JP2540266B2 - スラッジ排出注入工法と注入装置 - Google Patents
スラッジ排出注入工法と注入装置Info
- Publication number
- JP2540266B2 JP2540266B2 JP4141166A JP14116692A JP2540266B2 JP 2540266 B2 JP2540266 B2 JP 2540266B2 JP 4141166 A JP4141166 A JP 4141166A JP 14116692 A JP14116692 A JP 14116692A JP 2540266 B2 JP2540266 B2 JP 2540266B2
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- Japan
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- injection
- nozzle
- jet
- sludge
- stage
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は軟弱地盤の安定、構築物
の基礎、地山の支保等を目的として施工されるスラッジ
排出注入工法と装置に関するものである。
の基礎、地山の支保等を目的として施工されるスラッジ
排出注入工法と装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、地盤硬化材の注入には高圧注入と
低圧注入があり、高圧注入には更に置換充填と圧密充填
とが考えられ固結時間による緩結、瞬結注入形態による
多段注入、複合注入等多くの工法が開発されてきた。
低圧注入があり、高圧注入には更に置換充填と圧密充填
とが考えられ固結時間による緩結、瞬結注入形態による
多段注入、複合注入等多くの工法が開発されてきた。
【０００３】しかし、いずれの場合においても一気に硬
化材が対象地盤に吸収、含浸されるものではなく、多量
の上昇スラッジが発生している。
化材が対象地盤に吸収、含浸されるものではなく、多量
の上昇スラッジが発生している。
【０００４】この上昇スラッジに対する対応策として、
上昇スラッジを積極的に排出するスラッジ排出注入工法
が開発され、その１つとしてロッド挿入口にスラッジ吸
引部を設けて吸引ポンプにより余剰スラッジの吸引を行
って外部に排出するスラッジ吸引注入工法が開発されて
いる。
上昇スラッジを積極的に排出するスラッジ排出注入工法
が開発され、その１つとしてロッド挿入口にスラッジ吸
引部を設けて吸引ポンプにより余剰スラッジの吸引を行
って外部に排出するスラッジ吸引注入工法が開発されて
いる。
【０００５】また、噴射ノズルを上下に縦列して設け、
上段噴射ノズルから清水、下段噴射ノズルから硬化材を
噴射して清水による事前改良によって硬化材の飛距離伸
長を図る工法も開発されている。
上段噴射ノズルから清水、下段噴射ノズルから硬化材を
噴射して清水による事前改良によって硬化材の飛距離伸
長を図る工法も開発されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする問題点】ロッド挿入口にスラ
ッジ吸引部を設けて吸引ポンプによりスラッジ吸引を行
う工法は、上昇スラッジの吸引路をロッド挿入孔のクリ
アランスに求めるので、注入装置の構造を単純化でき、
孔内圧の高まりによる自然の上昇力を利用する点でスラ
ッジの押上げ排出に無理がない等の利点が挙げられてい
る。
ッジ吸引部を設けて吸引ポンプによりスラッジ吸引を行
う工法は、上昇スラッジの吸引路をロッド挿入孔のクリ
アランスに求めるので、注入装置の構造を単純化でき、
孔内圧の高まりによる自然の上昇力を利用する点でスラ
ッジの押上げ排出に無理がない等の利点が挙げられてい
る。
【０００７】しかし、ロッド挿入孔のクリアランスはス
ラッジの吸引路としては最小限のものであり、孔内圧の
急激な高まりに対応しきれず目詰まりを生ずるという難
点がある。
ラッジの吸引路としては最小限のものであり、孔内圧の
急激な高まりに対応しきれず目詰まりを生ずるという難
点がある。
【０００８】この難点に対応して注入ロッド径より極端
に大きい挿入孔としたのでは、硬化材等の噴射圧が減殺
されて、肝心な注入の方に影響が生ずるのである。一
方、噴射ノズルの目詰まりには前記清水による事前改良
も粘性土を洗い流すので有効であるが、上下に縦列して
