JP2539227Y2 - ワイパシャフトの支持装置 - Google Patents

ワイパシャフトの支持装置

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JP2539227Y2
JP2539227Y2 JP1991025710U JP2571091U JP2539227Y2 JP 2539227 Y2 JP2539227 Y2 JP 2539227Y2 JP 1991025710 U JP1991025710 U JP 1991025710U JP 2571091 U JP2571091 U JP 2571091U JP 2539227 Y2 JP2539227 Y2 JP 2539227Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイパシャフトの支持
装置に関し、特に、そのシール構造の改良に係り、例え
ば、ワイパシャフトを自動車の窓ガラス付近に固定的に
取り付けるのに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイパシャフトを自動車の窓ガラス付近
に固定的に取り付けるワイパシャフトの支持装置とし
て、ワイパシャフトがスリーブに回転自在に嵌入されて
おり、このスリーブが窓ガラス付近の車体パネルである
カウルトップに開設された取付孔に挿通されているとと
もに、このスリーブの取付孔対向位置にシール部材とし
てのピボットキャップが嵌装されることにより、シール
状態が作り出されるように構成されているものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなワイパシャ
フト支持装置においては、ピボットキャップがスリーブ
に嵌装されているだけであるため、カウルトップの下方
に開設されている空気取入口付近にワイパシャフトの支
持装置が配設された場合、ワイパシャフトの支持装置が
挿入されているカウルトップの取付孔とピボットキャッ
プとの間から雨水等が浸入し、この浸入した水が空気取
付口から室内に取り込まれてしまうという問題点があ
る。
【0004】本考案の目的は、カウルトップの取付孔か
らの浸水を防止することができるワイパシャフト支持装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案にかかるワイパシ
ャフト支持装置は、車体の一部に固定されるスリーブに
回転自在に支承されたワイパシャフトが、カウルトップ
に開設された取付孔に挿入されているワイパシャフトの
支持装置において、前記カウルトップの外側主面に防水
壁が前記取付孔を取り囲むように環状に突設されてお
り、前記ワイパシャフトの前記取付孔に対向する位置に
ピボットキャップが前記ワイパシャフトと共回りするよ
うに嵌着されており、このピボットキャップは、前記
イパシャフトに嵌着される保持筒と、保持筒に突設され
前記取付孔を被覆する鍔部と、鍔部に設けられ前記カ
ウルトップの外側主面における前記防水壁の外方位置に
摺動自在に接するシールリング部と、前記保持筒に突設
され前記スリーブの外周を包囲するスカート部と
備えていることを特徴とする。
【0006】
【作用】前記した手段によれば、カウルトップのワイパ
シャフトの支持装置取付孔がピボットキャップの鍔部で
塞がれるため、カウルトップ上面の水がこの取付孔から
浸入するのを防止することができる。また、カウルトッ
プの外側主面上から鍔部の内側へ水が浸入したとして
も、取付孔周囲の防水壁によって取付孔への浸入は防止
される。万一、取付孔から水が浸入したとしても、浸水
がスリーブとワイパシャフトとの摺動面間に浸入するこ
とは、スカート部によって防止される。
【0007】
【実施例】図1は本考案の一実施例であるワイパシャフ
ト支持装置を示す一部省略一部切断側面図である。
【0008】本実施例において、ワイパシャフト支持装
置10は自動車におけるフロントガラス(図示せず)の
下端辺近傍にあって、カウルトップ1の取付孔2を塞ぐ
ように取り付けられるように構成されており、ワイパシ
ャフト11を支持するためのスリーブ(一部のみが図示
されている。)12を備えている。スリーブ12は細長
い円筒形状に形成されており、スリーブ12の筒中空部
内にはワイパシャフト11が軸受メタル13を介して回
転自在に嵌入されている。スリーブ12には略長方形の
パネル形状に形成された取付板(図示せず)が後端部外
周に配されて嵌着されており、スリーブ12はカウルト
ップ1の内側に架設されたダッシュボードアッパ(図示
せず)に内側から外側に向けて挿通されるとともに、取
付板がダッシュボードアッパに螺着されることにより固
着されている。スリーブ12に支持されたワイパシャフ
ト11の後端部にはクランク(図示せず)が軸心に対し
て直角に配されて嵌着されており、クランクはコネクテ
