JP2541424B2 - ケ―スの自動開箱・物品取り出し・折畳装置 - Google Patents

ケ―スの自動開箱・物品取り出し・折畳装置

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JP2541424B2
JP2541424B2 JP4157319A JP15731992A JP2541424B2 JP 2541424 B2 JP2541424 B2 JP 2541424B2 JP 4157319 A JP4157319 A JP 4157319A JP 15731992 A JP15731992 A JP 15731992A JP 2541424 B2 JP2541424 B2 JP 2541424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空プラスチックボトル
等の物品を収納して梱包された通いの段ボール箱等のケ
ースを開箱し、収納された物品を取り出し、空のケース
を折り畳んで排出する一連の工程を自動的に行うケース
の自動開箱・物品取り出し・折畳装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケースの開箱、物品の取り出し、
空ケースの折畳み、排出の一連の工程を自動的に行う装
置として、例えば特公昭57ー2578号公報、特公昭
62ー9020号公報記載のもの等種々のものが知られ
ている。これら従来の装置は、ケースからの物品の取り
出しと空ケースの折畳みとは別のステーションで別の装
置により行っている。従って、ケースから物品を取り出
す工程と空ケースを折畳む工程を同一ステーションで行
うものは従来知られてない。そのため、従来段ボール梱
包体から物品を取り出して空ケースを折畳む工程を完全
に自動的に行うには、ケースを開梱して物品を取り出す
装置とケースを折畳む装置を連結して設けなければなら
ず、設備コストが高くなると共に、作業ラインが長くな
り大きなスペースを必要とする等の問題点があった。
【0003】また、従来のケース折畳み装置は、一般に
ケース側壁又は前壁を吸引カップで吸引し、一方の吸引
カップをほぼ90°回転させることによって、上下のフ
ラップが開放された段ボール箱を4隅の稜線をヒンジと
して各壁を回動させて扁平状に折畳んでいる。しかしな
がら、機構上吸引カップの回転中心と該カップが吸引保
持している段ボール箱の壁の回転中心が一致していない
ために、段ボールに無理な力が作用し、段ボールを痛め
てしまうという問題あり、通箱として長期間の使用に耐
えることができなかった。さらに、従来荷開けされて折
畳まれた段ボール箱は、段ボール箱のみが積層されて結
束され(例えば、特公昭62ー9020号)ており、パ
レットとは別個になって返却されている。そのため、空
パレットの取り扱いが面倒である等の問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解消しようとするものであって、ケースの開
梱、物品の取り出し、ケースの折畳みの一連の工程を自
動的に行うことができる装置において、物品の取り出し
とケースの折畳みを同一ステーションで出来、且つケー
スの折畳みにおいてケースを損傷させることなく、スム
ーズに折畳むことができ、且つ空パレットと空ケースを
一体に結束して返却できるようなケースの自動開箱・物
品取り出し・折畳装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を本発明のケー
スの自動開箱・物品取り出し・折畳装置は、パレット上
に段積みされたケースをケース供給コンベヤ上に1箱づ
つ供給するデパレタイザー装置、バンドを切断除去する
第1ステーションに設けられたバンド切断除去装置、前
記バンド切断除去ステーションより下流側の第2ステー
ションに配置されたケースを支持する揺動支持台、該揺
動支持台上に位置するケースの前壁を吸引保持する前壁
吸引カップを有するケース折畳装置、側壁吸引カップを
有する側壁吸引装置、ケースのフラップを開くフラップ
開放装置とを備えてなり、前記前壁吸引カップはケース
折畳み装置が第2ステーションに進入してくるケースの
前壁を吸引する位置と、該吸引した前壁を側壁の延長上
にほぼ90°回転させて、空のケースを折畳んだ状態に
