JP5515236B2 - 回転電機の固定子、回転電機及び固定子コイル形成方法 - Google Patents

回転電機の固定子、回転電機及び固定子コイル形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機の固定子、回転電機及び固定子コイル形成方法に関する。
従来、回転電機の固定子コイルの固定方法として、固定子コイルの上面、片側側面および下面の低抵抗コロナ防止層に、袋状部材中に硬化後に粘弾性が発現する液状充填材を封入してなる半導電性の固定子コイル固定部材を覆って一体化した後、固定子コイルを鉄心スロット内に挿入し、固定子コイル固定部材中の液状充填材を硬化させて、固定子コイルを鉄心スロット側壁に密着固定する方法が提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。
特開2006-180611号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来技術には、コイル位置決めにおいて種々の問題がある。第1に、スロット内に入る部位のみ固定子コイル3面に袋状部材を貼り付ける構造のため、貼り付け位置を出すのが難しいという問題がある。そして、貼り付け位置がずれると、スロット径方向に厚みが増えコイルがスロットよりはみ出てしまい、楔を打ち込めない。また、固定子コイル3面に袋状部材を貼り付ける構造のため、スロット周方向の寸法もバラツキ、スロットに挿入するのに時間がかかる。特に、周方向の寸法が大きいと、スロットにコイルを挿入できない場合がある。第2に、エポキシ樹脂等を充填した不織布シートを使用しているためコストが高いという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、固定子コイルの位置決めの容易化と組み付け性を向上させた回転電機の固定子、回転電機及び固定子コイル形成方法を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.複数の分割された分割コアを周方向に配設して形成され、且つ周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、前記スロットに設置される周方向で波状をなす複数の各相巻線が巻回されて形成される固定子コイルと、を備えた回転電機の固定子であって、前記固定子コイルは、前記各相巻線が、周方向の異なる前記スロットに設置されるスロット収容部と、前記スロットの外部で前記スロット収容部同士を接続するターン部とを有し、前記各ターン部を径方向位置毎に曲率を変化させて、前記各相巻線を円形状にn周(nは自然数)巻回して形成され、前記各スロット収容部を周方向位置毎に径方向へ一列に整列させた状態で、前記各スロット収容部及び前記各ターン部が成形材によって成形固定されたことを特徴とする回転電機の固定子。
手段1によれば、固定子コアのスロットの外部でスロット収容部同士を接続する各ターン部を径方向位置毎に曲率を変化させて、各相巻線を円形状にn周(nは自然数)巻回して形成されているので、隣接する巻線間の密着性を向上させることができる。また、各スロット収容部を周方向位置毎に径方向へ一列に整列させた状態で、各スロット収容部及び各ターン部が成形材によって成形固定されているので、後工程での巻線の変形が防止され、周方向に隣り合うスロット収容部間の空間に外周側から絶縁紙や分割構造を有する固定子コアを挿入することが容易となり、回転電機の組み付け性が向上する。
2.前記各ターン部は、径方向位置が外周側になるに従って各々の曲率半径が拡大することを特徴とする手段1に記載の回転電機の固定子。
手段2によれば、各ターン部は、径方向位置が外周側になるに従って各々の曲率半径が拡大しているので、隣接する巻線間の密着性を確実に向上させることができる。
.前記成形材は、耐熱性樹脂からなることを特徴とする手段1又は2に記載の回転電機の固定子。
手段によれば、成形材として耐熱性樹脂を用いることによって巻線の固定力の安定を図ることができる。
.前記耐熱性樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする手段1乃至のいずれか1つに記載の回転電機の固定子。
手段によれば、成形材としての耐熱性樹脂が、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂から選ばれる少なくとも1種であるので、加熱により硬化してターン部を確実に成形固定できると共に、耐熱性が高いため巻線の固定力の安定を図ることができる。
.前記各スロット収容部は、周方向位置毎に2×n本からなることを特徴とする手段1乃至のいずれか1つに記載の回転電機の固定子。
手段によれば、各相巻線を円形状にn周巻回することにより、ターン部がn層形成されると共に、各スロット収容部が周方向位手段によれば、各相巻線を円形状にn周巻回することにより、ターン部がn層形成されると共に、各スロット収容部が周方向位置毎に2×n本形成される。
.手段1乃至のいずれか1つに記載の回転電機の固定子の内周側または外周側に、周方向に交互に異なる磁極を形成している回転子を備えたことを特徴とする回転電機。
手段によれば、巻線間の密着性が高い固定子の内周側または外周側に、周方向に交互に異なる磁極を形成している回転子を備えることにより、電気的特性に優れた回転電機を実現することができる。
.回転電機の固定子コアに設けられる周方向の異なるスロットに設置されるスロット収容部と、前記スロットの外部で前記スロット収容部同士を接続するターン部とを有する複数の各相巻線からなる固定子コイルを形成する方法であって、複数の各相巻線を予め編込んでなる巻線編込体を円形状にn周(nは自然数)巻回する巻回工程を備え、前記巻回工程は、前記各ターン部を径方向位置毎に曲率を変化させて巻回前記巻回工程後に、周方向に隣り合う前記各スロット収容部間に外周側から挿入押圧治具の挿入部を挿入すると共に前記各スロット収容部及び前記各ターン部を外周側から前記挿入押圧治具の押圧部によって押圧する挿入押圧工程を備えたことを特徴とする固定子コイル形成方法。
手段によれば、巻回工程において複数の各相巻線を予め編込んでなる巻線編込体を円形状にn周(nは自然数)巻回するときに、各ターン部を径方向位置毎に曲率を変化させて巻回するので、隣接する巻線間の密着性を向上させることができる。
.前記巻回工程は、前記各ターン部の径方向位置が外周側になるに従って各々の曲率半径が拡大するように巻回することを特徴とする手段に記載の固定子コイル形成方法。
手段によれば、巻回工程において、各ターン部が外周側になるに従って各々の曲率半径が拡大するように巻回するので、隣接する巻線間の密着性を確実に向上させることができる。
.前記巻回工程は、前記巻線編込体を巻回治具の外周に巻回することを特徴とする手段又はに記載の固定子コイル形成方法。
手段によれば、巻回工程において巻線編込体を巻回治具の外周に巻回することにより、容易に且つ確実に巻線編込体を円形状に成形することができる。巻回治具としては、例えば、円柱状又は円筒状の部材を用いることができる。
