JP2541849Y2 - 物品の緩衝装置 - Google Patents

物品の緩衝装置

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JP2541849Y2 JP1991085968U JP8596891U JP2541849Y2 JP 2541849 Y2 JP2541849 Y2 JP 2541849Y2 JP 1991085968 U JP1991085968 U JP 1991085968U JP 8596891 U JP8596891 U JP 8596891U JP 2541849 Y2 JP2541849 Y2 JP 2541849Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、物品の搬送、貯留時等
に用いられて好適な物品の緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平1−117601号公報
(従来技術1)、実開昭57−202566号公報(従
来技術2)、実開昭54−180588号公報(従来技
術3)がある。 従来技術1は、「列車等の軌道にガイド
されて移動する物体において、物体間の相対する面にコ
イルをそれぞれ配置し、コイルの磁力が反発するように
して衝突を防止するもの」を開示している。 従来技術2
は、「戸枠内の軌道にガイドされて移動する戸の戸閉緩
衝装置において、戸閉緩衝装置のロッドを移動可能に設
け、ロッドの背面に間隙を介して反発用磁石を配置した
もの」を開示している。 従来技術3は、「物品の下面に
磁性体を取り付け、この物品が一旦静止する物品の搬送
始点付近及び搬送終点付近にあたる搬送プレート下面に
磁石を取り付けたもの」を開示している。 尚、実開昭6
2−179208号公報(従来技術4)、実開昭50−
136189号公報(従来技術5)、実開昭53−12
9086号公報(従来技術6)、実開昭58−1479
06号公報(従来技術7)、実開昭51−19478号
公報(従来技術8)には、磁性体をコンベヤの裏面側に
おいて搬送方向に沿って延在させたマグネットコンベヤ
で、搬送物を垂直、逆さに搬送、又は、変形物との接触
面を安定確保し搬送物の脱落やスリップを防止するもの
が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】然るに、1個1個の独
立した物品固定具等の物品(離散系)をベルトコンベヤ
で連続的且つ略等間隔で搬送する生産システムにおい
て、ボトル整列機(物品固定具に容器を挿入)やケーサ
ー(物品固定具から製品を抜き取り、箱へ挿入)等の物
品を間欠タクト送り動作する機械の入口等においては、
動いている搬送ベルト上で物品が一時的に滞留するとき
の物品同士の緩衝を図る必要がある。このような物品の
緩衝装置を構築しようとするとき、従来技術には下記
〜の問題点がある。
【0004】物品個々に従来技術1、2に見られるよ
うな緩衝用磁石を設けることにより、物品は、それらの
緩衝用磁石の反発力によってそれらの衝突時の衝突を吸
収できる。然しながら、動いている搬送ベルト上で、物
品同士が連なった状態で滞留する際に、物品同士の搬送
方向の通り芯がピッタリ合っていてもベルトの蛇行等の
外乱力により、個々の物品は、左右や回転等の配列乱れ
を起こす。従来は、これを防止するために搬送路の左右
に設けた機械的なガイドで物品を規制しているが、物品
とガイドのクリアランスがガイドの変形等で狭くなった
り、汚れ等で接触摩擦が大きくなり、物品が傷付いた
り、詰まったりする等の問題がある。物品に取り付ける
緩衝用磁石の反発力が加われば、物品は尚更に左右や回
転等の配列乱れに加え上方向にも配列の乱れを生じ易く
なる(磁石同士の反発力で安定する点は1点のみであ
り、この安定点は実際上はないに等しい)。そして、従
来技術1、2は、軌道にガイドされて移動する物品の緩
衝装置であり、『物品の衝突緩衝時に物品の搬送姿勢を
乱すことなく安定保持する』如くの技術的課題が全くな
い。
【0005】従来技術3は磁石の吸引による搬送マガ
ジンの移動開始、停止時の衝撃吸収に関するのみであ
り、従来技術4〜8も単なる磁石搬送の技術を開示して
いるに過ぎない。
【0006】上記、より、従来技術では、『物品
