JP2542805Y2 - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents

油圧式動力伝達継手

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JP2542805Y2
JP2542805Y2 JP7447990U JP7447990U JP2542805Y2 JP 2542805 Y2 JP2542805 Y2 JP 2542805Y2 JP 7447990 U JP7447990 U JP 7447990U JP 7447990 U JP7447990 U JP 7447990U JP 2542805 Y2 JP2542805 Y2 JP 2542805Y2
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JP
Japan
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accumulator piston
retainer
power transmission
hydraulic power
cam
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JP7447990U
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悟 鈴木
秀明 伊奈
剛央 山田
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株式会社富士鉄工所
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両の駆動力配分に使用する油圧式動力伝
達継手に関する。
[従来の技術] 従来の油圧式動力伝達継手としては、例えば第4図に
示すようなものがある(実願平02−16380号、参照)。
第4図において、51はカムハウジング、52はロータで
あり、カムハウジング51とロータ52との間にはカムハウ
ジング51と一体で回転するスラストブロック53が設けら
れている。
スラストブロック53内にはアキュムレータピストン54
が摺動自在に収納され、アキュムレータピストン54とリ
テーナ55との間にはリターンスプリング56が介装されて
いる。
リテーナ55はカムハウジング51の内周に固定され、ス
ナップリング57により抜け止めされている。
また、スラストブロック53には継手内部に連通する通
路58が形成され、アキュムレータピストン54により封入
油の体積変化を吸収する。なお、59はOリング、60はオ
イルシール、61はニードルベアリングである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の油圧式動力伝達継手
にあっては、アキュムレータピストンと、リテーナとに
より画成される部屋には、リテーナ内径部のスキマから
継手外部の潤滑油とともに、ゴミなどの異物が侵入す
る。しかしながら、リテーナと継手の間にはごくわずか
なスキマしかないため、ゴミなどの異物は回転中の遠心
力によって、アキュムレータピストン挿入部に堆積す
る。このため、アキュムレータピストンと、挿入部の間
に異物がかみ込まれ、アキュムレータピストンが動き難
くなるばかりでなく、シール用Oリングの摩耗、傷付き
により油洩れの危険もあった。
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので
あって、アキュムレータピストン挿入部への異物の堆積
を防止し、油洩れを防止する油圧式動力伝達継手を提供
することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本考案は、相対回転可能
な第1,第2の回転部材間の回転速度差により駆動される
油圧ポンプと、 前記油圧ポンプの吐出路に流動抵抗を発生する手段を
備え、 前記流動抵抗により前記第1,第2の回転部材間の伝達
トルクが制御される油圧式動力伝達継手であって、 継手内部に封入した封入油の体積変化を吸収するアキ
ュムレータピストンと、該アキュムレータピストンを押
圧するリターンスプリングと、該リターンスプリングを
保持するリテーナとを備えた油圧式動力伝達継手におい
て、 前記アキュムレータピストンと前記リテーナにより画
成される部屋と、継手外部とを連通する連通孔を、その
外側の一部分が前記リテーナのすくなくとも前記アキュ
ムレータピストン外径よりも、外側となる位置に設けた
ものである。
[作用] 本考案において、アキュムレータピストンとリテーナ
