JPH09250325A - ブリーザ装置付きエンジン - Google Patents

ブリーザ装置付きエンジン

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JPH09250325A
JPH09250325A JP5430796A JP5430796A JPH09250325A JP H09250325 A JPH09250325 A JP H09250325A JP 5430796 A JP5430796 A JP 5430796A JP 5430796 A JP5430796 A JP 5430796A JP H09250325 A JPH09250325 A JP H09250325A
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JP
Japan
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breather
oil
breather chamber
engine
blow
Prior art date
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JP5430796A
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English (en)
Inventor
Yoshio Shinno
由雄 新野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリーザ室の製造がシリンダブロックと同時
に行え、簡単、低コストでオイル分離機能を回復できる
ようにする。 【解決手段】 吸気マニホルドが設けられた方のシリン
ダブロック側壁1aには、側壁1aと一体的に袋状のブ
リーザ室11が形成されている。ブリーザ室11内下側
のシリンダブロック側壁1a位置にはブリーザ室11と
エンジンのクランクケース18と連通する連通孔19を
形成している。また、蓋部材17をボルト21で固定す
ることによりブリーザ室11を密閉できるようになって
いる。蓋部材17は平板24と、ブローバイガス排出孔
23に挿入される接続管25と、平板24の下面側に取
り付けられたケーシング26と、ケーシング26内に収
められるオイル分離機能部27で構成されているので、
オイル分離機能が低下した場合はボルト21を外して蓋
部材17を交換するだけでよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブローバイガスから
オイル分を除去するブリーザ装置を備えたブリーザ装置
付きエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブリーザ装置として特開昭59−
96415号に開示されたものがある。このブリーザ装
置は、図5に示すようにクランクケース51内のクラン
ク軸52を支持するクランクジャーナル壁53に、当該
クランクジャーナル壁53の下面に開口する行き止り孔
54を形成し、行き止り孔54側のクランクケース51
の側壁には行き止り孔54に略直交して行き止り孔54
に連通する取り出し口55を設けている。
【0003】また、同じクランクケース51の側壁には
オイルミスト分離ケース56が取り出し口55に連通し
て設けられ、オイルミスト分離ケース56の上壁にはオ
イル分が除去されたブローバイガスを吸気通路に戻すブ
リーザ管57が突入されている。オイルミスト分離ケー
ス56内は略矩形状に形成され、ブローバイガスを衝突
させガス進行方向を変えることによりオイル分を分離す
るガス蛇行板58が複数個設けられ、オイルミスト分離
ケース56の下壁には分離されたオイル分が回収される
オイル導出管59が連通されている。
【0004】このブリーザ装置においてはクランクケー
ス51から上昇したブローバイガスは、行き止り孔54
内の内上壁面に衝突してオイル分を分離した後、取り出
し口55を経てオイルミスト分離ケース56内に導か
れ、ガス蛇行板58によって残りのオイル分が除去され
た状態でブリーザ管57から吸気通路に戻されるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では以下に示すような課題がある。 オイルミスト分離ケース56の振動、騒音を低減する
ためにオイルミスト分離ケース支持ブラケットが必要に
なる。 ガス蛇行板58などのオイル分離機能エレメントを内
部に収容したオイルミスト分離ケース56を個別に製造
する必要があることから、部品点数が増加して製造コス
トが高くなる。
【0006】オイル分離機能エレメントがオイルミス
ト分離ケース56と一体化されているので、オイルミス
ト分離ケース56のオイル分離機能が低下した場合、オ
