JP2908476B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複写機、ファクシミリなどに用いられる画像
読取装置に関する。
〔従来の技術〕
複数個の光電変換素子を用いて原稿画像情報を隣合っ
た光電変換素子で部分的に重複して読み取り、その画像
情報をアナログ/ディジタル(A/D)変換器で多値のデ
ィジタル値にA/D変換する画像読取装置は一般的に良く
知られている。通常、上記A/D変換器は光電変換素子か
らの画像情報を忠実に再現するために、6〜8bitの分解
能を持つものが用いられる。
また、この画像読取装置において、各光電変換素子の
重複読取領域付近で特定の検出原稿を光電変換素子に読
み取らせ、その読取画像情報の規則性を利用して重複読
取領域検知回路により各光電変換素子の重複読取領域を
検知しホールドし、この重複読取領域検知回路からの検
知信号に基づいて重複読取領域補正回路により通常の原
稿に対する各A/D変換器からの画像情報を重複しないよ
うにまとめる(重複読取領域の両画像領域を重複読取領
域の途中で切り換えて継げる)ようにしたものが知られ
ている。上記検出原稿は利用者により重複読取領域検知
回路にて各光電変換素子の重複読取領域を検知する時に
通常の原稿の代りに位置に置かれ、その他の時には利用
者により保管される。
また、現在では上記画像読取装置は読取画像モード、
例えば基準白板を白レベルの基準として原稿画像情報を
読み取るモードと、原稿の地肌部を白レベルの基準とし
て原稿画像情報を読み取る自動地肌除去モードなどがあ
り、これらのモードで同一の原稿画像情報を読み取った
場合の各出力値は互いに異なる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記画像読取装置では重複読取領域補正回路が各A/D
変換器からの多値のディジタル情報を重複しないように
まとめるので、回路規模が大きくなる。また、重複読取
領域検知回路は検出原稿に対する各光電変換素子の読取
画像情報の規則性を利用して各光電変換素子の重複読取
領域を検知するので、利用者が検出原稿を正規の位置よ
り少しでもずれて置いた場合には読取画像情報の規則性
が狂ってしまって重複読取領域検知回路の誤検知につな
がり、かつ利用者は検出原稿を正規の位置に正確に置か
なければならなくて面倒である。さらに、利用者は検出
原稿を保管しなければならず、その保管中に検出原稿の
汚れや折れ,切れが生ずることは重複読取領域検知回路
の誤検知に直結してしまい、利用者の負担が大変大き
い。
本発明は上記欠点を改善し、回路規模の簡素化及び利
用者の負担軽減を計ることができる画像読取装置を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、原
稿画像情報を隣合ったもの同士で部分的に重複して読み
取る複数個の光電変換素子と、この複数個の光電変換素
子により重複領域量検出モードで読み取られ2本の黒線
がその間に前記複数個の光電変換素子の隣合ったもの同
士で重複して読み取られる部分が入るように読取方向に
互いに離間して設けられた重複読取領域情報付与手段
と、重複領域量検出モードで前記重複読取領域情報付与
手段に対する前記複数個の光電変換素子からの画像情報
を閾値で2値化し、この2値化画像情報より前記2本の
黒線の読取方向の中央を検知する重複読取領域検知手段
と、この重複読取領域検知手段の検知結果により読取モ
ードで前記複数個の光電変換素子からの画像情報を重複
しないように前記2本の黒線の読取方向の中央で継ぐ重
複読取領域補正手段と、前記閾値を任意に可変する閾値
可変手段とを備えたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像読取装置
において、前記重複読取領域情報付与手段は、重複領域
量検出モードで前記光電変換素子により読み取られる前
記2本の黒線を有し原稿台との間を原稿が通るガイド板
もしくはローラからなるものである。
〔作 用〕
請求項1記載の発明では、複数個の光電変換素子は原
稿画像情報を隣合ったもの同士で部分的に重複して読み
取り、重複読取領域情報付与手段は重複領域量検出モー
ドで複数個の光電変換素子により2本の黒線が読み取ら
れる。重複読取領域検知手段は、重複領域量検出モード
で前記重複読取領域情報付与手段に対する前記複数個の
光電変換素子からの画像情報を閾値で2値化し、この2
値化画像情報より前記2本の黒線の読取方向の中央を検
知する。重複読取領域補正手段は、重複読取領域検知手
段の検知結果により読取モードで前記複数個の光電変換
素子からの画像情報を重複しないように前記2本の黒線
の読取方向の中央で継ぐ。閾値可変手段は前記閾値を任
意に可変する。
請求項2記載の発明では、ガイド板もしくはローラか
らなる重複読取領域情報付与手段は、重複領域量検出モ
ードで前記光電変換素子により読み取られる。
〔実施例〕
第2図は本発明の一実施例の概略を示す。
挿入された原稿は搬送ローラ1〜4により図示矢印方
向に搬送されることにより副走査され、透明な原稿台5
及びガイド板6の間を通過する際に照明装置7により照
明されてその反射光像が光学レンズ8によりイメージセ
ンサのCCD(電荷結果素子)からなる光電変換素子9に
結像される。CCD9は原稿の搬送方向と直角な主走査方向
に向けて配置され、光学レンズ8により結像された光像
を光電変換して時系列で出力する。
CCD9は1個当りの有効読取画素数が決まっているの
で、原稿読取密度が決定すれば読取可能な最大読取原稿
幅が決定されるが、原稿がその最大読取原稿幅より大き
くなる場合には複数個のCCDが用いられる。この実施例
ではCCD9は1個当りの有効読取画素数が5000画素、読み
