JP2541699B2 - キ―ブランク - Google Patents

キ―ブランク

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JP2541699B2
JP2541699B2 JP2401260A JP40126090A JP2541699B2 JP 2541699 B2 JP2541699 B2 JP 2541699B2 JP 2401260 A JP2401260 A JP 2401260A JP 40126090 A JP40126090 A JP 40126090A JP 2541699 B2 JP2541699 B2 JP 2541699B2
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クラインヘニー アルノ
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バウエル カーバ アクチエンゲゼルシヤフト
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キーの違法コピーを困
難にするためのセキュリテイ技術の分野に属し、しかも
内筒と、外筒と、キーブレードのフラットな面に設けら
れたコード化面と凹部とに係合するための、半径方向に
配置されたコード化タンブラピンとから成るロックシリ
ンダのためのフラットキーを製造するための、キーブレ
ードとキーグリップとを備えたキーブランクに関する。
【0002】
【従来の技術】キーの違法コピーを防止するためには、
コピーを禁止する法的な保護手段や、コピーを少なくと
も極めて困難にする実際的な保護手段が使用される。実
際的な手段に関しては、隠蔽手段と、製造を困難にする
手段とに大別される。後者の手段、つまり製造を困難に
する手段では、器械的な条件に基づき、相応の設備を備
えたキーコピー業者または偽造者によってしか製造が可
能とならないように製造が困難にされる。実際のコピー
防止を実現するためには、これらの群分けされた手段の
組み合わせが存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、キー
コピーの製造を著しく困難にして、不法なキーブランク
を識別しかつピックアップすることのできるキーブラン
クを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、内筒と、外筒と、キーブレードの
フラットな面に設けられたコード化面と凹部とに係合す
るための、半径方向に配置されたコード化タンブラピン
とから成るロックシリンダのためのフラットキーを製造
するための、キーブレードとキーグリップとを備えたキ
ーブランクにおいて、キーブランクがさらに少なくとも
1つの進入用のブランク制御面またはブランク制御溝を
有しており、該ブランク制御面またはブランク制御溝
が、少なくともキーブランクの傾けられた先端部に成形
されていて、該先端部からキーブランクのフラットな面
にまで延びており、前記ブランク制御面またはブランク
制御溝が、キー軸線に対して相対的に傾斜を有している
か、または傾斜区分を有しており、さらに前記ブランク
制御面またはブランク制御溝が、ロックシリンダに設け
られた、前記ブランク制御面またはブランク制御溝をト
レースするブランクコントロールピンと協働するように
調整されていて、これにより前記ブランク制御面または
ブランク制御溝が、適正なキーブランクを進入させる
か、もしくは不正なキーブランクをロックシリンダから
排除する目的で、前記ブランクコントロールピンをキー
軸線に対して直角な方向で運動させるようになってお
り、しかも前記ブランク制御面またはブランク制御溝と
前記ブランクコントロールピンとが、キーのコード化に
は関与していないようにした。
【0005】
【発明の効果】本発明によれば、ロックシリンダに設け
られたセキュリティエレメントが特定のキーブランクと
しか協働しないので、もやはどんなキーブランクでも使
用できるというわけではない。これによって、コピー機
を用いるコピー過程は一層困難にされると共に、特別な
キーブランクの使用が必要となる。このキーブランクは
どこでも入手できるというものではない。キー通路に関
して「合致する」キーブランクからキーを模造すること
は、もはや不可能となる。なぜならば、セキュリティエ
レメントと協働するキーブランクが特殊なブランク制御
面を有しているからである。このブランク制御面は既に
その製造時に設けられていて、特定のブランクコントロ
ールピンとしか協働しない。ロックシリンダに設けられ
たセキュリティエレメントに関しては、スイス国特許出
願3184/88号明細書に詳細に記載されている。
【0006】現在使用されているコピーフライスは、ト
レース法による合い鍵の製造のためにカッタ針を使用す
る。このカッタ針を用いて、「穿孔パターン」の凹部が
切削加工される。このカッタ針(一種のフライス)を用
いて、キーブランクには、コピーしたいキーにおいてコ
ピー機のトレーサによってトレースされたように凹部が
加工成形される。この場合、たいていのロックシステム
の場合では、キーが、タンブラピンを開放位置に保持す
る深さを有する凹部を有していることだけが重要とな
る。すなわち、唯一つのカッタ針を用いて種々のキー製
品をコピーすることができるので、このことはキーコピ
ーの製造者にとっては大きな利点となっている。なぜな
らば、キーコピーの製造者はいずれのキー製品に対して
もコピー機を新たに調整しなくて済むからである。この
ことは、ある程度の能力を備えた作業者によって質的に
高価なキーコピーを製造することができるという、キー
コピー製造者にとっては極めて好都合な状況を作り出し
ている。生産シリーズから外れたキー、つまり規格外の
キーは、高い手間をかけてしかコピーすることができな
い。なぜならば、少数のキーまたは全く唯一つのキーの
