JPH11111361A - シールド電線用防水保護カバー - Google Patents

シールド電線用防水保護カバー

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JPH11111361A
JPH11111361A JP27464297A JP27464297A JPH11111361A JP H11111361 A JPH11111361 A JP H11111361A JP 27464297 A JP27464297 A JP 27464297A JP 27464297 A JP27464297 A JP 27464297A JP H11111361 A JPH11111361 A JP H11111361A
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wire
lower case
electric wire
terminal
shielded
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JP27464297A
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Takashi Okawa
崇 大川
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド電線の端末部分を防水保護する際
に、作業工数が少なく、良好な作業性で、かつ一定のシ
ール性能を有し、シールド電線の端末部分を確実に防水
保護する。 【解決手段】 本発明の防水保護カバー15は、半割と
されて合わせ状態で内部にシールド電線1の端末部分6
が収容される電線端末収容室16を形成する上下ケース
部材17、18と、電線端末収容室16内に充填されて
上下ケース部材17、18の合わせ状態でシールド電線
1の端末部分6が挟み込まれるシール材19、20とか
らなり、上下ケース部材17、18間に、シールド電線
1の芯線2及び編組線4とジョイント端子8を介して接
続された接地用電線9がそれぞれ支持されて上下ケース
部材17、18間から引き出される引き出し電線支持部
21を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド電線の端
末部分を防水保護するシールド電線用防水保護カバーに
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、シールド電線1を示す。このシ
ールド電線1は、芯線2、3の周囲が絶縁状態で編組線
4で覆われ、編組線4の周囲が芯線2、3と共に絶縁外
皮5で覆われて形成されている。このシールド電線1の
端末部分6では、芯線2、3が露出するように、絶縁外
皮5を皮むきした後に編組線4をよじってひとまとめに
している。そして、図6に示すように、芯線2、3の端
末には端子7、7がそれぞれ接続され、編組線4にはジ
ョイント端子8を介して接地用電線9が接続される。接
地用電線9の端末には、接地用の端子(シールド端子)
10が接続される。
【0003】このように形成されたシールド電線1の端
末部分6及びジョイント端子8は、図7に示すように、
ジョイント端子8で接続された部分にビニールテープ1
1を巻き付けた後に、ブチルゴム12で端末部分6の全
体を覆い、このブチルゴム12の周囲にビニールテープ
を巻き付けている。これにより、ジョイント端子8によ
る接続部分及びシールド電線1の端末部分6が防水保護
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なシールド電線1の端末部分6及びジョイント端子によ
る接続部分の防水構造では、ビニールテープ11をジョ
イント端子8による接続部分に巻き付ける工程、端末部
分6全体をブチルゴム12で覆う工程、ブチルゴム12
の周囲にビニールテープ11を巻き付ける工程が必要と
なり、作業工数が多いので作業に手間がかかるという問
題がある。
【0005】また、ブチルゴム12の周囲にビニールテ
ープ11を巻き付ける作業では、ブチルゴム12が粘着
性を有しているため巻き付けにくく作業性が悪いという
問題がある。
【0006】また、ブチルゴム12の周囲にビニールテ
ープ11を巻き付ける作業では、手作業であるためビニ
ールテープで11覆った状態にばらつきが生じやすく一