保持する位置とに変位可能であることを特徴とする技術
的手段を採用することによって解決することができた。
【0006】前記ケース供給コンベヤの基端部にターン
テーブル装置を設けることによって、パレット上に如何
なる形態で段積みされたケースでも一方向に揃えること
ができ対応できる。また、前壁吸引保持装置は、ケース
前壁を吸着する吸引カップ、該吸引カップをほぼ90°
揺動させる2重平行リンク機構からなる揺動装置、及び
該揺動装置を揺動させる駆動装置とを有して構成されて
いることによって、空ケースの折畳みが無理なくでき
る。
【0007】さらに、第2ステーションで折畳まれた空
のケースを把持してパレタイジングステーションに搬送
するクリップ装置、デパレタイジングステーションから
空パレットをデパレタイジングステーションに搬送する
空パレット搬送コンベヤ、パレタイジングステーション
からパレット上に積み付けられた空ケース積層体を搬出
する空ケース積層体搬出コンベヤ、空ケース積層体を結
束する空ケース結束装置とを設けることによって、空パ
レットに空ケースを積み付けて結束する一連の工程まで
自動的に行うことができる。
【0008】また、前記デパレタイジングステーション
には、該位置に搬送されてきた空パレットを上昇させる
リフタ、該リフタで上昇されたパレットを係止して保持
するパレット支持片を設けることによって、ケースデパ
レタイジングステーションから搬送されてくる空パレッ
トをケース積み付け中のパレットの下方に順次積層する
ことができ、使用済みの複数の空パレットを空ケースと
一緒に結束することができる。
【0009】
【作用】ケース梱包体は、デパレタイザーにより1箱づ
つケース供給コンベヤ上に移載され、パレット上のケー
スの向きが相違する場合、ターンテーブルにより一方向
に揃えられる。常に一方向に揃えられた状態でケース供
給コンベヤから、プッシャー装置によりケースの開梱・
折畳み部の第1ステーションに送給される。ケース梱包
体が第1ステーションに移送されることによって、バン
ドカッター装置によりバンドが切断され、同時に外フラ
ップ開放装置が作動して、上側の外フラップを吸引して
開く。次いで、外フラップ保持片が開かれた上側の外フ
ラップの内面を係止して、この状態でケースは第2ステ
ーションに移送される。
【0010】そのとき第2ステーションの揺動支持台は
水平状態にあり、ケースが到達すると、ケース折畳装置
の前壁吸引カップ及び側壁吸引カップ装置の吸引カップ
が作動してケースの前壁及び側壁を吸引保持する。次い
で、内フラップ開放装置が作動して、内フラップ吸引カ
ップにより上側の内フラップを開いて上側のフラップが
完全に開かれた状態になる。それと共に、揺動支持台が
水平位置から垂下状態に回動してケースの支持を解除す
ることによって、ケース底部のフラップが開かれて物品
はホッパー内に自重で落下する。ケースから物品の落下
が終了すると、ケース折畳装置のシリンダ装置により2
重平行リンク機構が作動し、前壁吸引カップがケースの
前壁を吸引保持したまま外方にほぼ90°回転する。そ
の際、前壁吸引カップは2重平行リンク機構により、ケ
ースの隅角部を中心として回転することになり、吸引カ
ップの回転中心とケースの前壁の回転中心が一致するこ
とになり、吸引カップがケースに無理な力を作用させる
ことなく、吸引カップが前壁を吸引したまま回転し、ケ
ースを損傷させることなくスムーズに折畳むことができ
る。
【0011】ケースの折畳みが終了すると、クリップ装
置が折畳まれたケースの上辺部を把持してパレタイジン
グステーションに移送され、パレタイジングステーショ
ン下方に待機している空パレット上にケースを落下させ
て積み重ねる。その際、前記クリップの高さ位置は、昇
降ベースを昇降させることによってケースのサイズに応
じた高さに調節することができる。
【0012】デパレタイジングステーションで荷下ろし
を終了した空パレットは、空パレット搬送コンベヤによ
って自動的にパレタイジングステーションまで送られ
て、リフト及びパレット支持片の共働作用によりパレタ
イジング作業中のパレットの下に順次重ねられる。それ
により、パレットも通箱と同様に巡回使用することがで
き、且つ空ケース積層体の数よりも多い空パレットを空
パレットの状態でなく、空ケースと一体にして返却する
