JP2540913Y2 - 弾性ポスト - Google Patents

弾性ポスト

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JP2540913Y2
JP2540913Y2 JP1991098276U JP9827691U JP2540913Y2 JP 2540913 Y2 JP2540913 Y2 JP 2540913Y2 JP 1991098276 U JP1991098276 U JP 1991098276U JP 9827691 U JP9827691 U JP 9827691U JP 2540913 Y2 JP2540913 Y2 JP 2540913Y2
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Inventor
信彦 田所
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オーツタイヤ株式会社
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  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車道と歩道との境界標
示用、或いは駐車場、公園、街路等の車止め用として設
置される道路ボラード又はストリートファニチャー等に
採用される弾性ポストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路ボラードとしては、金属或
いはコンクリート製のものが多用されている。しかしな
がら、金属やコンクリート製のものでは、人や自動車が
接触した場合、人がけがをしたり自動車が破損したりす
る。そこで、内部に剛性支持体を備え、外部をゴム様弾
性体で被覆したものが、実開昭62-35020号公報で開示さ
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、外部を弾性体で被覆していても、人や自動車が比
較的強く衝当した場合、やはり、人がけがをしたり自動
車が破損したりまた、ボラード自体が折れたりする。そ
して、この問題点に鑑みて、ボラードの本体部を中空の
弾性体で構成し、この本体部の下部に地上に配置するた
めの剛性支持体を設けて、衝撃力を吸収すべく本体部上
部を屈曲させるようにしたものが考えられている。しか
し、この場合、本体部の変形量が大きいと、残留歪みが
生じ元の形状に復元しないという問題がある。
【0004】そこで、本考案は、人や自動車が衝当して
も、屈曲して、衝撃力を吸収緩和するものであって、し
かも、復元性に優れた弾力ポストを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、ゴム様弾性体から成る
中空の柱状部2 を備え、この柱状部2 の下部に該柱状部
2 を地上に設置するための剛性支持体3 を設けた弾性ポ
ストにおいて、前記柱状部2 上部の、肉厚方向中央部よ
りも内周側に、柱状部2 の弾性変形後の復元力を高める
復元材4 が設けられ、この復元材4 は、前記柱状部2 と
同心状のゴム様弾性筒体5 内部に、可燒性を有するスチ
ールコード又はそれと同等の屈曲性及び復元性を備えた
条体からなる芯材6 を多数設けて成り、この芯材6 は柱
状部2 の周方向に交叉する方向に配置されると共に、同
方向に配置された芯材6が周方向に亘って並設されてい
点にある。
【0006】
【作用】柱条部2 に人や自動車が衝当すると、該柱状部
2 は復元材4 と共に屈曲して衝撃力を吸収緩和し、外力
が除かれると、復元材4 の復元作用によって元の状態に
復元する。そして、復元力を設定するに際して、復元材
4 の芯材6 の本数、太さ等を適宜決定することで、任意
の復元力が容易に得られるのである。また、柱状部2 に
局部的な衝撃が作用しても、容易に屈曲変形すると共に
復元する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図5は一実施例を示し、図1において、
1 は歩道と車道との境界標示或いは駐車場、公園等の車
止め用として設置される道路ボラード(弾性ポスト)
で、このボラード1 は、柱状部2 を有し、この柱状部2
はゴム、ウレタン、その他軟質樹脂等の柔軟な材料か
ら、円筒状に形成されると共に上端開口が閉塞されてい
て、中空状に形成されている。また、本実施例では、特
に、柱状部2 は、古タイヤやゴムブロック等を2〜30mm
の長さのひじき状(又は粒状)に破砕したゴムバフ粉を
ゴムチップとして用い、このゴムチップにウレタン系バ
インダ(一液湿気硬化性のもの或いは二液加熱硬化性の
もの等)を混合(例えば、バインダ:ゴムチップ=1