定のシール性能を有する防水構造を得ることができない
という問題がある。
【0007】さらに、端末部分6全体をビニールテープ
11で巻き付けたとしても、芯線2、3間、芯線3と接
地用電線9間に隙間ができてしまいこの隙間から内部に
水が浸入する恐れがある。
【0008】そこで、本発明は、シールド電線の端末部
分を防水保護する際に、作業工数が少なく、良好な作業
性で、かつ一定のシール性能を有し、シールド電線の端
末部分を確実に防水保護することができるシールド電線
用保護カバーの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、芯線の周囲が絶縁状態で編組線
により覆われたシールド電線の端末部分に用いられて防
水保護するシールド電線用防水保護カバーであって、半
割とされて合わせ状態で内部に前記シールド電線の端末
部分及び編組線と接地用電線とを接続するジョイント端
子が収容される電線端末収容室を形成する上下ケース部
材と、前記電線端末収容室内に充填されて前記上下ケー
ス部材の合わせ状態でシールド電線の端末部分及びジョ
イント端子が挟み込まれるシール材とからなり、前記上
下ケース部材間に、上下ケース部材間から引き出される
前記芯線及び前記接地用電線がそれぞれ支持される引き
出し電線支持部を設けたことを特徴としている。
【0010】このシールド電線用防水保護カバーでは、
上下ケース部材間の電線端末収容室内にシールド電線の
端末部分を収容し、芯線及び接地用電線を電線支持部に
支持して上下ケース部材間から引き出した後に、上下ケ
ース部材を合わせ状態とする。上下ケース部材を合わせ
状態とすると、ジョイント端子を介して接続された編組
線と接地用電線との接続部分及びシールド電線の端末部
分がシール材に挟み込まれる。これにより、シールド電
線の端末部分が防水保護カバーにより防水保護される。
【0011】この場合、シールド電線の端末部分を上下
ケース部材間に挟み込むだけでシールド電線の端末部分
を防水保護することができるので、ビニールテープを巻
き付ける等の作業が不要になり、作業工数が低減する。
また、シール材の周囲をビニールテープで巻き付ける等
の面倒な作業が不要になるので作業性が向上する。さら
に、上下ケース部材の間に編組線と接地用電線との接続
部分及びシールド電線の端末部分を挟み込むだけなの
で、作業にばらつきが生じにくく、一定のシール性能を
有する防水構造が得られ、しかも、シールド電線の端末
部分を確実に防水保護することができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、前記引き出し電線支持部が、前記下ケース
部材の底壁から突設されて前記芯線及び前記接地用電線
がそれぞれ挿入・保持される複数の支持溝を形成する複
数のリブと、前記上ケース部材に設けられて上下ケース
部材の合わせ状態で前記支持溝内に挿入・保持された前
記芯線及び前記接地用電線を下ケース部材側へ押圧する
押圧壁とから形成されていることを特徴としている。
【0013】このシールド電線用防水保護カバーでは、
下ケース部材にシールド電線の端末部分及び、編組線と
接地用電線との接続部分を収容し、芯線及び接地用電線
を支持溝内に挿入・保持させた後に、上下ケース部材を
合わせ状態とすると、シールド電線の端末部分及び編組
線と接地用電線との接続部分がシール材に挟み込まれ
る。これと共に、押圧壁が芯線及び接地用電線を下ケー
ス部材の底壁側へ押圧する。これにより、芯線及び接地
用電線が上下ケース部材間の電線引き出し側に確実に保
持される。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明であって、前記複数のリブが、シールド電線の端末側
で前記下ケース部材の幅方向に沿って所定の間隔で配置
された複数の端末側突起と、前記下ケース部材の電線引
き出し側で下ケース部材の幅方向に沿って所定の間隔で
配置された複数の引き出し側突起とからなり、前記押圧
壁が前記上下のケース部材の合わせ状態で前記端末側突
起と前記引き出し側突起との間に挿入されて、前記端末
側突起間を通り前記引き出し側突起間に挿入・保持され
た芯線及び接地用電線を押圧することを特徴としてい
る。
【0015】このシールド電線用保護カバーでは、下ケ
ース部材にシールド電線の端末部分及び、編組線と接地
用電線とのジョイント端子による接続部分を収容し、芯
