JP2543202B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2543202B2 JP1274184A JP27418489A JP2543202B2 JP 2543202 B2 JP2543202 B2 JP 2543202B2 JP 1274184 A JP1274184 A JP 1274184A JP 27418489 A JP27418489 A JP 27418489A JP 2543202 B2 JP2543202 B2 JP 2543202B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビデオテープレコーダー(以下、VTRとい
う)の継ぎ撮りに使用できる磁気記録再生装置に関する
ものである。
従来の技術 以下、図面を参照しながら、従来の磁気記録再生装置
の一例について説明する。
第3図は従来の磁気記録再生装置の概略構成を示す平
面図、第4図は従来の磁気記録再生装置における磁気テ
ープの走行位置を示す模式図である。
第3図において、1はテープカセット11内に収納さ
れ、磁気テープ3が巻回された供給側リール、12は同じ
く巻取側リール、2はテープカセット11内に収納された
カセット内ローラーポストである。4はテンションポス
ト、5はローラーポストA、6は全幅消去ヘッド、7は
ローラーポストB、8はローラーポストC、9は傾斜ポ
スト、10はシリンダであり、磁気テープ3は以上の構成
要素に案内されて走行し、シリンダ10に搭載された磁気
ヘッド(図示せず)によって、音声信号及び、映像信号
が記録される。
以上のように構成された従来の磁気記録再生装置につ
いて、以下に継ぎ撮り動作について説明する。
まず、シリンダ10にテープ3が巻回されて、信号をテ
ープ3に記録している時、一時停止操作を行うと、テー
プ3は第4図に示すようにテープ3上の位置b0で一時停
止し、わずかな区間b0からc0までテープ3をシリンダ10
に巻きつけたまま巻き戻した位置で待機し、一時停止操
作を解除して再び記録を再開する場合、区間c0からテー
プ3上のb0よりわずかに手前の位置a1つまり記録の終了
点b0よりわずかに巻取リール12側の位置まで既に記録さ
れている信号と同期を図ってテープ3を走行させ、a1
降に信号を記録をする方法で継ぎ撮りを行なってきた。
これを第3図で説明すると、図に示す記録一時停止時の
記録の終了位置、すなわち供給側リール1より送り出さ
れたテープ3が始めて磁気ヘッドに接するテープ上のポ
イントX0は、記録一時停止時には、位置B0にあるが、す
ぐさま位置C0まで巻き戻されたところで待機し、記録を
再開すると記録しないでB0よりわずかに巻取リール側の
位置A1おX0が達するまで走行し、X0がA1に達すると記録
を再開する。具体的に時間を例示すると、第4図の区間
b0からc0の巻き戻し走行は1.4秒行ない待機し、再び記
録を再開すると区間c0からa1まで1.2秒間記録せずにテ
ープ3を走行させ、a1以降に記録を行なう。この場合、
先に記録されているa1からb0の区間の0.2秒間は重ね記
録されてしまうが、これは継ぎ部で画像が乱れたり、記
録が中断する部分を作らない為の処置である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、継ぎ撮りを行な
った場合、待機時間中すなわちc0まで巻き戻されてテー
プ走行が止まっている時間に、VTR走行系やカセット内
ローラーポストによってテープに形状転写が起こる。こ
の形状転写を図で示すと、第5図のようにテープ3がポ
スト20に巻きついていると、第6図A,Bに示すようなテ
ープ3へポスト20の形状が写り、凹部3Aが形成され形状
転写が起こる。この形状転写はその部分である凹部3Aを
リールに巻き取ると消える程度のものであるが、前述し
た従来の継ぎ撮り方式では、記録一時停止中にシリンダ
より供給リール側にあるローラーポストや固定ポストあ
るいは固定ヘッドなどによりテープに与えられた形状転
写が消えないまますぐにその形状転写のついたテープに
記録されてしまう。図で例示すると、第3図に示す傾斜
ポスト9や、ローラーポストC8や、ローラーポストB7
や、全幅消去ヘッド6や、ローラーポストA5や、テンシ
ョンポスト4や、カセット内ローラーポスト2にテープ
3が巻きつけられた状態で記録一時停止しているとその
部分で形状転写が生じ、記録一時停止解除後すぐさまそ
の上に記録される。このようにして形状転写された状態
で記録されたテープ3をのちに形状転写のとれた状態で