10.前記巻回治具の外周に前記挿入押圧治具の前記挿入部の先端部と嵌合可能な複数の嵌合溝が等間隔で設けられ、
前記挿入押圧工程は、周方向に隣り合う前記各スロット収容部間に外周側から前記挿入押圧治具の前記挿入部を挿入する時に、前記挿入部の先端部を前記嵌合溝に嵌合させることを特徴とする手段に記載の固定子コイル形成方法。
手段10によれば、巻回治具の外周に挿入押圧治具の挿入部の先端部と嵌合可能な複数の嵌合溝が等間隔で設けられ、挿入押圧工程において、周方向に隣り合う各スロット収容部間に外周側から挿入押圧治具の挿入部を挿入する時に、巻回治具の外周に等間隔で設けられた各嵌合溝に挿入部の先端部を嵌合させるので、各スロット収容部の周方向における寸法精度を向上させることができる。
11.前記挿入押圧治具は、軸方向に分割された複数の分割体からなることを特徴とする手段又は10に記載の固定子コイル形成方法。
手段11によれば、挿入押圧治具が軸方向に分割された複数の分割体からなるので、周方向に隣り合う各スロット収容部間の空間へ容易に挿入することができる。すなわち、挿入押圧治具を一体物により形成した場合、周方向に隣り合う各スロット収容部間の空間への挿入作業が困難であるが、本手段によれば挿入押圧治具が軸方向に複数に分割されているので挿入作業が容易である。
12.前記挿入押圧工程は、更に、前記スロット収容部間に前記各挿入部が挿入された前記複数の分割体の分割合わせ面間にピン状治具を挿入することを特徴とする手段11に記載の固定子コイル形成方法。
手段12によれば、挿入押圧工程において、スロット収容部間に各挿入部が挿入された複数の分割体の分割合わせ面間にピン状治具を挿入することにより、軸方向両端の各ターン部間の寸法を容易に調整することができ、固定子コイルの軸方向における寸法精度を向上させることができる。例えば、複数の分割体の軸方向寸法を小さめに設定し、各分割体とピン状治具とを合わせた軸方向寸法が、軸方向両端の各ターン部間の目標寸法となるように設定してもよい。
13.前記挿入押圧工程後に、前記各ターン部に成形材を塗布し加熱することによって前記各ターン部を成形固定する成形固定工程を備えたことを特徴とする手段乃至12のいずれか1つに記載の固定子コイル形成方法。
手段13によれば、挿入押圧工程後に成形固定工程において、各ターン部に成形材を塗布し加熱することによって各ターン部が確実に成形固定されるので、周方向に隣り合うスロット収容部間の空間に外周側から絶縁紙や分割構造の固定子コアを挿入することが容易となり、回転電機の組み付け性が向上する。
14.前記巻回治具は、前記各相巻線よりも線膨張率の大きい材質からなり、
前記挿入押圧治具は、前記各相巻線よりも線膨張率の小さい材質からなることを特徴とする手段13に記載の固定子コイル形成方法。
手段14によれば、巻回治具が各相巻線よりも線膨張率の大きい材質からなり、挿入押圧治具が各相巻線よりも線膨張率の小さい材質からなるので、成形材を加熱硬化させるために所定温度まで加熱した時、巻回治具は膨張するが挿入押圧治具は膨張しないことにより、巻回治具と挿入押圧治具との間で巻線を挟み込む荷重が増加して巻線間の密着性をさらに向上させることができる。
以下、本発明の回転電機の固定子、回転電機及び固定子コイル形成方法を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態の回転電機1の構成を示す断面図である。
本実施形態の回転電機1は、略有底筒状の一対のハウジング部材100,101とが開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け110,111を介して回転自在に支承される回転軸20に固定された回転子2と、ハウジング10の内部で回転子2を包囲する位置でハウジング10に固定された固定子3と、を備えている。
回転子2は、永久磁石により周方向に交互に異なる磁極を、固定子3の内周側と向き合う外周側に複数形成している。回転子2の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。本実施形態においては、8極(N極:4、S極:4)の回転子が用いられている。
固定子3は、図2に示したように、固定子コア30と、複数の各相巻線から形成される三相のコイル4と、固定子コア30とコイル4との間に配された絶縁紙5と、を備えた構成を有している。
固定子コア30は、図3に示したように、内周に複数のスロット31が形成された円環状を有している。複数のスロット31は、その深さ方向が径方向と一致するように形成されている。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子2の磁極数に対し、コイル4の一相あたり2個の割合で形成されている。すなわち、8×3×2=48個のスロット31が形成されている。
固定子コア30は、図4に示した分割コア32を24個、周方向に配設して形成されている。分割コア32は、ひとつのスロット31を区画するとともに、周方向で隣接する分割コア32との間でひとつのスロットを区画する形状(径方向内方に伸びるティース部320と、ティース部320が形成されるバックコア部321)に形成されている。
固定子コア30(を構成する分割コア32)は、0.3mmの厚さの電磁鋼板410枚を積層させて形成されている。なお、積層された電磁鋼板の間には、絶縁薄膜が配置されている。なお、固定子コア30は、この電磁鋼板の積層体からだけでなく、従来公知の金属薄板および絶縁薄膜を用いて形成してもよい。
コイル4は、複数の巻線40を所定の巻回方法で巻回してなる。コイル4を構成する巻線40は、図5(A)に示したように、銅製の導体41と、導体41の外周を覆い導体41を絶縁する内層420及び外層421からなる絶縁皮膜42とから形成されている。内層420および外層421を合わせた絶縁皮膜42の厚みは、100μm〜200μmの間に設定されている。このように、内層420および外層421からなる絶縁皮膜42の厚みが厚いので、巻線40同士を絶縁するために巻線40同士の間に絶縁紙等を挟み込んで絶縁する必要がなくなっているが、図2に示したように、線材同士を絶縁するために絶縁紙5を配してもよい。
さらに、コイル4の巻線40は、図5(B)に示したように、内層420および外層421からなる絶縁皮膜42の外周をエポキシ樹脂等からなる融着材48で被覆してもよい。これにより、回転電機に発生する熱により融着材48は絶縁皮膜42よりも早く溶融するので、同じスロット31に設置されている複数の巻線40同士が融着材48同士により熱接着する。その結果、同じスロット31に設置されている複数の巻線40が一体化し巻線40同士が鋼体化することで、スロット31の巻線40の機械的強度が向上する。