の搬送姿勢を乱すことなくその衝突を防止ないしは緩衝
すること』の如くの技術的課題を提供するところが一切
ない。
【0007】本考案は、無軌道の搬送ラインに沿って移
送される先後の物品の搬送姿勢を乱すことなくそれらの
直接的な衝突を防止し、物品間の衝突音、摩擦音の発生
を避けると共に、緩衝装置の寿命を長いものとすること
を目的とする。また、本考案は、無軌道の搬送ラインに
沿って移送される物品の搬送姿勢を乱すことなく他の物
品等との衝突を緩衝するに際し、緩衝装置の寿命を長い
ものとすることを目的とする。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】請求項1に記載の本考
案は、無軌道の搬送ラインに沿って連続的に移送される
先後の物品の直接的な衝突を防止する物品の緩衝装置で
あって、先後の物品の搬送ラインに沿って相対する部分
のそれぞれに緩衝用磁石を設け、両緩衝用磁石の互いに
相対する磁極を同一極とするとともに、前記物品の底部
側には着床用磁石が設けられ、前記搬送ラインには搬送
方向に沿って延在する磁性体が設けられるようにしたも
のである。
【0009】請求項2に記載の本考案は、請求項1に記
載の本考案において更に、前記緩衝用磁石が物品に対し
搬送ラインに沿う方向に移動可能に設けられ、当該物品
には該緩衝用磁石の背面に間隙を介して対面配置される
反発用磁石が固定配置され、緩衝用磁石と反発用磁石の
互いに相対する磁極を同一極とするようにしたものであ
る。
【0010】
【0011】請求項に記載の本考案は、無軌道の搬送
ラインに沿って移送される物品の衝突を緩衝する物品の
緩衝装置において、物品の表面から外方に突出できると
共に、反突出方向に押込み移動できる緩衝用磁石を物品
に設けると共に、該緩衝用磁石の背面に間隙を介して対
面配置される反発用磁石を当該物品に固定配置し、緩衝
用磁石と反発用磁石の互いに相対する磁極を同一極とす
とともに、前記物品の底部側には着床用磁石が設けら
れ、前記搬送ラインには搬送方向に沿って延在する磁性
体が設けられるようにしたものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本考案によれば、下記
の作用がある。 先後の物品は、それらの衝突時に、相対する緩衝用磁
石間に生ずる磁気的反発力により直接的な衝突を防止せ
しめられる。従って、接触衝突に伴う物品間の衝突音、
摩擦音の発生を防止できる。 緩衝装置は相手物品との接触衝突を生じないから、摩
耗が少なく、寿命を長いものとすることができる。 上記において、先後の物品の相対する緩衝用磁石間
に磁気的反発力を生ずるとき、両物品は前後左右上方
無秩序に浮動する如くに逃げ移動する可能性がある。こ
のとき、物品側の着床用磁石は搬送ライン側の磁性体と
の間に磁気的吸引力を生じており、物品は上記逃げ移動
を生ずることなく、結果として、搬送姿勢を乱すことな
く安定とされる。上記〜により、物品に磁石、搬送ライン側に磁性
体を設けることにより、ガイド等を使用せずに物品の配
列乱れを防止しつつ、物品間の緩衝防止を実現できる。
【0013】請求項2に記載の本考案によれば、上記
に加え、下記の作用がある。 緩衝装置の緩衝用磁石は反発用磁石との間に生ずる磁
気的反発力により弾発的に背面支持され、衝突エネルギ
ーにより押込み移動せしめられる該緩衝用磁石の移動を
弾発的に制動せしめられ、その緩衝効果をより大ならし
める。
【0014】
【0015】請求項に記載の本考案によれば、下記
の作用がある。 緩衝装置は、物品と、他の物品もしくは設備との衝突
時に、緩衝用磁石を反発用磁石との間に生ずる磁気的反
発力により弾発的に背面支持し、衝突エネルギーにより
押込み移動せしめられる緩衝用磁石の移動を弾発的に制
動し、緩衝せしめる。即ち、磁気的反発力に起因する緩
衝作用をなすものであるから、ゴム等の弾性材料からな
るものに比して、使用と共に摩耗したり、弾性劣化する
ことがなく、寿命を長いものとすることができる。 上記 において、緩衝用磁石と反発用磁石との間に磁
気的反発力を生ずるとき、物品は前後左右上方に無秩序
に逃げ移動する可能性がある。このとき、物品側の着床
用磁石は搬送ライン側の磁性体との間に磁気的吸引力を
生じており、物品は上記逃げ移動を生ずることなく、結
果として、搬送姿勢を乱すことなく安定とされる。上記、により、物品に磁石、搬送ライン側に磁性