線及び接地用電線を支持溝内に挿入・保持させた後に、
上下ケース部材を合わせ状態とすると、シールド電線の
端末部分及び編組線と接地用電線との接続部分がシール
材に挟み込まれる。これと共に、押圧壁が端末側突起と
引き出し側突起との間に挿入され、芯線及び接地用電線
を下ケース部材の底壁側へ押圧する。
【0016】この発明では、芯線及び接地用電線は、複
数の端末側突起間を通り、複数の引き出し側突起間に挿
入・保持され、端末突起と引き出し突起との間が押圧壁
により下ケース部材の底壁側へ押圧されるので、芯線及
び接地用電線が上下ケース部材間の電線引き出し側に確
実に保持される。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれか一項に記載の発明であって、前記下ケー
ス部材の底壁からシールド電線の端末部が挿入・支持さ
れる凹部を有する電線載置壁が突設されていることを特
徴としている。
【0018】このシールド電線用防水保護カバーでは、
上下ケース部材間の電線端末収容室内にシールド電線の
端末部分を収容する場合、下ケース部材の電線載置壁の
凹部に、シールド電線の端末部分を挿入・支持させる。
【0019】これにより、シールド電線の端末部分を上
下ケース部材間の電線端末収容室内での所定の位置に容
易に位置決めすることができる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか一項に記載の発明であって、前記下ケー
ス部材の底壁から立設された4本の固定リブからなるジ
ョイント端子固定部が設けられていることを特徴として
いる。
【0021】このシールド電線用防水保護カバーでは、
編組線と接地用電線とを接続するジョイント端子を、下
ケース部材上の4本の固定リブによって固定することに
より、ジョイント端子が不用意に移動することがなくな
り、シール材で確実に挟み込むことができる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項2乃至請求
項5のいずれか一項に記載の発明であって、前記複数の
リブ間の支持溝を形成する対向面が、弧状に突設されて
前記芯線及び前記接地用電線が隣接するリブにより挟持
されることを特徴としている。
【0023】このシールド電線用保護カバーでは、支持
溝を形成する複数のリブの対向面が弧状に形成されてい
るので、隣接するリブ間の支持溝内に芯線及び接地用電
線を押し込むことにより、芯線及び接地用電線を上下ケ
ース部材間に容易に挿入・保持することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシールド電線
用防水保護カバーの実施実施形態について図面を用いて
説明する。図1はシールド電線用保護カバー(以下「保
護カバー」という)15の上下ケース部材17、18を
開いた状態を示す平面図であり、図2は斜視図である。
また、図3は、上下ケース部材17、18の合わせ状態
を示す斜視図である。
【0025】本実施形態で防水保護されるシールド電線
1は、芯線2、3の周囲が絶縁状態で編組線4により覆
われ、編組線4は、芯線2、3と共に絶縁外皮5によっ
て覆われている。このシールド電線1の端末部分6は、
芯線2、3が所定の長さだけ露出するように絶縁外皮5
が皮むきされている。また、編組線4はよじることによ
りひとまとめにされ、ジョイント端子8を介して接地用
電線9と接続されている。このシールド電線1の端末部
分6及び、ジョイント端子8による接続部分とが防水保
護カバー15内に収容されて防水保護されている。
【0026】図1及び図2に示すように、本実施形態の
防水保護カバー15は、半割とされて合わせ状態で内部
にシールド電線1の端末部分6及びジョイント端子8に
よる接続部分が収容される電線端末収容室16を形成す
る上下ケース部材17、18と、電線端末収容室16内
に充填されて上下ケース部材17、18の合わせ状態で
シールド電線1の端末部分6及びジョイント端子8が挟
み込まれるシール材19、20とからなる。また、上下
ケース部材17、18間に、シールド電線1の芯線2、
3及び編組線4とジョイント端子8を介して接続された
接地用電線9がそれぞれ支持されて上下ケース部材1
7、18間から引き出される引き出し電線支持部21が
設けられている。
【0027】下ケース部材18は、底壁22と、この底