取るべき原稿の最大幅が917mm、読取密度が16画素/mmで
あり、最大読取画素数(1ライン分)が14672画素であ
って第3図に示すようにCCD9が3個のCCD9a,9b,9cによ
り構成されている。このCCD9a,9b,9cは主走査方向に一
列に配列され、原稿がその搬送方向と直角な読取ライン
上を通過する際にその反射光像が光学レンズ8a,8b,8cに
より一部X′,Y′重複するように結像されてこれを光電
変換する。第3図においてDは読み取るべき原稿の最大
幅であり、CCD9a,9b,9cの重複読取領域の幅X′,Y′は
上述の数値より(15000−14672)÷2=164画素以内と
なるように各部品の配置調整が行われている。
第1図はこの実施例の回路構成を示す。
CCD9a,9b,9cからの各原稿画像情報は極めて微小なア
ナログ信号であり、それぞれ増幅器10a,10b,10cにより
増幅されてA/D変換器11a,11b,11cによりA/D変換され
る。重複領域量検出回路12,13は重複領域量検出モード
で第4図(a)に示すような特定の検出原稿16が用いら
れてA/D変換器11a,11b,11cから得られる画像データが合
成分離回路14,15を介して入力され、このデータから画
像データ重複領域量を検出する。合成分離回路14,15は
重複領域量検出回路12,13からの検出信号に基づいてA/D
変換器11a,11b,11cからの画像データを重複しないよう
にまとめて(重複読取領域の両画像データを重複読取領
域の途中で切り換えて継げ)出力する。ここに、合成分
離回路14,15の出力画像データに中間調を表現させる処
理、例えばディザ処理などを行なおうとすると、出力画
像データは普通少なくとも64段階の階調が必要となるの
で、この実施例ではA/D変換器11a,11b,11cは6bitの分解
能を持つものを使用している。したがって、合成分離回
路14,15の出力画像データは6bitの多値ディジタル画像
信号であり、その後のMTF補正処理、ディザ処理、画像
編集処理などを行なう処理回路へ出力される。
次にこの実施例の動作の概略を説明する。
各CCD9a,9b,9cは同時に同方向へ走査を行ない、画像
データを出力する。第8図に示すように走査同期信号
(IN LSYNC)により各CCD9a,9b,9cの主走査方向の同期
がとられ、各CCD9a,9b,9cからの有効画像データは入力
制御信号(IN LGATE)により制御される。
原稿の副走査方向については走査同期信号が1mmの
副走査当り16回出力されるように原稿の搬送速度が制御
されている。
合成分離回路14,15においては各CCD9a,9b,9cから増幅
器10a,10b,10c、A/D変換器11a,11b,11cを介して入力さ
れた画像データを補正して第3図に示すようにCCD9a,9
b,9cの隣合ったもの同志の重複読取領域X′,Y′の中間
DX,DYで継げる。この場合CCD9a,9b,9cからの画像データ
を走査同期信号の期間中に1ラインに補正する(まと
める)と、1画素当りの処理速度はCCD9a,9b,9cの画像
読取速度に比べて3倍になる。
走査同期信号の間隔312.5μs中にCCD9a,9b,9cの1
個当り5000個の画素信号を合成分離回路14,15で処理す
ると、1画素当りの処理時間は62.5nsになるが、CCD9a,
9b,9cからの画像データを1ラインに補正する場合に走
査同期信号の期間中に3個のCCD9a,9b,9cからの画像
データを1ラインに補正すれば1画素当りの処理時間が
20.8nsという1/3の時間になってしまう。この実施例で
は第3図に示すように読み取るべき原稿の最大幅Dをそ
の中央(1/2)の所17で左右に分割してその右側と左側
の各7500画素のデータを走査同期信号の期間中に処理
しており、その処理時間は41.6nsとなる。現在、IC等の
素子の処理時間を考えると、41.6nsは限界である。第8
図に示すクロック(CLK1)は処理時間62.5nsに相当す
る16MHZのクロックである。走査同期信号、入力制御
信号、CCD9a,9b,9cからの画像データはクロックに
同期している。
この実施例では画像情報の読取処理を行なう時間を6
2.5ns、画像データを1ラインに継げて出力する出力処
理時間を41.6nsとして処理時間の変換を行なっている。
第8図に示すクロック(CLK2)は処理時間41.6nsに相
当する24MHZのクロックである。また、出力制御信号(O
UT LGATE)、走査同期信号(第10図のOUT LSYNC)、
合成分離回路14,15の出力データはクロックに同期し
ている。
第5図及び第6図は上記合成分離回路15の構成を示
す。
合成分離回路15は重複読取領域X′を補正する、即ち
CCD9b,9cからの画像データを重複読取領域X′の半分の
位置DXで切り換えて継げるものであり、合成分離回路14
とほぼ同じ構成になっている。
第5図及び第6図において21は重複領域量検出回路13
からのデータの1/2を出力する素子(以下1/2分周器と呼
ぶ)、22,23はインバータ、24,27,28は和をとる加算回
路、25,26,29,32,35,36,41,42,59,60,61はデータセレク
タ、30,31,37,38はアドレスカウンタ、33,34,39,40はコ
ンパレータ、43,44,45,46,50はフリップフロップ、47は
遅延素子、48,49はアンドゲート、51,52,53,54は多入力
Dフリップフロップ、55,56,57,58はトグルRAM(スタテ
ィックRAM)である。
この合成分離回路15の動作について第8図及び第9図
のタイミングチャートを参照しながら説明する。
多入力Dフリップフロップ51,52はCCD9cから増幅器10
