JP2540337Y2 - プレス成形機 - Google Patents

プレス成形機

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JP2540337Y2
JP2540337Y2 JP1991099457U JP9945791U JP2540337Y2 JP 2540337 Y2 JP2540337 Y2 JP 2540337Y2 JP 1991099457 U JP1991099457 U JP 1991099457U JP 9945791 U JP9945791 U JP 9945791U JP 2540337 Y2 JP2540337 Y2 JP 2540337Y2
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mold
upper mold
die
reinforcing plate
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恒夫 上野
英樹 岩井
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えば熱硬化性樹脂とセ
メント等との混合物を押出成形し,これに金属補強板を
積層してなる積層板材の圧縮成形時に,圧縮成形空間部
に溜った空気を排出する空気抜き溝を有したプレス成形
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の板材成形方法を示す説明
図である。図11において,下金型35は上面および下
面が平面を有している。この下金型35の上面に金属製
の補強板21を載置し,さらに,補強板21の上に板材
18を載置し,上金型39の周辺側方部に摺動自在に設
けた角筒状の剪断部材41を下降させたのち上金型39
を続けて下降成形できる構成となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来のプレス成形機では,板材18の圧縮成形時に
上金型39と下金型35間に剪断部材41が下降して下
金型35に当接した時点で外気と隔壁された状態に形成
された圧縮成形空間部60内に空気溜りが生じる。この
状態で上金型39を下降させると前記圧縮成形空間部6
0に残留した空気は外気へ排出できにくく残留空気は圧
縮される。この圧縮空気の発生に伴って上金型39はさ
らに高圧をかけて押圧しなければならず,このため,高
品質の積層板材を得ることができないばかりか,製品サ
イクルのアップができないといった問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】これらの問題点を解決す
るために、本考案においては、平板状押出品と補強板の
積層板材を載置する下金型と、前記下金型に対向して上
方に上金型を備え、さらに、この上金型の周辺側方部に
上下摺動可能に剪断部材を配するとともに、前記下金
型、上金型および上金型とは別体で独立して移動可能な
剪断部材との3つの部材から構成され、前記下金型上の
平板状押出品を圧縮するように上金型を下降させて圧縮
仕上成形を行なうプレス成形機において、前記積層板材
成形時に、前記上金型と下金型および剪断部材に囲まれ
た圧縮成形空間部に残留する空気の空気抜き溝を、所望
の厚みの前記積層板材になるまで下降した上金型の下面
位置より上方部に位置する個所の剪断部材側と、下金型
に載置する前記補強板に形成された突起部の貫通孔から
外れた個所の下金型側にそれぞれ設けた。
【0005】
【作用】押出品と補強板を重ねて下金型上に載置する。
このあと剪断部材を下降させて下金型に当接すると,下
金型,上金型および剪断部材で囲まれた圧縮成形空間部
が形成される。次いで上金型を下降させると押出品は圧
縮成形仕上げされるが,圧縮成形空間部に残留した空気
も空気抜き溝からスムースに外部へ排出される。
【0006】
【実施例】図1ないし図7は,本考案に係る板材成形方
法を説明するために示す本考案に係る板材成形装置の実
施例を示す図であって,本実施例は,帯状に形成されて
押出される押出部材を所定の長さに切断し,この切断押
出板材に金属補強板を重ねて圧縮仕上成形を行なう例を
示しており,図1は板材成形装置の平面図,図2は同じ
く正面図,図3は押出板材と金属補強板とを積層成形し
てなる製品としての床板の斜視図,図4は成形中の状態
を示す金型と押出板材と金属補強板との縦断面図,図5
は切断後,不要物除去前の状態で示す押出板材の平面
図,図6は同じく縦断面図,図7(a)〜(d)は成形
動作を説明するために示す成形装置の正面図,図8は成
形時に圧縮成形空間部に溜った空気の排出状態を示す説
明図,図9は図8に類似したその他の実施例,図10は
