JP2542828Y2 - ドラムブレーキ用バッフルプレート - Google Patents

ドラムブレーキ用バッフルプレート

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JP2542828Y2
JP2542828Y2 JP6975291U JP6975291U JP2542828Y2 JP 2542828 Y2 JP2542828 Y2 JP 2542828Y2 JP 6975291 U JP6975291 U JP 6975291U JP 6975291 U JP6975291 U JP 6975291U JP 2542828 Y2 JP2542828 Y2 JP 2542828Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドラムブレーキの回転
ドラムとバッキングプレートとの隙間からその回転ドラ
ム内へ泥水等が侵入するのを防止する技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ドラムブレーキにおいては、一般に、一
面側にブレーキシュー等が配設されたバッキングプレー
トが位置固定に設けられるとともに、周壁および底壁を
有して有底円筒状を成す回転ドラムが、その周壁内に前
記ブレーキシュー等を収容し且つその周壁の開口をバッ
キングプレートにより塞ぐように軸心回りの回転可能に
設けられており、回転ドラムの周壁の開口側端部とバッ
キングプレートとの隙間から回転ドラム内へ泥水等が侵
入するのを防止するために、バッキングプレートの外周
側に軸心と略平行な一方向へ突き出す円筒状部を設けて
この円筒状部により回転ドラムの周壁の開口側端部を外
周側から覆ったり、あるいは、環状かつ平板状の固定部
およびその固定部の外周縁から軸心と略平行な一方向へ
延びる円筒状部を有するバッフルプレートをその固定部
においてバッキングプレートの外周部に固定して、その
円筒状部により回転ドラムの周壁の開口側端部を外周側
から覆ったりすることが行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記バ
ッキングプレートの円筒状部やバッフルプレートの円筒
状部は回転ドラムの周壁の開口側端部を外周側からのみ
覆うものであるため、回転ドラム内への泥水等の侵入を
確実に防止することは困難であった。
【0004】これに対し、たとえば、上記バッキングプ
レートの円筒状部やバッフルプレートの円筒状部を更に
延ばしてその先端部分に内周側へ突き出す環状の覆い部
を設け、その覆い部により回転ドラムの環状凸部をその
回転ドラムの底部側から覆うように構成すれば、回転ド
ラム内への泥水等の侵入を一層確実に防止することがで
きると考えられる。しかし、この場合には、前記覆い部
の内径は回転ドラムの環状凸部の外径より小さくなるた
め、回転ドラムをその周壁の開口側端部側からバッフル
プレートが固定されたバッキングプレートに向かって組
み付ける際に回転ドラムの環状凸部が前記覆い部の内周
側を通過できなくなることから、回転ドラムを組付け不
能となって実用化できない。
【0005】本考案は以上の事情を背景として為された
ものであって、その目的とするところは、有底円筒状を
成す回転ドラムの周壁の開口側端部とバッキングプレー
トとの隙間から回転ドラム内へ泥水等が侵入するのを一
層確実に防止し得るドラムブレーキ用バッフルプレート
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】上記目的を達成す
るための第1の考案の要旨とするところは、周壁および
底壁を有して有底円筒状を成し、その周壁の開口側端部
の外周面に環状凸部が形成された回転ドラムと、全体と
して円板状を成し且つ外周側に軸心と略平行な一方向へ
突き出す円筒状部を有し、その回転ドラムの周壁の開口
を塞ぐように配設されるとともにその円筒状部によりそ
の回転ドラムの周壁の開口側端部を外周側から覆うバッ
キングプレートとを備えたドラムブレーキにおいて、そ