c、A/D変換器11cを介して入力された画像データDcをラ
ッチ信号k()によりラッチしてそれぞれ選択信号a,
b(,)によりトグルRAM55,56へ選択的に出力し、
多入力Dフリップフロップ53,54はCCD9bから増幅器10
b、A/D変換器11bを介して入力された画像データDbをラ
ッチ信号kによりラッチしてそれぞれ選択信号a,b
(,)によりトグルRAM57,58へ選択的に出力する。
この場合多入力Dフリップフロップ51,52,53,54は選択
信号a,bが低レベルになることにより画像データをラッ
チする。第8図に示すようにA/D変換器11c,11bからの画
像データDc,Dbはクロックに同期しており、かつ入力
制御信号が高レベルの時に有効になる。そしてラッチ
信号kはクロックであり、またフリップフロップ43は
クロックにより走査同期信号をラッチする。フリッ
プフロップ44はその反転出力信号をフリップフロップ43
の出力信号によりラッチし、このフリップフロップ44の
第8図に示すような非反転出力信号及び反転出力信号
が多入力Dフリップフロップ51,52,53,54に選択信号
として入力される。したがって、多入力Dフリップフロ
ップ51,53と多入力Dフリップフロップ52,54とが走査同
期信号に同期して交互に画像データをラッチし、かつ
多入力Dフリップフロップ51,53が画像データDc,Dbを同
時にラッチして多入力Dフリップフロップ52,54が画像
データDc,Dbを同時にラッチする。
トグルRAM55〜58のデータ書き込み・読み出しは▲
▼,▲▼端子の入力信号により制御され、トグル
RAM55,57はフリップフロップ44の反転出力信号(b)
が▲▼端子に入力されてアンドゲート49の出力信号
(d)が▲▼端子に入力される。トグルRAM56,58
はフリップフロップ44の非反転出力信号(a)が▲
▼端子に入力されてアンドゲート48の出力信号
(c)が▲▼端子に入力され、上記クロックが遅
延素子47で遅延されて第8図に示すような信号とな
る。アンドゲート48は遅延素子47からの信号とフリッ
プフロップ44の非反転出力信号とのアンドをとり、ア
ンドゲート49は遅延素子47からの信号とフリップフロ
ップ44の反転出力信号とのアンドをとる。よって、ト
グルRAM55,57とトグルRAM56,58が交互に書き込み動作と
読み出し動作を行ない、例えばトグルRAM55,57が読み出
し動作中であればトグルRAM56,58が書き込み動作を行な
う。そしてトグルRAM55,57が書き込み動作中の時にのみ
多入力Dフリップフロップ51,53よりトグルRAM55,57へ
画像データDc,Dbが出力され、トグルRAM55,57が読み出
し中の時には多入力Dフリップフロップ51,53の出力側
が高インピーダンスになってトグルRAM55,57からデータ
が読み出される。同様にトグルRAM56,58が書き込み動作
中の時にのみ多入力Dフリップフロップ52,54よりトグ
ルRAM56,58へ画像データDc,Dbが出力され、トグルRAM5
6,58が読み出し中の時には多入力Dフリップフロップ5
2,54の出力側が高インピーダンスになってトグルRAM56,
58からデータが読み出される。
トグルRAM55〜58のアドレスは各々アドレスカウンタ3
0,31,37,38の出力信号により指定され、各アドレスカウ
ンタ30,31,37,38へのクロックはデータセレクタ41,42よ
り出力されるクロックCLK1,CLK2であり、前述のように
クロックCLK1は走査同期信号の期間中に5000画素処理
可能なクロックで、クロックCLK2は走査同期信号の期
間中に7500画素処理可能なクロックである。データセレ
クタ41,42はフリップフロップ44の非反転出力信号
(a)のレベルに応じて入力端子の信号を選択して出力
する。
トグルRAM57が書き込み動作中のときはアドレスカウ
ンタ37へのクロックはデータセレクタ41からの信号で
あり、この信号はクロックCLK1()である。このと
き、アドレスカウンタ37は初期カウント値が0となる。
これは固定値3が0であり、データセレクタ35の選択信
号がフリップフロップ44の非反転出力信号(a)とな
っていてトグルRAM57の書き込み時に固定値3をアドレ
スカウンタ37に入力するからである。また、アドレスカ
ウンタ37のカウント開始・終了信号はデータセレクタ41
からの信号(e)であり、この信号は入力制御信号
IN LGATEがフリップフロップ45でクロックによりラッ
チされた信号である。したがって、トグルRAM57はア
ドレスカウンタ37のカウント値に従って多入力Dフリッ
プフロップ53からの5000画素の画像データDbの全てを書
き込む。
トグルRAM57の書き込み中にはトグルRAM55も書き込み
動作を行なう。アドレスカウンタ30へのクロックはアド
レスカウンタ37へのクロックと同様にデータセレクタ41
からの信号(g)であり、初期カウント値が0とな
る。これは固定値1が0であり、データセレクタ25の選
択信号がフリップフロップ44の非反転出力信号(a)
となっていてトグルRAM55の書き込み時に固定値1をア
ドレスカウンタ30に入力するからである。また、アドレ
スカウンタ30のカウント開始・終了信号はデータセレク
タ41からの信号(f)であり、この信号はフリップ
フロップ45の出力信号である。したがって、トルグRA
M55はアドレスカウンタ30のカウント値に従って多入力
Dフリップフロップ51からの5000画素の画像データDcの
全てを書き込む、 トグルRAM57の書き込み中にはトグルRAM58は1ライン
前に書き込んだ画像データの読み出し中であり、アドレ
スカウンタ38へのクロックはデータセレクタ42からの信
号(j)であり、この信号は上記クロックであ