体を設けることにより、ガイド等を使用せずに物品の配
列乱れを防止しつつ、物品間もしくは物品と設備間の緩
衝防止を実現できる。
【0016】
【実施例】図1は本考案の第1実施例を示す模式図、図
2は第1実施例の使用状態を示す模式図、図3は本考案
の第2実施例を示す模式図、図4は本考案の第3実施例
を示す模式図である。
【0017】(第1実施例)(図1、図2参照) 物品固定具10は、物品保持領域11内に装填された物
品1の両側面を、前後一対の物品保持部材12にて挟圧
保持し、搬送コンベヤ13の搬送ラインに沿って連続的
に移送される。尚、物品1は例えば洗剤容器であり、上
記物品固定具10に保持されて移送される過程で洗剤充
填、キャップ装着等を順次施される。
【0018】然るに、物品保持部材12はゴム等の弾性
体からなり、物品固定具10の物品保持領域に対する物
品保持位置と物品解放位置とに移動可能とされる。
【0019】即ち、物品保持部材12の裏面には第1磁
石14が固定され、第1磁石14及び物品保持部材12
は物品固定具10に設けたガイド孔15に沿って移動で
き、物品保持部材12を上述の物品保持位置と物品解放
位置とに移動可能としている。
【0020】また、物品固定具10には、第1磁石14
に対面配置される第2磁石16が固定されている。そし
て、両磁石14、16の互いに相対する磁極を同一極
(例えばN極)としている。
【0021】また、物品固定具10には、両磁石14、
16間に出入自在な磁性体製切換レバー17が支軸18
まわりを揺動自在に支持されている。このとき、切換レ
バー17は、鉄板等の磁性体から構成される。
【0022】これにより、切換レバー17が両磁石1
4、16間に進入せしめられると、第1磁石14と切換
レバー17との磁気吸引作用により、物品保持部材12
はガイド孔15の内方へと没入せしめられ、物品解放位
置に設定される。従ってこの状態では、物品1を物品固
定具10の物品保持領域11に自由に出入できる。
【0023】他方、切換レバー17が両磁石14、16
の間から退出せしめられると、第1磁石14と第2磁石
16との磁気反発作用により、物品保持部材12はガイ
ド孔15の外方へと突出せしめられ、物品保持位置に設
定される。従ってこの状態では、物品保持領域内11内
の物品1は前後一対の物品保持部材12に挟圧保持され
る。
【0024】これにより、本実施例によれば、物品1を
物品固定具10の物品保持領域11に装填するとき、物
品保持部材12は物品解放位置に移動されていて物品1
と擦過し合う如くがないから、物品1のスリ疵発生がな
く、物品保持部材12の摩耗発生もない。そして、物品
保持領域11に装填された物品1は、その後物品保持位
置に切換設定される物品保持部材12によって押圧され
確実に保持される。従って、物品1を疵つけることなく
確実に保持でき、メンテナンス頻度も少なくなる。
【0025】また、本考案によれば、物品保持部材12
の物品保持位置と物品解放位置との間の移動ストローク
は相当に大きく設定できる。従って、上記移動ストロー
クの範囲内で物品1の寸法形状の変化を吸収でき、且つ
物品保持領域11内に装填された物品1は、物品保持位
置に切換設定される物品保持部材12により、当該物品
1の寸法形状の大小によらず、適度な押圧力を付与され
る等の適切な保持状態を付与される。従って、物品1の
寸法形状の変化に対する適用性も良い。
【0026】更に、物品固定具10にあっては、搬送コ
ンベヤ13の搬送ラインに沿って連続的に移送される先
後の物品固定具10の直接的な衝突を防止するため、以
下の如くの緩衝装置20を有している。
【0027】先後の物品固定具10の搬送ラインに沿っ
て相対することとなる部分、即ち各物品固定具10の前
後両外面には緩衝用磁石21が設けられている。先後の
物品固定具10において、相対することとなる両緩衝用
磁石21は、互いに相対する磁極を同一極(例えばN
極)としている。
【0028】また、緩衝用磁石21は物品固定具10に
設けたガイド孔22に沿って、搬送ラインに沿う前後方
向に移動可能とされている。そして、物品固定具10の
ガイド孔22の奥部には、緩衝用磁石21の背面に間隙
を介して対面配置される反発用磁石として機能する前述
第2磁石16が固定配置されており、緩衝用磁石21と
