JP2996528B2 - 取付孔つきパッキンを有する樹脂部材の製造方法 - Google Patents
取付孔つきパッキンを有する樹脂部材の製造方法Info
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- JP2996528B2 JP2996528B2 JP7840491A JP7840491A JP2996528B2 JP 2996528 B2 JP2996528 B2 JP 2996528B2 JP 7840491 A JP7840491 A JP 7840491A JP 7840491 A JP7840491 A JP 7840491A JP 2996528 B2 JP2996528 B2 JP 2996528B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、取付孔を設けたパッキン
と、樹脂製カバーのような部材とを一体化した樹脂部材
の製造方法に関するものである。
と、樹脂製カバーのような部材とを一体化した樹脂部材
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、第4図に示すような、取付孔1を
設けたパッキン2と、樹脂製カバー3とを一体化した樹
脂製部材4は、次の製造方法により形成されていた。す
なわち、予じめ成型されたパッキン2を、カバー2の周
溝2aに、挿着し、両者を一体化する製造方法である。
また、この方法を改良したものとして、第5図〜第6図
のように、カバー3の膨出部3a外側に、パッキン2を
成型するための下型5を配置し、その中央部に、円筒型
6を挿通し、さらに、上型7を設け、膨出部3aと上型
7とで形成されるキャビティ8内に、ゴム材のポリマー
を充填する。次いで、これらを加熱した後に、上下型を
取外すと、カバー3とパッキン2とが一体化した樹脂部
材が形成される。
設けたパッキン2と、樹脂製カバー3とを一体化した樹
脂製部材4は、次の製造方法により形成されていた。す
なわち、予じめ成型されたパッキン2を、カバー2の周
溝2aに、挿着し、両者を一体化する製造方法である。
また、この方法を改良したものとして、第5図〜第6図
のように、カバー3の膨出部3a外側に、パッキン2を
成型するための下型5を配置し、その中央部に、円筒型
6を挿通し、さらに、上型7を設け、膨出部3aと上型
7とで形成されるキャビティ8内に、ゴム材のポリマー
を充填する。次いで、これらを加熱した後に、上下型を
取外すと、カバー3とパッキン2とが一体化した樹脂部
材が形成される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の方法のうち
前者のものは、カバー3に、パッキン2を挿着するため
の工程を必要とし、製造効率が向上しない。また、後者
の製法では、パッキン2の挿着工程がなく、その分の手
間が省ける反面、次のような欠点をともなう。すなわ
ち、上記工程の最後の上型を取り外す工程において、上
型を取り外すと、同時に、成型されたパッキン2も上型
とともにカバー3から取り外ずされてしまうのである。
このような現象は、樹脂とゴムとの接着力がきわめて弱
いために生じる。この現象が生じると、パッキン2をカ
バー3に再度挿着しなければならず、上記前者のものの
有する欠点を完全に解消させたことにならず、依然とし
て欠点が残る。
前者のものは、カバー3に、パッキン2を挿着するため
の工程を必要とし、製造効率が向上しない。また、後者
の製法では、パッキン2の挿着工程がなく、その分の手
間が省ける反面、次のような欠点をともなう。すなわ
ち、上記工程の最後の上型を取り外す工程において、上
型を取り外すと、同時に、成型されたパッキン2も上型
とともにカバー3から取り外ずされてしまうのである。
このような現象は、樹脂とゴムとの接着力がきわめて弱
いために生じる。この現象が生じると、パッキン2をカ
バー3に再度挿着しなければならず、上記前者のものの
有する欠点を完全に解消させたことにならず、依然とし
て欠点が残る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、溝部を設けた
上型と、外表面に凹溝を設けた円筒型を挿設した下型と
の間に部材本体を配設し、部材本体と上型と円筒型との
間にキャビティを形成し、次に、キャビティ内にゴムポ
リマーを充填した後所定温度で加熱し部材本体にパッキ
ンを形成し、さらに、上下型を取り外す工程から成る構
成とした。
上型と、外表面に凹溝を設けた円筒型を挿設した下型と
の間に部材本体を配設し、部材本体と上型と円筒型との