る。このとき、アドレスカウンタ38は初期カウント値が
2500となる。これは固定値9が2500であり、データセレ
クタ32が選択信号Z2により固定値9をアドレスカウンタ
38に入力するからである。選択信号Z2は一定レベルの信
号であり、ジャンパー線もしくはディッブスィッチなど
を介して与えられる。また、アドレスカウンタ38のカウ
ント開始・終了信号はデータセレクタ42からの信号
(h)であり、この信号は出力制御信号OUT LGATEが
フリップフロップ46でクロックによりラッチされた信
号である。したがって、トグルRAM58はアドレスカウ
ンタ38のカウント値に従って画像データの読み出しを25
00画素目から有効データの領域を越えても続ける。コン
パレータ40はアドレスカウンタ38のカウント値とデータ
セレクタ27の出力信号とを比較し、アドレスカウンタ38
が(4999−X/2)に達したときに一致信号を出力す
る。ここで、重複領域量検出回路13にて検出されたデー
タ(重複領域量のデータX)が1/2分周器21で1/2にされ
てインバータ22で反転されることにより−X/2となり、
加算回路27で固定値6と加算されてコンパレータ40に入
力される。この固定値6は4999であり、加算回路27の出
力信号は(4999−X/2)となる。コンパレータ40からの
一致信号がデータセレクタ41に入力されてデータセレ
クタ41から信号が出力され、このによりフリップフ
ロップ50がクロックされてフリップフロップ50の出力信
号が低レベルから高レベルに切り換わる。よって、ア
ドレスカウンタ38ヘのカウント開始・終了信号が高レベ
ルから低レベルに切り換わり、トグルRAM58は画像デー
タの読み出しを2500画素目から(4999−X/2)画素目ま
で行なう。
トグルRAM55が書き込み動作を行なっている時にはト
グルRAM56は1ライン前に書き込んだ画像データの読み
出し中であり、アドレスカウンタ31へのクロックはデー
タセレクタ42からの信号(j)であり、この信号は
上記クロックである。このとき、アドレスカウンタ31
は初期カウント値がX/2となる。これは1/2分周器21から
のX/2と固定値1とがデータセレクタ26に入力されてお
り、データセレクタ26がフリップフロップ44からの選択
信号(b)により1/2分周器21からのX/2をアドレスカ
ウンタ31に入力するからである。また、アドレスカウン
タ31のカウント開始・終了信号はデータセレクタ41から
の信号(i)であり、この信号はフリップフロップ
50の出力信号である。したがって、トグルRAM56はア
ドレスカウンタ31のカウント値に従って画像データの読
み出しをX/2から行なう。コンパレータ34はアドレスカ
ウンタ31のカウント値とデータセレクタ29の出力信号と
を比較し、アドレスカウンタ31が(4835+X/2)に達し
たときに一致信号を出力する。ここで、重複領域量検
出回路13にて検出されたデータXが加算回路24で固定値
5と加算されてデータセレクタ29に入力され、データセ
レクタ29が選択信号Z1により加算回路24の出力信号を選
択してコンパレータ34へ出力する。固定値5は4835であ
り、加算回路24の出力信号は4835+X/2となる。選択信
号Z1は一定レベルの信号であり、ジャンパー線もしくは
ディッブスィッチなどを介して与えられる。コンパレー
タ34からの一致信号がデータセレクタ42に入力されて
データセレクタ42から信号が出力され、この信号に
よりフリップフロップ50がセットされてフリップフロッ
プの50の出力信号が高レベルから低レベルに切り換わ
る。よって、アドレスカウンタ31へのカウント開始・終
了信号が高レベルから低レベルに切り換わり、トグルRA
M56は画像データの読み出しをX/2画素目から(4835+X/
2)画素目まで行なう。
データセレクタ59はフリップフロップ44の非反転出力
信号(a)によりトグルRAM55,56から交互に読み出さ
れた画像データを選択し、データセレクタ60はフリップ
フロップ44の非反転出力信号(a)によりトグルRAM5
7,58から交互に読み出された画像データを選択する。し
たがって、データセレクタ59から出力される画像データ
は第9図に示すUPデータDcとなり、データセレクタ60か
ら出力される画像データは第9図に示すUPデータDbとな
る。データセレクタ61はフリップフロップ50の出力信号
(m)によりデータセレクタ59からの画像データDcと
データセレクタ59からの画像データDbとを選択して出力
し、このデータセレクタ61からの画像データは第9図に
示す出力データ1(UP)となる。これは第3図に示すよ
うに読み取るべき原稿の最大幅Dにおける中央17より右
側の部分をCCD9a,9bで読み取った画像データを重複読取
領域の半分の位置DXで切り換えて継げたことになる。
次に合成分離回路14の動作について説明する。
合成分離回路14は上記合成分離回路15とほぼ同じ構成
であり、上記選択信号Z1,Z2が合成分離回路15とは逆の
レベルになっている。そこで、説明を簡単にするため、
合成分離回路14の動作は第5図及び第6図を用いて合成
分離回路15とは異なる動作について説明する。
多入力Dフリップフロップ51,52はCCD9bから増幅器1
0、A/D変換器11bを介して入力された画像データDbをラ
ッチ信号k()によりラッチしてそれぞれ選択信号a,
b(,)によりトグルRAM55,56へ選択的に出力し、
多入力Dフリップフロップ53,54はCCD9aから増幅器10
a、A/D変換器11aを介して入力された画像データDaをラ
ッチ信号kによりラッチしてそれぞれ選択信号,に
よりトグルRAM57,58へ選択的に出力する。
トグルRAM55〜58の書き込み動作については合成分離