により画成される部屋を有し、継手外部とを連通する連
通孔を、その外側の一部分がリテーナのすくなくともア
キュムレータピストン外径よりも、外側となる位置に設
け、アキュムレータピストンとリテーナとの間に油が溜
らないようにしたため、アキュムレータピストン外側
と、リテーナとの間に油中の不純物などが堆積せず、ア
キュムレータピストン摺動時にOリングの摩耗、切れに
よる油洩れ、およびピストンストローク不足の防止を図
ることができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、第1図および第2図におい
て、1は内側面に2つ以上の山を有するカム面2を形成
したカムであり、カム1は出力軸3に連結され、出力軸
3と一体で回転する。また、カム1はカムハウジング4
に固定され、カムハウジング4はカム1と一体で回転す
る。
5はカムハウジング4内に回転自在に収納されたロー
タであり、ロータ5は入力軸6に結合され、入力軸6と
一体で回転する。
ロータ5には、軸方向に複数個のプランジャー室7が
形成され、プランジャー室7は複数個のプランジャー8
がリターンスプリング9を介して摺動自在に収納されて
いる。また、ロータ5には複数の吸入吐出孔10が各プラ
ンジャー室7に通じるように形成されている。
11は表面に吸入ポート12と吸入路13および吐出ポート
4が形成されたロータリバルブ(弁体)であり、ロータ
リバルブ11の各吐出ポート14には流動抵抗発生手段とし
てのオリフィス17がそれぞれ形成されている。また、各
吐出ポート14は互いに連通せず、かつ、同時に2個以上
のプランジャー室7が1個の吐出ポート14と接続される
ことがないようになっている。すなわち、カム山の数を
Nとすると、プランジャー室7の数は2N−1以下となる
ように構成されている。この実施例ではカム山を4個、
プランジャー室7を7個としている。
また、隣接する吸入ポート12と吐出ポート14の間隔は
ロータ5の吸入吐出孔10の直径より狭く形成されてい
る。したがって、閉じ込み防止用切欠きを設けなくても
閉じ込み現象を回避することができるようになってい
る。
また、ロータリバルブ11はカムハウジング4の内周に
形成した切欠き18に係合する位置決め用の突起19を有す
る。
ロータリバルブ11は、吸入吐出孔10の開閉タイミング
を決定するタイミング部材を構成し、切欠き18と突起19
がカム1とロータリバルブ11の位相関係を規制する位置
決め機構を構成している。
プランジャー8が吸入行程にある場合は、ロータリバ
ルブ11の吸入ポート12とロータ5の吸入吐出孔10が通じ
る位置関係となり、吸入路13、吸入ポート12、ロータ5
の吸入吐出孔10を通じて、プランジャー室7にオイルを
吸入することができる。
また、プランジャーが吐出行程にある場合は、吸入行
程と逆の関係となり、ロータ5の吸入吐出孔10はロータ
リバルブ11の吐出ポート14を介してオリフィス17に通じ
る。
20はカムハウジング4と一体で回転するスラストブロ
ックであり、ベアリング21を介して入力軸6を支持して
いる。スラストブロック20とロータリバルブ11との間に
はニードルベアリング22が介装され、このニードルベア
リング22側のフリクショントルクはロータ5とロータリ
バルブ11の間のフリクショントルクより小さくなるよう
に設定されている。したがって、差動回転の方向が変わ
ると、ロータリバルブ11はロータ5とともにつれ回し、
ロータリバルブ11の位置決め用の突起19がカムハウジン
グ4の切欠き18に当たるまで回転した後、カムハウジン
グ4と一体で回転する。これにより、正転時または逆転
時にも所定のタイミングで吸入吐出孔10を強制的に開閉
する。なお、16はニードルベアリング用転動輪である。
23はカムハウジング4と一体で回転するアキュムレー
タピストンであり、アキュムレータピストン23は内圧に
応じて移動する。アキュムレータピストン23とリテーナ
24との間には、リターンスプリング25が介装されてい
る。
リテーナ24の端部はカムハウジング4にカシメ固定さ
れている。
アキュムレータピストン23とリテーナ24との間には、
第3図に示すように、部屋15が画成されており、この部
屋15と継手外部とを連通する連通孔24Aがリテーナ24に
形成されている。
すなわち、連通孔24Aは、その外側の一部分がリテー
ナ24の、アキュムレータピストン23の外径よりもわずか
に外側となる位置に形成されている。
なお、26はオイルシール、27はストップリング、28は
ボルト、29は注油孔、30はベアリング、31はOリングで
ある。
次に、作用を説明する。
カム1とロータ5との間に回転差が生じないときは、
