JPH0888726A - 画像読み取り装置の駆動方法 - Google Patents

画像読み取り装置の駆動方法

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JPH0888726A
JPH0888726A JP6223593A JP22359394A JPH0888726A JP H0888726 A JPH0888726 A JP H0888726A JP 6223593 A JP6223593 A JP 6223593A JP 22359394 A JP22359394 A JP 22359394A JP H0888726 A JPH0888726 A JP H0888726A
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JP
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block
drive voltage
voltage
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applying
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JP6223593A
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English (en)
Inventor
Satoru Murakami
悟 村上
Yoichi Hosokawa
洋一 細川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】マトリクス駆動によって駆動ゲート数を減少さ
せながら、極めて簡便な方法によってキャパシタンスキ
ックノイズを無くすことのできる画像読み取り装置の駆
動方法を提供すること。 【構成】2種類の駆動電圧の印加手段によってマトリッ
クスを構成し、一つのブロックを1単位として第1の駆
動電圧D…Dを順次印加しながら所定個数の第2の
印加手段を介して第2の駆動電圧E…Eを順次印加
するとともに、選択された第2の印加手段において第2
の駆動電圧が印加されている間に、第1の駆動電圧が印
加される対象ブロックB…Bを切り換える一方、読
み取り動作の第1番目にかかるブロックCにおいて第
2の駆動電圧を順次印加する際には、当該ブロック内に
おける第2番目の第2の印加手段Eに最初に第2の駆
動電圧を印加した後、第1番目の第2の印加手段E
ら順次第2の駆動電圧E…Eを印加することを特徴
的構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像読み取り装置に関
し、さらに詳しくは、ファクシミリ、イメージスキャ
ナ、デジタル複写機、電子黒板などの原稿上の画像を時
系列的に読み取る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリなどの原稿読み取り
部には、電荷結合素子(charge coupled device;CC
D)を用いた縮小光学系の画像読み取り装置に代わっ
て、一般に密着型イメージセンサと呼ばれる画像読み取
り装置が使用されている。この画像読み取り装置は、ガ
ラス基板上にアモルファスシリコンa-Siなどの薄膜半導
体から成る光電変換素子が一次元状に複数形成されたも
ので、原稿上の画像を等倍で読み取ることができる。光
電変換素子には通常フォトダイオードが用いられるが、
フォトダイオードに生じる光電流は極めて微弱であるた
め、この光電流をフォトダイオードの接合容量に一端蓄
積させてから検出する電荷蓄積法が広く採用されてい
る。
【0003】そして、本発明者らは一次元の画像読み取
り装置において、光電変換素子を駆動する駆動ゲート数
を減少させ、効率の良い安価な画像読み取り装置を提供
することを目的として鋭意研究を重ねた結果、駆動側の
ゲート数を極めて少なく構成することのできる発明を想
到し、特願平5−257792号にそれを開示した。こ
の画像読み取り装置は駆動側をマトリクス構成としたも
のであり、全体回路図は図6に示すような構成となって
いる。本図においては、駆動側を第1の印加手段D1.
2.…Dy と、第2の印加手段E1.2.…Ex のマトリク
スとし、抵抗RdとReを介して第1の印加手段D1.
2.…Dy からの第1の駆動電圧と、第2の印加手段E1.