回路15の場合と同様であり、トグルRAM55〜58の読み出
し動作について説明する。トグルRAM55,57の書き込み動
作中にはトグルRAM56,58は読み出し動作を行なう。
トグルRAM57の書き込み中にはトグルRAM58は1ライン
前に書き込んだ画像データの読み出し中であり、アドレ
スカウンタ38へのクロックはデータセレクタ42からの信
号(j)であり、この信号は上記クロックであ
る。また、重複領域量検出回路12にて検出されたデータ
(重複領域量のデータY)がインバータ23で反転され、
加算回路28で固定値7と加算される。この固定値7は16
4であり、加算回路28の出力信号は(164−Y)となる。
データセレクタ32は選択信号Z2により加算回路28の出力
信号を選択してデータセレクタ36に出力し、データセレ
クタ36がフリップフロップ44の反転出力信号(b)に
よりデータセレクタ32の出力信号を選択してアドレスカ
ウンタ38へ出力する。したがって、アドレスカウンタ38
の初期カウント値は(164−Y)となる。アドレスカウ
ンタ38へのカウント開始・終了信号はデータセレクタ42
からの信号(h)であり、この信号(h)であり、
この信号はフリップフロップ46の出力信号である。
よって、トグルRAM58は画像データDaの読み出しを(164
−Y)画素目から有効データ領域を越えても行なう。重
複領域量検出回路12からのデータYが1/2分周器21で1/2
にされてインバータ22で反転され、加算回路27で固定値
6と加算される。この固定値6は4999であり、加算回路
27の出力信号は(4999−Y/2)となる。コンパレータ40
は加算回路27の出力信号とアドレスカウンタ38のカウン
ト値とを比較し、アドレスカウンタ38が(4999−Y/2)
となった時に一致信号を出力する。この一致信号が
データセレクタ41へ入力されてデータセレクタ41から信
号が出力され、フリップフロップ50がクリアされる。
トグルRAM55が書き込み動作を行なっている時にはト
グルRAM56は1ライン前に書き込んだ画像データの読み
出し中であり、アドレスカウンタ31へのクロックはデー
タセレクタ42からの信号(j)であり、この信号は
上記クロックである。このとき、アドレスカウンタ31
は初期カウント値がY/2となる。これはデータセレクタ2
6がフリップフロップ44からの選択信号(b)により1
/2分周器21からのY/2をアドレスカウンタ31に入力する
からである。また、アドレスカウンタ31へのカウント開
始・終了信号はデータセレクタ41からの信号(i)で
あり、この信号はフリップフロップ50の出力信号で
ある。したがって、トグルRAM56はアドレスカウンタ31
のカウント値に従って画像データの読み出しをY/2から
行なう。コンパレータ34はアドレスカウンタ31のカウン
ト値とデータセレクタ29を出力信号とを比較し、アドレ
スカウンタ31が2499に達したときに一致信号を出力す
る。これはデータセレクタ29が選択信号Z1により固定値
8を選択してコンパレータ34へ出力し、この固定値8が
2499となっているからである。コンパレータ34からの一
致信号がデータセレクタ42に入力されてデータセレク
タ42から信号が出力され、この信号によりフリップ
フロップ50がセットされてフリップフロップ50の出力信
号が高レベルから低レベルに切り換わる。よって、ア
ドレスカウンタ31のカウント開始・終了信号が高レベル
から低レベルに切り換わり、トグルRAM56は画像データ
の読み出しをY/2画素目から2499画素目まで行なう。
データセレクタ59はフリップフロップ44の非反転出力
信号(a)によりトグルRAM55,56から交互に読み出さ
れた画像データを選択し、データセレクタ60はフリップ
フロップ44の非反転出力信号(a)によりトグルRAM5
7,58から交互に読み出された画像データを選択する。し
たがって、データセレクタ59から出力される画像データ
は第9図に示すdnデータDbとなり、データセレクタ60か
ら出力される画像データは第9図に示すdnデータDaとな
る。データセレクタ61はフリップフロップ50の出力信号
(m)によりデータセレクタ59からの画像データDbと
データセレクタ59からの画像データDaとを選択して出力
し、このデータセレクタ61からの画像データは第9図に
示す出力データ2(down)となる。これは第3図に示す
ように読み取るべき原稿の最大値Dにおける中央17より
左側の部分をCCD9b,9aで読み取った画像データを重複読
取領域の半分の位置DYで切り換えて継げたことになる。
第4図(a)は重複領域量検出回路12,13が検出処理
を行なう基になる画像信号を得るための検出原稿16を示
し、第4図(b)は重複領域量検出モードで検出原稿16
の読み取りを行なう様子を示す。
検出原稿16は地肌が白色で、この実施例の原稿挿入方
向に平行でCCD9a〜9cの走査方向と直角な黒線161〜164
を有する。黒線161〜164は黒線161,162の間D3、黒線16
3,164の間D4にそれぞれCCD9a〜CCD9cからの画像信号の
切り換え位置DX,DYが入り、かつ黒線161,162の主走査方
向後端の間隔D1がD1>X′で、黒線163,164の主走査方
向後端の間隔D2がD2>Y′となるように設けられてい
る。このような規則性を有する検出原稿16は重複領域量
検出モードで通常の原稿の代りに挿入され、搬送ローラ
1〜4により搬送されてCCD9a〜9cにより読み取られ
る。CCD9a〜9cからの画像信号は増幅器10a〜10c、A/D変
換器11a〜11cを介して合成分離回路14,15に入力され、
合成分離回路14の処理データ1(up)が重複領域量検出
回路12に入力されて合成分離回路15の出力データ2(do
