JPH07312259A - 接続端子固定機構 - Google Patents

接続端子固定機構

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JPH07312259A
JPH07312259A JP12813794A JP12813794A JPH07312259A JP H07312259 A JPH07312259 A JP H07312259A JP 12813794 A JP12813794 A JP 12813794A JP 12813794 A JP12813794 A JP 12813794A JP H07312259 A JPH07312259 A JP H07312259A
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次雄 安保
Shinji Yamaguchi
真二 山口
Kimio Nakayama
公夫 中山
Katsuji Shimazawa
勝次 島沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続端子固定機構のハウジング内に電線を接
続した接続端子を絶縁かつ防水して固定すると共にハウ
ジングを小型化する。 【構成】 ハウジング11は本体12と蓋体13から構
成し、本体12は接続端子15を載置する端子載置部1
9と、挿込端31を挿通する挿通孔21を有して中間部
32を嵌合する端子保持部20と、端子載置部19の両
側縁に突設した係止部22とから成る。係止部22に
は、蓋体13を位置決めする位置決め突起23と、蓋体
13を係止する係止突起24とを設ける。組み立てに際
しては、ブチルゴム35を塗布した端子載置部19上
に、電線14を接続した接続端子15を配置し、ブチル
ゴム35を塗布した蓋体13を被せ、位置決め突起23
で水平方向を固定し、係止突起24で上下方向を係止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線を接続した例えば
複数の接続端子を、ハウジング内に防水かつ絶縁して固
定した接続端子固定機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に防水型コネクタにおいては、例え
ば図5の断面図、図6の背面図に示すようにコネクタの
ハウジング1には複数の端子収容孔2が並列に形成され
ており、これらの端子収容孔2には電線3を接続した接
続端子4が収容されている。端子収容孔2同志の間には
左右及び上下に隔壁1aが設けられ、収容された接続端
子4同志はそれぞれ離隔して配置されている。また、ハ
ウジング1の前部には掛止部1b、1cが設けられ、収
容された接続端子4の前方抜け及び後方抜けがそれぞれ
防止されている。端子収容孔2の後部には電線3に挿着
された円筒状の防水パッキン5が嵌合され、端子収容孔
2は後部において防水されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来例にあっては、端子収容孔2を防水するためには個
々の接続端子4ごとに防水パッキン5を挿着する必要が
あるが、隔壁1aを薄くすることには限界があり、更に
は防水パッキン5を収容するスペースを確保しなければ
ならないため、ハウジング1を或る程度以上に小型化す
ることは極めて困難である。
【0004】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
ハウジングを小型化し、ハウジング内の防水を容易とす
る接続端子固定機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る接続端子固定機構は、電線を接続した複
数の接続端子の電線接続部を本体及び蓋体から成るハウ
ジング内に相互に接触させることなく並行に配置し、前
記ハウジング内の隙間に電気絶縁性、防水性を有する粘
着材料を充填したことを特徴とする。
【0006】
【作用】上述の構成を有する接続端子固定機構において
は、本体と蓋体間に電線を接続した接続端子の電線接続
部を並行に配置し、接続端子や電線の周囲に粘着材料を
充填し蓋体を被せる。
【0007】
【実施例】本発明を図1〜図4に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は本実施例の一部を欠切した斜
視図であり、ハウジング11は本体12と蓋体13から
構成され、これらは合成樹脂材により成形されている。
ハウジング11内には電線14を接続した例えば4個の
接続端子15が収容されている。
【0008】本体12には、接続端子15を載置する平
板状の端子載置部19と、接続端子15の中間部を嵌合
する端子保持部20とが設けられている。この端子保持
部20には、接続端子15の挿込端を挿通するための挿
通孔21が形成されている。この挿通孔21は、接続端
子15同志が十分に電気絶縁された上に可能な限り密に
配置されるような所定間隔とされている。更に、端子載
置部19の両側縁には係止部22が突設され、各係止部
22の上面には位置決め突起23と係止突起24が設け
られている。
【0009】一方、蓋体13は接続端子15の上面に被
せられる断面コ字状の蓋体部25と、この蓋体部25の
両側縁に突設されて本体12の係止部22に重ねられる
係止部26とから成り、係止部26には本体12の位置
決め突起23と係止突起24をそれぞれ挿通する位置決
め孔27と係止孔28が設けられている。
【0010】接続端子15は1枚の導電性金属板からプ
レス加工され、相手側の受端子に挿し込まれる平板状の
挿込端31と、本体12に保持される角筒状の中間部3
2と、電線14を接続する電線接続部33から構成され
ている。なお、電線接続部33は芯線圧着部33aと被
覆圧着部33bから成り、芯線圧着部33aには電線1
4の芯線14aが圧着され、被覆圧着部33bには電線
14の被覆14bが圧着されている。
【0011】更に、本体12、蓋体13の間の接続端子
15の周囲には、絶縁性、防水性を有する粘着材料であ
る例えばブチルゴム35が充填されている。
【0012】このように構成される接続端子固定機構を
組み立てる際には、先ず端子載置部19にブチルゴム3
5を塗布した本体12に、接続端子15の挿込端31を
本体12の挿通孔21に挿通し中間部32を端子保持部
20に押し込みながら、接線端子15をブチルゴム35
の上に載置する。更に、内側にブチルゴム35を塗布し
た蓋体13の蓋体部25を被せ、蓋体13の位置決め孔
27と係止孔28に本体12の位置決め突起23と係止
突起24をそれぞれ挿通する。
