JP2539344Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2539344Y2 JP1990065815U JP6581590U JP2539344Y2 JP 2539344 Y2 JP2539344 Y2 JP 2539344Y2 JP 1990065815 U JP1990065815 U JP 1990065815U JP 6581590 U JP6581590 U JP 6581590U JP 2539344 Y2 JP2539344 Y2 JP 2539344Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のディスクブレーキに係り、詳しく
はキャリパに支持されたパッドの支持部の改良に関す
る。
(従来の技術) 従来のこの種のディスクブレーキとしては、例えばイ
ンフィニティQ45整備要領書C 237〜238頁(1989年10月
発行、日産自動車株式会社)に記載の第4図〜第6図に
示すようなものがある。なお、第4図は該ディスクブレ
ーキの分解斜視図、第5図はキャリパのパッド支持部の
斜視図、また第6図はパッドの支持状態を示す要部側面
図である。
第4図において、符号1はディスクブレーキ2のキャ
リパ(トルクメンバー)であり、キャリパ1は互に離隔
する左右一対のアーム3、4を有し、さらにアーム3、
4はU字状に形成され、上下の先端部がブッシュ状の連
結部5、6を介して一体に連結されている。また、符号
7、8はそれぞれインナーパッドおよびアウターパッド
であり、各パッド7、8にはそれぞれ上下に突起する凸
部7a、7bおよび8a、8bが形成されている。さらに、キャ
リパ1の左右アーム3、4には、上下先端部の内側にそ
れぞれ連結部5、6に平行なキー溝状の溝部3a、3bおよ
び4a、4bが形成されている。そして、アーム3の溝部3
a、3bには、第5図に示すように、プレートを折り曲げ
て形成されたパッドリテーナスプリング9、10の凸状部
9a、10aが嵌挿されてパッドリテーナスプリング9、10
がアーム3に取り付けられ、さらに第6図に示すよう
に、凸状部9a、10aの背面の凹状部9b、10bにインナーパ
ッド7の凸部7a、7bがそれぞれ嵌挿されてインナーパッ
ド7がキャリパ1のアーム3に支持される。同様に、ア
ーム4の溝部4a、4bには、第5図に示すように、パッド
リテーナスプリング11、12の凸状部11a、12aが嵌挿され
てパッドリテーナスプリング11、12がアーム4に取り付
けられ、さらに凸状部11a、12aの背面の凹状部11b、12b
にアウターパッド8の凸部8a、8bがそれぞれ嵌挿されて
アウターパッド8がキャリパ1のアーム4に支持される
ようになっている。なお、第5図に示す符号Bはパッド
リテーナスプリング9〜12にそれぞれ形成された折曲げ
部であり、アーム3あるいは4の外側に当接してパッド
リテーナスプリング9〜12をアーム3あるいは4に位置
決めするように設けられたものである。
このようにして、キャリパ1に支持されるインナーパ
ッド7およびアウターパッド8はそれぞれ平板状の摩擦
部材7c、8cと、摩擦部材7c、8cが貼着されて摩擦部材7
c、8cに剛性を与えるライニング部材7d、8dからなり、
前述の凸部7a、7bはインナーパッド7のライニング部材
7dに、また凸部8a、8bはアウターパッド8のライニング
部材8dに形成されている。そして、インナーパッド7、
アウターパッド8の表側、すなわちキャリパ1に支持さ
れて互に対向する摩擦部材7c、8cの表側には制動面13、
14が形成され、図示は省略してあるが、自動車のホイー
ルに同軸に設けられてホイールとともに回転するロータ
を挾持するように制動面13、14が該ロータに押圧され、
ロータをホイールとともに制動するようになっている。
さらに、インナーパッド7のライニング部材7dにはイン
ナーシムカバー15を介してインナーシム16がインナーパ
ッド7の裏面を覆って取り付けられ、同様にアウターパ
ッド8のライニング部材8dにはアウターシムカバー17を
介してアウターシム18がアウターパッド8の裏側を覆っ
て取り付けられる。なお、インナーシム16、アウターシ
ム18はそれぞれ、インナーパッド7とインナーシムカバ