コイル4は、図6に示したように、三相巻線(U1,U2,V1,V2,W1,W2)により形成されている。より具体的には、U1相を形成する巻線440aとU2相を形成する巻線440bが直列接続され、U2相を形成する巻線440cとU1相を形成する巻線440dが直列接続され、巻線440a、440b、と巻線440c、440dとが並列接続されてU相巻線が形成されている。V相およびW相も同様に巻線が形成されている。
コイル4は、図7に示したように、複数の巻線40を所定の形状に巻回してなる。コイル4を構成する巻線40は、固定子コア30の内周側で周方向にそって波巻きされている。そして、固定子コア30に形成されたスロット31に収容される直線状のスロット収容部43と、隣り合ったスロット収容部43同士を接続するターン部44と、を備えている。スロット収容部43は、所定のスロット数(本実施形態では3相×2個=6個)ごとのスロット31に収容されている。ターン部44は、固定子コア30の軸方向の端面から突出して形成されている。
そして、コイル4は、複数の巻線40を一方の端部が固定子コア30の軸方向の端面から突出した状態で、周方向に沿って波状に巻装して形成されている。コイル4のU相は、周方向に沿って波状に巻装されたU1相を形成する巻線440aとU2相を形成する巻線440bを他方の端部同士で接続され、U2相を形成する巻線440cとU1相を形成する440dを他方の端部同士で接続されている。巻線440aと巻線440dは、同一スロット31にスロット収容部43が収容され、巻線440bと巻線440cは他の同一スロット31にスロット収容部43が収容される。このとき、巻線440aのスロット収容部43と、巻線440dのスロット収容部43は、スロット31の深さ方向で交互にスロット収容部43が位置するように設置されている。巻線440bのスロット収容部43と巻線440cのスロット収容部43は、スロット深さ方向で交互にスロット収容部43が位置するように設置されている。そして、巻線440a,440bの接合部45は、巻線40の巻装される方向が反転するスロット収容部43よりなる折り返し部46に形成されている。
コイル4においては、巻線440a,巻線440bを接続して形成された接続体と巻線440c、巻線440dを接続して形成された接続体2個を並列につないで1相をなしている。この2本の巻線40を接続して形成された接続体を6組用いて3相(U,V,W)×2個(倍スロット)のコイル4を形成している。つまり、コイル4は、2本の巻線40a,40b×3相(U,V,W)×2個(倍スロット)=12本の巻線40を用いて形成されている。
本実施形態においては、2本の巻線40を接続して形成された接続体は、周方向で4周巻回してコイル4を形成している。すなわち、コイル4は、2本の巻線40を接続して形成された接続体が径方向で4層重なった構成となっている。つまり、ひとつのスロット31内に4層×2本=8本のスロット収容部43が配置されている。2本の巻線40を接合して形成された接続体を巻回したコイル4は、接合体の端部が最外周層側に位置し、二本の巻線40の接合部が最内周層側に位置するように、接続体を巻回している。
コイル4において、ターン部44は固定子コア30の軸方向両側にそれぞれ形成されている。ターン部44の略中央部は、ねじりを伴わないクランク状をなすように成形されている。ターン部44のクランク形状は、固定子コア30の周方向でクランク形状をなすように形成されている。このターン部44のクランク形状によるずれ量は、巻線40の略幅分である。これにより、径方向に隣接している巻線40のターン部44同士が干渉しなくなり、ターン部44を密に巻回できる。その結果、コイル4の固定子コア30の端面から突出したコイルエンドの径方向の幅が小さくなるので、コイル4を形成した巻線40が径方向外側に張り出すことが防止できる。
また、スロット31から固定子コア30の外に突出するターン部44は、固定子コア30の軸方向の端面から階段状に形成されている。ターン部44が階段状に形成されたことで、巻線40の階段状のターン部44が周方向に隣り合うスロットから突出する巻線40と干渉することを防止できる。これにより、周方向に隣り合うスロットから突出する巻線40同士が互いに干渉することを避けるために、コイル4の固定子コア30の端面から突出したコイルエンドの高さが高くなったり、あるいはコイルエンドの径方向の幅が大きくなったりすることを防止できる。その結果、コイルエンドの高さが低くなる。さらに、コイルエンドの径方向の幅が小さくなるので、コイル4が径方向外側に張り出すことを防止できる。
階段状のターン部44は、4段の階段状に形成されている。そして、4段の階段状のターン部44の一段の高さは、巻線40の略幅(高さ)分である。これにより、軸方向でターン部44が重なり合ったときに、すき間を生じることなくターン部44同士を重ね合わせることができ、ターン部44を密に巻回できる。
階段状のターン部44は、その最も高い部分(階段状の頂上部)が、クランク状に形成されている。したがって、巻線40のターン部44は、クランク部を挟んで両側を階段状に形成している。
コイル4は、ターン部44が固定子コア30から突出したコイルエンドの高さの範囲内で、コイル4を構成する各巻線40の接合体の端部が径方向外方に向かって突出している。そして、各巻線40の接合体の端部であって、中性点側の端部は、他方の端部よりも高い位置で径方向外方に突出している。
次に、本実施形態におけるコイル4を構成する巻線40の巻回状態を図8〜13を用いてより具体的に説明する。
本実施形態のコイル4は、それぞれ二組の三相巻線(U1,U2,V1,V2,W1,W2)により形成されている。図8に、三相巻線のそれぞれの結線の状態を示した。図8におけるスロット番号は、U1相をなす巻線40の中性点側の端部に最も近接したスロット収容部43が収容されるスロット31を1番とし、以後、巻線40が巻回される周方向にそって2番、3番‥と便宜的につけた番号である。また、図9に、図8のU相(U1,U2)をなす巻線40のみの結線の状態を示した。なお、図8〜9において、上下方向に直線状に形成された部分がスロット収容部43に相当し、上方側および下方側の傾斜した部分がターン部44に相当する。
本実施形態のコイル4の展開図を図10に示した。図10に示したように、コイル4は巻線440aと440cの端部を接続して中性点側とするとともに、巻線440bと巻線440dの端部を接続して相端子側としている。コイル4は、2組の巻線40a,40bを端部同士で接続して形成された接続体を各相(U1,U2,V1,V2,W1,W2)ごとに、6組用いて形成されている。2本の巻線40a,40bのそれぞれは、中性点側の端部および相端子側の端部とは反対の端部がつながった1本の銅線である。また2本の巻線40a、40bのそれぞれは、中性点側の端部および相端子側の端部とは反対の端部同士を溶接して接合してもよい。
各相の結線方法は同様であり、コイル4の巻線40の巻回の仕方をU相を用いて結線方法を説明する。U相における巻線40の結線の状態を図11に示した。 図11(a)は巻線440a、440bの結線状態、図11(b)は巻線440c、440dの結線状態を示す。また、各巻線440a、440bのスロット31内の深さ方向での位置とターン部44の位置との関係を図12に示し、巻線440c、440dのスロット31内の深さ方向での位置とターン部44の位置との関係を図13に示した。