wn)が重複領域量検出回路13に入力される。重複領域量
検出回路12の出力データは合成分離回路14に入力され、
重複領域量検出回路13の出力データは合成分離回路15に
入力される。重複領域量検出回路12,13は動作が同じ
で、共通の回路構成をとっている。ここに、重複領域量
検出モードは例えば操作パネルのテンキーからの指示に
より読取モードから切り換わり、照明装置7が点灯して
上記制御信号FGATEが立上り、重複領域量の検出が行な
われた後に制御信号FGATEが立ち下がって照明装置7が
消灯して読取モードに切り換わり、スタンバイ状態に復
帰する。
第7図は重複領域量検出回路12の具体的な構成を示
す。図中、100は2値化素子、101〜104はフリップフロ
ップ、105,106はカウンタ、107はコンパレータ、108は
データセレクタ、109はアンド素子、110,111はオア素
子、112はインバータである。
この重複領域量検出回路12の動作について第10図のタ
イミングチャートを参照しながら説明する。
重複領域量検出モードにて合成分離回路14の出力デー
タ1(up)が2値化素子100に入力されて閾値1で2値
化される。この閾値1はディップスイッチなどにより設
定され、任意に可変することができる。各画素読取装置
の間の感濃度のバラツキや読取モードの相違などで2値
化素子100の不正な2値化が行なわれないように閾値1
がディップスイッチなどにより可変される。重複領域量
検出モードにて検出原稿16がCCD9a〜9cで読み取られ、
第10図に示すような副走査ラインの有効数を示す制御信
号FGATEがアンド素子109に入力される。2値化素子100
の出力信号A1は第10図に示すようになり、白が0で、黒
が1である。フリップフロップ101はその反転出力信号
を2値化素子100の出力信号 の立上りでラッチして第10図に示すような非反転出力信
を出力し、この信号 はカウンタ105にカウント開始・終了信号として入力さ
れる。また、カウンタ105は初期カウント値が0で、カ
ウントクロックとして前述のクロックCLK2が入力され
る。よって、カウンタ105の出力信号 は第10図に示すようになり、コンパレータ107にて設定
値1と比較される。この設定値1は第4図(a)の検出
原稿16の中央基準17より右側に描かれている黒線161,16
2により、読取方向から見て初めに白から黒に変わる点
より次に白から黒に変わる点までの幅D1を本実施例の読
取密度等より計算した画素数に設定されている。仮りに
D1=96(画素)とすると、コンパレータ107からの一致
信号 は第10図に示すようになり、オア素子110の一方の入力
信号となる。オア素子110のもう一方の入力信号はオア
素子111の出力信号 であり、フリップフロップ102が上記クロックCLK2によ
りフリップフロップ101の出力信号 をラッチしてフリップフロップ101の出力信号 及びフリップフロップ102の出力信号がオア素子111に入
力されている。第10図に示すようにオア素子110の出力
信号 が低レベルになる時はカウンタ105の出力信号と設定値
1とが一致した時であり、合成分離回路14の出力データ
1(up)の適正な重なり補正が行なわれたことを示す。
次にフリップフロップ103がオア素子110の出力信号 によりクリアされ、フリップフロップ103の出力信号と
制御信号FGATEとのアンドがアンド素子109によりとられ
てアンド素子109の出力信号 が第10図に示すようになる。カウンタ106はアンド素子1
09の出力信号 がカウント開始・終了信号として入力され、走査同期信
号OUT LSYNCがカウントクロックとして入力される。こ
のカウンタ106は初期カウント値が0であり、第10図に
示すような出力信号 を出力する。フリップフロップ103の出力信号はインバ
ータ112で反転されて第10図に示すような信号 となり、フリップフロップ104はその信号 がクロックとして入力されてカウンタ106の出力値をラ
ッチする。データセレクタ108はアンド素子109の出力信
が選択信号として入力され、カウンタ106の出力値とフ
リップフロップ104の出力値とを選択的に出力する。こ
のデータセレクタ108の出力信号 は第10図に示すようになり、重複領域量検出モードでは
そのまま合成分離回路14に検出データとして出力され
る。即ち、検出原稿16の読取が開始されて制御信号FGAT
Eが立ち上がると、走査同期信号OUT LSYNC毎に1からカ
ウントアップされる値が合成分離回路14に検出データと
して出力され、その値が適正な値までカウントアップさ
れると、その値(X)を保持することになる。
重複領域量検出回路13は上記重複領域量検出回路12と
ほぼ同じ構成であり、コンパレータ107に入力される設
定値1が重複領域量検出回路12と異なる。この設定値1
は第4図(a)の検出原稿16の中央基準17より左側に描
かれている黒線163,164により、読取方向から見て初め
に白から黒に変わる点より次に白から黒に変わる点まで
の幅D2を本実施例の読取密度等より計算した画素数に設
定される。
重複領域量検出モードでは重複領域量検出回路12,13
におけるデータセレクタ108からの検出データがそのま
ま合成分離回路14,15に送られて合成分離回路14,15から
CCD9c,9b,9aで読み取った検出原稿16の画像データを重
複読取領域の半分の位置DX,DYで切り換えて継げたもの
が出力されるが、このときの重複領域量検出回路12,13
におけるデータセレクタ108からの検出データはホール
ド回路にてホールドされ、読取モードではそのホールド
回路からの検出データが合成分離回路14,15に入力され
てCCD9c,9b,9aで読み取った通常の原稿の画像データを
重複読取領域の半分の位置DX,DYで切り換えて継げたも