設けられる噴射ノズルの間隔を大きく取らないと清水噴
射が噴射硬化材を希釈してしまう問題があり、間隔を大
きく取れば下段噴射ノズルが上段噴射ノズルの噴射軌跡
に達するまで、無駄な掘削や噴射が行われるという問題
がある。
に大きい挿入孔としたのでは、硬化材等の噴射圧が減殺
されて、肝心な注入の方に影響が生ずるのである。一
方、噴射ノズルの目詰まりには前記清水による事前改良
も粘性土を洗い流すので有効であるが、上下に縦列して
設けられる噴射ノズルの間隔を大きく取らないと清水噴
射が噴射硬化材を希釈してしまう問題があり、間隔を大
きく取れば下段噴射ノズルが上段噴射ノズルの噴射軌跡
に達するまで、無駄な掘削や噴射が行われるという問題
がある。
【０００９】また、ロッド挿入孔のクリアランスが上昇
スラッジの吸引路となるため、どうしてもクリアランス
が広げられ、硬化材等の噴射圧が減殺されるというクリ
アランスの狭隘による目詰まりとは二律背反のジレンマ
がある。
スラッジの吸引路となるため、どうしてもクリアランス
が広げられ、硬化材等の噴射圧が減殺されるというクリ
アランスの狭隘による目詰まりとは二律背反のジレンマ
がある。
【００１０】このジレンマの存在は、スラッジ排出注入
工法を不完全なものとし、対象地盤中のスラッジは、そ
のまま地中の密度を高め、硬化材の噴射圧を減殺する方
向に働くと共に、注入された硬化材を希釈してその純度
を低くする。
工法を不完全なものとし、対象地盤中のスラッジは、そ
のまま地中の密度を高め、硬化材の噴射圧を減殺する方
向に働くと共に、注入された硬化材を希釈してその純度
を低くする。
【００１１】これが固結強度にも影響を与えるのは勿論
で、ロッド挿入孔を利用するスラッジ排出注入工法にお
いては、上昇スラッジのスムーズな排出と硬化材噴射力
の強化とが大きな課題とされいるものである。
で、ロッド挿入孔を利用するスラッジ排出注入工法にお
いては、上昇スラッジのスムーズな排出と硬化材噴射力
の強化とが大きな課題とされいるものである。
【００１２】
【問題点を解決するための手段】本発明は、ロッド挿入
孔を利用するスラッジ排出注入工法の利点を活かし、そ
の課題とされる上昇スラッジのスムーズな排出と硬化材
噴射力の強化を共に達成しようとするもので、以下の方
法によりこれを解決した。
孔を利用するスラッジ排出注入工法の利点を活かし、そ
の課題とされる上昇スラッジのスムーズな排出と硬化材
噴射力の強化を共に達成しようとするもので、以下の方
法によりこれを解決した。
【００１３】即ち、断面角形の注入ロッドを用い、先端
側壁に下段噴射ノズルと上段噴射ノズルを同一方向に向
けて縦列に設け、両噴射ノズルの噴射方向を噴流の進行
方向に拡開する方向に角度づけ、２つの噴射ノズルの間
隔を、噴射流の先端において噴流側端縁が互いに接触す
るように設定した。
側壁に下段噴射ノズルと上段噴射ノズルを同一方向に向
けて縦列に設け、両噴射ノズルの噴射方向を噴流の進行
方向に拡開する方向に角度づけ、２つの噴射ノズルの間
隔を、噴射流の先端において噴流側端縁が互いに接触す
るように設定した。
【００１４】この下段噴射ノズルと上段噴射ノズルは核
ノズルと囲周ノズルから成る重合形態を採り、下段噴射
ノズルの核ノズルから硬化材、囲周ノズルからエアー
を、上段噴射ノズルの核ノズルから清水、囲周ノズルか
らエアーをそれぞれ噴射しつつ注入ロッドを回動操作し
て注入を行うと共に、注入時にロッド挿入孔のクリアラ
ンスから上昇する泥水スラッジを排出する。
ノズルと囲周ノズルから成る重合形態を採り、下段噴射
ノズルの核ノズルから硬化材、囲周ノズルからエアー
を、上段噴射ノズルの核ノズルから清水、囲周ノズルか
らエアーをそれぞれ噴射しつつ注入ロッドを回動操作し
て注入を行うと共に、注入時にロッド挿入孔のクリアラ
ンスから上昇する泥水スラッジを排出する。
【００１５】
【作用】断面角形の注入ロッド１が回動すると、注入ロ
ッドの稜1aの部分と面1bの部分に張り出しの差だけロッ
ド挿入孔にクリアランスＫを生ずる。なお、注入ロッド
の断面形状は実施例として四角形を用いているが、五角
形、六角形と多角形になる程クリアランスＫが小さくな
り、三角形を用いれば最も大きく取ることが出来る。
ッドの稜1aの部分と面1bの部分に張り出しの差だけロッ
ド挿入孔にクリアランスＫを生ずる。なお、注入ロッド
の断面形状は実施例として四角形を用いているが、五角
