JP2540829B2 - イメ−ジ入力装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、パーソナル・コンピュータなどへのイメー
ジ入力手段として使用されるイメージ入力装置に関する
ものである。

従来の技術 パーソナル・コンピュータなどのイメージ処理装置に
処理対象のイメージデータを入力するための手段として
ラインセンサーを用いたイメージ入力装置（スキャナ）
が使用されている。

このイメージ入力装置では、ラインセンサーによる主
走査とこれと直交する方向への原稿の搬送などによる副
走査を組合せることによって処理対象の二次元のイメー
ジデータを入力させている。

発明が解決しようとする問題点 上記従来のイメージ入力回路では、原稿等のイメージ
記録媒体の横幅の大小とは無関係に固定の横幅のイメー
ジセンサーの全範囲を走査させている。このため、横幅
が小さくて単位長当たりの入力データ量が少ないイメー
ジデータであっても、横幅が大きなイメージデータと同
一のイメージ入力時間を必要とし、入力処理上の無駄が
ある。

発明の構成 問題点を解決するための手段 本発明のイメージ入力装置は、イメージ入力媒体の副
走査方向と直交する横幅方向に一列に配列される複数の
ラインセンサと、各ラインセンサの位置に対応してイメ
ージ入力媒体の横幅方向に配置された複数の原稿検出セ
ンサと、各原稿検出センサの出力によりイメージ入力媒
体の横幅に応じた横幅検出信号を発生する横幅検出部
と、複数のラインセンサ毎に設けられ、それぞれが起動
のための起動制御信号により起動され、起動後にライン
センサの画素を順次駆動する複数の駆動回路と、ライン
センサの最終画素を駆動したときに横幅検出部から横幅
検出信号を検出し、検出されたときだけ次のラインセン
サを駆動するために起動制御信号を発生し、起動制御信
号を次のラインセンサを駆動する駆動回路に供給する起
動信号供給回路と、を含み、起動制御信号に応じて駆動
回路を順次駆動することを特徴とする。

作用 本発明のイメージ入力装置は、原稿等のイメージ記録
媒体の横幅が検出され、複数個配列されたイメージセン
サーのうちイメージ記録媒体の横幅に応じた最少個数の
ものだけを用いて主走査が行われる。これにより、横幅
が狭いほど主走査時間を短縮でき、これに伴い原稿の搬
送などによる副走査を高速化することが可能となり入力
時間が短縮される。

以下、本発明の更に詳細を実施例によって説明する。

実施例 第１図は、本発明の一実施例のイメージ入力装置のラ
インセンサー部と横幅検出部の受光素子の配列を、原稿
Ｐとの関連と共に例示する平面図である。

ラインセンサー部10は、それぞれ主走査方向に継ぎ足
されつつ配列された同一構造の４個のラインセンサー1
1,12,13及び14で構成されている。各ラインセンサー
は、CCDなどで構成される。このラインセンサー部10の
前方には、横幅検出部を構成する３個の受光素子1a,2a
及び3aが配列されている。各受光素子の上方にはそれぞ
れ図示しない発光素子が対向して配置されており、副走
査のため図中の矢印の方向に所定速度で搬送されてくる
原稿Ｐによって入射光の遮断が生ずる受光素子がどれで
あるかを検出することにより原稿Ｐの横幅が３段階に量
子化されつつ検出される。

第２図は、上記横幅検出部の構成を例示するブロック
である。

この横幅検出手段は、受光素子1a,2a,3aと、比較器1
b,2b,3bと、ラッチ回路1c,2c,3cと、インバータ1d,2d,3
dと、オアゲート４と、遅延回路５と、入力ポート６を
備えている。

ここで、第１図に示すような横幅の原稿Ｐが搬送され
てくるものとする。受光素子1aと2aの端子電圧は、それ
ぞれへの入射光が原稿Ｐによって遮られて基準値Vref以
上に上昇する。これに伴い、第３図の波形図に示すよう
に、比較器1bと2bの出力αとβが相前後してハイに立上
がる。一方、受光素子3aへの入射光は原稿Ｐで遮られな
いため、その端子電圧は基準値Vref未満に留まり、比較
器3bの出力γはロー状態を保つ。比較器1b,2b,3bの出力
α，β，γは、オアゲート４を経て遅延回路５に供給さ
れ、各種のばらつきを吸収するための緩衝時間τだけ遅
延されたのちラッチ回路1c,2c,3cを起動する。