2.…Ex からの第2の駆動電圧が同時に印加された第
1ブロックB1.2.…Bn 内のフォトダイオード7か
ら、信号が読み出されるようになっている。そしてフォ
トダイオード7には蓄積中の電荷を保持させるため、ブ
ロッキングダイオード9が逆極性で直列に接続されてい
る。
【0004】一方、この画像読み取り装置の要部回路
は、図7に示すように、絶縁基板上において上記抵抗の
入力側に隣設して第2の印加手段E1.2.…Ex からの
一方向に延びるx本の入力配線E(1-x) と、当該入力配
線E(1-x) に隣設して第1の印加手段D1.2.…Dy
らの一方向に延びるy本の入力配線D(1-y) をそれぞれ
設け、入力配線D(1-y) とE(1-x) の絶縁基板側に層間
絶縁膜を介して抵抗Rd、Reへの取り出し配線L
(1-x) ,L(1-y) を設けたものである。このような画像
読み取り装置にあっては、上述のように第1の駆動電圧
と第2の駆動電圧とが同時に抵抗Rd、Reに印加され
た時にのみ対応する光電変換素子が駆動させられること
になる。
【0005】そして、上述した特願平5−257792
号記載の画像読み取り装置は、続く図8のタイミングチ
ャートによって駆動される。図示するように、入力配線
(1 -y) に第1の駆動電圧が供給されている間に、入力
配線E(1-x) から第2の駆動電圧を順番に印加し、2つ
の印加電圧が同時に印加されたフォトダイオード7から
信号が順次読み出される。しかしながらこの第1および
第2の印加電圧が立ち上がる時と立ち下がる時、ブロッ
キングダイオードの容量や配線間の寄生容量によるキャ
パシタンスキックノイズが、フォトダイオードからの電
気信号に重畳してしまい、暗出力ノイズが大きくなって
しまう。
【0006】このキャパシタンスキックノイズは、印加
電圧が立ち上がる時と立ち下がる時で逆極性となるの
で、任意の入力配線E(1-x) とその次に第2の印加電圧
が印加される入力配線E(1-x) における上記寄生容量が
同じであれば、図8において示したように、印加電圧が
立ち上がる時と立ち下がる時のタイミングが同時になる
ように設定することで完全に相殺除去できることにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、図7における入
力配線E(1-x) からの各取り出し配線L(1-x) は、当然
ながら接続の対象となる入力配線E(1-x) のところから
延びるので、その長さはそれぞれ異なり、隣設し合う取
り出し配線L(1-x) と入力配線E(1-x) との間の寄生容
量も各取り出し配線L(1-x) 間で異なることになるが、
同一の第1の印加手段D(y) 内において互いに隣設する
各取り出し配線L(1-x) の長さの差は、一方向に延びる
隣同士の入力配線E(1-x) 間の距離に相当し僅かである
ため、各取り出し配線L(1-x) に順番に第2の印加電圧
を印加していけば、この寄生容量に起因するキャパシタ
ンスキックノイズは殆ど相殺除去できることになる。な
お本図は、任意の第2ブロックC(y-1) に属する第1ブ
ロックB(x) と、その隣の第2ブロックC(y) に属する
第1ブロックB(1) の端部との隣設部近傍を中心に描い
たものである。ここで上記駆動方法においては、例えば
任意の第2ブロックC(y-1) に属する第x番目の第1ブ
ロックB(x) まで順次第2の駆動電圧を印加し終わる
と、次にはその隣の第2ブロックC(y) に属する第1番
目の第1ブロックB(1) に第2の印加電圧が印加される
ことになる。この時には図示するように、第1番目の第
1ブロックへの取り出し配線L(1) と、第x番目の第1
ブロックへの取り出し配線L(x) の長さは大きく異なっ
ているため、上記キャパシタンスキックノイズの相殺除
去が十分行われず、大きな相殺エラーノイズとなって現
れる。
【0008】また、ブロッキングダイオードの容量に起
因するキャパシタンスキックノイズも存在するが、これ
についても上述のように、印加電圧が立ち上がる時と立
ち下がる時のタイミングが同時になるよう設定すること
で、完全に相殺除去できることになる。しかしながら例
えば、第1番目の第2ブロックC(1) における第1番目
の第1ブロックB(1) 、すなわち読み取り動作の一番始
めにおいては、その直前に読み取り動作が無いため、印
加電圧が立ち上がりと立ち下がりのタイミングの同期化
によってキャパシタンスキックノイズを相殺除去するこ
とは不可能であった。このように、本出願人によって提
案された画像読み取り装置は、駆動ゲートの数は大幅に
削減できるものの、キャパシタンスキックノイズがその
問題点として存在していた。そしてこのキャパシタンス
キックノイズが存在すると、暗出力が増大してしまう結
果、読み取りデータのエラーとなってしまうため、その
簡便な解決法が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、マトリ
クス駆動によって駆動ゲート数を減少させながら、極め
て簡便な方法によってキャパシタンスキックノイズを無
くすことのできる画像読み取り装置の駆動方法を提供す