ことができる。所定枚数の空ケースが積層されると、ケ
ース積層体はパレタイジグステーションから搬出されて
プレス兼結束装置が配置されている位置に移送され結束
されて、輸送し易い状態になる。従って、本発明の装置
は、例えば容器への内容物の充填メーカーに設置し、容
器製造メーカーからケースに積められてパレット上に段
積みされた状態で搬入されて来る容器を、内容物充填装
置等に供給する容器供給装置に連結することによって、
特段の有用性を発揮する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本実施例装置で取り扱うケースは、段ボー
ル箱からなり空のプラスチックボトル等の物品が収納さ
れ、フラップ同士を単に閉じてバンド掛けされて梱包さ
れ、物品取り出し後は折畳んで通箱として繰返し使用で
きるようになっている。梱包状態のケース5は、図5に
示すように、パレット7に適宜のパターンで段積みされ
た状態で本実施例装置に搬入される。なお、図中6が結
束用のバンドである。
【0014】図1は本実施例装置の全体配置を示す平面
図である。図中、1はケースが段積みされた実パレット
を搬送する実パレット搬送コンベヤであり、チェーンコ
ンベヤで構成され、デパレタイジングステーションAま
で伸びている。2はローラコンベヤであり、前記実パレ
ット搬送コンベヤ端部のチェーン間にそれと直角に配置
されて上下動可能である。3はデパレタイザーであり、
バキューム式搬送ヘッド4をX−Y−Z軸方向駆動及び
回転駆動することができ、パレット上のケースを1箱づ
つ吸着保持してケース供給コンベヤ10上に移載するこ
とができる。11はケース供給コンベヤ10の基端部側
のローラ間に配置され、僅かに上下動且つ回転駆動でき
るターンテーブルであり、ケース供給コンベヤ上に移載
されたケース5を90°又は180°等任意の角度に回
転させて一方向に揃えることができる。それにより、パ
レット7上へのケースの積み付け形態が如何なる形であ
ろうと対応できる。13はケース供給コンベヤ10上の
ケース5を、ケース開梱・折畳み部20の第1ステーシ
ョンBに移送するプッシャー装置であり、プッシャー1
4を駆動ガイド15に沿って往復駆動する。
【0015】ケース開梱・折畳み部20の具体的構成が
図2及び図3に示されている。ケースの開梱・折畳み部
は、ケースのバンドを切断除去し、且つ外フラップを開
ける第1ステーションBと、他のフラップの開放・物品
の取り出し・空ケースの折畳みを行う第2ステーション
Cからなっている。第1ステーションBには、バンドカ
ッター装置21が配置され、ケース5のバンド6を切断
すると共に切断したバンドを該第1ステーションの下方
に配置したバンド回収箱に落下させて回収する。バンド
カッター装置21は例えばヒートカッターとバンド排出
用のローラを有する従来の装置が採用できる。また、第
1ステーションには、外フラップ開放装置22が配置さ
れている。外フラップ開放装置22は、該ステーション
に移送されたケース5の上方面に回動可能に配置され、
図示しないシリンダで回転される回動軸に揺動アームが
設けられ、該揺動アーム先端に吸引カップ23を有し、
回動軸を回転させることによって上側の外側フラップを
吸引して開くようになっている。また開いた外フラップ
を開いた状態に保つために、第1ステーションBから第
2ステーションCまで延びる外フラップ保持片25が配
置されている。該外フラップ保持片25は、回動軸26
に軸支されて開いた外フラップに係合する位置と外フラ
ップの開放に邪魔にならない位置との間を回動するよう
に、シリンダ等の適宜の駆動装置27によって駆動され
るようになっている。
【0016】第2ステーションCには、フリーローラで
構成され水平状態と垂下状態とに揺動可能な一対の揺動
支持台30(図3)が配置され、第1ステーションから
適宜の送り手段で送られてくるケースを該揺動支持台3
0上に停止させて保持する。該揺動支持台30の回転軸
は、揺動支持台30の回転中心とケースの下側の外フラ
ップの回転中心のずれを調整し、揺動支持台が開いたと
き、ケースの下側フラップのヒンジ部を押し潰すことな
いように、入口側(第1ステーションB側)が機枠に設
けられたガイド板に回転可能に支持された軸受板32の
偏心位置に支持され、他側が機枠に設けられた軸受に回