【0013】蓋体13を被せるに当たっては、本体1
2、蓋体13に塗布されているブチルゴム35が、本体
12と蓋体13との合わせ目がはみ出る程度に強く押圧
することが好ましい。これにより、接続端子15の周囲
にはブチルゴム35が十分に充填され、更に本体12と
蓋体13はブチルゴム35によって隙間なく堅固に貼着
される。また、位置決め突起23と位置決め孔27の嵌
合によって水平方向に固定され、かつ係止突起24と係
止孔28の係合によって上下方向にロックされる。そし
て、ハウジング11内にはブチルゴム35が充填されて
いるために外部から浸水する虞れはない。
【0014】なお、本体12と蓋体13とは実施例のよ
うに別体としなくとも、ヒンジにより連結する構成とし
てもよい。
【0015】この接続端子固定機構は手作業によっても
組み立てることもできるが、図2に示すように、本体1
2を帯状のフィルム41上に取り付け、順次に供給しな
がら機械的に組み立てることも可能である。この場合
に、本体12の内面には予めブチルゴム35を塗布して
おき、剥離紙42を被着しておくことが好ましい。本体
12に接続端子15を取り付けるに当たっては剥離紙4
2を剥して使用する。なお、フィルム41がブチルゴム
35に対して剥離性を有していれば、剥離紙42の使用
は不要となる。
【0016】このように組み立てられた接続端子固定機
構は、例えば図3の斜視図に示すような第2のハウジン
グ51に装着して使用される。第2のハウジング51は
合成樹脂材から略角筒形状に成形され、その内部には本
実施例に係る接続端子固定機構のハウジング11を挿通
するための挿通孔が例えば複列複段に形成されている。
この第2のハウジング51には、接続端子15を組み込
んだ例えば4組のハウジング11が取り付けられ、図示
しないロック機構により固定されている。そして、全て
のハウジング11の前面を取り囲む1枚のゴム製の防水
パッキン52が前面側から装着されることにより、各ハ
ウジング11の周囲が防水されている。
【0017】かくすることにより、複数個のハウジング
11をハウジング51に取り付けることができ、極めて
高密度な端子構造のコネクタが実現できる。また、防水
パッキン52の存在によりハウジング51の前後で水が
遮断される。
【0018】図4は蓋体61の変形例を示す斜視図であ
り、蓋体部62には仕切壁63が設けられ、仕切壁63
同志の間には接続端子15の電線接続部33を嵌入する
係止溝64が形成されている。また、蓋体部62の両側
縁には係止部65が突設され、それぞれの係止部65に
は位置決め孔66と係止孔67が設けられている。な
お、図示しない本体側にもほぼ同様の仕切壁63、係止
溝64が形成されており、蓋体61の係止部65、位置
決め孔66及び係止孔67に対応する係止部、位置決め
突起及び係止突起が形成されていることは勿論である。
【0019】この蓋体61及び本体を使用する場合に
は、仕切壁63が接続端子15同志を絶縁し、係止溝6
4が接続端子15の抜け出しを防止するため、電気絶縁
性及び係止力が更に向上する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る接続端
子固定機構は、電線を接続した複数の接続端子の電線接
続部をハウジング内に相互に接触させることなく並行に
配置し、ハウジング内の隙間に粘着材料を充填したた
め、絶縁、防水及び係止作業を一括して行うことができ
作業性を向上できる。特に、接続端子ごとに防水部材を
取り付ける必要がないために、接続端子間の絶縁を損わ
ない限りにおいて密に配列することができ、ハウジング
を小型にすることができる。
【0021】また、請求項2の接続端子固定機構は、本
体及び蓋体にそれぞれを係止する係止部を設けたため、
粘着材の粘着力を補強することができる。
【0022】そして、請求項3の接続端子固定機構は、
本体又は蓋体に接続端子同志の間を仕切る仕切壁と、接
続端子を前後方向に係止する係止部を設けたため、接続
端子同志の絶縁性及び係止力を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の斜視図である。
【図2】自動組立のためにフィルム上に本体を取り付け
た状態の説明図である。
【図3】使用例の斜視図である。
【図4】蓋体の変形例の斜視図である。
【図5】従来例の縦断面図である。
【図6】背面図である。
【符号の説明】
11 ハウジング 12 本体 13、61 蓋体 14 電線 15 接続端子 22、26、65 係止部 23 位置決め突起 24 係止突起 27、66 位置決め孔 28、67 係止孔 35 ブチルゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島沢 勝次 東京都練馬区小竹町一丁目8番1号 菱星 電装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を接続した複数の接続端子の電線接
    続部を本体及び蓋体から成るハウジング内に相互に接触
    させることなく並行に配置し、前記ハウジング内の隙間
    に電気絶縁性、防水性を有する粘着材料を充填したこと
    を特徴とする接続端子固定機構。
  2. 【請求項2】 前記本体及び蓋体にはそれぞれ相手側係
    止部と共働して相互に係止する係止部を設けた請求項1
    に記載の接続端子固定機構。
  3. 【請求項3】 前記本体と蓋体の少なくとも一方に前記
    接続端子同志の間を仕切る仕切壁と、前記接続端子の前
    方及び後方抜けを防止する掛止部を設けた請求項1に記
    載の接続端子固定機構。
  4. 【請求項4】 前記粘着材料をブチルゴムとした請求項
    1に記載の接続端子固定機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2855330A1 (fr) * 2003-05-21 2004-11-26 Yazaki Corp Connecteur etanche a l'eau
US7048563B2 (en) 2003-04-23 2006-05-23 Yazaki Corporation Waterproof connector
JP2013258867A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気接続箱
JP2019147394A (ja) * 2016-09-13 2019-09-05 サトーホールディングス株式会社 載置装置

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