巻線440a、440bの結線状態を図11(a)及び図12を用いて説明する。U相をなす巻線40が収容されるスロット31は、回転子2が8極であり、固定子コア30に16個(440a−1、440a−2、・・・、440a−8、440b−1、440b−2、・・・、440b−8)が形成されている。スロット31には8本のスロット収容部43が深さ方向に重なって収容される。スロット31の深さ方向でスロット収容部43が収容される位置を、開口部から深さ方向に進むにつれて、8番、7番、6、…1番と呼ぶ。
巻線440a、440bは直列接続されており、巻線440a−1の端部が中性点に接続され、巻線440b−1の端部が巻線440dと接続されてU相端子に接続される。
巻線440aは、中性点に最も近いスロット収容部43となる、スロット440a−1の1番に収容される。巻線440bは巻線440bの端部に最も近いスロット収容部43となる、スロット440b−1の1番に収容される。
巻線440aのスロット440a−1に収容されたスロット収容部43にターン部44を介して接続されたスロット収容部43(次のスロット収容部43)は、固定子コア30の軸方向で中性点に接続される端部が突出した側(以下、上方側)に背向した端部側(以下、下方側)のターン部44I(下)を介して接続され、スロット440a−2の2番に収容される。このように、ターン部44I(下)は、スロット440a−1の1番とスロット440a−2の2番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440a−2に収容された巻線440aの次のスロット収容部43は、ターン部44II(上)を介して接続され、スロット440a−3の1番に収容される。このようにターン部44II(上)は、スロット440a−2の2番とスロット440a−3の1番とを固定子コア30の上方側で接続する。スロット440a−3に収容された巻線440aの次のスロット収容部43はターン部44III(下)を介して接続され、スロット440a−4の2番に収容される。
このように、ターン部44III(下)は、スロット440a−3の1番とスロット440a−4の2番とを固定子コア30の下方側で接続する。
巻線440bのスロット440b−1に収容されたスロット収容部43にターン部44を介して接続されたスロット収容部43(次のスロット収容部43)は、固定子コア30の軸方向でU相に接続される端部が突出した側(以下、上方側)に背向した端部側(以下、下方側)のターン部44II(下)を介して接続され、スロット440b−2の2番に収容される。このように、ターン部44II(下)は、スロット440b−1の1番とスロット440b−2の2番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440b−2に収容された巻線440bの次のスロット収容部43はターン部44III(上)を介して接続され、スロット440b−3の1番に収容される。このように、ターン部44III(上)は、スロット440b−2の2番とスロット440b−3の1番とを固定子コア30の上方側で接続する。
スロット440b−3に収容された巻線440bの次のスロット収容部43は、ターン部44IV(下)を介して接続され、スロット440b−4の2番に収容される。このように、ターン部44IV(下)は、スロット440b−3の1番とスロット440b−4の2番とを固定子コア30の下方側で接続する。
このように、2本の巻線440a、440bは、固定子コア30の上方側に位置するターン部44II(上)〜44VII(上)が隣接するスロット収容部43の2番と1番とを、下方側に位置するターン部44I(下)〜44VIII(下)が隣接するスロット収容部43の1番と2番とを、接続する。この接続方法で周方向に1周して、スロット440a−1からスロット440a−8、スロット440b−1からスロット440b−8まで2本の巻線440a、440bのスロット収容部43が設置される。スロット440a−8、440b−8では、2番目に巻線440aのスロット収容部43が収容される。
そして、スロット440a−8、440b−8の2番目にスロット収容部43が収容された巻線440a、440bの次のスロット収容部43は、スロット440a−1、440b−1の3番に収容される。このように、ターン部44VIII(上)、44I(上)は、スロット440a−8、440b−8の2番とスロット440a−1、440b−1の3番とを固定子コア30の上方側で接続する。つまり、周方向で1周したら、径内方向に、接続体が巻回して1層分内径側にずれている。
スロット440a−1の3番に接続された巻線440aはターン部44I(下)を介して接続され、スロット440a−2の4番に収容される。このように、ターン部44I(下)は、スロット440a−1の3番とスロット440a−2の4番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440a−2に収容された巻線440aの次のスロット収容部43は、ターン部44II(上)を介して接続され、スロット440a−3の3番に収容される。このように、ターン部44II(上)は、スロット440a−2の4番とスロット440a−3の3番とを固定子コア30の上方側で接続する。
スロット440a−3に収容された巻440aの次のスロット収容部43は、ターン部44III(下)を介して接続され、スロット440a−4の4番に収容される。このように、ターン部44III(下)は、スロット440a−3の3番とスロット440a−4の4番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440b−1の3番に接続された巻線440bはターン部44II(下)を介して接続され、スロット440b−2の4番に収容される。このように、ターン部44II(下)は、スロット440b−1の3番とスロット440b−2の4番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440b−2に収容された巻線440bの次のスロット収容部43は、ターン部44III(上)を介して接続され、スロット440b−3の3番に収容される。このように、ターン部44III(上)は、スロット440b−2の4番とスロット440b−3の3番とを固定子コア30の上方側で接続する。
スロット440b−3に収容された巻線440bの次のスロット収容部43は、ターン部44IV(下)を介して接続され、スロット440b−4の4番に収容される。このように、ターン部44IV(下)は、スロット440b−3の3番とスロット440b−4の2番とを固定子コア30の下方側で接続する。
