JP2540037Y2 - ユニットケーブルの分岐接続部 - Google Patents

ユニットケーブルの分岐接続部

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JP2540037Y2
JP2540037Y2 JP4845892U JP4845892U JP2540037Y2 JP 2540037 Y2 JP2540037 Y2 JP 2540037Y2 JP 4845892 U JP4845892 U JP 4845892U JP 4845892 U JP4845892 U JP 4845892U JP 2540037 Y2 JP2540037 Y2 JP 2540037Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ユニットケーブルの分
岐部に係り、特に、圧着コネクタで圧着固定した被分岐
線の導体と分岐線の導体との分岐接続部を絶縁テープを
巻き付けるようなことがなく、熟練を要せず簡単に絶縁
することができ、射出圧力に左右されず常に一定した品
質のユニットケーブルを得ることのできるユニットケー
ブルの分岐接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の住宅のユニット化に伴い、建設資
材をユニット化し、建設資材ユニットを住宅供給メーカ
ーの工場で大半を製造し、現場において各ユニットのブ
ロックを組み立てて建設するようになっている。このよ
うなユニット住宅方式における屋内配線も電気工事人が
天井裏等の現場において、接続する複数本の各ケーブル
を切断して端末の被覆材を剥離し、圧着コネクタを用い
て各端末を接続した後、絶縁処理を施して行っている。
ところが、天井裏等の現場空間は、狭く、このような狭
い場所でケーブルの接続処理等の配線施工をするには、
時間が必要以上に掛かり、ケーブルの完全な接続、接続
部の絶縁性などの点で、品質の安全性を欠く原因となっ
ていた。また、ケーブル接続部の処理に樹脂モールドを
施す場合、現場に加硫金型等を持っていってケーブル接
続部の取付加工時にモールド作業を行うため作業に長時
間を要し、実用性に欠けるという問題があった。
【0003】そこで、近年、作業性を高めるため、ケー
ブルの分岐接続処理を予めプレアッセンブリー化して形
成した住宅ハーネス(ユニットケーブル)が開発されて
いる。
【0004】従来の分岐接続処理を行ったユニットケー
ブルの分岐部200は、図9に示す如き構造となってい
る。すなわち、分岐する電線210のシース及び絶縁体
を一部剥離し導体220を露出する。一方、電線210
に接続する電線230のシース及び絶縁体を一部剥離し
導体240を露出する。そして、この導体220と導体
240を圧着コネクタ250によって圧着接続し、この
上に絶縁材260を巻き付け電線210のシースの部分
から電線230のシースの部分にかけて全体を合成樹脂
材によりモールド被覆して構成している。絶縁材260
には、熱収縮チューブ、自己融着テープ、絶縁キャップ
等が用いられる。270、280は取付フランジで、分
岐部200の両側端に樹脂モールドによって成形される
ものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このように従来のユニ
ットケーブルの分岐接続部は、シース及び絶縁体を剥離
して導体220を露出した分岐する電線210と同様に
シース及び絶縁体を剥離して導体240を露出した分岐
する電線230を圧着コネクタ250を用いて圧着接続
し、この上に圧着コネクタ250を覆うように絶縁材2
60を巻き付けた複数本の接続部をまとめ、全体を合成
樹脂材によりモールド被覆している。このため、樹脂モ
ールドの際に樹脂の射出圧力によって圧着コネクタ25
0によって圧着接続した分岐導体接続部が上下方向のい
ずれか一方に片寄ってしまうことがある。この分岐導体
接続部の片寄りは、分岐導体接続部に対するモールドの
厚さの減少を来し、分岐導体接続部の片寄りが甚だしい
場合には、樹脂モールド部の表面に分岐導体接続部が飛
び出てしまい、常に一定した品質を得ることができない
という問題点を有している。
【0006】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、圧着コネクタで圧着固定した被分岐線の導体と