ためにその都度、コピー機を再調整することは、割に合
わないからである。したがって、このようなセキュリテ
ィ手段を備えたキーは、このようなセキュリティ手段を
備えていないキーよりも、不法営業コピーに対して、よ
り実際的な保護を受けることが明らかとなる。
【0007】このような手段は、1つまたは複数の付加
的なタンブラピンおよび/または既存のタンブラピン
を、別のコードをコントロールするコントロールピンに
構成することと、キーブランクにブランク制御面を構成
することとにある。コントロールピンはキー凹部に対応
しており、このキー凹部はトレーサとカッタ針との組合
せによってもコピーフライスで容易に模造することはで
きない。また、キーブランクに形成されたブランク制御
面はブランクコントロールピンと協働する。ブランク制
御面はコード化フライス加工時に加工されるのではな
く、既にブランクの製造時に設けられて、キーブランク
に存在している。
【0008】このようにコントロールピンに対応する凹
部を形成するための方法は、スイス国特許第59161
8号明細書(特開昭52−37198号公報に相当)に
記載されている。
【0009】コピートレーサは、凹部の模造のために必
要となるはずの凹部トレースを実施することができなく
なるか、または申し分のない機能を得るために必要とな
るはずの、カッタ針による凹部製造を実施することがで
きなくなる。このためには最低限、与えられた新しい条
件にコピー機を適合させることが必要となる。
【0010】このような手段では、凹部の深さトレース
だけが重要なのではなく、凹部の側面トレースも重要と
なる。側面トレースとは、1つの凹部の、互いに向かい
合って位置する2つの側而の間隔をトレースすることを
意味する。側面トレースのためには、凹部の深さだけが
重要なのではなく、凹部の幅も重要となる。側面トレー
スを実施するタンブラピン(2つの側面の間隔をコント
ロールしないタンブラピンZと区別するために、以下に
おいてはコントロールピンKと呼ぶ)は寸法的には汎用
のタンブラピンに相当していて、特にシャーラインの範
囲に所用のシャー抵抗(シャー直径)を有していると望
ましい。側面コード化はタンブラピンにおける段付けに
よる減径により実現される。この段付けにより、直径の
可変の(コード化された)トレース範囲が生ぜしめられ
る。これによって、二次元のコード化、つまり深さ段部
,T,T,T等が、側而段部F,F,F
等と相まって得られる。この側面段部は従来の「容積
フライス加工」に対して極めて敏感である。これまでは
この容積フライス加工を用いて、高さ段部が最終的に合
致するまで凹部が任意の直径のカッタ針によってキーブ
ランクに加工成形されていた。唯一つのジメンシヨン
で、つまり一次元的にコード化されたタンブラピンは、
その固有の穴からきれいに導出されると、違法な凹部内
へ降下して、適正な深さにおいてシャーラインを解除す
るおそれがある。それに対して、二次元のコード化で
は、タンブラ移動の方向で(一方の次元)、シャーライ
ンが解除され得るように適正な調節が行われたとして
も、側面間隔(他方の次元)も同時に適合していない
と、もはやシャーラインを解除することはできない。他
方において、ブランクコントロールピンが、キーに設け
られた固有のブランク制御面と協働する。このブランク
制御面はキーコード化とは直接的な関連性を有しておら
ず、ブランクコントロールピンの機能としか関係してい
ない。このことは、ブランクコントロールピンを備えた
ロックシリンダに設けられたキー通路には、たとえキー
が適正な開放コードを有していたとしても、ブランクコ
ントロールピンと協働するブランク制御面なしではキー
を差し込むことができなくなることを意味する。本発明
によるキーブランクは、キーがフライス加工され得る前
に、既にこのようなブランク制御面を有していなければ
ならない。「適当な」別のキーブランク(誤ったキーブ
ランク)が使用されると、このキーは適正なコード化フ
ライス加工にもかかわらず、機能しなくなる。
【0011】すなわち、このような構造上の手段、つま
りキーブランクに設けたいコード化フライス加工部と、
キーブランクに既に存在するブランク制御面という、完
全に異なる作業工程で製造される2つの手段と協働する
コントロールピンの導入により、冒頭で述べた、極めて
有効なコピー困難化が実現されている。キーを製造する
ためのコード化フライス加工部は、たとえばこのような
ブランク制御面を貫通することができるので、コントロ
ールピンを有するタンブラピンまたはコントロールピン
を有しないタンブラピンは汎用の形式でコード凹部をト
レースし、同時にブランク制御面をもコントロールする
コントロールピンはコードとは無関係に別個に作動す
る。すなわち、ブランク制御面およびブランクコントロ
ールピンはコード化機能を妨げたり、コード化機能に影
響を与えたりしない。
【0012】コピー機の常に不変のコピー能力を期待す
る、あまり能力のないキーコピー者にとっては、どこか
に1つ以上のコントロールピンのための凹部を有してい
るキーは、極めて大きな二重の障害となる。つまり、キ
ーコピー者は第1にこのような凹部を検知しなければな
らず、第2に機能性のあるコピーを得るための適正な手
段を実施しなければならない訳である。このような手段
とは、つまり一般に唯一つのキーのためにコピー機を組
み換えかつ再調整することであり、しかもこのキーは、
このような付加的な手段を必要としない何らかの別のキ
ーよりも高価であってはならない。その上、完成したキ
ーがオリジナルのブランク制御面を有していなければ、
キーコピー者の努力は全て無駄となる。
【0013】合法的なキーコピー業者もしくは合法的な
キー製造業者、つまり既に所属のブランク制御面を有す
るキーブランクからオリジナルキーを製造していて、し
かもコピーのために必要な手段を常時準備しているだけ