壁22の両側に立設された側壁23、24とでコ字型断
面に形成され、シールド電線1に挿通方向の一側は次第
に幅狭状に形成されてシールド電線1が挿通される挿通
開口25が形成され、他側には芯線2、3及び接地用電
線9が引き出される引き出し開口26が形成されてい
る。下ケース部材18の挿通開口側25の底壁22から
は、シールド電線1が載置される支持壁27が突設され
ている。下ケース部材18の引き出し側開口26側に
は、複数のリブ28が突設されている。このリブ28と
前記支持壁27との間が電線端末収容室16の半分を形
成する半収容室29となっている。
【0028】リブ28は、シールド電線1の端末側に、
下ケース部材18の幅方向に沿って所定の間隔で配置さ
れた4つの端末側突起30、31、32、33と、これ
らの端末側突起30、31、32、33と隙間34を空
けて、引き出し開口26側に、下ケース部材18の幅方
向に沿って所定の間隔で配置された4つの引き出し側突
起35、36、37、38とで構成されている。
【0029】端末側突起30、31、32、33のうち
下ケース部材18の両側壁23、24側の端末突起3
0、33の長さは、中間部の端末側突起31、32より
短く形成されている。そして、側壁23寄りの端末側突
起30とこの端末側突起30に隣接する中間部の端末側
突起31との間が接地用電線9が挿入・支持される支持
溝39を構成し、側壁24寄りの端末側突起33とこの
端末側突起33に隣接する中間部の端末側突起32との
間、中間部の端末側突起31、32間が芯線2、3がそ
れぞれ挿入・支持される支持溝40、41となってい
る。
【0030】また、引き出し側突起35、36、37、
38のうち、側壁23寄りの引き出し側突起35とこの
引き出し側突起35に隣接する中間部の引き出し側突起
36との間が接地用電線9が挿入・保持される支持溝4
2を構成し、側壁24寄りの引き出し突起38と中間部
の引き出し突起37との間が、中間部の引き出し突起3
6、37間が芯線2、3がそれぞれ挿入・保持される支
持溝43、44となっている。
【0031】そして、上記端末側突起30、31、3
2、33間の支持溝39、40、41は、引き出し側突
起35、36、37間の支持溝42、43、44と略直
線軌跡上に位置しており、シールド電線1の端末部分か
ら引き出された芯線2、3及び接地用電線6が、端末側
突起30、31、32、33間の支持溝39、40、4
1を通った後に、引き出し側突起35、36、37、3
8間の支持溝42、43、44内に直線的に挿入・保持
されるようになっている。
【0032】さらに、引き出し側突起35、36、3
7、38間の支持溝42、43、44を挟んでそれぞれ
対向する面は、弧状に形成されている。これにより、半
収容室29内に収容されたシールド電線1の端末部分6
及び、ジョイント端子8で編組線4と接続された接地用
電線9が、支持溝39、40、41、42、43、44
を通って下ケース部材18の引き出し側開口26から外
部へ引き出される。
【0033】半収容室29の底壁22の略中央からは、
シールド電線1の端末部分6が挿入・支持される凹部4
5を有する電線載置壁46が突設されている。この電線
載置壁46は、シールド電線1の端末部分6が半収容室
29のリブ28側に位置するように凹部45内にシール
ド電線1を挿入・支持させることで、シールド電線1の
半収容室29内における位置決めも兼ねている。
【0034】また、半収容室29には、挿通開口25側
に、ジョイント端子8を固定するためのジョイント端子
固定部47が設けられている。このジョイント端子固定
部47は、4本の固定リブ(図2参照)47a、47
b、47c、47dからなり、固定リブ47a、47d
間にジョイント端子8の一側を挿入し、固定リブ47
b、47c間にジョイント端子8の他側を挿入すること
で、ジョイント端子8を半収容室29内に固定する。
【0035】さらに、半収容室29内には、ブチルゴム
等の粘着性を有するシール材19が底壁上に充填されて
いる。
【0036】一方、下ケース部材18の一方の側壁23
とヒンジ48を介して一体に形成された上ケース部材1
7は、下ケース部材18と略同様な形状で、底壁49と
底壁49の両側から立設された側壁50、51とでコ字
型断面に形成され、一側に挿通開口52が形成され、他
側に引き出し開口53が形成されている。挿通開口52
側の底壁49には、押え壁54が形成され、引き出し開