分岐線の導体との分岐接続部を絶縁テープを巻き付ける
ことなく、熟練を要せず簡単に確実に絶縁することがで
き、射出圧力に左右されず常に一定した品質のユニット
ケーブルを得ることができ、加工工数の削減を図ること
のできるユニットケーブルの分岐接続部を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のユニットケーブルの分岐接続部は、平板上
に所定間隔でピン状突起を立設してなるセパレータを複
数列設け、該セパレータの分岐路内に幹線の導体と分岐
線の導体とを接続した接続部を収納し、前記セパレータ
と、前記幹線の一部と、前記分岐接続した接続部と、前
記分岐線の一部とを樹脂モールドしたものである。
【0008】また、上記目的を達成するために、本考案
のユニットケーブルの分岐接続部は、平板上に所定間隔
で複数の切欠を設けた隔壁を立設してなるセパレータの
分岐路内に幹線の導体と分岐線の導体とを接続した接続
部を収納し、前記セパレータと、前記幹線の一部と、前
記分岐接続した接続部と、前記分岐線の一部とを樹脂モ
ールドしたものである。
【0009】さらに、本考案のユニットケーブルの分岐
接続部は、平板上に所定間隔で複数の切欠を設けた隔壁
を立設してなるセパレータの分岐路内に幹線の導体と分
岐線の導体とを接続した接続部を収納し、前記セパレー
タの該分岐路内に収納する分岐導体接続部を押さえ込む
蓋体を覆い被せ、前記蓋体を覆い被せたセパレータと、
前記幹線の一部と、前記分岐接続した接続部と、前記分
岐線の一部とを樹脂モールドしたものである。
【0010】そして、セパレータの側部に壁面取り付け
用の取付具を設けるのが好ましい。
【0011】
【作用】幹線の接続部のシース及び絶縁体を剥離して導
体を露出させ、幹線に接続する分岐線の先端のシース及
び絶縁体を剥離して導体を露出させる。しかる後、幹線
の導体と分岐線の導体とを圧着コネクタで圧着固定して
接続する。この圧着コネクタで接続した接続部を平板上
にピン状突起を所定間隔で立設して列をなし分岐路を形
成するセパレータの分岐路内に各接続部同志が接触しな
いように収納する。そして、セパレータと、幹線の一部
と、分岐接続した接続部と、前記分岐線の一部とを樹脂
モールドする。このときセパレータがピン状突起を所定
間隔で立設して列をなすように設けられているため、モ
ールド用樹脂を封入した際にモールド用樹脂がピン状突
起間をぬって細部にまで行き渡り、品質を一定に保つこ
とができる。
【0012】また、幹線の接続部のシース及び絶縁体を
剥離して導体を露出させ、幹線に接続する分岐線の先端
のシース及び絶縁体を剥離して導体を露出させる。しか
る後、幹線の導体と分岐線の導体とを圧着コネクタで圧
着固定して接続する。この圧着コネクタで接続した接続
部を平板上に複数の切欠を設けた隔壁を所定間隔を持っ
て立設し分岐路を形成するセパレータの分岐路内に各接
続部が接触しないように収納する。そして、セパレータ
と、幹線の一部と、分岐接続した接続部と、前記分岐線
の一部とを樹脂モールドする。このときセパレータを構
成する隔壁に複数の切欠を設けているため、モールド用
樹脂を封入した際にモールド用樹脂が隔壁に設けられた
複数の切欠を通って細部にまで行き渡ることができ、品
質を一定に保つことができる。
【0013】また、圧着コネクタで接続した接続部を平
板上に複数の切欠を設けた隔壁を所定間隔を持って立設
し分岐路を形成するセパレータの各分岐路内に各接続部
が接触しないように収納した後、このセパレータの分岐
路内に収納した分岐導体接続部を押さえ込む蓋体を覆い
被せる。そして、蓋体を覆い被せたセパレータと、幹線
の一部と、分岐接続した導体と、分岐線の一部とを樹脂
モールドする。この樹脂モールドした際に、セパレータ
に蓋体を覆い被せても、セパレータを構成する隔壁に複
数の切欠を設けているため、モールド用樹脂を封入した
際にモールド用樹脂が隔壁に設けられた複数の切欠を通
って細部にまで行き渡ることができ、品質を一定に保つ
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。 《第1実施例》 図1には、本考案に係るユニットケーブルの分岐接続部
の第1実施例が示されている。
【0015】図において、1はユニットケーブルの分岐
接続部である。3は電源線であり、分岐線2を各相毎に