の回転ドラムの周壁の開口側端部とバッキングプレート
の円筒状部との隙間からその回転ドラム内へ泥水等が侵
入するのを防止するためにそのバッキングプレートの外
周部に一体的に設けられる環状のバッフルプレートであ
って、(a) 前記バッキングプレートの前記円筒状部の突
出し側と反対側の面に固定される環状かつ平板状の固定
部と、(b) その固定部の外周縁からその軸心と略平行な
一方向へ延び、前記バッキングプレートの円筒状部およ
び前記回転ドラムの環状凸部を外周側から覆うための円
筒状の第1覆い部と、(c) その第1覆い部の先端から内
周側へ延び、前記回転ドラムの環状凸部をその回転ドラ
ムの底壁側から覆うための環状の第2覆い部と、(d) そ
の第2覆い部の先端から外周側であって且つ前記固定部
から離隔する方向へ傾斜しつつ延びる環状の傾斜部と、
(e) 前記第1覆い部,第2覆い部,および傾斜部が外周
側へ開くのを許容するために、周方向の所定間隔毎にそ
の傾斜部の先端からその第1覆い部の基部側へ向かって
形成された複数の切込みとを含むことにある。
【0007】
【作用および第1考案の効果】かかる構成の第1考案の
バッフルプレートにおいては、回転ドラムをその周壁の
開口側端部側からバッフルプレートが固定されたバッキ
ングプレートに向かって組み付ける際には、回転ドラム
の周壁の開口側端部がバッフルプレートの傾斜部に突き
当てられたとき、前記複数の切込みの存在により回転ド
ラムのバッキングプレート側への移動に伴ってバッフル
プレートの傾斜部,第2覆い部,および第1覆い部が外
周側へ開かれることにより、回転ドラムの環状凸部が傾
斜部および第2覆い部の内周側を通過することができ
る。そして、回転ドラムの環状凸部が第2覆い部を通過
すると、傾斜部,第2覆い部,および第1覆い部が再び
内周側へ閉じられることとなる。これにより、バッフル
プレートの第1覆い部によりバッキングプレートの円筒
状部および回転ドラムの開口側端部に設けられた環状凸
部が外周側から好適に覆われるとともに、バッフルプレ
ートの第2覆い部により回転ドラムの環状凸部がその回
転ドラムの底壁側から好適に覆われるので、かかるバッ
フルプレートが設けられておらずバッキングプレートの
円筒状部により回転ドラムの周壁の開口側端部を外周側
からのみ覆う従来の場合に比べて、回転ドラムの周壁の
開口側端部とバッキングプレートの円筒状部との間の隙
間から泥水等が回転ドラム内へ侵入するのを一層確実に
防止し得る。しかも、バッフルプレートの傾斜部に回転
ドラムの周壁の開口側端部を単に押し付けるだけでバッ
フルプレートの傾斜部および第2覆い部等を外周側へ開
くことができるため、回転ドラムの組付け作業性を殆ど
低下させることなくかかる効果が得られるのである。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】次に、上記目的を
達成するための第2の考案の要旨とするところは、周壁
および底壁を有して有底円筒状を成し、その周壁の開口
側端部の外周面に環状凸部が形成された回転ドラムと、
全体として円板状を成し、その回転ドラムの周壁の開口
を塞ぐように配設されるバッキングプレートとを備えた
ドラムブレーキにおいて、そのバッキングプレートの外
周部に固定される環状かつ平板状の固定部と、その固定
部の外周縁からその軸心と略平行な一方向へ延び、前記
回転ドラムの周壁の開口側端部を外周側から覆うための
円筒状の覆い部とを有し、それら回転ドラムの周壁の開
口側端部とバッキングプレートとの隙間からその回転ド
ラム内へ泥水等が侵入するのを防止するための環状のバ
ッフルプレートであって、(a) 前記覆い部の先端からそ
の軸心と略平行な方向へ更に延びる円筒状の第2の覆い
部と、(b) その第2の覆い部の先端から内周側へ延び、
前記回転ドラムの環状凸部をその回転ドラムの底壁側か
ら覆うための環状の第3の覆い部と、(c) その第3の覆
い部の先端から外周側であって且つ前記固定部から離隔
する方向へ傾斜しつつ延びる環状の傾斜部と、(d) 前記
第2の覆い部,第3の覆い部,および傾斜部が外周側へ
