JP2541479Y2 - マーキングインカー - Google Patents

マーキングインカー

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JP2541479Y2
JP2541479Y2 JP2133991U JP2133991U JP2541479Y2 JP 2541479 Y2 JP2541479 Y2 JP 2541479Y2 JP 2133991 U JP2133991 U JP 2133991U JP 2133991 U JP2133991 U JP 2133991U JP 2541479 Y2 JP2541479 Y2 JP 2541479Y2
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wire
tip
marking
inker
ink
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佑次 中嶋
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佑次 中嶋
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の利用分野】本考案は半導体、IC等の電気部品
(ウエハー)やレコーダ等の記録シートにドットマーク
を付するためのマーキングインカーの改良に関し、特
に、マーキングワイヤの先端付近の構造に関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】この種のマーキングイ
ンカーは一般にインクを収納するボトルの先端に中空の
細管を連通状に固着し、ボトル上部の上下駆動プランジ
ャに連結したワイヤをこの細管に通し、プランジャに連
動して細管の先端から内外に出没するワイヤの先端で、
対象物にマークを施すようになっている。ところで、こ
のマーキングインカーはマーク付与面(ウエハー面)に
対して斜め角度で当接するようにして使用されるため、
可動ワイヤがウエハー面に押当てられたときにワイヤ側
面のインクが連続的に流れ落ち、ウエハー面に必要以上
のボタ落ちが付いてしまう。他方、0.5φ以上の比較
的太いワイヤを使用する場合、ウエハー面への当接位置
がワイヤの先端角部になるため、特に高速使用の場合に
ワイヤを太くした割りには期待したほどの大きなマーク
を付けることができないという問題があった。
【0003】従って本考案の目的は、インクのボタ落ち
がなく、高速でも所定の大きさのマークを正確に付与す
ることができ、しかも緩衝効果が得られるマーキングイ
ンカーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、インクを収納するボトル1の先端に中空の
細管2を接続し、ボトル1上部の上下駆動プランジャ3
に連結したワイヤ4を該細管2の内部に通し、プランジ
ャ3の動作によりワイヤ4先端部が細管2の先端から内
外に出没するようにしたマーキングインカーにおいて、
側面に膨出凸部を有しないワイヤの先端付近外周に少な
くとも一段のインク溜用のリング状凹溝を形成するとと
もに、凹溝中心軸を縮径可撓部としたことを特徴とする
ものである。より好ましくは、ワイヤ先端付近外周にリ
ング状凹溝を上下複数段に形成する。
【0005】
【作用】ワイヤ先端付近の外周に形成したリング状の凹
溝がインク溜り場となり、ここにインクが滞留するので
インクのボタ落ちがなくなる。マーキングに際し、ワイ
ヤ先端がウエハー面に当接すると、ワイヤが凹溝中心軸
を介して撓み、ポンプ作用で溝内のインクを外側に押し
出すとともにワイヤ先端全面がウエハー面に押し当てら
れ、ワイヤ先端全面のマークが付される。ワイヤが引き
戻されると先端周囲のインクが凹溝内に吸引される。
【0006】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。第1図は図示しないマーキング装置のアームA先
端に着脱自在に取付けらけるマーキングインカーの一例
を示す縦断面図であり、マーキング用インクを収納する
ボトル1の先端に金属あるいは合成樹脂製の細管2を連
通状に固設するとともに、ボトル1の上部に上下駆動す
るプランジャ3を設け、このプランジャ3の下端ロッド
3bに連結したワイヤ4をボトル1内から細管2内に挿
入し、プランジャ3と共に上下往復移動するワイヤ4の
先端が細管2の先端から内外に出没するように構成され
ている。図の例ではプランジャ3はボトル1の上部に固
定した蓋体5の貫通孔に上下動自在に挿入した鉄芯3a
とこの鉄芯3aに固着したロッド3bからなり、蓋体5
に一体的に取付けた電磁ソレノイド6の励磁により鉄芯
3aがソレノイド6に引き寄せられて下方へ移動し、ソ
レノイド6が消磁するとばね7により元の位置に復帰す
るようになっている。しかして、プランジャ3によって
細管2の内外に出没するワイヤ4の先端で細管2内のイ
ンクを対象物の目的の位置に付着してマーキングを施す
ようになっている。もっとも、本考案はマーキングイン
カーにおけるワイヤ4の構造に関するもので、インカー
の上部構造は図のものに限定されない。
【0007】このように、ボトル1先端にインク注出用
の細管2を設け、プランジャ3と共に上下動するワイヤ
4をこの細管2に挿入してワイヤ4の先端でマーキング
する形式のインカーにおいて、本考案の特徴は、図2a
乃至図2jに示すように、側面に膨出部を有しない一様
の太さのワイヤ4を使用し、このワイヤ4の先端付近外
周にリング状凹溝8を形成するとともに、この凹溝8の