起動されたラッチ回路1c〜3cは、それぞれの前段の比
較器1b〜3bの出力α〜γを同時に取り込み、横幅検出信
号W1,W2,W3として後段に出力する。

この横幅検出信号W1〜W3と、インバータ1d〜3dを経た
反転信号▲▼〜▲▼は、後段の制御部に供給さ
れる。また、横幅検出信号W1〜W3は、入力ポート６とバ
ス７を経て図示しないプロセッサに読取られ、原稿Ｐの
横幅に応じたその搬送速度、すなわち副走査速度の決定
などに使用される。

第１図に例示したように、原稿Ｐの横幅方向に配列さ
れた４個のラインセンサー11〜14の出力S1〜S4は、第４
図の構成ブロック図に示すように、各種の制御信号に基
づき作成されセレクタ15によって配列順に一つずつ選択
されイメージ入力Ｓとして図示しない後段のA/D変換部
などに転送される。

第５図は、上記ラインセンサー11〜14のそれぞれとセ
レクタ15に供給する制御信号を作成するための制御信号
作成部の構成を例示するブロック図である。

この制御信号作成部は、クロック入力端子CKにクロッ
ク信号CKを受ける同一構造の４個のカウンタ21〜24と、
６個の２入力アンドゲート25〜30と、５入力オアゲート
31で構成されている。

カウンタ21から出力される信号a1,b1,c1,d1は、 a1;ラインセンサー11に転送の開始を指令する信号、 b1;ラインセンサー11に供給するシフトクロック、 c1;ラインセンサー11が動作中であることを表示する信
号 d1;ラインセンサー11から最終画素データが出力される
旨を表示する信号 である。

同様に、カウンタ22から出力される対応の信号a2,b2,
c2,d2は、ラインセンサー12に転送の開始を指令する信
号、ラインセンサー12に供給するシフトクロック、ライ
ンセンサー12が動作中であることを表示する信号及びラ
インセンサー12から最終画素データが出力される旨を表
示する信号である。以下、カウンタ23からの各出力とラ
インセンサー13の動作との関係、カウンタ24からの各出
力とラインセンサー14の動作との関係についても上述し
たカウンタ21の各出力とラインセンサー11の動作との関
係と同様である。

第６図は、原稿Ｐの読取りの開始時における第４図と
第５図の主要部の波形を例示する波形図である。

まず、読取り開始信号STRが外部からオアゲート31に
供給され、その出力e0によってカウンタ21が起動され
る。起動されたカウンタ21は、まずラインセンサー11の
動作中を表示する信号c1をハイに立上げる。次に、カウ
ンタ21はラインセンサー11に転送の開始を指令する信号
a1を出力し、引き続きラインセンサー11に供給するシフ
トクロックb1を出力する。

これに伴い、ラインセンサー11からはイメージ出力S1
が出力され、セレクタ15の入力端子の一つに供給され
る。セレクタ15は、カウンタ21から供給されるラインセ
ンサー11の動作中表示信号c1に基づき、イメージ出力S1
を選択し、これをイメージ出力Ｓとして図示しない後段
のA/D変換回路などに供給する。

ラインセンサー11による原稿の走査の終了に際し、ラ
インセンサー11からのイメージ出力が最終のものである
ことを表示する出力d1がカウンタ21から出力され、２入
力アンドゲート25と26の一方の入力端子に供給される。
これら２入力アンドゲート25と26の他方の入力端子に
は、第２図に関し説明した原稿の横幅検出信号▲
▼,W1が供給されている。この例では、横幅検出信号W1
がハイであるため、２入力アンドゲート25の出力f1はロ
ー、２入力アンドゲート26の出力e1がハイとなり、カウ
ンタ22が新たに起動される。

起動されたカウンタ22は、まずラインセンサー12の動
作中を表示する信号c2をハイに立上げる。次に、カウン
タ22はラインセンサー12に転送の開始を指令する信号a2
を出力し、引き続きラインセンサー12に供給するシフト
クロックb2を出力する。