ではなく (たとえば同一の作業工程において多重運転
を可能にするコピー設備)、コピーしたい多数のキーに
対して純組織的に過剰コストを分配することのできるよ
うなコピー業者もしくはキー製造者にとっては、消費者
に付加的な安全を与える、このような手段は付加的なコ
スト要因にはならない。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。まず、図1〜図11につき公知先行技術(米
国特許第5101640号明細書参照)による、コント
ロールピンの手段をロックシリンダのタンブラ(および
その凹部)との関連で説明し、次いで図12〜図27に
つき本発明によるキーブランクの機能を説明する。
【0015】図1にはキーSが示されている。このキー
Sの小幅側には、コントロールピンKのための凹部が加
工成形されており、キーSの広幅側にはタンブラピンZ
のための凹部が加工成形されている。両凹部のいずれに
も、所属のピンが示されている。コントロールピンKの
場合には、側面コードとしての2次元コード化の区域が
Fで示されている。さらに下で詳しく述べるように、1
つまたは複数のコントロールピンKのための複数の凹部
が広幅面にも配置されていてよい。また当然ながら、ミ
ックスした構成、つまりコントロールピンが小幅側と広
幅側とに配置されているような構成を選択することもで
きる。この場合、キーブランクは対応する制御面を有し
ている。
【0016】コントロールピンの種々のパラメータは図
2に示されている。このパラメータとは、ピンの幅に設
けられた段部、つまり:B−B(側面トレースのた
めの3つの段部)と、ピンの長さにおける段部、つま
り:T−T(深さトレースのための4つの段部)
と、深さ段部に関して全く任意に付設することのできる
両接触面O,Oである。すなわち、端面か、または
段付けされた面のいずれかが深さトレースのための基準
面となる。これによって、上記実施例では、唯一つのピ
ンの、既に説明した24通りの可能性を有効に隠蔽する
ことができる。
【0017】図3には、長手方向凹部における前記隠蔽
可能性が示されている。この長手方向凹部には、シャー
ラインSLをロックするか、または解除する3つのピン
が示されている。長手方向凹部は側面コード化されてい
る。つまり、この長手方向凹部は規格化されたキーにお
いて設けられているような標準的な凹部よりも少しだけ
小幅に形成されている。図面の左側から右側に向かって
見て、まず標準のタンブラピンZが示されている。この
タンブラピンZはその比較的大きな直径に基づき、凹部
内に降下することができず、したがってシャーラインS
Lをロックしたまま保持し、しかもこのように側面コー
ド化された凹部があたかも存在しないかのように、この
凹部を越えて滑動する。タンブラピンZに並んで示され
たコントロールピンKは、接触面Oに関して深さコー
ド化されると同時に長さコード化されている。このコン
トロールピンKは凹部の底部に接触して、適正な長さと
適正な太さとにおいてシャーラインSLを解除するの
で、開放回転が可能となる。図面で見て最も右側に位置
するコントロールピンは接触面Oに関してやはり深さ
コード化されると同時に、長さコード化されている。こ
のコントロールピンは凹部の底部には接触せず、接触面
で載置される。この接触面O自体は深さコード化
されている。このコントロールピンもシャーラインを解
除する。この場合、深さコードの1:1隠蔽が与えられ
ており、このような隠蔽では、シリンダの読み取り時
に、両接触面のどちらが深さコードのための基準面であ
るのかを確認することができない。
【0018】図4および図5には、図3に示した両コン
トロールピンが、キーに設けられた側面コード化された
凹部内に位置する状態で示されている。既に述べたよう
に、側面コード化された凹部と、慣用の形式の標準的な
凹部とは、正確な測量によってしか識別することができ
ない。なぜならば、側面コード化された凹部は形状の点
でほとんど差異を有しないからである。凹部の幅だけ
が、数1/10mmだけ変化しているが、しかしこのこ
とは肉眼では容易に判別することができない。図4に
は、コントロールピンKが、キーSに設けられた対応す
る凹部内で示されている。例示的なコード化は(O
;B)で表される。すなわち、これらは同一のコ
ントロールピンに対する3つのパラメータであり、1つ
のロックシリンダにはこのようなパラメータが1種以上
設けられており、このパラメータに対して所属のキーは
対応する数の、側面コード化された凹部を有することが
できる。図5に示したコントロールピンKも、同等のコ
ピー障害を提供する。すなわち、このコントロールピン
の例示されたコード化は(O;T;B)で表され
る。深さコードはシャーラインSLまたは接触面に関連
しており、これによって段付けされた減径部は可能な基
準として隠蔽されたままとなる。図4および図5に示し
た両コントロールピンでは、側面コード化の区域が符号
Fで示されている。図2では、この区域が斜線で示され
ており、この区域において二次元のコード化が実現され
ている。
【0019】図6および図7に示した実施例では、いわ
ば逆の機能を発揮するようにタンブラピンが、「違法
の」側面をコントロールするために働く。このことがど
のようにして行われるのかは、さらに下で図8および図
10につき詳しく説明する。
【0020】図6には、内筒1が外筒2内に配置された
状態で示されている。内筒1に設けられたキー通路に
は、小幅面に設けられた、側面コード化された2つの凹
部(上下)と、この凹部の側ー8とを有するキーSが書
き込まれている。既に述べたように、側面コード化され
た凹部はキーの広幅面にも配置することができる。この
場合、1つ以上の側面コード化された凹部を側面コード
化されていない凹部と一緒に配置することができる。凹
部には、側面コードをコントロールするタンブラピンK
2が示されており、このタンブラピンK2はコントロー
