JP2541986Y2 - 調整敷居レール - Google Patents

調整敷居レール

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JP2541986Y2
JP2541986Y2 JP6845992U JP6845992U JP2541986Y2 JP 2541986 Y2 JP2541986 Y2 JP 2541986Y2 JP 6845992 U JP6845992 U JP 6845992U JP 6845992 U JP6845992 U JP 6845992U JP 2541986 Y2 JP2541986 Y2 JP 2541986Y2
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Japan
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sill
rail
groove
screw
opening
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JPH0625487U (ja
Inventor
哲司 伊藤
Original Assignee
三井ホーム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、襖や障子等の開閉戸の
敷居に設けられる調整敷居レールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば木造の住宅においては、
襖や障子等の開閉戸を数カ所に設けており、この開閉戸
は、上縁が鴨居の溝に、下縁が敷居の溝に摺動可能には
め込まれて、手で開閉できるようになっている。鴨居や
敷居は、建物の構築時に予め設置され、その後、建具屋
・経師屋が入って、開閉戸をはめ込む。この場合、鴨居
や敷居の加工誤差や構築誤差等により、開閉戸が寸法通
りにはめ込むことができないことがあることから、事前
に枠寸法の採寸を行なって襖・障子を作成したり、開閉
戸の上下縁,鴨居や敷居の溝を削ったり肉盛りしたりし
て、建付調整を行なっている。また、長年の使用によ
り、鴨居が下がる等して、開閉戸が開閉しにくくなった
り、取り外しがしにくくなったような場合にも、開閉戸
の上下縁,鴨居や敷居の溝を削って調整している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、従来においては、事前に枠寸法の採寸を行な
うことにより労力や費用がかさむという問題があった。
また、開閉戸の建付調整は開閉戸の上下縁,鴨居や敷居
の溝を削ったり肉盛りしたりして行なっているので、精
度が出しにくく、調整作業が煩雑になっているという問
題もあった。
【0004】本考案は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、事前の枠寸法の採寸を省き、開閉戸の
上下縁,鴨居や敷居の溝を削ったり肉盛りしたりしなく
ても、開閉戸の建付調整を容易に行なうことができるよ
うにした調整敷居レールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本考案の調整敷居レールは、襖や障子等の開閉
戸の下縁が挿入される溝を有した敷居に設けられる、下
記要件を備えるものである。 (イ)敷居の溝に上下動可能に嵌挿されるとともに、開
閉戸の下縁を摺動可能に受ける上壁と、上壁に対向し開
口が形成された下壁とを有した中空状のレール本体を備
える。 (ロ)レール本体の下壁の開口を貫通し敷居の溝の底部
にねじ込まれる雄ネジ部と、上壁と下壁との間に拘束さ
れる頭部とからなるビスを備える。 (ハ)レール本体の上壁に、ビスの頭部を回転させるた
めの孔を設ける。
【0006】そして、レール本体の上壁上面に貼着・挿
入され、表面が敷居と同様の地色に形成されたテープを
備えたことが有効である。
【0007】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本考案の実施例に
係る調整敷居レールを説明する。図1乃至図5に示すよ
うに、実施例に係る調整敷居レールRは、襖や障子等の
開閉戸1の下縁1aが挿入される二条の溝3を有した敷
居4に設けられるものである。
【0008】実施例に係る調整敷居レールRにおいて、
10はレール本体であって、開閉戸1の下縁1aを摺動
可能に受ける上壁11と、上壁11に対向した下壁12
とを有した横断面矩形の中空状に形成されている。レー
ル本体10の上下幅Hは、例えば5mmに設定される。
下壁12の長手方向中央には、長手方向に沿い後述のビ
ス15のネジ部が貫通する開口13が設けられている。
【0009】ビス15は、レール本体10の下壁12の
開口13を貫通し敷居4の溝3の底部3aにねじ込まれ
る雄ネジ部16と、上壁11と下壁12との間に拘束さ
れる頭部17とからなる。頭部17にはドライバ18先
端が係合する溝19が設けられている。
【0010】また、レール本体10の上壁11には、ド
ライバ18先端が挿通可能、かつ、ビス15の頭部17
の径より小径の孔20が所定間隔で多数設けられてい
る。
【0011】更に、図1及び図2に示すように、21は
レール本体10の上面に貼着・挿入される粘着テープで
あって、表面が、敷居4と同様の地色に形成され、滑り
易い樹脂等でコーティングされている。
【0012】従って、実施例に係る調整敷居レールRを
用いるときは、予め、敷居4の溝3の深さLを例えば、
15mm程度に欠き込んでおく。そして、先ず、敷居4
の溝3の底部3aにレール本体10の上壁11の孔20