第2磁石16の互いに相対する磁極は同一極(例えばS
極)とされている。
【0029】これにより、本実施例によれば、先後の物
品固定具10は、それらの衝突時に、相対する緩衝用磁
石21の間に生ずる磁気的反発力により直接的な衝突を
防止せしめられる。従って、接触衝突に伴う物品固定具
10の間の衝突音、摩擦音の発生を防止できる。
【0030】また、本実施例によれば、緩衝装置20は
相手物品との接触衝突を生じないから、摩耗が少なく、
寿命を長いものとすることができる。
【0031】また、本実施例によれば、各物品固定具1
0の緩衝用磁石21の背面に第2磁石16を配置してい
るから、両磁石21、16間に生ずる磁気的反発力によ
り、緩衝用磁石21は第2磁石16との間に生ずる磁気
的反発力により弾発時に背面支持され、衝突エネルギに
より押し込み移動せしめられる該緩衝用磁石21の移動
を弾発的に制動せしめられ、その緩衝効果をより大なら
しめる。
【0032】また、物品固定具10の底面側には着床用
磁石23が内蔵され、搬送コンベヤ13の下側には搬送
方向に沿って延在する磁性体24が設けられている。こ
れにより、本実施例によれば、先後の物品固定具10の
前述した如くの衝突に際し、先後の物品固定具10の相
対する緩衝用磁石21間に磁気的反発力を生ずるとき、
両物品固定具10は前後左右上方に無秩序に浮動する如
くに逃げ移動する可能性がある。このとき、物品固定具
10側の着床用磁石23は搬送ライン側の磁性体24と
の間に磁気的吸引力を生じており、物品固定具10は上
記逃げ移動を生ずることなく、結果として、搬送姿勢を
乱すことなく安定とされる(図2(B)、(C)参
照)。
【0033】物品固定具10にあっては、先後の物品固
定具10が衝突する如くに接近するとき、両物品固定具
10の間に必ず一定の間隙が形成されるから、搬送コン
ベヤ13の搬送レベルの上下に出没するストッパ100
による停止操作を施すこともできる。
【0034】上記緩衝装置20の実施結果について説明
すれば以下の通りである。即ち、第2磁石16と緩衝磁
石21との間隙を5mm 、そして着床用磁石23と磁性体
24との間隙を7mm (磁性体24は鉄板)としたとき、
第2磁石16の磁力を3000〜 800G、緩衝磁石21の磁
力を3000〜 800G、着床用磁石23の磁力を3000〜 800
G、物品固定具10及び物品1の合計重量を1500〜700
g、搬送コンベヤ13のベルト速度を 100〜40m/分、
搬送コンベヤ13のベルト摩擦係数を0.9 〜0.3 、好ま
しくは、第2磁石16の磁力を2000〜1000G、緩衝磁石
21の磁力を2000〜1000G、着床用磁石23の磁力を20
00〜1000G、物品固定具10及び物品1の合計重量を12
00〜800g、搬送コンベヤ13のベルト速度を80〜50m/
分、搬送コンベヤ13のベルト摩擦係数を0.8 〜0.4 、
より好ましくは、第2磁石16の磁力を1500〜1200G、
緩衝磁石21の磁力を1500〜1200G、着床用磁石23の
磁力を1500〜1200G、物品固定具10及び物品1の合計
重量を1100〜900g、搬送コンベヤ13のベルト速度を70
〜60m/分、搬送コンベヤ13のベルト摩擦係数を0.7
〜0.5 とするとき、好適結果を得た。
【0035】(第2実施例)(図3参照) 第2実施例が第1実施例と異なる点は以下の如くであ
る。即ち、緩衝用磁石21を物品固定具10に設けたガ
イド孔22に沿って搬送ラインに沿う前後方向に移動可
能とするに際し、緩衝用磁石21の背面にばね31を配
置したことにある。これによれば、緩衝用磁石21はば
ね31により弾発的に背面支持され、衝突エネルギーに
より押込み移動せしめられる緩衝用磁石21の移動を弾
発的に制動せしめられ、その緩衝効果をより大ならしめ
る。
【0036】(第3実施例)(図4参照) 第3実施例は、搬送ラインに沿って移動される物品固定
具10の他の物品もしくは設備との衝突を緩衝する緩衝
装置40である。緩衝装置40は、物品固定具10の表
面から外方に突出できると共に、反突出方向に押込み移
動できる緩衝用磁石41を備えている。このとき、緩衝
用磁石41は物品固定具10に設けたガイド孔42に沿
って、搬送ラインに沿う前後方向に移動可能とされてい
る。そして、物品固定具10のガイド孔42の奥部に
