JP3146090B2 - 飛散抑制形ガスブッシング - Google Patents

飛散抑制形ガスブッシング

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JP3146090B2 JP12106893A JP12106893A JP3146090B2 JP 3146090 B2 JP3146090 B2 JP 3146090B2 JP 12106893 A JP12106893 A JP 12106893A JP 12106893 A JP12106893 A JP 12106893A JP 3146090 B2 JP3146090 B2 JP 3146090B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧機器に使用され
る長尺ブッシングに関し、特に、飛散抑制形ガスブッシ
ングに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の首都圏における電力需要の伸びに
伴い、発電所の増設による供給量の確保が検討されてい
る。しかしながら、この電力の輸送には遠隔地の発電所
から都心に至る長大な送電系統が必要である。送電路が
発電所増設の都度確保されれば問題ないが用地難の昨今
ではかかる方法による解決は極めて厳しいものがある。
【0003】通常、電力の輸送は送電損失を最小限にす
るため、発電所端において昇圧すなわち電圧を一度上昇
させた後、需用地近くで降圧すなわち電圧を低減させる
ことが一般的に行われている。この場合、送電電圧を上
昇させることによって送電電力を増加させることが可能
であり、過去昇圧による送電電力の増大策がとられてき
た。
【0004】この送電電圧は日本国内では現在、最高55
0kV であるが、前記した理由により更に送電電圧を上げ
交流1100kV(UHV Ultra High Voltage)にすること
が検討されている。
【0005】この場合、送電電路の両端に設置される変
電所には、一回線当り最低6本のブッシングが設置され
ることになる。このブッシングは、磁器を材料として用
いているが、大気中における沿面放電特性によって沿面
距離が決まり、汚損による放電特性を考慮すると、気中
碍管部分で約12mの距離が必要と試算されている。
【0006】また、ブッシングの内部の絶縁構成につい
ては、こうした長尺ブッシングの軽量化を図る目的から
碍管内部に絶縁性を有するガスたとえばSF6 ガスを加
圧封入するガスブッシング方式が採用されている。
【0007】一方において、万が一何らかの原因により
碍管に破裂が生じた場合、安全性の確保ならびに周辺機
器に対する被害を最小限に食い止めるため、ブッシング
に対しては飛散距離を最小限に抑制するいわゆる防爆構
造が要求される。本構造は前述の1000kV級ブッシングに
限らず下位クラスのブッシングにも適用が検討されてい
る。
【0008】現在、こうした2つの要求すなわち絶縁性
能ならびに飛散抑制を同時に満足できるブッシングの構
造として特願平5 −10810 に示される飛散抑制形ガスブ
ッシングが提案されている。これを図3に示す。
【0009】図3において、内部電極構成については中
間シールド電極方式が、また防爆構造に関しては防爆用
内筒体2を碍管内部に収納することにより所望の性能を
得ようとしたものである。
【0010】すなわち、図3の実施例において碍管1の
内部には絶縁ガス3が封入されている。そして碍管の軸
方向にほぼこれと同等の長さの絶縁性を有する筒(以
下、絶縁筒と記す)20が配設されている。この絶縁筒20
は碍管内部の中央部に配設された中心導体2とほぼ同心
となるように碍管内面と近接する位置に配設されてい
る。また、碍管内部には金属性の円筒状電極である接地
シールド電極21および中間シールド電極22からなる内部
電極23が取り付けられている。このような構成によれば
絶縁性能面からは内部電極を用いて碍管沿面の電界制御
を行うことができる。また、碍管1と絶縁筒20とのガス
空間に充填される絶縁ガス3の量を必要最小限にでき、
万が一碍管が破壊しても碍管の破片の飛散距離を小さく
でき災害防止効果を高めることができる。
【0011】さて、このような飛散抑制形ガスブッシン
グについては電気絶縁性能ならびに防爆性能という観点
からは優れた性能を有していると考えられるが、ブッシ
ングの通電性能という点からは次の様な問題が存在す
る。
【0012】すなわち、本ブッシングについては定格電
流として8kVあるいはこれ以上の通電性能が要求される
ことが多い。通常、中心導体の材料にはアルミニウムあ
るいは銅が用いられるが、こうした材料は残存抵抗を有
するため通電により発熱を伴う。この熱は中心導体の周
囲に存在する絶縁ガスを介した熱伝導や放射あるいは対
流により碍管あるいはブッシング頭部の冷却室から放熱
される。
【0013】従来、こうした通電に伴う発熱を除去する
方法としては絶縁筒が無いガスブッシングに対する実施
例として実開昭50-125100 、特開昭52-125795 、実開昭
57-132328 、特登録1162496 に提案がなされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブッシ
ングの長さが約12mにもなると中心導体からの発熱量が