ー15およびアウターパッド8とアウターシムカバー17の
間隙を埋めるように介装され、インナーパッド7、アウ
ターパッド8の制動時のノイズを防止する機能を有して
いる。
第4図において、符号19はディスクブレーキ2のシリ
ンダーボディであり、シリンダーボディ19は、図中左側
のシリンダー部20、右側のブラケット部21およびシリン
ダー部20、ブラケット部21を一体に連結する連結部22か
らからなっている。さらに、シリンダーボディ19のシリ
ンダー部20には上下一対のシリンダー20a、20bが形成さ
れ、それぞれピストン23a、23bが嵌装されるようになっ
ている。そして、インナーパッド7およびアウターパッ
ド8が取り付けられたキャリパ1が上下のスライドピン
24、25を介してシリンダーボディ19のシリンダー部20と
ブラケット部21の間に支持されると、シリンダー部20の
背面に連結されたブレーキホース26を通して圧縮空気が
シリンダー20a、20bに供給され、これに伴ってピストン
23a、23bがシリンダー20a、20bから突出し、インナーパ
ッド7をインナーシムカバー15側から押圧する。同時
に、アウターパッド8のアウターシムカバー17側がシリ
ンダーボディ19のブラケット部21に当接してピストン23
a、23bの突出方向に固定されるため、前述のロータがイ
ンナーパッド7およびアウターパッド8の間に挾持さ
れ、インナーパッド7、アウターパッド8の制動面13、
14が該ロータに押圧されてロータを介して自動車のホイ
ルを制動するようになっている。
なお、第4図において、符号27、28はそれぞれスライ
ドピン24、スライドピン25に外嵌するスライドピンブッ
シュ、符号29はスライドピン25用のプラグであり、符号
30a、30bおよび31a、31bはそれぞれピストン23a、23b用
のピストンシールおよびダストカバーである。また、符
号32はブレーキホース26のコネクター26aをシリンダー
ボディ19のシリンダー部20に固定するユニットボルト、
符号33、34はコネクター26a用のワッシャーである。さ
らに、符号35はインナーパッド7に設けられたパッド摩
耗センサー、符号36、37はそれぞれキャリパ1のアーム
3に取り付けられるダクロシム、符号38、39はそれぞれ
ダクロシム36、37取り付け用のボルト、また符号40、41
はそれぞれダクロシム36、37用のワッシャーである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のディスクブレーキに
あっては、第6図に示すように、パッドリテーナスプリ
ング9〜12が凸状部9a〜12aを介してインナーパッド7
の凸部7a、7bとアーム3の溝部3a、3bの間、あるいはア
ウターパッド8の凸部8a、8bとアーム4の溝部4a、4bの
間に介装され、制動時にパッドリテーナスプリング9〜
12がピストン23a、23bの押圧方向とは直角方向に位置決
めされる。しかし、ピストン23a、23bの押圧方向には、
パッドリテーナスプリング9〜12の第5図に示す小片の
折曲げ部Bにより、パッドリテーナスプリング9〜12が
ピストン23a、23bの押圧力に抗して位置決めされる構成
であった。このため、折曲げ部Bが変形してパッドリテ
ーナスプリング9〜12が移動し、制動時にノイズを発生
するという問題点があった。また、パッドリテーナスプ
リング9〜12が、インナーパッド7、アウターパッド8
あるいはアーム3、4に、特に固定される構成ではない
ので、組付け時にパッドリテーナスプリング9〜12がア
ーム3、4から脱落し易く作業性が低下するという問題
点があった。さらに、インナーパッド7、アウターパッ
ド8をキャリパ1に取付けるための部品点数が多くな
り、欠品や誤った組付けを生じ易く、このため同様に組
付けの作業性が低下するという問題点があった。
(考案の目的) 本考案は、上述のような従来技術の課題を背景として
なされたものであり、従来例のリテーナパッドスプリン
グと同様な機能を支持部にもたせ、それによってパッド
がシムから脱落するのを防止するとともにパッドがキャ
リパから脱落するのを防止し、またパッド組付け時の部
品点数を減少して、制動時にノイズ発生のない、さらに
組付け時の作業性にすぐれたディスクブレーキを提供す
