JP2540372B2 - 大深度用遮水壁の施工法 - Google Patents
大深度用遮水壁の施工法Info
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- JP2540372B2 JP2540372B2 JP2004814A JP481490A JP2540372B2 JP 2540372 B2 JP2540372 B2 JP 2540372B2 JP 2004814 A JP2004814 A JP 2004814A JP 481490 A JP481490 A JP 481490A JP 2540372 B2 JP2540372 B2 JP 2540372B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、地下ダム、ダム、廃棄物処理場などの遮水
壁の施工に関する。
壁の施工に関する。
遮水壁の構築には従来、薬液注入工法、コンクリート
置換工法、原位置撹拌混合工法などが用いられる。
置換工法、原位置撹拌混合工法などが用いられる。
しかし、薬液注入工法や原位置撹拌混合工法等ではそ
の構築面積(容積)が広くなるため、施工性やコスト面
で不利であり、コンクリート置換工法にしてもひび割れ
等を考慮してやはりその構築面積を広くする必要があ
る。
の構築面積(容積)が広くなるため、施工性やコスト面
で不利であり、コンクリート置換工法にしてもひび割れ
等を考慮してやはりその構築面積を広くする必要があ
る。
この問題を解決するものとして、近年では遮水シート
を溝に挿入して遮水壁を構築する遮水膜壁工法が行われ
ている。この工法によれば、遮水シートにより、構築面
積を小さくしても高い遮水性を確保できる。
を溝に挿入して遮水壁を構築する遮水膜壁工法が行われ
ている。この工法によれば、遮水シートにより、構築面
積を小さくしても高い遮水性を確保できる。
第2図はかかる遮水膜壁工法の概要を示すもので、適
宜間隔で先行掘削した円形の先行ガイド孔1間を特開昭
64−80624号公報や特開平1−121491号公報にあるよう
なチェーンカッター等の掘削機でトレンチ掘削して帯状
溝2を形成し、この帯状溝2内に遮水シート3を挿入
し、その隙間にモルタル等の充填材4を流し込む。
宜間隔で先行掘削した円形の先行ガイド孔1間を特開昭
64−80624号公報や特開平1−121491号公報にあるよう
なチェーンカッター等の掘削機でトレンチ掘削して帯状
溝2を形成し、この帯状溝2内に遮水シート3を挿入
し、その隙間にモルタル等の充填材4を流し込む。
該遮水シート3としては、不織布を芯材としてこれに
ゴムアスファルトをコーテングした数ミル厚さのシート
が最適であり、図示のごとくロールになっている状態か
ら帯状溝2に引き出していく。
ゴムアスファルトをコーテングした数ミル厚さのシート
が最適であり、図示のごとくロールになっている状態か
ら帯状溝2に引き出していく。
そして、遮水シート3は連続性を持たせるために、継
手部3cを設ける必要があるが、この継手部3cの方法とし
ては、従来相互に熱融着したり、接着剤を継手面に塗布
したりして接着させる方法がとられている。
手部3cを設ける必要があるが、この継手部3cの方法とし
ては、従来相互に熱融着したり、接着剤を継手面に塗布
したりして接着させる方法がとられている。
また、モルタル等の充填材4の充填はトレミー管等で
行えばよい。
行えばよい。
ところで、帯状溝2は幅の狭いものであり、かつ深度
が大きくなると曲がりなども生じ易いので、遮水シート
3の挿入が困難となる。この遮水シート3は深度の浅い
場合においては棒状のガイドローラに沿って繰り出すよ
うにしており、深度が深くなると下端に鋼材バー等の重
りを付けて降すようにしているが、このように深度が深
くなるにつれてシート3の先端が溝2の孔壁に接触した
り、あるいは水平方向にずれたりして精度よく挿入でき
ない。
が大きくなると曲がりなども生じ易いので、遮水シート
3の挿入が困難となる。この遮水シート3は深度の浅い
場合においては棒状のガイドローラに沿って繰り出すよ
うにしており、深度が深くなると下端に鋼材バー等の重
りを付けて降すようにしているが、このように深度が深
くなるにつれてシート3の先端が溝2の孔壁に接触した
り、あるいは水平方向にずれたりして精度よく挿入でき
ない。
さらに、深度が大きいと遮水シート3相互を水平方向
に連続させる目的で、前記のごとく継手部3cを設ける場
合にもラップ幅の確保、管理等が困難である。
に連続させる目的で、前記のごとく継手部3cを設ける場
合にもラップ幅の確保、管理等が困難である。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、例え
ば、深度40m以上の大深度においても少ない構築面積で
高い遮水性が得られ、しかも施工が簡単な大深度用遮水
壁の施工法を提供することにある。
ば、深度40m以上の大深度においても少ない構築面積で
高い遮水性が得られ、しかも施工が簡単な大深度用遮水
壁の施工法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、地盤に薄壁用溝を
