JP2539437Y2 - 自動2輪車の物品収納構造 - Google Patents

自動2輪車の物品収納構造

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JP2539437Y2
JP2539437Y2 JP1993033366U JP3336693U JP2539437Y2 JP 2539437 Y2 JP2539437 Y2 JP 2539437Y2 JP 1993033366 U JP1993033366 U JP 1993033366U JP 3336693 U JP3336693 U JP 3336693U JP 2539437 Y2 JP2539437 Y2 JP 2539437Y2
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JP
Japan
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storage box
lid member
hinge
opening
motorcycle
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JP1993033366U
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JPH0625095U (ja
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泉 渋谷
修 袴田
泉 長坂
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スクータなどの自動
2輪車の物品収納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータに代表されるように、ボディカ
バーで被覆した自動2輪車では、このボディカバー内に
物入れボックスを配置したものが多い。この場合、収納
した物の盗難を防いだり、収納物が雨で濡れるのを防ぐ
ため、シートを蓋代わりにして施錠できるようになって
いる。
【0003】物入れボックスの容量は、ボディカバー内
のスペースに限界があり、また他に燃料タンクなどを配
置する必要上、ある程度に限定され、またボックス形状
も自由度が小さくなり、物入れとしては窮屈なものとな
り勝ちである。特にライダの使用するヘルメットを収納
するには、ヘルメットが比較的大きい容積を占めるもの
であるだけに、必要最小限の容量にならざるを得ない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように自動2輪車
の物品収納構造に採用される物入れボックスは、多目的
使用のものや専用のものを問わず、容量が小さく窮屈に
収納されるので、手の入る隙間がなくて取出しにくいと
いう問題がある。収納したヘルメットの場合、丸く滑り
やすい形状なので、特につかみにくいという問題があ
る。
【0005】上記のように、自動2輪車の物品収納構造
は、容量を充分に確保できないため、収納した物を取出
しにくいという問題があるのに鑑み、この考案は、蓋部
材を開けたとき収納した物品が物入れボックスから引き
出され、つかみやすくするようにすることを目的とした
自動2輪車の物品収納構造を提供するものである。
【0006】この考案の他の目的は、蓋部材の開放によ
り、てこの原理を利用して収納物を容易に持ち上げるこ
とができる自動2輪車の物品収納構造を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係る自動2輪
車の物品収納構造は、上述した課題を解決するために、
ボディカバー内に上方を開放した物入れボックスを設け
るとともに、上記物入れボックスの開放口を前端部のヒ
ンジ廻りに開閉自在の蓋部材により覆った自動2輪車の
物品収納構造において、前記物入れボックスの底部に沿
うとともに物入れボックスの底部前方から立ち上がり開
放口に至る可変形部材を延設し、上記可変形部材の一端
部を後方固定端として物入れボックスの内部に連結し、
その他端部を可動端として蓋部材に前記ヒンジの後方近
傍位置で連結したものである。
【0008】
【作用】この考案に係る自動2輪車の物品収納構造は、
上述したように構成したので、蓋部材であるシートを開
けると、てこの原理により、蓋部材の開放に連動して可
変形部材が変形して持ち上げられ、物入ボックス内に収
納した物が上昇して物入れボックスの上に持ち上げられ
て突出する。この突出部の存在により収納物を取り出し
やすくなる。従って物入れボックス内に手を入れる必要
がなくなるので、ボックス容量を必要最小限に設定で
き、物入れボックスを形成または被覆するボディカバー
のコンパクト化、スリム化が図れる。
【0009】
【実施例】以下この考案の実施例を示す図に就いて説明
する。
【0010】図1はスクータの側面図で、前輪1を操舵
する棒ハンドル2とライダの腰掛けるシート3の間がU
字形に深く湾曲し、その底部にステップボード4を配
し、シート3下からユニットスイング式エンジン5およ
び後輪6の上方にかけて、ボディカバー7で被覆したレ
イアウトをとる。
【0011】上記シート3は、ボディカバー7上面の開
口8を塞ぐように載置され、前部をヒンジ(ヒンジ機
構)9により枢支されて開閉できるようになっている。
ボディカバー7内は主としてヘルメット10の収納する
物入れボックス11となり、シート3がその蓋の役目を
して蓋部材として構成され、盗難を防いで施錠付きでロ
ックされる。物入れボックス11の開放口はボディカバ
7の開口8と共用される。
【0012】物入れボックス11の底部には底板12が
引出部材を兼ねて収納され、この底板12は、後端縁を
固定端としてヒンジ13により物入れボックス11のボ
ックス側壁に枢支され、上下に揺動可能になっている。
そして底板12前部とシート3の基板14の前部が可撓
性連結部材であるワイヤ15によって連結される。物入
れボックス11に収納されたヘルメット10は底板12
上に載置されるようになっており、底板12は載置部材
としても物入れボックス11の底部に沿って設けられ
る。
【0013】上記引出部材である底板12と可撓性連結
部材であるワイヤ15とにより可変形部材が構成され
る。可変形部材12,15は図1に示すように物入れボ