口53側には、押圧壁55が突設されている。
【0037】この押圧壁55は、上下ケース部材17、
18の合わせ状態で端末側突起30、31、32、33
と引き出し側突起35、36、37、38との間の隙間
34に挿入される。押圧壁55は、図2及び図4に示す
ように、上下ケース部材17、18の合わせ状態で、支
持溝39、40、41間を通り、支持溝42、43、4
4内に挿入、保持される芯線2、3及び接地用電線9に
当接して底壁22側へ押圧する当接面56、56、56
が設けられ、これらの当接面56、56、56間及び、
側壁50、51間は弧状の切欠57、57、57、57
となっている。
【0038】さらに、押え壁54と押圧壁55との間
は、電線端末収容室16の半分を形成する半収容室58
となっている。この半収容室58の挿通開口52側に
は、上下ケース部材17、18の合わせ状態でシールド
電線1の端末部分6に当接してシールド電線1の端末部
分6を支持壁27とで位置決めする位置決め壁59が突
設されている。
【0039】また、半収容室58内にも、ブチルゴム等
の粘着性を有するシール材20が充填されている。
【0040】そして、上記引き出し電線支持部21が、
下ケース部材18に設けた複数のリブ28、28と、上
ケース部材17に設けた押圧壁55とで構成されてい
る。
【0041】また、上ケース部材17の他方の側壁51
には、係止突部61、61が形成されている。この係止
突部61、61は、下ケース部材18の他方の側壁24
の外側に側壁24と所定の隙間をあけて設けられた係止
壁62に係合する。これにより上下ケース部材17、1
8の合わせ状態が保持される。
【0042】次に、防水保護ケース15を用いて、シー
ルド電線1の端末部分6を防水保護する手順について説
明する。
【0043】シールド電線1の端末部分6は、予め絶縁
外皮5が皮むきされて芯線2、3が露出されており、編
組線4は、ひとまとめにされてジョイント端子8を介し
て接地用電線9と接続されている。この状態のシールド
電線1を防水保護カバー15の電線端末収容室16内に
収容する。
【0044】図2に示すように、上下のケース部材1
7、18内には、半収容室29、58内にシール材1
9、20がそれぞれ充填されている。この状態から図1
に示すように、下ケース部材18の半収容室29内にシ
ールド電線1の端末部分6を載置する。この場合、電線
載置壁46の凹部45にシールド電線1の端末部分6を
載置する。また、支持壁27上に載置して挿通開口25
にシールド電線1を挿通させる。次に、芯線2、3を支
持溝40、41内に挿入し、さらに、支持溝43、44
内に挿入・保持し、引き出し開口26から下ケース部材
18の外方へ引き出す。これと共に、ジョイント端子8
をジョイント端子固定部47に固定し、接地用電線9を
支持溝39内に挿入し、さらに、支持溝42内に挿入・
保持し、引き出し開口26から下ケース部材18の外方
へ引き出す。
【0045】次に、上ケース部材17を下ケース部材1
8側へ回動させて、図3に示すように、上下ケース部材
17、18を合わせ状態とする。この場合、係止突部6
1、61を係止壁62に挿入し、係合させることで上下
ケース部材17、18の合わせ状態が保持される。
【0046】図4(a)に示すように、上下ケース部材
17、18を合わせ状態とすると、図4(b)に示すよ
うに、押え壁54が支持壁27と共にシールド電線1を
挟持し、位置決め壁59がシールド電線1を下ケース部
材18の底壁22側へ押圧する。
【0047】さらに、押圧壁55が、隙間34内に挿入
して当接面56が芯線2、3及び接地用電線9に当接
し、芯線2、3及び接地用電線9が下ケース部材18の
底壁22側へ押圧される。
【0048】この状態では、シールド電線1の端末部分
6及び、ジョイント端子8がシール材19、20間に挟
み込まれる。これにより、シールド電線1の端末部分6
及びジョイント端子8による接続部分がシール材19、
20によって確実にシールされる。
【0049】本実施形態によれば、シールド電線1の端
末部分6及び、ジョイント端子8による接続部分を下ケ
ース部材18内に収容し、上下のケース部材17、18
を合わせ状態とすることで、シールド電線1の接続部分
及びジョイント端子8の接続部分を防水することができ
る。従って、作業工数が低減する。
【0050】また、上下ケース部材17、18間に、端