ることを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案に係るディスクブレーキは、上記目的達成のた
め、両端部にキャリパの溝部に保持される凸部を有し、
表側に制動面が形成されたパッドと、パッドの裏面を覆
うシムと、を備えたディスクブレーキにおいて、前記シ
ムに、前記キャリパの溝部に係合して前記パッドの凸部
を支持する支持部を、一体に形成し、支持部に、前記パ
ッドの凸部の突出端面に沿って前記シムから突出する突
出部と、前記凸部の両側面を覆うとともに、前記キャリ
パの溝部に係合したとき前記凸部と前記溝部との間で弾
性力により前記凸部の両側面を挾持するよう屈曲した弾
性屈曲部と、を設けたことを特徴としている。
(作用) 本考案では、パッドの凸部が弾性力により弾性屈曲部
に強固に挟持されるので、パッドがシムから脱落され難
いとともに、支持部が溝部に嵌挿されたとき、溝部の両
側面が弾性屈曲部の弾性力により内方から強固に押圧さ
れるので、パッドがキャリパから脱落され難い。また、
シムと一体の支持部は展開形状の切り込みおよび折り曲
げだけで容易に加工されるので、部品点数が大幅に減少
する。この結果、パッドの組付け時の作業性が著しく向
上する。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は本考案に係るディスクブレーキの一
実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。なお、本実施例におけるディ
スクブレーキ51の構成は、インナーパッド7、アウター
パッド8の凸部7a、7b、8a、8bに付加される端面53〜5
5、インナーシム16、アウターシム18の支持部61および
パッドリテーナスプリング9〜12を除き、従来例として
第4図〜第6図に示したディスクブレーキ2の構成と同
一である。したがって、第4図のディスクブレーキ2を
本実施例のディスクブレーキ51に替えて第1図〜第4図
および第6図に基づき本実施例の構成を説明する。すな
わち、第6図に示すように、本実施例におけるディスク
ブレーキ51のパッド52としてのインナーパッド7、アウ
ターパッド8は、端面53〜55がキャリパ1の溝部3a、3
b、4a、4bに対向するパッド52の凸部56としての各凸部7
a、7bおよび8a、8bを有し,また表面側に制動面13、14
が形成されている。さらに、本実施例におけるディスク
ブレーキ51のシム57としてのインナーシム16、アウター
シム18は上記パッド52の裏側を覆う構成となっている。
第1図および第2図において、符号61は、シム57のパ
ッド52の凸部56側にシム57と一体に形成される支持部で
あり、支持部61はシム57から突出する突出部材62(突出
部)および突出部材62の突出端から屈曲する屈曲部材63
(弾性屈曲部)からなる。そして、第1図に示すよう
に、突出部材62の本体62aの両側にはシム57から直角に
折り曲げられて支持プレート62b、62cが形成され、シム
57がパッド52に組付けられたときに、支持プレート62
b、62cがパッド52の凸部56の基端部材に当接してパッド
52を上下から支持するようになっている。さらに、第1
図において、屈曲部材63は、突出部材62の本体62aと一
体の本体63aから直角に折り曲げられた第1屈曲部63b、
第1屈曲部63bの両側に第1屈曲部63bとほぼ直角に折り
曲げられた第2屈曲部63c、63dおよび第2屈曲部63c、6
3dの図中下端から上方に折り返された第3屈曲部63e、6
3fからなっている。すなわち、第3図は支持部61の加工
前の展開図であり、実線で示す切り取り線l1〜l4に沿っ
て切り込みを入れることにより、突出部材62の本体62a
と支持プレート62b、62cが、また屈曲部材63の本体63a
と第3屈曲部63e、63fが切り放される。次いで、一重破
線で示す折り曲げ線l5〜l9に沿って本体62a、63aに対し
てほぼ直角に折り曲げることによって第1図に示す突出
部材62の支持プレート62b、62cが、屈曲部材63の第1屈
曲部63bおよび第2屈曲部63c、63dが形成される。さら
に、二重破線で示す折り曲げ線l10、l11に沿って折り返