ル部分F2と接触面O12,O22とを有している。別
のタンブラピン、たとえば前記タンブラピンK2の背後
に位置するタンブラピンK1も示されており、このタン
ブラピンK1の、接触面O11,O21を有するコント
ロール部分F1は、この凹部内に降下することができな
い。しかし両タンブラピンK1,K2はシャーラインS
Lに対して、このシャーラインSLが開放回転のために
解除されるように位置調整されている。さらに、外筒2
内には対応するドライバ4が書き込まれている。
【0021】タンブラピンK1は、そのコントロール部
分F1が、たとえば最大側面間隔よりも大きく形成され
た直径に基づき、側面コード化された凹部のいずれにも
降下しないように形成されている。したがって、このタ
ンブラピンK1はキー表面をコントロールし、しかもこ
の場合、凹部内へのいかなる降下もシャーラインをロッ
クする。
【0022】図7の上半部は図3におけると同様に、外
筒2と内筒1とキーSとの縦断面図で、側面コード化さ
れた凹部列を示している。図7の上半部では、一方の、
つまり後方の側面8がそれぞれ見えている。図面で見て
右側から左側に向かって、4つのタンブラピンK1〜K
4が書き込まれている。タンブラピンK1は、図6につ
き既に説明したように、キーの表面をコントロールする
タンブラピン、つまり「降下ロック機能」を有するタン
ブラピンである。その他のタンブラピンK2〜K4は側
面コード化されたタンブラピンであり、これらのタンブ
ラピンは次のような開放コードを有している: K2 (T=0;B=x);K3(T=3;B=1);
K4 (T=4;B=2)、ただしx=任意。
【0023】この二次元コード化に対応する凹部列は図
7の下半部(上方から見た平面図)に示されている。水
平な線でハッチングした部分は適当な傾斜角を有する降
下面および上昇面であり、鉛直な線でハッチングした部
分は深さTxのための制御面であり、ハッチングしてい
ない面は、既に上で述べたように制御面であってもよい
表面を表している。
【0024】図面から良く判るように、コピー過程を困
難にする目的でコントロールピンの付加的な側面コード
化が使用可能である。このような付加的な側面コード化
を有するキーは望ましくないコピーに対して極めて敏感
である。とりわけ「違法の」コピー機においても、たし
かにキーは常に得られるが、しかしこのキーは所属のロ
ックシリンダにおいては使用不可能となる。このこと
が、コピーしたいキーの合法の所有者に対しても同様の
障害となる場合、このことは、合法的な所有者自身でさ
えもそれほど容易には自分の金に近づけない、貨幣流通
における保護手段に類似して、所有者自身の保護のため
に役立つ。
【0025】このような手段によって得られる障害のい
くつかは、図8〜図10に示されている。図8〜図10
には、キー通路を有するロックシリンダ用の内筒と、タ
ンブラピンと協働する、小幅面に設けられた凹部を有す
るキーとが示されている。当然ながら、フラットな面に
設けられた凹部および対応するタンブラピンについて
も、同様のことが言える(図12および図13)。
【0026】図8には、側面条件を無視して汎用のコピ
ーフライスを用いて製造された凹部が示されている。こ
の凹部には、コントロールピンが差し込まれているが、
このコントロールピンは当然ながらシャーラインをロッ
クしている。また、キー表面をコントロールする、「降
下ロック機能」を有するタンブラピンも、シャーライン
をロックしている。
【0027】図9には、標準のタンブラピンが側面コー
ド化された凹部を越えて案内される際の作用が示されて
いる。シャーラインはロックされている。図10および
図11には、それぞれ側面コード化された凹部が示され
ており、この凹部は側面コード化されたタンブラピンを
開放位置にもたらすことができる(図10)か、または
キー表面をコントロールするタンブラピンを開放位置に
もたらすことができる(図11)。この場合、この手段
に内在する二重保護作用が認められる。たとえば図8に
示したような極めて汎用的な凹部が、側面コード化され
たタンブラピンを適正な深さ位置にもたらす深さでフラ
イス加工されたとしても、同じ凹部と協働する、降下ロ
ック機能を有するタンブラピン、つまりキーの表面をコ
ントロールするタンブラピンが、シャーラインの開放を
阻止する。この実施例では、側面コード化の使用および
/またはキーに設けられた凹部と協働する、側面コード
化されたタンブラピンと、側面コード化されていないタ
ンブラピンとの側面トレースの使用において、付加的な
安全性が得られることが判る。
【0028】このような手段により極めて少数のタンブ
ラピンおよびキーに設けられた対応する凹部しか形成さ
れないと、違法コピーによりいくつかの凹部は模造する
ことができるが、側面コード化された凹部は誤った形状
を得る(たとえば図8)。この誤った形状の凹部には、
側面コード化されたタンブラピンも、降下ロック機構を
有する表面コントロールするタンブラピンも、シャーラ
インが解除されるようには整合しない。
【0029】ロックシリンダに設けられたコントロール
ピンに対応することのできる凹部を備えたキーは、所望
の間隔で2つの側面8を有している。両側面8の間に
は、この側面をコントロールするタンブラピンが降下さ
せられて、再び持ち上げられる(図3〜図5参照)か、
または側面8には、降下ロック機能を有する、表面をコ
ントロールするタンブラピン(コントロールピン)が載
置される。このような凹部を形成するためには、既に上
で述べた、スイス国特許第591618号明細書に記載
されているフライス加工法が特に適している。「連続軌
道フライス加工法(the continuous p
ath milling process)」で知られ
る方法を用いて、このような側面を有する凹部を極めて
精密に製造することができる。また、図7に例示した凹
部列も、問題なく製造することができる。
