JP2542048Y2 - 内装材 - Google Patents

内装材

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JP2542048Y2
JP2542048Y2 JP1991089428U JP8942891U JP2542048Y2 JP 2542048 Y2 JP2542048 Y2 JP 2542048Y2 JP 1991089428 U JP1991089428 U JP 1991089428U JP 8942891 U JP8942891 U JP 8942891U JP 2542048 Y2 JP2542048 Y2 JP 2542048Y2
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哲夫 近藤
千之 浜田
巧己 大脇
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東リ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は模様がぼやけずはっきり
した内装材に関する。
【０００２】
【従来技術】従来より内装材の表面にカレンダー法によ
ってシート形成された装飾シートが積層されてきた。こ
れらの方法は、比較的軟質素材の模様材料をマトリック
ス材とともに混練してシート化し、これを基材と積層し
て内装材を得る方法であった。
【０００３】しかしながら従来の方法では、流れ方向に
伸びた模様しか得られず、意匠性の改善が求められてい
た。
【０００４】
【問題点を解決するための手段】本願考案はとくに透明
樹脂層中にＰＶＣ加工温度よりも高い組成物からなる模
様小片が存在し、基材上に透明ポリ塩化ビニル樹脂層が
形成された積層体において、該透明樹脂の加工温度より
も軟化温度が高く、ポリブチレンテレフタレート、不飽
和ポリエステル、ウレタン、メラミンのうちの少なくと
も１種からなる模様小片が透明樹脂層中に分散すること
を特徴とする内装材、を要旨とし、意匠性の高い内装材
が得られる。
【０００５】図１は本願考案内装材の断面図で、図１に
おいて１は０．８〜３．６ｍｍの発泡層で、２は０．２
〜１．０ｍｍの中間樹脂層で、発泡層１と中間樹脂層２
の積層体は基材３である。なお発泡層１を非発泡層に替
えても別段差し支えない。
【０００６】基材３上に厚さ０．３〜１．０ｍｍの透明
樹脂層４が形成され、透明樹脂中にはこの透明樹脂の加
工温度以上の軟化点を有する材料からなる模様小片５が
分散されて透視される。
【０００７】上記模様小片はＰＶＣの加工温度よりも高
い軟化点を有し、 不飽和ポリエステル（２２４℃）、 ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）（２２０℃）、 ウレタン樹脂（２２０℃）、メラミン樹脂（１９１
℃）、 ポリアクリロニトリル（２５０℃）のうち少なくとも１
種を材料とする。
【０００８】本願考案において、これらの模様小片５は
粉砕機、スーパーミキサー、ミルロール、ペレタイザー
等の装置を利用して１辺が好ましくは０．０５〜３．０
ｍｍの大きさに成形する。
【０００９】上記模様小片とペースト状又はドライブレ
ンド組成物状態のＰＶＣ透明樹脂は混合され、１５０〜
１９０℃で加熱一体化される。
【００１０】また上記模様小片とＰＶＣ透明樹脂は混合
された後シート化され、これをペレット化して利用して
もよい。
【００１１】図１において、上記模様小片は透明マトリ
ックス材となるＰＶＣペーストやＰＶＣドライブレンド
の組成物と混合され、基材上に均一厚さにコーティング
される。
【００１２】コーティング後は１５０〜１９０℃で加熱
され、基材と一体化され、内装材６が得られる。
【００１３】
【考案の効果】無方向性の模様と透明樹脂層中に浮い
た美しい外観が得られた。 模様小片が透明樹脂層加工温度より軟化点が高いの
で、加工に際して少しも変形せず、優れた意匠性が得ら
れた。 模様小片として、ポリブチレンテレフタレート、不飽
和ポリエステル、ウレタン、メラミンを選択することに
よって、プラスチックとしての模様が現出し、優れた意
匠性が得られた。
【００１４】
【実施例】ＰＶＣペーストに発泡剤を添加して、加熱発
泡させた厚さ１．８ｍｍの発泡層に厚さ０．５ｍｍの非
発泡中間層を積層して本発明装飾材用基材を得た。
【００１５】下記配合の透明樹脂層のマトリックス材ド
ライブレンド組成物中にＰＢＴの微小粒状体の模様小片
を４重量部添加混合し、これを上記基材上に均一に層形
成した。
【００１６】 ＰＶＣ １００重量部 可塑剤 ３７重量部 安定剤 ６重量部 加工助剤 ５重量部
【００１７】得られたドライブレンド層は１６０〜１８
０℃で加熱加圧一体化し、本発明の装飾材が得られた。
得られた装飾材は歩行感がよく無方向性の模様が何ら変
形なく透視されて立体感が得られ、床材等の内装材とし
ても好適だった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願考案内装材断面図である。
【符号の説明】
１ 発泡層 ２ 中間樹脂層 ３ 基材 ４ 透明樹脂層 ５ 模様小片 ６ 内装材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】基材上に透明ポリ塩化ビニル樹脂層が形成
    された積層体において、該透明樹脂の加工温度よりも軟
    化温度が高く、ポリブチレンテレフタレート、不飽和ポ
    リエステル、ウレタン、メラミンのうちの少なくとも１
    種からなる模様小片が透明樹脂層中に分散することを特
    徴とする内装材。
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