JPH0578950U - シリンダブロック - Google Patents

シリンダブロック

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JPH0578950U
JPH0578950U JP2697892U JP2697892U JPH0578950U JP H0578950 U JPH0578950 U JP H0578950U JP 2697892 U JP2697892 U JP 2697892U JP 2697892 U JP2697892 U JP 2697892U JP H0578950 U JPH0578950 U JP H0578950U
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JP
Japan
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cylinder
cooling
jacket
cylinder liner
cooling jacket
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Pending
Application number
JP2697892U
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English (en)
Inventor
恵一 植木
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
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Publication date
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却能力の高い、種々の構造の冷却ジャケッ
ト一体型シリンダライナを簡単且つ安価に構成する。 【構成】 シリンダライナ10の円周部10aにウオー
タジャケット11、またはウオータジャケット11とオ
イルジャケット12を、軸方向に沿い薄くて均一に形成
し、このシリンダライナ10をシリンダ3の部分に一体
的に装着する

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンのシリンダブロックに関し、詳しくは、シリンダに装着さ れる冷却ジャケット一体型のシリンダライナに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シリンダブロックは、クランクケースに一体的に鋳造されるシリンダ に、冷却ジャケットやシリンダライナが設けられている。この場合にシリンダラ イナを使用しない構造では、シリンダの円周部に冷却ジャケットが鋳型、中子等 を用いて鋳造時に形成されている。またシリンダライナを使用する構造では、ウ エットライナ方式と、ドライライナ方式があり、ウエットライナ方式ではシリン ダとシリンダライナの間に冷却ジャケットが形成され、ドライライナ方式ではシ リンダ側に冷却ジャケットが形成されている。
【0003】 ところで上述の構成においては、冷却ジャケットがシリンダ、またはシリンダ とシリンダライナとの間に形成されるものであるから、鋳型や中子の製造上の問 題、シリンダブロックの鋳造上の問題等により、薄くて均一な冷却能力の高い冷 却ジャケットを形成することが困難である。またシリンダ側の冷却ジャケットに は、鋳砂等の異物が残留し易い。更に、ドライライナ方式では、冷却ジャケット とシリンダライナとの間に熱伝達を阻害する境界層を生じて、冷却能力を低下す る。そこでこのような問題を解決する方法として、シリンダライナに冷却ジャケ ットを形成することが提案されている。
【0004】 従来、シリンダライナに冷却ジャケットを形成するものに関して、例えば特開 昭60−56151号公報の先行技術がある。ここで、シリンダスリーブを円筒 状の内壁と、その両端部で接続した外壁により二重構造で構成し、両壁間の空間 を冷却ジャケットとし、一方の端部に水孔を穿設することが示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記先行技術のものにあっては、シリンダライナを内壁と外壁によ り二重構造で構成するものであるから、軸方向の一部に冷却ジャケットを形成し たり、複数系統の冷却ジャケットを分離して形成することが難しい。またシリン ダライナの両端部が閉じて構成されるので、水孔等の加工が必要になる等の問題 がある。
【0006】 本考案は、この点に鑑みてなされたもので、冷却能力の高い、種々の構造の冷 却ジャケット一体型シリンダライナを簡単且つ安価に構成することを目的とする 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、シリンダライナの円周部に冷却ジャケッ トを、軸方向に沿い薄くて均一に形成し、このシリンダライナをシリンダの部分 に一体的に装着するものである。
【0008】
【作用】
上記構成に基づき、シリンダの部分に薄い冷却ジャケットが高い精度で簡単に 形成され、この冷却ジャケットの内部を冷却媒体が速い流速で流れて、効率良く 冷却作用するようになる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1において、本考案の第 1の実施例として、水等の1種類の冷却媒体を使用する場合について説明する。 符号1はシリンダブロックであり、クランクケース2にシリンダ3が鋳造により 一体成形されており、このシリンダ3にシリンダライナ10が装着される。シリ ンダライナ10はシリンダブロック1とは別体であり、鋳造、機械加工、塑性加 工等により円筒状に成形され、このシリンダライナ10の円周部10aの内部に 単一のウオータジャケット11が、シリンダライナ10の成形の際に同時に形成 される。ウオータジャケット11は円周部10aにおいてデッキ側端面10bが 開口され、このデッキ側端面10bから軸方向の所定の長さに及んで、薄くて均 一に形成される。そしてこのようにウオータジャケット11を備えるシリンダラ イナ10が、シリンダブロック1のシリンダ3に対して、鋳ぐるみ、圧入等の方 法により一体的に装着される。
【0010】 上記シリンダライナ10を備えたシリンダブロック1の構成により、エンジン 運転時には薄いウオータジャケット11の内部に、水量の比較的少ない冷却水A が速い流速で流れて、冷却作用するようになる。尚、ウオータジャケット11の デッキ側端面10bは、水孔を有する板等により閉じることにより、クローズド デッキにすることもできる。
【0011】 図2において、本考案の第2の実施例として、水とオイルの2種類の冷却媒体 を使用する場合について説明する。この実施例では、シリンダライナ10の円周 部10aの内部の軸方向に、ウオータジャケット11とオイルジャケット12が 分離壁10cにより分離し、同様に薄くて均一に形成される。またオイルジャケ ット12のクランクケース側の開口部は、閉鎖部材13を差込んで閉じられる。 そしてウオータジャケット11とオイルジャケット12を備えるシリンダライナ 10が、上述と同様にシリンダブロック1のシリンダ3に装着される。
【0012】 従ってこの実施例では、薄いウオータジャケット11とオイルジャケット12 の内部に、それぞれ冷却水Aと冷却オイルBが分離壁10cで分離して速い流速 で流れる。そしてこれらの冷却水Aと冷却オイルBにより、シリンダ3が局部的 に異なる冷却特性で冷却される。
【0013】 以上、本考案の実施例について説明したが、これのみに限定されない。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、シリンダライナに冷却ジャケットが、 シリンダライナの成形の際に形成されるので、任意の長さの冷却ジャケットを高 い精度で簡単、安価に形成できる。冷却ジャケットは薄くて均一に形成されるの で、冷却媒体の流速が増して、冷却能力が向上し、これに伴いエンジン性能も向 上する。冷却媒体の量が減少して、軽量化し、エンジン始動時の暖機時間が短縮 し、燃費が向上する。
【0015】 第2の実施例では、2種類の冷却ジャケットを確実に分離して容易に形成する ことができる。このためシリンダの冷却特性を適正化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシリンダブロックの第1の実施例
を示す断面図である。
【図2】本考案に係るシリンダブロックの第2の実施例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 3 シリンダ 10 シリンダライナ 10a 円周部 11 ウオータジャケット 12 オイルジャケット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダライナの円周部に冷却ジャケッ
    トを、軸方向に沿い薄くて均一に形成し、このシリンダ
    ライナをシリンダの部分に一体的に装着することを特徴
    とするシリンダブロック。
  2. 【請求項2】 上記シリンダライナは、円周部に1種類
    または2種類以上の冷却媒体の冷却ジャケットが形成さ
    れ、この冷却ジャケットの不要な開口部が閉鎖部材で塞
    がれることを特徴とする請求項1記載のシリンダブロッ
    ク。
JP2697892U 1992-03-31 1992-03-31 シリンダブロック Pending JPH0578950U (ja)

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JPH0578950U true JPH0578950U (ja) 1993-10-26

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Cited By (2)

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