図8(2)のA−Aからみた平面図を示す。
【0007】図1,図2において,全体を符号1で示す
押出成形機には,平面を対向させて機台ベース上に立設
されたエンドプラテン2とシリンダプラテン3とが設け
られており,これら両プラテン2,3の4隅は,コラム
4によって連結されている。シリンダプラテン3には,
複数個のメインシリンダ5が固定されていて,その油圧
等で進退するプランジャ6の先端部には,クロスヘッド
7が固定されており,このクロスヘッド7はブランジャ
6の進退によりコラム4に沿って進退するように構成さ
れている。
【0008】一方,エンドプラテン2には,薄形長方形
状の押出孔を備えた筒状のダイス8が嵌着されていて,
このダイス8と前記クロスヘッド7との間には,円筒状
のコンテナ9が配設されており,このコンテナ9の内孔
には,前記クロスヘッド7と一体となって進退する押出
ステム10が嵌合されている。こうすることにより,コ
ンテナ9の内孔に押出素材11を供給したのち押出ステ
ム10が前進すると,押出素材11がダイス8の押出孔
から帯状板材12となって押出されるように構成されて
いる。なお,本実施例における押出素材11は,熱硬化
性樹脂,微粒シリカおよび特殊添加材を配合したのち,
バインダ,水を適量混入して混練したものである。13
は混練した押出素材11をコンテナ9へ投入するホッパ
であり,また,14は投入された押出素材11をコンテ
ナ9内へ押込む押込シリンダである。
【0009】このように構成された押出成形機1の板材
押出経路であるダイス8前方には,多数のローラを押出
方向へ並列してなるローラコンベア15と,このローラ
コンベア15を3列並列してなるローラコンベア16と
が,板材押出方向に連続して延設されており,ローラコ
ンベア15の側方には,並列する3個のカッタ17aを
備えた切断装置17が配設されている。このカッタ17
aは,例えばピアノ線を弦として張ることにより弓状に
形成されたフライングカッタであって,押出成形機1か
ら押出されたのちローラコンベア15で搬送された帯状
板材12を,例えば1辺480mmの正方形状に形成さ
れた板材18に切断するように構成されている。なお,
製品は例えば500mm角であるが,図10に示すよう
に,圧縮時における平面方行への拡張を考慮してダイス
8からの実際の押出幅と,切断装置17による実際の切
断長とがいずれも480mm程度に設定されている。そ
して,ローラコンベア15上で切断された3個の各板材
18は,図示しない分配装置で把持されてローラコンベ
ア16の各ローラ列に分配されてそれぞれ載置されたの
ち間欠的に移送されるように構成されている。
【0010】一方,3個の板材18を移送するローラコ
ンベア16の移送終端部に続く位置には,走行方向がロ
ーラコンベア16の走行方向と直交するコンベア19を
備えた補強板搬送装置20が配設されており,この補強
板搬送装置20のコンベア19上には,例えば図1に符
号20Aで示す供給装置によって3個ずつの金属製補強
板21が機外位置で搭載され,コンベア19の走行によ
り板材18の移送に先立ちローラコンベア16の各列に
対応する停止位置まで移送されるように構成されてい
る。移送される補強板21は,例えば1mm厚程度の亜
鉛メッキ鋼板等により板材18よりもわずかに小寸法,
本実施例では例えば465mm角の正方形状に形成され
ており,この補強板21には,図6に示すように,複数
個の突起21aや小孔等を備えたいわゆるパンチングメ
タルが用いられている。そして,本実施例においては,
前記供給装置20Aに,補強板21に突起21a等を形
成させるパンチング装置が設けられている。
【0011】図2に符号22で示すものは,停止位置ま
で移送された3個の各板材18を把持して上昇−前進−
下降−把持解放−上昇−後退−下降という動作を繰返す
リフト22aを備えたバキュームリフトであって,コン
ベア19の移送終端部で停止している補強板21上へ板
材18を移送して重ねたのち押込むように構成されてい
る。また,このバキュームリフト22には,上記の動作
を繰返すリフト22aと一体のリフト22bが設けられ
ており,重ねと押込みにより一体化された板材18と補
強板21とからなる補強板材23を,上記の動作によ
り,ローラコンベア16に対応して設けたローラコンベ
ア24上へ把持から解放して載置するように構成されて
いる。なお,板材18の押込みに際しては,補強板21
に突起21aが設けられていることにより,この突起2
1aが固化前の板材18に食込んで板材18と一体化さ
れ,補強板材23となるように構成されている。
【0012】ローラコンベア24の終端部前方には,圧
縮仕上成形を行なうプレス成形機が設けられているの
で,図4と図7ないし図9の動作説明図とを併せ用いて
