JP2541546B2 - 回転電機の電機子製造方法 - Google Patents

回転電機の電機子製造方法

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JP2541546B2 JP62096033A JP9603387A JP2541546B2 JP 2541546 B2 JP2541546 B2 JP 2541546B2 JP 62096033 A JP62096033 A JP 62096033A JP 9603387 A JP9603387 A JP 9603387A JP 2541546 B2 JP2541546 B2 JP 2541546B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電機子巻線等の電機子を構成する部品を金型
内で成形用樹脂部材で固めて製造する回転電機の筒形電
機子の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、複数個の電機子巻線を樹脂で固めて筒形電機子
を造り、かつ各電機子巻線の端末のみが電機子の成形樹
脂部から導出されている構造の電機子の製造方法として
は注型方法によるものが最も一般的であったが、近年、
より生産性の高い方法がもとめられている。以下に従来
の方式を説明する。先ず、注形型の中に電機子巻線を所
定の位置に配置し、各電機子の端末を注形型の上方、即
ち、樹脂を注入する側へ導出しておき、樹脂が端末部へ
付着しない様に樹脂溶液の減圧注入により注形を行う。
この際、注形速度を速める為に真空装置や遠心装置が用
いられることが多い。更に注形後脱泡装置や注形樹脂を
硬化させる加熱装置が必要である。又注形及び脱泡後直
ちに加熱装置にかけるのではなく、数時間の自然放置後
に加熱するのが一般的である。
[発明が解決しようとする問題点] かかる従来の方法によれば樹脂の溶液粘度が非常に低
いため加熱硬化に長時間(最低でも1時間)を必要と
し、従って多数の注型金型が必要となり、又、樹脂注
入,バリ等の除去に長時間の多数の手間を要し、更に減
圧注形のため注形樹脂中に気泡が生ずるため強度が不足
し、従って脱泡を行なう必要があり、又、二液混合の熱
硬化性樹脂を秤量して造る必要がある等、多くの設備費
用及び工数を必要とする欠点があった。
更に、注形法以外の製造方法もあるが、この場合には
電機子巻線の端末の処理が極めて困難となる。
本発明は上述した欠点を解決し、移送成形法、特に低
圧移送成形法を用いて各電機子巻線の端末が電機子の成
形樹脂部から外部に導出される構造の回転電機の電機子
製造方法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明回転電機の電機子製造方法は、所望形状に予め
巻回された複数個の電機子巻線を成形金型中の所定位置
に配置し、各電機子巻線の端末を金型の上面に導出し、
これら導出端末をリング状弾性部材を介して押圧固定
し、弾性部材のリング内壁と金型と電機子巻線とで形成
される空所内に成形用合成樹脂材料を充填することを特
徴とする。
本発明方法によれば、低圧移送成形法を用いることに
より、生樹脂の熱硬化性樹脂、例えばエポキシ樹脂を添
加剤と共にねりあわせて固形化し、この固形材料を成形
金型内で加熱,加圧し、同金型内に予め所定位置に配置
された電機子巻線を樹脂で包んで固めるようにする。こ
の際、各電機子巻線から導出される端末をいかにして金
型内で処理し、成形後、電機子の樹脂部から端末のみが
導出されるようにするかが重要であるが、本発明によれ
ば耐熱性の弾力のある樹脂板を用い、これと金型との間
に端末を配列し、上下の金型を閉じた際に弾性樹脂板が
両金型間で適量圧縮変形され、端末がめり込んだ状態と
なって成形材料が金型の外へ漏れるのを防止し得るよう
にする。成形後は金型を開いて弾性樹脂板を取り除くだ
けで電機子の樹脂部から端末のみが外部に導出されるよ
うになる。
[実施例] 以下図面を参照して本発明による回転電機の電機子製
造方法を説明する。
(第1実施例) 第1図は本発明方法を実施する成形金型の構成を示す
断面図であり、第2図は下側成形金型を示す斜視図であ
る。
本実施例では、先ず、複数個の電機子巻線1を下側成
形金型5の1部材である軸2に第3図a又は第3図bに
示すように巻装する。この下側成形金型5は、上部に開
口部を有し、且つ電機子巻線1が巻装される軸2を収容
する凹部を有する。この下側金型5の開口部には熱硬化
性樹脂の成形に耐える耐熱性があり、弾力を有するリン
グ状の樹脂板(例えばシリコン系ゴム)3を配置する。
即ち、上側成形金型13のランナー板7と下側成形金型5
との間にこの弾性リング状樹脂板3を配置し、型締め時
は、各々同じ高さにある下側成形金型5の上面9と軸2
の上面10とにランナー板7が当り、圧縮変形されるよう
にする。この上側成形金型13は、ランナー板7と、その
上側に設けられた固定板14とで構成し、この固定板14に
は開口15を設け、この開口15とランナー板7に設けた凹
所1bとによりチャンバー即ちポットを構成する。又、ラ
ンナー板7には下側成形金型5と当接する面に上記ポッ
トと連通する移送注入口(ゲート)8を複数個設け、こ
れを円形に配設する。従って、このポット内に生樹脂の
熱硬化性樹脂、例えばエポキシ樹脂を添加剤と共にねり