イルミスト分離ケース56毎に交換する必要があり、メ
ンテナンス時に不便であるとともに維持費用が高くな
る。
【0007】
【発明の目的】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で上記課題を解決することができ
る、ブリーザ装置付きエンジンを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための請求項1のブリーザ装置付きエンジンを、例
えば図1〜図4を参照して説明すれば、エンジンのギア
ケース5側寄り位置のシリンダブロック側壁1aに、シ
リンダヘッド2側に開口部22(上部開口部22)を有
する一体的な袋状のブリーザ室11を形成し、ブリーザ
室11内のシリンダブロック側壁1aの一部にクランク
ケース18と連通する連通孔19を形成し、ブリーザ室
11の開口部22に独立した蓋部材17で蓋をすること
によりブリーザ室11を密閉する構成となっており、蓋
部材17はブローバイガス排出孔23を備えた板部24
(平板24)と、板部24のブリーザ室11内側に取り
付けられたオイル分離機能部27とを含んで構成され、
連通孔19からブリーザ室11に入ったブローバイガス
のオイル分をオイル分離機能部27で除去した後、ブロ
ーバイガス排出孔23からブリーザ室11外に排出する
ように構成したことを特徴とする。
【0009】請求項2のブリーザ装置付きエンジンを、
例えば図4を参照して説明すれば、オイル分離機能部2
7を板部24から着脱自在に構成したことを特徴とす
る。請求項3のブリーザ装置付きエンジンを、例えば図
4を参照して説明すれば、オイル分離機能部27がブロ
ーバイガス取り入れ口29とオイル抜き孔28とを備え
たケーシング26で覆われており、ケーシング26のオ
イル抜き孔28がある位置においてオイル分離機能部2
7が最下部位置となっていることを特徴とする。
【0010】
【発明の作用および効果】請求項1のブリーザ装置付き
エンジンによれば、シリンダブロック側壁に一体的な袋
状のブリーザ室を形成することにより、ブリーザ室の製
造がシリンダブロックと同時に行えるので支持ブラケッ
トが不要になって低いコストで製造できるとともに、振
動,騒音の発生がないという利点がある。また、蓋部材
にオイル分離機能部を設けることにより、オイル分分離
機能が低下したときなどにおいて蓋部材の交換でオイル
分分離機能が回復できるという利点がある。
【0011】請求項2のブリーザ装置付きエンジンによ
れば、オイル分離機能部を蓋部材の板部から着脱自在に
構成したことにより、蓋部材をブリーザ室から取り外
し、蓋部材の板部からオイル分離機能部を外し、新たな
オイル分離機能部を板部に取り付けるだけでオイル分離
機能を回復できるという利点がある。
【0012】請求項3のブリーザ装置付きエンジンによ
れば、オイル分離機能部がブローバイガス取り入れ口を
備えたケーシングで覆われているので、ブローバイガス
の侵入方向を制御できるとともに、ブローバイガスがオ
イル分離機能部の予期せぬ方向から侵入することを防止
できる利点がある。さらに、ケーシングのオイル抜き孔
がある位置においてオイル分離機能部が最下部位置とな
っているので、オイルの抜き出しが重力により効率的に
行える利点がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面によって
詳細に説明する。図1は本発明に係るブリーザ装置付き
エンジンの第1実施形態を示すエンジンの概略正面図、
図2はブリーザ装置のあるエンジン部分の一部断面拡大
平面図、図3はエンジンの基本構成部分を抜き出して概
略的に描いた斜視図、図4はブリーザ装置部分の概略縦
断面図である。
【0014】このブリーザ装置付きエンジンは縦型ガス
エンジンEを使用している。このエンジンEは、図1お
よび図3に示すようにシリンタブロック1の上部にシリ
ンダヘッド2を組み付け、シリンダヘッド2の上部にヘ
ッドカバー3を組み付けている。シリンダブロック1の
下部にはオイルパン4を組み付けている。シリンダブロ
ック1の前側にクランク軸の動力を動弁カム軸などに伝
達する歯車を収めるギアケース5を組み付けている。ギ
アケース5からは図1に示すようにクランク軸の先端部
を突出させてクランクプーリ6を取り付け、伝達ベルト
7によってファンプーリ8を介して冷却ファン9を駆動
するようにしている。
【0015】図1および図4に示すように吸気マニホル
ド10が設けられた方のシリンダブロック側壁1aに
は、側壁1aと一体的に袋状のブリーザ室11が形成さ
れている。袋状とはシリンダブロック側壁1aとブリー
ザ室11の略矩形壁により、上部が開口した形状を作る
ことを意味している。略矩形壁は図4に示すようにシリ
ンダブロック側壁1aと対向する外側壁13と、底壁1