動可能に支持されている。前記第2ステーション入口側
に配置される軸受板32は、図3に示すように、揺動支
持台が水平状態(閉状態)にあるとき、ケース5が第2
ステーションCに移動するのに邪魔にならないように搬
送路に位置する部分がほぼ1/4円状の切欠きが形成さ
れている。揺動支持台30の回転軸の他端には該回転軸
を回転させるための駆動レバー33が固定され、該駆動
レバー33をシリンダ装置34によって作動させること
によって、揺動支持台30を図示のように水平状態であ
る閉状態と仮想線で示す鉛直垂下よりやや外側に開いた
開状態との2状態に保つことができるようになってい
る。
【0017】第2ステーションCには、該第2ステーシ
ョンに移送されるケースの前壁を吸引する前壁吸引カッ
プ36を有するケース折畳装置35が設けられている。
ケース折畳装置35は、図2に示すように、前壁吸引カ
ップ36をダブル平行リンク機構からなる揺動装置37
で支持し、該揺動装置をシリンダ装置38で駆動してい
る。揺動装置37は、機枠39を固定リンクとして、ダ
ブル平行機構の端部揺動レバーを直角三角形板40で形
成し、該直角三角形板の垂直辺に吸引カップ取付片41
が固定され、直角三角板の平行リンクとの枢着点の延長
が第2ステーションに保持されているケースの折畳み軸
線となる角部pを通るように設けられている。従って、
吸引カップ36は、シリンダ装置38を駆動することに
より、ダブル平行リンク機構よって、p点を中心として
回動して図に示すように、該ステーションに位置するケ
ースの側壁延長上の位置と、仮想線で示すようにケース
の前壁を吸引保持する位置間を自在に変位するようにな
っており、第2ステーションの位置に保持しているケー
スの前壁を吸着したまま回動することによって、ケース
を折畳むことができる。なお、図2において64は、折
畳まれたケースのフラップ押えレバーであり、前壁吸引
カップに吸引されて折畳まれた状態にあるケースのフラ
ップを押さえる位置(図示の位置)とフラップの揺動に
邪魔にならない位置間を揺動可能に機枠に支持されてい
る。
【0018】また第2ステーションには、ケースの両側
の側壁を吸引する一対の側壁吸引装置42が設けられて
いる。該側壁吸引装置は、機枠に固定されたシリンダ装
置43によって吸引カップ44を第2ステーションに位
置するケースの側壁方向に突出駆動して、ケースの側壁
を吸引保持することができるように構成されている。
【0019】さらに、第2ステーションの上部には、ケ
ースを開箱するための内フラップ開放装置45が配置さ
れている。内フラップ開放装置45は、前記外フラップ
保持片25で保持されて上側の外フラップが開かれてい
る状態のケース5において、一対の内フラップ吸引カッ
プ46、46が揺動片47に保持され、該揺動片が回転
アクチュエータ48で回動する回動軸49に固定され、
フラップが閉じた状態の位置とほぼ90°開いた状態の
2位置間を揺動できるように構成されている。該内フラ
ップ開放装置45は、後述するクリップ装置と同様に昇
降ベース56に垂下支持され、ケースのサイズに合わせ
て上下調節可能に取付けられている。また、本実施例で
は、揺動支持台30のフリーローラの間から突出して該
揺動支持台上に位置するケースの下側の外フラップを吸
引して揺動フラップと共に回動して、下側の外フラップ
をスムーズに開くために下側外フラップ吸引カップ装置
63が設けられている。しかし該下側外フラップ吸引カ
ップ装置は必ずしも必要でなく、フラップ及び容器の自
重で自然に開くようにしても良い。
【0020】第2ステーションCの端部上方からパレタ
イジグステーションD上方には、図3に示すように、第
2ステーションCで折畳まれたケースを把持してパレタ
イジグステーションDに搬送するためのクリップ装置5
0が設けられている。クリップ装置50は、折畳まれた
ケースの上辺を把持するクリップ51を有し、機枠に垂
直方向に複数本設けられたスクリューロッド55に螺合
支持されて上下調節可能に設けられた昇降ベース56の
下面に支持されたガイド兼支持部材57に案内支持さ
れ、モータ53で回転駆動されるチェーン54に牽引さ
れて第2ステーションとパレタイジグステーションD間
を往復動して、折畳まれたケースを順次パレタイジグス
テーションの上部に搬送して落下させるようになってい