開くのを許容するために、周方向の所定間隔毎にその傾
斜部の先端からその第2の覆い部の基部側へ向かって形
成された複数の切込みとを含むことにある。
【0009】
【作用および第2考案の効果】かかる構成の第2考案の
バッフルプレートにおいては、回転ドラムをその周壁の
開口側端部側からバッフルプレートが固定されたバッキ
ングプレートに向かって組み付ける際には、回転ドラム
の周壁の開口側端部がバッフルプレートの傾斜部に突き
当てられたとき、前記複数の切込みの存在により回転ド
ラムのバッキングプレート側への移動に伴ってバッフル
プレートの傾斜部,第3の覆い部,および第2の覆い部
が外周側へ開かれることにより、回転ドラムの環状凸部
が傾斜部および第3の覆い部の内周側を通過することが
できる。そして、回転ドラムの環状凸部が第3の覆い部
を通過すると、傾斜部,第3の覆い部,および第2の覆
い部が再び内周側へ閉じられることとなる。これによ
り、バッフルプレートの覆い部および第2の覆い部によ
り回転ドラムの環状凸部を含む開口側端部が外周側から
好適に覆われるとともに、バッフルプレートの第3の覆
い部により回転ドラムの環状凸部がその回転ドラムの底
壁側から好適に覆われるので、上記のような傾斜部,第
3の覆い部,および第2の覆い部が設けられておらず上
記固定部および覆い部のみから成り、その覆い部により
回転ドラムの周壁の開口側端部を外周側のみから覆う従
来のバッフルプレートの場合に比べて、回転ドラムの周
壁の開口側端部とバッキングプレートとの間の隙間から
泥水等が回転ドラム内へ侵入するのを一層確実に防止し
得る。しかも、バッフルプレートの傾斜部に回転ドラム
の周壁の開口側端部を単に押し付けるだけでバッフルプ
レートの傾斜部および第3の覆い部等を外周側へ開くこ
とができるため、回転ドラムの組付け作業性を殆ど低下
させることなくかかる効果が得られるのである。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0011】図1は第1考案の一実施例であるバッフル
プレートを備えたドラムブレーキの要部を示す断面図で
ある。図において、回転ドラム10は、周壁12および
底壁14を有して全体として有底円筒状を成し、周壁1
2の開口端面に環状溝16が形成され且つ周壁12の開
口側端部の外周面に環状凸部18が形成されているとと
もに、底壁14の中央部にハブ20が突設されており、
非回転部材であるナックル22に突設されたシャフト2
4に、ハブ20において一対の軸受26を介して軸心回
りの回転可能に支持されている。回転ドラム10の底壁
14には、ホイール28がボルト30等により一体的に
固定されている。ナックル22には、全体として円板状
を成すバッキングプレート32が回転ドラム10と同心
であって且つ回転ドラム10の周壁12の開口端と近接
して対向する状態でボルト34等により固定されてお
り、回転ドラム10の周壁12の開口はバッキングプレ
ート32により所定間隙を有して塞がれている。
【0012】上記バッキングプレート32の一面側に
は、回転ドラム10の周壁12内に収容された状態で、
円弧状を成す一対のブレーキシュー36,38が図示し
ないシューホルトダウン装置により互いに拡開可能に支
持されており、図示しないホイールシリンダによりブレ
ーキシュー36,38が外周側へそれぞれ押し出されて
回転ドラム10の周壁12の内周面に押し付けられるこ
とにより、回転ドラム10およびホイール28の回転が
抑制されて制動が行われる。
【0013】バッキングプレート32の外周部には、回
転ドラム10の周壁12の開口側端部外周面を所定間隙
を有して覆うように回転ドラム10側へ突き出す円筒状
部40が設けられているとともに、その円筒状部40よ
り所定距離内周側に位置する部分において回転ドラム1
0側へ突き出す環状部材42が溶接等により一体的に固
着されており、その環状部材42の先端部が回転ドラム
10の前記環状溝16内に挿し入れられている。これに
より、バッキングプレート32の円筒状部40および環
状部材42等により泥水等が回転ドラム10内へ侵入す
ることが防止されるようになっている。