接続する。分岐線2は、本実施例においては6本であ
り、分岐部の線数は、分岐線2及び電源線3を含め7本
である。分岐線2は、電線の先端から所定距離シース及
び絶縁体を剥離し導体4を露出する。また、電源線3の
方も、電源線3の先端から所定距離シース及び絶縁体を
剥離し導体5を露出する。そして、各相毎の導体を集合
して圧着コネクタ6によって圧着接続する。
【0016】7はセパレータで、分岐線2と電源線3と
の接続部を各接続部が互いに接触しないように分離する
ためのものである。8は平板状に形成される底板で、
9、10、11、12は底板8上に所定間隔を持ってピ
ン状突起9A〜9F、10A〜10F、11A〜11
F、12A〜12Fを複数本(本実施例においては、6
本)設けて形成するピン突起列である。この立設する隔
壁で、このピン突起列9とピン突起列10とによって分
岐路13が、ピン突起列10とピン突起列11とによっ
て分岐路14が、ピン突起列11とピン突起列12とに
よって分岐路15がそれぞれ形成されている。
【0017】16、17は取付具で、ユニットケーブル
の分岐部1を屋内の壁面に取り付けるためのものであ
る。この取付具16、17には、ビス(図示せず)を嵌
合するビス穴18、19が設けられている。
【0018】分岐線2の導体4と電源線3の導体5とを
接続する場合は、まず、分岐線2の先端から所定距離シ
ース及び絶縁体を剥離し導体4を露出し、電源線3の方
も、電源線3の先端から所定距離シース及び絶縁体を剥
離し導体5を露出する。そして、この導体4と導体5を
圧着コネクタ6によって線心の各相毎に圧着接続し、し
かる後、図1の矢印A、B、Cに示す如く、圧着接続部
をセパレータ7のピン突起列9、10、11、12によ
って形成される分岐路13、14、15にそれぞれの圧
着接続部が互いに接触しないよう別々の分岐路に嵌入す
る。
【0019】そして、このセパレータ7の分岐路13、
14、15に嵌合して構成される分岐接続部は、図3、
図4に示す如きモールド用金型によって、合成樹脂20
によって樹脂モールドされる。図において、21は下金
型で、ユニットケーブルの分岐接続部の下側の金型を構
成している。22は下型収納部で、幹線となる電源線3
と複数の分岐線2の圧着接続部を収納するところであ
る。23は凹部で、U字状に形成され、下型収納部22
の一端部略中央に設けられている。24は凹部で、凹部
23同様U字状に形成され、下型収納部22の他端部略
中央に設けられている。25はピンで、凹部23に立設
されている。26はピンで、凹部24に立設されてい
る。27は収納部11内に樹脂を封入する穴である。
【0020】28は上金型で、ユニットケーブルの分岐
接続部の上側の金型を構成し、この上金型28と下金型
21とによってユニットケーブルの分岐接続部の樹脂モ
ールド金型を構成している。この上金型28は、図4に
示す如き構成を有している。すなわち、29は上型収納
部で、幹線となる電源線3と複数の分岐線2の圧着接続
部を下金型21と合わせて収納するところである。30
は凹部で、U字状に形成され、上型収納部29の一端部
略中央に設けられている。この凹部30は、下金型21
の凹部23と同一の形状を有している。
【0021】31は段差部形成突起部で、円柱状に形成
されており、上金型28を下金型21に重ね合わせた際
に、底板8の取付具16の上端部に当接し、段差部を形
成するためのものである。32は位置決突起部で、ピン
状に形成され先端が球状形成されている。この位置決突
起部32は、底板8の取付具16に穿設されたビス穴1
8に嵌合できる大きさの径に形成されており、上金型2
8を下金型21に重ね合わせた際に、位置決突起部32
が底板8の取付具16のビス穴18に嵌合し、上金型2
8と段差部形成突起部31の位置決めを行っている。3
3は凹部で、U字状に形成され、上型収納部29の他端
部略中央に設けられている。この凹部33は、下金型2
1の凹部24と同一の形状を有している。
【0022】34は段差部形成突起部で、段差部形成突
起部31と同様円柱状に形成されており、底板8の取付
具17に穿設されたビス穴19よりも大きい径に形成さ
れている。この段差部形成突起部36は、上金型28を
下金型21に重ね合わせた際に、底板8の取付具17の
上端部に当接し、段差部を形成するためのものである。