これに伴い、ラインセンサー12からはイメージ出力S2
が出力され、セレクタ15の入力端子の一つに供給され
る。セレクタ15は、カウンタ22から供給されるラインセ
ンサー12の動作中表示信号c2に基づき、イメージ出力S2
を選択し、これをイメージ出力Ｓとして出力する。

以下、同様にして、カウンタ21,22、23の起動に伴い
ラインセンサー11,12,13が配列順に起動されてゆくと共
に、動作中表示信号c1,c2,c3に基づき、各ラインセンサ
ーの出力S1,S2,S2がイメージ入力Ｓとしてセレクタ15か
ら順次選択され出力されてゆく。

ラインセンサー13による原稿の走査の終了に際し、ラ
インセンサー13からのイメージ出力が最終のものである
ことを表示する信号d3がカウンタ23から出力され、２入
力アンドゲード29と30の一方の入力端子に供給される。
これら２入力アンドゲート29と30の他方の入力端子に
は、原稿の横幅検出信号▲▼,W3が供給されてい
る。この例では、横幅検出信号W3がローであるため、２
入力アンドゲート29の出力f3がハイ、２入力アンドゲー
ト30の出力e3がローとなる。すなわち、カウンタ24（従
ってラインセレクタ14）は起動されず、オアゲート31の
出力e0の立上がりによってカウンタ21が再起動される。

第１図の例において、原稿Ｐの横幅が受光素子3aへの
入射光を遮る程度に大きければ、横幅検出信号W3はハイ
になる。この場合、カウンタ23から信号d3が出力される
と２入力アンドゲート30の出力e3がハイに立上り、カウ
ンタ24が新たに起動されてラインセンサー14の主走査に
よるイメージ入力開始される。

発明の効果 以上詳細に説明したように本発明のイメージ入力装置
は、原稿等のイメージ記録媒体の横幅を検出し、複数個
配列されたイメージセンサーのうちイメージ記録媒体の
横幅に応じた最少個数のものだけを用いて主走査を行う
構成であるから、横幅が狭いほど主走査時間を短縮で
き、これに伴い原稿の搬送などによる副走査を高速化す
ることが可能となり入力時間が短縮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のイメージ入力装置のライン
センサー部と横幅検出部の受光素子の配列を原稿Ｐとの
関連において示す平面図、第２図は上記横幅検出部の構
成を例示するブロック図、第３図は第２図の横幅検出部
の動作を説明するための波形図、第４図は上記実施例の
イメージ入力装置のイメージセンサー部、セレクタ及び
それらの制御信号の相互関係を示すブロック図、第５図
は第４図のイメージセンサー部とセレクタに供給するた
めの各種の制御信号を作成する制御信号作成部の構成を
示すブロック図，第６図は第４図と５図の動作を説明す
るための波形図である。 1a,2a,3a……横幅検出部の受光素子、1b,2b,3b……同比
較器、1c,2c,3c……同ラッチ回路、11,12,13,14……ラ
インセンサー、15……セレクタ、21,22,23,24……カウ
ンタ、 ai;ラインセンサー1i（ｉ＝１〜４）に転送の開始の指
令する信号、 bi;ラインセンサー1iに供給するシフトクロック、 ci;ラインセンサー1iが動作中であることを表示する信
号 di;ラインセンサー1iから最終画素データが出力される
旨を表示する信号。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】イメージ入力媒体の副走査方向と直交する
   横幅方向に一列に配列される複数のラインセンサと、 各ラインセンサの位置に対応して前記横幅方向に配置さ
   れた複数の原稿検出センサと、 各原稿検出センサの出力により前記イメージ入力媒体の
   横幅に応じた横幅検出信号を発生する横幅検出部と、 前記複数のラインセンサ毎に設けられ、それぞれが起動
   のための起動制御信号により起動され、起動後に前記ラ
   インセンサの画素を順次駆動する複数の駆動回路と、 前記ラインセンサの最終画素を駆動したときに前記横幅
   検出信号を検出し、検出されたときだけ次のラインセン
   サを駆動するために前記起動制御信号を発生し、前記起
   動制御信号を前記次のラインセンサを駆動する前記駆動
   回路に供給する起動信号供給回路と、 を含み、前記起動制御信号に応じて前記駆動回路を順次
   駆動することを特徴とするイメージ入力装置