る。前記スクリューロッド55の頂部には傘歯車58が
固定され、横方向に伸びる駆動軸59に設けられた傘歯
車60と噛み合い、駆動軸59を図示しない回転駆動装
置により回転させることによって、全てのスクリューロ
ッド55が同期して回転し、それに螺合している昇降ベ
ース56が昇降し、その高さ位置を調節することができ
る。
【0021】折畳まれたケースを空パレット上に積み重
ねるパレタイジグステーションDには、シリンダ装置等
で駆動されてダンボール箱受け位置と退避位置に移動す
ることができるケース一時受け片65(図4)が設けら
れ、クリップ装置50で移送されてきたケースは該一時
受け片65上に一時的に受け止められて水平方向に揃え
られてパレット7上に積み重ねられるようになってい
る。また、図4において、66は、デパレタイジングス
テーションAから空パレット搬送ローラコンベヤ68で
送られてきたパレットをほぼ1パレット高さだけ持ち上
げることができるようにしたリフタであり、67は、該
リフタで持ち上げられたパレットを一時的に支持するた
めのパレット支持片である。70(図1)は、パレット
上に積み重ねられた空ケースの搬送路に設けられたプレ
ス装置71付き結束装置であり、該位置でパレット上に
積層され空ケースをプレス装置で加圧してから、バンド
72を中央で1本掛けして結束するようになっている。
【0022】本実施例のケースの自動開箱・物品取り出
し・折畳み装置は、以上のように構成され、次のように
作動する。図5に示すような実パレット75がフォーク
リフトで実パレット搬送コンベヤ1上に移送され、該コ
ンベヤよりデパレタイジグステーションAに搬送され、
該位置でデパレタイザー3により、1箱づつローラコン
ベヤ2上に移載される。ローラコンベヤ2の基端部には
ターンテーブル11があり、パレットへの積み付け位置
によって段ボールの向きが相違する場合、上昇してロー
ラコンベヤ上のケースを持ち上げて回転して一方向に揃
えてから下降することによって、ケースを常に一方向に
揃えた状態でケース供給コンベヤ10の端部へ送ること
ができる。ローラコンベヤの端部に搬送されたケース
は、プッシャー装置13によりケースの開梱・折畳み部
の第1ステーションBに送給される。
【0023】ケースが第1ステーションBに移送される
ことによって、バンドカッター装置21によりバンドが
切断され、切断されたバンドはローラによって送り込ま
れて下方に設けられてあるバンド回収箱に落下して回収
される。また、同時に外フラップ開放装置22が作動し
て、吸引カップ23が上側の外フラップを吸引して開
く。次いで、外フラップ保持片25が上方から回動して
開かれた外フラップの内面を係止する。この状態でケー
スは往復動装置等適宜の送り手段によって第2ステーシ
ョンCに移送される。
【0024】そのとき第2ステーションCの揺動支持台
30は水平状態にあり、軸受板32の切欠部がケース搬
送路に面していてケースを受け入れる。第2ステーショ
ンCにケースが到達すると、ケース折畳装置35の前壁
吸引カップ36及び側壁吸引装置42の吸引カップ44
が作動してケースの前壁及び側壁を吸引保持する。ま
た、内フラップ開放装置45が作動して、内フラップ吸
引カップ46が上側の内フラップを吸引して、揺動片4
7が回動することにより、内フラップが開かれてケース
の上側のフラップが完全に開かれた状態に保たれる。
【0025】それと共に、ケースを保持している揺動支
持台30の駆動用シリンダ装置34が作動して、揺動支
持台30が水平位置から垂下状態に回動して、ケースの
支持を解除する。ケースの底面の支持がなくなると、ケ
ースは前壁吸引カップと側壁吸引カップのみで吸引保持
され、ケース底部の外フラップが揺動支持台と同期して
揺動する吸引装置63に吸引されて開くと共に内フラッ
プが箱内の物品の自重により開き、物品はホッパー62
内に自重で落下する。その際、揺動支持台の回転軸が軸
受板32に偏心して支持されているので、揺動支持台3
0の回転軸自体も揺動し、フラップ回転中心と揺動支持
台の回転中心のずれが調整され、ケースの底部の外フラ
ップのヒンジ部を押しつぶすことなく、揺動支持台を開
くことができる。
【0026】ケース5から物品の落下が終了すると、ケ
ース折畳装置35のシリンダ装置38が駆動されて、シ