このように、2本の巻線440a、440bは、固定子コア30の上方側に位置するターン部44II(上)〜44VII(上)が隣接するスロット収容部43の3番と4番とを、下方側に位置するターン部44I(下)〜44VIII(下)が隣接するスロット収容部43の3番と4番とを、接続する。この接続方法で周方向に1周して、スロット440a−1からスロット440a−8、スロット440b−1からスロット440b−8まで2本の巻線440a、440bのスロット収容部43が設置される。スロット440a−8、440b−8では、4番目に巻線440aのスロット収容部43が収容される。
そして、スロット440a−8、440b−8の4番目にスロット収容部43が収容された巻線440a、440bの次のスロット収容部43は、スロット440a−1、440b−1の5番に収容される。このように、ターン部44VIII(上)、44I(上)は、スロット440a−8、440b−8の4番とスロット440a−1、440b−1の5番とを固定子コア30の上方側で接続する。つまり、周方向で1周したら、径内方向に、接続体が巻回して1層分内径側にずれている。
スロット440a−1の5番に接続された巻線440aはターン部44I(下)を介して接続され、スロット440a−2の6番に収容される。このように、ターン部44I(下)は、スロット440a−1の5番とスロット440a−2の6番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440a−2に収容された巻線440aの次のスロット収容部43は、ターン部44II(上)を介して接続され、スロット440a−3の5番に収容される。このように、ターン部44II(上)は、スロット440a−2の6番とスロット440a−3の5番とを固定子コア30の上方側で接続する。
スロット440a−3に収容された巻440aの次のスロット収容部43は、ターン部44III(下)を介して接続され、スロット440a−4の6番に収容される。このように、ターン部44III(下)は、スロット440a−3の5番とスロット440a−4の6番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440b−1の5番に接続された巻線440bはターン部44II(下)を介して接続され、スロット440b−2の6番に収容される。このように、ターン部44II(下)は、スロット440b−1の5番とスロット440b−2の6番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440b−2に収容された巻線440bの次のスロット収容部43は、ターン部44III(上)を介して接続され、スロット440b−3の5番に収容される。このように、ターン部44III(上)は、スロット440b−2の6番とスロット440b−3の5番とを固定子コア30の上方側で接続する。
スロット440b−3に収容された巻線440bの次のスロット収容部43は、ターン部44IV(下)を介して接続され、スロット440b−4の6番に収容される。このように、ターン部44IV(下)は、スロット440b−3の5番とスロット440b−4の6番とを固定子コア30の下方側で接続する。
このように、2本の巻線440a、440bは、固定子コア30の上方側に位置するターン部44II(上)〜44VII(上)が隣接するスロット収容部43の5番と6番とを、下方側に位置するターン部44I(下)〜44VIII(下)が隣接するスロット収容部43の5番と6番とを接続する。この接続方法で周方向に1周して、スロット440a−1からスロット440a−8、スロット440b−1からスロット440b−8まで2本の巻線440a、440bのスロット収容部43が設置される。スロット440a−8、440b−8では、6番目に巻線440aのスロット収容部43が収容される。
そして、スロット440a−8、440b−8の6番目にスロット収容部43が収容された巻線440a、440bの次のスロット収容部43は、スロット440a−1、440b−1の7番に収容される。このように、ターン部44VIII(上)、44I(上)は、スロット440a−8、440b−8の6番とスロット440a−1、440b−1の7番とを固定子コア30の上方側で接続する。つまり、周方向で1周したら、径内方向に、接合体が巻回して1層分内径側にずれている。
スロット440a−1の7番に接続された巻線440aはターン部44I(下)を介して接続され、スロット440a−2の8番に収容される。このように、ターン部44I(下)は、スロット440a−1の7番とスロット440a−2の8番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440a−2に収容された巻線440aの次のスロット収容部43は、ターン部44II(上)を介して接続され、スロット440a−3の7番に収容される。このように、ターン部44II(上)は、スロット440a−2の8番とスロット440a−3の7番とを固定子コア30の上方側で接続する。
スロット440a−3に収容された巻440aの次のスロット収容部43は、ターン部44III(下)を介して接続され、スロット440a−4の8番に収容される。このように、ターン部44III(下)は、スロット440a−3の7番とスロット440a−4の8番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440b−1の7番に接続された巻線440bはターン部44II(下)を介して接続され、スロット440b−2の8番に収容される。このように、ターン部44II(下)は、スロット440b−1の7番とスロット440b−2の8番とを固定子コア30の下方側で接続する。
スロット440b−2に収容された巻線440bの次のスロット収容部43は、ターン部44III(上)を介して接続され、スロット440b−3の7番に収容される。このように、ターン部44III(上)は、スロット440b−2の8番とスロット440b−3の7番とを固定子コア30の上方側で接続する。
スロット440b−3に収容された巻線440bの次のスロット収容部43は、ターン部44IV(下)を介して接続され、スロット440b−4の8番に収容される。このように、ターン部44IV(下)は、スロット440b−3の7番とスロット440b−4の8番とを固定子コア30の下方側で接続する。
このように、2本の巻線440a、440bは、固定子コア30の上方側に位置するターン部44II(上)〜44VII(上)が隣接するスロット収容部43の7番と8番とを、下方側に位置するターン部44I(下)〜44VIII(下)が隣接するスロット収容部43の7番と8番とを接続する。この接続方法で周方向に1周して、スロット440a−1からスロット440a−8、スロット440b−1からスロット440b−8まで2本の巻線440a、440bのスロット収容部43が設置される。スロット440a−8、440b−8では、8番目に巻線440aのスロット収容部43が収容される。