間にキャビティを形成し、次に、キャビティ内にゴムポ
リマーを充填した後所定温度で加熱し部材本体にパッキ
ンを形成し、さらに、上下型を取り外す工程から成る構
成とした。
【0005】
【作用】部材本体に直接パッキンが形成されることにな
る。樹脂製の部材本体とゴム製のパッキンとの接合力は
小さいが、上型を取り外す際に、パッキンの一部が円筒
型の凹溝に喰い込んでおり、上型とともにパッキンが部
材本体から離脱しない。下型を外す際には、パッキンは
弾性を有しており、円筒型の凹溝にパッキンの一部が喰
い込んでいても無理抜きされる
る。樹脂製の部材本体とゴム製のパッキンとの接合力は
小さいが、上型を取り外す際に、パッキンの一部が円筒
型の凹溝に喰い込んでおり、上型とともにパッキンが部
材本体から離脱しない。下型を外す際には、パッキンは
弾性を有しており、円筒型の凹溝にパッキンの一部が喰
い込んでいても無理抜きされる
【0006】
【実施例】本発明の対象とする樹脂部材は、取付孔を設
けた、ゴム製のパッキンと部材本体とが一体化されたも
のであり、部材本体は、たとえば内燃機関のカバー、オ
イルクーラやエアクリーナの筺体などである。以下の実
施例の説明は第1図〜第2図により、カバーを例に行な
うことにする。
けた、ゴム製のパッキンと部材本体とが一体化されたも
のであり、部材本体は、たとえば内燃機関のカバー、オ
イルクーラやエアクリーナの筺体などである。以下の実
施例の説明は第1図〜第2図により、カバーを例に行な
うことにする。
【0007】第1の工程は、カバー本体10を、金型1
1にセッとする工程である。カバー本体10は、予じ
め、樹脂成形されており、開放端周縁にシール溝部10
c、また該溝部から外方に向け複数の膨出部10bが設
けられ、ここに挿通孔10aが形成される。金型11
は、上下型11a,11bから成り、上型11aは、長
方形状の厚板の外周に短形の溝部12を有している。溝
部12は、カバー本体10の膨出部10bに対応して、
所定間隔で外方に突出する部分を有する。下型11b
は、カバー本体10の外周に当接する容器状のものであ
り、その内周上端側に、カバー本体10の膨出部10b
に対応する凹部が、所定間隔で設けられている。凹部下
方の下型11bには、貫通孔13が形成される。
1にセッとする工程である。カバー本体10は、予じ
め、樹脂成形されており、開放端周縁にシール溝部10
c、また該溝部から外方に向け複数の膨出部10bが設
けられ、ここに挿通孔10aが形成される。金型11
は、上下型11a,11bから成り、上型11aは、長
方形状の厚板の外周に短形の溝部12を有している。溝
部12は、カバー本体10の膨出部10bに対応して、
所定間隔で外方に突出する部分を有する。下型11b
は、カバー本体10の外周に当接する容器状のものであ
り、その内周上端側に、カバー本体10の膨出部10b
に対応する凹部が、所定間隔で設けられている。凹部下
方の下型11bには、貫通孔13が形成される。
【0008】下型11bに、カバー本体10を挿設し、
カバー本体10の膨出部10bと下型11bの凹部とを
当接させる。次いで、上型10a,該上型の溝部12が
カバー本体10のシール溝部10cに位置するように、
下型10b上に載置する。さらに、下型10bの貫通孔
13に円筒型14を挿通し、その上端を上型10aの溝
部12の上壁に当接させる。円筒型14は、第3図
(a)〜(d)のように、外表面に凹溝17が形成され
ている。溝17は、環状のものもある。
カバー本体10の膨出部10bと下型11bの凹部とを
当接させる。次いで、上型10a,該上型の溝部12が
カバー本体10のシール溝部10cに位置するように、
下型10b上に載置する。さらに、下型10bの貫通孔
13に円筒型14を挿通し、その上端を上型10aの溝
部12の上壁に当接させる。円筒型14は、第3図
(a)〜(d)のように、外表面に凹溝17が形成され
ている。溝17は、環状のものもある。
【0009】第2の工程は、パッキン形成工程である。
上下型10a,10bの当接部のゲートから、上型10
aの溝部12とカバー本体10のシール溝部10cと円
筒型14との間に形成されるキャビティ15内に、アク
リルゴム、シリコンゴムなどのゴムポリマーを充填す
る。充填終了後、所定温度の炉内で加熱する。
上下型10a,10bの当接部のゲートから、上型10
aの溝部12とカバー本体10のシール溝部10cと円
筒型14との間に形成されるキャビティ15内に、アク
リルゴム、シリコンゴムなどのゴムポリマーを充填す
る。充填終了後、所定温度の炉内で加熱する。