リンダロッドが下降することにより、機枠39に設けら
れた2重平行リンク機構が作動し、前壁吸引カップ36
を保持している直角三角板40が図2の仮想線で示す位
置から実線で示す位置まで移動すると共に90°回転す
る。その際、直角三角形板がケースの隅角点を中心とし
て回転するので、吸引カップも隅角点を中心に90°回
転する。即ち、吸引カップ36の回転中心とケース5の
前壁の回転中心が一致することになり、吸引カップがケ
ースに無理な力を作用させることなく、吸引カップが前
壁を吸引したまま回転し、ケースをスムーズに折畳むこ
とができる。
【0027】ケースの折畳みが終了すると、フラップ押
えレバー64が揺動して上部フラップを側方と係合して
フラップが開こうとするのを防ぎ、クリップ装置50の
クリップ51が折畳まれたケースの上辺部を把持し、モ
ータ53が作動してその状態でクリップ装置50がガイ
ド兼支持部材57に沿ってパレタイジングステーション
D上に移動してクリップの把持を解除することによっ
て、空ケースを落下させて段ボール一時受け片65上に
保持する。その際、前記クリップ51の高さ位置及び内
フラップ開放装置45の高さ位置は、ケースのサイズに
応じて適度の高さに調節されている。その調節は、駆動
軸59を回転駆動させてスクリューロッド55を回転さ
せることにより、該スクリューロッドに螺合している昇
降ベース56が昇降することによってなされる。
【0028】ケース一時受け片65上に保持されたケー
スは、一時受け片が退避して支持を解除することによ
り、積み付けステーション下方に待機している空パレッ
ト7上に落下して積み重ねられる。空パレット7は、デ
パレタイジングステーションAで荷下ろしを終了したも
のが空パレット搬送ローラコンベヤ68によって自動的
に該位置に送られてくる。その際、1個のパレットに積
み付けられるケースの数は、空のケースの場合が内容物
が収納されているケースより断然多いので、使用されな
い空パレットが余ってしまい、空パレットの状態で返却
しなければならなくなる。本実施例では、それを解消す
るために、空になったパレット7は全てパレタイジグス
テーションに搬送して、パレタイジング作業中のパレッ
トの下に順次重ねることにより、2〜5個位のパレット
を重ねてその上に折畳まれた空のケースを積層された状
態で1個のケース積層体として、返却するようにしてい
る。それを行うためにパレタイジグステーションの下部
リフタ66があり、パレタイジグ作業中にデパレタイジ
ングステーションから空パレット7が搬送されてくると
該リフタ66が作動して該リフタ上のパレット7を上昇
させてパレット支持片67で支持させ、リフタは再び下
降して次の空パレットを該リフタ上に受け入れ、該空パ
レットの上に前記パレット支持片67で支持されている
パレットを下ろして重ねる。以下この繰返しによって、
図6に示すようにパレット7を複数個重ねることができ
る。所定枚数の空ケースが積層されると、ケース積層体
はパレタイジグステーションDから搬出されてプレス兼
結束装置が配置されている位置に移送され、まずプレス
装置71でプレスされ、この状態で結束装置70によ
り、中央1本のバンド掛けがなされて結束されて、図6
に示すような空ケース積層体76が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成により次の
ような格別の効果を奏する。物品の取り出しとケースの
折畳みを同一ステーションで出来るから、従来と比較し
て格段に設備コストが安くなると共に、作業ラインも短
くなり、省スペースを図ることができ、また短時間にで
き作業の効率化を図ることができる。また、請求項2の
構成によれば、さらにケースがパレット上に如何なるパ
ターンで積み付けられていても対応できる。
【0030】請求項3の構成によれば、さらに折畳み装
置の前壁吸引カップが2重平行リンク機構により吸引カ
ップの回転中心とケースの前壁の回転中心と一致して回
転するので、ケースに無理な力を作用させることなくス
ムーズに折畳むことができ、ケースの耐久性を向上させ
ることができる。請求項4、5によれば、さらにデパレ
タイジングステーションで荷下ろしを終了した空パレッ
トを自動的に複数個重ねてその上に折畳まれた空のケー
スを積層することができるので、パレットも通箱と同様