【0014】バッキングプレート32の外周部には、さ
らに、回転ドラム10内への泥水等の侵入を一層確実に
防止するために環状のバッフルプレート44が一体的に
設けられている。このバッフルプレート44は、たとえ
ばプレス加工やロール加工にて一体成形されたものであ
って、環状かつ平板状を成し、バッキングプレート32
の外周部の回転ドラム10側と反対側の面に複数のビス
45(図1においては1個のみ図示)により固定された
固定部46と、その固定部46の外周縁から軸心と略平
行な一方向へ延び、バッキングプレート32の円筒状部
40および回転ドラム10の環状凸部18を外周側から
覆う第1覆い部48と、その第1覆い部48の先端(固
定部46側と反対側の一端)から内周側であって且つ固
定部46から離隔する方向へ延び、回転ドラム10の環
状凸部18をその回転ドラム10の底壁14側から覆う
第2覆い部50と、その第2覆い部50の先端から外周
側であって且つ固定部48から離隔する方向へ傾斜しつ
つ延びる傾斜部52とを一体に備えている。図1および
図2に示すように、バッフルプレート44の傾斜部52
の先端から第1覆い部48の基部側へ向かって延びる切
込み54が周方向の所定間隔毎に多数形成されており、
この切込み54の存在によって、第1覆い部48,第2
覆い部50,および傾斜部52の外周側への開きが許容
されるようになっている。
【0015】以上のように構成されたドラムブレーキを
組み立てる際には、まず、ブレーキシュー36,38等
を備え且つバッフルプレート44が固定されたバッキン
グプレート32をナックル22に固定する。次に、回転
ドラム10をその周壁12の開口側端部側からバッキン
グプレート32側へ移動させてハブ20においてナック
ル22のシャフト24に組み付ける。このとき、回転ド
ラム10の周壁12の開口側端部がバッフルプレート4
4の傾斜部52に突き当てられて、回転ドラム10のバ
ッキングプレート32側への移動に伴って、図3および
図4に示すように、傾斜部52,第2覆い部50,およ
び第1覆い部48が外周側へ開かれることにより、回転
ドラム10の環状凸部18が傾斜部52および第2覆い
部50間の湾曲部分を乗り越える。そして、回転ドラム
10の環状凸部18が第2覆い部50の内周側を通過す
ると、傾斜部52,第2覆い部50,および第1覆い部
48が再び内周側へ閉じられるとともに環状凸部18が
図1に示すように第1覆い部48の内周側に位置させら
れることとなる。
【0016】このように本実施例によれば、切込み54
の存在によりバッフルプレート44の傾斜部52,第2
覆い部50,および第1覆い部48の外周側への開きが
許容されることにより、傾斜部52および第2覆い部5
0の内径が回転ドラム10の環状凸部18の外径より小
さくても、回転ドラム10をその開口側端部がバッフル
プレート44の第1覆い部48の内周側に位置するよう
に組み付けることができる。これにより、バッフルプレ
ート44の第1覆い部48によりバッキングプレート3
2の円筒状部40および回転ドラム10の環状凸部18
が外周側から好適に覆われるとともに、バッフルプレー
ト44の第2覆い部50により回転ドラム10の環状凸
部18が回転ドラム10の底壁14側から好適に覆われ
るので、かかるバッフルプレート44が設けられておら
ずバッキングプレート32の円筒状部40により回転ド
ラム10の周壁12の開口側端部を外周側からのみ覆う
従来の場合に比べて、回転ドラム10の周壁12の開口
側端部とバッキングプレート32の円筒状部40との間
の隙間から泥水等が回転ドラム10内へ侵入するのを一
層確実に防止することができる。
【0017】また、本実施例によれば、バッフルプレー
ト44の傾斜部52に回転ドラム10の開口側端部を単
に押し付けるだけでバッフルプレート44の傾斜部52
等を外周側へ開くことができるため、回転ドラム10の
組付け作業性を殆ど低下させることなく上記効果が得ら
れる利点がある。
【0018】次に、第2考案の一実施例を図5に基づい
て説明する。なお、図5の実施例はバッキングプレート