形、六角形と多角形になる程クリアランスＫが小さくな
り、三角形を用いれば最も大きく取ることが出来る。
【００１６】噴射ノズルは下段噴射ノズル２、上段噴射
ノズル３とも注入ロッド１の面1bの部分に設けられてい
るから、いずれもクリアランスＫを介して噴射が行わ
れ、ノズル口が直接周辺土壌に接触することがなく、目
詰まりが起きにくい。
ノズル３とも注入ロッド１の面1bの部分に設けられてい
るから、いずれもクリアランスＫを介して噴射が行わ
れ、ノズル口が直接周辺土壌に接触することがなく、目
詰まりが起きにくい。
【００１７】下段噴射ノズル２の核ノズル21から硬化
材、或いは固結強度増強剤を混入した硬化材、囲周ノズ
ル22からエアーを、上段噴射ノズル３の核ノズル31から
清水、或いはポリマー溶液を混入した清水、囲周ノズル
32からエアーをそれぞれ噴射すると、硬化材と清水はそ
れぞれエアーに抱合されて噴流の噴射圧力が防護され、
穿孔力を維持しつつ周辺土壌を破砕撹拌する。
材、或いは固結強度増強剤を混入した硬化材、囲周ノズ
ル22からエアーを、上段噴射ノズル３の核ノズル31から
清水、或いはポリマー溶液を混入した清水、囲周ノズル
32からエアーをそれぞれ噴射すると、硬化材と清水はそ
れぞれエアーに抱合されて噴流の噴射圧力が防護され、
穿孔力を維持しつつ周辺土壌を破砕撹拌する。
【００１８】上段噴射ノズル３の核ノズル31から噴射さ
れるポリマー溶液を混入した清水は、ポリマー溶液が有
している適度の粘性により噴流が拡散されることなく収
束され、ポリマー溶液を混入しない清水に比して数倍の
破砕力を持つに至る。
れるポリマー溶液を混入した清水は、ポリマー溶液が有
している適度の粘性により噴流が拡散されることなく収
束され、ポリマー溶液を混入しない清水に比して数倍の
破砕力を持つに至る。
【００１９】一方、下段噴射ノズル２の核ノズル21から
噴射される固結強度増強剤を混入した硬化材は、対象地
盤中において硬化材中の固結強度増強剤が核ノズル31か
ら噴射されるポリマー溶液と反応して極めて強度の高い
硬化材層を造成する。
噴射される固結強度増強剤を混入した硬化材は、対象地
盤中において硬化材中の固結強度増強剤が核ノズル31か
ら噴射されるポリマー溶液と反応して極めて強度の高い
硬化材層を造成する。
【００２０】噴流が所定距離に到達して減衰すると、周
辺土壌中の粘性土や地下水と混合された清水は、泥水ス
ラッジとして減衰抱合エアーのエアリフト効果と孔内圧
によってクリアランスＫを上昇して吸引排出され、硬化
材は清水によって破砕洗浄されスラッジが除去されて空
隙率の増した周辺土壌に浸透充填される。
辺土壌中の粘性土や地下水と混合された清水は、泥水ス
ラッジとして減衰抱合エアーのエアリフト効果と孔内圧
によってクリアランスＫを上昇して吸引排出され、硬化
材は清水によって破砕洗浄されスラッジが除去されて空
隙率の増した周辺土壌に浸透充填される。
【００２１】また、下段噴射ノズルと上段噴射ノズルは
同一方向に向けて縦列に設けられ、両噴射ノズルの噴射
方向を噴流の進行方向に拡開する方向に角度づけられて
いるので、２つの噴射ノズルの間隔を通常より狭くして
短いロッドスペースで並行する噴流の調整が可能とな
る。
同一方向に向けて縦列に設けられ、両噴射ノズルの噴射
方向を噴流の進行方向に拡開する方向に角度づけられて
いるので、２つの噴射ノズルの間隔を通常より狭くして
短いロッドスペースで並行する噴流の調整が可能とな
る。
【００２２】更に、噴射流の先端において噴流側端縁が
互いに接触するように設定されているので、上下噴射ノ
ズルの噴流は接触角度に応じて変化し、注入環境に応じ
てその変化を利用することができる。
互いに接触するように設定されているので、上下噴射ノ
ズルの噴流は接触角度に応じて変化し、注入環境に応じ
てその変化を利用することができる。
【００２３】下段噴射ノズルと上段噴射ノズルの上下間
隔は、上段噴射ノズルと下段噴射ノズルの噴射流の各軌
跡が拡散した噴射流の先端側縁において僅かに接触する
間隔位置に設定されているので、上段噴射ノズルの噴流
と下段噴射ノズルの噴射流が掠めるようにして噴射流の
先端を推進するので、硬化材噴流の到達距離を延長する
ことができる。
隔は、上段噴射ノズルと下段噴射ノズルの噴射流の各軌
跡が拡散した噴射流の先端側縁において僅かに接触する
間隔位置に設定されているので、上段噴射ノズルの噴流
と下段噴射ノズルの噴射流が掠めるようにして噴射流の