そして、このスロット440a−8、440b−8の8番目に収容されたスロット収容部43が接続される。
このスロット440a−8、440b−8の8番目に収容されたスロット収容部43が折り返し部46を形成している。このように、二本の巻線40a,40bの接続体が固定子コア30に巻装される。
次に、巻線440c、440dの結線状態は、図11(b)及び図13に示したとおりであり、巻き線440a、440bと同様に結線しているため詳細な説明は省略する。
コイル4は、このU1相と同様にして、6組の接合体がU1,U2,V1,V2,W1,W2の各相をなすにように巻回されている。
なお、図14〜15に示したように、ターン部44VIII(上)−4層目は、スロット440a−8とスロット440b−8とを固定子コア30の上方側で接続していることから、このターン部44VIII(上)−4層目と周方向での位置が同じ位置にある各層のターン部44VIII(上)は、径方向外方に向かってコイルエンドがずれた形状に変形されている。これにより、スロット440a−8とスロット440b−8とを接続するターン部VIII(上)−4層目が、他のターン部VIII(上)と干渉を生じなくなり、コイルエンドが粗大化しなくなっている。また、図15に示したように、コイル4の回転子2と対向する内周面から径方向内方に巻線40が突出しなくなった。
次に、上述した構成を有するコイル4の形成方法について、図16乃至図21を参照しつつ説明する。尚、以下の説明では、図12、13に示す形状にそれぞれ成形された複数の巻線40を連続的に編込むことによって、全体形状を円形に成形する前の展開状態のコイル4(図10参照。以下、巻線編込体Aと称する。)の作製が完了しているものとする。
ここで、図16は、コイル形成用治具Tの構成を示す斜視図である。図17は、コイル形成方法の流れを示すフローチャートである。図18は、巻回工程S1を説明するための図であって、巻回治具T1の外周に巻線編込体Aを巻回する様子を示す上面図である。図19は、ターン部44の各周における曲率半径R1〜R4を示す図である。図20は、挿入押圧工程S2を説明するための斜視図であって、巻回治具T1の外周に巻回された巻線編込体Aに挿入押圧治具T2及びピン状治具T3を挿入・押圧する様子を示している。図21は、挿入押圧工程S2を説明するための横断面図であって、巻回治具T1の外周に巻回された巻線編込体Aに挿入押圧治具T2の第1分割体21を挿入・押圧する様子を示している。
最初に、コイル4の形成方法において使用するコイル形成用治具Tの構成について、図16を参照しつつ説明する。コイル形成用治具Tは、図16に示すように、巻回治具T1と、挿入押圧治具T2と、ピン状治具T3とから構成される。尚、図16では、挿入押圧治具T2及びピン状治具T3を1組しか図示していないが、実際にはスロット31の個数分に等しい48組を使用する。
巻回治具T1は、円柱又は円筒状の部材であって、その外径は円形に成形後のコイル4の内径に略等しい大きさに設定されている。また、巻回治具T1の外周には、挿入押圧治具T2の後述する挿入部T21a,T22aの先端を嵌合可能な48個の長方形状の嵌合溝T1aが等間隔で形成されている。
挿入押圧治具T2は、軸方向中央で分割された第1分割体T21と第2分割体T22とから構成されている。第1分割体T21は、矩形板状の挿入部T21aと、挿入部T21aより周方向両側及び軸方向上端側に突設された押圧部T21bとを備えている。また、挿入部T21aの分割合わせ面T21cには断面円弧状の溝T21dが形成されている。
同様に、第2分割体T22は、矩形板状の挿入部T22aと、挿入部T22aより周方向両側及び軸方向下端側に突設された押圧部T22bとを備えている。また、挿入部T22aの分割合わせ面T22cには断面円弧状の溝T22dが形成されている。
尚、第1分割体T21と第2分割体T22とを合わせた軸方向長さは、円形に成形された状態のコイル4における軸方向両端のターン部44,44間に形成される空間の軸方向長さよりも若干(例えば数mm程度)小さく設定されている。
ピン状治具T3は、丸棒形状を呈するピン状部材であって、第1分割体T21の溝T21dと第2分割体T22の溝T22dとの間に挿入してコイル4の軸方向寸法を調整するために使用される。また、第1分割体T21及び第2分割体T22とピン状治具T3とを合わせた軸方向寸法が、軸方向両端の各ターン部44間の目標寸法となるように、ピン状治具T3の直径が設定されている。
尚、巻回治具T1は、各相巻線40よりも線膨張率の大きい材質からなり、挿入押圧治具T2及びピン状治具T3は、各相巻線40よりも線膨張率の小さい材質からなる。具体的には、例えば、巻回治具T1の材質は、アルミニウムであり、挿入押圧治具T2及びピン状治具T3の材質は、機械構造用炭素鋼である。
次に、コイル4の形成方法の各工程について、図17のフローチャートを参照しつつ説明する。
最初に、巻回工程S1を実施する。巻回工程S1では、図18に示すように、巻線編込体Aを巻回治具T1の外周に連続して巻回し、合計で4周巻回する。尚、図18は、巻線編込体Aが2周目の途中まで巻回された状態を示している。
ここで、1周目を巻回する時のターン部44の曲率半径は、巻回治具T1の外径R1に等しい(図18,19参照)。2周目を巻回する時、ターン部44が1周目のターン部44外周に乗り上げることにより、曲率半径は、“巻回治具T1の外径R1”+“ターン部44の1周分の径方向厚さ”に拡大する(図18,19参照)。同様に、3周目を巻回する時、ターン部44が2周目のターン部44外周に乗り上げることにより、曲率半径は、“巻回治具T1の外径R1”+“ターン部44の2周分の径方向厚さ”に拡大する(図19参照)。さらに、4周目を巻回する時、ターン部44が3周目のターン部44外周に乗り上げることにより、曲率半径は、“巻回治具T1の外径R1”+“ターン部44の3周分の径方向厚さ”に拡大する(図19参照)。
次に、挿入押圧工程S2を実施する。挿入押圧工程S2では、図20,21に示すように、コイル4における軸方向両端のターン部44,44間に形成される48箇所の空間に挿入押圧治具T2(第1分割体T21、第2分割体T22)及びピン状治具T3を挿入・押圧する作業を実施する。具体的には、まず、第1分割体T21の挿入部T21aを、コイル4における軸方向両端のターン部44,44間に形成される空間内に軸方向上端側へ寄せて挿入し、第2分割体T22の挿入部T22aを上記空間内に軸方向他下端側へ寄せて挿入する。これにより、各スロット収容部43が周方向位置毎に一列に整列される。
さらに、第1分割体T21及び第2分割体22を軸中心の巻回治具T1側へ押し込んで挿入部T21a及び挿入部T22aの先端部をそれぞれ嵌合溝T1aへ嵌合させ、同時に、押圧部T21bで周方向両側のスロット収容部43及び軸方向上端側のターン部44を径内方向へ押圧すると共に、押圧部T22bで周方向両側のスロット収容部43及び軸方向下端側のターン部44を径内方向へ押圧する。これにより、各ターン部44における巻線40間の密着性が高められる。