あわせて固形化した固形材料(タブレット)16を挿入
し、加熱により軟化し、プランジャ17により加圧して上
記ゲート8から下側成形金型5内に形成された空所内に
移送し得るようにする。
ランナー板7に設けられたゲート8は、型締め時、弾
性樹脂板3のリングの内側に位置し得るように設置す
る。
次に成形方法を順を追って説明する。先ず、電機子巻
線1を巻装した軸2を下側成形金型5の凹部に挿入す
る。次に複数個の電機子巻線1から導出される端末4を
下側成形金型5の上面外周側にある壁部に設けられたス
リット12の間に配置する。その後、上記壁部の内径に合
せた外径を有する上記弾性リング状樹脂板3を端末4の
上に置き成形機を作動させると下側成形金型5が載置さ
れたステージ6と、上側成形金型13のランナープレート
7の間が狭まりランナー板7の下面により弾性樹脂板3
を圧縮変形して下側成形金型5の上面9及び軸2の上面
10に当接する。これがため、端末4は弾性樹脂板3の中
にめり込み、ゲート(移送注入口)8より射出された成
形樹脂は型の外へ漏れる事がない。成形樹脂の硬化後、
成形金型を開き、弾性樹脂板3をとりのぞき、例えば下
側成形金型5の下部に設けた孔11等から排出ピン等を差
し込んで軸2を押すと成形剤が充填された電機子がその
外側に端末4を出した状態で出てくる。次いで軸2を取
り外せば完成電機子が得られる。
上記実施例では下側成形金型5を成形機のステージ
(金型)と別体構成したがこれを一体に構成し得る事は
勿論であり、又強力な型締め力が軸2にかかり破損の恐
れが生じるのを考慮して金型5の面9のみで型締め力を
受ける様に軸2の面10とランナープレート7との間に極
薄い膜バリが形成される様にし、成形後これを取り除い
てもよい。更に軸2を下側成形金型5と一体に構成する
こともできる。
(他の実施例) 第4図〜第6図は本発明方法の他の実施例を示す。
第4図は弾性樹脂板3をランナープレート7に固定し
た例を示し、その他の構成は第1図に示す所と同様であ
る。この例によれば、1ショット毎に弾性樹脂板3を脱
着する工数を省くことができる。
第5図は電機子巻線1の端末4を弾性樹脂板3の上側
に配置する例を示し、これによれば成形後電機子の端部
から端末4を導出することが可能であり、回転電機の内
部構造の対応に自由度が得られるようになる。
第6図は2枚の弾性樹脂板3a及び3bの間に端末4をは
さみ込み、更に弾性樹脂板3の内径を電機子巻線1の挿
入されている孔径より小さくした例を示す。又、ランナ
ープレート7にもリング状に溝18を設けている。この成
形金型構造で成形された電機子の形状を第7図に示す。
本例によれば、電機子巻線1の端末4は凹部19の壁面か
ら導出されることになり、従って端末の付根が指、又は
他の部品等により作業時に触れにくい為断線防止の効果
を得ることができる。
[発明の効果] 上述したように本発明の回転電機の電機子製造方法に
よれば以下に列挙する利点がある。
(1) 短時間で熱硬化性樹脂により電機子巻線を成形
出来、かつ設備金型の価格を極めて廉価とすることがで
きる。
(2) 電機子巻線の端末が簡単に成形金型から導出で
きて所望の如く配置することが出来る。
(3) 端末部を傷つけることなく、かつ樹脂が漏れな
いように密封することが出来、従ってバリは殆ど生じな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明回転電機の電機子製造方法を実施する装
置の構成を示す断面図、 第2図は下側成形金型に電機子巻線を挿入した状態を示
す斜視図、 第3図は金型の軸に巻装した電機子巻線を示す斜視図、 第4〜6図は、本発明方法の変形例を示す断面図、 第7図は第6図に示す例により製造した電機子巻線を示
す1部断面側面図である。 1……電機子巻線 2……軸 3……リング状弾性樹脂板 4……端末 5……下側成形金型 6……ステージ 7……ランナー板 8……ゲート(移送注入口) 9,10……上面 12……溝部 13……上側成形金型 14……固定板 15……開口 16……固形材料 17……プランジャ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の電機子巻線を樹脂で固めた樹脂成
    形部から各電機子巻線の端末が導出される回転電機の電
    機子製造方法において、 所望形状に予め巻回された複数個の電機子巻線を、上部
    に開口部を有する第1の成形金型中の所定位置に配置
    し、 各電機子巻線の端末を前記金型の開口部上面の外周側に
    向けて導出し、 これらの外周側に向けた導出端末を前記開口部の外径以
    下の内径を有するリング状弾性部材を介して第2の成形
    金型で押圧固定するとともに押圧により該弾性部材を厚
    み方向及び内径方向に変形させ、 前記リング状弾性部材のリング内壁と前記第1の成形金
    型と前記電機子巻線とで形成される空所内に、前記リン
    グ状弾性部材のリング内壁側から第2の成形金型を介し
    て成形用樹脂材料を充填し、 前記樹脂材料の硬化後に前記各成形金型およびリング状
    弾性部材を電機子から取り外すことを特徴とする回転電
    機の電機子製造方法。
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