るところにある。このような本発明は、一次元に配列さ
れた複数の光電変換素子を所定個数毎に複数個のブロッ
クに分割し、一つのブロックを1単位として第1の駆動
電圧を印加する複数個の第1の印加手段と、ブロック内
の光電変換素子に対して順次第2の駆動電圧を印加する
所定個数の第2の印加手段とによってマトリックスを構
成し、一つのブロックを1単位として第1の駆動電圧を
順次印加しながら所定個数の第2の印加手段を介して第
2の駆動電圧を順次印加するとともに、選択された第2
の印加手段において第2の駆動電圧が印加されている間
に、第1の駆動電圧が印加される対象ブロックを切り換
える一方、読み取り動作の第1番目にかかるブロックに
おいて第2の駆動電圧を順次印加する際には、当該ブロ
ック内における第2番目の第2の印加手段に最初に第2
の駆動電圧を印加した後、第1番目の第2の印加手段か
ら順次第2の駆動電圧を印加することを特徴とする画像
読み取り装置の駆動方法である。そしてより具体的に、
前述の本出願人によって提案されている画像読み取り装
置の構成に対しては、一次元に配列された複数の光電変
換素子をm個毎にn個の第1ブロックに、さらに当該n
個の第1ブロックをx個毎にy個の第2ブロックに分割
し、一つの第2ブロック内のx個の第1ブロックを1単
位として順次第1の駆動電圧を印加するy個の第1の印
加手段と、各第2ブロック間で一定の位置関係にある第
1ブロックを1単位として順次第2の駆動電圧を印加す
るx個の第2の印加手段とによってマトリックスを構成
し、第1の駆動電圧を第2ブロック単位毎に順次一定の
順番に切り換えて印加していくとともに、第2の駆動電
圧を選択された一つの第2ブロック内では第1ブロック
毎に順次一定の順番に切り換えて印加し、当該選択され
た一つの第2ブロックの次に選択される第2ブロック内
では第1ブロック毎に順次逆の順番に切り換えて印加し
ていく一方、読み取り動作の第1番目にかかる第2ブロ
ックにおいて第2の駆動電圧を順次印加する際には、当
該ブロック内における第2番目の第2の印加手段に最初
に第2の駆動電圧を印加した後、第1番目の第2の印加
手段から順次第2の駆動電圧を印加することを特徴とす
る画像読み取り装置の駆動方法である。
【0010】
【作用】本発明にあっては、選択された第2の印加手段
において第2の駆動電圧が印加されている間に、第1の
駆動電圧が印加される対象ブロックを切り換えることに
より、第2の駆動電圧が、選択された一つの第2ブロッ
ク内では第1ブロック毎に順次一定の順番に印加され、
当該選択された一つの第2ブロックの次に選択される第
2ブロック内では、第1ブロック毎に順次先の順番とは
逆の順番に印加されることになる。従って、前述した任
意の第2ブロックにおける第x番目の第1ブロックと、
これに隣設する次の第2ブロックにおける第1番目の第
1ブロックとの間における第2の駆動電圧の切り換えが
発生することが無くなる。
【0011】さらに読み取り動作の第1番目にかかるブ
ロックにおいて第2の駆動電圧を順次印加する際には、
当該ブロック内における第2番目の第2の印加手段に最
初に第2の駆動電圧を印加した後、第1番目の第2の印
加手段から順次第2の駆動電圧を印加すると、少なくと
も最初の第2の駆動電圧の印加によってブロッキングダ
イオードに起因するキャパシタンスキックノイズを発生
させ、その後は印加電圧が立ち上がりと立ち下がりのタ
イミングの同期化によってこのキャパシタンスキックノ
イズを相殺除去することになる。そして、少なくとも読
み取り動作の第1番目にかかるブロックにおける第2番
目の第2の印加手段からの信号はダミー信号として処理
し、画像データとしては採用しないようにする。このよ
うにすると、第2番目の第2の印加手段から第2の駆動
電圧を先ず印加した後、第1番目の第2の印加手段から
順次第2の駆動電圧を印加する際には、当該第2番目の
第2の印加手段に対応する光電変換素子からは、蓄積時
間が短いために画像信号は得られない。しかし、ファク
シミリ等においては画像読み取り装置の対象領域一杯ま
で文字等を書くことはまず無いので、読み取り動作の第
1番目にかかるブロックを、一次元の端部に位置するブ
ロックとして駆動させることにより、使用上の不都合が
生じることは無い。
【0012】
【実施例】以下、本発明の詳細を具体的実施例に基づき
説明する。図1には、本発明の駆動方法が適用され得る
画像読み取り装置1の全体回路例の概略図を示してい
る。図例は、絶縁基板上で一次元に配列された複数の光
電変換素子3…に駆動電圧が印加されて当該光電変換素
子3…の電気信号が読み出される画像読み取り装置1で
あって、前記光電変換素子3…をm個毎にn個の第1ブ
ロックB1.2.…Bnに区分し、さらに当該n個の第1
ブロックB1.2.…Bn をx個毎にy個の第2ブロック
1.2.…Cy に分割し、一つの第2ブロックC(y)
におけるx個の第1ブロックB1.2.…Bx を1単位と
して順次第1の駆動電圧を印加するy個の第1の印加手
段D1.2.…Dy と、各第2ブロックC1.2.…Cy
で一定の位置関係にあるx個の第1ブロックB1.2.