のが出力される。
この実施例では重複領域量検出回路12,13がA/D変換器
11c,11b,11aから合成分離回路14,15を介して入力される
多値のディジタル信号を2値化素子100で2値化してそ
の2値化信号により重複領域量を検出するので、回路規
模の縮小、簡素化を達成できた。また、現在では読取モ
ード、例えば基準白板を白レベルとして原稿を読み取る
ノーマルモードと、原稿の地肌部を白レベルとして原稿
を読み取る自動地肌除去モードなどが広く使用されてい
るが、ノーマルモードと自動地肌除去モードとでは同一
の原稿を読み取った時の出力値が異なる。よって、2値
化素子100の最適な閾値1が読取モードにより異なり、
閾値1を固定値とした場合にはノイズを拾いやすくなっ
て重複領域量検出回路12,13の誤検出が生じ、不正読取
画像情報が発生して適正な読取画像データを確実に得る
ことができない。この実施例では2値化素子100の閾値
1をディップスィッチなどで任意に可変できるので、読
取モード(ノーマルモード、自動地肌除去モード)によ
らず最適な閾値1を設定することができ、不正読取画像
情報の発生による重複領域量検出回路12,13の誤検出を
防止することができる。
この実施例は、請求項1記載の発明の実施例であり、
原稿画像情報を隣合ったもの同士で部分的に重複して読
み取る複数個の光電交換素子としてのCCD9a〜9cと、こ
の複数個の光電変換素子9a〜9cにより重複領域量検出モ
ードで読み取られ2本の黒線161〜164がその間に前記複
数個の光電変換素子9a〜9cの隣合ったもの同士で重複し
て読み取られる部分が入るように読取方向に互いに離間
して設けられた重複読取領域情報付与手段としての検出
原稿16と、重複領域量検出モードで前記重複読取領域情
報付与手段16に対する前記複数個の光電変換素子9a〜9c
からの画像情報を閾値で2値化し、この2値化画像情報
より前記2本の黒線161〜164の読取方向の中央DX、DYを
検知する重複読取領域検知手段としての重複領域量検出
回路12,13と、この重複読取領域検知手段12,13の検知結
果により読取モードで前記複数個の光電変換素子9a〜9c
からの画像情報を重複しないように前記2本の黒線161
〜164の読取方向の中央DX、DYで継ぐ重複読取領域補正
手段としての合成分離回路14,15と、前記閾値を任意に
可変するディップスイッチなどの閾値可変手段とを備え
たので、重複読取領域検知手段で光電変換素子からの画
像情報を閾値で2値化してその2値化画像情報より2本
の黒線の読取方向の中央を検知し、重複読取領域補正手
段にて重複読取領域検知手段の検知結果により光電変換
素子からの画像情報を重複しないように2本の黒線の読
取方向の中央で継ぐことにより、2本の黒線の間に各光
電変換素子の重複画像読取領域が入るようにするだけで
各光電変換素子からの画像情報の継ぎ位置を補正するこ
とができ、光電変換素子の端部からの画像情報のMTFが
良くなくても各光電変換素子からの画像情報の継ぎを読
取品質の良い重複画像読取領域の中央で正確に行うこと
ができる。また、画像情報を2値化することにより回路
規模の簡素化を図ることができ、閾値可変手段で閾値を
任意に可変することにより読取モードによらず最適な閾
値を設定することができて重複読取領域検知手段の誤検
出を防止することができる。また、光電変換素子の感度
は大きなバラツキがあるが、閾値可変手段で閾値を任意
に可変することにより画像情報の2値化誤差による影響
を受けることなく、各光電変換素子からの画像情報の継
ぎ位置を正確に補正することができる。
第11図は本発明の他の実施例の概略を示す。
この実施例では上記実施例において、ガイド板6の代
りにCCD9a〜9cの重複読取領域量を検知するためのマー
クが印されているガイド板150が用いられ、検出原稿16
が用いられない。このガイド板150は第12図に示すよう
に左右に一ケ所づつ取付部材151が固定されており、こ
の取付部材151の穴にガイド板150を位置決めするための
ピンが挿入されている。このピンによりガイド板150は
原稿台5と平行な状態を保ち、原稿台5との間隙も一定
に保つように位置決めされる。
第13図(a)はガイド板150を示し、第13図(b)は
重複領域量検出モードでガイド板150のマークを読み取
る様子を示す。
ガイド板150は地肌が白色であり、この実施例の原稿
挿入方向に平行でCCD9a〜9cの走査方向と直角な黒線か
らなるマーク151〜154を有する。この黒線151〜154は印
刷及び細い溝により正確な寸法で設けられる。黒線151
〜154は黒線151,152の間D3、黒線153,154の間D4にそれ
ぞれCCD9a〜CCD9cからの画像信号の切り換え位置DX,DY
が入り、かつ黒線151,152の主走査方向後端の間隔D1がD
1>X′で、黒線153,154の主走査方向後端の間隔D2がD2
>Y′となるように設けられている。このような規則性
を有する黒線151〜154は重複領域量検出モードでCCD9a
〜9cにより読み取られ、上記実施例と同様に重複領域量
検出回路12,13により重複領域量の検出が行なわれる。
この重複領域量検出モードは例えば操作パネルのテンキ
ーからの指示により読取モードから切り換わり、照明装
置7が点灯して上記制御信号FGATEが立上り、重複領域
量の検出が行なわれた後に制御信号FGATEが立ち下がっ
て照明装置7が消灯して読取モードに切り換わり、スタ
ンバイ状態に復帰する。
この実施例ではガイド板150にマーク151〜154を設け
たので、検出原稿16が不要になり、利用者は検出原稿16
の挿入や保管を行なう必要がなくて負担が大幅に軽減さ
れる。しかも検出原稿16の位置のずれや汚れ,折れ,切
