JP2540794Y2 - エンジンのオイルストレ−ナ装置 - Google Patents
エンジンのオイルストレ−ナ装置Info
- Publication number
- JP2540794Y2 JP2540794Y2 JP2286391U JP2286391U JP2540794Y2 JP 2540794 Y2 JP2540794 Y2 JP 2540794Y2 JP 2286391 U JP2286391 U JP 2286391U JP 2286391 U JP2286391 U JP 2286391U JP 2540794 Y2 JP2540794 Y2 JP 2540794Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- engine
- screens
- absorption pipe
- strainer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエンジンのオイルパン内
部に設置し、エンジンオイルを濾過してオイルポンプに
供給するオイルストレーナに関するものである。
部に設置し、エンジンオイルを濾過してオイルポンプに
供給するオイルストレーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのオイル循環系統は図3に示す
如く、エンジンオイルはオイルパン11のオイル溜め内
に設置されたオイルストレーナ12により、荒い塵や異
物を除去してオイルポンプ13に吸入され、圧力を得て
オイルクーラ14を通過し、フイルタ15にて更に微細
な異物を濾過してシリンダブロック16内のオイルギャ
ラリ17に入り、ここからクランク軸受等エンジンの各
運動部分に供給され潤滑を行い、その後オイルパン11
内に落下し再び前記系統を循環する。
如く、エンジンオイルはオイルパン11のオイル溜め内
に設置されたオイルストレーナ12により、荒い塵や異
物を除去してオイルポンプ13に吸入され、圧力を得て
オイルクーラ14を通過し、フイルタ15にて更に微細
な異物を濾過してシリンダブロック16内のオイルギャ
ラリ17に入り、ここからクランク軸受等エンジンの各
運動部分に供給され潤滑を行い、その後オイルパン11
内に落下し再び前記系統を循環する。
【0003】オイルストレーナ20は図4に示す如く、
オイルパン11のオイル溜め底部に設置され、その構造
は、種々あるが、一般にはオイルパン底部に向かいスク
リーン20a を張った広い開口部を持つストレーナ20
の形状のものが多く、エンジンオイルポンプの吸油管2
1の先端に嵌着し、さらに振動を防ぐため,前記吸油管
21をオイルパン11又は図示しないシリンダブロック
にブラケット22により固定している。
オイルパン11のオイル溜め底部に設置され、その構造
は、種々あるが、一般にはオイルパン底部に向かいスク
リーン20a を張った広い開口部を持つストレーナ20
の形状のものが多く、エンジンオイルポンプの吸油管2
1の先端に嵌着し、さらに振動を防ぐため,前記吸油管
21をオイルパン11又は図示しないシリンダブロック
にブラケット22により固定している。
【0004】エンジンが車輌等に搭載され、傾斜した際
は図5に示す如くオイルパン内の油面は常に水平である
が、(油面を傾けて図示している。)ストレーナ20の
開口部の一部が油面より出てオイルポンプ13に空気を
吸い込むことになる。通常オイルパンの設計段階に於い
て、この様な状況も考慮してストレーナの設置位置を決
定するのであるが、坂道における急加減速および障害物
乗り越え等の際にはオイル自身の慣性も加わり、予想し
た以上に油面が大きく揺れ動き、オイルポンプに空気を
吸い込む事がある。またストレーナ20は細かいメッシ
ュのスクリーンを用いれば圧力損失が大きく、圧力損失
を同等にしようとするとスクリ−ンの面積が大きくな
り、逆に荒いメッシュのスクリーンを使用すれば細かい
異物を除去する事が出来ない。
は図5に示す如くオイルパン内の油面は常に水平である
が、(油面を傾けて図示している。)ストレーナ20の
開口部の一部が油面より出てオイルポンプ13に空気を
吸い込むことになる。通常オイルパンの設計段階に於い
て、この様な状況も考慮してストレーナの設置位置を決
定するのであるが、坂道における急加減速および障害物
乗り越え等の際にはオイル自身の慣性も加わり、予想し
た以上に油面が大きく揺れ動き、オイルポンプに空気を
吸い込む事がある。またストレーナ20は細かいメッシ
ュのスクリーンを用いれば圧力損失が大きく、圧力損失
を同等にしようとするとスクリ−ンの面積が大きくな
り、逆に荒いメッシュのスクリーンを使用すれば細かい
異物を除去する事が出来ない。
【考案が解決しようとする課題】上記の如く従来技術に
おけるエンジンのストレーナは、オイルポンプの空気の
吸い込みおよびスクリーンの目詰まりが発生し易いとい
う課題がある。
おけるエンジンのストレーナは、オイルポンプの空気の
吸い込みおよびスクリーンの目詰まりが発生し易いとい
う課題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の課題に鑑
みなされたもので、エンジンのオイルパンに内設し、オ
イルポンプ吸油管先端部に連設されるエンジンのオイル
ストレーナ装置において、オイルポンプ吸油管の先端部
に、分離可能で、かつ分離部に隔壁を持つメッシュの異
なる二つのスクリーンを直列に配設し、さらに前記二つ
のスクリーンの外周に適当な間隙をもって巻回し、前記
スクリーンの分離部にて、該スクリーンと一体に分離可
能なカバーを設置すると共に、エンジンオイルがメッシ