32の円筒状部40の先端部分が回転ドラム10の環状
溝16内に挿し入れられていることとバッフルプレート
56の構成を除いては第1考案の図1の実施例と同様に
構成されているので、図1の実施例と同様の部分には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0019】上記バッフルプレート56は、バッキング
プレート32に固定される環状かつ板状の固定部58
と、その固定部58の外周縁から突き出して円筒状を成
し、回転ドラム10の周壁12の開口側端部を外周側か
ら覆う覆い部60と、その覆い部60の先端から更に延
びて円筒状を成し、回転ドラム10の環状凸部18を外
周側から覆う第2の覆い部62と、その第2の覆い部6
2の先端から内周側であって且つ固定部58から離隔す
る方向へ傾斜しつつ延び、回転ドラム10の環状凸部1
8を底壁14側から覆う環状の第3の覆い部64と、そ
の第3の覆い部64の先端から外周側であって且つ固定
部58から離隔する方向へ傾斜しつつ延びる環状の傾斜
部66とを備えて構成されており、傾斜部66,第3の
覆い部64,および第2の覆い部62には、その傾斜部
66の先端から第2の覆い部62の基部側へ向かって延
びる多数の切込み68(図5において1個のみ図示)が
周方向の所定間隔毎に形成されている。
【0020】この実施例においては、第1考案の実施例
の場合と略同様に、切込み68の存在により傾斜部6
6,第3の覆い部64,および第2の覆い部62の外周
側への開きが許容されることにより、回転ドラム10を
その環状凸部18がバッフルプレート56の第2の覆い
部62の内周側に位置するように組み付けることができ
る。これにより、覆い部60および第2の覆い部62に
より回転ドラム10の環状凸部18を含む開口側端部が
外周側から好適に覆われるとともに第3の覆い部64に
よりその環状凸部18が回転ドラム10の底壁14側か
ら好適に覆われるので、それら第2の覆い部62,第3
の覆い部64,および傾斜部66が設けられておらず上
記固定部58および覆い部60のみから成り、その覆い
部60により回転ドラム10の周壁12の開口側端部を
外周側のみから覆う従来のバッフルプレートの場合に比
べて、回転ドラム10内への泥水等の侵入を一層確実に
防止することができる。この場合においても、バッフル
プレート56の傾斜部66の存在により回転ドラム10
の組付け作業性を殆ど低下させることなく上記効果が得
られる。なお、上記従来のバッフルプレートにおいて
は、通常、覆い部60は図5中一点鎖線で示す位置に設
けられる。
【0021】以上、本考案の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本考案はその他の態様で実施することもで
きる。
【0022】たとえば、図1に示す第1考案の実施例に
おいて、環状部材42を削除することも可能であるし、
バッキングプレート32の円筒状部40は回転ドラム1
0の環状凸部18を外周側から覆うように設けられてい
ても差し支えない。
【0023】また、図5に示す第2考案の実施例におい
て、バッキングプレート32の円筒状部40を削除して
も一応の効果を得ることが可能である。
【0024】また、上記バッフルプレート44,56は
バッキングプレート32にビス以外の他の固着手段、た
とえば溶接により固定されてもよい。
【0025】その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた態様で実施し得ることは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案の一実施例であるバッフルプレートを
備えたドラムブレーキの要部を示す断面図である。
【図2】図1のバッフルプレートのII矢視図であっ
て、一部を拡大して示す図である。
【図3】回転ドラムをバッフルプレートが固定されたバ
ッキングプレートに向かって組み付ける途中の一状態を
示す図であって、図1の要部に対応する図である。
【図4】図3におけるバッフルプレートのIV矢視図の
一部を示す図である。