4と、シリンダブロック側壁1aと略直交する一対の横
壁15,15(図1参照)と、シリンダブロック側壁1
aに突設された受け壁16とから構成されており、受け
壁16の上部と外側壁13の上部に蓋部材17を被せ
て、ブリーザ室11を密閉するようにしている。なお、
ギアケース5側の横壁15はギアケース5とブリーザ室
11とを区画する機能を果たしている。また、ブリーザ
室11内下側のシリンダブロック側壁1a位置にはブリ
ーザ室11とエンジンのクランクケース18と連通する
連通孔19が形成されている。
【0016】外側壁13の上部と受け壁16の上部に
は、4つの雌ネジ孔(図示せず)が設けられ、蓋部材1
7をボルト21で固定することにより、ブリーザ室11
を密閉できるようになっている。ブリーザ室11の上部
開口部22は受け壁16が高くブリーザ室11の外側壁
13が低くなっており、蓋部材17は上部開口部22に
沿って傾斜するように構成されている。
【0017】蓋部材17は、図4に示すようにその略中
央部にブローバイガス排出孔23を備え蓋部材本体とな
る平板24と、ブローバイガス排出孔23に挿入される
接続管25と、平板24の下面側(ブリーザ室11内
側)に取り付けられたケーシング26と、ケーシング2
6内に収められるオイル分離機能部27で構成されてい
る。ケーシング26は平板24から着脱自在に取り外し
ができるように構成されている。
【0018】また、ケーシング26の外側壁13側のケ
ーシング最下部位置にオイル抜き孔28が開口され、シ
リンダブロック側壁1a側のケーシング26の側面位置
にブローバイガス取り入れ口29が開口されている。図
1および図2に示すように接続管25にはブリーザ管3
0が連結され、そのブリーザ管30は後述するミキサ装
置31のブリーザ接続口32に連通されている。
【0019】オイル分離機能部27にはグラスウールな
どのオイル分離機能材33から構成したものや、図5に
示した蛇行板を複数個傾斜して設けたものを筺体内に収
容したエレメントなどが例示できる。図1及び図2に示
すように吸気マニホルド10の吸気入口35には、ガス
とエアクリーナからの空気を混合するミキサ装置31が
設けられている。ミキサ装置31の下部位置には調圧器
(図示せず)を介したガスを導入するガス導入口36が
設けられ、上部位置には燃料の混合量を決定するスロッ
トル弁を回動駆動するスロットルレバー37が設けられ
ている。また、スロットルレバー37の配設位置より吸
気の流れにおいて上流側所定位置にブリーザ管30を接
続するブリーザ接続口32が設けられ、吸気負圧により
ブリーザ室11内のオイル分が除去されたブローバイガ
スを吸気通路に吸入するように構成している。
【0020】また、シリンダブロック側壁1aの略中央
部に設けられた速度調整レバー38の作動がギアケース
5側に設けられた機械的ガバナ39、連結棒40を介し
てスロットルレバー37に連動されるように構成してい
る。上記構成のブリーザ装置付きエンジンの動作をオイ
ル分分離機能を中心にして説明する。
【0021】図4において矢印で示すように、クランク
ケース18に連通する連通孔19からブローバイガスが
上昇してくると、ケーシング26のブローバイガス取り
入れ口29からオイル分離機能部27内に侵入し、オイ
ル分を分離した後のブローバイガスが吸気通路の負圧に
より、接続管25、ブリーザ管30を経てブリーザ接続
口32からミキサー装置31に吸入される(図2参
照)。オイル分離機能部27により分離されたオイルは
オイル抜き孔28を経てブリーザ室底壁14上に落下
し、連通孔19からクランクケース18内へと戻され
る。
【0022】上記のようにブリーザ室11をシリンダブ
ロック側壁1aに一体的に形成することにより振動に対
して安定しており、騒音の発生の問題もない。さらにブ
リーザ室11を独立して設ける形態に比べてブラケット
のような支持手段も不要とすることができる。さらに、
ブリーザ室11の製造がシリンダブロック1の製造とと
もに行えるので、ブリーザ室11の筺体を個別に製造す
る必要がなく、低コストで実施できる。
【0023】また、オイル分離機能部27のオイル分分
離機能が低下した場合には、蓋部材17あるいは蓋部材
17のオイル分離機能部27を交換するだけでオイル分
分離機能を復帰させることができ、メンテナンスが簡単
であるとともに図5に示した従来例のようにオイルミス
ト分離ケース56全体を交換する場合に比べて安価に行
うことができる。
【0024】さらに、エンジンの吸気マニホルド10、
および機械的ガバナ39のあるシリンダブロック側壁1
aにブリーザ室11を設けたことにより、ブリーザ管3
0の長さを短くできるとともに、速度調整レバー38と
機械的ガバナ39、連結棒40の配置スペース間にブリ
ーザ室11を設けることができ、エンジンのシリンダブ