【0030】このような構成を有するキーを備えたロッ
クシリンダは、コピーフライスによるキーのコピーに対
して、従来の場合よりも幾分安全である。キーコピー者
が、最終的に側面コード化が存在していることに気づ
き、しかも当該の凹部を突き止めることに成功した場
合、キーコピー者は確実にコピーフライス装置を組み換
えて、再び調整しなければならず、しかもキーコピー者
は場合によってはこのことを2〜3回実施しなければな
らない。キーコピー者がこのことを達成するまでに、こ
のキーコピー者はおそらく既に1つ以上のキーブランク
を穿孔ミスしている。しかも、このようなキーブランク
は、このキーブランクがコントロールピンのための制御
面を有している場合には、容易に入手することはできな
い。このようなキーを引き続きコピーする意欲は低下す
るので、上記手段により、不法コピーを防止するための
有効なハードルを築くという目的はほぼ完全に達成され
ている。
【0031】本発明によれば、キーブランクの時点で既
に存在している、進入用の制御面(以下、ブランク制御
面と呼ぶ)と、対応するコントロールピン(以下、ブラ
ンクコントロールピンと呼ぶ)との間の関係により、さ
らに別のセキュリテイエレメントが得られる。ブランク
制御面は、キーブランクの時点で既に存在していなけれ
ばならず、つまりこのブランク制御面はブランクの構成
部分を成しており、あとから設けられるものではない。
このブランクコントロールピンとブランク制御面とに
は、ブランクの製造時に同じく厳格な要求が課せられて
いる。こうして、1つのキーの製造過程は2つの完全に
別個の部分過程に分割されている。ただし、ブランク制
御面自体は1つの構成手段としか、つまりコントロール
ピンの構成としか協働しない。
【0032】次に、このようなブランク制御面/キーブ
ランクの関係を図12〜図20につき詳しく説明する。
【0033】図12および図13には、それぞれ種々の
タンブラ装置を備えたロックシリンダの断面図が示され
ている。図12には、2つのタンブラ列を備えたロック
シリンダが示されており、図13には、4つのタンブラ
列を備えたロックシリンダが示されている。両ロックシ
リンダは1つのコントロールピンを有している。図面で
はこのコントロールピンが右側に配置されていて、符号
Kで示されている。キー通路のうちの1つには、キーが
挿入されており、このキーはロックコード化を実現す
る、対応する穿孔パターンを有している。このキーのブ
ランクは、この場合には見えていないブランク制御面を
既に備えている。コントロールピンは、このコントロー
ルピンがブランク制御面と、場合によってはロックコー
ド(順列組合せ)にも反応し、しかもブランク制御面に
基づきロックコードを特定の条件下にしか読み取ること
ができないように設定されているか、もしくはブランク
制御面が適合しないか、または存在していない場合には
シリンダをロックするか、またはブランク制御面を有し
ないキーまたはキーブランクの進入を阻止するように設
定されている。次に、ブランク制御面のこのような作用
といくつかの実施例を図14〜図27につき説明する。
【0034】図14には、リバーシブルキーのためのキ
ーブランクRが示されており、図15、図16および図
17には、リバーシブルキーの一部が示されている。こ
のリバーシブルキーのキーブランクは、キーシャンクの
先端に加工成形されたブランク制御面SFがキーブレー
ド内に延び、引き続きこのキーブレードに沿って図12
および図13に示した固有のブランクコントロールピン
Kのための制御面が延びるように形成されている。リバ
ーシブルキーの他方のブランク制御面は上方から見た図
では見えていない。付加的な制御面SFの配置は図1
8〜図27に示されているが、これらの図面には、制御
面を有するキーブランク部分しか示されていない。
【0035】図15には、フラットな面Oと、小幅面F
(側面)と、キー先端部Sとを備えたキーブランクを先
端部の方向で見た図が示されている。前端部には、適当
なブランク制御面SFが設置されている。このブランク
制御面SFは、フラットな面Oが制御機能を有する場合
には制御面SFに移行しているか、または小幅面F
(側面)が制御機能を有する場合には、(少しだけ異な
る傾斜で)制御面SFに移行している。リバーシブル
キーとして、これらの制御面は対称的に設置されてお
り、このことは符号SFで示した矢印で判る。前記制御
面は当然ながら、リバーシブルキーにおいてのみ使用可
能であるわけではない。図16には、図15に示したキ
ーブランクのB−B線に沿った断面図が示されている。
図16では、凹部側面cを備えたコード凹部Cが見えて
いる。
【0036】図17には、上記第1実施例の制御面の斜
視図が示されている。側面SFを有する制御面SF
は制御面SFに移行しており、この制御面SFには
ロックコードまたは順列組合せのタンブラ凹部Cの側面
cが突入している。個所aにおける制御面SFの制御
曲線がキー先端部Sの方向で過度に高く配置されている
と、キーは差し込むことができなくなる。それに対して
前記制御曲線がキー先端部Sの方向で過度に低く配置さ
れていると、反対側(リバーシブルキー)における機能
が妨げられるか、または阻止される。偽造ブランクにお
いて、順列組合せのためのフライスまたはコード化フラ
イスを用いて制御面を製造しようとすると、側面SF
が過度に狭く形成されてしまう。すなわち、側面SF
が側面cを備えた順列組合せ凹部の進入中心線Mに接近
し、これによってキーの差し込みが、たとえば図7に示
したコントロールピンK1によって阻止される。なぜな
らば、制御面SFの制御曲線の外側における傾斜が過
度に急峻となるからである。それに対して、過度に広幅
な順列組合せフライス加工はコントロールピンをロック
位置に落下させてしまう。
【0037】図18および図19には、キーブランクの
ブランク制御面の第2実施例が示されている。制御曲線