ィングロッド(図示せず)を介してワイパ駆動装置に連
携されることにより、ワイパシャフト11を往復回動さ
せるようになっている。また、ワイパシャフト11の前
端部は窓ガラスを払拭するためのワイパアーム14の下
端がナット15により締結されるように構成されてい
る。
【0009】ワイパシャフト11の先端部には樹脂等の
若干の弾力性を有する材料が用いられて図1に示されて
いるような複合形状に一体成形されたピボットキャップ
20が、カウルトップ1の外側から嵌め込まれて、ワイ
パシャフト11の中間部外周に嵌着されたストッパリン
グ16に突き当たるまで嵌合されている。ちなみに、ワ
イパアーム14はピボットキャップ20が嵌合された
後、ワイパシャフト11に装着される。また、図1中、
17はワイパシャフト11とスリーブ12との間に挟設
されたシールリングである。
【0010】ピボットキャップ20は薄肉の円筒形状に
形成されている保持筒21を備えている。この保持筒2
1がワイパシャフト11の先端部に嵌合されており、こ
の嵌合状態により、ピボットキャップ20はワイパシャ
フト11と共回りする状態になっている。ワイパシャフ
ト11に嵌合された状態で、保持筒21の下端面はワイ
パシャフト11の中間部外周に嵌着されたストッパリン
グ16に突き当てられており、ピボットキャップ20全
体がそれ以上奥へ押し込められるのを規制している。
【0011】保持筒21の中間部外周には鍔部22が略
直交するように一体的に突設されている。鍔部22はカ
ウルトップ1に開設された取付孔2を余裕をもって塞ぐ
ことができる薄肉の円板形状に形成されており、その内
側端面外周縁にはシールリング部23が一体的に膨出形
成されている。ピボットキャップ20の取付状態におい
て、シールリング部23はカウルトップ1の外側主面
(以下、上面とする。)上に当接した状態になってお
り、この当接状態はピボットキャップ20のワイパシャ
フト11への取付位置がストッパリング16によって規
定されているため、カウルトップ1の上面に軽く接触し
て摺動し得る状態になっている。また、鍔部22は薄肉
で、適度な弾力性を備えているため、この弾力性によっ
て取付上の誤差(ばらつき)を吸収し、シールリング部
23のカウルトップ1上面との前記接触状態が保たれ
る。したがって、ピボットキャップ20のワイパシャフ
ト11との共回り現象に伴って、シールリング部23は
カウルトップ1の上面に軽い接触を保ちながら、摺動す
ることになる。このシールリング23の軽い接触によ
りカウルトップ1の上面から取付孔2への浸水は防止さ
れることになる。また、取付孔2への上方からの雨水等
の浸入は取付孔2を閉塞している鍔部22により防止さ
れる。
【0012】そして、カウルトップ1の上面における取
付孔2の開口縁には防水壁3が環状に外側に向けて立ち
上げられているため、万一、シールリング部23とカウ
ルトップ1との間から水が浸水したとしてもこの防
3により取付孔2内への浸入が防止される。
【0013】鍔部22の内側主面(以下、下面とす
る。)における中間部には、略円筒形状に形成されたス
カート部24が同心円に配されて、下方へ一体的に突設
されている。スカート部24の裾部分は若干下方広がり
のテーパ形状に形成されており、スカート部24全体は
スリーブ12の先端の上下領域を広く包囲するように形
成されている。そして、万一、防水壁3から取付孔2へ
浸入した水は、このスカート部24に被水することにな
るため、浸入した水がスリーブ12の先端部からスリー
ブ12とワイパシャフト11との摺動面間へ浸入するこ
とは防止されることになる。つまり、ワイパ装置は完全
に保護される。
【0014】本実施例によれば、カウルトップ1に開設
されたワイパシャフトの支持装置取付孔2からの浸水が
ピボットキャップ20により確実に防止されるため、カ
ウルトップ1の下方に開設された空気取入口(図示せ
ず)への浸水を防止することができる。したがって、ワ
イパ装置が確実に浸入から保護されるとともに、水が空
気取入口から車空内へ取り込まれるのを防止することが
できる。
【0015】また、カウルトップ1に開設されたワイパ
シャフトの支持装置取付孔2がピボットキャップ20に
よって完全に塞がれるため、外観も良好になる。
【0016】ところで、原則としては、ピボットキャッ
プ20がストッパリング16に当たった時、シールリン
23がカウルトップ1の上面に当たるようになって
いる。しかし、ワイパシャフト11の組付状態は部品お
よび組付寸法のばらつきにより、カウルトップ1に対す
る位置にばらつき(誤差)が発生する。そこで、ピボッ
トキャップ20がストッパリング16に当たってもシー
ルリング23がカウルトップ1の上面に当たらないよ
うにばらつき(組付誤差)が発生した場合、カウルトッ
プ1の防水壁3で浸水が防止される。他方、シールリン
23がカウルトップ1に当たってもピボットキャッ
プ20がストッパリング16に当たらないようにばらつ