先端を推進するので、硬化材噴流の到達距離を延長する
ことができる。
【００２４】本発明は、スラッジ吸引注入工法がロッド
挿入孔を利用するために生ずる機密性の弱点を補完し噴
射効果を発揮させるため、上段からの噴射清水にポリマ
ー溶液を、下段からの噴射硬化材に固結強度増強剤を、
それぞれ混入することにより噴流の破砕力を増強し、注
入効果を高めることによりスラッジ吸引注入工法の長所
を引き出すものである。
挿入孔を利用するために生ずる機密性の弱点を補完し噴
射効果を発揮させるため、上段からの噴射清水にポリマ
ー溶液を、下段からの噴射硬化材に固結強度増強剤を、
それぞれ混入することにより噴流の破砕力を増強し、注
入効果を高めることによりスラッジ吸引注入工法の長所
を引き出すものである。
【００２５】
【実施例】以下図面に従って本発明の実施例を説明す
る。１は稜1aと面1bを有する断面角形の注入ロッドで操
作機構４によって支持され、前進、後退、回転等の作動
を与えられる。
る。１は稜1aと面1bを有する断面角形の注入ロッドで操
作機構４によって支持され、前進、後退、回転等の作動
を与えられる。
【００２６】注入ロッド１の稜1aの部分に対する面1bの
部分の先端部側壁には、いずれも重合形態の下段噴射ノ
ズル２と上段噴射ノズル３とが設けられ、各原料槽から
スイベル５を介して供給を受けて下段噴射ノズル２の核
ノズル21から固結強度増強剤が混入された硬化材、囲周
ノズル22からエアーを、上段噴射ノズル３の核ノズル31
からポリマー溶液が混入された清水、囲周ノズル32から
エアーをそれぞれ地中に噴射する。
部分の先端部側壁には、いずれも重合形態の下段噴射ノ
ズル２と上段噴射ノズル３とが設けられ、各原料槽から
スイベル５を介して供給を受けて下段噴射ノズル２の核
ノズル21から固結強度増強剤が混入された硬化材、囲周
ノズル22からエアーを、上段噴射ノズル３の核ノズル31
からポリマー溶液が混入された清水、囲周ノズル32から
エアーをそれぞれ地中に噴射する。
【００２７】なお、固結強度増強剤としては鉱炉スラグ
なども用いられるが、硫酸カルシウムを主剤とするもの
が市販されている。
なども用いられるが、硫酸カルシウムを主剤とするもの
が市販されている。
【００２８】下段噴射ノズル２と上段噴射ノズル３は、
同一方向に向けて縦列に設けられており、並行或いは両
噴射ノズルの噴射方向を噴流の進行方向に拡開する方向
に角度づけられ、更に、下段噴射ノズル２と上段噴射ノ
ズル３の上下間隔が、上段噴射ノズル３と下段噴射ノズ
ル２の噴射流の各軌跡が拡散した噴射流の先端側縁にお
いて僅かに接触する間隔位置に設定されている。
同一方向に向けて縦列に設けられており、並行或いは両
噴射ノズルの噴射方向を噴流の進行方向に拡開する方向
に角度づけられ、更に、下段噴射ノズル２と上段噴射ノ
ズル３の上下間隔が、上段噴射ノズル３と下段噴射ノズ
ル２の噴射流の各軌跡が拡散した噴射流の先端側縁にお
いて僅かに接触する間隔位置に設定されている。
【００２９】６はスラッジ吸引部で吸引ポンプ61の作動
により上昇スラッジを積極的に吸引し、フィルタープレ
ス７に送入され、スラッジは脱水されてケーキ化され、
濾過された濾過水だけが流過して排水部71から排出され
清水噴射用水等として再び注入ロッド１に供給される。
により上昇スラッジを積極的に吸引し、フィルタープレ
ス７に送入され、スラッジは脱水されてケーキ化され、
濾過された濾過水だけが流過して排水部71から排出され
清水噴射用水等として再び注入ロッド１に供給される。
【００３０】なお、スラッジ吸引については、必ずしも
吸引ポンプによって積極的に吸引せず、内圧によって自
然に排出してもよい。以上のような装置システムを用
い、注入ロッド１は回転等の適宣手段によって対象地盤
に下降挿入される。
吸引ポンプによって積極的に吸引せず、内圧によって自
然に排出してもよい。以上のような装置システムを用
い、注入ロッド１は回転等の適宣手段によって対象地盤
に下降挿入される。
【００３１】所定深度において、上段噴射ノズル３の核
ノズル31からポリマー溶液が混入された清水Ｂ、囲周ノ
ズル32からエアーＡ、更に下段噴射ノズル２の核ノズル
21から固結強度増強剤が混入された硬化材Ｃ、囲周ノズ
ル22からエアーＤを高圧力で噴射しながら注入ロッド１
を回転上昇させ、更にポンプ61を作動させると噴射と洗
浄によって飽和状態となった泥水スラッジが注入ロッド