説明する。プレス成形機30は床面に支持されたマシン
ベース31を備えており,このマシンベース31上に敷
設されたレールには,機体側に支持された台車用シリン
ダ32で進退する台車33の車輪34が転動自在に係合
されている。35は台車33の後端部に固定された下金
型であって,台車33が前進したときにおける下金型3
5の上方には,垂直状の成形シリンダ36が機体側に支
持されて設けられており,そのピストンロッド37の下
端に固定された可動盤38の下面には,上金型39が固
定されている。
【0013】一方,前記ローラコンベア24の終端部に
は,これで移送された3個の補強板材23を把持して上
昇,前進,下降したのち把持を解放することにより,補
強板材23を,後退している台車33の下金型35上へ
載置するバキュームリフト40が設けられており,載置
後は上昇,後退,下降することにより,次の補強板材2
3を把持しに戻るように構成されている。そして,図7
(a)に示すように台車33が前進して補強板材23が
上金型39の真下に位置した状態で上金型39が下降す
ると,その下面に装着された剪断部材41が下降するこ
とにより,図5にハッチングして示すU字状の不要部2
3bが補強板材23の4隅から除去され,さらに上金型
39が下降することにより,上金型39と下金型35と
の間で補強板材23の圧縮仕上成形が行なわれるように
構成されている。
【0014】しかし,前記した補強板材23を下金型3
5上に載置し,次いで剪断部材41を下金型35に当接
するまで下降すると,下金型35,上金型39および剪
断部材41とで囲まれた圧縮成形空間部60を形成する
ことになり,このまま上金型39を下降すると圧縮成形
空間部60に残留した空気は圧縮されることになる。こ
のため,本実施例では,圧縮成形空間部60に残留した
空気を上金型39の下降にしたがってスムースに外部へ
排出が可能なように,空気抜き溝61を例えば図8に示
すように,上金型39と剪断部材41が摺動する両面の
うち剪断部材41側へ配設してある。本実施例では空気
抜き溝61の数は正方形状した剪断部材41の各側面3
9aに縦方向に等間隔で3箇所配設してある。空気抜き
溝61の横断面は円形形状を有している。なお,本考案
では空気抜き溝61の横断面形状を円形に限定するもの
でなく,例えば,三角形,四角形などの多角形にしても
よい。
【0015】本実施例では,押出素材11を押出成形機
1によって押出成形された後,適宜な大きさに切断して
1辺480mmの正方形状に形成された板材18を,圧
縮仕上成形を行なうプレス成形機30の下金型35上に
載置し,剪断部材41を下降させる。このとき,図10
に示すように剪断部材41と板材18は相似形状を有し
た状態にあり,上金型39の下降に伴って板材18は圧
縮されながら剪断部材41方向へ拡張成形される。この
ため,圧縮成形空間部60内に残留する空気も空気抜き
溝61から均等に素早く排出される。
【0016】また,図9は空気抜き溝61を下金型35
に配設した場合であって,下金型35の上面から下面に
到る縦方向に例えば正方形状の頂点部分4個と,対角線
の交点部分に1個の空気抜き溝61を設けた。空気抜き
溝61の横断面積は直径10mmの円形形状を有してい
る。なお,本考案では空気抜き溝61の横断面形状を円
に限定するものでなく,三角,四角などの多角形状にし
てもよい。
【0017】なお,不要部23aの除去により,図3に
示すように成形品50の4隅には,この成形品50を床
材として用いる場合に配線を取出したりするためのU字
形の溝50aが形成される。
【0018】さらに,台車33の前端部には,成形品受
取台42が固定されており,成形後に可動盤38が上昇
しかつ台車33が後退したのち,上金型39から押出さ
れて落下する成形品50を受取るように構成されてい
る。また,成形品50を受取った成形品受取台42は,
前述した成形のための台車33の前進時に台車33とと
もに成形機30外へ前進し,図1に鎖線50Aで示す位
置を占めるように構成されている。そしてこの位置には
バキュームリフト43が設けられており,鎖線50Aで
示す成形品を把持して上昇,前進,下降したのち把持を
解放することにより,成形品50が,パレット供給台4
4から供給されるパレット45上へ3枚ずつ搭載された
のち,ラック46上へ積込まれるように構成されてい
る。符号47は前記不要部23aすなわち屑材を回収す
るコンベアである。
【0019】以上のように構成された板材成形装置の動
作を説明する。ホッパ13内へ前述した組成,例えば熱
硬化性樹脂,微粒シリカおよび特殊添加材を配合したも
のにバインダ,水を適量混入して混練した押出素材11
を投入すると,この押出素材11は,脱気を行なわれな
がら押込シリンダ14によってコンテナ9内へ押込まれ