ロック側壁1aの配置空間をコンパクトにできる利点が
ある。
【0025】また、蓋部材17が傾斜してブリーザ室1
1の上部開口部22に取り付けられるので、矩形状のオ
イル分離機能部27の一角部が最下部位置になり、その
位置にオイル抜き孔28を設けることにより、分離され
たオイル分のケーシング26からの抜き出しを促進する
ことができる。また、このように構成することによりオ
イル分離機能部27およびケーシング26を製造管理し
やすい矩形状に統一することができる。
【0026】この発明は上記実施形態に限定されるもの
ではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において
種々の設計変更を施すことが可能である。以下、そのよ
うな実施形態を説明する。 (1)前記実施形態では縦形ガスエンジンとして説明し
たが、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジンなどの縦
形、横形のエンジンであっても同様に適用できるもので
ある。
【0027】(2)前記第1実施形態がクローズドブレ
ザ方式であったのに対し、オープンブレザ方式を採用す
ることもできる。この実施形態では、接続管25に接続
されるブリーザ管30の口は大気に開放されることにな
る。なお、この場合でもブリーザ管30を設けることに
より、接続管25からブローバイガスが吹き上げる恐れ
をなくすることができる。
【0028】(3)また、ブリーザ室11の上部開口部
22を傾斜を持たせずに形成し、蓋部材17の平板24
に最下部が尖ったオイル分離機能部を着脱自在に取り付
け、その最下部にオイル抜き孔28を設けることも可能
である。このように構成することにより、ブリーザ室1
1の上部開口部22全周の位置が同じ高さであっても、
オイル流出を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブリーザ装置付きエンジンの第1
実施形態を示すエンジンの概略正面図である。
【図2】ブリーザ装置のあるエンジン部分の一部断面拡
大平面図である。
【図3】エンジンの基本構成部分を抜き出して概略的に
描いた斜視図である。
【図4】ブリーザ装置部分の概略縦断面図である。
【図5】従来のブリーザ装置付きエンジンの構成を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1a…シリンダブロック側壁、2…シリンダヘッド、5
…ギアケース、11…ブリーザ室、17…蓋部材、18
…クランクケース、19…連通孔、22…上部開口部、
23…ブローバイガス排出孔、24…平板、26…ケー
シング、27…オイル分離機能部、28…オイル抜き
孔、29…ブローバイガス取り入れ口、E…エンジン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)のギアケース(5)側寄
    り位置のシリンダブロック側壁(1a)に、シリンダヘ
    ッド(2)側に開口部(22)を有する一体的な袋状の
    ブリーザ室(11)を形成し、ブリーザ室(11)内の
    シリンダブロック側壁(1a)の一部にクランクケース
    (18)と連通する連通孔(19)を形成し、ブリーザ
    室(11)の開口部(22)に独立した蓋部材(17)
    で蓋をすることによりブリーザ室(11)を密閉する構
    成となっており、蓋部材(17)はブローバイガス排出
    孔(23)を備えた板部(24)と、板部(24)のブ
    リーザ室(11)内側に取り付けられたオイル分離機能
    部(27)とを含んで構成され、連通孔(19)からブ
    リーザ室(11)に入ったブローバイガスのオイル分を
    オイル分離機能部(27)で除去した後、ブローバイガ
    ス排出孔(23)からブリーザ室(11)外に排出する
    ように構成したことを特徴とするブリーザ装置付きエン
    ジン。
  2. 【請求項2】 オイル分離機能部(27)を板部(2
    4)から着脱自在に構成した請求項1に記載のブリーザ
    装置付きエンジン。
  3. 【請求項3】 オイル分離機能部(27)がブローバイ
    ガス取り入れ口(29)とオイル抜き孔(28)とを備
    えたケーシング(26)で覆われており、ケーシング
    (26)のオイル抜き孔(28)がある位置においてオ
    イル分離機能部(27)が最下部位置となっている請求
    項1に記載のブリーザ装置付きエンジン。
JP5430796A 1996-03-12 1996-03-12 ブリーザ装置付きエンジン Pending JPH09250325A (ja)

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