【0010】第3の工程は、脱型工程である。まず上型
10aを外し、次いで下型10bを外す。上下型10
a,10bを取り外すと、カバー本体10のシール溝部
10cにパッキン16が一体的に設けられた樹脂部材が
形成される。
10aを外し、次いで下型10bを外す。上下型10
a,10bを取り外すと、カバー本体10のシール溝部
10cにパッキン16が一体的に設けられた樹脂部材が
形成される。
【0011】円筒14とその周囲のパッキン16とは、
円筒型14の溝17により、パッキン16の一部が溝1
7内に喰い込んでいるので、一体化される。その結果、
上型10aを外した際に、パッキン16が上型10aと
ともに取り外されることはない。また、下型10bを取
り外すときには、円筒型14は無理抜きされる。
円筒型14の溝17により、パッキン16の一部が溝1
7内に喰い込んでいるので、一体化される。その結果、
上型10aを外した際に、パッキン16が上型10aと
ともに取り外されることはない。また、下型10bを取
り外すときには、円筒型14は無理抜きされる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、樹脂部材
のパッキンを組み付ける手間を要することなく、かつ型
を外す際にパッキンが外れることがないので、きわめて
効率的に取付孔つきパッキンを有する樹脂部材をもたら
すことになる。
のパッキンを組み付ける手間を要することなく、かつ型
を外す際にパッキンが外れることがないので、きわめて
効率的に取付孔つきパッキンを有する樹脂部材をもたら
すことになる。
【図1】本発明の製造方法に用いられる型を第4図の樹
脂部材に取付けた際の、矢視A−A断面図。
脂部材に取付けた際の、矢視A−A断面図。
【図2】本発明の製造方法に用いられる型を第4図の樹
脂部材に取付けた際の、矢視A−A断面図。
脂部材に取付けた際の、矢視A−A断面図。
【図3】円筒型の断面図。
【図4】樹脂部材の斜視図。
【図5】従来の製法を示す型の断面図。
【図6】従来の製法を示す型の断面図。
1 取付孔 2 パッキン 3 部材本体 4 樹脂部材 14 円筒型 17 凹溝
Claims (1)
- 【請求項1】 溝部を設けた上型と、外表面に凹溝を設
けた円筒型を挿設した下型との間に、部材本体を配設
し、部材本体と上型と円筒型との間にキャビティを形成
し、次に、キャビティ内にゴムポリマーを充填した後所
定温度で加熱し部材本体にパッキンを形成し、さらに上
下型を取り外す工程から成る取付孔つきパッキンを有す
る樹脂部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7840491A JP2996528B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 取付孔つきパッキンを有する樹脂部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7840491A JP2996528B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 取付孔つきパッキンを有する樹脂部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04288204A JPH04288204A (ja) | 1992-10-13 |
JP2996528B2 true JP2996528B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=13661090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7840491A Expired - Fee Related JP2996528B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 取付孔つきパッキンを有する樹脂部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2996528B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP7840491A patent/JP2996528B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04288204A (ja) | 1992-10-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |