JP2540365Y2 - 多段式立体駐車装置 - Google Patents

多段式立体駐車装置

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JP2540365Y2
JP2540365Y2 JP2677091U JP2677091U JP2540365Y2 JP 2540365 Y2 JP2540365 Y2 JP 2540365Y2 JP 2677091 U JP2677091 U JP 2677091U JP 2677091 U JP2677091 U JP 2677091U JP 2540365 Y2 JP2540365 Y2 JP 2540365Y2
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弘司 岡本
安隆 河野
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Hokoku Kogyo Co Ltd
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Hokoku Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多段式立体駐車装置に
関し、特に昇降機構を立体駐車場枠体の上部左右に収納
してなる多段式立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多段式立体駐車装置は、例えば、
特開平第1-230867号公報において開示され、図4により
示されるように構成されている。107 はエンドレスチェ
ーン駆動装置で、この装置は、概略、減速機付きモータ
124 に連結されて正逆に回転駆動される一対のスプロケ
ット121,122 と、両スプロケット間に掛け渡されたエン
ドレスチェーン120 とからなっている。そして、互いに
逆向きに移動するエンドレスチェーン120 の一方の側
に、変向案内シーブ127,128 を介して、パレット102 の
前側を吊り下げるワイヤ105 の一端が、変向案内シーブ
129,130 を介して他方の側にパレット102 の後側を吊り
下げるワイヤ106 の一端がそれぞれ連結具125,126 によ
り連結され、パレット102 の昇降装置が構成されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この多段式立体駐車装
置において、エンドレスチェーン120 の上下各チェーン
120a,120b に昇降用ワイヤ105,106 を取り付けているた
め、構造が複雑となり、昇降用ワイヤ106 を取り付ける
場合、変向案内シーブ129,130 がエンドレスチェーン12
0 に干渉し取付作業が困難であった。
【0004】また、昇降用ワイヤ105,106 は複数のシー
ブ127〜130,110fを介してパレット昇降作業を行うた
め、シーブの当接する箇所に負荷がかかる問題があっ
た。
【0005】本考案の目的は、装置の構造を簡素化し、
組立作業を容易にすると共に、昇降用ワイヤの負荷が軽
減される立体駐車装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の構成を次の通りとした。即ち、立体駐車場
枠体の上部の左右に支持フレームを前後方向に設け、該
各支持フレーム内の一端部に一つの電動機の回転力を伝
達手段を介して同時に受ける第1のギヤを第1のスプロ
ケットと一体的に配設し、該第1のギヤに、第2のスプ
ロケットを一体的に固着した第2のギヤを反転可能に係
合させ、前記各支持フレームの他端部に設けた第3のス
プロケットと前記第1のスプロケットとに第1のエンド
レスチェーンを渡架し、更に、前記第3のスプロケット
に並列に配置した第4のスプロケットと前記第2のスプ
ロケットとに第2のエンドレスチェーンを渡架し、パレ
ットの左右前端部に一端を固定した昇降用ワイヤの他端
部を固定滑車を介して前記第1のエンドレスチェーンに
連結すると共に前記パレットの左右後端部に一端を固定
した昇降用ワイヤの他端部を固定滑車を介して前記第2
のエンドレスチェーンに連結したことを特徴とする構成
とした。
【0007】
【作用】このような構成とすることにより、一つの電動
機を駆動し伝達手段を介して、駐車場枠体の左右の支持
フレーム内の一端部に配設した第1のギヤを回転する。
同時に第1のスプロケットが回転し、第3のスプロケッ
トの回転と共に第1のエンドレスチェーンが反時計回り
に回転する。従って、パレットの前端部に設けられた昇
降用ワイヤと第1のエンドレスチェーンとの連結部は後
側に移動するので昇降用ワイヤは固定滑車を介してパレ
ットを上昇させる。
【0008】また、第1のギヤの回転に伴い第2のギヤ
は反対方向に回転する。同時に第2のスプロケットが第
1のスプロケットと反対方向に回転し、第4のスプロケ
ットの回転と共に第2のエンドレスチェーンが時計回り
に回転する。従って、パレットの後端部に設けられた昇
降用ワイヤと第2のエンドレスチェーンとの連結部は前
側に移動するので昇降用ワイヤは固定滑車を介してパレ
ットを上昇させる。
【0009】このように、一つの電動機を回転すること
によりパレットを上昇させることができる。また、この
電動機を逆転することにより、前述の回転力伝達部材を
逆に運動させ、パレットを下降させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図2において、1は前後左右の四隅に立設された
柱部材であり、2は左右の柱部材1を連結する梁部材で
ある。3は車両を搭載するパレットであり、4は左右の
柱部材1にそれぞれ前後方向に取り付けられた支持フレ
ームで、パレット3の後述する昇降装置を格納する空間
を備えている。Vは立体駐車場の上下段に格納された車
両である。
【0011】図1において、左側支持フレーム4Lの後部
上に可逆転モータ5が支持フレーム4Lに対し直角に設置
されている。モータ5の回転軸6の先端にはモータ用ス
プロケット7が固着されている。左右支持フレーム4R,4
L の後方内部にそれぞれ第1反転ギヤ8R,8L が配設さ
れ、両第1反転ギヤ8R,8L は連動軸9の両端に固着され
ている。連動軸9は図面不示の軸受等を介して支持フレ
ーム4R,4L に回転自在に固定されている。又、モータ用
スプロケット7の真下に連動軸回転用スプロケット10が