またはブランク制御面SFは制御トラックSF/SF
として、幅nを有する溝の形に形成されている。この実
施例では、側壁が制御面の機能を果たす。図14に示し
たブランク制御面の延びとは異なり、このブランク制御
面は順列組合せフライス加工部よりも小幅に形成されて
いて、しかも順列組合せ位置(キーコード凹部の位置)
よりも深く形成されている。すなわち、コード凹部はブ
ランク制御面溝によって貫通される。この制御面は、図
2に示したタンブラの形で図示された、幅nよりも少し
だけ小さな直径を有するコントロールピンKIと協働す
る。制御トラックもしくは制御面を有する溝は図20に
斜視図で示されている(ただし、やや誇張して図示され
ている)。実際には、この溝は、真ん中でキーコード凹
部を貫いて延びる小幅の溝である。底部分の一部は図示
の斜視図からは認められない。キーブランクは、キーコ
ードが次いでこの溝にわたってフライス加工されるよう
に寸法設定された溝を有している。
【0038】A−A線に沿った断面図(図19)から判
るように、制御面溝はキーブランク全体にわたって延び
ている。コントロールピンKIを有するタンブラZはキ
ー入口で個所Zにおいて持ち上げられ、次いでコード
凹部Cに進入する。コントロールピンKIは一緒に持ち
上げられて、制御面溝に進入する。コード凹部C内で
は、コントロールピンKIが制御面溝の底部に到達しな
い。制御面溝は、コントロールピンが最も深いコード凹
部においても底部に接触しないような深さに形成されて
いる。すなわち、溝幅だけが重要であり、コントロール
ピンは制御面SFとして形成された溝側面を感知す
る。溝幅は、セキュレティエレメントを回避する目的で
拡幅が行われると、コードトラックが少なくとも部分的
に破壊されるように設定されている。またこの場合、ブ
ランク制御面がキーコード化とは全く別個に独立して機
能し、キーコード化とは無関係であることも判る。すな
わち、このブランク制御面はブランクの1構成要素であ
り、ロックコードの構成要素ではない。
【0039】このような溝状のブランク制御面が設けら
れていないか、またはこの制御面が過度に小幅である
か、または十分な深さを有していないと、キーは差し込
むことができなくなるか、またはコントロールピンが順
列組合せを適正の高さで、つまり図2の側面Oに沿っ
てトレースすることを阻止する。制御トラックが過度に
広幅に形成されていると、この制御トラックは順列組合
せ平面(コード化平面)を物理的に破壊する。すなわ
ち、この順列組合せ平面はもはや使用することができな
くなるか、もしくはもはや形成することができなくな
る。過度に深い制御トラックは反対の側における機能を
妨害することができるか、または反対の側のタンブラの
ロックによりキーの差込みを阻止する。
【0040】図21および図22には、図18および図
19に示した実施例の変化形(第3実施例)が示されて
いる。この場合、コントロールピンKIはブランク制御
面SFを感知し、次いで溝状の制御面SFNに沿って移
動する。ブランクシャンクの前側部分に設けられた付加
的なコントロール面KFは、シリンダにコントロールピ
ンが設けられていない場合にブランクもしくはキーの差
込みを阻止するために働く。このコントロール面はタン
ブラピンの直径を有する切欠きの側面KFによって形成
されており、この切欠きは、たとえば2つの深さ段部を
有している。制御トラックSFもしくは制御面を有す
る溝およびコントロール面KFは図23に斜視図で示さ
れている。コントロールピンを有しないタンブラはキー
通路へのキーの差込み時に前記コントロール面KFに当
接される。コントロールピンが設けられていると、タン
ブラはこのコントロール面を介して持ち上げられて、こ
のコントロールピンは次いで溝内に滑動し、この場所で
コントロールピンは、図20に関連して示したように制
御面SFを感知する。
【0041】図24、図25および図26には、キーブ
ランクに設けられたブランク制御面のさらに別の実施例
(第4実施例)が示されている。図18〜図23に示し
た制御曲線もしくは制御面の組合せにより、制御面およ
びコントロールピンと協働するさらに別のセキュリティ
手段が得られる: ―たとえば制御トラックSFが傾斜を有していて、つま
り上昇しかつ/または(再び)降下し、 −たとえば付加的なコントロール側面が入口に対して9
0゜の角度で設けられており、 ―たとえば2つのコントロールピンが同時に制御面を感
知し、この場合、両コントロールピンは同時に1つの条
件を満たさなければならず、 ―たとえばコントロールピンKIが開始時に平面O
沿って移動し、順列組合せ範囲では平面Oに沿って移
動する。この実施例の機能条件に対して付加的に、以下
のことが言える: −小幅の制御トラックが一貫してフライス加工される
と、キーはもはや差し込むことができなくなる。なぜな
らば、コントロール側面が起立しているからである。 ―コントロール側面の機能は逆に形成されていてもよ
く、これにより偽造された制御曲線ではキー引出しがロ
ックされる。
【0042】図26に示したように、制御曲線SFは、
傾けられた、つまり上昇しかつ/または降下する底面を
有しており、この場合、この傾斜は少なくとも2つのコ
ントロールピンKIによって監視されるか、もしくはコ
ントロールされる。これまで説明した実施例の機能条件
に対して付加的に、この場合、制御曲線が傾けられてい
ないか、または誤って傾けられているか、または設けら
れていない場合にコントロールピンまたはドライバがロ
ックすることが言える。なぜならば、コントロールピン
またはドライバがシャーラインSLに整合されないから
である。このことは図25および図26に示されてい
る。図25には、ブランク制御面SFを有する制御面溝
が示されている。この制御面溝は2つのコード化凹部C
,Cを貫いて延びている。コントロールピンKIは
制御面SFを感知するが、しかし制御面SFは感知し