【図5】第2考案の一実施例であるバッフルプレートを
説明するための図であって、図1の要部に対応する図で
ある。
【符号の説明】
10 回転ドラム 12 周壁 14 底壁 18 環状凸部 32 バッキングプレート 40 円筒状部 44,56 バッフルプレート 46,58 固定部 48 第1覆い部 50 第2覆い部 52,66 傾斜部 54,68 切込み 60 覆い部 62 第2の覆い部 64 第3の覆い部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁および底壁を有して有底円筒状を成
    し、該周壁の開口側端部の外周面に環状凸部が形成され
    た回転ドラムと、全体として円板状を成し且つ外周側に
    軸心と略平行な一方向へ突き出す円筒状部を有し、該回
    転ドラムの周壁の開口を塞ぐように配設されるとともに
    該円筒状部により該回転ドラムの周壁の開口側端部を外
    周側から覆うバッキングプレートとを備えたドラムブレ
    ーキにおいて、該回転ドラムの周壁の開口側端部と該バ
    ッキングプレートの円筒状部との隙間から該回転ドラム
    内へ泥水等が侵入するのを防止するために該バッキング
    プレートの外周部に一体的に設けられる環状のバッフル
    プレートであって、 前記バッキングプレートの前記円筒状部の突出し側と反
    対側の面に固定される環状かつ平板状の固定部と、 該固定部の外周縁からその軸心と略平行な一方向へ延
    び、前記バッキングプレートの円筒状部および前記回転
    ドラムの環状凸部を外周側から覆うための円筒状の第1
    覆い部と、 該第1覆い部の先端から内周側へ延び、前記回転ドラム
    の環状凸部を該回転ドラムの底壁側から覆うための環状
    の第2覆い部と、 該第2覆い部の先端から外周側であって且つ前記固定部
    から離隔する方向へ傾斜しつつ延びる環状の傾斜部と、 前記第1覆い部,第2覆い部,および傾斜部が外周側へ
    開くのを許容するために、周方向の所定間隔毎に該傾斜
    部の先端から該第1覆い部の基部側へ向かって形成され
    た複数の切込みとを含むことを特徴とするドラムブレー
    キ用バッフルプレート。
  2. 【請求項2】 周壁および底壁を有して有底円筒状を成
    し、該周壁の開口側端部の外周面に環状凸部が形成され
    た回転ドラムと、全体として円板状を成し、 該回転ドラムの周壁の開口を塞ぐように配設されるバッ
    キングプレートとを備えたドラムブレーキにおいて、該
    バッキングプレートの外周部に固定される環状かつ平板
    状の固定部と、該固定部の外周縁からその軸心と略平行
    な一方向へ延び、 前記回転ドラムの周壁の開口側端部を外周側から覆うた
    めの円筒状の覆い部とを有し、該回転ドラムの周壁の開
    口側端部と該バッキングプレートとの隙間から該回転ド
    ラム内へ泥水等が侵入するのを防止するための環状のバ
    ッフルプレートで あって、前記覆い部の先端からその軸心と略平行な方向
    へ更に延びる円筒状の第2の覆い部と、 該第2の覆い部の先端から内周側へ延び、前記回転ドラ
    ムの環状凸部を該回転ドラムの底壁側から覆うための環
    状の第3の覆い部と、 該第3の覆い部の先端から外周側であって且つ前記固定
    部から離隔する方向へ傾斜しつつ延びる環状の傾斜部
    と、 前記第2の覆い部,第3の覆い部,および傾斜部が外周
    側へ開くのを許容するために、周方向の所定間隔毎に該
    傾斜部の先端から該第2の覆い部の基部側へ向かって形
    成された複数の切込みとを含むことを特徴とするドラム
    ブレーキ用バッフルプレート。
JP6975291U 1991-08-05 1991-08-05 ドラムブレーキ用バッフルプレート Expired - Lifetime JP2542828Y2 (ja)

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