増える他、今回の様に碍管内部に絶縁性の筒が挿入され
ると熱伝達特性が低下したり対流が十分に行われにくく
なるという新たな問題が存在する。これにより、ブッシ
ング自体の温度上昇が従来よりも高くなるという問題点
があった。
【0015】本発明は、以上の問題点を解消するために
提案されたものであり、長尺かつ絶縁筒を有するブッシ
ングに対しても通電に伴う発熱を効率よく除去すること
が可能な飛散抑制形ガスブッシングを提供することを目
的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
絶縁性ガスを充填した碍管内に、この碍管の軸方向且つ
ほぼ同心配置となるように内部に絶縁筒を配置し、この
絶縁筒内に上端が開口した中空導体を配置して成る飛散
抑制形ガスブッシングにおいて、前記碍管頭部には前記
中空導体上端部が位置するとともに前記碍管頭部を閉塞
して成るガス冷却室を設け、且つ前記中空導体上端部側
面を支持する支持部材及び下端部側面に開口部を設け、
前記絶縁性ガスを循環対流させるよう構成したことを特
徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明
において、ガス冷却室側面部に、このガス冷却室内外部
に突出する冷却フィンを設けたものである。
【0017】
【作用】すなわち、請求項1記載の発明のブッシングに
よれば、通電によって発生した熱を中心導体内部を上昇
する絶縁ガスによりブッシング頭部の冷却室まで運ぶこ
とが可能となり、冷却効率を高めることができる。ま
た、請求項2記載の冷却室には冷却室内の絶縁ガスと接
するように冷却室壁から径方向に伸びる冷却フィンを設
けたことによりさらに冷却性能を向上させることが可能
である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図1を参照しながら説明す
る。なお、図3に示した従来形と同一の部材には同一の
符号を付して説明は省略する。本発明においては、図1
に示す様に、中空の中心導体2の下部側に通気孔30が設
けられている。また、ブッシング頭部の中心導体2は支
持金具35により冷却室36に取り付けられている。そして
支持金具35には通気孔32が設けられている。
【0019】本実施例によれば、中心導体2の発熱によ
り生じた熱は中心導体内部の絶縁ガスに伝達されるが、
この絶縁ガスは加熱により比重が軽くなるため上昇気流
となる。ここで生じた上昇気流はいったん冷却室36に導
かれ冷却が行われた後通気孔32を介して中心導体2の外
側に出る。そしてこのガス空間を下降した後、通気孔30
より中心導体の内部に入る流路によりガスの循環が行わ
れる。
【0020】以上の様に、本発明によれば、中心導体内
部を流路とするガスの循環により通電によって発生した
熱をブッシング頭部の冷却室まで運ぶことが可能とな
り、冷却効率を高めることができる。
【0021】図2は本発明の他の実施例を示す図であ
る。本発明においては冷却室36に冷却室内の絶縁ガスと
接するように冷却室壁から径方向に伸びる冷却フィン38
を設けたことを特徴とするものである。本実施例によれ
ば冷却フィンにより加熱された絶縁ガスの接触面積が増
加するため放熱特性が改善される。
【0022】最後に、本説明は12m級の長尺ブッシング
について説明したが、これよりも短いブッシングについ
て本発明を適用することにより防爆性能は勿論のこと放
熱特性を改善できることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明によれば、長
尺ブッシングに対しても飛散距離を抑制すると共に通電
性能を向上させた軽量かつ信頼性の高い飛散抑制形ガス
ブッシングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すガス絶縁ブッシングの
構造断面図。
【図2】本発明の他の実施例を示すガス絶縁ブッシング
の構造断面図。
【図3】従来のガス絶縁ブッシングの構造断面図。
【符号の説明】
1…碍管 2…中心導体 3…絶縁ガス 4…中心導体 5…外部シールド電極 10…接地シールド電極 20…絶縁筒 21…接地シールド電極 22…中間シールド電極 23…内部電極 30…通気孔 32…通気孔 35…支持金具 36…冷却室 38…冷却フィン
フロントページの続き (72)発明者 横田 岳志 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性ガスを充填した碍管内に、この碍
    管の軸方向且つほぼ同心配置となるように内部に絶縁筒
    を配置し、この絶縁筒内に上端が開口した中空導体を配
    置して成る飛散抑制形ガスブッシングにおいて、前記碍
    管頭部には前記中空導体上端部が位置するとともに前記
    碍管頭部を閉塞して成るガス冷却室を設け、且つ前記中
    空導体上端部側面を支持する支持部材及び下端部側面に
    開口部を設け、前記絶縁性ガスを循環対流させるよう構
    成したことを特徴とする飛散抑制形ガスブッシング。
  2. 【請求項2】 前記ガス冷却室側面部に、このガス冷却
    室内外部に突出する冷却フィンを設けた請求項1記載の
    飛散抑制形ガスブッシング。
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