すことによって屈曲部材63の第3屈曲部63e、63fが形成
される。
このようにして形成された支持部61が、第2図におい
てシム57とともにパッド52に取り付けられると、前述の
ように、支持部61の突出部材62が支持プレート62b、62c
を介してパッド52を支持し、また支持部61の屈曲部材63
が凸部56の端面53〜54を覆うようになる。さらに第1図
において、屈曲部材63の第3屈曲部63e、63fがやや内方
に傾斜した状態にあるため、屈曲部材63が凸部56の端面
53〜54を覆ったときに、第3屈曲部63e、63fが弾性力に
より凸部56の端面53、55を押圧して凸部56を支持するよ
うになっている。すなわち、第3屈曲部63e、63fの間隔
が凸部56の抜け出し方向に縮小するように、第3屈曲部
63e、63fが内方に傾斜しているので、シム57のパッド52
への組付けは容易ではあるが、組付け後は第3屈曲部63
e、63fが弾性力により凸部56を強固に挾持するようにな
っているため、パッド52がシム57から容易に脱落するこ
とはない。また、支持部61の加工時に、第3屈曲部63
e、63fと第2屈曲部63c、63dの間の角度を適宜に設定す
ることにより、第3屈曲部63e、63fが凸部56を挾持する
弾性力を変化させることが可能である。さらに、支持部
61が、第6図に示すキャリパ1の溝部3a、3b、4a、4bに
嵌挿されたときに、第1図に示す第2屈曲部63cと63dの
図中上方の間隔を若干拡げておくことによって第2屈曲
部63c、63dが弾性力により溝部3a、3b、4a、4bを押圧
し、第3屈曲部63e、63fにより挾持された凸部56を介し
てパッド52をキャリパ1の支持することが可能である。
なお、同様に、第2屈曲部63cと63dの上方の間隔を適宜
に設定することにより、第2屈曲部63c、63dの弾性力を
変化させることが可能である。
次に、作用を説明する。
第2図において、シム57をパッド52の凸部56に沿って
突出させ、第3図に示すような加工前の支持部61の展開
部が形成される。そして、切り取り線l1〜l4に沿って切
り込み、支持プレート62b、62cおよび第3屈曲部63e、6
3fを切り放し、折り曲げ線l5〜l9に沿って折り曲げるこ
とによって第1図に示す突出部材62の支持プレート62
b、62cおよび屈曲部材63の第1屈曲部63b、第2屈曲部6
3c、63dが形成される。さらに、折り曲げ線l10、l11
沿って折り返すことにより第3屈曲部63e、63fが形成さ
れてシム57と一体の支持部61が完成する。このように支
持部61が両端に形成されたシム57は第2図において、パ
ッド52に組付けられ、第1図に示す突出部材62の支持プ
レート62b、62cが両側からパッド52を支持し、さらに屈
曲部材63の第3屈曲部63e、63fがその弾性力により凸部
56の端面53、55を押圧して凸部56を挾持し、凸部56が屈
曲部材63に支持される。
このようにして、組立てられたパッド52およびシム57
は第4図において、インナーパッド7、インナーシム16
およびアウターパッド8、アウターシム18としてインナ
ーシムカバー15、アウターシムカバー17が取り付けられ
る。次いで、第2図に示すシム57の支持部61がキャリパ
1の溝部3a、3bあるいは4a、4bに嵌挿されてキャリパ1
に組込まれる。この際、第1図に示す支持部61の第2屈
曲部63c、63dが上記の溝部を内方から押圧し、凸部56を
介してパッド52をキャリパ1に支持する。そして、第4
図において、ピストン23a、23b、あるいはブレーキホー
ス26が取り付けられたシリンダーボディ19にキャリパ1
がスライドピン24、25を介して組込まれ、ディスクブレ
ーキ51の組立てが完了する。上述のようなディスクブレ
ーキ51の組立て時には、シム57は支持部61によって前述
のように、パッド52への組付けが容易であり、さらにキ
ャリパ1への組付けも容易である。しかも、従来例のよ
うに別途にパッドリテーナスプリング9〜12を必要とし
ないため、パッド52の組付け時に、パッドリテーナスプ
リング9〜12がキャリパ1から脱落することはなく、さ
らに部品点数が減少して欠品や誤った組付けが解消し、
組付け時の作業性が著しく向上することができる。
一方、組立てられたディスクブレーキ51は自動車に組
