁紙6が巻いて
あり、その上にエポキシベルマウス9が取り付けられい
る。
【0012】ケーブルコア1とコンデンサーコーン3と
の間には油隙8が設けられている。ケーブルの発熱によ
り温められた絶縁油7は、油隙8の部分で上昇し碍管2
の内面を下降することのより自然的に対流し、循環冷却
されるのである。
【0013】コンデンサーコーンの下部は取付け板1
1にボルト等取り付けられている。コンデンサーコー
ン3の上部には、金属パイプ(アルミパイプ)4が取り
付けられており、その延長端つまり上端はアダプター1
7を介して導体引出し棒5に接している。
【0014】コンデンサーコーン3と金属パイプ(アル
ミパイプ)4との接続部分の内側にスペーサ10を設け
てある。このスペーサ10は、リング状にして内周面に
スリット加工溝が設けられ、このスリット加工溝によっ
て油通路とし、絶縁油の対流;循環を妨げないようにし
てあると良い。
【0015】本発明によれば、円筒状座屈防止手段18
をコンデンサーコーン取付け支持部に装着したものであ
る。しかして、本実施例の円筒状座屈防止手段18は、
アルミニウム合金製の円筒体にして、コンデンサーコー
ン3の大径部に合致した内径としてあるとともに、それ
自身の側壁を貫通してできる穴18aを絶縁油の流通が
可能な程度に設けたもので、コンデンサーコーン3の大
径部に外接した状態で取付け板11にボルト止めしてな
るものである。3aはコンデンサーコーン取付け支持部
に設けられた絶縁油流通用貫通穴である。
【0016】本実施例の気中終端接続箱において、重汚
損地区に設置される8m碍管を用いた500000V直
流OFケーブル用に適用し、金属パイプ4にはアルミパ
イプを用いその長さが約4mになる場合に、本発明の円
筒状座屈防止手段を取り付けた結果、コンデンサーコー
ンの座屈防止が確実に達成できることが見いだされた。
【0017】
【発明の効果】以上説明したような本発明の電力ケーブ
ル用気中終端接続箱によれば、ケーブルコアとコンデン
サーコーンとの間に油隙を形成した構造において、コン
デンサーコーン自身の取付け部の座屈を防止できる、電
力ケーブル用気中終端接続箱を提供するという所期の目
的を達成することができ、実用上の効果は大きいといえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、電力ケーブル用気中終端接
続箱全体の縦断面図。
【符号の説明】
1 ケーブルコア 2 碍管 3 コンデンサーコーン 4 金属パイプ(アルミパイプ) 5 導体引出し棒 6 補強絶縁紙 7 絶縁油 8 油隙 9 エポキシベルマウス 10 スペーサ 11 取付け板 12 下部銅管 13 油密シール 14 ケーブル導体 15 上部金具 16 ケーブル金属シース 17 アダプター 18 円筒状座屈防止手段 18a 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮藤 龍二 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 寺島 一希 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源 開発株式会社内 (72)発明者 中山 健治 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社日高工場内 (72)発明者 鯉渕 澄男 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社日高工場内 (56)参考文献 特開 平8−223770(JP,A) 実開 昭50−133492(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 15/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁油で満たされる碍管内に設けられたケ
    ーブルコアとコンデンサーコーンとの間に絶縁油の対流
    を可能にする油隙を設けてなる構成の電力ケーブル用気
    中終端接続箱において、コンデンサーコーンの支持取付
    け部近傍に円筒状座屈防止手段を設けたことを特徴とす
    る電力ケーブル用気中終端接続箱。
  2. 【請求項2】円筒状座屈防止手段には、それ自身の側壁
    を貫通してできる穴を絶縁油の流通が可能なように形成
    した、請求項1記載の電力ケーブル用気中終端接続箱。
  3. 【請求項3】円筒状座屈防止手段は、熱伝導度の良好な
    アルミニウム合金あるいは銅合金製にして、コンデンサ
    ーコーンの大径部に接してなる、請求項1記載の電力ケ
    ーブル用気中終端接続箱。
JP7022086A 1995-02-09 1995-02-09 電力ケーブル用気中終端接続箱 Expired - Lifetime JP2992453B2 (ja)

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JPH08223771A JPH08223771A (ja) 1996-08-30
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