１の回動によって構成されたクリアランスＫに沿って上
昇してフィルタープレス７に送入される。
ノズル31からポリマー溶液が混入された清水Ｂ、囲周ノ
ズル32からエアーＡ、更に下段噴射ノズル２の核ノズル
21から固結強度増強剤が混入された硬化材Ｃ、囲周ノズ
ル22からエアーＤを高圧力で噴射しながら注入ロッド１
を回転上昇させ、更にポンプ61を作動させると噴射と洗
浄によって飽和状態となった泥水スラッジが注入ロッド
１の回動によって構成されたクリアランスＫに沿って上
昇してフィルタープレス７に送入される。
【００３２】下段噴射ノズル２から高圧噴射された硬化
材は、上段噴射ノズル３からの清水噴射による洗浄とス
ラッジ吸引によって空隙率の増した周辺土壌を撹拌混合
して円柱上に地盤硬化材注入層を造成して行く。
材は、上段噴射ノズル３からの清水噴射による洗浄とス
ラッジ吸引によって空隙率の増した周辺土壌を撹拌混合
して円柱上に地盤硬化材注入層を造成して行く。
【００３３】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、注
入ロッド１が回動すると、注入ロッドの稜1aの部分と面
1bの部分に張り出しの差だけロッド挿入孔にクリアラン
スＫが生じ、スムーズな泥水スラッジの排出と噴射ノズ
ル口の保護により噴射圧を効果的にする。
入ロッド１が回動すると、注入ロッドの稜1aの部分と面
1bの部分に張り出しの差だけロッド挿入孔にクリアラン
スＫが生じ、スムーズな泥水スラッジの排出と噴射ノズ
ル口の保護により噴射圧を効果的にする。
【００３４】更に、上段噴射ノズル３の噴流と下段噴射
ノズル２の噴射流が掠めるようにして互いに噴射流の先
端を推進するので、硬化材噴流の到達距離を伸長し、或
いは接触角度によって伸長距離を制限して純度の高い大
経の硬化材注入層が造成でき、作業面、コスト面の両面
から効率を高める効果がある。
ノズル２の噴射流が掠めるようにして互いに噴射流の先
端を推進するので、硬化材噴流の到達距離を伸長し、或
いは接触角度によって伸長距離を制限して純度の高い大
経の硬化材注入層が造成でき、作業面、コスト面の両面
から効率を高める効果がある。
【００３５】
【図１】本発明の実施例で施工状況を示す全体説明図
【図２】注入ロッド先端部の拡大説明図
【図３】地中挿入され回動する状況を示す注入ロッドの
横断面平面図 １ 注入ロッド 1a 注入ロッドの稜部 1b 注入ロッドの面部 ２ 下段噴射ノズル 21 下段噴射ノズルの核ノズル 22 下段噴射ノズルの囲周ノズル ３ 上段噴射ノズル 31 上段噴射ノズルの核ノズル 32 上段噴射ノズルの囲周ノズル ４ 操作機構 ５ スイベル ６ スラッジ吸引部 61 吸引ポンプ ７ フィルタープレス 71 排水部 Ａ 噴射エアー Ｂ 噴射清水 Ｃ 噴射硬化材 Ｄ 噴射エアー Ｋ クリアランス
横断面平面図 １ 注入ロッド 1a 注入ロッドの稜部 1b 注入ロッドの面部 ２ 下段噴射ノズル 21 下段噴射ノズルの核ノズル 22 下段噴射ノズルの囲周ノズル ３ 上段噴射ノズル 31 上段噴射ノズルの核ノズル 32 上段噴射ノズルの囲周ノズル ４ 操作機構 ５ スイベル ６ スラッジ吸引部 61 吸引ポンプ ７ フィルタープレス 71 排水部 Ａ 噴射エアー Ｂ 噴射清水 Ｃ 噴射硬化材 Ｄ 噴射エアー Ｋ クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−174412（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−304115（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−5517（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−107013（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−41523（ＪＰ，Ｕ)
Claims (4)
- 【請求項１】 先端側壁に重合構造による下段噴射ノズ
ルと上段噴射ノズルを同一方向に向けて縦列に設け、２
つの噴射ノズルの間隔を、噴射流の先端において噴流側
端縁が互いに接触するように設定した断面角形の注入ロ
ッドを対象地盤に挿入し、下段噴射ノズルの核ノズルか
ら硬化材、囲周ノズルからエアーを、上段噴射ノズルの