連動軸6にその中心を貫通されて取り付けられ、モータ
用スプロケット7との間にチェーン11が掛け渡されてい
る。
【0012】第1反転ギヤ8R,8L の外側にスプロケット
12R,12L がそれぞれ固着されている。又、第1反転ギヤ
8R,8L に第2反転ギヤ13R,13L がそれぞれ係合され、第
2反転ギヤ13R,13L の内側にスプロケット14R,14L がが
それぞれ固着されている。支持フレーム4R,4L の前部
に、第1反転ギヤ8R,8L のスプロケット12R,12L に対応
したスプロケット15R,15L と、第2反転ギヤ13R,13L の
スプロケット14R,14L に対応したスプロケット16R,16L
が適宜手段により取り付けられている。そして、対応す
るスプロケット間にエンドレスチェーン17R,17L,18R,18
L が掛け渡されている。
【0013】パレット3の四隅には昇降用ワイヤ19RF,1
9RR,19LF,19LR の一端が固着され、パレット3前部用の
エンドレスチェーン17R,17L にワイヤ19RF,19LF の他端
が固定滑車20RF,20LF を介してアタッチメント21R,20L
によって連結され、更に、パレット3後部用のエンドレ
スチェーン18R,18L にも同様にワイヤ19の他端が固定滑
車20RR,20LR を介してアタッチメント22R,22L によって
連結されている。次に、上記のように構成した本実施例
の作用を説明する。
【0014】パレット3を上昇するには、まず、可逆転
モータ5を正転駆動(図1の矢印方向)する。モータ用
スプロケット7は同一方向に回転し、チェーン11を介し
て連動軸回転用スプロケット10も同一方向に回転する。
このスプロケット10の回転は連動軸9により左右の第1
反転ギヤ8R,8L に伝達される。第1反転ギヤ8R,8L の外
側に固着されたスプロケット12R,12L は、第1反転ギヤ
8R,8L と同一方向に回転し、このスプロケット12R,12L
の回転により、装置の前側に位置する相手のスプロケッ
ト16R,16L と共に、一方のエンドレスチェーン17R,17L
を反時計方向に運動させる。
【0015】また、第1反転ギヤ8R,8L の回転により、
この第1反転ギヤ8R,8L に係合している第2反転ギヤ13
R,13L は反対方向に回転させられる。第2反転ギヤ13R,
13Lの内側に固着されたスプロケット14R,14L は、第2
反転ギヤ13R,13L と同一方向に回転し、このスプロケッ
ト14R,14L の回転により、相手のスプロケット15R,15L
と共に、他方のエンドレスチェーン18R,18L を時計方向
に運動させる。
【0016】エンドレスチェーン17R,17L が反時計方向
に運動することにより、下側のエンドレスチェーン17R,
17L は後方に運動し、この下側のエンドレスチェーン17
R,17L に固着されたアタッチメント21R,21L を同様に後
方に移動させることになる。従って、アタッチメント21
R,21L に一端を連結された前方の昇降用ワイヤ19RF,19L
F は固定滑車20RF,20LF を介して上方に引き揚げられ
る。また、エンドレスチェーン18R,18L が時計方向に運
動することにより、下側のエンドレスチェーン18R,18L
は前方に運動し、この下側のエンドレスチェーン18R,18
L に固着されたアタッチメント22R,22L を同様に前方に
移動させることになる。従って、アタッチメント22R,22
L に一端を連結された昇降用ワイヤ19RR,19LR は固定滑
車20RR,20RL を介して上方に引き揚げられる。
【0017】このようにして、モータ5を正回転するこ
とにより、パレット3を上方に引き揚げることができ
る。また、モータ5を逆回転することにより、各回転力
伝達部材が前述とは逆方向に運動することになり、パレ
ット3を下方に下げることができる。
【0018】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、立体駐
車装置の構造を簡素化することができ、装置の組立作業
を容易にすると共に、昇降用ワイヤの負荷が軽減される
ので、装置の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多段式立体駐車場の一実施例を示す概
略図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】従来例を概念的に説明する全体斜視図である。
【符号の説明】
3 パレット 4R,4L 支持フレーム 5 電動機 8R,8L 第1のギヤ 12R,12L 第1のスプロケット 13R,13L 第2のギヤ 14R,14L 第2のスプロケット 15R,15L 第3のスプロケッチ 16R,16L 第4のスプロケット 17R,17L 第1のエンドレスチェーン 18R,18L 第2のエンドレスチェーン 19RF,19LF 前端部昇降用ワイヤ 19RR,19LR 後端部昇降用ワイヤ 20RF,20LF 前端部用固定滑車 20RR,20LR 後端部用固定滑車

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体駐車場枠体の上部の左右に支持フレ
    ームを前後方向に設け、該各支持フレーム内の一端部に
    一つの電動機の回転力を伝達手段を介して同時に受ける
    第1のギヤを第1のスプロケットと一体的に配設し、該
    第1のギヤに、第2のスプロケットを一体的に固着した
    第2のギヤを反転可能に係合させ、前記各支持フレーム
    の他端部に設けた第3のスプロケットと前記第1のスプ
    ロケットとに第1のエンドレスチェーンを渡架し、更
    に、前記第3のスプロケットに並列に配置した第4のス
    プロケットと前記第2のスプロケットとに第2のエンド
    レスチェーンを渡架し、パレットの左右前端部に一端を
    固定した昇降用ワイヤの他端部を固定滑車を介して前記
    第1のエンドレスチェーンに連結すると共に前記パレッ
    トの左右後端部に一端を固定した昇降用ワイヤの他端部
    を固定滑車を介して前記第2のエンドレスチェーンに連
    結したことを特徴とする多段式立体駐車装置。
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