再生すると、形状転写されていた部分で時間軸歪みが生
じる。具体的にテレビジョン受像機の再生画面では通常
第7図のAで示すような縦線DAがBに示すようにDBのよ
うな曲がりを生じる。さらにはテープ走行につれてこの
曲がりが、DB→DC→DDのように移動してゆく。但し曲が
りの程度や曲がりの移動の速度は形状転写の原因となる
ポストの径や、巻きつけ角度、記録一時停止の時間やテ
ープ速度、テープに対するポストの傾きなどに左右され
る。また、記録一時停止を一回しか行なわない場合は、
走行系各ポストにつき一度づつの画面の曲がりしか生じ
ないが、第4図の区間a0からanに示すようにインターバ
ル記録、つまり、花の開花の様子などを1本のテープに
記録する場合、1秒記録して、59秒停止をくり返して行
なうような方式においては、この画面の曲がりが次々と
表われ、結果的に画面が横ゆれしているように見え、通
常の連続記録したものに比べて画面の品位が著しくそこ
なわれるという問題が生じる。
本発明は上記課題に鑑み、継ぎ撮り記録を行う場合
に、テープの記録終了位置を供給リールに巻き戻すこと
により、継ぎ撮り時の形状転写による再生画面の乱れを
防止するようにした磁気記録再生装置を提供するもので
ある。
課題を解決するための手段 上記問題を解決するために本発明の磁気記録再生装置
は、磁気テープが巻きつけられたリールを有するカセッ
トより磁気テープを引き出し、回転ヘッドを有するシリ
ンダに巻きつけるテープローディング手段と、前記リー
ルを磁気テープの進行方向及びその逆方向に駆動する駆
動手段と、テープ速度制御信号を磁気テープに記録再生
する速度制御手段と、前記テープ速度制御信号を再生す
ることで得られた信号によりテープを進行方向及び進行
方向と逆方向に走行制御可能なテープ走行制御手段とを
有し、シリンダにテープを巻き付けた状態で一時停止
し、再びその後に続けて記録する場合に、一時停止前の
記録の終了位置を、一時停止後前記駆動手段により一旦
供給側リールまで巻き戻し、一時停止モードを解除する
解除指令により一時停止前の記録の終了位置よりわずか
に巻取リール側のテープの位置が回転ヘッドに接するま
で前記テープ走行制御手段によりテープを走行させた
後、記録を再開するという構成を備えたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、継ぎ撮り記録を行う
場合に、一時停止前の記録の終了位置を供給リールに巻
戻すことにより、一時停止解除後に新たな信号を記録す
る位置が供給リールに巻かれていた部分を使用すること
となり、これにより、継ぎ撮り時の形状転写による再生
画面の乱れを防止することとなる。
実施例 以下、本発明の一実施例の磁気記録再生装置につい
て、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例の磁気記録再生装置の概略
構成を示す平面図、第2図は同実施例を示すブロック図
である。
第1図において、1はテープカセット11内に収納さ
れ、テープ3が巻回された供給側リール、12は同じく巻
取側リール、2はテープカセット11内に収納されたカセ
ット内ローラーポストである。4はテンションポスト、
5はローラーポストA、6は全幅消去ヘッド、7はロー
ラーポストB、8はローラーポストC、9は傾斜ポス
ト、10はシリンダであり、テープ3は以上の構成要素に
案内されて走行し、シリンダ10に搭載された磁気ヘッド
(図示せず)によって、音声信号及び、映像信号が記録
される。以上の構成は第3図に示すものと同様のもので
ある。
第2図において、31は供給側リール1をテープ3の進
行方向、及び、逆方向に駆動するリール駆動手段、32は
テープ3にテープ速度制御信号、例えば、コントロール
信号を記録もしくは再生する速度制御信号、33はテープ
3に記録されているテープ速度制御信号を速度制御手段
32で再生して得られた信号によりテープ3を進行方向及
び、逆方向にキャプスタンなどのテープ駆動手段34によ
って駆動制御するテープ走行制御手段である。
以上のように構成された従来の磁気記録再生装置につ
いて、以下に継ぎ撮り動作について説明する。
前述のように継ぎ撮りを行う場合は、継ぎ部の画像乱
れ防止のため若干の重ね録り部を設けるため、一旦テー
プを進行方向と逆方向にごくわずかだけ走行させる。本
発明はこの逆方向への走行量を拡大し、テープの記録終
了位置を供給リールまで巻き戻してしまうことを特徴と
する。
第1図に基づいて説明すると、テープ3上の記録一時
停止時の記録の終了位置X0を従来のように供給リール1