る。そこで,メインシリンダ5のプランジャ6を前進さ
せると,クロスヘッド7を介して押出ステム10が前進
し,押出素材11を押すので,押出素材11は,ダイス
8の押出孔から,例えば480mm幅の表面が平滑な帯
状板材12としてローラコンベア15上へ押出されて移
送される。
【0020】ローラコンベア15で移送される帯状板材
12は,移送途中において切断装置17のカッタ17a
により例えば480mmごとに切断され,480mm角
の正方形状板材18となってローラコンベア15上に,
移送方向に並列する。このとき,図示しない移載装置が
作動し,その把持部材が板材18を1個ずつ把持して上
昇−移動−下降という運動をするので,板材18は,ロ
ーラコンベア16の各列に1個ずつ移載されて移送方向
と直交する方向に並列し,ローラコンベア16によって
移送される。
【0021】一方,補強板搬送装置20のコンベア19
上には,供給装置20Aのパンチング装置によって多数
の突起21aが形成された例えば1mm厚程度の亜鉛メ
ッキ鋼板等により板材18よりもわずかに小寸法,本実
施例では例えば465mm角の正方形状に形成された補
強板21が,移載されており,これらの補強板21は板
材18の移送に先立ってコンベア19で移送され,ロー
ラコンベア16とローラコンベア24との間の空間部上
方に移送されている。そこで,バキュームリフト22が
作動し,そのリフト22aが,停止位置まで移送された
3個の各板材18を把持して上昇−前進−下降−把持解
放−上昇−後退−下降という動作を繰返すことにより,
コンベア19の移送終端部で停止している補強板21上
へ板材18を移送して重ねたのち押込むので,固化前の
板材18は,製品寸法である500mm角になるように
拡張されて圧縮され,補強板21の突起21aは固化前
の板材18に食込み板材18と一体化されて補強板材2
3となる。
【0022】また,このバキュームリフト22には,上
記の動作を繰返すリフト22aと一体のリフト22bが
設けられているので,重ねと押込みにより一体化された
板材18と補強板21とからなる補強板材23を把持し
たリフト22bは,上記リフト22aの動作に連動し,
ローラコンベア16に対応して設けたローラコンベア2
4上へ把持から解放されて載置されたのち,ローラコン
ベア24の走行によりその終端部まで移送されて停止す
る。
【0023】このとき,図7(a)に示す台車用シリン
ダ32のピストンロッドは後退していて台車33は図7
(b)に示すようにローラコンベア24側へ引出されて
おり,また,成形シリンダ36のピストンロッド37が
後退していて可動盤38とこれに固定された上金型39
とは上昇している。そして,上金型39には,前回の成
形サイクルで成形された成形品50が保持されている。
この状態でバキュームリフト40のリフトがローラコン
ベア24の終端部で停止している前記3個の補強板材2
3を把持して上昇,前進,下降したのち把持を解放する
ことにより,図7(c)に示すように,補強板材23
は,後退している台車33の下金型35上へ載置され
る。また,上金型39に保持されていた成形品50は,
上金型39から押出されて落下し,成形品受取台42で
受取られる。
【0024】次いで図7(d)に示すように,台車用シ
リンダ32のピストンロッドが前進して台車33が前進
し,バキュームリフト40が空になってローラコンベア
24側へ戻るとともに,下金型35の真上に位置する上
金型39が空になる。この状態で成形シリンダ36のピ
ストンロッド37が前進して可動盤38とともに上金型
39が下降するが,この下降に際しては,先ず剪断部材
41が下金型35上の補強板材23に作用してその4隅
から図5にハッチングして示すU字形の不要部23aを
剪断により除去し,さらに上金型39が下降し続けるこ
とにより,補強部材23の板材18が圧縮されると同時
に4方へ拡張し,例えば480mm角のものが500m
m角になるように上金型39と下金型35との間で補強
板材23の圧縮仕上成形が行なわれる。ここで,上金型
39の下降に伴って補強板材23の圧縮成形が行なわれ
るとき,圧縮成形空間部60内に残留する空気は空気抜
き溝61を通って外部へスムースに排出される。(図
8,図9)この圧縮仕上成形では,補強板21に突起2
1aが形成されていることにより,これが板材18に食
い込むので,板材18と補強板21とが強固に一体化さ
れる。
【0025】一方,台車33の前進により上金型39の
真下から台車33とともに前進した成形品受取台42上
の成形品50には,図7(e)に示すようにバキューム
リフト43のリフトが作用してこれを把持し,上昇,前
進したのち下降して把持を解放することにより,成形品
50が,パレット供給台44から供給されるパレット4