35は位置決突起部で、ピン状に形成され先端が球状形
成されている。この位置決突起部35は、底板8の取付
具17に穿設されたビス穴19に嵌合できる大きさの径
に形成されており、上金型28を下金型21に重ね合わ
せた際に、図4に示す如く、位置決突起部35が底板8
の取付具17のビス穴19に嵌合し、上金型28と段差
部形成突起部34の位置決めを行っている。
【0023】36はケーブル押えで、上金型28と下金
型21の端部に当接し上型収納部29と下型収納部22
から突出する幹線となる電源線3と複数の分岐線2の圧
着接続部を押さえると共に上下金型内に樹脂を射出した
際に、樹脂が飛び出ないように押さえるものである。こ
のケーブル押え36は、押え板37と押え板38の2つ
の押え板によって構成されている。39、40は電源線
3と複数の分岐線2を嵌挿する溝である。
【0024】このように上金型28と下金型21とによ
って樹脂モールドされ、成形されたユニットケーブルの
分岐接続部41は、図5に示す如く両側端にユニットケ
ーブル取付部42、43を有している。そして、このセ
パレータ7の分岐路13、14、15に嵌合した圧着接
続部は、モールド用金型によって、図2に示す如く、分
岐線2のシースの部分から電源線3のシースの部分にか
けて全体を合成樹脂20によりモールド被覆する。この
モールド用金型内に樹脂を加圧封入する際にセパレータ
7によって互いに隣接する圧着接続部同士が接触するこ
とはない。なお、この分岐路13、14、15は、圧着
接続部の厚さよりも若干幅狭く形成されており、分岐路
13、14、15を圧着接続部の厚さよりも若干幅狭く
形成することによって圧着接続部を分岐路13、14、
15に圧入する形となり、より押さえ効果を持たすこと
ができる。
【0025】《第2実施例》 図6には、本考案に係るユニットケーブルの分岐接続部
の第2実施例が示されている。
【0026】図において、50はユニットケーブルの分
岐接続部である。3は電源線であり、分岐線2を各相毎
に接続する。分岐線2は、図1に図示の第1実施例同様
6本であり、分岐部の線数は、分岐線2及び電源線3を
含め7本である。分岐線2は、電線の先端から所定距離
シース及び絶縁体を剥離し導体4を露出する。また、電
源線3の方も、電源線3の先端から所定距離シース及び
絶縁体を剥離し導体5を露出する。そして、各相毎の導
体を集合して圧着コネクタ6によって圧着接続する。
【0027】51はセパレータで、図1に図示の第1実
施例に示されるセパレータ7と同様、分岐線2と電源線
3との接続部を各接続部が互いに接触しないように分離
するためのものである。52は平板状に形成される底板
で、53、54、55、56は底板52上に所定間隔を
持って立設する隔壁で、この隔壁53と隔壁54とによ
って分岐路57が、隔壁54と隔壁55とによって分岐
路58が、隔壁55と隔壁56とによって分岐路59が
それぞれ形成されている。この隔壁53には、山型の切
欠60が複数個(本実施例では、2個)設けられてい
る。同様に、隔壁54には山型の切欠61が、隔壁55
には山型の切欠62が、隔壁56には山型の切欠63が
それぞれ複数個(本実施例では、2個)設けられてい
る。
【0028】16、17は取付具で、ユニットケーブル
の分岐部1を屋内の壁面に取り付けるためのものであ
る。この取付具16、17には、ビス(図示せず)を嵌
合するビス穴18、19が設けられている。
【0029】分岐線2の導体4と電源線3の導体5とを
接続する場合は、まず、分岐線2の先端から所定距離シ
ース及び絶縁体を剥離し導体4を露出し、電源線3の方
も、電源線3の先端から所定距離シース及び絶縁体を剥
離し導体5を露出する。そして、この導体4と導体5を
圧着コネクタ6によって線心の各相毎に圧着接続し、し
かる後、図1の矢印D、E、Fに示す如く、圧着接続部
をセパレータ51の隔壁53、54、55、56によっ
て形成される分岐路57、58、59にそれぞれの圧着
接続部が互いに接触しないよう別々の分岐路に嵌入す
る。
【0030】そして、このセパレータ51の分岐路5
7、58、59に嵌合して構成される分岐接続部は、図
3、図4に示す如きモールド用金型によって、合成樹脂
20(図6には図示されていない)によって樹脂モール
ドされる。
【0031】《第3実施例》 図7には、本考案に係るユニットケーブルの分岐接続部
の第3実施例が示されている。