末部分6とジョイント端子8の接続部分とを挟み込むこ
とによりシールド材19、20間に挟み込むことができ
るので、簡単な作業で防水することができる。
【0051】また、シールド電線1の端末部分6を下ケ
ース部材18内に収容する場合にも、電線載置壁46に
載置するだけで、位置決めを容易に行うことができ、し
かも、上ケース部材17を下ケース部材18側に回動さ
せて合わせ状態とすれば、シール材19、20間に、端
末部分6とジョイント端子8とが挟み込まれるので、作
業によるばらつきが少なく、一定のシール性能を確保す
ることができる。
【0052】また、上下ケース部材17、18の合わせ
状態で、シール材19、20によりシールド電線1の端
末部分6及びジョイント端子8の接続部分が挟み込まれ
るので、確実に防水保護することができる。
【0053】また、芯線2、3及び接地用電線9が、電
線支持部により支持されるので、シールド電線1が上下
ケース部材17、18内で移動することがなく、防水保
護カバー15内に確実に固定することができる。
【0054】さらに、芯線2、3及び接地用電線9が支
持溝39、40、41、42、43、44内に挿入・保
持されるので、芯線2、3間及び、芯線3と接地用電線
9との間からの水の浸入を防止することができる。
【0055】また、本実施形態では、ジョイント端子固
定部47を下ケース部材18の半収容室29内に設けた
ことにより、ジョイント端子8がシールド電線1の端末
部分6の側部に確実に位置決め固定されることになり、
外部に露出することがない。この結果、シールド電線1
の端末部分を確実に防水することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、シールド電線の端末部分を上下ケース部材間に挟
み込むだけでシールド電線の端末部分を防水保護するこ
とができるので、ビニールテープを巻き付ける等の作業
が不要になり、作業工数が低減する。
【0057】また、シール材の周囲をビニールテープで
巻き付ける等の面倒な作業が不要になるので作業性が向
上する。
【0058】さらに、上下ケース部材の間に編組線と接
地用電線との接続部分及びシールド電線の端末部分を挟
み込むだけなので、作業にばらつきが生じにくく、一定
のシール性能を有する防水構造が得られ、しかも、シー
ルド電線の端末部分を確実に防水保護することができ
る。
【0059】請求項2記載の発明によれば、上下ケース
部材を合わせ状態とすると、シールド電線の端末部分及
び編組線と接地用電線との接続部分がシール材に挟み込
まれ、押圧壁が芯線及び接地用電線を下ケース部材の底
壁側へ押圧するので、芯線及び接地用電線を上下ケース
部材間の電線引き出し側に確実に保持することができ
る。
【0060】請求項3記載の発明によれば、芯線及び接
地用電線は、複数の端末側突起間を通り、複数の引き出
し側突起間に挿入・保持され、端末突起と引き出し突起
との間が押圧壁により下ケース部材の底壁側へ押圧され
るので、芯線及び接地用電線を上下ケース部材間の電線
引き出し側に確実に保持することができる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、上下ケース
部材間の電線端末収容室内にシールド電線の端末部分を
収容する場合、下ケース部材の電線載置壁の凹部に、シ
ールド電線の端末部分を挿入・支持させることにより、
シールド電線の端末部分を上下ケース部材間の電線端末
収容室内での所定の位置に容易に位置決めすることがで
きる。
【0062】請求項5記載の発明によれば、編組線と接
地用電線とを接続するジョイント端子を、下ケース部材
上の4本の固定リブによって固定することにより、ジョ
イント端子が不用意に移動することがなくなり、シール
材で確実に挟み込むことができる。
【0063】請求項6記載の発明によれば、支持溝を形
成する複数のリブの対向面が弧状に形成されているの
で、隣接するリブ間の支持溝内に芯線及び接地用電線を
押し込むことにより、芯線及び接地用電線を容易に挿入
・保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水保護カバーの実施形態を示
し、上下ケース部材の開いた状態を示す平面図である。
【図2】本発明に係る防水保護カバーの実施形態を示
し、上下ケース部材の開いた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る防水保護カバーの実施形態を示