ックス11の底部に沿うとともにその底部前方から立ち
上がり、物入れボックス11の開放口8に至るように延
設される。具体的には、可変形部材の引出部材12が物
入れボックス11の底部に沿うように設けられ、引出部
材12の後端を固定端として物入れボックス11内下部
にヒンジ13により連結され、引出部材12の前部を可
撓性の連結部材15により蓋部材3にヒンジ9の後方近
傍位置で可動端として連結される。
【0014】また、可撓性連結部材15と蓋部材3およ
び引出部材12との各取付部がほぼ垂直線上に位置し、
蓋部材3の開放時に蓋部材3をヒンジ9廻りに大きく回
動可能とし、図2に示すように、可撓性連結部材15は
物入れボックス11の開放口縁に途中が当接して逆くの
字状となるようにしたから、蓋部材3を開いたとき、蓋
部材3をヒンジ9廻りに大きく回動させると、可撓性の
連結部材15に作用する収納物品10の重量や引出部材
12の重量が蓋部材3を閉める方向に殆ど作用しない。
蓋部材3の自重は蓋部材3を開く方向に作用するので、
蓋部材3を開放させた状態で蓋部材3が閉まらないよう
に押える必然性が軽減される。したがって、蓋部材3が
閉まらないように手で押えることが不要になったり、も
しくは押える力は極く僅かでよい。
【0015】必要時、蓋部材であるシート3を開くと、
可撓性連結部材のワイヤ15に引張られて底板12が上
へ持ち上げられる。同時にヘルメット10が上昇し、開
口8から頭を出す形になり、この突出部に手を掛けて楽
に物入れボックス11からヘルメット10を取出すこと
ができる(図2)。
【0016】ヘルメット10を物入れボックス11に収
納するときも同様に作用する。ヘルメット10を収納す
るときは、可撓性連結部材のワイヤ15はシート3前端
のヒンジ9の近傍位置から物入れボックス11の内側壁
に沿って下方に延び、引出部材の底板12の前端部に連
結されているので、ワイヤ15がヘルメット10の収納
の邪魔らにならず、底板12の上にヘルメット10を置
きやすく、ヘルメット10を置いてシート3を閉じる
と、底板12は重みで下に下がり、ヘルメット10は物
入れボックス11内に侵入して収められる。
【0017】従って物入れボックス11は指も入らない
ほどの必要最小限の容量に設定でき、さらにボディカバ
ー7を大きくすることなく、車体の幅方向寸法を小さく
できるので、コンパクトでスリムな外観を持つ外観構造
とすることができる。
【0018】なお、ワイヤの代わりにロッドで連結して
もよく、途中リンクを介在させたり、チェーンで連結す
るようにしてもよい。上昇のストロークは連結個所によ
るレバー比などを考慮して決定され、また底板の一部が
昇降するようにしてもよい。
【0019】
【考案の効果】以上の通り、この考案に係る自動2輪車
の物品収納構造は、ボディカバー内に上方を開放した物
入れボックスを設けるとともに、上記物入れボックスの
開放口を前端部のヒンジで開閉自在の蓋部材により覆っ
た自動2輪車の物品収納構造において、前記物入れボッ
クスの底部に沿うとともに物入れボックスの底部前方か
ら立ち上がり開放口に至る可変形部材を延設し、上記可
変形部材の一端部を後方固定端として物入れボックスの
内部に連結し、その他端部を可動端として蓋部材に前記
ヒンジの後方近傍位置で連結したので、物入れボックス
内に物品を出し入れする際、可変形部材は物品を上方か
ら覆うことがなく、物品出入れの邪魔にならず、蓋部材
を開いたとき収納した物品が物入れボックス内から突出
し、外部に露出するので物品の出入れ作業がし易い一
方、物入れボックスの収納スペース幅が狭くても収納物
品を容易に取出すことができ、また、物入れボックスの
車体幅方向寸法を小さくできるので、車体のコンパクト
化、スリム化を図ることができる。
【0020】また、蓋部材と可変形部材の取付部をヒン
ジの後方近傍に位置させたので、蓋部材の開放動作によ
り、てこの原理が働き、小さな操作力で可変形部材を円
滑かつスムーズに上昇させることができ、物入れボック
ス内の収納物を小さな操作力で簡単かつ容易に持ち上げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る自動2輪車端の物品収納構造の
一実施例を示すものでスクータの全体側面図。
【図2】図1に示す物入ボックスの蓋部材であるシート
を開いたときの状態を示す要部側面図。
【符号の説明】
1 前輪 3 シート(蓋部材) 4 ステップボード 5 エンジン 6 後輪 7 ボディカバー 8 開口 9 ヒンジ 11 物入ボックス 12 底板(引出部材) 15 ワイヤ(連結部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディカバー内に上方を開放した物入れ
    ボックスを設けるとともに、上記物入れボックスの開放
    口を前端部のヒンジ廻りに開閉自在の蓋部材により覆っ
    た自動2輪車の物品収納構造において、前記物入れボッ
    クス11の底部に沿うとともに物入れボックス11の底
    部前方から立ち上がり開放口に至る可変形部材12,1
    5を延設し、上記可変形部材12,15の一端部を後方
    固定端として物入れボックス11の内部に連結し、その
    他端部を可動端として蓋部材3に前記ヒンジ9の後方近
    傍位置で連結したことを特徴とする自動2輪車の物品収
    納構造。
JP1993033366U 1993-06-21 1993-06-21 自動2輪車の物品収納構造 Expired - Lifetime JP2539437Y2 (ja)

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JPH0625095U JPH0625095U (ja) 1994-04-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0541989U (ja) * 1991-11-13 1993-06-08 株式会社東海理化電機製作所 自動車用シートヒータの制御装置

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JPH0625095U (ja) 1994-04-05

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