プランジャー8は作動せず、トルクは伝達されない。な
お、このとき、プランジャー8はリターンスプリング9
によりカム面2に押しつけられている。
次に、カム1とロータ5との間に回転差が生じると、
吐出行程にあるプランジャー8はカム1のカム面2によ
り軸方向に押し込まれる。
この時、吸入吐出孔10は吐出ポート14と通じているた
め、プランジャー8はプランジャー室7のオイルを吸入
吐出孔10からロータリバルブ11の吐出ポート14に押し出
す。
吐出ポート14に押し出されたオイルは、オリフィス17
を通って吸入路13に供給される。この時、オリフィス17
の抵抗により吐出ポート14およぴプランジャー室7の油
圧が上昇し、プランジャー8に反力が発生する。このプ
ランジャー反力に逆ってカム1を回転させることにより
トルクが発生し、カム1とロータ5との間でトルクが伝
達される。
さらに、カム1が回転すると、吸入行程となり、吸入
吐出孔10は吸入ポート12と通じるため、吸入路13のオイ
ルは、吸入ポート12、吸入吐出孔10を介してプランジャ
ー室7に吸入され、プランジャー8はカム1のカム面2
に沿って戻る。
ここで、第3図に示すように、リテーナ24とアキュム
レータピストン23との間に画成された部屋15と継手外部
とを連通する連通孔24Aを、その外側の一部分がリテー
ナ24の、アキュムレータピストン23の外径よりもわずか
に外側となる位置に設けたため、オイルは部屋15から連
通孔24Aを通って継手外部に排出され、部屋15内に溜る
ことがない。
したがって、オイル中の異物が部屋15に堆積しない。
その結果、アキュムレータピストン23の摺動時に、O
リング31の摩耗、切れによる油洩れを防止することがで
き、ピストンストローク不足の防止を図ることができ
る。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、アキュム
レータピストンと、リテーナにより画成される部屋と継
手外部とを連通する連通孔を、その外側の一部分がリテ
ーナのすくなくともアキュムレータピストン外径より
も、外側となる位置に設けたため、アキュムレータピス
トン外側とリテーナとの間に油中の不純物などが堆積せ
ず、アキュムレータピストンの摺動時にOリングの摩
耗、切れによる油洩れを防止することができ、ピストン
ストローク不足になることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、 第2図は第1図のA−A矢視図、 第3図は要部断面図、 第4図は従来例を示す断面図である。 図中、 1……カム、2……カム面、3……出力軸、4……カム
ハウジング、5……ロータ、6……入力軸、7……プラ
ンジャー室、8……プランジャー、9……リターンスプ
リング、10……吸入吐出孔、11……ロータリバルブ、12
……吸入ポート、13……吸入路、14……吐出ポート、15
……部屋、16……ニードルベアリング用転動輪、17……
オリフィス、18……切欠き、19……突起、20……スラス
トブロック、21……ベアリング、22……ニードルベアリ
ング、23……アキュムレータピストン、24……リテー
ナ、24A……連通孔、25……リターンスプリング、26…
…オイルシール、27……ストップリング、28……ボル
ト、29……注油孔、30……ベアリング、31……Oリン
グ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能な第1,第2の回転部材間の回
    転速度差により駆動される油圧ポンプと、 前記油圧ポンプの吐出路に流動抵抗を発生する手段を備
    え、 前記流動抵抗により前記第1,第2の回転部材間の伝達ト
    ルクが制御される油圧式動力伝達継手であって、 継手内部に封入した封入油の体積変化を吸収するアキュ
    ムレータピストンと、該アキュムレータピストンを押圧
    するリターンスプリングと、該リターンスプリングを保
    持するリテーナとを備えた油圧式動力伝達継手におい
    て、 前記アキュムレータピストンと前記リテーナにより画成
    される部屋と、継手外部とを連通する連通孔を、その外
    側の一部分が前記リテーナのすくなくとも前記アキュム
    レータピストン外径よりも、外側となる位置に設けたこ
    とを特徴とする油圧式動力伝達継手。
JP7447990U 1990-07-13 1990-07-13 油圧式動力伝達継手 Expired - Lifetime JP2542805Y2 (ja)

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