ュの異なる二つのスクリーンを直列に通過する通路を形
成し、さらにオイル吸込口が下向きで且つ吸込口内径が
オイルポンプ吸入関係管径の内径と同等以下の構成とし
た。
みなされたもので、エンジンのオイルパンに内設し、オ
イルポンプ吸油管先端部に連設されるエンジンのオイル
ストレーナ装置において、オイルポンプ吸油管の先端部
に、分離可能で、かつ分離部に隔壁を持つメッシュの異
なる二つのスクリーンを直列に配設し、さらに前記二つ
のスクリーンの外周に適当な間隙をもって巻回し、前記
スクリーンの分離部にて、該スクリーンと一体に分離可
能なカバーを設置すると共に、エンジンオイルがメッシ
ュの異なる二つのスクリーンを直列に通過する通路を形
成し、さらにオイル吸込口が下向きで且つ吸込口内径が
オイルポンプ吸入関係管径の内径と同等以下の構成とし
た。
【0006】
【作用】上記の如き構成によりオイルストレーナのオイ
ル吸込口は、エンジンの如何なる傾斜時に於いても、油
面下にあり空気を吸い込む事が無く、またエンジンオイ
ルは粗いスクリーンを通過後に細いスクリーンを通過す
るので、エンジンオイルからより細かい異物を除去で
き、また二つのスクリーンが分割出来るので容易に清掃
が可能である。
ル吸込口は、エンジンの如何なる傾斜時に於いても、油
面下にあり空気を吸い込む事が無く、またエンジンオイ
ルは粗いスクリーンを通過後に細いスクリーンを通過す
るので、エンジンオイルからより細かい異物を除去で
き、また二つのスクリーンが分割出来るので容易に清掃
が可能である。
【0007】
【実施例】図1は本考案より成るエンジンのオイルスト
レーナ装置の断面図であり、オイルポンプ吸油管2の先
端部に、隔壁3a を有する筒状のスクリーン3を連設
し、さらに一端が前記オイルポンプ吸油管2の先端部外
径に溶着し、他端がテーパー状に直径を拡大して前記ス
クリーン3の外周と任意の間隔Fをもって巻回し、かつ
フランジ4a を有する筒状のカバー4を設置し、オイル
ポンプ吸油管組立1を構成する。
レーナ装置の断面図であり、オイルポンプ吸油管2の先
端部に、隔壁3a を有する筒状のスクリーン3を連設
し、さらに一端が前記オイルポンプ吸油管2の先端部外
径に溶着し、他端がテーパー状に直径を拡大して前記ス
クリーン3の外周と任意の間隔Fをもって巻回し、かつ
フランジ4a を有する筒状のカバー4を設置し、オイル
ポンプ吸油管組立1を構成する。
【0008】また前記スクリーン3と同径で、しかもス
クリーン3よりも荒いメッシュのスクリーン5a を有す
るオイル導入管5に、前記カバー4と同径のカバー6を
巻回し、一端にはフランジ6a を設け、他端はオイル導
入管5に溶着し、オイル導入管組立7を構成する。
クリーン3よりも荒いメッシュのスクリーン5a を有す
るオイル導入管5に、前記カバー4と同径のカバー6を
巻回し、一端にはフランジ6a を設け、他端はオイル導
入管5に溶着し、オイル導入管組立7を構成する。
【0009】前記オイルポンプ吸油管組立1と、オイル
導入管組立7とを両者のフランジ4a .6aをOリング
8を介して結合してオイルストレーナを構成し、オイル
導入管5はその開口部であるオイル吸込口をオイルパン
11の底部の近くに位置する如く、ブラケット9により
図示していないオイルパン又はシリンダブロック等に固
着している。。
導入管組立7とを両者のフランジ4a .6aをOリング
8を介して結合してオイルストレーナを構成し、オイル
導入管5はその開口部であるオイル吸込口をオイルパン
11の底部の近くに位置する如く、ブラケット9により
図示していないオイルパン又はシリンダブロック等に固
着している。。
【0010】上記の如き構成により図2に示す如く、オ
イルストレーナのオイル吸込口は、エンジンの如何なる
傾斜時に於いても、油面下にあり空気を吸い込む事が無
く、またエンジンオイルは大小二つ粗さを持つ二個のス
クリーン3および5a を直列に通過するので、エンジン
オイルからより細かい異物を除去でき、また二つのスク
リーンが分割出来るので容易に清掃が可能である。
イルストレーナのオイル吸込口は、エンジンの如何なる
傾斜時に於いても、油面下にあり空気を吸い込む事が無
く、またエンジンオイルは大小二つ粗さを持つ二個のス
クリーン3および5a を直列に通過するので、エンジン
オイルからより細かい異物を除去でき、また二つのスク
リーンが分割出来るので容易に清掃が可能である。
【0011】
【考案の効果】上記の構成とした事により、エンジンの
傾斜運転時においてもオイルストレーナよりオイルポン
プに空気を吸い込む事を防止し、またエンジンオイルが
大小粗さの異なる二つのスクリーンを直列に通過する事
により、エンジンオイルが異物を除去する性能を高め、
さらに前記二つのスクリーンが分割可能なため清掃が容
易になり、耐久性かつ整備性に優れたオイルストレーナ
を提供することが出来る。
傾斜運転時においてもオイルストレーナよりオイルポン
プに空気を吸い込む事を防止し、またエンジンオイルが
大小粗さの異なる二つのスクリーンを直列に通過する事
により、エンジンオイルが異物を除去する性能を高め、
さらに前記二つのスクリーンが分割可能なため清掃が容
易になり、耐久性かつ整備性に優れたオイルストレーナ
を提供することが出来る。
【図1】本考案より成るオイルストレーナ装置の断面図
である。
である。
【図2】本考案より成るオイルストレーナ装置の油面変
化時における効果を示す図である。
化時における効果を示す図である。
【図3】エンジンの潤滑油循環系統を示す系統図であ
る。
る。
【図4】従来技術によるオイルストレーナ装置の断面図
である。
である。
【図5】従来技術によるオイルストレーナ装置の油面変