x を1単位として順次第2の駆動電圧を印加するx個
の第2の印加手段E1.2.…Ex とによってマトリック
スを構成したものである。すなわち、第1の駆動電圧と
第2の駆動電圧とが同時に第1ブロックB1.2.…Bn
に印加された時、当該第1ブロックB1.2.…Bn 内の
m個の光電変換素子3…が単位に駆動されることにな
る。そして、第1の印加手段D1.2.…Dyと、第2の
印加手段E1.2.…Ex を入力とする一方、光電変換素
子3…の出力側極を出力とする論理積回路5を構成して
いる。ここでは論理積回路5として、抵抗Rd,Reに
よる加算回路に光電変換素子3を接続している。本例に
おけるこの光電変換素子3は、図示するようにフォトダ
イオード7とブロッキングダイオード9とを逆極性に直
列接続したものである。そしてフォトダイオード7の各
アノード端子は各第1ブロックB1.2.…Bn 間で相対
的に同一位置にあるもの同士が、共通するマトリックス
配線11に接続されている。なお、これらマトリックス
配線11の出力端子には、通常、電流増幅回路、積分回
路、サンプルホールド回路、マルチプレクサ回路などが
接続され、各フォトダイオード7に流れる電流I1.2.
…Im を時間積分してシリアルに出力するようにされて
いる。
【0013】ここで本発明の駆動方法では、第1の印加
手段D1.2.…Dy と第2の印加手段E1.2.…Ex
ら共に駆動電圧が入力されたときのみフォトダイオード
7から信号が読み出される構成であるので、ここで言う
論理積回路5とは、第1の印加手段D1.2.…Dy と第
2の印加手段E1.2.…Ex が共に「ON」の時にのみ
フォトダイオード7が「ON」になるということを意味
するものである。従って、上述のように2つの抵抗R
d,Reの電圧が加算、すなわち第1の印加手段D1.
2.…Dy と第2の印加手段E1.2.…Ex の両方に電圧
が印加された時にのみ閾値電圧に達し、結果フォトダイ
オード7が駆動される構成もこれに含むものである。す
なわち、フォトダイオード7には第1の印加手段D1.
2.…Dy と第2の印加手段E1.2.…Ex の両方の加算
電圧が印加されるので、加算回路として表現している。
これは図2(a)に示すように、任意の第1ブロックB
1.2.…Bn における任意の一対のフォトダイオード7
とブロッキングダイオード9に対し、抵抗Rdと抵抗R
eが接続されていて、加算回路を用いた論理積回路5が
構成され、(b)に示すように、入力端子D(y) , E
(x) からそれぞれ第1の駆動電圧D=5V,第2の駆動
電圧E=5Vが入力された時、B点の電位Vdは5Vと
なって読出し状態となる。また、第1の駆動電圧D=0
V,第2の駆動電圧E=0Vである時は、B点の電位V
dは0Vであり、またD=0V,E=5V、又はD=5
V,E=0Vが入力された時は、B点の電位Vdは2.
5であり、いずれも蓄積状態となって読み出されること
はないのである。
【0014】ここでこれらフォトダイオード7及びブロ
ッキングダイオード9は、アモルファスシリコンa-Siな
どの薄膜半導体がpin構造などで積層されて形成され
たものであり、同一構造で構成されていても良く、ある
いは異なる構造で構成されていても良い。
【0015】そして、このような画像読み取り装置1に
おける本発明の駆動方法では、図3に示すように第1の
駆動電圧VD1. D2. …VDyを第2ブロックC1.2.
y単位毎に順次一定の順番に切り換えて第1の印加手
段D1.2.…Dy より印加していくとともに、第2の駆
動電圧VE1. E2. …VExを選択された一つの第2ブロ
ックC(y) 内では第1ブロックB1.2.…Bx 毎に順次
一定の順番に切り換えて第2の印加手段E1.2.…Ex
より印加し、当該選択された一つの第2ブロックC(n)
の次に選択される第2ブロックC(n+1) 内では、第1ブ
ロックB1.2.…Bx 毎に順次逆の順番に切り換えて印
加していく一方、読み取り動作の第1番目にかかる第2
ブロックC(1) において第2の駆動電圧VE1. E2.