ない。シャーラインを解除するためには両コントロール
ピンが同時に制御面SFを感知しなければならないとい
う条件が生じると、図25では両コントロールピンのい
ずれもこの条件を満たさないことが判る。タンブラピン
Zは整然とした状態でそのコード凹部内に位置している
が、しかしキー前端部の比較的近くに配置されたコント
ロールピンKIは過度に深く位置しており、したがって
シャーラインは解除されていない。すなわち、図25の
キーブランクは適正なブランクではない。図示のコント
ロールピン対のための適正なキーブランクは図26に示
されている。図26には、キー先端部に向かって上昇す
るブランク制御面SFが認められる。この制御面はコン
トロールピンKIを(コード凹部Cの範囲で)適正な
位置に保持している。シャーラインを解除するのはコー
ド凹部ではなく、制御面上で適正な位置を取るコントロ
ールピンKIである。コード凹部C2の範囲に位置する
他方のコントロールピンKIは制御面SFを感知す
る。この条件は、ロックシリンダを開くためには適正な
ロックコードと共に使用されなければならないキーブラ
ンクに基づき、セキュリティ性を高める。ロックコード
を認識しただけでは、機能し得るキーを製造するために
は不十分となる。すなわち、機能し得るキーを製造する
ためには、さらに適正なキーブランクが必要となる。制
御トラックSFもしくは制御面を有する溝および傾け
られた制御面SFは、図27に斜視図で示されている。
両コントロールピンKIのうちの一方によってトレース
される、傾けられた制御面SFが認められる。2つのコ
ントロールピンの間での協働は既に上で説明した通りで
ある。
【0043】ブランク制御面の機能とコントロールピン
の機能とは1つの機能対を形成しており、この機能対は
ロックコードもしくはロックコードの順列組合せとは無
関係であり、固有のセキュリティエレメントを成してい
る。キーブランクはロックシリンダとキーとの組合せと
同様に、ロックシリンダと共に1つのセキュリティエレ
メントを形成している。しかしこれに加えて、両セキュ
リティエレメント、つまりロックコードに関するシリン
ダ/キーと、制御面に関するシリンダ/キーブランクと
は機能的に重畳させることができるので、両セキュリテ
ィエレメントは一緒になってしかロックシリンダの開放
を許さない。キーの製造時に適正なキーブランクが使用
されないと、たとえシリンダが適正なロックコードを有
していたとしても、ロックシリンダをキーによって開く
ことはできない。前記機能のいくつかが存在している
と、たとえばキーをシリンダ内に完全に差し込むことが
できたとしても、シリンダを開くことはできない。キー
通路をのぞき込むことによるか、またはキー通路を測量
することによって所用のキーブランクを規定し、これに
よってキーブランクを場合によってはコピーすること
は、たとえば図14〜図20に示した実施例では、厳格
にされた条件のもとでしか可能にならず、図21〜図2
7に示した実施例では全く不可能となる。この場合、重
要となるのは成形部ではなく、ロックシリンダに設けら
れたコントロールピンと関連した、キーブランクにおけ
るブランク制御面の機能であることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】小幅面に設けられたコントロールピンKと、フ
ラットな面に設けられた汎用のタンブラピンとのための
凹部を備えた、公知先行技術によるキーSの一部を示す
断面図である。
【図2】ピン直径とピン長さと接触面O,Oとがコ
ード化のために利用される側面コードFを備えた、公知
先行技術によるコントロールピンKの概略図である。
【図3】第1のコントロールピンが接触面O1に接触
し、第2のコントロールピンが接触面Oに接触し、第
3のピンが汎用のタンブラピンとして形成されている、
キーに設けられた公知先行技術による凹部を示す概略図
である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿った断面図である。
【図6】公知先行技術による側面コード化の別の実施例
を示す断面図である。
【図7】公知先行技術による、凹部側面をコントロール
するタンブラピンと、図示の凹部の側面をコントロール
しないタンブラピンとを示す概略図である。
【図8】凹部側面をコントロールするタンブラピンと関
連して、「不良の」キーコピーを示す断面図である。
【図9】公知先行技術によるタンブラピンの機能を示す
断面図である。
【図10】公知先行技術による、側面コード化された凹
部内に降下するコントロールピンの断面図である。
【図11】公知先行技術による、側面コード化された凹
部内に降下しないコントロールピンの断面図である。
【図12】2つのタンブラピンと、差し込まれたキー
と、本発明によるキーブランクのブランク制御面と協働
するコントロールピンとを備えた第1のロックシリンダ
の横断面図である。
【図13】4つのタンブラピンと、差し込まれたキー
と、本発明によるキーブランクのブランク制御面と協働
するコントロールピンとを備えた第2のロックシリンダ
の横断面図である。
【図14】本発明によるキーブランクの全体を示す概略
図である。
【図15】本発明の第1実施例によるキーブランクを先
端部の方向で見た図である。
【図16】図15のB−B線に沿った断面図である。
【図17】本発明の第1実施例によるキーブランクの斜
視図である。
【図18】本発明の第2実施例によるキーブランクを先
端部の方向で見た図である。
【図19】図18のA−A線に沿った断面図である。
【図20】本発明の第2実施例によるキーブランクの斜
視図である。
【図21】本発明の第3実施例によるキーブランクを先
端部の方向で見た図である。
【図22】図21のA−A線に沿った断面図である。
【図23】本発明の第3実施例によるキーブランクの斜
視図である。
【図24】本発明の第4実施例によるキーブランクを先