0:100〜20:100)し、これを所定の型に流し
込むことで形成されている。なお、この柱状部2 の着色
に関しては、ゴムチップの状態で着色されたものを用い
るか、或いは、バインダとゴムチップとを混合する時に
顔料を混合しても良い。
【0008】柱状部2 の下部には、該柱状部2 を地上に
設置するための剛性支持体3 が設けられている。この支
持体3 は金属、硬質樹脂等の剛体から成り、有底円筒状
に形成され、上部は柱状部2 に下方から内嵌されて固着
され、下部は地盤、路盤等に埋設される。また、支持体
3 の上端外周側には段部3aが全周に亘って形成されてい
る。
【0009】前記、柱状部2 の内周側には復元材4 が設
けられている。この復元材4 は、ゴム等の柔軟な材料に
より円筒状に形成した筒体5 内部に多数の芯材6 を埋設
して成り、加流済みの復元材4 を柱状部2 の中空部内
に、支持体3 を固着する前に内嵌して柱状部2 内面に接
着固定される。また、復元材4 の下端部は支持体3 の段
部3aに嵌合固定(或いは嵌合接着)されている。芯材6
は例えばタイヤのカーカスコード材料として使用される
スチールコードによって構成されていて、図2及び図3
に示すように、筒体5 の軸心方向に指向されると共に、
筒体5 の周方向に略等間隔をおいて配置されていて、図
4に示すように、ボラード1 に外部から衝撃が加わる
と、図中実線で示すように、該衝撃を吸収緩和すべく復
元材4 が柱状部2 と共に屈曲し、外力が除かれると、復
元材4 の芯材6 の復元作用によって良好に元の形状に復
元される。また、図5に示すように、ボラード1 に局部
的に衝撃が加わっても、柱状部2 及び復元材4 は内側に
凹んで衝撃を吸収緩和し、良好に復元する。
【0010】図6は他の実施例を示し、復元材4 を柱状
部2 の内周側に埋設したものを示しており、ゴムチップ
とバインダとを混合して型に充填させる際に、復元材4
を型内にインサートしておくことで形成される。図7は
別の実施例を示し、復元材4 の芯材6 を筒体5 の周方向
に対して斜めに交叉する方向に指向させたものである。
【0011】図8及び図9はさらに別の実施例を示し、
支持体3 の上部を椀状に形成し、この椀状3bを柱状部2
の下部に外嵌して固着したものであり、この場合支持体
3 全体が埋設される。また、復元材4 は柱状部2 の下部
にまで及んでいる。なお、本考案は前記実施例に限定さ
れることなく、芯材6 は図10に示すように、交叉状に
設けてもよく、この場合、一方に傾斜した芯材6 上に他
方に傾斜した芯材6 が配置されており、平織り等された
ものではない(平織りは屈曲性が無い為)。また、ボラ
ード1 の形状は円柱状に限られることなく、図11に示
すように、一対の柱状部2 の上端同志を、復元材4 を備
えた連結部7 によって連結されたもの、図12に示すよ
うに、柱状部2 の上端側が球状に形成されたもの、或い
は図13に示す形状に形成されたもの等、その他何如な
る形状のものであってもよい。
【0012】また、復元材4 の復元力は、芯材6 の打ち
込み本数、太さ、打ち込み方向、筒体5 の直径等によっ
て設計され、ゴムチップ製柱状部2 に要求される変形量
に合わせることが可能である。さらに、芯材はスチール
コードと同等の屈曲性及び復元性を有するものであれば
何でもよい(例えば、板バネを細い帯板状に形成したも
の等)。
【0013】また、ゴムチップから成る柱状部2 内周側
に未加流の復元材4 を配設し、その後、柱状部2 と復元
材4 とを一体的に加流することで、屈曲した際における
柱状部2 と復元材4 との間の界面追従性が良好となる。
さらに、ゴムバフ粉を柱状部2 の形成素材に用いること
により、屈曲変形した際に生じるゴムの変形量を、ソリ
ッド状ゴム製品の柱状部に比べ低減でき(ゴムバフ粉単
体の変形とゴムバフ粉接合間の変形が生じるため)屈曲
時の残留歪みが低減可能である。
【0014】さらに、また、復元材4 は多数の芯材6 に
より主構成されていて、振動に対する減衰性に優れ、復
元材4 が屈曲された後外力が除かれた際の振動が少ない
ものである。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、地上に配置される道路
ボラード等の弾性ポストの柱状部2 上部の、肉厚方向中
央部よりも内周側に、柱状部2 の弾性変形後の復元力を
高める復元材4 が設けられ、この復元材4 は、前記柱状
部2 と同心状のゴム様弾性筒体5 内部に、可燒性を有す
るスチールコード又はそれと同等の屈曲性及び復元性を
備えた条体からなる芯材6 を多数設けて成り、この芯材
6 は柱状部2 の周方向に交叉する方向に配置されると共
に、同方向に配置された芯材6 が周方向に亘って並設さ
れていることから、人や自動車が柱条部2 に衝当して