し、上下ケース部材の閉じた状態を示す斜視図である。
【図4】電線支持部の作用を示し、(a)は上下ケース
部材の開いた状態を示す断面図、(b)は上下ケース部
材の閉じた状態を示す断面図である。
【図5】シールド電線を示す側面図である。
【図6】シールド電線の編組線をジョイント端子を介し
て接地用電線と接続した状態を示す側面図である。
【図7】シールド電線の端末部分とジョイント端子によ
る接続部分とをブチルゴムで挟み、その周囲をテープ巻
きする従来の防水構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 シールド電線 2、3 芯線 4 編組線 6 端末部分 8 ジョイント端子 9 接地用電線 15 防水保護カバー 16 電線端末収容室 17 上ケース部材 18 下ケース部材 19、20 シール材 21 引き出し電線支持部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線の周囲が絶縁状態で編組線により覆
    われたシールド電線の端末部分に用いられて防水保護す
    るシールド電線用防水保護カバーであって、半割とされ
    て合わせ状態で内部に前記シールド電線の端末部分及び
    編組線と接地用電線とを接続するジョイント端子が収容
    される電線端末収容室を形成する上下ケース部材と、前
    記電線端末収容室に充填されて前記上下ケース部材の合
    わせ状態でシールド電線の端末部分及び前記ジョイント
    端子が挟み込まれるシール材とからなり、前記上下ケー
    ス部材間に、前記上下ケース部材間から引き出される前
    記芯線及び前記接地用電線がそれぞれ支持される引き出
    し電線支持部を設けたことを特徴とするシールド電線用
    防水保護カバー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記引き
    出し電線支持部が、前記下ケース部材の底壁から突設さ
    れて前記芯線及び前記接地用電線がそれぞれ挿入・保持
    される複数の支持溝を形成する複数のリブと、前記上ケ
    ース部材に設けられて上下ケース部材の合わせ状態で前
    記支持溝内に挿入・保持された前記芯線及び前記接地用
    電線を下ケース部材側へ押圧する押圧壁とから形成され
    ていることを特徴とするシールド電線用防水保護カバ
    ー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、前記複数
    のリブが、シールド電線の端末部分側で前記下ケース部
    材の幅方向に沿って所定の間隔で配置された複数の端末
    側突起と、前記下ケース部材の電線引き出し側で下ケー
    ス部材の幅方向に沿って所定の間隔で配置された複数の
    引き出し側突起とからなり、前記押圧壁が前記上下ケー
    ス部材の合わせ状態で前記端末側突起と前記引き出し側
    突起との間に挿入されて、前記端末側突起間を通り前記
    引き出し側突起間に挿入・保持された芯線及び接地用電
    線を押圧することを特徴とするシールド電線用防水保護
    カバー。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記下ケース部材の底壁からシー
    ルド電線の端末部分が挿入・支持される凹部を有する電
    線載置壁が突設されていることを特徴とするシールド電
    線用防水保護カバー。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記下ケース部材の底壁から立設
    された4本の固定リブからなるジョイント端子固定部が
    設けられていることを特徴とするシールド電線用防水保
    護カバー。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記複数のリブ間の支持溝を形成
    する対向面が、弧状に突設されて前記芯線及び前記接地
    用電線が隣接するリブにより挟持されることを特徴とす
    るシールド電線用防水保護カバー。
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