端部方向で見た図である。
【図25】不適正なキーブランクを示す断面図である。
【図26】図24のA−A線に沿った断面図である。
【図27】本発明の第4実施例によるキーブランクの斜
視図である。
【符号の説明】
1 内筒、 2 外筒、 4 ドライバ、 8 側面、
K コントロールピン、 Z タンブラピン、
,O 接触面、 S キー、 SF ブランク制
御面、 SL シャーライン

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と、外筒と、キーブレードのフラッ
    トな面に設けられコード化面と凹部(C)とに係合す
    るための、半径方向に配置されたコード化タンブラピン
    (Z)とから成るロックシリンダのためのフラットキー
    を製造するための、キーブレードとキーグリップとを備
    えたキーブランクにおいて、キーブランクがさらに少な
    くとも1つの進入用のブランク制御面またはブランク制
    御溝(SF,SF )を有しており、該ブランク制御面
    またはブランク制御溝(SF,SF )が、少なくとも
    キーブランクの傾けられた先端部に成形されていて、該
    先端部からキーブランクのフラットな面にまで延びてお
    り、前記ブランク制御面またはブランク制御溝(SF,
    SF )が、キー軸線に対して相対的に傾斜を有してい
    るか、または傾斜区分を有しており、さらに前記ブラン
    ク制御面またはブランク制御溝(SF,SF )が、ロ
    ックシリンダに設けられた、前記ブランク制御面または
    ブランク制御溝(SF,SF )をトレースするブラン
    クコントロールピン(K)と協働するように調整されて
    いて、これにより前記ブランク制御面またはブランク制
    御溝(SF,SF )が、適正なキーブランクを進入さ
    せるか、もしくは不正なキーブランクをロックシリンダ
    から排除する目的で、前記ブランクコントロールピン
    (K)をキー軸線に対して直角な方向で運動させるよう
    になっており、しかも前記ブランク制御而またはブラン
    ク制御溝(SF,SF)と前記ブランクコントロールピ
    ン(K)とが、キーのコード化には関与していないこと
    を特徴とする、キーブランク。
  2. 【請求項2】 前記ブランク制御面またはブランク制御
    溝(SF,SF )に、該ブランク制御面またはブラン
    ク制御溝(SF,SF )と協働するブランクコントロ
    ールピン(K)を制御するための、深さ・側面制御部が
    設けられている、請求項1記載のキーブランク。
  3. 【請求項3】 一方のブランク制御面またはブランク制
    御溝(SF が、キーブレードの端範囲にのみ延びてお
    り、他方のブランク制御面またはブランク制御溝(SF
    )が、キーブレードの端範囲からキーブレードの表面
    に沿って、キ ー軸線に対してほぼ平行に延びるトラック
    としてキーグリップに向かって続いている、請求項2記
    載のキーブランク。
  4. 【請求項4】 2つのブランク制御面またはブランク制
    御溝(SF,SF)が、キーブレードの端範囲からキー
    ブレードに沿って、キー軸線に対してほぼ平行に延びる
    トラックとしてキーグリップに向かって続いている、請
    求項2記載のキーブランク。
  5. 【請求項5】 キーブランクが付加的なブランク制御面
    (SK)を有しており、該付加的なブランク制御面(S
    K)によって前記ブランク制御面またはブランク制御溝
    (SF,SF )が中断されている、請求項4記載のキ
    ーブレード。
  6. 【請求項6】 キーブランクが、リバーシブルキーを製
    造し得るようにキーブレードの互いに背中合わせで位置
    する2つの表面に沿って鏡像対称的なブランク制御面
    (SF,SF ,SK)を有している、請求項1から5
    までのいずれか1項記載のキーブランク。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれか1項記載
    のキーブランクから製造されたフラットキーにおいて、
    該フラットキーが前記ブランク制御面と、該ブランク制
    御面とは無関係な、順列組合せ(穿孔パターン)のため
    の凹部とを有していることを特徴とするフラットキー。
  8. 【請求項8】 前記ブランク制御而が前記凹部によって
    貫かれている、請求項7記載のフラツトキー。
  9. 【請求項9】 前記ブランク制御面(SF)が、前記凹
    部の幅よりも広幅に形成されている、請求項7記載のフ
    ラットキー。
  10. 【請求項10】 前記ブランク制御面(SF)が、前記
    凹部の幅よりも小幅に形成されている、請求項7記載の
    フラットキー。
  11. 【請求項11】 請求項7から10までのいずれか1項
    記載のフラットキーまたは請求項1から6までのいずれ
    か1項記載のキーブランクを備えたロックシリンダであ
    って、該ロックシリンダが、内筒と、外筒と、半径方向
    のタンブラピンとを有している形式のものにおいて、ロ
    ックシリンダが、順列組合せとは無関係な、前記ブラン
    ク制御面をトレースしかつシャーラインをコントロール
    する少なくとも1つのブランクコントロールピンを有し
    ていることを特徴とするロック シリンダ。
  12. 【請求項12】 前記ブランクコントロールピンが、深
    さコード(T)と側面コード(F)とをトレースするこ
    とのできる肩部を備えた端区域を有している、請求項1
    1記載のロックシリンダ。
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