とシリンダ10の間の任意の位置(第3図C0)まで巻き戻
して任意の時間待機するのではなく、X0が完全に供給リ
ール1に巻きとられる位置C1まで巻き戻し、任意の待機
時間後、X0がA1に達するまで走行し、X0がA1に達すると
記録を再開するものである。
次に、具体的に第2図を用いてテープ3の駆動の制御
を説明する。一時停止モードにより、テープ3をシリン
ダ10に巻き付けた状態で一時停止させ、その後、一時停
止モードを解除して再びその後に続けて記録する場合
に、一時停止前の記録の終了位置を、一時停止後、リー
ル駆動手段31により一旦、供給側リール1まで巻戻す。
次に、一時停止モードを解除する解除指令により一時停
止前の記録の終了位置よりわずかに巻取りリール側のテ
ープの位置が回転ヘッドに接するまでテープ走行手段33
によりテープ3を走行させたのち、記録を再開するもの
である。従来の任意の待機時間後に記録再開されるテー
プの部分には、待機中に走行系各ポストによって生じる
形状転写が存在するが、この構成を用いると、記録再開
されるテープ3の部分は、供給側リール1に巻き取られ
ているので形状転写が存在せず、通常の連続した記録部
分と同様の画像の品位が得られる。この構成を用いても
待機時間中に走行系各ポストによって生じる形状転写は
存在するが、その部分は記録一時停止時の記録の終了位
置X0より巻取リール側に存在し、すでに記録されている
部分であり、再びこれを再生する時点では形状転写は消
滅しており画像に対する影響はない。これは前記のイン
ターバル記録においても同様の効果が得られる。また、
これを具体的な時間で例示すると、第4図の区間b0から
c0の巻き戻し走行は6.4秒行ない待機し、再び記録を再
開すると区間c0からa1まで6.2秒間記録せずにテープを
走行させ、a1以降に記録を行なう。
以上のように本実施例を用いることで継ぎ撮り時の画
面上の縦線のゆれを防止することが可能となる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、継ぎ撮り記録を行う場
合に、一時停止前の記録の終了位置を供給リールに巻戻
すことにより、一時停止解除後に新たな信号を記録する
位置が供給リールに巻かれていた部分を使用することと
なり、これにより、継ぎ撮り時の形状転写による再生画
面の乱れを防止するといったすぐれた効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の磁気記録再生装置を示す平
面図、第2図は同実施例を示すブロック図、第3図は従
来の磁気記録再生装置を示す平面図、第4図は同装置に
おけるテープの移動状態を示す模式図、第5図はテープ
とポストとの位置関係を示す斜視図、第6図A,Bはテー
プ状態を示す上面図及び平面図、第7図A,B,C,Dは再生
画面状態を示す模式図である。 3……テープ、31……リール駆動手段、32……速度制御
手段、33……テープ走行制御手段、34……テープ駆動手
段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープが巻きつけられたリールを有す
    るカセットより磁気テープを引き出し、回転ヘッドを有
    するシリンダに巻きつけるテープローディング手段と、
    前記リールを磁気テープの進行方向及びその逆方向に駆
    動する駆動手段と、テープ速度制御信号を磁気テープに
    記録再生する速度制御手段と、前記テープ速度制御信号
    を再生することで得られた信号によりテープを進行方向
    及び進行方向と逆方向に走行制御可能なテープ走行制御
    手段とを有し、シリンダにテープを巻き付けた状態で一
    時停止し、再びその後に続けて記録する場合に、一時停
    止前の記録の終了位置を、一時停止後前記駆動手段によ
    り一旦供給側リール近傍まで巻き戻し、一時停止モード
    を解除する解除指令により一時停止前の記録の終了位置
    よりわずかに巻取リール側のテープ位置が回転ヘッドに
    接するまで前記テープ走行制御手段によりテープを走行
    させた後、記録を再開することを特徴とする磁気記録再
    生装置。
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JP4207869B2 (ja) * 2004-08-30 2009-01-14 ソニー株式会社 再生制御方法及び再生装置

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