核ノズルから清水、囲周ノズルからエアーをそれぞれ噴
射し硬化材噴流が清水噴流に僅かに巻き込まれるように
しつつ注入ロッドを回動操作して注入を行うと共に、注
入時に上昇する泥水スラッジを排出することを特徴とす
るスラッジ排出注入工法 - 【請求項２】 下段噴射ノズルと上段噴射ノズルの噴射
方向を噴流の進行方向に拡開する方向に角度づけて設定
するようにした「請求項１」記載のスラッジ排出注入工
法 - 【請求項３】 上段からの噴射清水にポリマー溶液を、
下段からの噴射硬化材に固結強度増強剤を、それぞれ混
入するようにした「請求項１」又は「請求項２」記載の
スラッジ排出注入工法 - 【請求項４】 先端側壁に重合構造による下段噴射ノズ
ルと上段噴射ノズルを同一方向に向けて縦列に設け、２
つの噴射ノズルの間隔を、噴射流の先端において噴流側
端縁が互いに接触するように設定した断面角形の注入ロ
ッドを、前進・後退・回動機構によって支持して成る硬
化材注入装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4141166A JP2540266B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | スラッジ排出注入工法と注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4141166A JP2540266B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | スラッジ排出注入工法と注入装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0762642A JPH0762642A (ja) | 1995-03-07 |
| JP2540266B2 true JP2540266B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=15285675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4141166A Expired - Lifetime JP2540266B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | スラッジ排出注入工法と注入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2540266B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20160325323A1 (en) | 2013-09-09 | 2016-11-10 | Reinhard Heuser | The use of a jetting process for decontaminating contaminated soil or the contents of supply or storage tanks |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61229014A (ja) * | 1985-04-03 | 1986-10-13 | Taguchi Kenkyusho:Kk | 軟弱地盤改良工法 |
| JPS62174412A (ja) * | 1986-01-29 | 1987-07-31 | N I T:Kk | 地盤硬化層の造成方法及びその装置 |
| JPH0281167A (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 医事用計算機における月替処理方式 |
| JPH0654007B2 (ja) * | 1989-05-17 | 1994-07-20 | 株式会社エヌ、アイ、ティ | 地盤硬化材注入における四重管の高圧均等噴射法 |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP4141166A patent/JP2540266B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH0762642A (ja) | 1995-03-07 |
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