Exを順次印加する際には、当該ブロックC(1) 内にお
ける第2番目の第2の印加手段E (2) に最初に第2の駆
動電圧VE2. を印加した後に、第1番目の第2の印加手
段E(1) から順次第2の駆動電圧VE1. E2. …VEx
印加していく方法によって駆動される。
【0016】すなわち、選択された第2の印加手段E1.
2.…Ex において第2の駆動電圧が印加されている間
に、第1の駆動電圧が印加される第2ブロックC(n)
切り換えるものであり、第1の印加手段D1.2.…Dy
から順番に入力される第1の駆動電圧VD1. D2. …V
Dyが切り換わる時、第2の印加手段E1 またはEx から
入力される第2の駆動電圧VE1またはVExのパルス幅
は、他の駆動パルス幅の2回分に設定されている。例え
ば第1の駆動電圧VD1. D2. …VDyがVD1からVD2
切り換わる時、第2の印加手段Ex から入力される第2
の駆動電圧VExのパルス幅は、他のパルス幅の2回分に
設定されている。従って、他の2倍のパルス幅を有する
第2の駆動電圧VExが入力されている時に、第1の駆動
電圧がVD1からVD2に切り換えられ、第2ブロックC1
内の第1ブロックBx から第2ブロックC2 内の第1ブ
ロックB1 に読み取り動作が移行することになる。
【0017】これに加えてさらに本発明では、主にブロ
ッキングダイオード9の接合容量に起因する先頭ノイズ
(キャパシタンスキックノイズ)を低減するため、読み
取り動作の第1番目にかかる第2ブロックC(n) におい
て第2の駆動電圧を順次印加する際には、当該第2ブロ
ックC(n) 内における第2番目の第2の印加手段E2
最初に第2の駆動電圧を印加した後、第1番目の第2の
印加手段E1 から順次第2の駆動電圧を印加する方法が
採用される。すなわち、第2の駆動電圧を順次印加する
際に見られる前記ブロッキングダイオードの接合容量に
起因する先頭ノイズは、指数関数的に減衰しながら3番
目の第2駆動電圧に基づくフォトダイオード7の出力ま
でにわたって発生するので、第1番目に第1の駆動電圧
が印加される第2ブロックC1 において少なくとも第1
番目に第2の駆動電圧が印加される第1ブロックB1
出力、好ましくは第3番目に第2の駆動電圧が印加され
る第1ブロックB3 の出力までを画像信号として採用し
ないことが望まれる。ここで、第2ブロックC1 におい
て第1番目の第1ブロックB1 から順番に第2の駆動電
圧を印加する従来の方法で、第3番目に第2の駆動電圧
が印加される第1ブロックB3 の出力までをカットする
と、端部から3ブロック分の画像信号がカットされてし
まうので好ましくない。このため本発明では、図3に示
すように先頭の第2ブロックC1 内において、第2番目
の第1ブロックB2 →第1番目の第1ブロックB1 →第
1番目の第1ブロックB1 →第2番目の第1ブロックB
2 →第3番目の第1ブロックB3 →以降は順番に駆動、
すなわち、第2の印加手段E1.2.…Ex からE2 →E
1 →E1 →E2 →E3 …の順に第2の駆動電圧を印加し
ていく。このようにすると、先頭から2ブロック(E1.