は、緩衝用磁石41の背面に間隙を介して対面配置され
る反発用磁石43が固定配置されており、緩衝用磁石4
1と反発用磁石43の互いに相対する磁極は同一極(例
えばS極)とされている。これにより、緩衝装置40
は、物品固定具10と、他の物品もしくは設備との衝突
時に、衝突相手が同様の緩衝装置40を具備すると否と
にかかわらず、緩衝用磁石41を反発用磁石43との間
に生ずる磁気的反発力により弾発力に背面支持し、衝突
エネルギーにより押込み移動せしめられる緩衝用磁石4
1の移動を弾発的に制動し、緩衝せしめる。即ち、磁気
的反発力に起因する緩衝作用をなすものであるから、ゴ
ム等の弾性材料からなるものに比して、使用と共に摩耗
したり、弾性劣化することがなく、寿命を長いものとす
ることができる。また、物品固定具10は、前述の緩衝
装置20におけると同様に、その底面側に着床用磁石2
3を内蔵され、搬送コンベヤ13の下側には搬送方向に
沿って延在する磁性体24が設けられている。これによ
り、緩衝用磁石41と反発用磁石43との間に磁気的反
発力を生ずるとき、物品固定具10は前後左右上方に無
秩序に逃げ移動する可能性がある。このとき、物品固定
具10側の着床用磁石23は搬送ライン側の磁性体24
との間に磁気的吸引力を生じており、物品固定具10は
上記逃げ移動を生ずることなく、結果として、搬送姿勢
を乱すことなく安定とされる。
【0037】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、無軌道の
搬送ラインに沿って移送される先後の物品の搬送姿勢を
乱すことなくそれらの直接的な衝突を防止し、物品間の
衝突音、摩擦音の発生を避けると共に、緩衝装置の寿命
を長いものとすることができる。また、本考案によれ
ば、無軌道の搬送ラインに沿って移送される物品の搬送
姿勢を乱すことなく他の物品等との衝突を緩衝するに際
し、緩衝装置の寿命を長いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の第1実施例を示す模式図であ
る。
【図2】図2は第1実施例の使用状態を示す模式図であ
る。
【図3】図3は本考案の第2実施例を示す模式図であ
る。
【図4】図4は本考案の第3実施例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 物品 10 物品固定具(物品の緩衝装置) 13 搬送コンベヤ 16,43 反発用磁石 21,41 緩衝用磁石23 着床用磁石 24 磁性体

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無軌道の搬送ラインに沿って連続的に移
    送される先後の物品の直接的な衝突を防止する物品の緩
    衝装置であって、先後の物品の搬送ラインに沿って相対
    する部分のそれぞれに緩衝用磁石を設け、両緩衝用磁石
    の互いに相対する磁極を同一極とするとともに、前記物
    品の底部側には着床用磁石が設けられ、前記搬送ライン
    には搬送方向に沿って延在する磁性体が設けられる物品
    の緩衝装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝用磁石が物品に対し搬送ライン
    に沿う方向に移動可能に設けられ、当該物品には該緩衝
    用磁石の背面に間隙を介して対面配置される反発用磁石
    が固定配置され、緩衝用磁石と反発用磁石の互いに相対
    する磁極を同一極とする請求項1記載の物品の緩衝装
    置。
  3. 【請求項3】 無軌道の搬送ラインに沿って移送される
    物品の衝突を緩衝する物品の緩衝装置において、物品の
    表面から外方に突出できると共に、反突出方向に押込み
    移動できる緩衝用磁石を物品に設けると共に、該緩衝用
    磁石の背面に間隙を介して対面配置される反発用磁石を
    当該物品に固定配置し、緩衝用磁石と反発用磁石の互い
    に相対する磁極を同一極とするとともに、前記物品の底
    部側には着床用磁石が設けられ、前記搬送ラインには搬
    送方向に沿って延在する磁性体が設けられる物品の緩衝
    装置。
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