さらに、ピン状治具T3を第1分割体T21の溝T21dと第2分割体T22の溝T22dとの間に挿入する。これにより、コイル4の軸方向寸法が目標寸法へ正確に調整される。
次に、予熱工程S3を実施する。予熱工程S3では、挿入押圧工程S2で得られた物、すなわち、巻回治具T1の外周に巻回された巻線編込体Aに挿入押圧治具T2及びピン状治具T3が挿入された物全体を所定温度に加熱する。
次に、成形材塗布工程S4を実施する。成形材塗布工程S4では、コイル4のスロット収容部43及びターン部44に電気的絶縁性を有する熱硬化性の成形材料を塗布する。成形材料としては、耐熱性樹脂、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂から選ばれる少なくとも1種を好適に用いることができる。
次に、加熱硬化工程S5を実施する。加熱硬化工程S5では、成形材塗布工程S4の結果物、すなわち、巻回治具T1の外周に巻回された巻線編込体Aに挿入押圧治具T2及びピン状治具T3が挿入され且つターン部44に熱硬化性の成形材が塗布された物全体を、成形材の硬化温度以上の所定温度に加熱して成形材を硬化させる。尚、成形材塗布工程S4及び加熱硬化工程S5が、本発明の成形固定工程に対応するものである。
最後に、取り外し工程S6を実施する。取り外し工程S6では、まず、48組の挿入押圧治具T2及びピン状治具T3をコイル4から全て抜き取り、さらに、コイル4から巻回治具T1を取り外す。以上のS1〜S6の工程によって、図7に示すような全体形状が円形状に成形固定されたコイル4が完成する。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の固定子3は、周方向に複数のスロット31を有する固定子コア30と、スロット31に設置される周方向で波状をなす複数の各相巻線40が巻回されて形成されるコイル4と、を備え、コイル4は、各相巻線40が、周方向の異なるスロット31に設置されるスロット収容部43と、スロット31の外部でスロット収容部43同士を接続するターン部44とを有し、各ターン部44を径方向位置毎に曲率を変化させて、各相巻線40を円形状にn周(nは自然数。本実施形態では、n=4。)巻回して形成されたことを特徴とする。よって、隣接する巻線40間の密着性を向上させることができる。
また、各ターン部44は、径方向位置が外周側になるに従って各々の曲率半径が拡大しているので(“1周目の曲率半径R1”<“2周目の曲率半径R2”<“3周目の曲率半径R3”<“4周目の曲率半径R4”)、隣接する巻線40間の密着性を確実に向上させることができる。
また、各スロット収容部43を周方向位置毎に径方向へ一列に整列させた状態で、各スロット収容部43及び各ターン部44が成形材によって成形固定されているので、周方向に隣り合うスロット収容部43間の空間に外周側から絶縁紙や分割構造を有する固定子コア30の分割コア32を挿入することが容易となり、回転電機1の組み付け性が向上する。特に、成形材としての耐熱性樹脂が、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂から選ばれる少なくとも1種であるので、加熱により硬化してターン部を確実に成形固定できると共に、耐熱性が高いため巻線の固定力の安定を図ることができる。
尚、本実施形態では、各相巻線40を円形状に4周(n=4)巻回することにより、ターン部44が4層形成されると共に、各スロット収容部43が周方向位置毎に8(=2×n)本形成される。
そして、巻線40間の密着性が高い固定子3の内周側または外周側に、周方向に交互に異なる磁極を形成している回転子を設けることにより、高い性能の回転電機を構成することができる。
また、本実施形態の固定子コイル形成方法によれば、巻回工程S1において複数の各相巻線40を予め編込んでなる巻線編込体Aを円形状にn周(nは自然数。本実施形態では、n=4。)巻回するときに、各ターン部44を径方向位置毎に曲率を変化させて巻回するので、隣接する巻線間の密着性を向上させることができる。
また、巻回工程S2において、各ターン部44が外周側になるに従って各々の曲率半径が拡大するように巻回するので(“1周目の曲率半径R1”<“2周目の曲率半径R2”<“3周目の曲率半径R3”<“4周目の曲率半径R4”)、隣接する巻線40間の密着性を確実に向上させることができる。特に、巻回工程S2において、巻線編込体Aを巻回治具T1の外周に巻回することにより、容易に且つ確実に巻線編込体Aを円形状に成形することができる。
また、巻回工程S2後に、挿入押圧工程S3において周方向に隣り合う各スロット収容部43間に外周側から挿入押圧治具T2の挿入部T21a,T22aを挿入することにより、スロット収容部43を周方向位置毎に径方向へ一列に整列させることができる。また、各スロット収容部43及び各ターン部44を外周側から挿入押圧治具T2の押圧部T21b,T22bによって押圧することによって巻線40間の密着性を一層向上させることができる。
また、巻回治具T1の外周に挿入押圧治具T2の挿入部T21a,T22aの先端部と嵌合可能な複数の嵌合溝T1aが等間隔で設けられ、挿入押圧工程S2において、周方向に隣り合う各スロット収容部43間に外周側から挿入押圧治具T2の挿入部T21a,T22aを挿入する時に、各嵌合溝T1aに挿入部T21a,T22aの先端部を嵌合させるので、各スロット収容部43の周方向における寸法精度を向上させることができる。
特に、挿入押圧治具T2が軸方向に分割された複数の分割体(第1分割体T21及び第2分割体T22)からなるので、周方向に隣り合う各スロット収容部43間の空間へ容易に挿入することができる。すなわち、挿入押圧治具T2を一体物とした場合、周方向に隣り合う各スロット収容部43間の空間への挿入作業が困難であるが、本実施形態では挿入押圧治具T2が軸方向に複数に分割されているので挿入作業が容易である。
さらに、挿入押圧工程S2において、スロット収容部43間に各挿入部T21a,T22aが挿入された複数の分割体(第1分割体T21及び第2分割体T22)の分割合わせ面T21c,T22c間にピン状治具T3を挿入することにより、軸方向両端の各ターン部44間の寸法を容易に調整することができ、コイル4の軸方向における寸法精度を向上させることができる。特に、第1分割体T21及び第2分割体T22の軸方向寸法を小さめに設定し、各分割体とピン状治具T3とを合わせた軸方向寸法が、軸方向両端の各ターン部44間の目標寸法となるように設定することにより、寸法調整が容易となる。
また、挿入押圧工程S2後に成形固定工程において、各スロット収容部43及び各ターン部44に成形材を塗布し加熱することによって各スロット収容部43及び各ターン部44が確実に成形固定される。
特に、巻回治具T1が各相巻線40よりも線膨張率の大きい材質からなり、挿入押圧治具T2が各相巻線40よりも線膨張率の小さい材質からなるので、成形材を加熱硬化させるために所定温度まで加熱した時、巻回治具T1は膨張するが挿入押圧治具T2は膨張しないことにより、巻回治具T1と挿入押圧治具T2との間で巻線40を挟み込む荷重が増加して巻線40間の密着性をさらに向上させることができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能であることは云うまでもない。