2 )の出力をカットするだけで先頭ノイズの削減が達
成されることになる。そしてこのようにすると、第2番
目の第2の印加手段E2 から第2の駆動電圧を先ず印加
した後、第1番目の第2の印加手段E1 から順番に第2
の駆動電圧を印加する際には、当該第1および第2番目
の第2の印加手段E1 とE2 に対応する光電変換素子か
らは、蓄積時間が短いために画像信号は得られないこと
になるが、これについては後述する。
【0018】ここで、上記一つの第2ブロックC(n)
おける先頭ノイズの測定結果を、続く図4として示して
おく。図は、先ず(a)として従来の第1番目の第1ブ
ロックB1 から順次第2の駆動電圧を印加した場合の暗
出力を、(b)として本発明の上記方法で第2の駆動電
圧を印加した場合の暗出力の測定結果を表している。な
おノイズレベルは相対目盛りである。図から明らかなよ
うに、先頭から3ブロックにわたって、先頭ノイズの尾
引きが認められ、(a)の従来方法にあっては、第3番
目の第1ブロックB3 の出力までをカットしなければな
らないが、(b)に示すように本発明の方法では、第2
番目の第1ブロックB2 までの出力をカットするだけで
目的は達成されることがわかる。この一つの第1ブロッ
クB(n) の出力を新たにカットするか否かは、図1に示
したファクシミリ用の画像読み取り装置において、例え
ば8ドット/mmの密度で1728ドットを8ドット×
216chで構成する場合、原稿端部から2mm分のカ
ットに止まるか3mm分ものカット領域が発生してしま
うかの差であり、極めて大きいことが容易に理解でき
る。しかしながら一方では、画像読み取り領域の端部か
ら2mm程度の領域まで文字等を書き込むことは実用上
殆ど無いと見込まれるので、本発明の駆動方法は、使用
実態に則しかつ特別なコストアップを招くことなく先頭
ノイズを低減する方法として優れたものであることが判
る。さらには、第1および第2番目の第1ブロック
1 、B2 のみ、1個の光電変換素子によって構成して
おくことも効果的である。
【0019】以上に説明した本発明の駆動方法による暗
出力を、10個の光電変換素子を一つの第2ブロックと
したものを2つ(C1,C2 )配置する一方、これに10
本の第2の印加手段E1 〜E10をマトリクス状に設けた
試験回路を用い、従来の駆動方法と比較しつつ評価し
た。その結果を続く図5に示している。図中白丸は本発
明の駆動方法による暗出力を、黒丸は従来の駆動方法に
よる暗出力をそれぞれ表している。なお暗出力は増幅器
からの出力で表しているため単位はmVとなっている。
図から明らかなように、従来の駆動方法ではキャパシタ
ンスキックによる先頭ノイズA、および第2ブロックが
1 からC2 に切り換わる時のノイズBが大きく現れて
いるのに対し、本発明では試験に用いた全領域にわたっ
て暗出力ノイズが低減されていることが判る。
【0020】そして上述の駆動方法により、第3番目の
光電変換素子におけるキャパシタンスキック尾引きによ
る暗出力ノイズが無くなり、全体の暗出力バラツキ(最
大値−最小値)が、従来方法の40mV(第3番目以降
の光電変換素子からのデータを対象)から23mVに低
減することを確認した。
【0021】
【発明の効果】本発明にあっては、選択された第2の印
加手段において第2の駆動電圧が印加されている間に、
第1の駆動電圧が印加される対象ブロックを切り換える
ことにより、第2の駆動電圧が、選択された一つのブロ
ック内では順次一定の順番に印加され、当該選択された
一つのブロックの次に選択されるブロック内では、順次
先の順番とは逆の順番に印加されるので、先のブロック
とそれに続く後のブロック間における第2の駆動電圧の
切り換えが発生することが無くなり、これに伴うキャパ
シタンスキックノイズが無くなり、安定かつ精度の高い
画像読み取りが可能となる。
【0022】さらにこれに加え、読み取り動作の第1番
目にかかるブロックにおいて第2の駆動電圧を順次印加
する際には、当該ブロック内における第2番目の第2の
印加手段に最初に第2の駆動電圧を印加した後、第1番
目の第2の印加手段から順次第2の駆動電圧を印加する
と、少なくとも最初の第2の駆動電圧の印加によってブ
ロッキングダイオードに起因するキャパシタンスキック
ノイズを発生させ、その後は印加電圧が立ち上がりと立
ち下がりのタイミングの同期化によってこのキャパシタ
ンスキックノイズを相殺除去することになるので、少な
くとも読み取り動作の第1番目にかかるブロックにおけ
る第2番目の第2の印加手段からの信号をダミー信号と
して処理し、画像データとしては採用しないようにする
ことで、上記ブロックの切り換わり時のノイズに加え
て、先頭ノイズも無くすことができる。ここでこのよう
な方法では、第2番目の第2の印加手段から第2の駆動
電圧を先ず印加した後、第1番目の第2の印加手段から
順次第2の駆動電圧を印加する際には、当該第2番目の
第2の印加手段に対応する光電変換素子からは、蓄積時
間が短いために画像信号は得られなくなるものの、ファ
クシミリ等においては画像読み取り装置の対象領域一杯
まで文字等を書くことはまず無いので、読み取り動作の
第1番目にかかるブロックを、一次元の端部に位置する
ブロックとして駆動させることにより使用上の不都合が
生じることは無い。このように本発明の駆動方法は、使