も、屈曲して衝撃力を吸収緩和し、安全性を確保でき、
しかも、外力が除かれた際の復元性に優れたものを提供
できる。また、芯材6 の本数、太さ等を変更すること
で、任意の復元力を容易に設定でき、さらに、局部的な
衝撃に対しても、容易に屈曲変形すると共に復元可能で
ある。
【0016】また、復元材4 は柱状部2 の外周側に設け
ることも考えられる。しかしながら、柱状部2 に曲げ荷
重が作用したとき、柱上部2 の凸側( 図 4に矢示aで示
す)では引張り応力が作用し、凹側( 図 4に矢示bで示
す) では圧縮応力が作用して、柱状部2 が曲がるので、
もし、復元材4 を柱状部2 の外周側に設けたならば、
材6 が柱状部2 の、凸側の引張り及び凹側の圧縮を阻害
して屈曲性が悪くなり、衝撃の吸収緩和を良好に行えな
いものとなり、また、大きな曲げ荷重が作用したとき
に、く字状に折れ曲がってしまい、該折れ曲がったとこ
ろが破断してしまう惧れがあると共に、心材6 にスチー
ルコードを用いた場合は、元の状態に復元しない惧れが
あるが、本考案では、復元材4 は柱状部2 上部の、肉厚
方向中央部よりも内周側に設けられているのでこのよう
なことはなく、芯材6 が在るにもかかわらず良好に屈曲
し、衝撃力を良好に吸収緩和する。
【0017】また、復元材4 を柱状部2 の外周側に設け
ると、芯材6 が柱状部2 自身の局部的な弾性変形も阻害
し、局部的な衝撃力が作用した場合にも、良好に対応出
来ないが、本考案では、局部的な衝撃に対しても良好に
弾性変形して、該衝撃を吸収緩和する。 また、復元材4
を柱状部2 の外周側に設けると、衝撃が加わったところ
のゴム層が破断しやすく、心材6 にスチールコードを用
いた場合は、破断したところから水が侵入して、該スチ
ールコードが錆びることとなるが、本考案のものではこ
のようなこともないものであります。
【0018】また、柱状部2 は、弾性ポストが道路ボラ
ード又はストリートファニチャーである場合には、外形
状が複雑な形状に形成されることがあり、このような場
合、復元材4 を柱状部2 の外周側に設けると、金型内に
復元材4 を収めることが困難であり、金型内に復元材4
を収めることができない場合も生じるが、本考案では復
元材4 を内周側に設けるのでこのようなことはなく、外
形状の設計の自由度が大であり、商品としての価値も向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す全体正面断面図である。
【図2】図1の平面断面図である。
【図3】一実施例を示す概略正面図である。
【図4】作用状態説明図である。
【図5】作用状態説明図である。
【図6】他の実施例を示す正面断面図である。
【図7】別の実施例を示す概略図である。
【図8】別の実施例を示す正面断面図である。
【図9】別の実施例を示す斜視図である。
【図10】芯材の配置の変形例を示す概略図である。
【図11】ボラードの変形例を示す正面図である。
【図12】ボラードの変形例を示す正面図である。
【図13】ボラードの変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ボラード(弾性ポスト) 2 柱状部 3 剛性支持体 4 復元材 5 筒体 6 芯材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム様弾性体から成る中空の柱状部(2)
    を備え、この柱状部(2) の下部に該柱状部(2) を地上に
    設置するための剛性支持体(3) を設けた弾性ポストにお
    いて、 前記柱状部(2) 上部の、肉厚方向中央部よりも内周側
    に、柱状部(2) の弾性変形後の復元力を高める復元材
    (4) が設けられ、この復元材(4) は、前記柱状部(2) と
    同心状のゴム様弾性筒体(5) 内部に、可燒性を有するス
    チールコード又はそれと同等の屈曲性及び復元性を備え
    た条体からなる芯材(6) を多数設けて成り、この芯材
    (6) は柱状部(2) の周方向に交叉する方向に配置される
    と共に、同方向に配置された芯材(6) が周方向に亘って
    並設されていることを特徴とする弾性ポスト。
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JPH0547023U JPH0547023U (ja) 1993-06-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4621391B2 (ja) * 2001-02-15 2011-01-26 帝金株式会社 車止め
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