に対応させて、ビス15の雄ネジ部16が螺合するアン
カもしくは鬼目ナット等の螺合部材22を埋め込んでお
く。
【0013】この状態で、レール本体10を溝3に沿わ
せ、螺合部材22にビス15をねじ込んでいく。この場
合、レール本体10の孔20からドライバ18先端をビ
ス15頭部17の溝19に係合させて、ビス15を回転
させる。これにより、ビス15の雄ネジ部16が螺合部
材22にねじ込まれ、ビス15の頭部17はレール本体
10の上下壁12に拘束され、孔20からも抜け出るこ
とがないので、レール本体10は、頭部17とともに溝
3内に入り込んで下降していく。また、ビス15を逆に
回転させれば、レール本体10は頭部17とともに溝3
内を上昇する。このように、ビス15の正逆回転によっ
て、レール本体10は、溝3内を上下動する。
【0014】そして、この敷居4に開閉戸1をはめ込む
ときは、例えば、レール本体10を深い位置に位置させ
て、鴨居5の溝の底部と、敷居4の溝3のレール本体1
0の上面との間隔を広くして行なう、この場合、間隔が
広いことから、開閉戸1が容易にはめ込まれる。次に、
ドライバ18で、ビス15を正逆転させて、レール本体
10を上下動させ、開閉戸1ががたつくことなく、しか
も滑らかに摺動するように、適宜の位置に位置決めし、
建付調整を行なう。この場合、鴨居5や敷居4の加工誤
差や構築誤差等があっても、ビス15の回転だけでその
間隔を調整できるので、誤差を容易に吸収でき、逐一開
閉戸1の上縁,下縁1a,鴨居5や敷居4の溝3を削っ
たり肉盛りしたりしなくても、容易に建付調整すること
ができる。
【0015】また、建付調整後に、開閉戸1を取り外
し、レール本体10の上面に、粘着・挿入テープを貼着
・挿入する。これにより、外観を普通の敷居と同様にす
ることができるとともに、開閉戸1の摺動も円滑に行な
わせることができる。
【0016】更に、長年の使用により、鴨居5が下がる
等して、開閉戸1が開閉しにくくなったり、取り外しで
きにくくなったような場合には、ビス15をねじ込ん
で、レール本体10を下降させ、鴨居5の溝の底部と、
敷居4の溝3のレール本体10の上面との間隔を広くす
れば、開閉や取り外しを容易にすることができる。この
場合も、ビス15を回転させるだけで良いので、容易に
建付調整が行なわれる。
【0017】尚、上記実施例においては、螺合部材22
を用いたが必ずしもこれを用いずに敷居4にビス15を
直接ねじ込むようにしても良い。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の調整敷居
レールによれば、ビスを正逆転させるだけで、レール本
体を上下動させ、敷居の深さを適宜に調整することがで
きるので、従来のように事前に枠寸法の採寸を行なって
襖・障子を作成したり、逐一開閉戸を取外し、開閉戸の
上下縁や敷居の溝等を削ったり肉盛りしたりしなくて
も、容易に建付調整することができ、調整作業性を大幅
に向上させることができる。しかも、ビスはその回転調
整を細かく行なうことができるので、それだけ、精度良
く建付調整を行なうことができるという効果がある。
【0019】また、レール本体の上壁上面に貼着・挿入
されるテープを備えた場合には、外観を普通の敷居と同
様にすることができるとともに、開閉戸の摺動も円滑に
行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る調整敷居レールをその取
付け状態の一例とともに示す図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本考案の実施例に係る調整敷居レールをその取
付け状態とともに示す要部斜視図である。
【図4】本考案の実施例に係る調整敷居レールを示す要
部斜視図である。
【図5】本考案の実施例に係る調整敷居レールを示す部
分平面図である。
【符号の説明】
R 調整敷居レール 1 開閉戸 1a 下縁 3 溝 3a 底部 4 敷居 5 鴨居 10 レール本体 11 上壁 12 下壁 13 開口 15 ビス 16 雄ネジ部 17 頭部 20 孔 21 粘着テープ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 襖や障子等の開閉戸の下縁が挿入される
    溝を有した敷居に設けられる、下記要件を備えることを
    特徴とする調整敷居レール。 (イ)敷居の溝に上下動可能に嵌挿されるとともに、開
    閉戸の下縁を摺動可能に受ける上壁と、上壁に対向し開
    口が形成された下壁とを有した中空状のレール本体を備
    える。 (ロ)レール本体の下壁の開口を貫通し敷居の溝の底部
    にねじ込まれる雄ネジ部と、上壁と下壁との間に拘束さ
    れる頭部とからなるビスを備える。 (ハ)レール本体の上壁に、ビスの頭部の径より小径の
    孔を設ける。
  2. 【請求項2】 レール本体の上壁上面に貼着・挿入さ
    れ、表面が敷居と同様の地色に形成されたテープを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の調整敷居レール。
JP6845992U 1992-09-04 1992-09-04 調整敷居レール Expired - Lifetime JP2541986Y2 (ja)

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JPH0625487U JPH0625487U (ja) 1994-04-08
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