掘削し、該溝の下部は水セメント比W/Cが30%以下であ
って、かつ高流動化したモルタル中に補強繊維を混入し
た充填材を充填し、その上部は遮水シートを挿入し、そ
の周囲隙間をモルタルまたはコンクリートの充填材で充
填することを要旨とするものである。
掘削し、該溝の下部は水セメント比W/Cが30%以下であ
って、かつ高流動化したモルタル中に補強繊維を混入し
た充填材を充填し、その上部は遮水シートを挿入し、そ
の周囲隙間をモルタルまたはコンクリートの充填材で充
填することを要旨とするものである。
本発明によれば、薄壁用溝内のうち、大深度の下部で
は薄壁用溝内に充填する充填材は、モルタルが高流動性
であるため、充填性に優れ、未充填部が生じない。
は薄壁用溝内に充填する充填材は、モルタルが高流動性
であるため、充填性に優れ、未充填部が生じない。
また、モルタルが低水セメント比であるため、ブリー
ジングがほとんどなく止水性に富む。
ジングがほとんどなく止水性に富む。
さらに、このモルタルは補強繊維の混入で補強してい
るので、壁厚が薄くても変形性に優れ、ひび割れ等も生
じにくい。
るので、壁厚が薄くても変形性に優れ、ひび割れ等も生
じにくい。
さらに、上部では遮水シートでの止水が得られ、全体
として大深度においても少ない構築面積で高い遮水性が
得られる。
として大深度においても少ない構築面積で高い遮水性が
得られる。
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第1図は本発明の遮水壁工法の1実施例を示す斜視図
で、図中5は大深度(深度40m程度以深)の薄壁用溝で
ある。
で、図中5は大深度(深度40m程度以深)の薄壁用溝で
ある。
該薄壁用溝5は従来の遮水膜壁工法の帯状溝2と同じ
ものであり、適宜間隔で先行掘削した円形の先行ガイド
孔1間を特開昭64−80624号や特開平1−121491号公報
にあるようなチェーンカッター等の掘削機でトレンチ掘
削して形成する。
ものであり、適宜間隔で先行掘削した円形の先行ガイド
孔1間を特開昭64−80624号や特開平1−121491号公報
にあるようなチェーンカッター等の掘削機でトレンチ掘
削して形成する。
本発明はかかる薄壁用溝5を上下に分け、深度の深い
下部の部分については、先行ガイド孔1部分にセットし
たトレミー管6で充填材7を充填する。
下部の部分については、先行ガイド孔1部分にセットし
たトレミー管6で充填材7を充填する。
この充填材7は、水セメント比(W/C)が30%以下で
あり、かつ高流動性のモルタル中に、鋼繊維(スチール
ファイバー)、アラミド繊維やグラス繊維等の合成樹脂
繊維、炭素繊維(カーボンファイバー)による補強繊維
をモルタル重量に対して1〜3%混入したモルタルであ
る。
あり、かつ高流動性のモルタル中に、鋼繊維(スチール
ファイバー)、アラミド繊維やグラス繊維等の合成樹脂
繊維、炭素繊維(カーボンファイバー)による補強繊維
をモルタル重量に対して1〜3%混入したモルタルであ
る。
前記モルタルは、流動化材を使用して高流動化するも
のであり、スランプフローを40〜60cmとする。
のであり、スランプフローを40〜60cmとする。
このような充填材7で形成された止水壁は、モルタル
が水セメント比(W/C)が30%程度またはそれ以下であ
るが、高流動性のため、充填した際に薄壁用溝5内に未
充填部分が生じないし、またブリージングがほとんどな
く、その結果、ウォーターレンズなどができにくい。
が水セメント比(W/C)が30%程度またはそれ以下であ
るが、高流動性のため、充填した際に薄壁用溝5内に未
充填部分が生じないし、またブリージングがほとんどな
く、その結果、ウォーターレンズなどができにくい。
また、薄壁用溝5内でその上の上部の部分について
は、薄壁用溝5内に遮水シート3を挿入し、その周囲の
隙間を通常のモルタルやコンクリートの充填材4で充填
した。
は、薄壁用溝5内に遮水シート3を挿入し、その周囲の
隙間を通常のモルタルやコンクリートの充填材4で充填
した。
なお、遮水シート3は、不織布を芯材としてこれにゴ
ムアスファルトをコーテングした数ミリ厚さのシートで
あり、継手部3cをもって相互に連続性を持たせる。
ムアスファルトをコーテングした数ミリ厚さのシートで
あり、継手部3cをもって相互に連続性を持たせる。
このようにして、薄壁用溝5の下部では充填材7で、
また上部では遮水シート3で止水効果を得る。
また上部では遮水シート3で止水効果を得る。
以上述べたように本発明の大深度用遮水壁の施工法
は、深度の大きい部分では薄壁用溝に充填材を充填する
だけでよいので簡単に施工でき、かつモルタルはブリー
ジングが極めて少なく止水性に富み、さらに繊維補強し
ているので壁厚が薄くても変形性に優れ、ひび割れ等も
生じにくいものであり、さらに、上部では遮水シートで
の止水が得られ、全体として大深度においても少ない構
築面積で高い遮水性が得られるものである。
は、深度の大きい部分では薄壁用溝に充填材を充填する
だけでよいので簡単に施工でき、かつモルタルはブリー
ジングが極めて少なく止水性に富み、さらに繊維補強し