に巡回使用することができ、且つ空ケースと一体に結束
して返却することができ、空パレットの取り扱いが容易
で作業効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るケースの自動開箱・物品
取り出し・折畳み装置の概略平面図である。
【図2】ケースの開函・折畳み部の概略平面図である。
【図3】図1のI−I矢視図の要部である。
【図4】図1のII−II矢視図の要部である。
【図5】実パレットの斜視図である。
【図6】空ケース積層体の斜視図である。
【符号の説明】
1 実パレット搬送コンベヤ 3 デパレタイ
ザー 5 ケース梱包体 6 バンド 7 パレット 10 ケース供給
コンベヤ 20 ケース開梱・折畳み部 21 バンドカ
ッター装置 22 外フラップ開放装置 25 外フラッ
プ保持片 30 揺動支持台 32 軸受板 35 ケース折畳装置 36 前壁吸引
カップ 37 揺動装置 38 シリンダ
装置 42 側壁吸引装置 45 内フラッ
プ開放装置 46 内フラップ吸引カップ 50 クリップ
装置 51 クリップ 55 スクリュ
ーロッド 56 昇降ベース 62 ホッパー 66 リフタ 68 空パレッ
ト搬送ローラコンベヤ 70 結束装置 71 プレス装
置 75 実パレット 76 空ケース
積層体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット上に段積みされたケースをケー
    ス供給コンベヤ上に1箱づつ供給するデパレタイザー装
    置、バンドを切断除去する第1ステーションに設けられ
    たバンド切断除去装置、前記バンド切断除去ステーショ
    ンより下流側の第2ステーションに配置されたケースを
    支持する揺動支持台、該揺動支持台上に位置するケース
    の前壁を吸引保持する前壁吸引カップを有するケース折
    畳装置、側壁吸引カップを有する側壁吸引装置、ケース
    のフラップを開くフラップ開放装置とを備えてなり、前
    記前壁吸引カップはケース折畳み装置が第2ステーショ
    ンに進入してくるケースの前壁を吸引する位置と、該吸
    引した前壁を側壁の延長上にほぼ90°回転させて、空
    のケースを折畳んだ状態に保持する位置とに変位可能で
    あることを特徴とするケースの自動開箱・物品取り出し
    ・折畳装置。
  2. 【請求項2】 前記ケース供給コンベヤの基端部にター
    ンテーブル装置が設けられていることを特徴とする請求
    項1のケースの自動開箱・物品取り出し・折畳装置。
  3. 【請求項3】 ケース折畳装置は、ケース前壁を吸着す
    る吸引カップ、該吸引カップをほぼ90°揺動させる2
    重平行リンク機構からなる揺動装置、及び該揺動装置を
    揺動させる駆動装置とを有していることを特徴とする請
    求項1又は2のケースの自動開箱・物品取り出し・折畳
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第2ステーションで折畳まれた空の
    ケースを把持してパレタイジングステーションに搬送す
    るクリップ装置、デパレタイジングステーションから空
    パレットをデパレタイジングステーションに搬送する空
    パレット搬送コンベヤ、パレタイジングステーションか
    らパレット上に積み付けられた空ケース積層体を搬出す
    る空ケース積層体搬出コンベヤ、空ケース積層体を結束
    する空ケース結束装置とを有することを特徴とする請求
    項1、2、又は3のケースの自動開箱・物品取り出し・
    折畳装置。
  5. 【請求項5】 前記デパレタイジングステーションに
    は、該位置に搬送されてきた空パレットを上昇させるリ
    フタ、該リフタで上昇されたパレットを係止して保持す
    るパレット支持片が設けられ、デパレタイジングステー
    ションから搬送されてくる空パレットをケース積み付け
    中のパレットの下方に順次積層できるようにしたことを
    特徴とする請求項1、2、3又は4項のケースの自動開
    箱・物品取り出し・折畳装置。
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