込まれ、第4図に示すように、キャリパ1のアーム3、
4の間には図示しないホイールとともに回転するロータ
が挿入され、パッド52としてのインナーパッド7、アウ
ターパッド8の制動面13、14がピストン23a、23bの作用
により上述のロータに押圧されて該ロータをホイールと
ともに制動する。このとき、第2図に示すパッド52に加
えられるロータのトルクは第1図に示す突出部材62の支
持プレート62b、62cによって支持され、さらに制動時に
該ロータに向って押圧される押圧方向には屈曲部材63に
よりパッド52が支持されているため、パッド52がシム57
と一体で移動する。このため、従来例のようにパッドリ
テーナスプリング9〜12が独自に移動してノイズを発生
することはない。すなわち、シム57の支持部61は従来例
におけるパッドリテーナスプリング9〜12の機能を具備
するとともにシム57と一体化されているため、パッドリ
テーナスプリング9〜12の欠点をすべてカバーすること
が可能である。
このように、本実施例においては、パッド52の凸部56
の端面53〜55を弾性力により押圧してパッド52の凸部56
を支持する支持部61をシム57と一体に形成し、支持部61
がキャリパ1の溝部3a、3b、4a、4bに嵌挿されたとき
に、弾性力により溝部3a、3b、4a、4bを押圧してパッド
52をキャリパ1に支持する構成としている。このため、
従来例において示したパッドリテーナスプリング9〜12
と同様な機能を支持部61にもたせ、それによってパッド
52がシム57から脱落するのを防止するとともに、パッド
52がキャリパ1から脱落するのを防止し、さらにパッド
52のキャリパ1への組付け時の部品点数を減少すること
ができる。その結果、制動時のノイズが発生を解消し、
さらに組付け時の作業性を向上することができる。
(効果) 本考案によれば、弾性屈曲部の弾性力により凸部を強
固に挟持するので、パッドがシムから脱落するのを防止
することができるとともに、支持部が溝部に嵌挿された
とき、弾性屈曲部が弾性力により溝部の両側面を内方か
ら強固に押圧するので、パッドがキャリパから脱落する
のを防止することができる。また、シムと一体の支持部
は展開形状の切り込みおよび折り曲げだけで容易に加工
でき、部品点数が大幅に減少する。この結果、パッド組
付け時の作業性を著しく向上させることができる。した
がって、制動時にノイズ発生のない、さらに組付け時の
作業性にすぐれたディスクブレーキを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案に係るディスクブレーキの一実
施例を示す図であり、、第1図はそのシムの支持部の斜
視図、第2図はそのシムのパッドへの組付け状態を示す
斜視図、第3図はその支持部の加工前の展開図である。
第4図〜第6図は従来のディスクブレーキを示す図であ
り、第4図はその全体構成を示す分解斜視図、第5図は
リテーナパッドスプリングの取付け状態を示す斜視図、
第6図はそのパッドのキャリパへの組付け状態を示す要
部側面図である。 1……キャリパ、3a、3b、4a、4b……溝部、13、14……
制動面、51……ディスクブレーキ、52……パッド、53、
54……凸部の側面、56……凸部、57……シム、61……支
持部、62……突出部材(突出部)、63……屈曲部材(弾
性屈曲部)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部にキャリパの溝部に保持される凸部
    を有し、表側に制動面が形成されたパッドと、パッドの
    裏面を覆うシムと、を備えたディスクブレーキにおい
    て、 前記シムに、前記キャリパの溝部に係合して前記パッド
    の凸部を支持する支持部を、一体に形成し、 該支持部に、 前記パッドの凸部の突出端面に沿って前記シムから突出
    する突出部と、 前記凸部の両側面を覆うとともに、前記キャリパの溝部
    に係合したとき前記凸部と前記溝部との間で弾性力によ
    り前記凸部の両側面を挟持するよう屈曲した弾性屈曲部
    と、を設けたことを特徴とするディスクブレーキ。
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