化時における状態を示す図である。
化時における状態を示す図である。
1 オイルポンプ吸油管組立 2 オイルポンプ吸油管 3 スクリーン 4 カバー 5 オイル導入管 6 カバー 7 オイル導入管組立 8 Oリング 9 ブラケット
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンのオイルパンに内設し、オイル
ポンプ吸油管の先端部に連設されるエンジンのオイルス
トレーナ装置において、オイルポンプ吸油管の先端部
に、分離可能で、かつ分離部に隔壁を持つメッシュの異
なる二つの筒状のスクリーンを直列に配設し、さらに前
記二つのスクリーンの外周に適当な間隙をもって巻回
し、前記スクリーンの分離部にて、該スクリーンと各々
一体に分離可能なカバーを設置すると共に、エンジンオ
イルがメッシュの異なる二つのスクリーンを直列に通過
する通路を形成し、さらにオイル吸込口が下向きで且つ
吸込口内径が少なくともオイルポンプ吸油管の内径と同
等以下に構成したことを特徴とするエンジンのオイルス
トレーナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2286391U JP2540794Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | エンジンのオイルストレ−ナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2286391U JP2540794Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | エンジンのオイルストレ−ナ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04111509U JPH04111509U (ja) | 1992-09-28 |
JP2540794Y2 true JP2540794Y2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=31908265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2286391U Expired - Lifetime JP2540794Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | エンジンのオイルストレ−ナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540794Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP2286391U patent/JP2540794Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04111509U (ja) | 1992-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS62291412A (ja) | 自動車用内燃機関のドライサンプ式クランクケ−ス | |
US6827848B2 (en) | Filter element for oil pans and filter element/oil pan combination | |
US20040040272A1 (en) | Device for separating a fluid from a gas stream | |
EP1371823A1 (en) | Two-stage filtration assembly for a diesel engine crankcase ventilation system | |
KR101528553B1 (ko) | 에어 클리너용 필터 및 그를 이용한 에어 클리너 | |
US6018962A (en) | Centrifugal compressor oil sump demister apparatus | |
JP2003508678A (ja) | 自動車の内燃機関のための吸込み空気を濾過するためのエアフィルタ | |
JP2540794Y2 (ja) | エンジンのオイルストレ−ナ装置 | |
EP0164956A1 (en) | Improvements in and relating to air cleaners | |
KR101611392B1 (ko) | 에어 클리너용 필터 | |
JP2005009346A (ja) | エンジン | |
JPH09250325A (ja) | ブリーザ装置付きエンジン | |
JPH077525Y2 (ja) | 内燃機関の潤滑装置 | |
CN201013490Y (zh) | 吸附式空气滤清器 | |
JPH0127848Y2 (ja) | ||
JPH0310331Y2 (ja) | ||
CN2329780Y (zh) | 油浴式空气滤清器的油浴装置 | |
JPH0335875Y2 (ja) | ||
JPH0625620Y2 (ja) | エンジンのオイルセパレ−タ装置 | |
JPH08296422A (ja) | オイルミスト回収装置 | |
JPH102210A (ja) | 内燃機関のオイルパン | |
JPH09195745A (ja) | エンジンのオイルストレーナ | |
JPH11280447A (ja) | エンジンの潤滑油吸入装置 | |
CN2352702Y (zh) | 油浴式空气滤清器的油浴装置 | |
JPS6314887Y2 (ja) |