れなどによる重複領域量の誤検出が無くなり、利用者は
重複領域量の検出をいつでも、どこでもリアルタイムで
行なうことができる。
第14図及び第15図は本発明の他の実施例の一部を示
す。
この実施例では上記実施例において、ガイド板150の
代りにローラ155が設けられ、このローラ155は白色で搬
送ローラ1〜4のと同一の線速で回転駆動される(又は
停止していてもよい)。ローラ155は軸156が中心にあ
り、両端部で軸156が軸受157により原稿台5上に支持さ
れていて駆動部により駆動される。さらに、ローラ155
は上記ガイド板150と同様に黒線からなるマーク151〜15
4を有する。
第11図に示す実施例、第14図及び第15図に示す実施例
は、請求項2記載の発明の実施例であり、請求項1記載
の画像読取装置において、前記重複読取領域情報付与手
段は、重複領域量検出モードで前記光電変換素子9a〜9c
により読み取られる前記2本の黒線を有し原稿台との15
1〜154間を原稿が通るガイド板150もしくはローラ155か
らなるので、検出原稿が不要となっていつでも精度良く
各光電変換素子からの画像情報の継ぎ位置を精度良く補
正することができ、利用者は検出原稿の挿入や保管が不
要になって負担が軽減され、かつ検出原稿の位置ずれや
汚れ、折れ、切れなどによる黒線の読取方向の中央の誤
検知が無くなる。
〔発明の効果〕
以上のように請求項1記載の発明によれば、重複読取
領域検知手段で光電変換素子からの画像情報を閾値で2
値化してその2値化画像情報より2本の黒線の読取方向
の中央を検知し、重複読取領域補正手段にて重複読取領
域検知手段の検知結果により光電変換素子からの画像情
報を重複しないように2本の黒線の読取方向の中央で継
ぐことにより、2本の黒線の間に各光電変換素子の重複
画像読取領域が入るようにするだけで各光電変換素子か
らの画像情報の継ぎ位置を補正することができ、光電変
換素子の端部からの画像情報のMTFが良くなくても各光
電変換素子からの画像情報の継ぎを読取品質の良い重複
画像読取領域の中央で正確に行うことができる。また、
画像情報を2値化することにより回路規模の簡素化を図
ることができ、閾値可変手段で閾値を任意に可変するこ
とにより読取モードによらず最適な閾値を設定すること
ができて重複読取領域検知手段の誤検出を防止すること
ができる。また、光電変換素子の感度は大きなバラツキ
があるが、閾値可変手段で閾値を任意に可変することに
より画像情報の2値化誤差による影響を受けることな
く、各光電変換素子からの画像情報の継ぎ位置を正確に
補正することができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記構成により、検
出原稿が不要となっていつでも精度良く各光電変換素子
からの画像情報の継ぎ位置を精度良く補正することがで
き、利用者は検出原稿の挿入や保管が不要になって負担
が軽減され、かつ検出原稿の位置のずれや汚れ,折れ,
切れなどによる重複領域量の誤検出が無くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の回路構成を示すブロック
図、第2図及び第3図は同実施例を示す概略的正面図及
び概略的側面図、第4図(a)(b)は同実施例の検出
原稿を示す平面図及び該検出原稿の読取の様子を示す概
略図、第5図及び第6図は同実施例の合成分離回路を示
すブロック図、第7図は同実施例の重複領域量検出回路
を示すブロック図、第8図及び第9図は上記合成分離回
路の動作を示すタイミングチャート、第10図は上記重複
領域量検出回路の動作を示すタイミングチャート、第11
図は本発明の他の実施例を示す概略図、第12図は同実施
例のガイド板の一部を示す斜視図、第13図(a)(b)
は同ガイド板を示す平面図及び同ガイド板におけるマー
ク読取の様子を示す概略図、第14図は本発明の他の実施
例を示す概略図、第15図は同実施例の一部を示す斜視図
である。 9a,9b,9c……CCD、11a,11b,11c……A/B変換器、14,15…
…合成分離回路、12,13……重複領域量検出回路、151〜
154……マーク。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像情報を隣合ったもの同士で部分的
    に重複して読み取る複数個の光電変換素子と、この複数
    個の光電変換素子により重複領域量検出モードで読み取
    られ2本の黒線がその間に前記複数個の光電変換素子の
    隣合ったもの同士で重複して読み取られる部分が入るよ
    うに読取方向に互いに離間して設けられた重複読取領域
    情報付与手段と、重複領域量検出モードで前記重複読取
    領域情報付与手段に対する前記複数個の光電変換素子か
    らの画像情報を閾値で2値化し、この2値化画像情報よ
    り前記2本の黒線の読取方向の中央を検知する重複読取
    領域検知手段と、この重複読取領域検知手段の検知結果
    により読取モードで前記複数個の光電変換素子からの画
    像情報を重複しないように前記2本の黒線の読取方向の
    中央で継ぐ重複読取領域補正手段と、前記閾値を任意に
    可変する閾値可変手段とを備えたことを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像読取装置において、前
    記重複読取領域情報付与手段は、重複領域量検出モード
    で前記光電変換素子により読み取られる前記2本の黒線
    を有し原稿台との間を原稿が通るガイド板もしくはロー
    ラからなることを特徴とする画像読取装置。
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