例えば、巻回治具T1の形状は図16に示したものには限られない。また、挿入押圧治具T2を軸方向に第1分割体21と第2分割体22とに2分割した例を示したが、一体物として形成してもよく、3個以上に分割する構成としてもよい。さらに、ピン状治具T3の形状を丸棒状としたが、これには限られない。
本発明は、回転電機において固定子コイルの位置決めの容易化と組み付け性を向上させることが必要とされる場合に利用可能である。
本発明の一実施形態の回転電機の構成を示す断面図である。 回転電機の固定子の斜視図である。 回転電機の固定子コアを示した図である。 回転電機の固定子コアを構成するコア分割体を示した図である。 回転電機のコイルを構成する各相巻線の構成を示す断面図である。 回転電機のコイルの結線を示した図である。 回転電機のコイルの斜視図である。 回転電機のコイルの結線を示した図である。 回転電機のコイルのU相の結線を示した図である。 回転電機のコイルを形成する固定子巻線の成形体を示した図である。 回転電機のコイルにおけるU相の結線状態を示した図である。 回転電機のU相の巻線のスロットへの収容位置を示した図である。 回転電機のU相の巻線のスロットへの収容位置を示した別の図である。 回転電機の固定子の径方向外方を通るターン部を示した図である。 回転電機のコイルの上面図である。 コイル形成用治具の構成を示す斜視図であり、(a)は分解した状態を、(b)は各治具を組み付けた状態をそれぞれ示している。 コイル形成方法の流れを示すフローチャートである。 巻回工程を説明するための図である。 ターン部の各周における曲率半径を示す図である。 挿入押圧工程を説明するためのコイルの斜視図である。 挿入押圧工程を説明するためのコイルの横断面図である。
符号の説明
1 回転電機
2 回転子
3 固定子
4 コイル(固定子コイル)
30 固定子コア
31 スロット
40 巻線
43 スロット収容部
44 ターン部
A 巻線編込体
T コイル形成用治具
T1 巻回治具
T1a 嵌合溝
T2 挿入押圧治具
T21 第1分割体
T21a 挿入部
T21b 押圧部
T21c 分割合わせ面
T21d 溝
T22 第2分割体
T22a 挿入部
T22b 押圧部
T22c 分割合わせ面
T22d 溝
T3 ピン状治具

Claims (14)

  1. 複数の分割された分割コアを周方向に配設して形成され、且つ周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、前記スロットに設置される周方向で波状をなす複数の各相巻線が巻回されて形成される固定子コイルと、を備えた回転電機の固定子であって、
    前記固定子コイルは、前記各相巻線が、周方向の異なる前記スロットに設置されるスロット収容部と、前記スロットの外部で前記スロット収容部同士を接続するターン部とを有し、
    前記各ターン部を径方向位置毎に曲率を変化させて、前記各相巻線を円形状にn周(nは自然数)巻回して形成され、
    前記各スロット収容部を周方向位置毎に径方向へ一列に整列させた状態で、前記各スロット収容部及び前記各ターン部が成形材によって成形固定されたことを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記各ターン部は、径方向位置が外周側になるに従って各々の曲率半径が拡大することを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記成形材は、耐熱性樹脂からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記耐熱性樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の回転電機の固定子。
  5. 前記各スロット収容部は、周方向位置毎に2×n本からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の回転電機の固定子。
  6. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の回転電機の固定子の内周側または外周側に、周方向に交互に異なる磁極を形成している回転子を備えたことを特徴とする回転電機。
  7. 回転電機の固定子コアに設けられる周方向の異なるスロットに設置されるスロット収容部と、前記スロットの外部で前記スロット収容部同士を接続するターン部とを有する複数の各相巻線からなる固定子コイルを形成する方法であって、
    複数の各相巻線を予め編込んでなる巻線編込体を円形状にn周(nは自然数)巻回する巻回工程を備え、
    前記巻回工程は、前記各ターン部を径方向位置毎に曲率を変化させて巻回
    前記巻回工程後に、周方向に隣り合う前記各スロット収容部間に外周側から挿入押圧治具の挿入部を挿入すると共に前記各スロット収容部及び前記各ターン部を外周側から前記挿入押圧治具の押圧部によって押圧する挿入押圧工程を備えたことを特徴とする固定子コイル形成方法。
  8. 前記巻回工程は、前記各ターン部の径方向位置が外周側になるに従って各々の曲率半径が拡大するように巻回することを特徴とする請求項に記載の固定子コイル形成方法。
  9. 前記巻回工程は、前記巻線編込体を巻回治具の外周に巻回することを特徴とする請求項7又は8に記載の固定子コイル形成方法。
  10. 前記巻回治具の外周に前記挿入押圧治具の前記挿入部の先端部と嵌合可能な複数の嵌合溝が等間隔で設けられ、
    前記挿入押圧工程は、周方向に隣り合う前記各スロット収容部間に外周側から前記挿入押圧治具の前記挿入部を挿入する時に、前記挿入部の先端部を前記嵌合溝に嵌合させることを特徴とする請求項に記載の固定子コイル形成方法。
  11. 前記挿入押圧治具は、軸方向に分割された複数の分割体からなることを特徴とする請求項又は10に記載の固定子コイル形成方法。
  12. 前記挿入押圧工程は、更に、前記スロット収容部間に前記各挿入部が挿入された前記複数の分割体の分割合わせ面間にピン状治具を挿入することを特徴とする請求項11に記載の固定子コイル形成方法。
  13. 前記挿入押圧工程後に、前記各ターン部に成形材を塗布し加熱することによって前記各ターン部を成形固定する成形固定工程を備えたことを特徴とする請求項乃至12のいずれか1つに記載の固定子コイル形成方法。
  14. 前記巻回治具は、前記各相巻線よりも線膨張率の大きい材質からなり、
    前記挿入押圧治具は、前記各相巻線よりも線膨張率の小さい材質からなることを特徴とする請求項13に記載の固定子コイル形成方法。
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