【0032】図において、70はセパレータで、図1に
示す分岐線2と電源線3との圧着コネクタ6を用いた圧
着接続部を圧着接続部が互いに接触しないように分離す
るためのもので、図6において説明したセパレータ51
と全く同様のものである。71は平板状に形成される底
板で、72、73、74、75は底板71上に所定間隔
を持って立設する隔壁で、この隔壁72と隔壁73とに
よって分岐路76が、隔壁73と隔壁74とによって分
岐路77が、隔壁74と隔壁75とによって分岐路78
がそれぞれ形成されている。この隔壁72には、山型の
切欠79が複数個(本実施例では、2個)設けられてい
る。同様に、隔壁73には山型の切欠80が、隔壁74
には山型の切欠81が、隔壁75には山型の切欠82が
それぞれ複数個(本実施例では、2個)設けられてい
る。
【0033】83、84、85、86(84は隠れてお
り、図7には現されていない)は係合部で、係合部8
3、84は隔壁72の両下端部に、係合部85、86は
隔壁75の両下端部にそれぞれ設けられている。87、
88は取付具で、ユニットケーブルの分岐部1を屋内の
壁面に取り付けるためのものである。
【0034】90は蓋体で、セパレータ70に覆い被せ
るためのものである。この蓋体90は、セパレータ70
が上部開放なので、セパレータ70の分岐路76、7
7、78に嵌合した電線の接続部が飛び出さないように
覆い被せてロックするものである。図において、91は
平板状に形成される天板で、92、93、94、95は
天板91の四隅にそれぞれ立設する係止杆である。9
6、97、98、99は爪部で、係止杆92、93、9
4、95の先端に設けられている。この爪部96、9
7、98、99は、係合部83、84、85、86に図
8に示す如く、それぞれ係合するように構成されてい
る。
【0035】このように蓋体90によってセパレータ7
0の上部を覆うことによって、接続部は、左右、上下方
向に確実に包囲され、射出圧力により、接続部の動きは
あっても、その範囲内の動きしかできなく、確実にモー
ルドできる。
【0036】100、101は穴で、モールド用金型を
用いて図8に示す如く、合成樹脂20によって樹脂モー
ルドする際にセパレータ90内にモールド樹脂が十分流
入するように形成されたものである。
【0037】なお、セパレータ70の底板71と蓋体9
0の天板91との間隔をモールド厚さより狭くすれば、
蓋体90は完全にモールド内に納まり外見上の見栄えも
良くなる。
【0038】
【考案の効果】本考案は、上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0039】請求項1のユニットケーブルの分岐接続部
においては、平板上に所定間隔でピン状突起を立設して
なるセパレータを複数列設け、該セパレータの分岐路内
に幹線の導体と分岐線の導体とを接続した接続部を収納
し、前記セパレータと、前記幹線の一部と、前記分岐接
続した接続部と、前記分岐線の一部とを樹脂モールドし
て構成しているため、圧着コネクタで圧着固定した幹線
の導体と分岐線の導体との分岐接続部を絶縁テープを巻
き付けることなく、熟練を要せず簡単に確実に絶縁する
ことができ、かつ射出圧力に左右されず常に一定した品
質のユニットケーブルを得ることができ、さらに加工工
数の削減を図ることができる。
【0040】請求項2のユニットケーブルの分岐接続部
においては、平板上に所定間隔で複数の切欠を設けた隔
壁を立設してなるセパレータの分岐路内に幹線の導体と
分岐線の導体とを接続した接続部を収納し、前記セパレ
ータと、前記幹線の一部と、前記分岐接続した接続部
と、前記分岐線の一部とを樹脂モールドして構成してい
るため、圧着コネクタで圧着固定した幹線の導体と分岐
線の導体との分岐接続部を絶縁テープを巻き付けること
なく、熟練を要せず簡単に確実に絶縁することができ、
かつ射出圧力に左右されず常に一定した品質のユニット
ケーブルを得ることができ、さらに加工工数の削減を図
ることができる。
【0041】請求項3のユニットケーブルの分岐接続部
においては、平板上に所定間隔で複数の切欠を設けた隔
壁を立設してなるセパレータの分岐路内に幹線の導体と
分岐線の導体とを接続した接続部を収納し、前記セパレ
ータの該分岐路内に収納する分岐導体接続部を押さえ込
む蓋体を覆い被せ、前記蓋体を覆い被せたセパレータ