ているので壁厚が薄くても変形性に優れ、ひび割れ等も
生じにくいものであり、さらに、上部では遮水シートで
の止水が得られ、全体として大深度においても少ない構
築面積で高い遮水性が得られるものである。
第1図は本発明の大深度用遮水壁の施工法の第1実施例
を示す斜視図、第2図は従来例を示す斜視図である。 1……先行ガイド孔、2……帯状溝 3……遮水シート、3a……端部 3b……本体部、3c……継手部 4……充填材、5……薄壁用溝 6……トレミー管、7……充填材
を示す斜視図、第2図は従来例を示す斜視図である。 1……先行ガイド孔、2……帯状溝 3……遮水シート、3a……端部 3b……本体部、3c……継手部 4……充填材、5……薄壁用溝 6……トレミー管、7……充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 正 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−98116(JP,A) 特開 昭61−242969(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】地盤に薄壁用溝を掘削し、該溝の下部は水
セメント比W/Cが30%以下であって、かつ高流動化した
モルタル中に補強繊維を混入した充填材を充填し、その
上部は遮水シートを挿入し、その周囲隙間をモルタルま
たはコンクリートの充填材で充填することを特徴とする
大深度用遮水壁の施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004814A JP2540372B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 大深度用遮水壁の施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004814A JP2540372B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 大深度用遮水壁の施工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03208919A JPH03208919A (ja) | 1991-09-12 |
JP2540372B2 true JP2540372B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=11594213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004814A Expired - Fee Related JP2540372B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 大深度用遮水壁の施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540372B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7328900B2 (en) | 2004-07-16 | 2008-02-12 | Konami Corporation | Impact simulator actuating restraint belt using belt path displacing member and game apparatus including the impact simulator |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5398116A (en) * | 1977-02-09 | 1978-08-28 | Wataru Nakanishi | Method and device for making water stop film for soil |
JPS61242969A (ja) * | 1985-04-16 | 1986-10-29 | 東亞合成株式会社 | 下地材組成物 |
-
1990
- 1990-01-12 JP JP2004814A patent/JP2540372B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7328900B2 (en) | 2004-07-16 | 2008-02-12 | Konami Corporation | Impact simulator actuating restraint belt using belt path displacing member and game apparatus including the impact simulator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03208919A (ja) | 1991-09-12 |
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