用実態に則し、かつ特別なコストアップを招くことなく
先頭ノイズ、およびブロックの切り換わり時に発生する
ノイズを共に削減できる優れた方法であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動方法が適用され得る画像読み取り
装置の全体回路例を表す概略説明図
【図2】図1で示した画像読み取り装置における光電変
換素子の駆動態様の説明図で、(a)は論理積回路部
を、(b)は駆動電圧と光電変換素子に印加される電圧
の関係をそれぞれ表す
【図3】本発明の駆動方法を表す説明用タイミングチャ
ート
【図4】先頭ノイズの測定結果を表す説明図で、(a)
が従来の駆動方法、(b)が本発明の駆動方法をそれぞ
れ表す
【図5】本発明と従来の駆動方法による暗出力の測定結
果を表す説明図
【図6】すでに本発明者によって提案された画像読み取
り装置の全体回路を表す説明図
【図7】図6の画像読み取り装置の要部回路を表す説明
【図8】従来の駆動方法を表す説明用タイミングチャー
【符号の説明】
1 画像読み取り装置 3 光電変換素子 5 論理積回路 7 フォトダイオード 9 ブロッキングダイオード 11 マトリックス配線 B1.2.…Bn 第1ブロック C1.2.…Cy 第2ブロック D1.2.…Dy 第1の印加手段 E1.2.…Ex 第2の印加手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/335 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次元に配列された複数の光電変換素子を
    所定個数毎に複数個のブロックに分割し、一つのブロッ
    クを1単位として第1の駆動電圧を印加する複数個の第
    1の印加手段と、ブロック内の光電変換素子に対して順
    次第2の駆動電圧を印加する所定個数の第2の印加手段
    とによってマトリックスを構成し、一つのブロックを1
    単位として第1の駆動電圧を順次印加しながら所定個数
    の第2の印加手段を介して第2の駆動電圧を順次印加す
    るとともに、選択された第2の印加手段において第2の
    駆動電圧が印加されている間に、第1の駆動電圧が印加
    される対象ブロックを切り換える一方、読み取り動作の
    第1番目にかかるブロックにおいて第2の駆動電圧を順
    次印加する際には、当該ブロック内における第2番目の
    第2の印加手段に最初に第2の駆動電圧を印加した後、
    第1番目の第2の印加手段から順次第2の駆動電圧を印
    加することを特徴とする画像読み取り装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】一次元に配列された複数の光電変換素子を
    m個毎にn個の第1ブロックに、さらに当該n個の第1
    ブロックをx個毎にy個の第2ブロックに分割し、一つ
    の第2ブロック内のx個の第1ブロックを1単位として
    順次第1の駆動電圧を印加するy個の第1の印加手段
    と、各第2ブロック間で一定の位置関係にある第1ブロ
    ックを1単位として順次第2の駆動電圧を印加するx個
    の第2の印加手段とによってマトリックスを構成し、第
    1の駆動電圧を第2ブロック単位毎に順次一定の順番に
    切り換えて印加していくとともに、第2の駆動電圧を選
    択された一つの第2ブロック内では第1ブロック毎に順
    次一定の順番に切り換えて印加し、当該選択された一つ
    の第2ブロックの次に選択される第2ブロック内では第
    1ブロック毎に順次逆の順番に切り換えて印加していく
    一方、読み取り動作の第1番目にかかる第2ブロックに
    おいて第2の駆動電圧を順次印加する際には、当該ブロ
    ック内における第2番目の第2の印加手段に最初に第2
    の駆動電圧を印加した後、第1番目の第2の印加手段か
    ら順次第2の駆動電圧を印加することを特徴とする画像
    読み取り装置の駆動方法。
JP6223593A 1994-09-19 1994-09-19 画像読み取り装置の駆動方法 Pending JPH0888726A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009272673A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Canon Inc 撮像装置、放射線撮像システム、その制御方法及びプログラム
JP2011091771A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Canon Inc 撮像装置及び撮像システム、それらの制御方法及びそのプログラム

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JP2009272673A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Canon Inc 撮像装置、放射線撮像システム、その制御方法及びプログラム
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