き(組付誤差)が発生した場合、組付作業においてピボ
ットキャップ20がストッパリング16に当たるまで嵌
め込まれるが、ピボットキャップ20の鍔部22の弾性
力によりピボットキャップ20の保持筒21はワイパシ
ャフト11上を軸方向にスライドされ、シールリング部
23とカウルトップ1の接触圧を弱めて、保持されるこ
とになる。
【0017】図2は本考案の他の実施例であるワイパシ
ャフトの支持装置を示す一部省略一部切断側面部であ
る。
【0018】本実施例2が前記実施例1と異なる点は、
ピボットキャップ20Aが保持筒において筒心方向に2
分割されている点にある。すなわち、ワイパシャフト1
1の先端部におけるピボットキャップ装着部の上側半分
に嵌合された上側保持筒31には鍔部32が同心的に配
されて一体的に突設されており、鍔部32の下面におけ
る外周縁部にはカウルトップ1の上面に軽く接触するシ
ールリング33が環状に突設されている。上側保持筒
31の下端部内周には嵌合穴34が環帯形状に没設され
ている。
【0019】また、下側半分に嵌合された下側保持筒3
5には小さい幅の鍔部36を介してスカート部37が同
心円に配されて一体的に突設されており、このスカート
部37の下端辺にはカウルトップ1の取付孔2よりも大
径の鍔部38が径方向外向き略直角に突設されている。
そして、下側保持筒35は上側保持筒31の嵌合穴34
にその上端部が嵌入されることにより、仮止め的に連結
されている。
【0020】本実施例2によれば、上側保持筒31と下
側保持筒35とに分割されているため、大径の鍔部38
を形成することができ、前記実施例1の作用および効果
に加えて、部品および組付寸法のばらつき(誤差)に伴
い、カウルトップ1の上面とシールリング33との間
に隙間が生じて、水が浸入した場合であっても、大径の
鍔部38によりワイパシャフト11の後端部への被水を
確実に防止することができるという作用効果が得られ
る。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
カウルトップのワイパシャフトの支持装置取付孔をピボ
ットキャップにより塞ぐことができるため、外観性能を
高めることができるとともに、カウルトップのワイパシ
ャフトの支持装置取付孔からの浸水を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるワイパシャフトの支持
装置を示す一部省略一部切断側面図である。
【図2】本考案に他の実施例であるワイパシャフトの支
持装置を示す一部省略一部切断側面図である。
【符号の説明】
1…カウルトップ、2…取付孔、3…防水壁、10…ワ
イパシャフトの支持装置、11…ワイパシャフト、12
…スリーブ、13…軸受メタル、14…ワイパアーム、
15…ナット、16…ストッパリング、17…シールリ
ング、20…ピボットキャップ、21…保持筒、22…
鍔部、23…シールリング部、24…スカート部、31
…上側保持筒、32…鍔部、33…シールリング部、3
4…嵌合穴、35…下側保持筒、36…鍔部、37…ス
カート部、38…鍔部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の一部に固定されるスリーブに回転
    自在に支承されたワイパシャフトが、カウルトップに開
    設された取付孔に挿入されているワイパシャフトの支持
    装置において、 前記カウルトップの外側主面に防水壁が前記取付孔を取
    り囲むように環状に突設されており、 前記ワイパシャフトの前記取付孔に対向する位置にピボ
    ットキャップが前記ワイパシャフトと共回りするように
    嵌着されており、このピボットキャップは、前記ワイパ
    シャフトに嵌着される保持筒と、保持筒に突設され
    記取付孔を被覆する鍔部と、鍔部に設けられ前記カウル
    トップの外側主面における前記防水壁の外方位置に摺動
    自在に接するシールリング部と、前記保持筒に突設され
    前記スリーブの外周を包囲するスカート部とを備え
    ていることを特徴とするワイパシャフトの支持装置。
  2. 【請求項2】 前記保持筒が軸心方向において2分割さ
    れており、一方の保持筒に前記鍔部が一体的に突設さ
    れ、他方の保持筒にスカート部が一体的に突設されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のワイパシャフトの支
    持装置。
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JPS6151348A (ja) * 1984-08-20 1986-03-13 Ricoh Co Ltd プリンタ

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