5上へ3枚ずつ搭載され,さらにラック46上へ積込ま
れる。一方,補強板材23から除去された不要部23a
すなわち屑材はコンベア47で搬送されて集積される。
【0026】このようにして仕上成形が行なわれた結
果,図3に符号50で示すように,板材18と補強板2
1とが重ねられて固着されたほぼ正方形状の成形品50
が得られる。成形品50の4隅には,この成形品50を
例えばOA機器が設けられた事務所等の床材として用い
た場合,配線を取出したりするためのU字形の溝20a
が,プレス30の仕上成形によって得られる。
【0027】なお,本実施例では帯状板材12を切断し
て得た板材18を,補強板21上に供給してこれら板材
18と補強板21とを重ねた状態で搬送してプレス成形
により板材18と補強板21とを圧縮成形する例を示し
たが,上記補強板21は,必ずしもこれを設ける必要が
ない。
【0028】
【考案の効果】以上説明したことからも明らかなように
本考案によれば、平板状押出品と補強板の積層板材を載
置する下金型と、前記下金型に対向して上方に上金型を
備え、さらに、この上金型の周辺側方部に上下摺動可能
に剪断部材を配するとともに、前記下金型、上金型およ
び上金型とは別体で独立して移動可能な剪断部材との3
つの部材から構成され、前記下金型上の平板状押出品を
圧縮するように上金型を下降させて圧縮仕上成形を行な
うプレス成形機において、前記積層板材成形時に、前記
上金型と下金型および剪断部材に囲まれた圧縮成形空間
部に残留する空気の空気抜き溝を、所望の厚みの前記積
層板材になるまで下降した上金型の下面位置より上方部
に位置する個所の剪断部材側と、下金型に載置する前記
補強板に形成された突起部の貫通孔から外れた個所の下
金型側にそれぞれ設けたことにより、圧縮成形空間部に
残留する空気が素早く排出でき、高品質の成形品が得ら
れるとともに、製品サイクルが大幅にアップする。ま
た、板材と補強板に残留する空気も排されやすくなる
ため圧縮仕上成形時に板材と補強板の密着性が向上し高
い曲げ強度を有した成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板材成形方法を説明するために示す板材成形装
置の平面図である。
【図2】板材成形方法を説明するために示す板材成形装
置の正面図である。
【図3】押出板材と金属補強板とを積層成形してなる成
形品の斜視図である。
【図4】成形中の状態を示す金型と押出板材と金属補強
板との縦断面図である。
【図5】切断後,不要物除去前の状態で示す押出板材の
平面図である。
【図6】切断後,不要物除去前の状態で示す押出板材の
縦断面図である。
【図7】成形動作を説明するために示す成形装置の正面
図である。
【図8】成形時に圧縮成形空間部に溜った空気の排出状
態を示す説明図である。
【図9】図8に類似したその他の実施例である。
【図10】図8のA−Aからみた平面図である。
【図11】従来の板材成形方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 押出成形機 5 メインシリンダ 8 ダイス 11 押出素材 12 帯状板材 13 ホッパ 14 押出品移載装置 15 ローラコンベア 16 ローラコンベア 17 切断装置 18 板材 19 コンベア 20 補強板搬送装置 21 補強板 22 バキュームリフト 23 補強板材 24 ローラコンベア 30 プレス成形機 32 台車用シリンダ 33 台車 35 下金型 36 成形シリンダ 39 上金型 40 バキュームリフト 50 成形品 60 圧縮成形空間部 61 空気抜き溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状押出品と補強板の積層板材載置
    する下金型と、前記下金型に対向して上方に上金型を備
    え、さらに、この上金型の周辺側方部に上下摺動可能に
    剪断部材を配するとともに、前記下金型、上金型および
    上金型とは別体で独立して移動可能な剪断部材との3つ
    の部材から構成され、前記金型上の平板状押出品を圧
    縮するように上金型を下降させて圧縮仕上成形を行なう
    プレス成形機において、前記積層板材成形時に、前記上
    金型と下金型および剪断部材に囲まれた圧縮成形空間部
    に残留する空気の空気抜き溝を、所望の厚みの前記積層
    板材になるまで下降した上金型の下面位置より上方部に
    位置する個所の剪断部材側と、下金型に載置する前記補
    強板に形成された突起部の貫通孔から外れた個所の下金
    型側にそれぞれ設けたことを特徴とするプレス成形機。
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