ワイヤ中心軸9を縮径可撓部とし、図3bのようにワイ
ヤ先端4aをウエハーなどのマーク付面に圧接させたと
きにワイヤ4が凹溝中心軸の可撓性により撓むようにし
たことにある。
【0008】図2aのものはワイヤ4の先端付近外周に
断面がコの字あるいはU字形のリング状凹溝8を形成
し、凹溝8の中心軸9が縮径されて可撓性をもつように
したものである。
【0009】図2b乃至図2jは本考案の他の実施例を
示すもので、図2bはリング状凹溝8の断面を逆台形に
形成した変形例、図2cはリング状溝8を先端に向けて
傾斜状に形成した変形例、図2dはリング状凹溝8の下
面を球面に形成した変形例、図2eはリング状凹溝8の
断面をV字形に形成して凹溝中心軸を短くしたものであ
る。図2a乃至図2eの実施例では凹溝8の下面が先端
に向けて傾斜もしくは湾曲しているのでワイヤ4が凹溝
中心軸9を介して撓んだときにポンプ作用によって押し
出されたインクがワイヤ先端面により一層円滑にまわ
り、マーキングが鮮明になる。
【0010】図2fの実施例は複数のリング状凹溝8
a,8b,8c…をワイヤ4の先端付近外周に複数段に
形成したものである。この場合、各々の凹溝8の形状を
図2a至図2eようにすることはもちろん可能である。
この実施例ではインク溜り場としてのリング状凹溝8
a,8b,8cと可撓性の凹溝中心軸9a,9b,9c
がそれぞれ複数段に形成されているのでマーク付与面へ
のワイヤのあたりが一層柔らかくなり、当接圧が正確且
つ微妙に調整される。
【0011】上記実施例ではワイヤ4の先端が平坦な場
合を例示したが図2gのように先端面をゆるやかな凸状
球面にしてもよく、また、図2hのようにゆるやかな凹
状球面にしてもよい。さらに、インクの付きをよくする
ため図2iのように先端面を粗面にしてもよく、また、
図2jのように先端面にゴム、発泡材、繊維質材料等を
貼付してもよい。
【0012】次に図3a、図3bにより本考案の作用を
説明する。図3aのように、ワイヤ4がプランジャ3に
よって後方に引き戻されているときは該ワイヤ4はイン
カーの細管2内にあり、細管2とワイヤ4の間にインク
ボトル1からのインクが充填されている。図3bのよう
にワイヤ4がプランジャ3によって押し出されるとワイ
ヤ4がリング状凹溝8にインクを保持して細管2の先端
から突出する。ワイヤ4の先端4aがマーク付与面10
に圧接されると、ワイヤ4は凹溝中心軸9の可撓性によ
って撓む。このとき凹溝8が圧縮されることによりポン
プ作用で内部のインクが押し出されるとともに、ワイヤ
先端面4aは中心軸9の可撓性によりその全面がマーク
付与面10に当接し、所望のマークが確実に付与され
る。また、ワイヤ4が再び引き戻されると、リング状凹
溝8のポンプ作用により、ワイヤ先端周囲のインクが凹
溝8内に吸引される。
【0013】
【効果】以上のように、本考案はワイヤ先端付近にリン
グ状凹溝を形成し、凹溝中心軸に可撓性をもたせたこと
により、インクの供給が円滑になり、且つワイヤの先端
全面がマーク付与面に安定して当接する。従って、高速
作動でも所望のマークが確実に付与され、しかもインク
のボタ落ちがなくなる。
【0014】また、ワイヤ先端付近に可撓部分があるの
でマーク付与面へのあたりが柔らかくなり、緩衝効果が
得られる。従って、ワイヤ押圧力が調整されるととも
に、従来のように、加圧時の反動でインカー全体が動い
たり、故障したりする弊害が合理的に解消される。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】 マーキングインカーの概略を示す縦断面
図、
【図2a】 本考案の実施例によるマーキングワイヤの
要部拡大縦断面図、
【2b】〜
【図2】 本考案の他の実施例による図2a相当図、
【図3a】及び
【図3b図】 本考案の作用説明図、
【符号の説明】
1…インクボトル、 2…細管、 3…プランジャ、
4…ワイヤ、 8…リング状凹溝、 9…凹溝中心軸、
10…マーク付与面。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収納するボトル1の先端に中空
    の細管2を接続し、ボトル1上部の上下駆動プランジャ
    3に連結したワイヤ4を該細管2の内部に通し、プラン
    ジャ3の動作によりワイヤ4先端部が細管2の先端から
    内外に出没するようにしたマーキングインカーにおい
    て、側面に膨出凸部を有しないワイヤの先端付近外周に
    少なくとも一段のインク溜用のリング状凹溝を形成する
    とともに、凹溝中心軸を縮径可撓部としたことを特徴と
    するマーキングインカー。
  2. 【請求項2】 ワイヤの先端付近外周にリング状凹溝を
    上下複数段に形成したことを特徴とする請求項1記載の
    マーキングインカー。
JP2133991U 1991-03-11 1991-03-11 マーキングインカー Expired - Lifetime JP2541479Y2 (ja)

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JP2133991U JP2541479Y2 (ja) 1991-03-11 1991-03-11 マーキングインカー

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JPH04111468U JPH04111468U (ja) 1992-09-28
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