と、前記幹線の一部と、前記分岐接続した接続部と、前
記分岐線の一部とを樹脂モールドして構成しているた
め、圧着コネクタで圧着固定した幹線の導体と分岐線の
導体との分岐接続部を絶縁テープを巻き付けることな
く、熟練を要せず簡単に確実に絶縁することができ、か
つ射出圧力に左右されず常に一定した品質のユニットケ
ーブルを得ることができ、さらに加工工数の削減を図る
ことができる。
【0042】請求項4のユニットケーブルの分岐接続部
においては、セパレータの側部に壁面取り付け用の取付
具を設けて構成しているため、どこにでも簡単に短時間
で取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るユニットケーブルの分岐接続部の
第1実施例を示す組立構成図である。
【図2】樹脂モールドしたユニットケーブルの分岐接続
部を示す一部切欠断面図である。
【図3】図1に図示のユニットケーブルの分岐接続部を
樹脂モールドする樹脂モールド金型の全体構成斜視図で
ある。
【図4】図3に図示の樹脂モールド金型の上金型の全体
斜視図である。
【図5】図3に図示の樹脂モールド金型によって樹脂モ
ールドしたユニットケーブルの分岐接続部の全体斜視図
である。
【図6】本考案に係るユニットケーブルの分岐接続部の
第2実施例を示す組立構成図である。
【図7】本考案に係るユニットケーブルの分岐接続部の
第3実施例を示す組立構成図である。
【図8】樹脂モールドした図7に図示のユニットケーブ
ルの分岐接続部の一部切欠断面図である。
【図9】従来の樹脂モールドしたユニットケーブルの分
岐部の一部切欠断面図である。
【符号の説明】
1,50………………………………………ユニットケー
ブルの分岐接続部 2………………………………………………分岐線 3………………………………………………電源線 6………………………………………………圧着コネクタ 7,51,70………………………………セパレータ 8,52,71………………………………底板 9,10,11,12………………………ピン突起列 9A〜9F,10A〜10F,11A〜11F,12A
〜12F…………ピン状突起 13,14,15,57,58,5976,77,78
……………………………分岐路 16,17,87,89……………………取付具 20……………………………………………合成樹脂 53,54,55,56,72,73,74,75……
………………隔壁 60,61,62,63,79,80,81,82……
………………係合部 80……………………………………………蓋体 81……………………………………………天板 82,83,84,85……………………係止杆 86,87,88,89……………………爪部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板上に所定間隔でピン状突起を立設し
    てなるセパレータを複数列設け、該セパレータの分岐路
    内に幹線の導体と分岐線の導体とを接続した接続部を収
    納し、前記セパレータと、前記幹線の一部と、前記分岐
    接続した接続部と、前記分岐線の一部とを樹脂モールド
    してなるユニットケーブルの分岐接続部。
  2. 【請求項2】 平板上に所定間隔で複数の切欠を設けた
    隔壁を立設してなるセパレータの分岐路内に幹線の導体
    と分岐線の導体とを接続した接続部を収納し、前記セパ
    レータと、前記幹線の一部と、前記分岐接続した接続部
    と、前記分岐線の一部とを樹脂モールドしてなるユニッ
    トケーブルの分岐接続部。
  3. 【請求項3】 平板上に所定間隔で複数の切欠を設けた
    隔壁を立設してなるセパレータの分岐路内に幹線の導体
    と分岐線の導体とを接続した接続部を収納し、前記セパ
    レータの該分岐路内に収納する分岐導体接続部を押さえ
    込む蓋体を覆い被せ、前記蓋体を覆い被せたセパレータ
    と、前記幹線の一部と、前記分岐接続した接続部と、前
    記分岐線の一部とを樹脂モールドしてなるユニットケー
    ブルの分岐接続部。
  4. 【請求項4】 上記セパレータの側部に壁面取り付け用
    の取付具を設けてなるユニットケーブルの分岐接続部。
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